2013年

2月

01日

教員の体罰やスポーツ…

 教員の体罰やスポーツ指導者の暴力が社会問題化している。教え子に手を出してしまったのは「体罰は愛のムチ」だと叩き込まれて育った世代だ◆八重山でも30年ほど前は、体罰は当然のように横行していた。小学生5年生の同級生が担任に顔を平手打ちされ、勢いよく後ろに飛んで、壁に頭を打ってぶっ倒れたのを目撃したことがある◆それほどの体罰を受けた理由は、早朝、学校に一番乗りしたのに、教室のドアにカギがかかっていたため、開いていた窓から中に入ったというだけのものだった◆こうした体罰は当時こそ何の問題にもならなかったが、現代の社会通念からは到底許されない。しかし、当時子どもだった教員たちの心の中では「体罰はやむを得ない」という思いが、どこかに巣くっていることだろう。親たちも、どこまでが体罰でどこまでが教育なのか、明確な線引きができず、戸惑うことがあるに違いない◆最も望ましいのは、手を上げなくても子どもたちを畏服させられるだけの教育力を、教員や親や指導者が身につけることだ。現代は「先生」という呼び名が、かつてなく軽くなっている。先生や親が尊敬に値する存在だった時代を「古い」と一蹴するのではなく、むしろ当時の価値観に立ち戻るべきではないか。

2013年

2月

01日

新空港へ就航要請 市長、LCC2社に

エアアジア・ジャパンに新空港への就航を要請する中山市長(30日)
エアアジア・ジャパンに新空港への就航を要請する中山市長(30日)

 石垣市の中山義隆市長は30日、LCC(格安航空会社)のエアアジア・ジャパン本社(千葉県)とジェットスターグループ日本支社(東京都)の本社を訪れ、新石垣空港への就航を要請した。中山市長によると、両社とも「現時点で就航の予定はない」と答えたものの「アジア全体を視野に入れる中で、石垣を一つの候補地として考えている」などと将来的に就航を検討する考えが示されたという。


 エアアジアは小田切義憲社長ら、ジェットスターは片岡優日本支社長らが対応した。両社は成田空港を拠点にしており、中山市長は成田―石垣線、石垣―那覇線のほか、台湾、香港、中国、韓国などアジアとの直行便開設も要請した。


 要請の感触について「非常に好意的で、新空港には大きな興味を持ってもらっているが、就航にはまだ時間がかかると感じた。地元の受け入れ態勢を提示できれば、就航の話が進むだろう。今後は海外のLCCにもトップセールスで就航を要請したい」と話した。

2013年

2月

01日

石西礁湖基金がNPOに 事業拡大で取り組み強化 俵さんサポーターに 自然再生協議会

サンゴサポーターに委嘱された俵万智さん(右)=県八重山合同庁舎
サンゴサポーターに委嘱された俵万智さん(右)=県八重山合同庁舎

 石西礁湖自然再生協議会(会長・土屋誠琉大教授)が31日午後、県八重山合同庁舎で行われ、石西礁湖サンゴ礁基金を発展解消し、NPO法人として活動を継承する方針が承認された。2月上旬までに県に設立認証を申請する。また、歌人の俵万智さんがサンゴサポーターに委嘱された。

 

 サンゴ礁基金は、周辺陸域・海域を含めた石西礁湖の自然再生の取り組みを支援することを目的に08年10月に設立。全国から寄せられた寄付を活用し、赤土流出防止、酢酸注射法によるオニヒトデ駆除などの事業を展開してきた。
 これまでの任意団体からNPO法人になることで、企業と提携した活動など事業を拡大し、石西礁湖自然再生に向けた取り組みを行う。


 サンゴ礁基金の普及啓発・広報を行うサンゴサポーターを新たに俵万智さんを任命。東日本大震災の直後、石垣島に移住しており、俵さんは「連載コラムを通して、サンゴ礁について発信していきたい」と抱負を語った。サポーターには、これまで、加藤登紀子さん、きいやま商店、RYOUEIさんが委嘱され、俵さんは4人目。このほか、各ワーキンググループからの報告が行われた。


 海域対策グループは、竹富島南航路整備によるサンゴ礁移設の成果を発表。内閣府沖縄総合事務局石垣港湾事務所の林健太郎所長は「移設したサンゴから産卵も確認され、全体的にサンゴ群が安定化傾向にあると考えられる」と報告した。

 

 石西礁湖は、石垣島と西表島の間に広がる国内最大のサンゴ礁。同協議会は、自然再生推進法に基づき、環境省と内閣府沖縄総合事務局、県の呼び掛けで03年に発足。今回で16回目の協議会となる。

2013年

2月

01日

財源と組織充実を 広域総合計画策定で審議会

中山理事長に答申書を手渡す我喜屋副委員長=31日午後、市役所
中山理事長に答申書を手渡す我喜屋副委員長=31日午後、市役所

 八重山広域市町村圏事務組合審議会(大城肇会長、委員15人)は1月31日、八重山3市町の将来像を示す「第3次総合計画」案を同組合の中山義隆理事長(石垣市長)に答申した。「美(ちゅ)ら海、美ら島、美(かい)しゃ八重山(やいま) 日本最西南端・国境の島々興(おこ)し」をキャッチフレーズに、地域振興に向けた諸事業の推進を掲げている。同審議会は、計画の実行に向け①財源と組織体制の充実②八重山圏域振興推進体制のさらなる拡充―を図るよう求めた。


 同計画は、3市町の総合計画や、県が策定した沖縄21世紀ビジョンに盛り込まれた事業を整理した内容。地域振興のテーマとして「オンリーワン八重山文化の発信」「地球規模での自然環境の保全」「再生可能エネルギー、循環型社会の島しょモデル地域形成」「多様な人材育成の推進」など9項目を挙げた。

 

 同組合では、3市町共通の人材育成業務や広域課題調整業務、介護保険の事務調整業務などを担うべきものとされた。計画は10年に1度見直しが行われる。今回の計画の期間は2013年度から22年度まで。


 31日には、計画案を審議した同組合審議会の我喜屋隆委員長が市役所を訪れ、中山理事長に答申書を渡した。中山理事長は「石垣市、竹富町、与那国町それぞれの総合計画を踏まえ、八重山全体としてどう取り組むべきか念頭において計画を運用したい」と述べた。

2013年

1月

31日

美崎町で建て替え想定 市役所、基本構想案で 「島の中心地」にぎわい創出 市民意見を募集

美崎町地区まちづくり構想案図
美崎町地区まちづくり構想案図

 石垣市は、中心市街地に位置し、市役所などが立地する美崎町の再開発構想案を30日公表した。防災上の観点から焦点となっている市役所移転の是非については、本文中では明記しなかったが、現在の市役所周辺に「公共・福祉・生活拠点」を設置するとしており、事実上、地区内での建て替えを想定する内容になった。地区の将来ビジョンには「市民と来訪者がふれあう石垣島の中心地」を掲げ、都心機能の充実や、にぎわいの創出などを目指すとしている。

 

 基本構想案では、美崎町の将来像について「拠点」「軸」「ゾーン」の3つの視点から構想図を描いた。「拠点」としては、市役所だけでなく、市民が利用できる公共施設や福祉施設、スーパーなどの生活施設を複合的に配置する「公共・福祉・生活拠点」を置く。同拠点の場所は現在の市役所を中心としている。


 構想図にも、公共施設の例としては「市役所等」と記載され、市役所を現在の場所で建て替えることを想定した内容といえる。ただ基本構想案の中では、市役所移転に関する計画などの動向を踏まえながら関係部局と調整を図るとも記載しており、今後の状況によって柔軟に対応できるよう含みを持たせた。

 

 離島ターミナルを中心とした「交通結節拠点」も南側に置く。「公共・福祉・生活拠点」と「交通結節拠点」を往復する観光客や住民の通り道として「交流の軸」を整備。市街地を回遊させる骨格とする。


 既存の飲食店が集積しているエリアと、現在のバスターミナルがあるエリアは「商業ゾーン」、離島ターミナル北側のホテルが立地しているエリアは「宿泊ゾーン」、離島ターミナルから旧離島桟橋周辺は「ウォーターフロントゾーン」とした。

 

 今後は「交流の軸」を重点地域として設定し、来年度以降、重点地域についての整備構想、基本計画、実施計画の策定に向けた検討を進める。基本構想で示されたまちづくりを進めるため、新たな委員会を設置し、話し合いを継続する方向性も盛り込んだ。


 今後は基本構想検討委員会が市民から寄せられた意見などを審議し、年度内に最終的な基本構想案を市長に報告する。

 

 基本構想案は市役所都市建設課など4ヵ所で閲覧できるほか、市ホームページにも掲載されている。パブリックコメント(市民意見募集)は30日から始まり、2月18日まで同課で受け付けている。

 

 基本構想案の住民説明会は2月1日午後7時から、市役所2階会議室で開かれる。

2013年

1月

31日

生徒が家畜に感謝 命の尊さに思いはせ 八重農獣魂祭

嵩田牧場の敷地面積は約7万平方㍍。県内の農林高校の実習施設で最大規模を誇る。手作りの獣魂碑に手を合わせる畜産課の生徒
嵩田牧場の敷地面積は約7万平方㍍。県内の農林高校の実習施設で最大規模を誇る。手作りの獣魂碑に手を合わせる畜産課の生徒

 八重山農林高校伝統の獣魂祭が30日、農高の実習施設「嵩田牧場」であり、畜産科の教員と生徒ら70人余りが出席。家畜へ感謝を捧げるとともに、命の尊さを再確認した。


 八重農が飼育している家畜は和牛と豚、にわとり―で計360頭以上。にわとりを中心に年間300頭余が屠畜(とちく)されており、生徒らが獣魂碑に手を合わせ、命へ思いをはせた。

 

 獣魂祭は八重農開校の1937年以来、毎年、実施。嵩田牧場内に、獣魂碑が建立された91年からは、碑前で畜産科の生徒を中心に祭事が営まれている。

 

 生徒らが手作りした獣魂碑は高さ5㍍、重さ10㌧を超える石垣島産の花崗岩製。祭事で、碑前に供え物を置き、生徒一人ひとりが焼香、手を合わせた。

 

 坂田恭平君(3年)は、3年間でにわとり30羽ほどを自分の手で絞めたという。「自分で育てた生きものを処理するのは、かわいそうで抵抗があった。でも、肉を食べるためには必要な行為。農高に入って、家畜への感謝と命の大切さを教えられた」と振り返った。

 

 宮國優美さん(同)と宮良優麻さん(同)も「獣魂碑に、処理された家畜に感謝を込め手を合わせました。にわとりを絞め、肉を切り分けるのは大変だった。処理を体験してから、どの肉でも感謝しながら食べるようになった」とそれぞれの思いを語った。

 

 獣魂祭は、畜産科の宿泊実習の期間中に行われた。本村博之校長は「獣魂祭を通して、生き物を大切にする心と命に感謝できる心が育ってくれれば」と期待を込めた。

2013年

1月

31日

有害鳥獣の実態調査へ 生息密度・分布など把握 駆除作業の効率化図る 石垣市

有害鳥獣の定期的駆除では外来種の数が増えている(資料写真)
有害鳥獣の定期的駆除では外来種の数が増えている(資料写真)

 農作物への食害が顕著化するイノシシやキジ、インドクジャクなどの害獣の効率的な駆除対策に役立てようと石垣市は、有害鳥獣調査を実施する。3月末までに過去5年程度の資料調査を行い、13年度には痕跡調査やコールバック調査などの現地調査を実施。これまでほとんど行われていなかった有害鳥獣の実態調査で、分布域や生息密度などを把握する考えだ。

 

 12年度の有害鳥獣調査は、市内の環境影響などの報告書や自然環境の過去5年間程度の調査資料をもとに、コンサルタント業者が調査・分析するほか、野鳥の会や猟友会、JA、地元農家などを中心に農作物の被害やその時期などの聞き取り調査を行い、効率的な現地調査計画を立案する。


 13年度には、立案された調査計画に基づき、録音したキジやクジャクの鳴き声をスピーカーで流し、呼応する方角や距離を記録するコールバック調査や設定した調査ルートを歩き、個体の確認や糞・巣卵などを記録する痕跡調査を実施する。

 

 対象となる鳥獣は、カラス、イノシシ、キジ、クジャク、カモ類、バン、野鼠など。特に外来種のキジとクジャクの生態や分布などはこれまでほとんど把握されていない。

 

 石垣市のまとめによると、平成22年度の有害鳥獣の被害額は341万円余り。しかし、農家の間では、被害が多く、現在実施されている駆除作業では、大きな効果が見られないことから被害報告がされないケースがほとんど。市がまとめている被害報告は氷山の一角というのが、農家の見方だ。

 

 平成26年までに30パーセントの被害軽減を目標に掲げている市の取り組みに実態調査で、分布域や生息密度などを把握し、効率的な駆除に役立てる。

2013年

1月

30日

5科目で県平均以上 学力向上の取り組み奏功 市教育委員会

 石垣市教育委員会は29日、小中学生を対象にした2012年県学力到達度テスト結果を公表した。小中13科目中、県平均点以上だったのは同点も含め計5科目で、前年の3科目を上回った。伸び率は10科目で県平均を上回り、学力向上に向けた取り組みが奏功している。

 

 同テストは昨年12月5日から3日間行われ、石垣市では小学校3年生、中学校5年生、中学校2年生計1500人余が受検した。小学校では基礎力を問うA問題と応用力を問うB問題があった。


 県平均点を上回ったのは小5の国語A、算数A、中2の数学、県平均点と同点だったのは小3の算数A、中2の社会だった。

 

 このうち数学は前年、県平均に7・2ポイントの差をつけられていたが、今回は0・1ポイント差で逆転した。伸び率は県平均を17%以上も上回り、市教委は「大規模校で徹底して取り組んだ結果」と意を強くしている。

 

 一方、小3の国語Aでは4・8ポイント、小5の算数Bでは5・6ポイントの差をつけられるなど、依然課題も残っている。

 

 ただ、全体的に県平均との差は縮小傾向にある。市教委学校指導課は、学力向上が進んだ要因として、玉津博克教育長が掲げた「冠鷲プロジェクト」で①朝の「帯タイム」の活用②5、11、2月の「学習強化月間」③放課後の補習指導強化―などを挙げた。

 

 今後については「平均正答率が県平均を上回ってくると伸び率は鈍化が予想されるが、これまでの取り組みの成果をもとに、全国レベルに向けた展開を推進したい」としている。

2013年

1月

30日

尖閣諸島問題で緊張局面に…

 尖閣諸島問題で緊張局面にある日中関係を打開するため、鳩山、村山元首相や公明党の山口代表らが相次いで中国を訪れ、習近平総書記ら要人と会談した。中国側からは関係改善に向けた意欲が示されたといい、日本側の期待が高まっている◆ところが、山口代表が習総書記と会談した当日も含め、中国の監視船は相変わらず、尖閣周辺を出没している。実力行使で尖閣を強奪しようとする中国の姿勢には、いささかの変化もないと見るのが妥当だろう。元首相や与党幹部の訪中が「雪どけ」につながるというのは、あまりにも甘い幻想だ◆しかも26日付の共産党機関紙、人民日報では、日中関係改善に向け「日本が実際の行動を示せ」と主張。自分たちの領海侵入は棚に上げ、日本に尖閣の放棄を迫っている。事態は好転するどころか、今後、さらに危機がエスカレートする恐れがあることを、石垣市民は覚悟する必要があろう◆尖閣は石垣市の将来にとっても大切な島々だ。市が策定中の「海洋基本計画」では、世界自然遺産登録の可能性を調査する方針などが盛り込まれた。さまざまな資源を地域振興の起爆剤にしなくてはならない◆国ではなく自治体が前に出れば、中国も文句は言いづらい。八重山が自ら、尖閣の活用を積極的に論議するべきだ。

2013年

1月

30日

医療保険制度を守れ 宮良 長和

 新聞に保険財政の逼迫に関しての記事の中に「終末期医療――さっさと死ねるように」との題で麻生氏の発言を載せてある。題もどうかと思うが、その中に死にたいと思っても生かされますから、というおかしな言い回しもある。


 しかしこれを書いているのは、そんな不適切な題や奇妙な言葉遣いを訂正するためではない。年を取り人生を充分生きてきて、もう何時死んでも悔いはないと思っている老人でも、一度現代医療の手にかかると無理にでも生かされ続けるこの制度を、この際改革しなければならないと考えたからである。


 それだけでなく日本の貧富の差なく誰でも受けられる優れた医療保険制度はこれからも是非守り抜かなければならないという考えから、この機会に私見を追加したいと思って紙面を拝借することにした。


 確かにこの様に医療に金がかかれば医療費は無限に膨らみ国庫もその負担に耐えられなくなる。それを防ぐには無駄な治療を止める以外に方法はない。私は安楽死協会に入っているが、入っていない人も、本人がまたは本人がはっきり意思表示できない程度に惚けたり弱ったりしておれば家族の希望により、全ての無駄な延命治療を止めることから始めなければならないと思う。


 医療の側としては、無駄な検査でも治療でもやるだけ収入になるのであるから、それに対しても何らかの規制が必要だろう。確かに我が国の保険医療制度は素晴らしい制度ではあるが、それらの問題点を改めなければその財政負担に耐えられず破綻してしまうだろう。


 これまでに何回か書いたが、年寄りの中にはもう十分生きた、これ以上生きて行くのは難儀、それでも自分は死ねないと、お迎えを待っている人も少なくないのである。そういう人々を点滴その他で無理に生かし続ける現代医療の現状は、考え直さなければならない時に来ていると思う。


 若い人は人間は誰でも長生きしたいし、何時までも生きていたいと考えていると思っているのかも知れないが、年をとってみると生きて行くこと自体が大儀に感ぜられる時があるのを認めないわけにはゆかない。


 何回か書いたが人によっては「早く死んだらいいのにねー(早く死ねたらいいのにね)」が口癖だった患者さんもいた。この人のことは今までに機会ある毎に何回か書いたが、この人だけではない。


 とにかく早急に取り組むべきことは老人を治療によって何時までも生かし続けなければならない、その方が医学の使命であるという考え方を止めて、無駄な治療を止めることから始めなければならない。


 しかし無駄な治療であるかどうかを、医師の独断で決めては問題であるから、それを審査決定する委員会が必要だろう。同時に家族も老いて死ぬのは自然であるし、祖父母や父や母を無理やりに何時でも生かし続けることが患者本人にとっても必ずしもいいことではないし、また親孝行でもないことに気づかなければならない。


 それ以上のことを実行に移すには以下の諸事項を整えなければならないし、国会の決議も必要だろう。
 ①家族の意識の改革
 ②無駄な治療であるかどうかを審査する委員会の設置
 ③無駄な治療であると委員会が認めた場合、その時点以後医療費の支払い停止
 ④本人が希望すれば安楽死の認定許可


 若い人は、人間年をとっても何時までもこの世に執着があると考えているのかも知れないが、そうでもない。先年読んだ本のなかに『極楽大往生院』という少しふざけた題の本があった。年を取って、もうこれで自分の人生は十分、心身ともに弱り、あちこち痛くなり、これ以上生きて行くのが難儀と思う老人たちを一堂に集めて、安楽死させる内容の本である。即ちお寺のような広い部屋にベッドを並べ、そこに寝てもらい、老人向けの音楽を流しながら薬を飲ませるやり方であったように記憶している。


 その本が案に相違して大好評だったそうで、読者から続々と感想が寄せられたと言う。これから察すると、そろそろあの世に行ってゆっくり休みたいと考えている人々も少なくないようである。これを書くために本棚を探したがもう見つからない、年を取るとこのように何でもすぐなくなる。誰かが勝手に取っていった、とまでは言わないが、そのうち惚けてそう言いだすかも知れない。


 更に近藤誠、中村仁一両著者の『死ぬなら癌がいい』という題の本もある。ご両人は「まだ七十代であるが、もう子育ても終わり人間としての賞味期限は切れたから何時死んでもいい、そして死ぬのは癌に限る、老年者の癌に限って言えば医者が治療と称して、手術したり抗がん剤を投与したりしていじくり回さなければ次第に弱り苦しまずに楽に死ねる」と確信を持っておっしゃる。


 中村さんは老健施設に長く居られて、多くの入居者を観察し、また郷里の長野県の田舎で小学生の頃苦しまずに自然に死んでいった年寄りたちを多く見てきた経験に裏打ちされた結論である。


 我が国の医療制度もこのまま無駄な治療を放置していては財政的に行き詰ることは間違いなく、その上老人を無益に苦しめることを知らなければならない。政権交代のこの機会に抜本的に改革すべき好機であると思う。

2013年

1月

30日

イルカ20頭迷い込む ダイバー「初めて」と驚く 石垣港

水中を群れで泳ぐ、マダライルカ(水中撮影・砂川恵彦さん)
水中を群れで泳ぐ、マダライルカ(水中撮影・砂川恵彦さん)

 石垣港離島桟橋内に29日午前6時ごろ、マダライルカの群れが迷い込んでいるのが見つかった。水中撮影を行ったダイビングサービス・シーフレンズの砂川恵彦さんは「海面では10頭と思い、水中に潜ると20頭余がいて、驚いた」と話した。


 ダイバーによると、イルカは20頭余の親子で、八重山近海を通過していた際にサメに追われるなどして驚いて、港湾内まで迷って来たのではないかと見ている。

 

 岸壁から、数メートルの距離まで近づいて元気良く泳ぐイルカの姿を肉眼で確認することができ、約30人が見物に集まり、携帯電話で写真を撮る姿も見られた。群れは同日午前9時半過ぎには、竹富島の沖合いまでダイバーらが誘導した。

 

 砂川さんは「港湾近くまで迷い込むことはあるが、こんなに多いのは初めて見た」と驚いていた。

2013年

1月

30日

5年ぶり観光客数増 70万人台、回復基調に 12年統計

八重山の入域観光客数が5年ぶりに前年を上回った(資料写真)
八重山の入域観光客数が5年ぶりに前年を上回った(資料写真)

 県八重山事務所は29日、2012年に八重山を訪れた観光客が71万2429人になり、前年を6万1919人(7・8%)上回ったと発表した。観光客数が前年を上回るのは5年ぶり、70万人台は2年ぶりで、ほぼ2010年並みの水準に達した。観光が東日本大震災の影響から徐々に脱し、回復基調にあることをうかがわせている。

 

 今年は3月に新石垣空港が開港し、格安航空会社(LCC)の就航も見込まれることから、観光客の大幅な増加が「予想される」としている。

 

 同事務所によると、景気停滞による旅行マインドの低下や円高による海外観光地との競争などがあったものの、7月は過去最高の8万2435人の入域を記録するなど、トップシーズンが好調だった。


 6~9月の期間限定でANA大阪・福岡直行便が就航し、大阪路線がJTAとのダブルトラッキングになったことで、関西圏の需要が掘り起こされたためと見ている。国内観光客数は対前年比で8・6%増、海外観光客数も同1・3%増。

 

 今年は新空港開港に伴い、台湾の復興航空、マンダリン航空、韓国のアシアナ航空、大韓航空、LCCのジンエアー航空がチャーター便などの就航を検討しており「今後、台湾、韓国からの観光客が増えることが予想される」としている。推定観光消費額は433億円で、前年を30億円上回った。

 

 観光客数を3市町別にみると、石垣市70万7904人(対前年比7・8%)、竹富町88万515人(同13・1%増)、与那国町3万2173人(同2%減)だった(1人が2島以上訪れる場合があるため、3市町別の観光客数と八重山の観光客数は一致しない)。12月の観光客数は4万6542人(同19・7%増)。

2013年

1月

29日

カンヒ桜 バンナで満開

 バンナスカイライン周辺ではカンヒ桜が満開を迎え、可憐な薄桃色の花弁が訪れる人の目を楽しませている=写真。

2013年

1月

29日

ANAで機内販売へ 来月から期間限定 石垣の塩ちんすこう 宮城菓子店

ANAで機内販売される「石垣の塩ちんすこう」を手にする宮城代表取締役(右)と喜舎場統括部長=28日午前、宮城菓子店
ANAで機内販売される「石垣の塩ちんすこう」を手にする宮城代表取締役(右)と喜舎場統括部長=28日午前、宮城菓子店

 宮城菓子店(本社石垣市石垣、宮城龍二代表取締役)が、新石垣空港開港を記念して製造した「石垣の塩ちんすこう」オリジナルパッケージが2月から、全日空(ANA)の国内全路線で販売される。3月までの期間限定販売。同社は「全国に石垣島と新空港開港をPRする絶好のチャンス」(宮城代表取締役)と期待している。


 ANAの航空機で機内販売される商品は、同社が全国菓子大会博覧会名誉総裁賞を受賞した「石垣の塩ちんすこう」と、焼きチョコチップを加え、ほどよい甘さに仕上げた「焼きショコラ石垣の塩ちんすこう」を、それぞれ3袋ずつオリジナルパッケージした。商品名とともに「新石垣空港開港記念」の文字が大きく入っている。1個300円。

 

 同社によると昨年11月ごろ、ANAから市商工会を通じて商品開発の打診があった。期間限定販売で、機内販売以外の取り扱いはない。2万個納品の予定。

 

 同社は「石垣の塩ちんすこう」を2009年7月から、「焼きショコラ石垣の塩ちんすこう」は12年9月から販売している。

2013年

1月

29日

給食センター年度内に着工 用地造成工事進む 最新の衛生基準に適合 石垣市

新給食センターの用地造成工事が進んでいる=28日午後、バンナ公園北口向かい
新給食センターの用地造成工事が進んでいる=28日午後、バンナ公園北口向かい

 石垣市は、新学校給食センターの建設工事に3月中に着手する方針で、バンナ公園北口向かいの建設予定地で用地造成工事を進めている。市教育委員会によると、施設は現在の約2・8倍の規模。「安心・安全な給食の提供」などを掲げ、最新の衛生基準に適合した施設整備を進める。2014年度の供用開始を目指す。

 

 市教委学務課によると、用地面積は約5千平方㍍で、施設の実施設計はすでに終えており、現在、建築確認申請の手続きを薦めている。建築確認が下りしだい、工事を発注する。


 用地造成工事は昨年の10月から始まっており、2月中に完了する予定。市教委は2012年5月にまとめた建て替え基本構想で、建物を鉄筋コンクリート2階建て、建築面積を約2400平方㍍、総事業費を約19億円と見積もった。財源には国の補助制度などを活用する。最大調理能力は1日6千食。

 

 基本構想では、施設整備の方針として①安全・安心な給食の提供②おいしく、バラエティ豊かなメニュー③地産・地消の推進―を掲げた。現給食センターは1973年、当時の衛生基準にのっとって建設されたが、現在は施設の老朽化が進み、衛生基準もより厳しくなっている。


 新給食センターでは、調理場の床を乾いた状態に保ち、雑菌の繁殖を防ぐ「ドライシステム」の導入、調理場内での汚染区域、非汚染区域の明確なゾーニングなど、現在の基準に適合した施設とする。

2013年

1月

29日

与那国に施設誘致を 西田 實

 与那国では人口減少に悩んでいると聞きます。特に若い人が定着しないとのことですが、これは極めて深刻な状況です。


 人口を増やすという意味から自衛隊誘致の話も上がっているが、反対も多いと聞きます。しかし、特に国境の町与那国では自衛隊誘致は必要です。


 その他、国や県の施設の誘致も必要かと思います。私は、県か国の園芸試験場を誘致してはいかがと思います。特に薬草類の栽培研究が将来的に有望でしょう。


 とにかく、働ける施設を誘致することが必要です。温暖な気候を利用して老人施設もどうでしょうか。人口が増えれば、高校の設置も可能と思います。初めは分校でも構わない。(宮崎県宮崎市)

2013年

1月

28日

石垣島マラソン 根岸(群馬)、藤永(長崎) 初V 日本最南端を快走 過去最多3477人ゴール 

悪天候の中、3477人が完走した石垣 島マラソン=市中央運動公園
悪天候の中、3477人が完走した石垣 島マラソン=市中央運動公園

 第11回石垣島マラソン(主催・市など)は27日、市中央運動公園陸上競技場を発着点に、石垣島を東回りに半周するコースで行われた。この日、ランナーは雨と強風に苦しめられたが、フル、23㌔、10㌔の各種目に3928人が出走した。結果、フルマラソンで、男子は根岸雅樹選手(33)=群馬県=、女子は藤永佳子選手(31)=長崎県=が、ともに初出場で優勝を飾った。完走者は3477人と、完走率は88.5%だった。

 

 大会は、早朝から大勢のランナーが同公園に終結。8時40分のセレモニーのあと、オンピックレスリング3大会連続金メダルの伊調馨選手の号砲を合図に東門をスタートした。


 沿道では市民らが盛んな拍手と声援を送り、選手たちを励ました。
 トップグループは序盤から、根岸選手が先頭を走り、後方から藤原孝志選手(31)=岩手県=が、追いかける展開。2キロ過ぎから、根岸選手の独壇場となり、そのままゴールした。


 女子は、藤永選手が終始女子トップを死守した。
 また、市内からフルマラソンに出場した男子のオーバン・ジェレミー選手(33)、女子の平尾優子選手(35)が、地元1位として10月に岩手県北上市で開催するいわて北上マラソンに派遣される。


 各種目の完走者はフル1200人(受付・1353人)、23キロ896人(同・1056人)、10キロ1381人(同・1519人)。

2013年

1月

28日

スターターに伊調馨さん

スターターを務めた伊調選手=27日午前、市中央運動公園
スターターを務めた伊調選手=27日午前、市中央運動公園

 石垣島マラソンのスターターを務めたアテネ、北京、ロンドンオリンピックのレスリング女子63キロ級金メダリストの伊調馨選手=ALSOK=。スタート前には「新石垣空港の開港で多くの人に石垣島を知ってほしい。完走を目指して頑張ってください」と、ランナーにエールを送った。


 号砲の後は、ランナーたちが「伊調選手!」「次のオリンピックも頑張って!」など声をかけていた。伊調選手の立っていた台の周囲はハイタッチや握手を求めるランナーであふれ、中には写真を撮っていくランナーもいた。


 初めてスターターを務めた伊調選手は「ランナーの皆さんのパワーを感じ、元気をもらった。石垣島の景色を満喫して楽しんでほしい」と話し、「私もまだ石垣島を満喫していないので、島を回りたい」と笑った。

2013年

1月

27日

きょう石垣島マラソン 過去最多の4164人 スターターに伊調馨さん 交通規制に協力を

多くの選手が参加受付を行った=26日午後2時、市営陸上競技場
多くの選手が参加受付を行った=26日午後2時、市営陸上競技場

 第11回石垣島マラソン(主催・石垣市など)が27日午前9時から、市中央運動公園陸上競技場を発着点で行われる。県内外15歳から81歳までの過去最多4164人がエントリー。フル、23キロ、10キロの3種目で競技する。

 

 各種目の制限時間はフル6時間、ハーフ3時間10分、10㌔1時間半。競技の後、午後3時15分から、屋内練習場で交流パーティが開かれる。各種目上位者の表彰は随時行われる。特別賞として、市内からフルマラソンに参加した上位者男女各1人を、2013年いわて北上マラソンに代表として派遣される。

 

 26日の参加者受付では、開始午後2時前から多くのジョガーがナンバーカード、Tシャツなどを受け取っていた。部門別で、フルは、1482人(男子1144人、女子338人)、23キロは1115人(男子713人、女子402人)、10キロは1567人(男子771人、女796人)と、全種目とも1000人を突破した。


 八重山郡内からのエントリーは2304人。内訳は石垣市2221人、竹富町58人、与那国町25人。沖縄本島は230人、宮古島市は15人が申し込んでいる。

 

 申込者のうち、最高齢者は男子で、10キロの大浜正雄さん(81)=石垣市、女子で10キロの比嘉初枝さん(75)=豊見城市。

 

 大会を彩るスターターはアテネ、北京、ロンドンオリンピックの女子63キロ級金メダリストの伊調馨選手が務める。石垣島地方気象台によると、26日の天気は、曇り。気温は最高19度、最低16度を予報している。マラソンコースは午前9時から午後3時の間、一部交通規制を実施。主催者側は市民の協力を求めている。

2013年

1月

27日

「みんなも頑張って」 伊調選手が高校生激励

伊調馨選手(中)がレスリング部を激励した=八重山高校
伊調馨選手(中)がレスリング部を激励した=八重山高校

 石垣島マラソンスターターを務めるアテネ、北京、ロンドンオリンピックの女子63キロ級金メダリストの伊調馨選手=ALSOK=が26日、八重山高校を訪問し、同校、八重山農林高校レスリング部員5人を激励した。


 両校の男子生徒5人は高校からレスリングを始め、伊調選手は「高校から始めて、オリンピックに出場した選手もいる。みんなも頑張って」と激励した。

 

 大橋正教ALSOKレスリング監督は「レスリングが好きになるとおのずと、技術や磨かれる。勝負にこだわらず、楽しんでほしい」と話した。

 

 伊調選手の前で練習を披露した八重高レスリング部の米盛英貴主将(2年)は「練習を見てくれてとてもうれしい。自信になった」と目を輝かせた。

2013年

1月

27日

高橋さんの顕彰碑建立 関係者が遺徳しのぶ 岩手と石垣の交流に尽力 真栄里公園に

高橋洋介さんの功績を伝えようと建立された顕彰碑と増殖事業記念碑を背に、2人の遺徳をしのぶ関係者=真栄里公園
高橋洋介さんの功績を伝えようと建立された顕彰碑と増殖事業記念碑を背に、2人の遺徳をしのぶ関係者=真栄里公園

 石垣市と岩手県の交流に尽力した元岩手県副知事・高橋洋介さんの顕彰碑が真栄里公園に建立され、26日、除幕式(期成会主催)が行われた。同じ場所で、種もみ緊急増殖事業記念碑(菅原邦典顕彰碑)の移設もお披露目され、関係者が2人の遺徳をしのぶとともに、交流事業の継承発展を誓い合った。

 

 高橋さんらの功績を伝えようと昨年4月、顕彰碑建立期成会(平田勝男会長)が発足し、浄財を募っていた。顕彰碑は、石垣島と岩手産の花崗岩を利用、絆の文字が刻まれ、交流事業への高橋さんの業績が記されている。式典には、岩手・沖縄かけはし交流協会の会員ら240人を含め、関係者多数が出席した。


 除幕式で、平田会長は「岩手の大冷害をきっかけに、石垣と岩手の交流が生まれた。現在も強い絆で、さまざな交流事業が続いている。高橋さんと菅原さんの功績を忘れることなく伝えていこう」と追悼した。

 

 岩手・沖縄かけはし交流の福岡勝夫会長は「種もみ事業が成功したのは石垣島の関係者のおかげ。東日本大震災でも石垣市から多くの支援が寄せられた」とお礼した。

 

 高橋さんの妻・ひろ江さん(64)も「交流が始まってから今年は20年目の節目。いろんな思いがよみがえってくる。世代を超え、私の子どもや孫に、高橋の思いを伝えていきたい」と感慨深げ。菅原さんの長男の哲史さんもお礼の言葉を述べた。

 

 岩手県の本田敏秋遠野市長や高橋敏彦北上市長、地元から中山義隆市長、川満栄長竹富町長、外間守吉与那国町長らも出席。高橋氏の功績と影響力の強さを示した。席上、建立に功績のあった久慈浩さんら6人に感謝状も贈られた。

 

 顕彰碑建立に合わせ、「種もみ緊急増殖事業記念碑(菅原邦典顕彰碑)」もJAライスセンター=開南=から移設され、お披露目された。

 

 〔高橋洋介氏〕岩手が記録的な大冷害で、稲作が危機的な状況となった1993年。石垣島で種もみの増殖に、当時岩手県の農政部長だった高橋さんと、石垣島に派遣された菅原邦典さん(岩手県庁職員)が中心となって取り組んだ。

 

 2㌧の種もみを半年間で100㌧以上に増やし、岩手の稲作を救済した。
 93年に、岩手・沖縄交流協会が発足、高橋さんが初代会長に就任し、さまざまな交流事業を実施した。

 

 菅原さんは2008年6月、64歳で、高橋さんは11年8月、69歳でそれぞれがんのため亡くなった。09年には「種籾(もみ)緊急増殖事業記念碑(菅原邦典顕彰碑)」が建立された。

2013年

1月

26日

新火葬場、バラビ道に建設 14年度着工へ前進 来月にも住民説明会 石垣市

新火葬場の建設予定地に選定された「バラビ道」(25日午後)
新火葬場の建設予定地に選定された「バラビ道」(25日午後)

 石垣市新火葬場建設検討委員会の新里隆男委員長は25日、市役所に中山義隆市長を訪れ、新火葬場の建設場所を石垣ダム東側にあるバラビ道(登野城)の市有地とする答申書を提出した。

 

 中山市長は「市民、郡民が最期を迎えるのにふさわしい立派な火葬場を建設したい」と述べた。市は新火葬場建設に2014年度着工し、年度内に完成させるスケジュールで作業を進める。周辺住民の理解を得るため、来月には住民説明会を開く予定。

 

 市が2012年6月に策定した基本構想では、現火葬場敷地内で新火葬場を建設する方針を示したが、場所が狭隘なことから、検討委で方針を見直した。検討委は候補地を現火葬場隣接南側、現火葬場周辺松林、バラビ道の3カ所に絞り込み、バラビ道を選定した。

 

 市によると、バラビ道は約1・2㌶で、現火葬場敷地の3倍以上。市は周辺の民家を7世帯確認しているが、建設予定地は林に囲まれており、施設も無煙無臭だとして理解を求める。

 

 答申では、新火葬場に火葬炉を3基設置し、うち1基を非常用の予備炉とすることを提言した。基数は将来推計人口を算定根拠とした。火葬炉のメーカーは4社が候補に挙がったが、同委員会はうち3社に「適格性がある」と述べるにとどめ、選定には踏み込まなかった。

 

 新火葬場は竹富町、与那国町の住民も利用することから、少人数でも利用できる斎場の施設整備が望ましいとする市の方針を承認。ペット用の火葬炉については併設しないこととした。

 

 答申では付帯意見として①遺体の尊厳性を損なわない明るい施設づくり②周辺環境との調和、環境保全の対策③ダイオキシン類、煤塵(ばいじん)類などのない安全・安心でクリーンな施設整備―を求め「地域と共存し、清潔な火葬場の建設」を最優先するべきだと提言した。

 

 市は2013年度に基本設計、実施設計を終え、14年度に着工、完成させるスケジュールで作業を進める。総事業費は12億円を見込むが、火葬場建設には補助事業がないため単独事業となり、財源は起債で確保する。現火葬場は1968年に建設され、老朽化が進んでいる。

2013年

1月

26日

今年も岩手から来島 かけはし交流一行240人 「種もみ」から20年

岩手・沖縄かけはし交流協会を歓迎した=石垣空港
岩手・沖縄かけはし交流協会を歓迎した=石垣空港

 岩手・沖縄かけはし交流協会(福岡勝夫会長)の第11回石垣島マラソン参加の旅ツアーで来島した一行240人が25日、空路で来島した。石垣・岩手かけはし交流協会(高木健会長)や市観光協会(宮平康弘会長)らがこの日、石垣空港で歓迎セレモニーを開催した。

 

 1993年の水稲種もみ増殖事業を契機に始まった交流の一環で、参加の旅ツアーは1995年から実施。今回で19回目。これまでに延べ1600人余が来島している。


 今回はマラソン参加45人のほか、農協観光で募集した観光部門合わせて総勢240人が来島した。ツアーは、3泊4日の日程で、マラソン参加や高橋洋介顕彰碑除幕・祝賀会、漢那酒造での古酒の仕次式を行う。

 

 歓迎セレモニーで、宮平康弘会長、高橋洋介顕彰碑建立期成会の平田勝男会長が「更に絆を深めたい」と歓迎した。

 

 岩手県を代表して福岡会長は「盛大な歓迎に感謝している。石垣市民の人情に触れ、交流を深めたい」と話した。

 

 また、ミス八重山星の砂の古謝なつきさんから、福岡会長と高橋洋介顕彰碑建立を支援する会の久慈浩会長に花束が贈られた。

2013年

1月

26日

漁業、観光に導入期待 電池推進船がデモ走行

電池推進船のデモ走行が行われ、中山市長(右)が試乗した=25日午前、石垣漁港
電池推進船のデモ走行が行われ、中山市長(右)が試乗した=25日午前、石垣漁港

 東京海洋大が開発した電池を動力源に動く小型船「らいちょうS」のデモ走行が25日、石垣漁港で行われた。ガソリンなどの燃料を使用しないため排気ガスがなく、環境への悪影響が少ないなどの特徴がある。

 

 漁業や観光への導入が期待されており、試乗した中山義隆市長は「川平湾のグラスボートなどを電池推進船に変えれば、環境にやさしい観光地にできる」と期待した。

 

 同大は2010年、世界初の急速充電対応型電池推進船の開発に成功した。「らいちょうS」は30分の充電で約3時間の走行が可能。全長約8㍍、最大時速は約18㌔。電池で推進モーターを動かしているため、走行時の騒音が低く、ガソリンのにおいもない。

 

 ウォータージェットを採用し、浅瀬や網の上でも滑るように走行できる。市は一括交付金を活用し、大型定置網設置のための調査業務の一環として、電池推進船導入の可能性調査を進めてきた。

 

 東京海洋大の賞雅(たかまさ)寛而副学長は「石垣の自然を守るため、排気ガスが出ない船を使っていただきたい。今後も開発を続けたい」と述べた。

2013年

1月

25日

ウインドサーフィンが人気 全国からサーファー続々 指導員、世界有数と絶賛 小浜島

小浜島でウインドサーフィンを楽しむ人たち=24日午前、リゾナーレ小浜島のビーチ
小浜島でウインドサーフィンを楽しむ人たち=24日午前、リゾナーレ小浜島のビーチ

 

 ウインドサーフィンを楽しむため、竹富町小浜島を訪れる人が増えている。現地でインストラクター(指導員)を務める松澤健さん(50)によると、ウインドサーフィンに向いた風が吹き始める10月から1月にかけて、月に100人近くのサーファーが全国から訪れる。

 小浜島の海は、強い風が吹いても波は穏やかな「世界有数の場所」(松澤さん)。専門誌やクチコミで人気が急上昇しているようだ。

 

 ウインドサーフィンは、ボード(板)にセイル(帆)を取り付け、風を利用して波乗りを楽しむマリンレジャー。松澤さんは2年前まで鎌倉でウインドサーフィンのショップを経営していたが、小浜島の海に魅せられて八重山に移住した。


 「それまではサーファーをサイパンやハワイに連れて行っていたが、あまり風が吹かない。でも小浜島では、風が吹く確率が非常に高い」

 

 普通、海では風が強いと波も高くなるが、小浜島はサンゴ礁に囲まれているため、強い風が吹いても波は平坦で「スキーで言うと、新雪の上を滑るような快感。日本だけでなく、世界でもあまりない場所」だという。

 

 国内トップレベルのウインドサーファー、浅野則夫さんが昨年冬に小浜島を訪問。弥嘉真島の近くで最速70㌔のスピードを記録したことをきっかけに、専門誌で小浜島が特集された。以来、全国から小浜島を訪れるサーファーが増えている。24日にも千葉県のショップが企画したツアーがビーチを訪れ、ウインドサーフィンを満喫。

 

 参加者の西舘久美子さん(33)=埼玉県=は「海の透明度がすごくて、乗っていてわくわくする。魚に出会えそう。また来たい」と満面の笑顔。長岡正裕さん(45)=同=は「波がフラットで乗りやすい。すごく練習になる」と感激した。

 

 ウインドサーフィン向きの風は3月まで続くといい、今月25日からは1カ月間、スピードを競う大会も開かれる。

 

 松澤さんは現在、島のリゾート施設、リゾナーレ小浜島の宿泊客にウインドサーフィンの用具をレンタルしたり、波乗りを指導する会社で勤務しており、チーフインストラクターを務める。島の小学生を対象にした無料のウインドサーフィン教室を開くなど、普及活動にも積極的だ。

 

 「恵まれた海があるので、この島から世界に通用するウインドサーファーを出すことが夢。ポテンシャルは十分にある」と強調した。

2013年

1月

25日

王者決定大会で健闘誓う 日報杯バスケ組み合わせ決まる 来月2日開幕

八重山チャンピオンを決める大会の抽選会で互いの健闘を誓い合った各チームの代表者たち=24日夜、市総合体育館会議室
八重山チャンピオンを決める大会の抽選会で互いの健闘を誓い合った各チームの代表者たち=24日夜、市総合体育館会議室

 2月2日と3日、石垣市総合体育館をメイン会場に開催される第1回八重山日報杯バスケットボール大会・第40回総合選手権大会(主催・八重山日報社)の代表者会議が24日夜、市総合体育館会議室で開かれ、組み合わせ抽選が行われた。大会には合計35チームが参加。小学生男女、壮年、一般男女の各部門で今年度の八重山最強チームを決める熱戦が展開されそうだ。


 今回、初めて開催される同大会は八重山日報社が主催し、バスケットボールの競技力向上と普及、発展に協力するもので、通常開かれる大会の高校生の部と社会人チームの枠を撤廃。真の八重山チャンピオンチームを決定する。

 

 代表者会議では八重山バスケットボール協会の安里整会長が「今年度の八重山チャンピオンを決める大会。出場選手は、力一杯戦って欲しい」と力強く語り、各チームの代表者たちを激励した。

 

 今大会の出場チームは一般男子が13チーム、女子は6チーム。壮年の部は3チーム。小学生男子が6チームで女子は7チームの合計35チーム。一般男子の部の組み合わせ抽選では、優勝候補最有力でシードチームとなった「琉水工業」の近くに、強豪と黙される「あぱらぎ」が配されると「うぉー」と」いう歓声が沸き上がるなど、抽選結果に一喜一憂し、大いに盛り上がった。

2013年

1月

25日

献血協力も評価基準に 市発注工事の業者格付け 28日に説明会

石垣市で行われている移動献血。今年から業者の格付けの評価基準に「協力」が盛り込まれる(資料写真)
石垣市で行われている移動献血。今年から業者の格付けの評価基準に「協力」が盛り込まれる(資料写真)

 石垣市が公共工事の入札に参加する業者を格付けする際、社会貢献の評価基準の一つに「移動献血への協力」を盛り込むことが24日分かった。今年は2年に1度の格付けがある。市は県内でも献血に対する意識が高い自治体。しかし従来、業者の協力は公共工事の受注に反映されていなかった。今年度は、17年ぶりに目標を達成できなかったこともあり、再挑戦への期待も込めた基準設定と言えそうだ。

 

 市が設定している評価基準は、技術者数や雇用規模、新卒・障害者の雇用数など8項目で、この中に「社会貢献」が含まれている。社会貢献の評価基準は、県建設業協会八重山支部などの業界団体に加入していることだったが、今年の基準見直しで、新たに移動献血への協力と、災害時の応急対策業務協力が盛り込まれた。


 業者が2010年度と11年度の2年間で、1回以上献血していた場合、従業員1人につき1点が与えられる。ただし、上限は10点。この2年間に献血に協力していなかった業者に対しても、次回の格付けに向け、次年度以降の献血への協力を促す効果がある。

 

 市と災害時の応急対策業務の協力協定を締結した場合、業者には5点が与えられる。対象期間は今年2月1日までとなっている。

 

 また、今年から市外、県外業者を格付けの対象から外し、資格の登録のみを行うことになった。地元業者を優先して指名する方針を明確化したものと見られる。
 市によると現在、格付けされている業者は市内が170業者、市外、県外が349業者で、市外、県外業者のほうが多い。

 

 格付けは土木・建築工事の業者の場合、AランクからDランクまであり、5千万円以上の工事はAランクしか受注できないなど、ランクによって受注額が異なる。

 

 市は建設工事入札参加資格審査と格付け基準の説明会を28日午後6時から、市役所会議室で開催する。審査書類の提出期間は2月1日から25日まで。

2013年

1月

24日

ジェフ千葉「絶対J1」 5年ぶり昇格へ決意 石垣キャンプイン

ミス八重山、少年サッカーから花束が贈られた(左から)鈴木監督、島田社長、山口キャプテン=石垣空港
ミス八重山、少年サッカーから花束が贈られた(左から)鈴木監督、島田社長、山口キャプテン=石垣空港

 サッカーJリーグ第2部(J2)のジェフユナイテッド市原・千葉は23日夕、空路で石垣島入りした。石垣空港では、歓迎の横断幕や旗を持ったサッカーファン詰め掛け、歓迎した。石垣島キャンプは5年連続5回目。「絶対J1」をスローガンに24日から30日までトレーニングを行う。キャンプには選手29人を含む、スタッフコーチ陣ら総勢50人が参加する。

 

 ジェフユナイテッド市原・千葉は昨シーズンJ2を5位。J1昇格プレーオフ決勝で敗れた。今年は5年ぶりのJ1昇格を目指している。そのため、監督や選手が変わり、新体制で臨む。鈴木淳監督はじめ、4選手が新加入した。


 今キャンプで、選手たちはオフの30日を除く6日間、シーズンスタートに向けての体力づくりを兼ねながら、リーグ戦を見据えたチームづくりを行う。練習はサッカーパークあかんまで午前9時半、午後3時半に開始。また、26日午後から、小学生を対象にサッカークリニック(教室)を行う。

 

 この日、空港で行われた歓迎セレモニーでは、ミス八重山星の砂の古謝なつきさん、少年サッカー選手から、島田亮社長と鈴木監督、山口智キャンプテンに花束が贈呈された。


 漢那副市長は「3月には新空港が開港する。今季は是非にJ1に昇格し、来年も来てほしい」と歓迎した。

 

 鈴木監督は「ファンのために必ずJ1昇格を果たしたい」と意気込みを語った。


 山口キャプテンは「キャンプで良いスタートを切り、最後は笑いたい。キャンプに応援に来てもらいたい」と話した。

2013年

1月

24日

交通安全に貢献 入迎里さん 緑十字銀章

受賞報告した入迎里さん=八重山署
受賞報告した入迎里さん=八重山署

 長年に渡って交通安全に貢献した入迎里英能さん(90)=石垣市石垣=が、警察庁長官・全日本交通安全協会長連名表彰交通栄誉章緑十字銀章の交通功労を受章し23日、八重警察署で小禄重信署長に報告した。表彰式は16日、都内で開催した第53回交通安全国民中央大会で実施した。


 入迎里さんは、1981年に八重山地区交通安全協会理事に就任。その後、会長、顧問を歴任し、地域のリーダーとして交通事故防止に尽力。銅章は1992年に受章している。銀章交通安全功労は八重山地区では6人目。

 

 入迎里さんは「健康の許す限り、活動を続けていきたい」と話した。

 

 小禄署長は「苦労も多々あったと思うが、今後も健康に留意し、交通安全活動をしてもらいたい」と期待した。

2013年

1月

24日

「おにぎりで元気な一日を」 女子高生の創作メニュー あすから発売 ココ全店で アイデアコンで入賞

発売されるおにぎりを手にする(前列右から)比嘉さん、新城さん、木村さん。後列は、高校生を応援する長嶺勉店長(左端)ら=ココストア石垣市役所前店、23日
発売されるおにぎりを手にする(前列右から)比嘉さん、新城さん、木村さん。後列は、高校生を応援する長嶺勉店長(左端)ら=ココストア石垣市役所前店、23日

 石垣市内の高校生を対象にした「アイデアおにぎりコンテスト」の入賞作品が25日から順次、市内ココストアで発売される。おにぎりを手掛けた女子高生は「たくさんの人に食べてほしい。島のおにぎりで元気な1日を」とアピール。女子高生商品盛り上げへ、コンビニスタッフも全面支援する。

 

 コンテストは、健康的でおいしい朝ごはんを食べてもらおう、と八重山保健所ほかが共催。


 昨年9月、市内3高校から創作おにぎり56点の応募があり、最優秀1点と優秀3点を選出、市販が決まった。入賞作品の発売は昨年に続き2度目。

 

 販売は市内ココストア全18店舗が協力。25日から、優秀賞の「めんたいバター」=木村志保さん(八重農3年)と「ぐっるくん」=比嘉なぎささん(八重高3年)のおにぎりを先行発売する。

 

 最優秀賞の「ヘルシー」=副島真央さん(八重高3年)と優秀賞の「うめ~ぶた」=新城円香さん(八重高3年)の作品は2月8日から販売。各店舗1日2種それぞれ10個ほどを店頭に並べる。1種計1200個の売り上げが目標。「ぐっるくん」が145円、ほかの3種は各138円。好評なら追加販売する。

 

 優秀賞を獲得、作品が発売される女子高生3人は「島の食材で、朝食べると元気になるような『おにぎり』にした。友達にも声掛けして、多くの人に食べてほしい」とそれぞれの言葉で語り、「ほかの子の作品の方がおいしそう。私のものだけ売れ残ったらどうしよう」と、ういういしい笑顔を浮かべた。

 

 おにぎりを製造する仲間商店の森戸大和・営業部長は「昨年の商品も売れ行きが良く、2種が追加販売となった。石垣の温かな人付き合いも売り上げが伸びる要因。今年も高校生の新鮮な感性が現れた『おにぎり』ができた」と太鼓判を押した。

 

2013年

1月

24日

LCC参入① 辻 維周

 新石垣空港にもLCC(ローコストキャリア)であるピーチアビエーションの参入が決まり、航空運賃の低減によって島民の移動が楽になったり、観光客の増加が見込めたりと、いいことずくめのように見える。しかし安いには安いなりのリスクがつきものであるということを忘れると、相当に困惑する事もある。つまりLCCは従来の大手航空会社(LCCに対してFSC=フルサービスキャリアと言う)とは対極にある航空会社だと言うことを、利用者はまず理解しておかねばならない。また搭乗日によっては必ずしも大手より大幅に安くなるとも限らない。


 LCCにはいわゆる「乗り継ぎ」という概念はなく、あくまでも「A地点とB地点とを結ぶ直行便」という考え方に基づいている。一例をあげると関空~石垣のピーチ直行便が満席だったため、関空~沖縄~石垣とピーチを乗り継いだとしよう。大手航空会社の場合には「乗り継ぎ割引」が設定されており、機内預け荷物もスルーチェックインができるため、関空で預ければ、たとえ那覇で乗り継ぎになったとしても、荷物は最終目的地で引き取れば済む。しかしLCCの場合には、たとえ同一航空会社に乗り継ぐ場合であっても、那覇で一度荷物を引き取り、再びカウンターで荷物を預けなくてはならない。さらに格安運賃の場合には、1個手荷物を預けると1050円の手荷物料金が徴収されるが、このルートをたどった場合には関空で1050円、那覇でも1050円が徴収される。また座席指定をする場合にも、指定する座席によって400円~840円の手数料が徴収され、決済も原則としてクレジットカードが基本で、1区間ごとに決済手数料が315円徴収される。


 例えばピーチの沖縄~石垣便が飛び始める9月13日に、関空~那覇~新石垣を荷物1個預けて、最前列のシートを指定して飛ぶ事にしたとしよう。利用者はまずピーチのWEBページを開き、第一区間である関空~沖縄線の搭乗便(MM213便)を探し出して一つ一つ項目を埋めて行く。予約完了後はその場でクレジットカード決済し、再び同じ手順を繰り返して第二区間の沖縄~新石垣便を予約しなくてはならない。そして運賃+料金は関空~沖縄(運賃¥7590+空港利用料・税金¥400+座席指定¥840+荷物預け¥1050+カード決済手数料¥315=¥10195)、沖縄~新石垣(運賃¥6390+税金¥0+座席指定¥840+荷物預け¥1050+カード決済手数料¥315=¥8595)で、合計¥18790を支払うことになる(1月22日現在)。(関空~新石垣直行便はすべて込みで¥13780)


 一方同じ区間で大手航空会社の28日前まで発売されている乗り継ぎ割引を利用したとすると、多少の増減はあるにしても、大まかなところ関空~沖縄¥12600+沖縄~新石垣¥8500=¥21100(直行便は¥22000前後)となる。このように乗り継ぎの場合には大手のほうが約¥2000程度高くはなるが、仮に搭乗便が遅延して、乗り継ぎ便に乗れなかった場合でも、自社便もしくは他社便への振り替えがある。運悪く最終便であったとしても、宿泊の手配まで行ってくれる。


 ところがLCCの場合には、自社便にのみ振り替え可能という規定があるため、関空~那覇が大幅に遅延した時、那覇~石垣のように1日1便しか飛ばない路線の場合には、原則として他社便を改めて買い直すか、自腹での宿泊を余儀なくされてしまう。LCCを利用する場合には、①遅延はつきものと割り切る②多くが「自己責任」③出来る限り乗り継ぎは避け、直行便を使う④利用者が航空会社の規則に合わせるというように、客自身の意識改革を図る必要がある。図らずも記者会見でピーチの社長が発言していた、「旅客機の電車化」とはそういうことである。


 今後は石垣でもLCC顧客と大手顧客との「住み分け」が明確になるだろう。LCCに関して言うならばそれなりのリスクはあるものの、格安で搭乗できるため、今まで価格面で石垣旅行に踏み切れなかった人々にとっては福音であり、石垣にとってもその部分の客がプラスオンされると考えればよい。


 一方大手は運賃が高い分、リスクを覚悟する必要もなく安心して搭乗することができる。つまり客層が全く違うため、大手の顧客がLCCに流出することは、あまり考えなくてもよいはずである(初めは物珍しさから、LCCを利用してみる顧客もいるかもしれないが)。


 以上の事からLCCはより安く、より安全に、そして大手2社は誇りを持って自分の道を進んで行って頂きたいと切に望む次第である。

2013年

1月

24日

国が「責任」を持ってやるべき事 奥間 政和

 アルジェリア南東部の天然ガス施設で日本人らがイスラム過激派武装勢力に拘束された事件で、アルジェリア軍は犯行グループが人質とともに立てこもる同施設のガス生産設備区域に強行突入した。


 このテロ事件に関して安倍首相は「人命最優先」を強調する発言をしていました。この発言が国際社会の中で自国民の事しか考えていないとの批判があるようです。おそらく安倍首相は国民に対してはそう言うしかなかったのだと思いますが。わたしを含め国民の大多数の方が「同じ日本人、仲間達を無事に救出したい」と思った事でしょう。しかし、日本国内で爆弾テロも、自爆テロもありません、テロリストに対する危機意識がほとんどないんです。あの時点で首相はまず「人命最優先」と言わなければマスコミの批判を受けることになったでしょう。


 安倍首相は先見性があり、正義感の強い方だと思います。あの時、国際的立場から「日本国はテロリストには屈しない、許さない」という強い姿勢を最初に表明するべきであったと思います。テロ組織に対し断固とした態度を国際社会へ伝える事が必要で、国家の意思表明(テロに屈しない)を明確にするべきであったと思います。


 国(政府)が責任を持ってやらなければならない事の中に、沖縄の基地問題でも同じ事が言えると思います。米軍の普天間基地を辺野古へ移設、宮古、石垣、与那国への島嶼防衛のために自衛隊配備、日米安全保障の強化のための最新鋭の航空機配備、すべて国の裁量であり、国民を守る、領土を守るという日本国政府の意思表明であり、国民に対しての安全保障と同時に東南アジア、近隣の友好国に対しての責任でもあると思います。


 安倍首相はベトナム、タイ、インドネシア歴訪を終えました、ASEAN加盟国の中には、南シナ海において中国と領有権問題を抱えている国があり、特にフィリピンなどは中国に対抗するために日本の軍備強化に肯定的です。一般的に他の国に「軍備強化してくださいと言いますか?」日本がこれほど信頼されているという事だ思います。


 日本国が正々堂々と当たり前の事を当たり前にするとても重要な時期にきていると思います。最後にアルジェリアの今回のテロ事件で命を落とされた方々へお悔やみを申し上げます。(石垣市)

2013年

1月

23日

尖閣防衛に決意 佐藤政務官来島 防衛省

中山市長と会談する佐藤政務官=22日午後、市役所
中山市長と会談する佐藤政務官=22日午後、市役所

 佐藤正久防衛政務官は22日、就任後初めて石垣入りし、市役所に中山義隆市長を訪れた。佐藤政務官は市長との会談後、尖閣諸島問題について「自衛隊、海保、警察を含めてしっかりと防衛体制を取らないといけないという点では市長と一致している」と述べ、尖閣防衛に改めて決意を示した。

 

 佐藤政務官と会談した中山市長は「尖閣諸島は石垣市の行政区域。住民の安心安全に智恵を拝借したい」と協力を要請。1771年の明和の大津波についても言及し、防災対策の強化も求めた。


 佐藤政務官は、北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射に備えたPAC3(地対空誘導弾パトリオット)配備の際、石垣市など関係自治体の協力が得られたことに謝意を示した。佐藤政務官はこの日、宮古島市から石垣入り。竹富町役場も訪れ、川満栄長町長とも会談した。


 佐藤政務官は23日、与那国町を訪れ、自衛隊駐屯地建設予定地の久部良岳周辺やインビ岳周辺を視察。24日には外間守吉町長と意見交換する。

2013年

1月

23日

開発か自然保護か 生徒が活発討議 石垣の未来念頭に公開授業 「住民の生活守るのが第一」 「自然壊せば観光客来ない」 伊原間中

自然保護か開発か―をテーマに、父母も交え討議する生徒=伊原間中学校
自然保護か開発か―をテーマに、父母も交え討議する生徒=伊原間中学校

 市教委から道徳教育推進校に指定されている伊原間中学校の報告会が22日、校内であった。各学年それぞれ1クラスで道徳について公開授業、成果を示した。2年生は自然保護と開発をテーマに、父母も加わり活発な討議、意見を発表した。

 

 2年生の公開授業は、開発と自然保護を巡る架空の物語を基に展開。物語は、自然に恵まれているものの貧しい離島の王国で、国民の生活を豊かにしようと王様が空港建設を含む大規模な島のリゾート開発を決断する。

 

 王様の決定に、島民から「かけがえのない自然を守るのが私たちの使命」と、開発に反対する手紙が届く―との内容。王国は石垣島がモデルになっている。

 

 クラス14人を4グループに分け、多様な意見を反映させるため、各グループに父母が2人ずつ加わった。

 

 議論は、開発派と自然保護派に分かれて実施。「国民の生活を守るのが王様の仕事」「自然を壊せば観光客は来なくなる。開発しても貧しい状態は変わらない」との声、「環境を守りながらの開発は可能」「島の半分を開発、半分を現状維持しては」とのバランス重視の意見、「ホテルより民泊、大型空港より小さな空港」との最少開発論も提案された。

 

 活発な議論の後、一人ひとりが「開発」と「保護」の札を黒板に張り意思表示。さまざまな意見に耳を傾けた上で、自分の考えをまとめ、賛否を決める手法を学んだ。

 

 息子の能(ちから)君と参加した金城ネニータさん(46)はフィリピン出身。「開発と自然保護はフィリピンでも深刻な問題。環境を破壊すれば、いずれ大災害が発生するのがフィリピンの教訓。息子ともいい話し合いができ、私も勉強になった」と満足げ。

 

 波照間永仁教諭は「環境問題は、島民なら誰もが直面する問題。現実的なテーマで、議論を深めたかった。生徒には、多様な意見を聞き、情報を集め判断していく態度を身に付けてほしい」と強調した。

 

 公開授業の後、実践報告会に移り、下地和美教諭と宮城光則教諭が、道徳教育などの取り組みを発表、成果を紹介した。伊原間中は2011年度から2年間、市教委から道徳教育推進校に指定、この日が最終報告会となった。

2013年

1月

23日

カンムリワシ放鳥 「キング」と名付ける

平久保小学校でカンムリワシの若鳥が放鳥された=22日午前、同校
平久保小学校でカンムリワシの若鳥が放鳥された=22日午前、同校

 環境省石垣自然保護官事務所は22日、交通事故に遭ったとみられるカンムリワシの若鳥1羽を発見現場付近の平久保小学校から放鳥した。カンムリワシは「キング」と名付けられ、児童たちが見守る中、元気な姿で飛び立っていった。


 キングは昨年11月14日、平久保にある食事処浜遊付近で交通事故にあったとみられ、動けなくなっていた所を近くの住民により保護された。その後、平田家畜病院で治療を受け、カンムリワシ・リサーチのケージでリハビリを行ってきた。また、キングの脚にはHの文字が書かれた赤色のカラーリングが装着されている。


 自然保護官の本田師久さんはキングが保護された経緯を説明し、「この辺りを飛んでいると思うので、気をつけて見てもらいたい」と話した。カンムリワシリサーチの佐野清貴さんもカンムリワシの幼鳥の特徴を紹介し、「皆さんに見守ってほしい」と述べた。

 

 同校のグラウンドで放鳥が行われ、児童やひらくぼ幼稚園の園児が見守る中、力強く羽ばたいていった。

 

 キングと名付けた米盛夢姫さん(6年)は「カンムリワシのかんむりは王様が持っているものなので、キングと名付けた。キングはふわふわして気持ち良かった」、伊波萌那さん(5年)は「これからは事故に遭わないように気をつけてほしい」と話した。

 

 環境省石垣自然保護官事務所によると、今年はすでにカンムリワシの死亡個体2件が発見されており、1件は交通事故が原因とみられている。事務所では「車の運転には気をつけていただきたい」と呼び掛けている。

2013年

1月

23日

LCCの参入も決まり…

 LCCの参入も決まり、いよいよ新石垣空港開港の機運が高まってきた。しかしターミナルビル2階のレストランフロアに入る店舗は未定のままで、このままでいくと軽食をとる場所はあるものの、しっかりとした食事をとる場所がないままの開港となる◆しかし八重山では初のスターバックスが新空港に登場する事となり、若い人の間では、ひそかに一番乗りを目論む人まで現れたとの話も聞く。内地の人の中にはスターバックスのような、どこにでもあるコーヒーショップではなく、八重山らしい店を出してほしかったとの考えも◆このスターバックスを誘致した関係者に話を伺ってみると、新空港は観光客だけではなく島民も利用する。このスタバを通じて観光客と島民との交流が生まれてほしいとの思いが誘致という形になったとのこと◆現空港ではなかなかコーヒーを飲みに来ると言うだけの利用者はあまりいなかった。そういう意味では新空港ターミナルが新しい交流の場になってくれると八重山への理解も深まり、その良さを知った人はリピーターになってくれるはずだ◆新空港が出来たからと言って、すぐに観光客が激増するとは考えにくい。しかし魅力的な観光地を島民一体となって作り上げて行けば、自然と観光客は増えていくものだ。

2013年

1月

22日

ピーチ 新石垣就航 6月関西線、9月那覇線 石垣―那覇3千円台も

ピーチの石垣就航を発表する井上CEОと中山市長
ピーチの石垣就航を発表する井上CEОと中山市長

 格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(本社大阪府泉佐野市、井上慎一代表取締役CEО)は21日、3月に開港する新石垣空港に就航すると発表した。6月14日に大阪(関西)路線、9月13日に那覇路線を開設する。石垣―那覇は片道の最安値を3290円に設定した。

 

 石垣市内のホテルで記者会見した井上CEОは「年間70万人の観光客が訪れる石垣に路線を開設できてうれしい。安全・定時運航に力を入れ、需要の掘り起こしに力を入れたい」と強調。中山義隆市長は「より多くの観光客に、手軽に石垣に来てもらえる」と観光振興に期待を込めた。

 

 石垣市は航空運賃低減には新石垣空港へのLCC就航が不可欠として、中山市長を先頭に誘致活動に取り組んできた経緯がある。


 井上CEОは、新空港就航は当初から視野に入れていたと説明。「石垣は観光資源が非常に豊富で、海外からの観光客増の期待が大きい。近隣アジア諸国から観光客を呼び、アジアの架け橋の役割を果たしたい」と国際線開設にも意欲を示した。

 

 那覇―石垣線は1日1往復で、機材はエアバスA320(180人乗り)。運賃は変更不可の物と変更可の物の2種類あり、それぞれ空席状況と連動して毎日変わり、変更不可の物は3290円から1万4790円の間で設定される。

 

 関西線も1日1往復で、同様に6190円から2万6990円の間で設定される。石垣―那覇路線の搭乗率は70~75%を見込んでおり「この値段であれば達成できる」(井上CEО)と自信を示す。

 

 機材は現在の6機を8月までに10機、2015年までに17機に増やす方針を示し、石垣―那覇路線の需要増が見込めれば「フレキシブル(柔軟に)対応する」と増便に含みを持たせた。

 

 同社は新規路線として4月12日に関西―仙台、9月に関西―韓国・釜山(プサン)路線の就航も発表。中山市長は「これまでは航空運賃がネックだったが、今後はうまく乗り継ぎできれば、仙台―関西―石垣が2万円を切る。国内で一番離れた観光地だった石垣にも格安で飛べる時代が来た。全国各地から観光客が訪れてくれることを期待する」と述べた。

 

 石垣―那覇路線は、石垣発が午前10時20分、那覇着が11時25分、那覇発が午後1時半、石垣着が2時35分。石垣―那覇、石垣―関西は21日午後5時から座席が発売された。


 ピーチ・アビエーション株式会社 関西国際空港を拠点とする国内初の本格的なLCCとして2012年3月に就航。国内線では関西から札幌、福岡、長崎、鹿児島、那覇の5路線に1日16往復32便、国際線では関西からソウル、香港、台北(桃園)の3路線に1日5往復10便を運航している。

2013年

1月

22日

一番機で帰ろう ふるさとへ 近畿郷友会が新年会

 近畿八重山郷友会(崎山優会長)の新年会が20日、大阪・大東市内であった。昨年中に亡くなられた会員への黙祷のあと、「故郷やいまとの絆を深めることをモットーにしたこの会が、会員の協力でこれからも発展し続けることを願っている。

 

 また、新石垣空港開港に合わせた〝やいまぴとう大会〟に多くの方の参加をお願いしたい」と崎山会長が開会あいさつ。来賓の登川安政沖縄県大阪事務所長は、新空港構想が動きだしてから30年の苦難があったことを紹介。同所長を始め13名の来賓紹介に続いて、崎山和子さんが舞う鷲ぬ鳥節で座開き。

 

 ことしは巳年、15名の年男年女を祝福し記念品を贈呈。マンダラ(カジマヤ)を迎えた東崎原春子さんには花束も贈呈され、新年会に集った100名にあやかりの酒がふるまわれた=写真。

 

 舞台では一心に踊る「浜千鳥」や出演者と舞台が必ず一つになる「鳩間の港」などで盛り上がった。後半はお楽しみ抽選会や唱歌や民謡、六調節、弥勒節など多彩なプログラムが繰り広げられ、3時間の楽しい時間は、今年1年間の安泰を祈念した万歳三唱で締めくくった。

 

 巳年生まれの方は次のとおり(敬称略)
 大城健裕、大城富雄、神山尚三、大湾宗則、河野圭子、生盛美和子、東崎原春子、松永玲子、山田栄、岡田紘二、星野和代、西銘義光、寄合操、浦本強、平良幸雄
 (近畿地方通信員・西里涼子)

2013年

1月

22日

中国「戦わず勝つ」狙い 東シナ海の戦略分析

講話する海自佐世保総監の吉田氏(20日午後)
講話する海自佐世保総監の吉田氏(20日午後)

 海上自衛隊の吉田正紀佐世保総監は20日、石垣市内のホテルで講話し、中国が尖閣諸島周辺をはじめ東シナ海で攻勢を強めていることについて「軍事力行使の準備をしつつ、戦わずして勝つようなところも一緒に狙ってきている。日本としてはこれまでとは違う対応をしなくてはならない」などと分析した。


 中国の海洋進出について「海洋国土」という独自の用語を使用していることを指摘。「大陸棚が続いているところまでは国土の延長戦という概念を持ち出し、既成事実化しようとする動きがある」と警戒した。

 

 東シナ海の支配に向け、中国が①世論戦(国際世論へのアピール)②心理戦(心理的圧迫)③法律戦(法律をたてに主張)―という3つの戦略を進めていると説明。「軍事力とは土俵が違うところで戦っている。日本としては、戦争で自衛隊が出て行けばいいのではなく、戦争に至る前の段階で、関係機関や自治体、国民と認識を共有しながら対応する必要がある」と国民の理解を求めた。

 

 中国海軍の実力については「量的には、日本の海上自衛隊をはるかにしのぐ」と述べた。

 

 南シナ海で中国は①領有権の主張②主張の実行に向けた活動③施設建設などによる実効支配―という活動経過を踏んできた。東シナ海や尖閣周辺での活動についても「中国政府内でのハイレベルな情報伝達や調整が行われているのではないか」と推測した。

 

 今後の自衛隊の役割として「今は平時・有事の二分論ではない。グレーゾーンでの活動を重視し、戦争にエスカレートしないような行動が求められている」と強調した。

2013年

1月

20日

「世界遺産」地元熱意がカギ 国際アピールの効果も 尖閣

 尖閣諸島(石垣市登野城)を世界自然遺産に登録しようという動きが地元で始まっている。市は策定中の「海洋基本計画」案に、世界自然遺産登録に向けた調査研究に着手する方針を盛り込んだ。世界遺産に登録されれば、尖閣の貴重な自然環境を保全しながら、観光振興も図れる。

 

 また、尖閣が日本の領土であることを国際的にアピールでき、実効支配の強化にもつながるという期待がある。ただ、実現に向けたハードルは高く、地元住民がどこまで熱意を共有できるかが課題になりそうだ。

 

 環境省は現在、「奄美・琉球諸島」を世界自然遺産の候補地とする取り組みを進めている。尖閣には「世界的にも貴重で豊かな生態系」(海洋基本計画案)が存在しており、14日の「尖閣諸島開拓の日」式典で講演した日本野鳥の会関係者も、尖閣を「奄美・琉球諸島」に含めるよう提言した。


 中山義隆市長は八重山日報の新春インタビューで、世界自然遺産登録について「いい話だと思う。尖閣には貴重な動植物がある。日本が申請し、ユネスコが認めてくれれば、日本の領土だということも明確になる」と積極的な姿勢を示す。

 

 海洋基本計画策定委員会には、世界遺産登録に慎重とされる委員もいるが、同案で取り組みが明記された背景には、市長の姿勢も反映されていると見られる。

 

 日本側の識者は、中国が尖閣を実効支配した場合、沖縄周辺海域の制圧に向け、島々に軍事基地を建設する可能性が高いと推測する。「自然環境の危機」を指摘し、日本政府や地元の自然保護に熱心な姿勢を国際的にアピールすれば、環境問題に無関心な中国との違いを際立たせられる効果もありそうだ。

 

 ただ、世界自然遺産に登録するには、前提として国立公園指定など、自然環境を保護する法的な枠組みが存在する必要がある。国内では、地元が世界自然遺産登録に向けた運動を開始してから実現まで10年以上かかった例もあり、国を動かすには地元の継続的な熱意が不可欠になる。

2013年

1月

20日

保護カンムリワシ放鳥 西表島で28羽目

野生復帰したカンムリワシ。左は保護した岩瀬さん=西表島美原、午前9時35分(西表自然保護官事務所提供)
野生復帰したカンムリワシ。左は保護した岩瀬さん=西表島美原、午前9時35分(西表自然保護官事務所提供)

 西表自然保護官事務所は19日朝、西表島美原で、保護され治療したカンムリワシを放鳥、野生復帰させた。


 このカンムリワシは体長50㌢、体重840㌘。雄雌は不明。住民の岩瀬敬信さんが5日、美原の路上で衰弱したカンムリワシを保護、事務所に届け出た。島内の獣医師が治療を続け、回復したため、この日の放鳥となった。

 

 自然保護官事務所職員が、翼に翼帯(マーカー)を装着した上で、保護された場所の近くでカンムリワシを野に放った。岩瀬さんも立ち会った。

 

 保護官事務所によると竹富町内で、保護したカンムリワシの放鳥は1995年7月(西表野生生物保護センター設立)以降、28羽目。

 

 保護活動のデータとして活用するため、センターが目撃情報の提供を求めている。連絡先は電話84―7130保護センターまで。

2013年

1月

20日

ムーチーづくり ボーイスカウトが楽しむ

 19日は旧暦12月8日の「ムーチー」。沖縄では餅(ムーチー)を作り、健康と長寿を祈願する。ボーイスカウト石垣第一団(我喜屋隆団委員長)の親子がこの日、石垣青少年の家キャンプ場に集まり、黒糖や紅いもで味付けしたムーチーを仕上げた。


 生地を練り上げた子どもたちは「こんなに大きな餅ができた」とうれしそう=写真。生地を蒸して餅ができあがったあとは、月桃の葉に包んだ。

2013年

1月

19日

尖閣 世界遺産登録も視野 調査研究方針を明記 保全・活用で地域振興 市海洋基本計画

 石垣市は18日公表した海洋基本計画の素案で、尖閣諸島(登野城)について、世界自然遺産の国内推薦対象地域「琉球・奄美諸島」の中核地か、国立公園区域に含むことを目指す調査研究を行う方針を明記した。尖閣の貴重な自然環境を保全する法的な枠組みを整備する狙いがある。周辺海域の活用と管理に向けた「海洋保護区」の設定なども目標に掲げた。同計画が策定されれば、尖閣を地域振興に活用する取り組みの第一歩になりそうだ。

 

 素案では尖閣の自然環境について「世界的にも貴重で豊かな生態系が形成されている」と強調。実態把握に向けた調査研究や、適切な管理・保全の必要性を訴えた。


 豊富な漁業資源の管理と利活用の検討、海底鉱物などの海底資源の調査研究なども「重要性が高い」とした。


 船舶航行の目標として高地に設定される「航行目標保安林」指定も提案。指定によって①生態系を破壊するヤギ駆除②漁船などの安全操業に向けた灯台、無線施設、漁港などの整備③治山事業―の促進が図られると期待した。指定に関連して、気象・海象観測施設、灯台、無線施設、漁港などのインフラ整備も「必要」と明記した。


 世界自然遺産登録の取り組みについては、国が指定作業を進める「奄美・琉球諸島」の「中核地にふさわしい」としながら、対象地に含まれるか否かも「明確でない現状にある」と指摘。


 西表国立公園が指定される価値も疑いがないが、根拠となるデータが少ないことを挙げ「調査研究を行う」とした。


 自然環境を保全するための拠点施設建設の可能性についても、関連行政機関や学識経験者と連携して検討する。周辺海域での漁業権設定、漁場管理計画の策定について、八重山漁協と協力して取り組む。海洋再生エネルギーなどの利活用も「関係機関と協議しながら進める」とした。


 市企画政策課は「世界自然遺産登録には国際的な取り組みが必要なので、いきなり『登録を目指す』というのはなかなか難しい。まず登録に向けた調査研究を進め、できそうな感触があれば、環境省とも連携したい」と話した。

2013年

1月

19日

アクセス道早期着工を 市長「今年、八重山経済上向く」 建設産業団体が懇親会

新空港開港の年。業界の団結を確認、華やいだ懇親会=ホテル日航八重山
新空港開港の年。業界の団結を確認、華やいだ懇親会=ホテル日航八重山

 恒例の建設産業団体新春懇親会(連合会主催)が18日夜、ホテル日航八重山であり、300人が参加、団結を確かめ合った。

 

 黒嶋克史会長は「先人の努力が実り新空港開港が実現する。開港で、インフラ整備の重要性も増していく。業界としても、多くの事業提言をしながら、地域経済の活性化と雇用の安定に努めたい」と抱負を述べた。


 中山義隆市長も、本年度から次年度の公共事業を例示し「疲弊していた八重山経済は今年、上向いていく。皆さんの出番だ。事業を地元で受注し、会社の体質を強化してほしい」と期待を込めた。

 

 黒嶋会長と中山市長ら関係者が、2個のたるを杵で開け、参加者に泡盛が振る舞われた。川満栄長竹富町長らも駆け付け、官民の連携をアピールした。その後、生盛栄治・青年部会長が、石垣空港アクセス道の早期着工などを訴えるスローガンを朗読、気勢を上げた。舞台では、荻堂久子舞踊研究所と大浜青年会の余興もあり、場内を盛り上げた。

2013年

1月

19日

寒…真栄里で12・3度 きょうムーチー 国頭村で今冬最低記録

冷たい風を受け、買い物を楽しむ観光客ら=ユーグレナモール
冷たい風を受け、買い物を楽しむ観光客ら=ユーグレナモール

 きょう19日は旧暦12月8日の「ムーチー」。本島では、月桃の葉で包んだもちを食べ、健康長寿を願うとともに厄(やく)を払う日とされる。


 古来、この時期は「ムーチービーサ(寒さ)」として、沖縄で最も寒い時期として言い習わさてきた。

 

 石垣島地方気象台によると、大陸からの寒気の張り出しで18日、八重山地方の最低気温は、真栄里で12・3度を記録(午前5時37分)。本島では、国頭村奥で、今冬最低の7・8度(午前5時13分)まで下がり、古来の言い伝えを実証する1日となった。

 

 ここユーグレナモールでは18日、冷たい風を受けながら、観光客らが買い物を楽しむ姿が見られた。東京から訪れた女性(28)は「朝は少し寒いと感じましたが、東京に比べると石垣は天国」と屈託がなかった。

 

 ムーチー本番の19日、八重山地方は寒気が緩み、天気も回復する見込み。

2013年

1月

18日

石糖、今期初出荷 2億3千万相当

粗糖を満載したトラックが名蔵の製糖工場を出発した=17日午前、石垣島製糖前
粗糖を満載したトラックが名蔵の製糖工場を出発した=17日午前、石垣島製糖前

 石垣島製糖(山田忠弘社長)は17日、今期操業で生産した粗糖1500㌧を初出荷した。名蔵の工場から粗糖を満載したトラックが次々と石垣港に向かい、貨物船に荷を積んだ。粗糖は約2億3千万円相当。千葉県の新東日本製糖に運ばれる。


 名蔵の工場で開かれた初荷式で山田社長は「天候の影響で原料が思うように入らず、ようやくきょう初荷式を迎えることができた。ぜひ無事故で初出荷したい」とあいさつ。

 

 トラックの運転手を代表して玉城淳一さんが「プロとしての自覚を持ち、無事故で安全運転に心がけます」と安全宣言した。

 

 トラックの到着を待って石垣港でもセレモニーが開かれ、貨物船を運航する琉球海運の翁長春雄常務取締役が「丹精込めた粗糖を一粒残らず目的に届けたい」と述べた。

 

 石垣港に到着したトラックは、パイプラインを通じて粗糖を貨物船に移し、さらさらした粗糖がうず高く積まれた。粗糖は2日間かけて積みこまれ、貨物船は18日午後出港する予定。今期の初荷式は前期に比べ10日早い。粗糖の輸送には7隻の貨物船を手配している。


 今期操業は昨年12月19日から始まり、4月上旬まで続く予定。農家571戸で原料生産量約8万2千㌧、砂糖生産量9864㌧を見込んでいる。

2013年

1月

18日

用地補償14億8000万円 ルートや事業計画説明 アクセス道で県土木事務所 宮良公民館

新石垣空港のアクセス道計画の図面を見る地権者ら=宮良公民館
新石垣空港のアクセス道計画の図面を見る地権者ら=宮良公民館

 新石垣空港アクセス道路説明会(八重山土木事務所主催)が17日夜、宮良公民館であり、県担当者が事業計画と用地補償を説明、事業への理解と協力を求めた。説明会は昨年6月に続き2回目。

 

 担当者2人が、事業計画と用地補償について報告。補償については4月以降、用地・不動産を調査した上で買収金額を算定。7月から順次、地権者と交渉すると伝えた。公共事業への不動産譲渡で税控除制度の存在も語った。事業は、用地取得が完了した区間から着工する方針も示した。


 出席者からは、宮良で神聖視されている水源「ウイナンガ」が、道路工事によって枯渇する可能性を指摘、設計変更を求める意見や排水・環境対策、全線4車線化を要望する声などが上がった。

 

 県担当者はそれぞれの質問に対策を解説するとともに、要望への検討を約束した。アクセス道(県道石垣空港線)は、白保―平得間の総距離8・8㌔。4車線(平得―大浜)と2車線(大浜―白保)併用で計3区間に分け、2013年度着工、16年度の開通を目標にしている。

 

 総事業費は81億円。うち2割にあたる14億8千万円を用地補償に充てる予定。地権者数は確定されていない。アクセス道開通で、市街地から新空港まで、車両通行時間が16分短縮される見込み。


 アクセス道ルートは検討委が08年8月、6案の中から現行ルートを選定した。説明会は25日午後7時から、白保公民館でも開かれる。

2013年

1月

18日

尖閣諸島周辺海域で…

 尖閣諸島周辺海域で中国公船の領海侵入が常態化している現状について「石原慎太郎前都知事が日中関係を悪化させたせいだ」と批判する声がある。石原氏の尖閣購入発言がなければ尖閣の国有化もなく、現在の事態も起こらなかったというのだ◆別に石原氏を擁護するわけではないが、その批判は明らかに誤っている。中国公船が初めて領海侵入したのは2011年8月24日であり、国有化の1年も前なのだ。中国の尖閣に対する野心と国有化には何の関係もない◆この「8月24日」は、かの八重山教科書問題で、尖閣が日本の領土であることを詳述した育鵬社の公民教科書が選定された翌日でもある。中国に八重山ウォッチャーがいるのかどうかは定かでないが、実は関係者の間では「八重山が育鵬社版を選定したことに中国が怒り、住民を威嚇した」という見方がある。あながち邪推とは言い切れない◆中国国内の報道を見ていると、中国政府が「開戦」に強い意気込みを抱いていることがうかがえる。日本を挑発して先に手出しさせれば、米国もおいそれ介入できないという思惑もあるのだろう◆挑発は今後もエスカレートするはずで、事態の鎮静化にもはや安易な期待はできない。国境の島に住む住民にとって、厳しい時代の到来である。

2013年

1月

17日

胃カメラ老朽化進む 検診には支障なし 早期更新求める 補助制度もリースなし 石垣市

石垣市の胃検診で使われる胃カメラを持つ職員。左のモニターも古い機種になっている=16日午後、市健康福祉センター
石垣市の胃検診で使われる胃カメラを持つ職員。左のモニターも古い機種になっている=16日午後、市健康福祉センター

 石垣市健康福祉センターが胃検診で使用している胃カメラの老朽化が進んでいる。検診には支障がない。今後、故障した場合の修理などの維持管理に費用がかかることが予想されるため、同センターは「早期に更新することが望ましい」と話している。ただ、胃カメラの購入には国や県の補助制度がない上、1式当たりの費用が約1千万円と高額なため、年次的な更新が求められそうだ。

 

 市の胃検診は2002年度に6台の胃カメラでスタートし、昨年度までに延べ約4千人が受診している。しかし胃カメラは、07年度で耐用年数とされる6年に達した。市はその後も使用を続け、10年度に1台が故障。しかし付属品のモニターに接続できる機器が古い機種しかなく、11年度に中古機種を購入した。


 10年度からはリースでも1台を調達し、計7台になったが、すべて耐用年数を過ぎている。特に胃検診のスタート当初から使用している機種5台は、今年度で使用開始から11年が経過する。同センターによると、胃カメラによっては、チューブに亀裂が見つかり、テープでコーティングするなど、今後の故障が懸念される状況になっている。


 胃検診は例年、年間約3カ月実施されている。前底正之所長は「使用頻度が少ないので、単純に胃カメラが消耗しているわけではなく、検診に支障はない。ただ、今後のメンテナンスを考えると、買い替えが望ましい」と話す。

 

 ただ、全国の自治体で胃カメラによる胃検診を実施しているのは石垣市しかない。そのため、国や県からは「胃カメラの購入は補助事業に該当しない」との見解を伝えられているという。先進的な取り組みが、財政的にはあだになった形だ。

 

 市は最新機器のリースも検討しているものの、現在の1台のリースは、メーカー代理店から中古品の購入を条件に提供を受けた特殊なケース。「現在のところ、リースしてもらえる企業も見当たらない」(同センター)という。

 

 胃カメラの最新機器1式は洗浄機とセットで約1千万円。洗浄機を別にしても約800万円かかり、7台すべてを一気に更新するのは難しい。市は今年度の一括交付金で胃カメラの購入を国に要望したが、交付金の条件である「沖縄の特殊事情」に該当しないとして認められなかった。

 

 胃検診は九州大、東邦大から医師を招いて実施している。前底所長は「一流の先生を招き、10年間で23人の胃がんを発見する実績もある。今後も市の胃検診は続けたい」と強調。「検診後に胃カメラのメンテナンスを行い、どうしても買い替えが必要であれば対応したい」と話している。

2013年

1月

17日

農協観光チャーター便到着 27日まで1706人見込む

農協観光チャーター便初便に合わせ、歓迎セレモニーで出迎えた=石垣空港
農協観光チャーター便初便に合わせ、歓迎セレモニーで出迎えた=石垣空港

 農協観光㈱観光チャーター便が16日から始まり、日本トランスオーシャン航空(JTA)便で、鳥取県から乗客146人が到着した。石垣空港では、市観光協会の歓迎セレモニーで出迎えた。


 農協観光のチャーター便運航は2001年度から毎年実施。今回の石垣空港チャーター便の期間は、27日まで。東北、中部、関西、中四国、九州から12便1706人を見込んでいる。

 

 この日、チャーター初便の到着に合わせて、石垣島空港駐車場で歓迎セレモニーが開かれた。ミス八重山星の砂の古謝なつきさんから乗客を代表してJA鳥取いなばの有田和彦代表理事専務に花束が贈られた。

 

 市観光協会の宮平康弘会長は「本土は雪だが、石垣島はこの日、最高気温23度を予報している。日本最南端の美しい自然、美味しい食べ物を堪能してもらいたい」と歓迎した。

 

 有田代表理事専務は「温かい歓迎に感激している。八重山諸島の美しい海、食べ物を楽しみたい」と述べた。一行は、3泊4日の日程で石垣島、小浜、西表島、宮古島を訪れる。

2013年

1月

17日

交通死亡事故ゼロ2年達成 石垣市で初 今後も継続を 官民一体の取り組み奏功

死亡事故ゼロ2年間達成を発表した中山市長(中)ら関係者=市役所
死亡事故ゼロ2年間達成を発表した中山市長(中)ら関係者=市役所

 石垣市は16日、「死亡事故ゼロ2年間を達成した」と、発表した。石垣市では初めて。市交通安全推進協議会長の中山義隆市長は「関係機関、市民が一丸となって取り組んだ成果」と話した。

 

 この日、会見が市役所で開かれ、中山市長、八重山警察署の小禄重信署長、八重山地区交通安全協会の野原裕佳会長、市交通安全母の会の金城綾子会長の関係機関の長が出席した。


 中山市長は「死亡事故ゼロの継続はもちろん、一件でも事故、飲酒運転を減らせるように活動したい」と話した。


 小禄署長は「素晴らしい快挙。署も交通事故抑止対策を重点項目におき、取り締まり強化を図っていく」と述べた。

 

 県警本部の砂川道男交通部長のメッセージが紹介され、「本部署が待つ2年と21日間(01年2月1日~03年2月22日)の最長期間を塗り替えることを期待している」と、小禄署長が読み上げた。


 市は▽年4回の交通安全活動▽主要交差点での早朝交通指導―などの活動を関係機関、市民の協力のもとで、達成できたと、分析。また、「2年間を通過点に、新空港開港で交通量の増加が見込まれ、市民総ぐるみで安全運転に徹し、死亡事故ゼロの日数を重ねていきたい」と、している。


 八重山署によると、管内では竹富町が08年8月11日、石垣市は11年1月15日、与那国町は11年8月24日に発生以来、1年4月間余、死亡事故ゼロを継続している。

2013年

1月

16日

キングス今年も八重山で 埼玉迎え公式戦開催 3月23、24日に熱戦展開 新空港開港記念

昨年に続き2度目となるキングスの公式戦八重山開催が発表された記者会見=15日
昨年に続き2度目となるキングスの公式戦八重山開催が発表された記者会見=15日

 今年もキングスが八重山上陸―。プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングスの公式戦が3月23日と24日の2日間、石垣市総合体育館で開催されることが決定。

 

 15日午後、石垣市役所でキングスの並里成選手や球団関係者、八重山バスケットボール協会の安里整会長のほか、試合のスポンサーとなる株式会社ユーグレナの永田暁彦取締役、中山義隆石垣市長が出席し、記者会見が行われた。試合はレギュラーシーズンの公式戦後半のプレーオフ進出決定時期となるだけに昨年よりさらに熱いゲームが繰り広げられそうだ。

 

 新空港開港記念として開催されるキングスの八重山での公式戦は、昨年に続き2度目。市内白保に生産拠点を置く㈱ユーグレナがスポンサーとなった。昨年、公式戦が大いに盛り上がったことから前回の2400席に新たなスタンド席約200を追加。約2600人規模のイベントとして、より多くのファンの観覧を目指している。


 今年の対戦相手は、県出身の山城拓馬選手が在籍する埼玉ブロンコス。今シーズン成績が振るわないものの、キングスの取締役COOの安永淳一氏は「けが人が多いため。爆発力を持った侮れないチーム」と分析。
 キングスは今シーズン新ヘッドコーチを迎え、20勝4敗でウエスタンリーグ首位を走り、強さを誇示している。記者会見で㈱ユーグレナの永田氏は「八重山のバスケット発展のため、地域からプロ選手が出るまで支援を続けたい。石垣の新しいイベントになれば嬉しい」とあいさつ。

 

 キングスの安永氏は「手さぐり状態だった昨年の試合に手ごたえを感じ、今年も是非、八重山で開催したかった。新しい空港もできるので島外からもファンが来てくれると思う。多くの人にキングスを楽しんでほしい」と2度目の八重山開催に期待を示した。

 

 並里選手は「昨年より良いパフォーマンスを見せたい」と意気込み、八重山バスケットボール協会の安里会長は「昨年は、八重山のバスケットに競技力の向上が見られた。これもキングス効果だと思う。(公式戦開催を)情熱と気迫でバックアップしたい」と力強く語った。

 

 試合のチケット販売開始は、後日発表となっている。問い合わせは、リビングアース(電話・0980―82―8756)まで。

2013年

1月

16日

カンムリワシ恋のシーズン 北西部の電柱で鳴く

 国の特別天然記念物のカンムリワシは、1月から3月にかけてペアリングのシーズン。この時期の早朝、見晴らしの良い場所の近くにある枯れ枝や電柱などに止まって、餌と恋の相手を探す姿が見られる=写真。


 特に、冬の雨天が続いた後は、餌取りの条件に恵まれないため、曇りの朝でも、電柱で睥睨するカンムリワシが見られる。時折、独特の声で鳴く姿があれば、近くにもう一羽がいる可能性がある。ペアリングの時期だからだ。

 

 12日、石垣島北西部の電柱にカンムリワシが目撃された。この日はほかに2羽ほど目撃され、多数のカンムリワシが観察しやすい場所に現れている。

2013年

1月

16日

新築「スピード感持って」 3市町要請に与世田副知事  市長ら「住民の総意」 新八重山病院

中山市長から要請書を受け取る与世田副知事(15日)
中山市長から要請書を受け取る与世田副知事(15日)

 八重山広域市町村圏事務組合理事長の中山義隆石垣市長ら3市町長と3市町議会議長、同組合の仲間均議長、八重山の医療を守る郡民の会の宮平康弘会長は15日、県庁を訪れ、県立八重山病院の早期新築を要請した。要請を受けた与世田兼捻副知事は「知事の公約でもある。スピード感を持って対応したい」と前向きな姿勢を示した。

 

 宮平氏が部会長を務める同組合の八重山病院新築検討部会は昨年12月、現空港跡地に病院を新築することなどを盛り込んだ「建設のあり方」調査報告書を取りまとめた。要請団はこの日、調査報告書も与世田副知事に渡した。


 中山市長、川満栄長竹富町長、外間守吉与那国町長をはじめ、3市町の行政、議会トップらが顔をそろえ「オール八重山」の要請団になった。要請書では、八重山病院について「老朽化が著しく、現在の標準的に求められる医療サービスを提供していくには、建て替えを伴う新県立八重山病院の早期建設が喫緊の課題」と指摘している。


 要請団は喜納昌春県議会議長、伊江朝次県病院事業局長も訪れた。伊江局長は、3月に終える病院の老朽度調査をもとに、新築の検討作業に入る方針を示した。要請後、中山市長は「(八重山住民の)総意で来た。一丸となって新病院の建設を要望している気持ちが伝わった。新石垣空港の開港で、観光客の対応もあるので、できるだけ早めに新築してほしい」と述べ、2年以内の着工を求めた。


 要請は当初、仲井真弘多知事に行う予定だったが、知事が入院したため、副知事が急きょ対応した。

 

 八重山病院の新築をめぐっては、県議会与党である自民党県連の翁長政俊会長(県議)が党旗びらきのあいさつで、最低でも来年度から設計に入るスケジュールで作業に入るべきだという考えを示している。

2013年

1月

15日

尖閣諸島を世界遺産に 野鳥の会講演 「評価基準に合致」と期待 ブランド化で地域振興も

北小島に接近する東京都の調査船(昨年9月、都提供)。尖閣諸島には豊かな自然が残っている
北小島に接近する東京都の調査船(昨年9月、都提供)。尖閣諸島には豊かな自然が残っている

 尖閣諸島(石垣市登野城)を行政区域とする石垣市は、「尖閣諸島開拓の日」式典を14日、石垣市民会館中ホールで行った。日本野鳥の会の山本裕自然保護室チーフらが講演し「尖閣諸島は野鳥の重要な生息地。奄美・琉球諸島を世界自然遺産にする動きの中に、尖閣諸島も含めて進めてほしい」と述べ、尖閣諸島の世界自然遺産登録を提言した。

 

尖閣諸島開拓の日の式典で講演する日本野鳥の会の安藤会員室長(左)と山本チーフ=14日午後、市民会館中ホール
尖閣諸島開拓の日の式典で講演する日本野鳥の会の安藤会員室長(左)と山本チーフ=14日午後、市民会館中ホール

 講演したのは山本チーフと安藤康弘事務局長代理・会員室長。山本氏は、尖閣諸島に国の天然記念物アホウドリやオオアジサシ、センカクモグラなどの貴重な動物が生息することを指摘し、世界自然遺産登録の評価基準となる「生態系」「生物多様性」に「当てはまる例だと思う」と述べた。


 政府は現在、西表島全域の国立公園指定など、奄美・琉球諸島を世界自然遺産に登録するための作業を推進している。山本氏は「奄美・琉球諸島」の中に尖閣諸島を含めることに期待感を示した。


 国内ですでに世界自然遺産に登録されている小笠原諸島、知床、屋久島などは、国立公園や森林生態系保護地域に指定され、貴重な環境が法的に保護されている。世界自然遺産登録されれば「ブランド化が進み、地域に人が訪れるようになり、地域活性化にもつながる」と強調した。


 安藤氏は、尖閣諸島に約500羽生息するといわれるアホウドリについて「(世界でもう1カ所の生息地である)鳥島のアホウドリとは遺伝的に異なるとの指摘がある。そうなると尖閣はかけがえのない貴重な生息地になる」と述べた。


 尖閣の今後については①学術調査による現状把握②貴重な動植物の法的な保護③生態系を乱すヤギの駆除―を早期に進めるべきだと述べ、行政、研究者、市民・NGOの連携を呼び掛けた。

2013年

1月

15日

日本代表本田選手が熱血指導 サッカー教室 小中学生44人が参加 子どもたちと対戦も

日本代表の本田選手が石垣島の子どもたちを対象にサッカー教室を開いた=13日午後、サッカーパークあかんま
日本代表の本田選手が石垣島の子どもたちを対象にサッカー教室を開いた=13日午後、サッカーパークあかんま

 サッカー日本代表の本田圭佑選手(CSKAモスクワ)によるサッカー教室が13日、サッカーパークあかんまで開かれた。市内の小学生から中学生44人が参加し、本田選手から熱血指導を受けた。会場には本田選手を一目見ようと、大勢の観客が訪れた。


 本田選手は、今月3日から自主トレーニングのため石垣島入り。トレーニングの場として利用していたサッカーパークあかんまの施設設備を高く評価。そのお礼も兼ねてサッカー教室を開催した。


 サッカー教室では、ワンタッチでパスを出していくトレーニングをゲーム形式で実施。本田選手も子どもたちと一緒に取り組み、「(パスが)どこからきてもいいように、広く見ないといけない」とアドバイスした。


 またミニゲームも行われ、サッカー教室をサポートした地元高校生たちに本田選手が加わって子どもたちと対戦した。本田選手は子ども相手でも手加減なし。ドリブルで切り込み、華麗にゴールを決めて観客を沸かせた。


 教室に参加した山根喬太君(石垣第二中1年)は「目標の選手とプレーができて嬉しかった。本田選手はボールを持ったら、次の行動にすぐ動く。あんな風に上手くなりたい」と目を輝かせた。


 大城礼登君(八島小6年)は「本田選手から、『小学生の内はいろいろなポジションをやった方がいい』と言われた。今日はいろいろなポジションをやったので面白かった」と笑顔を見せていた。


 この日は土砂降りに見舞われたが、会場には大勢の観客が訪れ、本田選手のプレーに歓声をあげていた。

2013年

1月

15日

「実効支配元年に」 宴で開拓の日祝う

仲間代表世話人が渡辺さん(右)、菅沼さんに感謝状を贈呈した=14日午後、古賀辰四郎開拓記念碑前
仲間代表世話人が渡辺さん(右)、菅沼さんに感謝状を贈呈した=14日午後、古賀辰四郎開拓記念碑前

 尖閣諸島を守る会(代表世話人・仲間均市議)の「尖閣諸島開拓の日を祝う宴」が14日、八島町緑地公園内にある古賀辰四郎開拓記念碑前で開かれた。参加者からは「今年を尖閣諸島の実効支配元年にしてほしい」(砂川利勝県議)などと、実効支配強化に向けた施策に期待する声が相次いだ。


 仲間代表世話人は「漁業者が安全操業するための灯台、港などを早急に整備しなくてはならない」と強調。尖閣を開拓した古賀辰四郎の業績について「偉大な先人の功績をたたえ、市民とともに再確認したい」と呼び掛けた。


 砂川県議も「自民党には、野党時代に言ってきたことをしっかりと実現してほしい。踏み込んだ対応を求める」と実効支配の強化を要求した。


 箕底用一市議が①諸外国の不当な干渉や挑発行為を許さず、毅然とした対応を講じる要請活動を行う②尖閣諸島の国土利用計画策定と実現を働きかける―などとした決議を朗読した。


 仲間代表世話人は、同会の功労者として渡辺栄樹さん、菅沼長市さんに感謝状を贈呈した。


 伊良皆高信市議会議長、片山さつき総務大臣政務官が祝辞を述べた。漁業者の池田元さんの音頭で乾杯した。

2013年

1月

15日

豊穣と無病息災を祈願 平得で種取祭 カタバル馬も登場

さっそうとした乗馬姿を披露する平得愛馬会のメンバーら。女性も騎乗し、あちらこちらから「かっこいい」の声が上がった=平得
さっそうとした乗馬姿を披露する平得愛馬会のメンバーら。女性も騎乗し、あちらこちらから「かっこいい」の声が上がった=平得

 平得の種取祭が13日、大阿母御嶽(おおあぼうたけ)で営まれ、住民140人以上が芸能を奉納するとともに、カタバル馬も登場、豊穣と無病息災、地域の繁栄に願いを込めた。安南(現在のベトナム)から、稲をもたらした兄妹が上陸した場所とされる多田浜海岸でこの日の夜明け前、神司と氏子、公民館役員が、種もみを迎える神事を執り行い、その後、満ち潮に合わせ御嶽前で種取祭が幕を開けた。


 市道を通行止めし、住民が「木遣り」「種取節」「マミドーマ」―ほか多彩な芸能を披露。伝統舞踊だけでなく、平真小マーチングや琉球國祭り太鼓のエイサーも。団結の象徴「ハマカズラ」の鉢巻を締め、子どもから高齢者までが出演し、祭りを盛り上げた。フィナーレは古式に則った「カタバル(干潟)馬」。平得愛馬会(新本信市会長)の会員らが愛馬にまたがり、御嶽前の市道100㍍ほどを行き来し、さっそうとした乗馬姿を見せた。


 今年は9頭が出走。と金城愛華さん(農林高3年)と平安山夏鈴さん(同)、吉田かずささん(41)の3人も騎乗し、花馬(乗り手が女性)を巧みに操っって、会場の歓声を誘った。3人は「馬は頭が良く人間の気持ちを理解してくれる。乗馬は癒し。楽しかった」と声を弾ませた。


 新本会長は「きょう(種取祭)の乗馬は上出来。生きもの相手だけに、無事に終えると毎年ほっとする。今年もいい年になりそうだ」と日焼けした顔をほころばせた。


 崎原喬(たかし)公民館長は「長年悩まされてきた飛行機の騒音から今年、解放される。平得は兼業を含めると、住民の3分の1が農家。騒音問題は解決するので、台風被害のない豊作の1年になれば」と期待を込めた。

2013年

1月

13日

豊富な漁場を次世代に 施設整備で安心操業を あす尖閣開拓の日

 豊富な漁業資源があり、将来の八重山の漁業に必要と指摘されている尖閣諸島(石垣市登野城)。地元漁業者でも限られた人たちが操業を続けている。最近は中国公船による領海侵入が続くなど、不穏な空気に包まれている。石垣市にあるが、近くて遠い尖閣諸島での漁業の様子などを第11善幸丸船長の名嘉全正さん(54)=新川=に聞いた。


 ―尖閣周辺の漁場ではどのような魚が水揚げされるのか。
 「高級魚のアカマチを含むマチ類のほか、アカジン、マクブのほか夜光貝も多く生息する」


 ―どれくらい魚が豊富なのか。
 「1本釣り漁法では、ひとつの仕掛けに10本くらい針を付ける。赤マチを狙う水深は320メートルくらい。尖閣では230メートル前後で狙える。他の漁場では、ひとつの仕掛けで赤マチが2~3匹釣れれば良いが、尖閣では5~6匹狙える。サイズも大きい。3~4日操業できれば大漁が見込める」


 ―どのような時期に操業するのか
 「夏でも操業できるが、基本的には冬の漁場。潮の干満の影響で、夏は昼に潮の流れが速く、夜は緩む。潮の流れが速いときは川のようで、仕掛けがポイントに届かない。冬はその逆となるので、昼にしか釣れない値段の良いアカマチを狙うため、冬場の漁が多い」


 ―マグロ漁は行わないのか。
 「近海魚の魚場の多くは島から5マイル以内にあるのが尖閣の特徴。マグロ類の魚場は石垣から尖閣に行く途中にある。尖閣諸島が見えるほど近くではないが、そこで台湾漁船と遭遇する」


 ―台湾船の被害を良く聞くが、本当に多いのか。
 「地元の船より圧倒的に数が多い。地元の漁業者は延縄(はえなわ)が他の漁船と交差しないように考慮して漁をする。互いに邪魔にならないように配慮し合う。台湾船の流す延縄は地元船の仕掛けと交差して絡まり、漁にならない」


 ―解決法はないのか。
 「言葉も無線も通じないので今のところ解決策がない。魚場の共同使用という方向で話しが進められるのであれば、日台で操業海域を厳密に決定する必要性がある」


 ―周辺での操業に望むものは。
 「安心して操業できる環境の整備。漁船の避難施設や目印としての灯台、通信設備などが挙げられる。県漁連の無線は通じるが、八重山漁協の漁業無線は届かない。出来れば携帯電話の使える通信環境が望まれるところ」
 「比較的小さな漁船でも3~4日の操業が安心してできるように給油設備があれば良いと思うが、現状では望めないだろう。第11善幸丸のような5トン前後の漁船で1000リットルくらいの燃料を積めるが、尖閣往復に約500リットルの燃料を使う。3トン級の漁船が多い八重山では、波の荒い尖閣で操業するには短期間の漁となってしまう」


 ―八重山の漁業者にとって尖閣諸島はどのような位置付けか。
 「現在、尖閣周辺を漁場とする漁業者は限られていて多くはないが、八重山の漁業の将来に必要な海域。子や孫なこれからの後継者にとってなくてはならない場所だ。これからの魅力ある漁業を考えた時、豊かな尖閣の海は無くてはならない場所になるだろう。次の世代のために絶対に守らなければならない海だ」

2013年

1月

13日

柔道団体で二中が優勝 中体連新人大会始まる 12競技で熱戦

 第51回八重山中学校新人総合体育大会(主催・八重山中体連など)が12日から、市内各中学校や市中央運動公園で12競技行われる。期間は12、13、19、20日の4日間。初日は柔道、バスケットボールなど競技を行った。柔道団体は石垣第二中が優勝した。初日は次の通り。


【柔道】
〔団体〕
▽優勝=石垣二中
〔個人〕
(50㌔級)
▽優勝=兼元亜門(白保)
▽準優勝=世持琉太(同)
(66㌔級)
▽優勝=與那覇大夢(二中)
▽準優勝=塩川風太(同)
(90㌔超級)
▽優勝=伊良部北斗(同)

 

【バスケット】
〔男子〕
▽石垣76-43名蔵・石垣▽伊原間・与那国11-55大浜▽名蔵・石垣27-71二中▽大浜35-68石垣▽二中93-6伊原間・与那国
〔女子〕
▽二中66-12伊原間▽船浦・大原20-86大浜▽伊原間2-104石垣▽大浜69-36二中▽石垣106-14船浦・大原

2013年

1月

13日

サッカーで日台交流 子どもたち友情の輪 フレンドシップキャンプ始まる

熱戦を展開したチャイニーズタイペイU-15(ユニフォーム白)と大浜中=12日午後、サッカーパークあかんま
熱戦を展開したチャイニーズタイペイU-15(ユニフォーム白)と大浜中=12日午後、サッカーパークあかんま

 サッカーを通して交流を深めようと、「第1回沖縄・台湾フレンドシップサッカーキャンプ@石垣」(県サッカー協会主催)が、12日からサッカーパークあかんまで始まった。台湾からはチャイニーズタイペイU-15選抜、県内からはFC琉球U-15選抜、宮古島市U-15選抜が参加。市内の石垣中、石垣第二中、大浜中のサッカー部と熱い交流試合を展開した。


 キャンプは、県の離島等スポーツ・ツーリズム受入体制整備事業の一環として、FC琉球が運営をしている。参加する6チームは14日までの3日間、サッカーパークあかんまで交流試合を行う。


 チャイニーズタイペイ、FC琉球、宮古島市のU-15選抜チームはこの日、空路で石垣島入り。午後から市内の中学校チームと対戦した。試合は石垣第二中対FC琉球U-15、石垣中対宮古島市U-15、大浜中対チャイニーズタイペイU-15の3試合が行われた。


 FC琉球U-15キャプテンの大城佑哉君(コザ中2年)は「試合は全部勝てるようにしたい。とてもいい機会なので、(経験を)無駄にしないようにする。他のチームのサッカー環境について知りたい」と話した。


 13、14日の2日間は午前10時から交流試合が始まり、13日は4試合、14日は5試合が行われる。6チームは交流試合のほか、参加者全員でビーチクリーンナップや交流会などを行う予定。

2013年

1月

12日

仲間幹事長 人選「全くの白紙から」 市長選、中山市長不支持も

 自民党石垣支部の仲間均幹事長(市議)は11日、来年の市長選に向けた候補者選考作業について「全くの白紙から行っていく」と述べ、中山義隆市長の再選を支持しない可能性を示唆した。同支部の新春旗開きで発言した。中山市長と与党の一部にある不協和音が露呈した形。中山市長は再選を目指すことが確実視されるが、与党の候補者選考作業では紆余曲折がありそうだ。


 旗びらきはこの日夜、市内ホテルで開かれ、開会のあいさつに立った仲間氏は市長選に言及。「支部はまず、中山市長の公約の総括から入る。人選作業は全くの白紙から行っていく。与党として地域の活性化、市民の安心安全な暮らしのために頑張りたい」と述べた。


 仲間氏は取材に対し、発言の真意について「人選作業は中山市長ありきではない」と明言。「(市長は)議員に相談もなく、勝手に走っているという声もある。幹事長としての責任で人選作業に入り、与党1人ひとりの意見を聴取し、市長の公約を総括しながら判断する」と説明した。人選作業は3月から始まるとの見通しも示した。


 一方、旗びらきのあいさつで砂川利勝支部長(県議)は「中山市政をしっかりともりたて、八重山を発展させたい」と強調。市長選には言及しなかった。


 市長選をめぐっては、中山市長を支持する民間団体の八重山維新の会が、再選に向け水面下で与党議員などに働きかけを強めている。一方で仲間氏ら与党議員2人は昨年、いったん与党離脱を表明。ベテラン議員と市長との亀裂もささやかれている。

2013年

1月

12日

八重山家畜市場で初セリ 子牛最高71万6千円 「すべり出し上々」 初日総額1億2千921万円余

選りすぐりの1番牛を引き、高値取り引きをアピールする中山市長=八重山家畜市場
選りすぐりの1番牛を引き、高値取り引きをアピールする中山市長=八重山家畜市場

 県内最大の八重山家畜市場の初セリが11日開かれ、332頭(子牛301・成牛31)が上場され、最高額は314㌔の去勢で71万6千円で競り落とされた。子牛の平均価格は41万2千円、平均単価が1655円。成牛は平均価格が17万1千円だった。販売総額は1億2千921万円となり、前年の初セリ(329頭上場)の販売総額を1千234万円、子牛の平均価格は、県全体の前年平均より5万3千円上回った。


 この日、県内8家畜市場取り引きのトップを切った黒島家畜市場に続き、午後から八重山家畜市場が開幕した。


 場内に、八重山の3市町長が顔をそろえ、1番牛を中山義隆市長、川満栄長竹富町長が2番牛、外間守吉与那国町長が3番牛の手綱を引き上場、市場の活況に期待を込めた。


 1番牛(305㌔、雄)は66万5千円の高値が付き、詰め掛けた生産者から歓声が上がった。


 JAおきなわの砂川博紀理事長は「前年から子牛価格は回復してきた。初セリで、ここ数年では最も高い値がついたのではないか。八重山の家畜市場は県内全体の35%を占めている。すべり出しは上々。今年もいい年にしたい」と述べた。


 八重山市場のセリは12日も開かれ、子牛419頭、成牛43頭の上場が予定されている。(価格は消費税込)

2013年

1月

12日

クロツラヘラサギ飛来 市内西北部の水田地帯

 石垣島の北西部の水田地帯にクロツラヘラサギが飛来して、越冬している。8日、小雨降る中、水を張った水田地帯で、餌をついばむ姿が見られた。白くなっているクチバシから見て幼鳥と思われるが、警戒心が強く、近づくとすぐに逃げるため、遠くからしか見ることができない。


 クロツラヘラサギは、北朝鮮の西側北緯38度線以北の離島や、中国遼東半島沿岸の離島で繁殖するとされる。越冬地は台湾、香港、ベトナム、中国南部、日本など。日本国内では約200羽の個体が九州南部で越冬しているとされる。


 八重山には、1999年2羽が久々に飛来してから毎年のように飛来。2010年には幼鳥集団が13羽飛来するなど、毎年愛鳥家を喜ばせている。今年は、なかなか人前に姿を見せてくれないうえに、発見できても、すぐに飛び去ってしまう。

2013年

1月

12日

本当の意味での「観光立市」を目指すために8 辻 維周

 いよいよ石垣市民待望の新空港開港の年になり、この開港が島の経済再生の起爆剤になると考えている島民が相当数いるはずである。しかし、新空港開港は島民にとっては30年来の悲願であるが、一部の航空マニアを除き、ほとんどの観光客にとっては、今まで空港が無かった島に新しく空港ができるわけではなく、「単に移転するだけ」であると捉えられているということを、知っておかねばならない。つまり島民と観光客の感覚には相当の温度差があり、単に開港すれば、すぐに観光客が激増すると言うわけではない。「八重山観光新春のつどい」で石垣市観光協会会長の宮平康弘氏も発言されたとおり、新空港開港はゴールではなく出発点である。従って、新空港が開港するまで行った血のにじむような努力を、今度は島民全体でしていかなければ、単に空港が遠くなっただけで終わってしまうことになる。


 そのためには「沖縄本島に行けば得られるサービスや自然の美しさ」ではなく、「八重山にしかない(できない)サービスや自然の美しさ」を持つ必要があり、また、そうでなくては、わざわざ石垣にまで足を延ばしてくれるはずもなく、いつまでたっても本島止まりとなってしまう。それは宿泊・観光施設のサービス然り、自然然りである。


 例えば節分の企画として、市販の鬼の面を買ってきて、ホテルにチェックインする家族連れに、それを配ったとしよう。しかしそれを喜ぶ客がどれほどいるだろうか。おそらくゴミにはなっても、喜ぶ客などほとんどいないはずである。観光客は、ありきたりのものではなく、八重山でなくては、また、そのホテルでなくては受けられないサービスを望んでいる。要は宿泊施設に限らず全ての観光施設が、常に客の立場に立った八重山ならではのサービスを企画して行き、同時に豊かな自然をアピールして行かなければ、独自の魅力がある観光地にはなり得ないということである。


 そのためには、石垣に来る観光客が何を求めているのかを正確に把握する努力と、それを満たすための高い企画力とが必要になってくる。思い付きの企画は通用しない。最近の観光客は、団体・個人を問わず、非常に眼が肥えているため、ありきたりなものでは、到底満足しないからである。


 また、お世辞にもいいとはいえない交通マナーは、早急に改善されなくてはならない。日常的に行われている追い越し禁止区間における追い越し違反、一時停止無視、ながら運転、ペットや子供を膝に乗せたままでの危険運転など、枚挙にいとまがないほどである。石垣島マラソンやトライアスロンの練習をする人が多数道路を走っている上に、新空港開港によって交通量が増加することも予想される中で、そのような運転を続けて行くならば、死亡事故も増加することは明白であるので、警察当局にも取り締まりの強化をお願いしたい。観光客の多くは「のんびりとした島時間」を望んでくる。そのような観光客に対して、全島民が温かい気持ちで彼らを迎え、ニーズにこたえて行かない限り、ハード面ばかり充実して行っても、魅力的な観光地にはなり得ないということを理解しておく必要があろう。(首都大学東京 大学院 観光科学領域講師)

2013年

1月

11日

竹富町が…

 竹富町が国から支払われる地方交付税の算定基準に海域面積を加えようとする取り組みを始めた。全国に先駆けて海洋基本計画を策定するなど、海域に対する熱い思いを示す竹富町。国から海域面積は算定基準に含まれないと回答されても、全国の海に面した自治体を巻き込む取り組みに発展させようと活動を展開している。停滞感漂う八重山の行政機関では、久しぶりに「ヒットを飛ばした」と思える出来事だ◆石垣市でも竹富町に続き、海洋基本計画の策定を急いでいるようだが二番煎じで「右へ習え」の感がある。とは言え、良いことは学び真似すべきであるが、竹富町は臨時職員を含めた職員数は約150人、石垣市は約800人と聞く◆予算化された事業を事務的に執行するばかりが公務員ではない。市の奮闘も望む◆筆者は、役所の事務的な仕事以外は自分には関係ないと、地域のためになる事業に背を向ける市職員を目の当たりにしている。もちろん、頑張っている職員も多い◆竹富町の目標が実現することを祈るが、一例が全国に波及することを考えると、そのハードルは高いだろう。しかし、我がまちのため何をするか考え、知恵を絞り、情報収集に当たる職員がいるということは、住民にとっては心強い限りである。

2013年

1月

11日

竹富町 島の景観次世代に 審議会に計画案諮問

川満町長から竹富町景観計画審議会委員へ委嘱状が手渡された=10日午後、離島ターミナル
川満町長から竹富町景観計画審議会委員へ委嘱状が手渡された=10日午後、離島ターミナル

 島々の個性を活かした景観づくりの指針となる景観計画の策定に向けた竹富町景観計画審議会(委員長・池田孝之琉球大学名誉教授)の初会合が10日、離島ターミナル会議室で開かれた。審議会は学識経験者や各地区公民館長、公共団体代表者など30人で構成。景観計画の最終原案の取りまとめを行い、町へ答申、3月議会に提案される予定。


 町は島々の貴重な景観を次世代へ受け継ごうと、景観計画策定に2010年度から着手。各島の住民の意見も集約し、計画に盛り込んだ。13年度からの施行を目指している。


 この日、川満栄長町長から各委員に委嘱状が交付され、「保全をしながら活かしていくという形で、皆さんと一緒に取り組んでいく」とあいさつした。


 審議会では町建設課から景観計画案が説明された。計画案によると、島全体とイノー(礁池)を景観計画区域としている。各島の特性を活かし、各島それぞれに将来像や景観形成の方針を設定。建築物の「高さ・配置」「形態・意匠」「色彩」などの景観形成基準は各地区で定められ、一部の項目については数値基準も設定されている。


 委員からは「計画を分かりやすいものにするため、マップなどを作ってはどうか」という提案や「地図にはイノーも含めて描く必要がある」という指摘があった。


 池田委員長は「計画は開発をストップするものではなく、景観をサイドからリードするもの。町民の皆さんのための計画なので、ビジュアルを入れながら計画内容を理解してもらうことが大切」と話した。


 第2回の審議会は2月14日に開かれ、景観計画案の具体的な審議に入る。

2013年

1月

11日

八商工定時制 お金の管理学ぶ 加藤梨里さんが講演

お金の使い方について学んだ八商工定時制の生徒たち=9日夜、八重山商工高校
お金の使い方について学んだ八商工定時制の生徒たち=9日夜、八重山商工高校

 八重山商工高校定時制で9日、生き方を踏まえたお金の管理について学ぶパーソナルファイナンス講話「10代から学ぶパーソナルファイナンス」が全生徒を対象に行われた。講話では人生の中でどれくらいお金が必要で、どのようにお金を使っていくのかなどを学んだ。


 パーソナルファイナンス講話は、社会的・職業的自立に必要な基盤となる能力や態度を身に付け、自らの意志で適切な職業選択をできることを目的に実施。


 この日は、パーソナルファイナンス教育インストラクターの加藤梨里さんが講師を務め、「将来につながるお金とのつきあいかた」と題して講話を行った。


 3年後、5年後、10年後に何をしたいかを考えながら、結婚や出産、住宅購入など人生で起こるさまざまな出来事でどれくらい費用がかかるのか説明。


 加藤さんは「どんな風になったとしても、お金に困らないように知識を身に付けてほしい」とし、「お金を使う際には優先順位を決め、それぞれの選択肢の中でメリット、デメリットを考えてきめていくことが大切」と強調した。


 このほか、「100万円を返すには毎月いくら返済するのか」「金利があった場合、返済終了までにいくら支払うのか」などを考えた。

2013年

1月

11日

マスコットが一日署長 110番の日PR 「ピカリャ~」と「ぱいーぐる」ハッスル

1日署長を務めた(右から)ピカリャ~、ぱいーぐる=石垣港離島ターミナル
1日署長を務めた(右から)ピカリャ~、ぱいーぐる=石垣港離島ターミナル

 正しい110番の利用をPRしようと、八重山警察署(小禄重信署長)は10日午前、石垣港離島ターミナルで広報活動を実施した。


 1日警察署長に委嘱された「ぱいーぐる」(新石垣空港マスコットキャラクター)、「ピカリャ~」(竹富町マスコットキャラクター)や署員らが、利用者にチラシを配布し、110番の正しい利用方法をアピールした。


 今年の標語は「御万人(うまんちゅ)の安全・安心110番」。通報制度の仕組み、機能、正しい利用方法を広く市民に広報し、理解と協力を求め、迅速な利用促進を推進することを目的に毎年実施。


 多くの利用者が一日署長に集まり、記念撮影するなど人気を博していた。
 小禄署長は「緊急時の110番。相談などの♯9110を利用し、安全、安心なまちづくりのために協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
 広報活動の前に、施設内の警察官立寄所前で1日警察署委嘱状交付式が行われた。

2013年

1月

10日

財源創出へ全国と連携 市町村の6割関心 来月1日にシンポ 海域管理で竹富町呼び掛け

竹富町が海域を新たな財源として活用する取り組みを進めている。写真は船浮港とその周辺
竹富町が海域を新たな財源として活用する取り組みを進めている。写真は船浮港とその周辺

 竹富町が、サンゴ礁などの海域を管理するための新たな財源措置を国に求めるため、全国の海に面した自治体との連携を主導する取り組みをスタートさせている。昨年夏には166市町村を対象にアンケート調査を独自に実施。回答した市町村の6割が取り組みに関心を持っていることも分かった。2月1日には県内外の自治体の首長などを招き、石垣市でシンポジウムを開催する予定。町企画財政課は「市町村のネットワークを作り、共通認識を持って、海域管理のための恒常的な財源を確保できるようにしたい」と意気込む。


 国から各自治体に支払われる地方交付税は、市町村の面積が算定基準の一つになっているが、海域面積は考慮されていない。


 竹富町は多数の離島から構成され、海に囲まれた自治体。算定基準に海域面積が含まれれば、町への地方交付税は大きく増額される可能性がある。町は全国で初めて策定した「海洋基本計画」にも、海域を管理するための新たな財源創出を盛り込んだ。しかし昨年5月、国は町の要請に対し、海域面積は算定基準に含まれないと改めて回答した。


 町は引き続き、地方交付税以外の補助金制度も含め、海域を活用した財源創出のあり方を検討。同課の担当者は「海に面した自治体は、漂着ごみなど特殊な問題を抱えており、新たな財源措置が必要だ。沖縄の基地所在市町村に対する交付金のような制度がモデル」と指摘する。


 ただ「全国で共通認識を持てないと制度は採択されない」(同課)ため、他の自治体との連携が不可欠。町が連携の可能性を模索するため、全国の海に面した166市町村を対象に実施したアンケート調査では、117市町村(70.5%)が回答した。


 海域の面積を地方交付税算定基準に含めることに「関心があり、同様の取り組みの具体的な検討が始まっている」が2市町村、「関心があり、今後具体的な取り組みを検討したい」が24市町村、「関心はあるが、今のところ取り組む予定はない」が49市町村だった。


 町は「各自治体の関心は高い」と意を強くしており、2月に開くシンポジウムにも内外から多数の来場を呼び掛けている。


 シンポジウムは「海域管理のための財源を考える」がテーマ。八重山の3市町長のほか、長崎県対馬市長、鹿児島県与論町長がパネリストとして参加を予定している。会場は南の美ら花ホテルミヤヒラ、時間は午後1時半から。

2013年

1月

10日

12年は3868件受理 飲酒に絡む通報多い 八重山署 きょう110番の日

適正な110番通報を呼び掛けている=9日午前11時過ぎ、八重山署
適正な110番通報を呼び掛けている=9日午前11時過ぎ、八重山署

 きょう1月10日は「110番の日」―。八重山警察署(小禄重信署長)は10日、石垣港離島ターミナルでチラシ配布を実施して八重山郡民に110番通報制度に対する理解と協力を求める広報活動を実施する。同署の12年中の受理件数は3868件。泥酔者訴え、刑法犯、交通関係の通報が多いことが特徴。


 110番は、事件・事故発生時にその関係者や目撃者が被害者の救護や犯人逮捕のため警察へ通報・連絡する「緊急用務のための大切な電話回線」。県警本部は事件・事故など緊急性のある場合は110番を、緊急性のない照会や警察相談は警察相談(♯9110)の利用を呼び掛けている。


 110番通報をする場合には①何があったか②どこで(場所など近くの目印)③いつ④犯人はいるのか、逃げたのか(人相、服装など特徴)⑤今、どうなっている⑥通報者の住所、名前、電話番号―の6つのポイントを慌てずに落ち着いて掛けること。


 また、通報に多い携帯電話では、通報場所の確認が難しく、途中で通話状況が悪く突然切れる場合もあり、「非通知」での110番通報を避けることを呼び掛けている。


 08年4月から県警本部にハイテク機能を備えた新システムを導入し、集中管理されたが、八重山署管内では、依然として事故や事件以外の緊急性のない照会や相談などが全体の4割近くを占め、緊急性のある事件・事故の早期対応に支障をきたす場合もある。


 同署受理件数の内訳では、路上寝込みや泥酔者の通報が653件、駐車違反、騒音苦情などの相談は840件、ひき逃げ、交通違反の交通関係は717件、窃盗犯などの刑法犯関係は262件、虚偽・誤報は81件だった。


 運転免許証の更新手続きや交通違反点や落とし物や忘れ物の問い合わせなど緊急性のない相談や要望の場合は「♯9110」の利用を呼び掛けている。


 110番の日は、110番の正しい運用方法のお願いと相談については「♯9110」の利用を呼び掛けるイベントとして毎年実施。


 八重山署では10日午前8時から、石垣港離島ターミナル警察官立寄所前で、一日署長を委嘱された「ぱいーぐる」(新空港マスコット)、「ピカリャ~」(竹富町マスコット)がチラシ配布を行う。

2013年

1月

10日

農家の嫁不足解消へ JA八重山支店が婚活 黒島で牛まつりデート 「ハート」射止めるか参加者募集

 嫁に来ないかぁー、僕のところ(農家)へ― JA八重山支店が、慢性的な農家の嫁不足解消のため婚活に乗り出す。「ハートの島で愛しましょう!」をキャッチフレーズに、結婚を希望する独身農家と女性を募集。ハート形の黒島で牛まつりデートも設定し、カップル誕生を狙う。


 婚活は2月23日から2日間を予定。ANA石垣リゾート(ホテル)で、顔合わせの食事会をした後、翌日は黒島牛まつりでのデートをセッティングする。


 募集対象は、男性が八重山在住の30歳以上の農業従事者。女性は20歳以上の独身なら居住地も国籍も問わない。


 JA八重山青壮年部が昨年2月、婚活を開催したものの、カップル誕生はならず今年、支店で改めて企画、ハートの島「黒島」に願掛けし再度、嫁探しに挑戦する。


 参加料は男性が1万円、女性は、ホテルの1泊宿泊費とまつり参加料(船賃込み)、JA職員がガイドする石垣島観光を含め3千円と「大サービス」(JA)する。

 男性は20人、女性は25人を募集。申し込みは31日まで。


 2日間の婚活だけでなく、希望する女性には月2回、市内で3か月間に渡って農業に取り組む「体験」も用意。アツアツ新婚生活づくりを、JA八重山が全力支援する。


 又吉健夫管理部長は「農家の嫁不足は古くて新しい問題。八重山の専業農家の男性は2割弱が独身ではないか。女性は結婚しても、必ずしも農業をしなくてもいい。1組でも多く、ゴールインさせたい」と張り切っている。

 申し込み・問い合わせは電話82・2005 JA八重山支店まで。

2013年

1月

09日

休日返上で…

 休日返上で艦隊勤務に励む軍人の姿を描いた「月月火水木金金」という軍歌がある。勝利のためには休んでなどいられないという心意気が伝わる歌で、ドリフターズにもカバーされたから、聞いたことがある読者も多いだろう◆「休まない」という一種の美学は、戦後日本にも引き継がれた。高度成長期を支えたのは「モーレツ社員」と呼ばれた仕事人間たちだ。困難を乗り越えて勉学に励み、立身出世した二宮尊徳や野口英世がヒーローだった世代である◆そして現代だが、言うまでもなく「休む」ことが権利として主張される時代だ。学校でも会社でも「休めない」とブツブツ文句を言う人たちがいくらでもいる。こうした傾向に拍車をかけたのは、学校完全週5日制をはじめとする「ゆとり教育」ではないか。「総合的な学習」などと名づけられ、授業の一環に位置づけられた体験学習も、どこまで教育効果があったのだろうか◆休むことは本来、権利ではなく、働いたことの報酬として与えられるものだ。さらに言えば、自分から積極的に求めるべきものでもなかった。そうした節度が、先人たちにはあった◆厳しい経済不況と戦う中小零細企業には、週休2日を謳歌する余裕はない。このうえ「休まないことは罪」などと言われては、立つ瀬がないというものだ。

2013年

1月

09日

宇那利崎で公園整備へ 竹富町 旧太陽の村撤去進む 住民、観光客「憩いの場」に 西表の絶景ポイント

撤去される旧太陽の村の老朽化した建物(竹富町提供)
撤去される旧太陽の村の老朽化した建物(竹富町提供)

 西表島西部の絶景ポイントとして知られる宇那利崎で公園を整備する構想が沖縄振興特別推進交付金(一括交付金)の活用で実現する見通しだ。竹富町は、現地で約30年間放置されているリゾート施設、旧太陽の村の撤去作業を進めており、来年度以降、展望台や遊歩道を設置し、住民や観光客の憩いの場とする方針。公園整備構想は町や地元住民の長年の「悲願」だったが、従来は財源が確保できず何度か頓挫した経緯がある。川満栄長町長は「悲願が実現することになってうれしい。自然を基調とした公園を整備し、観光振興につなげたい」と話した。


 宇那利崎は約7.5㌶の広大な町有地で、入り江や夕日を楽しむ名所として知られる。


 1970年代に宿泊所やお土産品店など6棟(延べ1361平方㍍)からなるリゾート施設が整備されたが、80年代に企業が撤退。別の企業に転売されたが、バブル崩壊後の不況で営業再開には至らなかった。


 1995年、建物は町に無償譲渡されたが、その後放置。建物は老朽化が進み、景観を阻害する「廃屋」として問題化したが、町は撤去費用の財源を確保できず、予算化を何度も見送ってきた。企業からは一時、リゾート地として再開発する打診もあったが、地元住民は公園整備を要請していた。


 今年度の一括交付金で認められたのは建物の撤去費用と公園整備に向けた設計費で、総事業費約5000万円。建物の撤去はすでに始まっており、設計も年度内に終える予定になっている。


 来年度以降の一括交付金で、公園として展望台、駐車場、遊歩道などを整備。将来的にはレストランやお土産品店なども併設し「岬の駅」と位置づけて住民や観光客が交流する場とする考え。


 町は公園整備に向け、昨年10月と12月に地元住民との意見交換会を開いていた。公園の設計が固まりしだい、改めて説明会を開く予定。川満町長は「観光客も住民も憩いの場として楽しめる場にしたい」と期待した。

2013年

1月

09日

県代表3選手市長を表敬 13日に全国女子駅伝 平安名「悔いの無い走りを」 古見「ベストを尽くしたい」 宮島「精一杯頑張る」

平安名由莉、古見早夏、宮島萌の3選手が中山市長を表敬訪問した=7日、提供写真
平安名由莉、古見早夏、宮島萌の3選手が中山市長を表敬訪問した=7日、提供写真

 7日、今月13日に全国都道府県対抗女子駅伝(京都)が開催されるにあたり、沖縄県代表になった八重山郡の中高生3人、平安名由莉(八重高3年)古見早夏(八重高1年)宮島萌(大浜中3年)が中山市長を表敬訪問した。平安名は「悔いの残らない走りをしたい」と抱負を述べた。選手は9日に出発する。


 古見は「県代表としてベストを尽くす」、宮島は「中学校生活の最後の大会なので精一杯頑張る」と意気込んだ。


 中山市長は「一度に多くの選手が選ばれたことに大変喜んでいる。今回の経験を積んで、次年度の高校駅伝を目指して欲しい」と選手を称えた。


 八重山陸協会長の玉城学会長は「長距離界においては県内トップレベル。今回女子3人、男子1人の中高生が出場することは快挙」と述べた。


 20日の男子駅伝には与那国中の田原明宗が出場する。

2013年

1月

09日

豊作と健康を祈願 登野城で種取り祭 稲作ゆかりの「米為御嶽」で

神司の石垣さん(奥)を中心に、厳かに種取り祭の神事が営まれた=米為御嶽、登野城
神司の石垣さん(奥)を中心に、厳かに種取り祭の神事が営まれた=米為御嶽、登野城

 登野城の種取り祭が8日、八重山の稲作ゆかりの地とされる「米為御嶽(いやなすおん)」であり、稲作農家らが出席、豊作と無病息災、地域の繁栄を祈願した。


 「米為」は、安南(現在のベトナム)から、八重山に稲を伝えたとされる、タルファイとマルファイ兄妹の妹が祀(まつ)られている御嶽。御嶽一帯が八重山の稲作発祥の地と伝承されている。


 登野城伝統の種取り祭は毎年、豊作の願を掛け、この時期の旧暦・戌(いぬ)=多産の象徴=の日に営まれている。


 神司の石垣直子さんを中心に、氏子がガジュマルの古木が絡み付いた御嶽前に供え物を並べ、豊作と住民の健康、地域の繁栄を祈願した。厳かな神事の後、稲作農家ら出席者が「稲が種子アヨー」ほか古謡を斉唱、1年の豊穣へ願いを込めた。


 字会の波照間永紘(ながつな)会長は「住民の健康と豊作をお祈りした。今年は葬祭の簡素化をはじめ、防災と福祉ネットワークづくりに力を入れる」と抱負を語った。


 出席者には紅白のおむすびも振る舞われ、稲の祭りに彩りを添えた。

2013年

1月

09日

カンヒザクラ開花 バンナ公園で

 正月三が日の寒波から一転、緩みだした天候から石垣島のカンヒザクラのつぼみがほころびだし開花が始まっている模様。


 1月6日、バンナ公園Bゾーンのバンナスカイライン沿いに植え込まれたカンヒザクラの内の、10本ほどがピンク色の花を咲かせ、道行く人を喜ばせている。


 例年のカンヒザクラの開花日は、1月16日。この日は、午後から降った雨の滴をのせて、緋色を際立たせた花びらが、葉のない木に美しい彩りを与えていた。


 今季は梅や椿の開花が平年値よりかなり早くに観測されており、カンヒザクラもそうなりそうな格好。満開は平年で2月5日。これから一雨ごとにつぼみは膨らみそう。

2013年

1月

08日

JTAが与那国撤退 町は輸送力低下懸念 最終便は半数が「記念搭乗」

与那国行きJTA便に乗り込む乗客(7日午前)
与那国行きJTA便に乗り込む乗客(7日午前)

 日本トランスオーシャン航空(JTA)は7日、与那国路線から撤退した。8日からは関連会社の琉球エアーコミューター(RAC)が単独で運航する。JTAの小型ジェット機、B737-400型機(定員150名)からRACのプロペラ機、DHC8型機(定員39名)のみの運航に切り替わるため、与那国町からは輸送能力の低下を懸念する声が上がっている。JTAによると、7日の石垣=与那国のラストフライトは石垣発が乗客59人、与那国発が48人。そのうち約半数は記念に石垣、与那国間を往復するだけの「飛行機好き」で、寂しい幕引きとなった。


 JTAは「搭乗率が50%以下と低迷していたため、採算が取れず、やむを得ずRACに移管させた」と説明している。


 石垣空港への到着便に搭乗した飲食店経営の男性=与那国町=は、「赤字解消は分かるが、日帰り客が多くなり、店にとっては打撃となるかもしれない」と不安げな表情。漁業者の男性=同=は「カジキの輸送が、ジェット便なら10本は積めたのに、RACになると2本になってしまう事が心配」と困惑した表情を見せた。


 RACの与那国=石垣便は週4日間、従来の2便から3便に増便される。また、与那国=那覇便も従来の週4日から毎日運航に変更される。JTAの名渡山秋彦支社長は「できるだけ不便をかけないように考慮した。ほとんど影響は出ないと思う」と述べ、増便で対応可能との見方を示した。


 与那国町の観光への懸念が出ていることについては同支社長は、「町に対して観光に関する提案も行い、どうやって与那国の良さを発信できるか一緒に考えたい」と強調した。

2013年

1月

08日

死亡事故ゼロ継続を 八重山地区交通安全協会 関係者100人で祈願祭 「安心・安全なまち」に決意新た 創立60周年節目

交通安全に願いを込めて祈願する参加者=観音堂
交通安全に願いを込めて祈願する参加者=観音堂

 八重山地区交通安全協会(野原裕佳会長)の交通安全祈願式が7日午前10時から、観音堂で開かれた。安全祈願では、同協会や市交通安全母の会などの8団体から100人近くが参加した。参加者は「死亡事故ゼロ」「飲酒運転根絶」と、安全、安心なまちづくりに向けて決意を新たにした。八重山地区は昨年8月、与那国での事故以来、死亡事故ゼロを継続している。


 この日午前10時から観音堂で、参加者全員で本堂と交通安全地蔵に礼拝した。
 野原会長は「今年は協会の創立60周年の節目。関係機関と連携を密にし、死亡事故ゼロ継続と飲酒運転根絶に向けて尽力したい」と決意を述べた。


 市交通安全推進協会長の中山義隆市長が「新空港開港で更に交通量が増えると予測される。観光客、市民に安全運転と飲酒運転根絶の普及を図る活動を継続したい」とあいさつ。


 八重山警察署の小禄重信署長は「交通の取り締まり強化とともに関係機関と連携し、交通安全普及していく」と話した。
 最後に市交通安全母の会が、参加者全員に交通安全マスコット清め塩を配布した。


 八重山署によると、昨年中の人身事故件数は163件と、前年に比べ、11件減。死亡者ゼロ(前年2人)、重傷者28人(同23人)、軽傷者174人(同166人)。飲酒運転検挙件数は63件。こちらも8件減少した。


 交通安全祈願式は、年頭に心機一新し、飲酒運転根絶と交通事故を追放しようと、新年恒例になっている。

2013年

1月

08日

駅伝で交通安全PR 関係機関91人参加

関係機関の長がアンカーを務めた=八重山署
関係機関の長がアンカーを務めた=八重山署

 交通安全広報駅伝は7日午前11時から、市内新川の舟蔵公園(児童公園)をスタート。八重山警察署員をトップに最終ランナーの各団体長がゴールする八重山警察署までの距離5.1㌔を、14区間でたすきをつなぎ、地域住民に交通安全をアピールした。


 児童公園での開会式では、ランナーを代表して交通安全母の会の金城綾子会長が「関係機関と一丸となって交通安全を推進する」と決意表明した。


 その後、八重山署交通課をトップランナーに、市交通推進員などの8団体91人が「交通安全」と明記した旗を掲げながら、市街地の主要道路200~500メートルの区間で、交通安全旗とタスキをつないだ。


 先導する広報車が、マイクで地域住民に交通ルールの遵守を呼び掛けた。
 アンカーは、八重山地区交通安全協会の野原裕佳会長、中山義隆市長、八重山署の小禄重信署長ら参加団体長が最終ランナーを務め、八重山署にゴールした。

2013年

1月

08日

「安里屋ユンタ」歌碑建立に 向けたみなぎる郷土愛 石垣 栄一

 夢ふくらむ清新な巳年をお迎えのことと心からお喜び申し上げます。


 昨年9月、郷里白保において、星克先生の創作した「安里屋ユンタ」歌碑建立期成会が設立され、直ちに白保公民館コンサート広場に歌碑起工に着手した。


 12月16日には、台座に碑名を刻銘した自然石を設置し、今年2月の序幕へ向けて、工事は順調に進み、一方資金造成については、地元での寄付金集めを始め、記念ボトル「泡盛」の販売等を推進中である。


 昨年11月18日には、那覇市ぶんかテンブス館において資金造成のため、テーマ「八重山の心の響き」と称しチャリティーコンサートを開催したところ、500名余りの方々にご来場いただいた。公演の結びには、全員で「安里屋ユンタ」を合唱し、成功裡にコンサートを終えることができた。


 コンサートを実行した者として、チケットの販売は目標通り販売できるのか、広告掲載に協力できる事業所はあるのか大きな不安もあったが、在沖白保郷友会の皆様のみなぎる郷土愛が呼応を奏し、コンサートを成功へ導くことができ感動した。
 11月30日には、沖縄カントリーでチャリティーゴルフコンペも開催し、八重山出身のゴルファーの皆様のご支援も頂いている。


 来る1月18日には、石垣市民会館大ホールにおいて、故郷白保の皆様を中心に「みなぎる郷土愛」をテーマに「安里屋ユンタ」資金造成チャリティーコンサートが予定されており、出演者一同ユニークな公演にと張り切っている。


 「安里屋ユンタ」歌碑建立に向け、郷里白保を誇りに持つ皆様の「みなぎる郷土愛」の山が大きく動いている。


 郡民の皆様方、チャリティーコンサートへ、ご支援ご協力を賜りますよう、よろしくお願い致します。(沖縄市松本)

2013年

1月

07日

公約達成が再選のカギ 一期目ラストスパート 中山市長

 中山市政は今年3月で就任後満3年を迎える。市長選が来年に迫っており、市長の周辺では、再選に向けた動きが徐々に本格化。初当選した市長選で掲げたマニフェスト(政権公約)をどこまで達成できるかがカギになりそうで、今年はラストスパートの年となる。

 

 中山義隆市長を支持する有志で組織する八重山維新の会は昨年、市長の再選を支持する方向性を確認。関係者の1人は「役割分担して、すでに水面下で動き出している」と話す。


 尖閣諸島問題で全国的に知名度が上がった中山市長には、7月の参院選に向け、国政転進のうわさもささやかれるが、関係者によると、市長は市政に専念し、再選を目指す意向を固めている。

 

 市長が意欲を燃やすのがマニフェストの達成。目玉の一つである子育て支援では、幼稚園の預かり保育を今年度内に全18園中15園に拡大。公約の「全園実施」が視野に入った。一方で民間事業者との調整不足が指摘され、難しい舵取りを迫られている。

 

 職員の意識改革もマニフェストの大きな柱だが、支持者の間でも「不十分」という見方が多い。接遇向上の切り札として打ち出した窓口業務の民間委託は、職員の抵抗もあり、停滞しているとされる。

 

 給食費の完全無料化は財源の問題で実現できていないが、第3子以降を無料化し、マニフェストへのこだわりを見せた。

 

 北朝鮮のミサイル発射問題では先頭に立って事態の処理に当たり、危機管理能力をアピール。しかし尖閣諸島問題では、強硬派の石原慎太郎前都知事といち早く連携したことが野党の厳しい批判を浴びた。

 

 中山市長は八重山日報の新年号インタビューで「1期目の最後の仕上げの年度になる。マニフェストを一つひとつチェックして、できるだけ多く実現できるようにしたい」と述べ、マニフェストの達成が最大の課題という認識を改めて示した。

 

 再選に向け、もう一つのカギとなりそうなのが与党の結束。昨年は仲間均氏、石垣亨氏が与党離脱を表明するなど、市長とベテラン議員との確執が表面化した。両氏は現時点で与党にとどまっているが「市長の足元が揺らいでいる」という見方も出ている。

2013年

1月

07日

恩師が成人祝う 八重高野球部OB

恩師宅に集まり、昔話に花を咲かせた八重高野球部OB=5日夜、石垣
恩師宅に集まり、昔話に花を咲かせた八重高野球部OB=5日夜、石垣

 今年、成人式を迎えた八重山高校野球部のOBたちが5日、当時、野球部監督だった真玉橋治さん宅を訪れ、酒を飲み交わしながら昔話に花を咲かせた。
 高校教諭の真玉橋さんは、自身が顧問をしていた野球部の部員たちが20歳になった際、自宅に招待している。

 

 今回、成人式を迎えた八重高野球部OBは2010年、第92回全国高校野球選手権沖縄大会で4強進出を決めた面々。準決勝では興南高校と対戦し、敗れている。

 

 当時キャプテンだった山城太地さん(20)は「監督とお酒を飲むのは、親とお酒を飲むのと同じくらい、みんなの夢だった。2年ぶりに会う仲間もいるので、今日は語りつくしたい」と笑顔をみせた。

 

 真玉橋さんは「後は応援することしかできないので、自分の夢実現に向かって頑張ってほしい。彼らのこれからの活躍が楽しみ」と嬉しそうに語った。

2013年

1月

07日

「リサイクル広場」人気 無料で書籍を提供 市立図書館

無料でさまざまな書籍を提供、人気を集めている「リサイクル広場」コーナー=石垣市立図書館
無料でさまざまな書籍を提供、人気を集めている「リサイクル広場」コーナー=石垣市立図書館

 石垣市立図書館の「リサイクル広場」が人気だ。「広場」コーナーは、図書館に寄贈された書籍のうち、同一の本が多数ある場合や書物内の落書き、汚れなどで貸し出し不能な本を、寄贈者の了解を得た上で無料で提供している。図書館は「大切な本を有効に活用して」と呼び掛けている。

 

 リサイクル市場は図書館の開館から継続して実施。とりわけ、毎月第4金曜日(資料整理日)の翌日は、ほぼ100冊を超える本を提供している。書物だけでなく、保管期間が過ぎた雑誌もプレゼントし、利用者に喜ばれている。時には、全30巻にも及ぶ美術全集を「広場」に並べるケースもあり、全集は「短期間ですべて引き取られた」(図書館)という。


 サービス係長の幸地ひろみさんは「広場は市民から好評だ。提供しているのは図書館に贈られた大切な本。手に取って読書に親しんで」と話す。

 

 一方、図書館は郷土資料の提供も呼び掛けている。特に、石垣市が2001年に発刊した「八重山写真帖(ちょう)」上下巻の寄贈を要望。「写真帖」は現在、在庫が少なく、貸し出しができていないため、多くの提供を求めている。

2013年

1月

07日

やいまクジ

2013年

1月

07日

クガドゥンのことなど㊦ 尖閣諸島文献資料編纂会 国吉 まこも

 ③古賀辰四郎の死とその後
 尖閣諸島におけるカツオ漁とカツオ節の製造は軌道に乗り、その後、年々利益を増していった。現在テレビ新聞メディア等で古賀村と称され、たびたび紹介される写真はこの時期―具体的には明治41(1908)年に写されたものである。カツオ漁を経営の軸に据えると共に、古賀は珊瑚漁業や鳥糞の採掘業を試みているが、これらは成功していない。また大正3(1914)年に古賀が県知事に提出した報告ではカツオ船を新造すると共に、名蔵湾での真珠養殖を開始したとあるが、戦前の真珠養殖の記録に古賀の名は見受けられず、御木本の名が残るのみである。ともあれ、時代が大正期に変わっても古賀は意欲的であった。


 古賀は大正7(1918)年8月28日に死亡している。大正期のその時期の新聞が現存していないため、古賀の死因や葬儀の様子等は不明だが、今後当時の琉球新報等が発見されたならば、古賀の地位から考えて詳しく報じられた様が窺えると思う。海産物商としても、尖閣諸島開拓者としても、古賀は成功者として死んだ。


 さて、古賀の死後、事業は息子善次に継承される事となったが、子の善次の代になると尖閣諸島の開拓は停滞した。これまで開拓者や漁業者を通年滞在させていたものを、島でのカツオ漁期を冬季に限定する様になり、滞在期間も同じとし、滞在する者も漁業者のみになった。また善次は古賀の死の翌年の大正8(1919年)年に石垣島新川に土地を所得し、カツオ工場を設置している。尖閣諸島での事業を縮小し、カツオ節製造についても段階的に拠点を石垣島に移していったものと思われる。古賀の生前、新聞紙上をたびたび飾った、尖閣諸島の開拓や漁業について進捗を報じる記事はこうして途絶えた。


 兄与助は古賀より長生きしたようである。というのも古賀の死後の八重山の新聞や他の記録に善次と並んでその名が見られるからだ。一時期、何らかの理由で、与助は沖縄に滞在し、那覇店や八重山店の指導監督をする必要があったのかも知れない。


 尖閣諸島の開拓は停滞したが、その後も八重山古賀商店は順調に営業を続けた。従来通り海産物問屋を商いながら、島の住民相手の商売、農家に販売する肥料や農機具、セメント、はては「松の精」という名の滋養強壮飲料(広告文面から察するに朝鮮ニンジンエキスのようである)を取り扱っている。しかし、その後の昭和15(1940)年、戦中の物資統制の余波を受け、八重山店は解散する。那覇店は昭和19(1944)年の十・十空襲で焼け落ち、その後善次は妻花子の実家長野に疎開した。そうして沖縄の住民は全てを失い終戦をむかえた。


 戦後、元支店長の照屋清栄は南海商会という貿易会社を同店跡に立ち上げた。主な取扱品目は貝殻やカツオ節といった海産物である。看板は変わったが、戦前そのままの姿であった。復興期に入ってからは、善次も帰沖して同社の役員となっている。南海商会に永らく勤めた女性のお話によると、善次は良く同社を訪れ、物腰の優しい紳士で、なにより(肌の)色がとびきり白かった!そうである。こうして店は以前の姿に戻ったが、再び尖閣諸島に開拓の手が付けられる事はなかった。


 南海商会は現在存在しない。復帰頃まで営業を続けていたが、その後解散したと思われる。現在の730交差点の大川側にある駐車場付近が跡地である。同社が消え、古賀が沖縄で始めた事業は全てその終末をむかえた。


 地元八重山石垣島においてでも、戦前の古賀商店の姿を覚えている方は少ない(年齢的に考えて無理もないが)、尖閣諸島の開拓については言うまでもない。南海商会が古賀商店を継いでいた事を知る方もおそらく多くはないだろう。だが、「クガドゥン」という言葉は、人々の口から口へ語り継がれると共に、石垣市史を始めとする文献資料に記されている。


 在りし日の古賀辰四郎と古賀商店、そして尖閣諸島の開拓に携わった寄留人や地元八重山の人々、彼らの歴史を受け継いでいく上で、今後も語り継がれていって欲しい言葉である。


 尖閣諸島に残る古賀村跡、その代表的な魚釣島の石垣積みも、無人島と化した現在ではほぼ崩れ去ってしまっている。一方、乱獲されたアホウドリは近年になってその繁殖が確認され、年々個体数を増加させていっているそうである。


 沖縄大学では2013年1月13日、石垣島市健康福祉センターで移動市民大学開催する。当日、カメラマンの水島邦夫氏をむかえて、尖閣諸島のアホウドリ映像を上映する。島によみがえった、生きたアホウドリ映像をご覧頂ける機会をお見逃しなく、興味のある方は是非ご来場いただきたい。

2013年

1月

06日

複数機で領空侵犯も 危機管理システム充実を 惠氏インタビュー

 尖閣諸島問題は日中の新政権誕生、中国の領空侵犯開始など、新たな段階に入って2013年を迎えた。今後の展開はどう予想されるのか、元自衛官で安全保障に詳しい惠隆之介氏(拓殖大客員教授)に話を聞いた。

 

 ―今年の中国の動きは。
 「自公政権は来年の参院選までは思い切った行動をしない。中国はその間に、硬軟をおりまぜて日本の出方を試してくる。尖閣諸島周辺の監視船をさらに増やし、複数の航空機で領空侵犯を試みることが予想される。航空自衛隊に神経戦を挑む効果がある」


 ―惠氏は尖閣を守る上で、沖縄の世論に問題があると指摘している。
 「沖縄の県民世論は非常に単純で、有力者が中国寄りの発言を繰り返している。1月2日に首里城で琉球王国時代の正月儀式を再現するイベントが開かれたが、国王や王妃らが中国語で『万歳』と叫び、北京に向かって拝礼していた。異様な光景だ。あれを見た若者は、沖縄を日本とは感じないのではないか」

 「中国の最高指導者になる習近平氏は福建省のトップだった時代から沖縄と親交があり、沖縄を取り込むノウハウを蓄積している。(尖閣を守るための行動に)沖縄の世論が大きくブレーキをかけることが懸念される」

 

 ―中国が尖閣を奪うために実力行使する場合、どのようなシナリオが予想されるか。
 「私が予想するシナリオは、まず、石垣島と宮古島に工作員が潜入し、宮古空港、石垣空港の滑走路を爆破する。周辺海域にフェリーで機雷を敷設し、空、海から自衛隊や米軍の援軍が入れないようにする。次にすべての電波を遮断し、宮古島、石垣島を孤立状態にする。
 自衛隊、米軍が反撃に出ようとすると、住民を人間の盾(たて)に利用する。こうした上で、日本政府に尖閣の共同管理を持ちかける。住民が人質に取られる可能性が最も危惧される。日本政府は危機管理のシステムを充実させ、法整備を進めるべきだろう」

2013年

1月

06日

カクテルショー披露 聖紫花の杜で慰問公演

派手なアクションで場内を沸かせたフレアカクテルショー=2日午後、聖紫花の杜
派手なアクションで場内を沸かせたフレアカクテルショー=2日午後、聖紫花の杜

 医療法人上善会の介護老人保健施設「聖紫花の杜」で2日、新春の会と題して慰問公演が行われた。フレアカクテルショーやエイサーが披露され、利用者たちを楽しませた。


 プログラムとして1部にフレアカクテルショー、2部に粹琉(金城光将代表)のエイサーが行われた。


 フレアカクテルショーでは、バーテンダーがお酒のボトルやシェ
ーカーを投げたりしながらノンアルコールのカクテルを作り、希望する利用者へ提供した。利用者たちはボトルが宙に舞い、色とりどりのカクテルが出来上がると大きな拍手を送っていた。

2013年

1月

06日

ジンベエザメジェット飛来 JTA 17年まで運行予定 石垣空港

石垣空港に初飛来したジンベエザメジェット
石垣空港に初飛来したジンベエザメジェット

 5日、JTAのジンベエザメジェットが石垣空港に605便として初飛来し、乗客や送迎客の目を楽しませた。この企画はJTA創立45周年記念と、沖縄美ら海水族館開館10周年を記念して、沖縄の観光振興と魅力発信の役割を果たしたいと言う共通の目的のもと、JTAの佐々木副操縦士が発案し、実現した。

 

 ジンベエザメジェットは通常のボーイング737―400型機(機体番号JA8939)を使い、ボディのほぼ全体に海の王者であるジンベエザメを、そして腹部にはコバンザメまで描かれている凝ったデザインで、2017年12月頃まで運航される予定。


 この日は那覇~石垣、那覇~宮古、石垣~那覇~東京で運航された。きょう6日はNU071便(10・00着)、604便(10・45発)、619便(16・25着)、622便(17・00発)に使用される予定。

 

 なお、お腹のコバンザメは真下からしか見られないため、北風の場合、真栄里付近で着陸機を、南風の場合には同じ場所で出発機を見ることになる。

2013年

1月

06日

クガドゥンのことなど㊥ 尖閣諸島文献資料編纂会 国吉 まこも

 しかし、この新たな産地でも沖縄本島地方と同様、ほどなく取り尽くしてしまったと思われる。明治期の統計書を見るに、夜光貝殻の海外輸出は明治22年を境に減少の一途を辿り、以降、商品として多額の利潤を生む産物には成り得ていない。産出量が減少していく中、貝殻に代わる新たな物産を見出さなければならなかった。

 

 現在国の天然記念物に指定されている、アホウドリという海鳥がいる。この鳥は海鳥の中でもひときわ大きく、その体は上質の羽毛に覆われている。この羽毛が羽毛布団原料として欧米で重用された点に、当時の古賀は目を付けたのだろう。貝殻の採取は鳥毛のそれへと代わった。ちょうどアホウドリが多数繁殖すると噂される無人島が遠く八重山の北の沖にあった。尖閣諸島である。


 前回述べた通り、尖閣諸島の開拓を県から任された事により、古賀は島を占有的―要するに、アホウドリ羽毛の産出地を独占する事が出来たわけである。


 当然そこでは大規模な乱獲が起きた。古賀が開拓を始めてからの4年間で島から採取されたアホウドリ羽毛はおよそ115トンにものぼった(羽のように軽いと比喩される羽毛が115トン!)。アホウドリの減少を危惧した古賀は明治33(1900)年東京から宮島幹之助を招聘し、黒岩恒と共に尖閣諸島の調査を依頼したが、かいなくアホウドリはその後減少の一途を辿る事になる。余談だが、この時の調査報告で「尖閣列島」という呼称が黒岩により命名された。


 アホウドリの羽毛はその後、別の海鳥であるアジサシ類の剥製採取に取って代わられた。また、明治政府が奨励した漁業の近代化政策によりカツオ漁とカツオ節製造が日本全土に普及していく中で、尖閣諸島でも明治38(1905)年カツオ漁と節製造が行われるようになり、これまでの貝殻や海鳥の乱獲といった短期で枯渇する危険が大きい対象から、回遊魚であるカツオを対象とすることで、島の産業は幾分安定的な構造に変化していった。


 尖閣諸島の開拓及び八重山古賀商店の経営を古賀が主導したのは間違いないが、全て一人でこなしたと考えるのは、現実的でない。実際は尖閣諸島や八重山店に、古賀に代わる代理人とでも言うべき人々がいた。これらの人々について簡単に述べておきたい。


 ①尾滝延太郎(出身地不詳):古賀の甥であり、八重山店支配人及び尖閣諸島の開拓初期を監督した。多才な人物だったのか、同諸島地図を製図している。


 ②伊澤弥喜太(熊本県出身):尖閣諸島領有以前より、地元沖縄漁夫と共に島で海産物を採取していた。古賀の占有以降は主に明治末期まで開拓監督を受け持ち、その後は八重山を離れ台湾へ渡った。


 ③堤米吉(福岡県出身):出身地の八女市忠見村は山内村の隣村にあたる。八重山店の支配人を担当したと思われる。古賀代理人として紅露(クゥールゥー)の専買を認可された記録が残る。八重山店があったとされる土地を大正2年頃まで所有している。


 ④古賀光蔵(福岡県出身か):古賀兄弟の末弟にあたると思われる。八重山の漁業調査書には古賀辰四郎所有カツオ船「漁蔵丸」とあり、カツオ漁の指導をしたかも知れない。明治44(1911)年八重山にて病没。


 ⑤嶺岸佐多之佐(宮城県出身):明治16年頃に来沖してのち、八重山役所の書記を永らく務めたのち、退官して八重山店の支配人となる。書記在任中からイカ曳きを趣味とし、先島新聞紙上では「ハイカラ」とあだ名された。大正13(1924)年台湾で病気療養中死亡。


 ⑥照屋清栄(沖縄県那覇出身):商業高校卒業後、那覇店に入店のち、八重山店に移る。嶺岸支配人病没後、後任の支配人となる。戦後は古賀商店を引き継ぐ形で南海商会を立ち上げ戦後の八重山郡における水産復興を担った。


 余談になるが、海産物を取り扱う関係上、古賀は糸満人とも懇意にしていた。ミーカガン(水中眼鏡)を発明した玉城保太郎、糸満出身の水産家で第3代糸満町長玉城五郎らとの交友が記録に残されている。(つづく)

2013年

1月

05日

新成人671人が門出 ピカピカ20歳集う 会場 華やかな雰囲気に 「市の発展に貢献を」 石垣市

鮮やかな晴れ着を身にまとい式典に臨む新成人。会場は華やかな雰囲気に包まれた=石垣市民会館
鮮やかな晴れ着を身にまとい式典に臨む新成人。会場は華やかな雰囲気に包まれた=石垣市民会館

 成人の日を前に一足早く、石垣市の成人式が4日、市民会館であり、新成人566人が出席、大人への自覚を新たにするとともに、門出の喜びを分かち合った。石垣市の新成人は、昨年より56人多い671人(男346・女325=見込み数)。会場は、思いおもいの晴れ着を身にまとったピカピカの男女が集い、華やかな雰囲気。家族や部活の後輩らも詰め掛け、花束を手渡すなど、新春を迎えた二十歳にエールを送った。

 

 式典は、実行委制作のDVD「20年のあゆみ」で幕開け。いしがき少年少女合唱団が「旅立ちの日に」の歌声を響かせた。実行委(狩俣広貴委員長、16人)は昨年8月からこの日のために、企画を練り準備を続けてきたという。


 中山義隆市長は「どこにいても、生まれ育った石垣島を忘れることなく、いずれは石垣市の発展に貢献する人材になってほしい」と期待を込めた。

 

 伊良皆高信市議会議長が祝辞。市青年団協議会の佐久盛喜泉会長は「皆さんは新石垣空港が開港する記念すべき年に成人となった。勉強や仕事で知識や技術を身に付け、夢に向かって一歩一歩進んでほしい」と激励した。

 

 新成人代表の高屋英俊さん(第一経済大2年=鹿児島)と青田蘭さん(沖国大2年)は、それぞれ両親への感謝の思いを伝えるとともに、古里石垣への誇り、島へ貢献する決意を強調した。

 

 舞台では、門出を迎えた市内3高校郷土芸能部OGらによる、あでやかな振り袖の「鷲ぬ鳥節」、地元チームの創作ダンス、前花雄介さんらのライブもあり場内を盛り上げた。式典前、八重山保健所職員が、エイズ啓発活動として「ストップエイズ」のリストバンド500個を新成人に配布した。

2013年

1月

05日

平和と幸せ願う バンナ頂上から初日の出

 2013年の初日の出がバンナ岳頂上付近で元日に観察された=写真。
 この日、東の水平線は雲に覆われ、日の出の観察が不安視されていたが午前7時30分ごろ水平線上の雲の隙間から美しいオレンジ色の太陽が顔を現した。


 初日の出を見ようとバンナ岳頂上付近には家族連れや仲間同士で多くの市民が集まり、記念撮影をして手を合わせ、今年の平和と幸せを願った。

2013年

1月

05日

新空港、観光、景気回復 「全力で」と中山市長 初春の交歓会にぎわう

今年の飛躍を誓って乾杯する初春の交歓会参加者(4日午後)
今年の飛躍を誓って乾杯する初春の交歓会参加者(4日午後)

 石垣市の初春の交歓会(主催・同実行委員会)が4日、市内ホテルで開かれ、各界から多数の関係者が詰め掛けた。実行委員長の中山義隆市長が年頭のあいさつに立ち「新石垣空港の開港、観光客誘致、景気回復に全力で頑張る年にしたい」と今年の市政運営に向けた決意を語った。

 

 3月7日に迫った新空港開港について「国内のみならず海外からも観光客を呼び込み、国際リゾート地として八重山の名声を高めたい」と強調。質の高いリゾート開発に向け、農振除外を「早急に検討する」とした。開港に向け、農林水産業などの強化にも意欲を示した。

 

 開港に伴って予想される観光客数については「構想では2020年に100万人の予定だが、5年くらいで達成したい」と述べた。格安航空会社(LCC)の誘致については「アプローチをかけているので、後押しをお願いしたい」と述べた。

 

 また「一番大事なのは景気回復」と指摘し、新給食センター、新火葬場、新食肉センターを着工すると明言。「地元経済の発展につながる」と期待した。防災、減災対策の事業にも積極的に取り組む考えを示した。

 

 いしがき少年少女合唱団が市歌を斉唱。伊良皆高信市議会議長が祝辞を述べたあと、関係者が壇上で、鏡開きを行った。市商工会の我喜屋隆会長の音頭で乾杯した。新空港の一番機のチケットなどが当たる「お楽しみ抽選会」、市政を振り返るVTRの上映などがあった。

2013年

1月

05日

クガドゥンのことなど㊤ 尖閣諸島文献資料編纂会 国吉 まこも

 来る2013年1月14日は「尖閣諸島開拓の日」である。この1月14日というのは明治28(1895)年、時の伊藤博文内閣によって領土編入が閣議決定された日にちなんで制定されたと聞く。


 尖閣諸島の開拓は主に、古賀辰四郎という一人の寄留商人によってなされた事業である。この古賀という人がいなかったら、我々が知る同島の歴史というのは違っていたものになっていたかも知れない。


 尖閣諸島の開拓者として知られる古賀辰四郎、どのような人物だったのか、簡単にではあるが、その足跡を辿ってみたい。

①寄留商人古賀辰四郎
 古賀辰四郎は安政3(1856)年、古賀門次郎の三男として、今の福岡県八女市にある山内という山間の村に生まれた。琉球処分がなされた明治12(1879)年4月、23才で来沖して以降、1918年、62歳で死没するまで、沖縄県の海産物や農産物を商う傍ら、尖閣諸島の開拓に力を注いだ。


 古賀が当時どのような経緯で沖縄に来る事になったかは定かでない。古賀の事を書いた資料等に実家は福岡の茶商であると記されているが、古賀が沖縄で扱った主たるものは海産物であり、現在のところ古賀が沖縄で茶を取引した記録は見当らない。ともかく、古賀は来沖した1879年に古賀商店という海産物問屋を開き、3年後の明治15(1882)年には石垣島の大川に同支店を開いた。この八重山の古賀商店、四カの古老の方にはいわゆるクガドゥンの名でなじみ深いかもしれない。


 戦前の新聞にある那覇の古賀商店の広告では「山に三」の商号が用いられている。この号は当初三兄弟で商売を開始したという事を意味するのだろうか。というのも、大阪では古賀の実兄、国太郎、与助らが大阪古賀商店を開いており、沖縄の店から送った海産物等の物品は大阪の店を通して、海外へと売り捌かれていた。この大阪店の商号も同じく「山に三」であり、八重山店の使った商号も、細部は若干異なるが「山に三」であった。つまり、戦前は、八重山古賀商店、那覇古賀商店、大阪古賀商店の3店舗が開かれ、八重山店が主に物品の仕入れを担当し、那覇店は物品の集積地かつ大阪店との連絡中継、大阪店は送られてきた海外への販路を担うという兄弟連携による仕組みが作り上げられていた。


 そうして沖縄から海外へと産物を輸出する事で、古賀は沖縄を代表する海産物商人として成長し、のちに無人島尖閣諸島の開拓と経営に乗り出すようになる。大阪の古賀商店に関する詳細は『古賀辰四郎と大阪古賀商店』望月雅彦著「南島史学第35号」に詳しい。興味のある方は市立図書館等でご覧頂きたいと思う。


 さて、尖閣諸島の開拓者として知られる古賀だが、実は古賀が最初に開拓を試みた無人島は尖閣諸島ではなく大東島であった。明治25(1892)年開拓の許可を得た古賀は蒸気船大有丸をチャーター、開拓資材等を積み込み、自ら糸満漁夫を率いて、おそらく意気揚々と島に向かったが、いざ現地に着いてみると、海は時化で荒れており、島の周囲は切り立った岸壁で艀船を寄せる事すら出来ない。何度も試みたものの結局上陸出来ず那覇に引き返す他はなかった。もし、この時古賀が大東島の開拓に成功していたなら、尖閣諸島の開拓は別の者によってなされていたのかもしれない。


 こうして大東島の開拓に失敗した古賀は、その後尖閣諸島の開拓を請願し、領土編入の翌1896年、沖縄県より開拓が認可され、30年の無償貸与を受ける事になった。島を占有的に開拓する権利が、古賀に与えられたわけである。

 

②古賀商店と尖閣諸島の開拓
 明治12(1879)年の来沖当初、古賀が目を付けた産物は、夜光貝、高瀬貝といった貝の貝殻であった事が、明治42(1909)年古賀が勲章を下賜される際に提出した資料に記されている。当時これらの貝殻は洋服の貝釦(ボタン)材料として欧米諸国で需要があり、沖縄はその主産地であった。古賀は貝殻を大量に買い集め、兄の大阪店に送り、大阪では神戸の外商を通して盛んに輸出した。沖縄本島周辺の貝殻の産出量はおそらくかなりの速度で減少していったものと思われる。新たな産地を開拓する必要に迫られた古賀が目を付けたのが、広大なサンゴ礁域を有する八重山諸島であり、そうして3年後の明治15(1882)年石垣島に新たな店が開かれる事となった。


 当時の八重山での貝殻採取について、明治18―19(1885―1886)年頃に八重山を実地踏査し、報告書をまとめあげた田代安定は、著書『八重山群島物産繁殖の目途』の中で、「―夜光貝殻、目今其採集頗ル盛ニテ多ク坂地ニ輸出セリ宜ク之レガ永続方法ヲ設クベキナリ―」と記しており、その頃夜光貝が採集されその多くが大阪(坂)に送られていたことがわかる。(つづく)