科学・環境

2015年

6月

05日

どこにいるの? 島内にヤエヤマニイニイゼミ

 石垣島や西表島の山間部で、5月下旬から9月上旬までの夏の盛りを感じさせる暑苦しい鳴き声を聴かせてくれるのは、ヤエヤマニイニイゼミ=写真。3日、石垣島の於茂登岳周辺の松林で鳴き声が響いている。
 石垣島と西表島だけに見られるヤエヤマニイニイゼミは、固有種。扁平で木々の幹の色に上手に似せて、隠れるのがうまく、なかなか発見できないのが特徴。

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2014年

10月

19日

沖縄・台湾で漂着ごみ考える 交流で抑制対策を推進 きょう、海ラブフェス参加

「沖縄・台湾漂着ごみ対策交流事業」が石垣市で初めて開催された=18日午後、大濱信泉記念館
「沖縄・台湾漂着ごみ対策交流事業」が石垣市で初めて開催された=18日午後、大濱信泉記念館

 漂着ごみの現状や課題、対策について情報共有・意見交換を行う「沖縄・台湾漂着ごみ対策交流事業」が、18日から石垣市内で初めて開催された。同日は大濱信泉記念館でオリエンテーションが開かれ、台湾からは新北市政府と民間団体5団体から15人が来島した。県内も県と民間団体11団体から17人が参加。オリエンテーションでは沖縄、台湾相互の漂着ごみ対策の取り組みを紹介した。同事業は20日まで行われ、19日は吉原ヒュッタ海岸で開催されるビーチクリーンイベント「第6回海LoveLoveフェスタ」へ参加するほか、20日はワークショップに取り組む。


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2014年

6月

11日

バニラ活かした商品開発 企業と協力作業スタート 八農高

バニラを活用した商品開発に向けて、企業との話し合いを行ったアグリリサーチ部の生徒たち=10日午後、八重山農林高校
バニラを活用した商品開発に向けて、企業との話し合いを行ったアグリリサーチ部の生徒たち=10日午後、八重山農林高校

 バニラの栽培に取り組む八重山農林高校アグリリサーチ部は10日、バニラを活用した商品開発に向けて、農業生産法人(有)伊盛牧場との話し合いを初めて行った。同部は今年12月に収穫予定のバニラビーンズにキュアリング(香り付け)を行い、来年以降に企業と共同で商品化したい考え。

 

 同校はバニラの栽培を2010年からスタートし、1年後に初開花を記録した。現在は、生徒たちが人工授粉からキュアリングまでに取り組み、バニラの6次産業化を目指している。

 

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2014年

6月

11日

国内初の生産拠点に 施設着工 微細藻類の培養も

石垣島施設の完成予想図(日健総本社提供)
石垣島施設の完成予想図(日健総本社提供)

 健康食品メーカー・株式会社日健総本社(本社・岐阜県、森伸夫代表取締役社長)は、微細藻類「フォルミジウム」の培養などを行う石垣島施設を建設する。施設は同社として国内で初めての生産拠点という位置づけで、健康や環境の改善に向けた製品を発信していきたい考え。来年3月からの供用開始を予定。供用開始後は地元での人材確保も視野に入れており、雇用拡大も期待される。森社長は「石垣島の自然環境と豊富な水、太陽の光が培養に向いている。本社の生産基地として、将来的には独立法人化したい」と話した。10日、石垣島施設起工式が宮良の建設予定地で行われた。

 

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2014年

5月

24日

産卵、5年連続で確認 石西礁湖の移植サンゴ

ハナバチミドリイシの産卵状況(右)。左は撮影状況=環境省那覇自然環境事務所提供
ハナバチミドリイシの産卵状況(右)。左は撮影状況=環境省那覇自然環境事務所提供

 環境省那覇自然環境事務所は23日、石西礁湖(石垣島と西表島の間に広がる日本で最大規模のサンゴ礁域)で進めてきたサンゴ群集修復工事で移植したサンゴの一斉産卵が5年連続で確認された、と発表した。


 場所は黒島沖で、今年4月28日から自動記録式カメラを6つの移植ユニットに設置し、20分ごとに撮影した。18日午後10時半ごろ、このうち5つのユニットで記録画像から産卵が確認された。

 

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2014年

3月

23日

人、車慣れが事故原因 保護増殖会で報告

イリオモテヤマネコの人慣れ・車慣れが指摘された=22日午後、町離島振興総合センター
イリオモテヤマネコの人慣れ・車慣れが指摘された=22日午後、町離島振興総合センター

 絶滅のおそれのあるイリオモテヤマネコの生息環境の維持、保護増殖などの対策を検討する「イリオモテヤマネコ保護増殖検討会」(土肥昭夫座長)が22日、竹富町西表島の町離島振興総合センターで開かれ、イリオモテヤマネコの人慣れ・車慣れが西表大原ヤマネコ研究所の生息状況モニタリングで指摘された。同研究所の岡村麻生さんは「交通事故に遭う確率も増え、人慣れ・車慣れしてしまったことは深刻だ」とした。

 

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2014年

3月

18日

ナミハタ 産卵後に帰る 「元の場所で漁獲」が得策

産卵のためヨナラ水道に集まったナミハタ(水産総合研究センター西海区水産研究所亜熱帯研究センター提供)
産卵のためヨナラ水道に集まったナミハタ(水産総合研究センター西海区水産研究所亜熱帯研究センター提供)

 独立行政法人水産総合研究センター西海区水産研究所亜熱帯研究センターは18日、ナミハタ(方言名サッコーミーバイ)が産卵のために数キロ移動したあと、再び元の場所に戻る「帰巣性」を持つことを突き止めたと発表した。ナミハタの産卵場として、小浜島と西表島の間にあるヨナラ水道が知られているが、同センターの名波敦主任研究員は「ナミハタを産卵場で乱獲せず、産卵期を終えたあと、漁業者が各自の漁場で獲ったほうが、安定的な漁獲につながる」と話している。

 

 ナミハタは八重山の重要な水産資源だが、漁獲高は年々減少傾向にある。大きな要因として、産卵場で産卵前のナミハタが乱獲され、次世代が産み出されなくなったことが挙げられている。

 

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2014年

3月

12日

川平湾「浚渫工事は不適切」 陸域の赤土対策強化へ

赤土対策の調査結果を報告する県などの担当者=11日夜、川平公民館
赤土対策の調査結果を報告する県などの担当者=11日夜、川平公民館

 川平湾に堆積した赤土対策の手法を検討している県は11日夜、川平公民館で住民との第3回意見交換会を開き、川平湾の浚渫(しゅんせつ)などの赤土除去工事は不適切との検討結果を報告した。陸からの赤土流出対策を強化しながら、サンゴ礁などの自然が回復を待つ方針。県環境保全課水環境・赤土対策班の仲宗根一哉班長は赤土除去工事について「あえて手をつけると、逆に泥が舞って環境が悪化するリスクがある」と指摘した。

 

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2014年

2月

10日

ヒルギ類が倒木 アンパルで広範囲に

 マングローブ(ヒルギ類の群落)は世界の湿地帯が持つ多様な生態系が、野鳥など生物のゆりかごとなることから重要視され、注目されている。ラムサール条約などで世界の湿地を保護指定するだけでなく、ヒルギ類の植樹に取り組む団体が増えている。そんな中、石垣島のラムサール条約に指定されたアンパル湿地で、広範囲な倒木が確認された。
 原因は不明だが、遊覧船が走ることもできない浅い場所で、ヒルギ類の倒木が激しい。

2014年

1月

28日

サンゴ礁回復で協議 石西礁湖の被度減少

 石西礁湖自然再生協議会(会長・土屋誠琉球大学教授)の第17回協議会が27日、八重山合同庁舎で行われた。環境省那覇自然環境事務所による石西礁湖の現状報告で、「近年、石西礁湖サンゴ群集は全体として顕著な回復傾向がみられない」と述べ、サンゴの加入が期待できない場所での再生を進める必要があるとした。

 

 

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2014年

1月

28日

ヤマネコまた事故死 今年2件目に「異常な事態」 西表島干立

 環境省西表野生生物保護センターは27日、西表島干立の県道白浜向け車線の路上で22日、国の特別天然記念物であるイリオモテヤマネコが交通事故で死亡したことを発表した。事故は今年に入って2件目。1カ月足らずでの発生に、環境省那覇自然環境事務所は「異常な事態」とし、「法定速度を守ってスピードを控え、野生動物の飛び出しに十分注意してほしい」と呼びかけている。

 

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2013年

11月

07日

絶滅危惧種のヘビ食べる 環境省、生態系破壊に懸念 オオヒキガエル

サキシマバイカダと見られるヘビを食べるオオヒキガエル(撮影者提供)
サキシマバイカダと見られるヘビを食べるオオヒキガエル(撮影者提供)

 石垣市字石垣のある民家の庭で、オオヒキガエルのメスが準絶滅危惧種のサキシマバイカダと見られるヘビを食べているところを、民家に住む50代男性が見つけて写真を撮った。環境省石垣自然保護官事務所の本田師久自然保護官は「オオヒキガエルがヘビを食べることはあり得ることだが、実際に確認できたのは初めてではないか」と話した。

 

 

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2013年

10月

26日

過去最悪で「非常事態宣言」 ヤマネコ 交通事故 「憂慮すべき事態」 2010年以来3回目

イリオモテヤマネコの交通事故多発で非常事態宣言が出された=25日午後、離島ターミナル
イリオモテヤマネコの交通事故多発で非常事態宣言が出された=25日午後、離島ターミナル

 国の特別天然記念物であるイリオモテヤマネコの交通事故発生件数が過去最悪の6件になったことで25日、竹富町(川満栄長町長)と、環境省那覇自然環境事務所(植田明浩所長)は「非常事態宣言」を出した。非常事態宣言は2001年、10年に続いて3回目。町自然環境課の白保隆男課長は「生息数が100頭前後だという中で、憂慮すべき事態。島民や観光客の皆さんに現状を知ってもらい、安全運転を心掛けてもらいたい」と注意喚起し、環境省西表自然保護官事務所の福田真自然保護官は「竹富町、沖縄県、日本の財産であるイリオモテヤマネコを守らないといけない。どう共生していくのか、人が考えていかなければ」と訴えた。

 

 

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2013年

10月

22日

ヤマネコ事故「非常事態」 過去最悪、今年6件目 「島の財産」共生に取り組み強化 20日に死亡個体確認

イリオモテヤマネコの交通事故死が過去最悪の6件目となった(20日、西表野生生物保護センター提供)
イリオモテヤマネコの交通事故死が過去最悪の6件目となった(20日、西表野生生物保護センター提供)

 環境省の西表野生生物保護センターは21日、西表島美田良の県道白浜向け車線の路肩縁石沿いで20日、国の特別天然記念物であるイリオモテヤマネコが交通事故で死亡したことを発表した。事故は今年で6件目(死亡は5件)となり、過去最悪だった2010年の5件を上回った。環境省那覇自然環境事務所は「非常事態」ととらえ、事故防止への注意喚起など関係機関との取り組みを強化していく。

 

 

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2013年

9月

23日

10日で西表南海岸へ 体力回復のヤマネコ 追跡調査で判明

 環境省西表野生生物保護センターは、5月に放獣したイリオモテヤマネコの追跡調査結果を22日までに公表した。ヤマネコは10日間ほどで西表島南海岸の鹿川まで移動し、7月下旬までの約2カ月間、鹿川に滞在していたことが確認された。追跡調査は船を使って海上からも行われ、同センターは「道路のないこの地域では、船による追跡調査が有効であることが分かった」としている。

 同センターによると、追跡調査は船浮地区周辺の陸上と鹿川湾、クイラ川、崎山湾の船上で行われた。鹿川湾では7月21日まで、ヤマネコに装着した電波発信機から電波が受信できた。
 ヤマネコが船浮地区から5㌔以上を数日で移動したこと、なわばりを持たない「放浪個体」であると推測された。9月10日の鹿川湾での調査では、電波は受信できなかった。

 

 

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2013年

9月

08日

さそり座や天の川観察 西表で星空観望会

天体望遠鏡で土星を見せてもらう子どもたち
天体望遠鏡で土星を見せてもらう子どもたち

 「西表子午線ふれあい星空観望会~東経123度45分6.789秒の子午線で会いましょう~」(八重山広域市町村圏事務組合主催)が7日夜、竹富町西表島の西表小中学校グラウンドで開かれた。会場には大勢の地域住民や観光客が訪れ、郷土芸能やライブ、満天の星空を満喫した。
 星空観望会は故郷の自然環境を学び、美しい星空の環境保全への関心を高めることが目的。波照間島、与那国島に続き、今回で3回目となる。

 

 

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2013年

8月

31日

島のシンボル守れ イリオモテヤマネコ 輪禍での死亡過去最悪ペース

竹富町によるイリオモテヤマネコ事故防止キャンペーンの実施を発表した川満町長=30日午後、町長室
竹富町によるイリオモテヤマネコ事故防止キャンペーンの実施を発表した川満町長=30日午後、町長室

 過去最悪のペースとなるイリオモテヤマネコの交通死亡事故が24日に発生したことを受け、竹富町(川満栄長町長)は、9月1日から10月31日までの約2カ月間、「竹富町イリオモテヤマネコ事故防止キャンペーン」を開始する。期間中は横断幕や注意喚起のぼり旗の設置、夜間パトロールなどを実施。町が主体となり同キャンペーンに取り組むのは初めて。川満町長は「住民やレンタカー業者、観光客などに訴え、意識付けをしていきたい」と述べた。同キャンペーンの実施は30日、町長室で記者会見が開かれ、発表された。

 

 

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2013年

8月

12日

VERAを特別公開 家族連れなどで賑わう

電波望遠鏡を見学するアンテナツアーは大人気=11日午前、VERA石垣島観測局
電波望遠鏡を見学するアンテナツアーは大人気=11日午前、VERA石垣島観測局

 南の島の星まつり2013「旧暦七夕ウィーク」の一環で11日、VERA(ベラ)石垣島観測局の特別公開が行われた。家族連れや観光客などが訪れ、高さ25メートルある電波望遠鏡に上り、内部を見学するツアーなどを楽しんだ。
 VERA石垣島観測局の電波望遠鏡は、国内3カ所にある電波望遠鏡とともに、同じ時間、同じ星を観測。銀河の3次元立体地図を作る「VERAプロジェクト」に取り組んでいる。
 この日は星まつりの一環として、電波望遠鏡を特別公開。同望遠鏡へ上るアンテナツアーには多くの見学希望者が訪れた。

 

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2013年

4月

11日

保護水面に注意を 対象の水産生物取らないで 市内に2カ所指定

 

旧暦の3月3日に行われる浜下り(今年は4月12日)行事に際し、沖縄県では、保護水面区域内で保護されている水産生物を捕らないよう、ご注意を呼び掛けている。

 

 保護水面とは、沖縄県が国の認可を受けて、石垣島の川平湾と名蔵湾の2カ所に指定した水産資源の保護培養を図るための区域。
 区域は、八重山漁業協同組合(上原亀一組合長)の協力を得て管理されており、保護水面では有用な水産資源の保護・育成のため、指定された種類の水産生物が周年禁漁となっている。
 保護水面の境界線は標柱やブイで明示されており、立て看板などで保護の内容が説明されている。
   県によると、昨年ごろから名蔵湾保護水面内で漁業調整規則に反し、ナマコやシャコガイ類が採られる事例が見られ、ナマコ類は、砂の中の有機物を食し、海をきれいにする重要な生き物。近年の乱獲で石垣周辺ではかなり個体数の減少が見られる。また、シャコガイ類は魚と違い動くことができないので、保護区などによって親となる貝を残しながら利用していく必要があるとしている。
   水産資源の保護・育成は、漁業者の努力だけでなく、市民の協力無しでは成しえないとして県は「八重山の豊かな自然の恩恵を、将来にわたって享受できるように、是非ともご協力よろしくお願いします」と呼び掛けている。
 保護水面の保護内容は次の通り。
 ▽名蔵保護水面:すべての水産動植物 ※釣りもできません
 ▽川平保護水面:魚類、タコ、シロイカ、コブシメ以外のすべての水産動植物。※釣りは可能ですが,潮干狩りはできません。

2013年

4月

04日

サンゴ礁の回復力が低下 赤土汚染の影響

赤土汚染によってガレ場になってしまったミドリイシサンゴの群落(資料写真)
赤土汚染によってガレ場になってしまったミドリイシサンゴの群落(資料写真)

 琉球大学理学部の本郷宙軌教授と、国立環境研究所生物多様性保全計画研究室長の山野博哉氏は、このほど赤土汚染等の影響によって、沖縄本島のサンゴ礁の回復力が低下していることが明らかになったとして、国際学術誌「PLoS ONE」に論文を発表した。


 サンゴ礁は水温上昇など全地球規模の気候変動の影響と、陸域からの土砂流出などの地域規模の影響の両方を受けて、急速に衰退している。しかし今まで気候変動と陸域からの両方の影響とサンゴ礁の変化との関係を立証した研究はなかった。


 今回の研究は1995年から2009年までのデータを解析し、その両方の因果関係を明らかにしたもので、沖縄本島では陸域からの赤土の影響は気候変動による高水温の影響と複合的に作用し、特にミドリイシ系の抵抗力と回復力とが低下している事が実証されたという。


 本郷教授によると、「陸域の赤土流出を改善すれば、サンゴ礁に対する気候変動の影響を緩和する可能性もある。しかし、赤土流出が改善されない場合には、いくらその場所にサンゴを移植しても無駄になってしまう」と警鐘を鳴らしている。

2013年

3月

27日

海岸線5メートル後退 吹通川のヒルギにも影響か 野底で侵食進む

2013年3月撮影の同じ場所。モクマオウは倒れ、それまで砂に隠れていた石まで露出し始めている。
2013年3月撮影の同じ場所。モクマオウは倒れ、それまで砂に隠れていた石まで露出し始めている。

 首都大学東京大学院非常勤講師(都市環境科学)の辻維周氏がこのほど野底海岸の浸食状況調査を行い、2007年の調査時よりも約最大5m海岸線が後退していることが分かった。同海岸の後退は海岸に接する形で生えていたモクマオウがすべて倒れ、その背後のアダン付近まで浸食が進んでいる。また浸食されたと思われる砂が、吹通川河口付近に堆積しており、その一部は、ヒルギの気根まで覆い隠している状態だと言う。

2007年10月撮影の野底海岸。まだ前面のモクマオウは立っている
2007年10月撮影の野底海岸。まだ前面のモクマオウは立っている

 野底海岸はほぼ北向きに開いており、冬の北風や石垣島南海上に台風があるとき、波の影響を受けやすい地形となっている。しかし辻氏は「10年前まではこれほどひどい浸食は見られなかった」と海岸侵食のスピードに驚いた様子。


 辻氏は「海水準上昇に加えて、台風の強力化や潮流の変化などの複合要因によって浸食が進んだものと考えられる。このままでいくと、吹通川河口のヒルギの一部が枯死してしまう恐れもあるので、早急に対策を練る必要があるのではないか」と述べている。


 辻氏によると、海上保安庁の検潮データでは、3月26日現在でも天文潮位(計算によって算出される潮位)よりも、実測潮位(実際に検潮所で計測する潮位)のほうが、10~20センチ高い状態が続いると言い、この潮位の高さが海岸浸食の要因の一つではないかと推測している。

2013年

3月

13日

移設サンゴを確認 初の見学会に26人 石垣港湾事務所

移設サンゴの見学会に参加、笑顔を見せる参加者=石垣港、9日(沖縄総合事務局石垣港事務所提供)
移設サンゴの見学会に参加、笑顔を見せる参加者=石垣港、9日(沖縄総合事務局石垣港事務所提供)

 石垣島サンゴウイークに合わせて、沖縄総合事務局石垣港湾事務所は8日から3日間、竹富島と小浜島間の石西礁湖で初の「移設サンゴ」見学会を実施、移植活動をアピールした。


 見学会は、八重山ダイビング協会が協力。遊漁船2隻にダイバー4人が加わり参加者を案内した。現場は、竹富島と小浜島の間の航路浚渫(しゅんせつ)海域。水深3、4㍍の海底で参加者が、およそ2000株の移植サンゴを見学した。


 3日間で、20代から60代まで女性14人を含む計26人が参加。協会が無料で、ダイビングスーツやシュノーケルを貸し出し素潜りを指導、サンゴの状況も説明した。
 主催者によると、参加者から「海がきれい」「浚渫工事の状況が分かった」「移植サンゴの成長が確認できた」などの声が寄せられたという。


 沖縄総合事務局は2011年度から、航路確保のため石西礁湖で浚渫工事を実施。工事に伴い現場海域のサンゴの移設事業も行っている。

2013年

3月

05日

バンナ公園南口 セイシカの花満開

バンナ公園南口では、例年より早くセイシカの花が満開となり、訪れた人々の目を楽しませている。

2013年

2月

03日

小惑星「やいま」と命名 石垣島天文台発見

石垣島天文台が発見した小惑星「やいま」(同天文台提供)
石垣島天文台が発見した小惑星「やいま」(同天文台提供)

 石垣島天文台がむりかぶし望遠鏡で2008年に発見した小惑星が、住民の公募で「やいま」と命名され、2日、同天文台が発表した。


 同天文台は2011年の「南の島の星まつり」で小惑星の名前の公募をスタート。10月までに寄せられた62通の応募から、同天文台が「やいま」を選び、11月に国際天文学連合に申請していた。

 

 同連合は今年1月27日付の「小惑星回報」で「やいま」が小惑星の名前として承認されたことを発表していた。星まつり実行委員会と石垣島天文台は、近く国立天文台(東京都三鷹市、林正彦台長)と協議した上、記念式典の開催と命名者の表彰、記念品贈呈を決める予定。

 

 同天文台によると、沖縄にちなむ名前が小惑星につけられた例としては、2003年5月の「石垣」「聖紫花」、06年11月の「むりかぶし」があり、今回で4例目となる。

2013年

1月

23日

開発か自然保護か 生徒が活発討議 石垣の未来念頭に公開授業 「住民の生活守るのが第一」 「自然壊せば観光客来ない」 伊原間中

自然保護か開発か―をテーマに、父母も交え討議する生徒=伊原間中学校
自然保護か開発か―をテーマに、父母も交え討議する生徒=伊原間中学校

 市教委から道徳教育推進校に指定されている伊原間中学校の報告会が22日、校内であった。各学年それぞれ1クラスで道徳について公開授業、成果を示した。2年生は自然保護と開発をテーマに、父母も加わり活発な討議、意見を発表した。

 

 2年生の公開授業は、開発と自然保護を巡る架空の物語を基に展開。物語は、自然に恵まれているものの貧しい離島の王国で、国民の生活を豊かにしようと王様が空港建設を含む大規模な島のリゾート開発を決断する。

 

 王様の決定に、島民から「かけがえのない自然を守るのが私たちの使命」と、開発に反対する手紙が届く―との内容。王国は石垣島がモデルになっている。

 

 クラス14人を4グループに分け、多様な意見を反映させるため、各グループに父母が2人ずつ加わった。

 

 議論は、開発派と自然保護派に分かれて実施。「国民の生活を守るのが王様の仕事」「自然を壊せば観光客は来なくなる。開発しても貧しい状態は変わらない」との声、「環境を守りながらの開発は可能」「島の半分を開発、半分を現状維持しては」とのバランス重視の意見、「ホテルより民泊、大型空港より小さな空港」との最少開発論も提案された。

 

 活発な議論の後、一人ひとりが「開発」と「保護」の札を黒板に張り意思表示。さまざまな意見に耳を傾けた上で、自分の考えをまとめ、賛否を決める手法を学んだ。

 

 息子の能(ちから)君と参加した金城ネニータさん(46)はフィリピン出身。「開発と自然保護はフィリピンでも深刻な問題。環境を破壊すれば、いずれ大災害が発生するのがフィリピンの教訓。息子ともいい話し合いができ、私も勉強になった」と満足げ。

 

 波照間永仁教諭は「環境問題は、島民なら誰もが直面する問題。現実的なテーマで、議論を深めたかった。生徒には、多様な意見を聞き、情報を集め判断していく態度を身に付けてほしい」と強調した。

 

 公開授業の後、実践報告会に移り、下地和美教諭と宮城光則教諭が、道徳教育などの取り組みを発表、成果を紹介した。伊原間中は2011年度から2年間、市教委から道徳教育推進校に指定、この日が最終報告会となった。

2012年

11月

13日

赤土?19㍍堆積も 県の音波調査で判明 環境改善へ検討委設置 川平湾

2010年7月、川平湾の海底。透明度はほとんどゼロで、堆積した赤土の中には穴じゃこが生きていたものの、それ以外は珊瑚の死体と奇形のクサビライシサンゴが存在しているのみだった。(写真撮影=辻維周)
2010年7月、川平湾の海底。透明度はほとんどゼロで、堆積した赤土の中には穴じゃこが生きていたものの、それ以外は珊瑚の死体と奇形のクサビライシサンゴが存在しているのみだった。(写真撮影=辻維周)

 赤土などの堆積で環境汚染が進む石垣市川平湾をモデルに、環境改善に向けた方法を検討する「閉鎖性海域における堆積赤土等の対策手法検討委員会」(委員長・仲座栄三琉球大工学部教授)の初会合が12日、大浜信泉記念館で開かれた。川平湾の音波探査で、赤土の可能性がある堆積物が深いところで19㍍に達していることが報告された。検討委は今後、浚渫(しゅんせつ)を含めた対策の可能性について論議し、来年度に実施計画を策定する。

 

 検討委は県が設置し、委員は工学、土木、生物学などの専門家と行政代表の6人で組織。今年度から2年間かけて論議を進める。


 通常の海域での赤土流出対策とは異なり、川平湾を「閉鎖性海域」と位置づけ、独自の対策モデルを策定したい考え。


 事務局の報告によると、川平湾の中央部に沿って数箇所で実施した音波探査では、深いところで13~19㍍の堆積物があった。今後は堆積物の年代測定や成分分析を行い、堆積物が赤土かどうかも含めて明らかにする。


 川平湾に流入する河川は大小19箇所あり、周辺ではサトウキビやパインが栽培されていることも報告された。


 委員からは、堆積物の内容も含め、現況調査を徹底するよう求める声などが出た。


 川平湾はグラスボート、シュノーケリング、干潟観察、カヌー、真珠養殖など多様な利用が進んでいる。


 県は今後、地元との意見交換会を開きながらゾーニング(区域分け)し、浚渫も含めて、それぞれの区域に応じた改善方法を検討。沈砂地整備などのハード面の対策、環境学習充実などソフト面の対策を提言し、実施計画を取りまとめる。

2012年

11月

11日

温室効果ガス倍増も 波照間の観測成果紹介 あすステーション一般公開

シンポジウムで登壇者の発表を聞く参加者(10日午後)
シンポジウムで登壇者の発表を聞く参加者(10日午後)

 国立環境研究所が「地球環境モニタリングステーション波照間」を波照間島に設置して20周年を迎えることを記念したシンポジウム「八重山から地球環境の変動をとらえる」が10日、石垣市内のホテルで開かれた。同ステーションが取り組んでいる温室効果ガス観測で、代替フロン類が急増していることなどが報告された。12日には波照間島で施設の一般公開が行われる。

 

 発表者のうち、国立環境研究所環境計測研究センターの横内陽子フェローは、オゾン層を破壊するフロンに代わり、中国など東アジアで使用されるようになった「代替フロン類」の観測について取り上げた。


 代替フロン類は強い温室効果を持つため、地球温暖化への悪影響が懸念される。同ステーションは2001年から3年間かけて観測設備を整備し、04年から観測を開始。10年までの7年間で、代替フロン類の観測量が種類によっては倍増したと報告した。


 横内フェローは「波照間島には代替フロンを排出する工場などがないため、観測場所としては非常に適している」と話している。


 国立環境研究所地球環境研究センターの向井人史副センター長、遠嶋康徳主席研究官、同研究所生物・生態系環境研究センターの山野博哉主任研究員は、高濃度の二酸化炭素やメタンによる空気汚染の観測やサンゴの研究などについて発表した。石垣島地方気象台の中川慎治台長も登壇し、八重山地方の気候変動を紹介した。


 12日の同ステーション一般公開は午後1時から10時まで。一般参加者に温室効果ガスなどの観測現場を見てもらう。波照間公民館でも午後1時から8時まで、ポスターなどの展示がある。

2012年

10月

30日

海岸をクリーンアップ 伊原間で海ラブフェスタ 400人がボランティア

ごみで作ったアート(海ラブ事務局提供)
ごみで作ったアート(海ラブ事務局提供)

 

 28日、伊原間東海岸で第4回「海・Love Love フェスタ in 石垣島 2012」が開催され、約400(主催者発表)人のボランティアが海岸清掃に汗を流した。このイベントは元サーファーたちがあまりに海岸が汚れている事に危機感を覚え、自分たちでゴミを拾い始めた事がきっかけとなり、市民運動にまで発展したもの。毎年秋に石垣の海岸で「ゴミは捨てるものではなく拾うもの」というスローガンを基にして展開されている。

 

 また拾い集めたゴミ袋でアートを作る「海ゴミアート」も行われ、完成した物をパラグライダーに乗った写真家大塚勝久さんが、上空から写真を撮ることも恒例になっている。


 今年はアースライドの開催日と重なったため、アースライド参加者が会場に飛び入りしてゴミを拾う姿も見られ、運動の広がりを感じさせた。


 ゴミ拾いが「海ラブ」の名で市民から親しまれるようになったのは、「楽しみながらゴミを拾っていると、いつの間にか海岸がきれいになっていた」という気軽さが受けたからに違いない。とかく環境保全運動は感情的になりやすく、それが一般市民には受け入れにくい面もあった。しかしそれを見事に克服し、今の姿が定着した。


 砂浜に並べられたゴミは可燃物、不燃物、資源ごみに混じって、冷蔵庫やタンス、ベッド、エアコンの室外機などという信じられないものまであり、改めて市民のモラルが問われる事になった。

2012年

10月

28日

サンゴの写真 持ち帰る ダイビングイベント盛況

石垣島の美しい珊瑚礁(資料写真)
石垣島の美しい珊瑚礁(資料写真)

 12年間ベストダイビング国内エリア1位に石垣島が選ばれていることを記念して、(株)水中造形センターの主催で「とる・のる・フォト in 石垣島」が、ANAインターコンチネンタル石垣リゾートで行われ、多数のダイバーが自慢の写真を持ち寄った。


 このイベントは石垣島でダイビングをした後、撮った写真の中から3点を選んでイベント会場へ持って行き、パーティーに参加すると、12月10日発売のマリンダイビング誌上に参加者全員の写真が発表されるというもの。会場にはダイビングサービス関係者やダイバーなど約200人が集まり、盛り上がった。


 石垣島の海はマンタが見られる日本で唯一の海ということで、多くのダイバーを魅了し続けているが、近年サンゴの白化が進み、黒島や小浜、西表まで遠征するダイビングサービスも増えている。このベストダイビングエリアナンバーワンという栄誉をいつまでも続けてゆくためには、陸環境の整備も急務となってきそうだ。

2012年

10月

26日

白保に初の生産技術研究所 ユーグレナで商品開発  東京大学とも連携

関係者70人が集い、生産技術研究所の設立を祝った=白保
関係者70人が集い、生産技術研究所の設立を祝った=白保

 ㈱ユーグレナ(出雲充代表、本社・東京)が石垣市に初の生産技術研究所を設立、25日、開所式を行い、関係者70人に施設がお披露目された。


 研究所は、提携企業の八重山殖産㈱敷地内=白保=に建設した。床面積240平方㍍、鉄筋コンクリート製の平屋。太陽光発電システムを導入し、使用電力の5割をまかなうとともに、外壁に高反射材を利用、気温変化を抑え省エネ化も図っている。


 研究員3人を含むスタッフ4人が常駐、テレビ会議システムも備え、本社と東京大学研究所を結び、ユーグレナの生産技術や品質向上に取り組む。


 開所式で、出雲代表は「長年の夢であった石垣島に研究拠点ができた。八重山の皆さんとともに末永く、研究開発を続けていく。石垣発の技術で日本を変え、世界を救っていきたい」と期待を込めた。


 中山義隆市長と川満栄長竹富町長も姿を見せ、期待の高さをうかがわせた。
 研究所は31日から運用を開始。東京大学をはじめ、大阪府立大学、近畿大学ほか―とも連携し、ユーグレナ研究を進める。


 研究チームのリーダー鈴木健吾さん(32)は「当面は、ユーグレナ粉末の高品質化と低価格化に向けた研究を進める。ユーグレナを素材に、さまざまな商品を開発し石垣島から世界に輸出したい。将来は、エネルギーを開発し、石垣島で燃料の自給自足を実現するのが夢」と意欲を膨らませている。


 【ユーグレナ】体内の葉緑体によって光合成を行う単細胞生物(微細藻類)。和名はミドリムシ。人が必要とするほとんどの栄養素を含んでおり、栄養補助食品などが商品開発されている。太陽光と水、二酸化炭素だけで生育する上、生産効率が高いため、途上国の食糧不足解消に期待されるほか、バイオ燃料として、環境問題解決にも繋がる可能性があるとして注目されている。