2012年

9月

30日

29事業着手済み 近く来年度予算要求 石垣市の一括交付金

 沖縄振興特別推進交付金(一括交付金)を活用した石垣市の事業は29日までに、29事業が着手済みであることが市財政課のまとめで分かった。すでに国から65事業の承認を得ており、11事業が要望中となっている。従来、市単独では難しかった事業が、一括交付金によって実現に向かったケースも多い。同課は「基本的に、すべての事業は年度内の執行を目指す」としている。

 

 着手済みの事業のうち「石垣島シネマフェスティバル」では、市民会館に大スクリーンと音響機器を設置。映画館がない石垣島で、市民が最新の映画を楽しんだ。石垣島にスポーツ大会やキャンプを誘致する「スポーツ!ウェルカム!石垣島!」もスタート…

 

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2012年

9月

30日

台風被害 1億5千万円余 1棟全壊、2人けが 多くの爪痕残す 石垣市

根元から倒木したガジュマル(ココストア石垣美崎店前)
根元から倒木したガジュマル(ココストア石垣美崎店前)
台風の影響で転覆したマリンレジャー船(八重山漁協近く)
台風の影響で転覆したマリンレジャー船(八重山漁協近く)

 石垣市が29日発表した台風17号の被害状況(速報値)によると、農畜産物、公共施設などの被害総額は1億5806万円になった。トタン屋根の民家1棟が全壊。3棟が一部損壊した。真栄里の40代女性と名蔵の30代男性が風にあおられるなどして軽いけがを負った。農産物被害は1億947万円余、畜産被害は1898万円、水産被害は10万円、文教施設被害は245万円、農林水産施設被害は1350万円。市消防の出動件数は51件で、出動者は延べ190人。避難者は7世帯10人だった。市は28日午前4時44分に災害対策本部を設置し、29日正午過ぎに解除した。

2012年

9月

30日

「尖閣泡盛」仲間氏に贈呈 東京の三益酒店

 「尖閣諸島」と名づけた泡盛を製造した三益酒店(東京)の経営者、東海林孝生さん(63)がこのほど、尖閣諸島を守る会の仲間均代表世話人(石垣市議)に、泡盛を贈呈した=写真。東海林さんは4月、沖縄本島を訪れ、地元の酒造所で麹造りを体験。「尖閣諸島」のラベルを作った。

 

 テレビで仲間市議の活動を知り、共感したという東海林さんは「尖閣諸島を乗っ取られそうなのに、日本人は自分の生活だけに一生懸命で関心がない。尖閣諸島がどういう状況か、もっと知ってほしい」と「尖閣諸島」を製造した理由を説明した。


 仲間市議は「尖閣諸島を守る会の活動も浸透しており、多くの激励やメッセージをもらっている」と話し、今後は同会として、尖閣諸島への施設整備などを政府に進言したい考えを示した。

2012年

9月

30日

翔太爆発、3安打 伊志嶺も勝利に貢献 ロッテ2軍

 

 9月27日、ロッテ浦和球場で千葉ロッテマリーンズ対東北楽天ゴールデンイーグルスの2軍戦が行われた。9対2でロッテが快勝。8番サードで先発出場したロッテの大嶺翔太選手は4打数3安打1打点の活躍でチームの勝利に貢献した。

 

 翔太選手は5回の第2打席、センター前へヒットを放ったあと、次の2打席は固め打ち。7回にはレフトオーバー、8回には左中間を破る2塁打で長打力を見せた。チームは7回に7点の大量得点をあげ、逆転勝利した。

 

 宮古島市出身の同チーム伊志嶺翔太選手は1番右翼で先発出場。最初の3打席は凡退するものの、7、8回にはセンター前、レフト前にヒットを放ち、チームの得点に絡む活躍を見せた。5打数2安打だった。

 

 4番手の投手として6回にリリーフした大嶺祐太選手は、打者4人に対し、1安打を許したものの三振を奪うなど無難な投球。大嶺の登板後チームは1点を返した。 

2012年

9月

28日

尖閣の実効支配強化を 石原都知事インタビュー

 尖閣諸島(石垣市登野城)を購入する意向を示していた東京都の石原慎太郎都知事にこのほど、拓殖大客員教授の惠隆之介氏(本紙論説委員長)がインタビューし、尖閣諸島に対する思いなどを聞いた。石原都知事は、尖閣諸島に対する中国の攻勢が強まっていることを念頭に「尖閣を失ったら、一点突破で国そのものを失いかねない。それだけは絶対に避けねばなりません」と現状に危機感を示した。

石原都知事(左)にインタビューする惠氏=写真撮影はベルテールメディア・出井重忠
石原都知事(左)にインタビューする惠氏=写真撮影はベルテールメディア・出井重忠

 

 ・この度、尖閣諸島購入に向けて都知事が努力されましたことに沖縄県民の一人として感謝申し上げます。石垣市民の本音は、「東京都が購入し、速やかに船だまりをはじめとする漁業支援施設をつくってもらいたい」ということでした。石垣市では、「尖閣問題に関しては国も県も頼りにならない」、「我が国が尖閣を失陥すると、次は石垣が狙われる」と言う危惧の念が起きております。


 ところで、沖縄県民は守旧頑固、排他的な性格があって、県外からの介入を嫌います。4月19日、石垣市議会も意見書を採択し、東京都の購入には消極意見を述べておりましたが、実は沖縄県の南北両大東村は、1900年(明治33年)、東京・八丈島よりの移民入植によって開発されたところであります。


 南北大東島は、1820年にロシア軍艦「ボラジノ」(艦長ビナアフリン大佐)によって発見された無人島でした。艦名より「ボロジノ群島」と命名までされていたのです。現在、南北両大東村(島)は、先人の苦労が実って、農業生産効率は沖縄県一を誇っております。石垣の漁師達は、知事が、「『零細な地元漁師のために船だまりは最低つくれ!』と野田首相にも話した」と言うご発言をテレビで聞いて感泣しておりました。
 そこでお尋ねします。魚釣島、南小島、北小島は国に所有権は移転されましたが、久場島の所有権は未だ栗原家にありますが、今後どう推移するでしょうか?

 

 都知事・久場島は現在、米軍が射爆場として使っているので問題ないと思う。時々現地で演習をさせたらいい。尖閣周辺は太平洋が循環して黒潮が吹き上がっていい漁場で、マグロもいっぱいいます。ダイビングで潜ったことがあるけど素晴らしい海ですよ。それを外国の漁船が自由に漁業をやっているのに、石垣の漁民は自分の海。日本の領海なのに、「安心して漁業ができない」と言って指をくわえて見ているしかない。


 そんなことが許されますか。漁ができるように、最低でも船だまりだけは作るべきだ。ヨットをやったことがあれば分かるんだけど、しけのとき、船を支えるために風に向かってエンジンをかけ、微速前進する。後ろに長いロープを垂らしてね。ヘリコプターで言うホバーリングのような動きが必要なんですが、これは燃料を食う。


 石垣の漁師が乗っているような五、六トンの船では、これをやると燃料を使い果たして帰れなくなってしまうんです。避難所としての船だまりがなければ、とても漁になんて出られない。

 

 ・国に尖閣に船だまりなどを整備する意志はあるのでしょうか。

「最低でも船だまり必要」

尖閣諸島問題について語る石原都知事=写真撮影はベルテールメディア・出井重忠
尖閣諸島問題について語る石原都知事=写真撮影はベルテールメディア・出井重忠

 都知事・この前、野田(首相)と会談したときにおかしなことを言っていました。「ステップ・バイ・ステップでやらせて下さい」と、「最初のステップは何だ」と聞いたら「色々な事業をやるのに電源が必要だから太陽光パネルを持っていく」と言う(笑い)。


 パネルなんか持って行ってどうするんだ、そもそも野田は「灯台だけは作りたい」と言う意志はあったようだけど、外務省にケツを叩かれた玄葉(外務大臣)に止めるよう説得されたようだ。


 野田との会談のとき、「石原は、めんどくさくなったから国に売るようだ」なんて言われたらたまらないから、弟分の園田博之(立ちあがれ日本幹事長)を連れて行ったんだ。そこで「何も自衛隊を置けというのではない。船だまりを作ってくれ」と伝えてくれとじかに言いました。


 園田さんも「石原さん、いきなり自衛隊を置けという話じゃないんです」といっていたが当然で、自衛隊がでてくるのはその後の話。園田も「野田君、それくらいはやったらどうなんだ」と言うと、野田は「考えさせて下さい」。だが一週間待っても何も来ない。園田に聞かせたら、「もう一週間待ってくれ」。八月三十一日だったかな、金曜日にもう一度聞いたら、「週明けまで待って欲しい」。


 そうこうしている間に、九月五日の朝日新聞一面に、「尖閣、国購入で合意」なんて報道が出たので。地権者の栗原さんと山東昭子さん、息子の伸晃を呼んで話をしたんです。「国から提示された額をハッキリ言ってくれ」と言ったら、栗原さんは、いきなり泣きながらテーブルに手をついて「すみません、お許し下さい」と謝った。こりゃ一杯食わされたと思ったね。


 最終的には国がやるべきだと最初から言っていたんだが、国有化の話が出るにつれ、「(元地権者の)古賀さんから買ったときに、何もしないでくれと言われた」なんて言い出した。栗原さんはそれまで船だまりにも賛成していたんだが、そのうちに「三千万円で買った」と言われていたのを、「実は四億円で買っていた」なんて言い出したから、おかしいなとも思ったんだけれど。


 彼をとがめても仕方がないが、私は栗原さんのお婆さんの頃から付き合いですから、向こうも「石原さんとの信義」「男として」なんて言っていたから信じたんだけれど、うっちゃられたね。国が買うことはいいんだが、買っただけで何もしないんじゃ、お婆ちゃんも浮かばれないな。

 ・都知事、今回のてんまつはご意志が叶わず悔しいでしょうが、政権交代は間近かと思われます。次期政権にも尖閣諸島実効支配について様々な政策提言されて下さいませんか?

 

 都知事・自民党の総裁候補者には全員に公開質問状を出しました。尖閣を基本的にどう認識するか、実効支配をどう強化するか、気概を示してもらいたい。


 しかし、自民党政権になっても同じだと思うね。自民党そのものがだらしないからここまで来てしまったのですよ。多くの議員がチャイナマネーにスポイルされてしまっているから、谷垣だってかつて「週刊文春」に、ハニートラップにかかったと書かれた。伸晃にも言ったんだ。「谷垣も奥さんも亡くなられたんだから、『据え膳食わぬは男の恥だ』くらい言ったらどうか」と。「それが言える人じゃないんだよ」と言っていたが、私ならしゃあしゃあ言うけどね。あいにく据え膳されたことはないけどね(笑い)注.安倍晋三氏が自民党新総裁に選出された。

 

 ・沖縄地元メディアは、親中反日反米報道に偏向しておりまして、紙面に領土領海を守ろうとする意識、すなわち日本国民としての自覚と使命感が全く見られないのであります。本紙は現在、規模は弱小ですが、県民啓蒙を着実に進めておりますので是非、ご支援のほどお願い致します。この一環として都知事に弊紙にエッセイを書いて欲しいのですが御願いできますか?

 

 都知事・喜んで書きますよ。

 

 ・海上自衛隊の哨戒機パイロットから、ぜひ都知事に伝えて欲しいと言われてきたことがあります。日中中間線の日本よりの海上で、中国の海底探査船が石油を掘り当てたのか、海上プラットの煙突から炎と煙が上がっていたそうです。そこで降下して写真撮影して帰投したら、日本外務省から電話がかかって来て、「上空を飛ぶな」と抗議されたそうです。パイロットは怒りと悔しさでいっぱいだったと言っておりました。クーデターでも起こすしかないのと思うほど情けないと。

 

 都知事・言い方は乱暴かも知れないが、日本は軍事政権ができないと駄目かも知れない。三島由紀夫さんが自衛隊に呼びかけたけれど、自衛隊員も公務員だから、三島さんのような武士が、「呼応してくれ」と言っても無理だった。今政府が自衛隊を使ってしっかりやらねば、この国は沈むな。

 

 ・米軍垂直離着陸輸送機「オスプレイ」の実用訓練が10月から沖縄で開始される予定になっておりますが、地元メディアが事故の危険性を煽るため、根強い反対運動が生起しております。対照的に離島地域では同機の配備による抑止力に期待が集まっております。都知事はこの新型機の沖縄配備についてどう思われますか?

 

 都知事・オスプレイの配備は必然的なものだと思います。大きな抑止力になりますから。機械に完璧なものなどない。地上を走っている優秀な日本の車だって事故を起こすことはある。


 湾岸戦争の時には、湾岸が狭くて航空母艦が入れないので、垂直上昇型の戦闘機を開発したが、戦闘機自体は優秀なものだったんだが事故も多かった。しかし戦争、戦闘という極限状況で、日本のように、「一人でも死ぬ可能性があったらダメ」というのは一種のマスヒステリーだ。


 日本の覚悟の問題もありますよ。クリントン国務長官をはじめとしてアメリカ側も、「尖閣有事の際は共同対処する」とは言ってはいる。しかし、「日本人が血を流してでも守るという意志を示さない限り、我々は出られない」とも言っている。これは当然でしょう。


 家に強盗が入って来て、子供は殺される、妻はレイプされるというときに亭主が刃向うこともしないで、窓から逃げて交番に助けを求めるようでは、家族は守れませんよ。国家もそれと同じです。

石原都知事と歓談する惠氏=写真撮影はベルテールメディア・出井重忠
石原都知事と歓談する惠氏=写真撮影はベルテールメディア・出井重忠

 ・本来なら尖閣の領有権に関する件や、石垣漁民に関することは沖縄県知事が発言すべきです。残念ながら沖縄県は、中国よりの観光客誘致、投資導入に躍起となっています。信じ難い話ですが、沖縄県は昨年11月17日、上海で「沖縄投資セミナー」を開催し、中国資本に沖縄への土地融資を強烈にアピールしておりました。


 その際、「沖縄米軍用地は利回りがいいから」と中国人に軍用地購入を誘っているのであります。県内世論の中には、「尖閣付近の海底資源を中国と共同開発し、これを原資に日本から独立しよう」と言う意見さえあります。都知事はどう思われますか。

 都知事・そうですか、仲井真知事はよくやっている方だと思っていましたがね、経済と国家の誇りを同レベルで考えるなと言いたいね。

 

 ・最後に中国に物が言える方は国内に都知事だけです。沖縄県にも知事のファンは沢山おります。今後中国は尖閣領有のみならず沖縄本島の領有についてもますます言及して来ます。どうか引き続き力強いご発言をお願い致します! 最後に、沖縄県民、石垣市民に一言御願いします。

 

 都知事・僕は沖縄が好きなんです。ダイビングを始めた頃だが、十月で東京は寒くて雨がしとしと降っているような頃でも、沖縄は中秋から一月遅れた明月が美しかった。石垣の友人がやっているゴルフ場があるんだけど、そこを市民に開放して、皆でゴザを引いて月見しながら歌を歌ったんです。

 

 「ミルク節」という歌でした。綺麗な歌なので隣のお婆さんに「何の詩ですか」と聞いたのだが、よく解らなかった。「パーティーが終わるときの歌だよ」と言われたんですが、あちこちでいろいろな歌を歌って、いい雰囲気でしたね。


 沖縄が日本の一部で本当に良かったと思う。私は日本を、中国に国を奪われたチベットにしたくない。そのためなら、ある程度、経済的な利益を失っていいじゃないか。尖閣を失ったら、一点突破で国そのものを失いかねない。冗談じゃない、それだけは絶対に避けねばいけません。

 

 ・石原都知事、本日はご多忙の中、お時間を下さいまして誠に有難うございました。

2012年

9月

28日

私のような庶民が、あなた様に…

 私のような庶民が、あなた様にこんなことを書くのは大変失礼だと思います。でも八重山の住民の1人として、声を上げなくは、と思い、勇気を振り絞りました。中国国家主席さま◆あなた方は、尖閣諸島を「中国固有の領土」とおっしゃいます。ところが八重山の住民はみんな、それは事実無根だと知っています。ただ、私たちは最近まで、八重山の果てにあるこの島を見捨てていたのかも知れません。学校でも、きちんと教えてきたことはないと思います◆あなた方は、尖閣を「力ずくでも奪う」と意気込んでおいでのようですが、そんなことはやめましょう。八重山の人たちは、みんな平和を愛し、仲良くしたいと思っています◆来年には新空港もできるので、ぜひ一度、八重山にお越し下さい。大歓迎いたします。きっと、美しい風土と人情に癒されることでしょう。でも間違っても人民解放軍は連れて来ないで下さいね。あんなものは危険なので、10分の1くらいに減らしましょう◆小さな島なんかで熱くなるのはやめて、お隣同士、仲良く手を取り合って前進しましょう。笑顔でつながりましょう。そうなればアジアには、どれほど素晴らしい未来が開けていることか。あ、お越しの際は、八重山特産の黒糖を持って帰ってくださいね。

2012年

9月

28日

文化財指定 一部に異論も 「領有権証明」の感謝状 尖閣

市の文化財に指定された「豊川善佐(とよかわぜんさ)宛尖閣列島遭難救助の感謝状」=写真提供・市立八重山博物館
市の文化財に指定された「豊川善佐(とよかわぜんさ)宛尖閣列島遭難救助の感謝状」=写真提供・市立八重山博物館

 中国が尖閣諸島(石垣市登野城)の領有権主張をエスカレートさせる中、中国が1920年に、尖閣諸島を日本領と認めていたことを証明する2通の「感謝状」の存在が改めてクローズアップされている。感謝状は今年1月、市の文化財に指定された。石垣市教育長の玉津博克教育長は27日、八重山日報社の取材に対し、文化財指定の経緯を振り返り、一部には異論があったことも明かした。玉津氏は「尖閣問題を荒立てるつもりはない。歴史的に価値がある資料だから文化財に指定する」と反論し、指定を実現させたという。

感謝状の文化財指定について語る玉津氏=27日午前、市教委
感謝状の文化財指定について語る玉津氏=27日午前、市教委

 玉津氏が感謝状の文化財指定を表明したのは、2010年10月の就任直後、職員との懇親会の場だった。


 尖閣諸島周辺で中国漁船の衝突事件が起き、日中の対立が激化している時期だった。職員の1人が「尖閣諸島の海は友愛の海にするべきだ。こんな時期に文化財指定するべきではない」と反対の声を上げたという。


 感謝状の存在は周知の事実だったが、玉津氏の就任まで、文化財指定に向けた具体的な動きはなかった。関係者の1人は「関心がなかったせいかも知れない」と話した。


 市文化財審議会は同年11月、市教委から諮問を受け、指定すべきかどうか審議したが、委員から「感謝状はほかにも出てくる可能性がある。発見を待ってから指定するべきだ」と慎重論が出たため、継続審議になった。


 報告を受けた玉津氏は「悩んだ」というが、考えた末、指定の方針を貫くことを決め、改めて審議会に早期の結論を要請。審議会は12月、指定すべきと答申した。

「尖閣感謝状」国際アピールを 2通目、奇跡的発見

文化財指定書などを手に記念撮影する豊川敏彦さん(前列左から3番目)ら=今年1月10日、市教委
文化財指定書などを手に記念撮影する豊川敏彦さん(前列左から3番目)ら=今年1月10日、市教委

 外務省の文書によると、感謝状は本来、7通存在していたという。10年までは、石垣村役場職員だった玉代勢孫伴宛ての感謝状しか見つかっていなかった。


 資料では、1920年当時、石垣村長だった豊川善佐宛ての感謝状なども存在したことになっている。文化財指定に向け、玉津氏は再捜索を職員に指示。「(歴史研究家の)牧野清氏らが探しても出てこなかったが『あってほしい』という思いだった。職員からは、わがままだと思われたことだろう」と振り返る。


 職員が豊川家を訪れ、再捜索したところ、善佐が残した古ぼけた箱の中から、感謝状が和紙に巻かれた状態で見つかった。ほかの巻き物と混ざった状態だったため、見つからなかったらしい。玉津氏は「奇跡的発見」と振り返り、子孫の豊川敏彦さんは「あれだけ探してもなかったのに」と驚いていたという。現存している感謝状が多ければ多いほど、歴史資料としての説得力も増すと見られる。


 残る5通のうち1通は、尖閣諸島の開拓者、古賀辰四郎の子息である善治氏が72年の雑誌インタビューで「保存している」と語っていたが、その後の消息は分かっていない。台湾出身の通訳だったと見られる人物に宛てた感謝状も存在したが、子息は「引っ越しの際に紛失した」と明言している。その他の2通については、宛て先も分かっていない。


 現存する2通が文化財に指定された当初は「中国や台湾が反発するのでは」という懸念の声もあった。しかし両国は感謝状の文化財指定について一切論評せず「黙殺」の姿勢を貫いている。玉津氏は「自分たちが出した公文書は否定できないので、あえて無視する戦略だろう」と見る。


 中国の反論を封じる有力な「証拠」となりそうなだけに、国会でも政府に対し、感謝状の存在を国際的にアピールするべきだと求める声が出始めている。玉津氏は「尖閣諸島が沖縄県石垣市の行政区域であり、日本の領土であることを証明する貴重な文書だ。歴史的価値が高く、県指定、国指定の文化財に値する」と改めて強調した。


【尖閣列島遭難救護の感謝状】 1919年、中国の漁民が遭難し、尖閣諸島の魚釣島にあったかつお節工場の従業員らに救助された。翌年、中華民国駐長崎領事は、当時の石垣村長ら7人に宛てた「感謝状」を送付。文面には「日本帝國沖縄縣八重山郡尖閣列島」と明記されており、中国が尖閣諸島を日本領と認めていたことが分かる。

2012年

9月

28日

ヘリポート早期整備要請 竹富町議会、仲井真知事に

仲井真知事に要請を行う竹富町議会の西大舛議長(27日、町議会提供)
仲井真知事に要請を行う竹富町議会の西大舛議長(27日、町議会提供)

 竹富町議会(西大舛髙旬議長)は27日、沖縄県庁を訪れ、仲井真弘多県知事に新石垣空港開港に伴う現空港跡地への急患輸送用ヘリポートの早期整備を求める意見書を提出した。要請は西大舛議長を含む町議員4人が行った。


 意見書では、新空港供用開始に伴い、第11管区海上保安本部石垣航空基地も同時に移転。現在のヘリポートが使用できなくなり、県立八重山病院までの陸路搬送時間が現在の5分程度から30分前後になることから、現空港跡地に急患輸送用の昼夜使用可能なヘリポートの早期整備を強く要請した。


 これに対し、仲井真知事は「予算は確保している。具体的な計画を作ってもらい、県と調整を行ってほしい」と答えた。要請には砂川利勝県議、砥板芳行市議も同席した。その後、県議会の喜納昌春議長を訪問し、同様に要請を行った。

2012年

9月

28日

友人との別れ惜しむ 盛岡第四高生が帰郷

姉妹校交流で訪れた盛岡第四高校の生徒たちと別れを惜しんだ=27日午前、石垣空港
姉妹校交流で訪れた盛岡第四高校の生徒たちと別れを惜しんだ=27日午前、石垣空港

 姉妹校交流で八重山高校(新垣治男校長)に訪れていた岩手県立盛岡第四高校の一行が27日、八重高生のホストファミリーらに見送られて岩手へ戻った。石垣空港で送別セレモニーが行われ、生徒たちは抱き合い、別れを惜しんだ。


 両校では毎年、生徒の相互訪問で交流を深めている。盛岡四高の生徒たちは20日に来島。1週間の滞在中に中山義隆市長へ表敬訪問し、八重高祭や西表島自然観察ツアーなどに参加した。送別セレモニーで、新垣校長は「この交流を続けて、来年1月に八重高生を受けいれてほしい」と言葉をかけた。


 八重高の新嵩用兵衛君(2年)は「八重高祭を一緒にできてよかった。短い間だったけど、ありがとう」と話した。盛岡四高の及川佳穂さん(1年)は「貴重な体験もでき、充実した1週間だった。盛岡に来た際は、八重山の皆さんがしてくれた以上に出迎えたい」と笑顔。


 八重高生から盛岡四高生へ寄せ書きが手渡された、生徒たちは涙ぐみ、抱き合いながら別れを惜しんだ。八重高からは来年1月に生徒が盛岡市を訪問し、ホームステイしながら交流する。

2012年

9月

27日

中国修学旅行が中止 尖閣、民間交流に影響 「生徒の安全最優先」 八商工

修学旅行の行き先変更と保護者会の開催を伝える八重山商工の通知文
修学旅行の行き先変更と保護者会の開催を伝える八重山商工の通知文

 尖閣諸島(石垣市登野城)の国有化をめぐり、中国で反日感情が高まっていることを受け、県立八重山商工高校(友利成寿校長)観光コースは26日までに、来年3月に予定していた中国への修学旅行を中止した。同校は「大変残念だが、あえて危険な場所に行くことはできない。生徒の安全を最優先に考えた」(仲宗根勝教頭)としている。修学旅行は行き先を変更する方針で、27日に保護者会を開き、意見交換する。中国への修学旅行は過去5年間実施されてきたが、中止されるのは初めて。尖閣諸島問題が、八重山の民間交流にも影を落とした形になった。

 同校観光コースは中国語を必修科目に取り入れるなど、国際的な人材育成を目指した教育を進めている。同校は県内で唯一、1987年からは台湾、07年からは中国で修学旅行を実施してきた。


 今回は来年3月10日から4泊5日の日程で、2年生14人が北京や上海を訪れ、万里の長城などを見学する予定だった。費用は1人当たり15万円。しかし尖閣諸島問題を受け、中国では反日デモが頻発。保護者から懸念の声が寄せられるようになった。同校は今月18日、中国への修学旅行を中止する方針を固めた。


 仲宗根教頭は「中国では市民レベルでも反日感情が高まっている。修学旅行は6ヵ月後だが、問題が解決する見通しが立たない」と話す。行き先を台湾に変更することも検討したが、台湾からも抗議船が出港するなど、台湾情勢も不透明になっている。


 同校によると、県内の商業高校では具志川商業が米国ハワイ、中部商が米国サンフランシスコ、浦添商がシンガポール、マレーシアで修学旅行を実施している。


 今後について仲宗根教頭は「最終手段として国内もあるが、海外への修学旅行を中止するのは、国際的な人材育成の面からは時期尚早。他校の例を参考にしながら、保護者と意見交換して決めたい」と強調。中国に代わる海外への修学旅行先を模索したい考えを示した。27日を皮切りに保護者会を数回開き、意見交換を重ねる予定。

2012年

9月

27日

大漁旗に被災地応援メッセージを 竹富町が呼び掛け

「気仙沼大漁旗プロジェクト」への応援メッセージを呼び掛けている=24日、町長室
「気仙沼大漁旗プロジェクト」への応援メッセージを呼び掛けている=24日、町長室

 竹富町では、東日本大震災による津波で大打撃を受けた宮城県気仙沼市の大漁旗を使った東北応援キャンペーン「気仙沼大漁旗プロジェクト」への応援メッセージを町民に呼び掛けている。同プロジェクトは大漁旗が日本全国各地へ送られ、メッセージをもらい、再び気仙沼市に戻っていくというもの。


 プロジェクトの参加は、竹富島を舞台にした映画「星砂の島のちいさな天使~マーメイド・スマイル」が、10月5日から7日まで宮城県三陸で開催される「三陸映画祭in気仙沼」での上映が決定したことがきっかけ。


 石垣竹富郷友会の亀井保信会長が橋渡しとなり、竹富町へ大漁旗を預けた。亀井会長は「将来的に気仙沼と八重山の海人の交流ができれば」と期待した。川満栄長町長も「被災地への支援になれば」と応援メッセージを書いた。町では町役場に訪れた町民などに応援メッセージの記入を呼び掛けている。

2012年

9月

27日

国際的センス養え 惠 隆之介

 私はかつて台湾を旅したとき、現地タクシーの運転手が、「日本の方ですか」とたどたどしい日本語で尋ねられたので、「そうだ」と答えたら、「料金は頂けません、私は満州族の子孫です、日本に感謝しています、せめてもの感謝の気持ちです」と言われてはっとしたことがあります。


 満州(現在の中国東北部)は、ロシアが南下して占領状態にあったものを、日露戦争(1905年)で我が国が10万の犠牲を払って解放したところでありました。国際条約で我国の駐兵権、旅順・大連の租借権、南満州鉄道使用権は認められておりました(条約期限2005年)。


 なにより満州経営は成功し、北支からの移住も年々倍加して行ったのです、ところが中国(漢民族)は国際条約を蹂躙し満州への兵力投入を拡大し、欧米資本をバックに満州鉄道に平行する鉄道まで建設して行ったのです。


 帝国陸軍はそこで満州族と計って満州国の建設と、シナ勢力の排除に着手したのです、当時、国際社会はこれを一応は批判したものの、ソ連の拡大を防止する手段として暗黙の了解を与えておりました。満州(正確な地名を忘れたのですが)総領事を勤めていた吉田茂も当時、「軍事力の行使なくして解決手段なし」と発言したぐらいです。


 9月17日、英字新聞「International Herald Tribune」に、1968年、中国・文化大革命で反革命分子として処刑される満州族らしい方々の写真が掲載されております。「百回嘘を繰り返せば真実になる」。中国人の特技です。我方も国際社会に向かって発言力を強めるべきですが、日本マスコミは視野狭窄、超理想主義(お花畑)です。


 日本語の新聞、放送だけを見聞きしていては、国際的センスや発言力は養えないと思われます。(本紙論説委員長)

2012年

9月

27日

中国共産党に屈してはならぬ 大浜 京子

 中国監視船が続々と領海侵犯して来ているが、呆れる様な言動が目に余る。しかし、日本側の価値観と中国共産党の価値観がこうも違うのだということの認識を新たにした。


 先日の領海侵犯の際には、自国語の中国語でなく、日本語で「尖閣は中国の領土です。ただちに離れなさい」と海上保安船に追い出しをかけているのだから、日本より上手い作戦をかけている。嘘を百回言えば真実になるという国策が中国共産党の意図するところであるから、日本は更に上を行かなければならない。


 ところでTVの報道を見ていると、中国人の目の輝きに驚かされる。日本政府要人の元気のない、死んだ様な目付きに、がっかりしている。ここからもう日本は負けている。中国側の力強い目付きの奥底に隠されている嘘に我々は負けてはならない。


 中国人が、中国にある日本大使館にペットボトルや石を投げ込んだり、日本の国旗を踏み付け焼いている場面を見ると、中国共産党政府への欲求不満のはけ口の行為かも知れぬと思えるのだ。自国政府への怒りの矛先を、日本政府に向けていると見ると言論の自由を与えられぬ中国人があわれな国民に見える。日本人は史実に基づき、もっと自信を持って、中国人の目力に負けぬ様、しっかりと目力を出して対峙していかなければならないと思っている。


 いつかの八重山毎日新聞の「不連続線」に書かれていた、八重洋一郎氏の「…丸腰でいい」という言葉が、絶えず思い出されてくるが、今の中国共産党に日本中が尖閣に片足をかけ、飲み込まれる様子が連想され、詩の世界で遊んでいる人の甘さに驚くばかりである。左翼の人々から真っ先に捧げたい。


 中国共産党発表によると、「国境問題は、その時の国力によって絶えず国境線は変わるのだ」とある。そうなっては、国境の近くに住んでいる人間は安心して生活で出来ない。(石垣市登野城)

2012年

9月

27日

なぜ首相自ら尖閣視察しない 小松 憲司

 沖縄県の、ことに石垣市の将来を心配し、やむにやまれぬ思いで投稿しました。勿論、尖閣諸島を巡る中国問題です。法律上の不文律に「権利の上に眠る者は保護されない」という解釈があります。簡単に言うと「権利は行使しなければないのと同じ」という意味です。尖閣諸島の領有権をいくら野田佳彦首相以下の閣僚が言葉で言っても、それを行動に表さない限り、権利を行使したことにはなりません。


 政府は、東京都の尖閣諸島の購入を押し退けてまで国有化を決めています。それなら、沖縄県民に、石垣市民に一日も早く安心感を与えるためにも、野田首相自らが尖閣5島全てを、実地に視察して回り、その様子を国内外のメディアを通して流してほしい。そう思われないでしょうか。


 既に「まさか」や「もしも」の仮想話ではなくなっています。尖閣諸島に中国艦船が大挙、居座り、そのまま実効支配に出る。そして、島から順番に沖縄本島までが中国領の省の一部になる。そんな日は絶対に来てほしくありません。沖縄にいる多くの友人が、自由の奪われ、苦しむ姿を見たくはありません。


 皆さんが団結して動けば国は動きます。尖閣の首相の視察、行政区としての実効支配。更には、自衛隊の常駐。それらを行動に移さない政府が、いくら地元の方々の生命・財産の安全を守ると言葉にしても、本心ではそうではないということにならないでしょうか。


 一国民の私でさえこれだけ心配しています。国民を守るべき為政者ならば、行動でしめせ。そう言いたいのです。(高知県須崎市)

2012年

9月

26日

石垣市内を車で移動する際、いつも…

 石垣市内を車で移動する際、いつも「もったいないな」と思う場所がある。旧離島桟橋と、その前の通りだ。思い返せば、現在の離島ターミナルがオープンする前は、観光客と各離島への物資を船積みする業者の車でごった返していた。交通がマヒするほど、にぎやかな通りだった◆交通のスムーズな流れを確保するため、八重山署が一方通行にした。しかし、利用者の海中への転落も心配されるなど安全面でも問題視される桟橋だった。現在は白いアスファルトが敷かれ、やしの木の植栽が南国情緒を演出しているが、通行者は少なく、以前のにぎわいが嘘のようだ◆新しい施設を作ると、過去の施設には関心がなくなってしまったのだろうか。使える施設をフル活用する姿勢がなければ、行財政改革が充分だとは言えまい。たとえばマリンレジャー基地にすれば、観光客の利用が増え、通り周辺にも新たなビジネスチャンスが生まれる。釣り公園として再整備するのも一つの手だ。いろいろ活用方法の夢は膨らむ◆ほかにも調査すれば、利用効率の悪い旧施設があるかも知れない。効率の悪い旧施設は周辺地区の振興に貢献できる形で再利用や見直しを行ってほしい。ともあれ、旧離島桟橋は、ただの「客船の船溜まり」では、あまりにももったいない。

2012年

9月

26日

市長、事態打開に期待 台湾漁船の領海侵入

台湾漁船の領海侵入について報道陣の質問に答える中山市長=25日午後、市役所
台湾漁船の領海侵入について報道陣の質問に答える中山市長=25日午後、市役所

 多数の台湾漁船や公船が25日、尖閣諸島周辺の領海に侵入したことについて、中山義隆市長は「台湾漁船は、領土というより漁業権を主張しているようだ。平和的に話し合いで解決できると思う」と早期の事態打開に期待感を示した。


 台湾漁船は市の姉妹都市、宜蘭県蘇澳鎮(そおうちん)から出港しているが、市長は「これまでの(交流の)経緯もあるので、互いの信頼関係でいろいろな話し合いができると思う」と述べ、近く蘇澳鎮長に電話して、自らの考えを伝える意向も示した。市長はこの日、蘇澳鎮に電話したが、鎮長が出張で不在だったという。

2012年

9月

26日

安全操業で施設整備を 尖閣で要請決議可決 野党反対「時期尚早」 市議会最終本会議

尖閣諸島で安全操業するための施設整備要請の採決で、起立して賛成する与党(右)など=25日午前、市議会
尖閣諸島で安全操業するための施設整備要請の採決で、起立して賛成する与党(右)など=25日午前、市議会

 石垣市議会(伊良皆高信議長)9月定例会の最終本会議が25日開かれ、尖閣諸島周辺で漁業者が安全操業できるよう、政府に施設整備を求める要請決議を9対4の賛成多数で可決した。尖閣諸島で避難港などの施設整備を求める要請決議は従来も行われてきたが、尖閣諸島が国有化されたことを受け、改めて決議した。日中関係の緊迫化を背景に、野党からは「時期尚早だ」と反対する声も上がり、与野党から5人が退席する異例の事態になった。中国船による尖閣諸島海域の領海侵犯と、香港の反日活動家による魚釣島への不法上陸に対し、領土・領海を守るよう政府に求める意見書も14対4の賛成多数で可決した。

 

 市議会の決議を受け中山義隆市長は「尖閣諸島が国有化されたのは新たな展開なので、再度(施設整備を)要請する」と市議会とタイアップしての要請行動に改めて意欲を示した。尖閣諸島での施設整備が中国、台湾との交流に悪影響を及ぼす可能性については「領土の件と経済、人的交流は別のものだ。それ(交流)はそれで、しっかりと作っていきたい」と述べた。


 施設整備を求める要請決議の採決では、野党の前津究氏が反対討論し「果たして緊急性があるのか。漁業者の要請を待って行動したほうがいい。決議に全く緊急性はなく、時期尚早だ」と要請を疑問視。台湾から多数の抗議船が出港していることも挙げ「このような要請を出すと、操業で何らかのトラブルが起こるかも知れない」と懸念した。賛成討論はなかった。


 領海侵犯と不法上陸に関する意見書では▽今後、同様の事案があった場合、日本の法令を厳格に適用する▽領土問題は存在しないことを国際社会に示す▽平和的な外交交渉で解決を図る―ことなどを求めた。


 意見書の採決では、野党の石垣三雄氏が「尖閣諸島で法令を厳格に適用することは、最悪の事態になる懸念を生む」「領土問題が存在しないと言うことは、尖閣諸島が日本固有の領土であることを正面から主張しないことになる」と反対討論し、領土問題の存在を認めて中国と交渉するべきとした。賛成討論はなかった。仲間均氏と宮良操氏が欠席した。

2012年

9月

26日

「なぜ今なのか」 与野党から退席相次ぐ

 25日の市議会で、尖閣諸島で施設整備を求める要請決議の採決を欠席した市議らは「なぜ今要請するのか」などと口々に日中関係緊迫化を危惧した。
 与党から公明の大石行英氏、平良秀之氏、石垣涼子氏、野党から長浜信夫氏、小底嗣洋氏が退席した。


 このうち大石氏は「日中関係が緊迫している状況で、これ以上混乱の火種を作るべきではない。今こそ一呼吸置き、冷静に対応することが必要だ」と説明。長浜氏は「日中関係が落ち着いてから要請すればいい。緊張した時期に、なぜあえて要請するのか」と疑問視した。石垣涼子氏は「もう少し情勢が落ち着いてからでいいのでは」と述べた。


 退席した5人は、領海侵入と不法上陸に関する意見書には賛成した。ただ石垣氏は、尖閣諸島に法令を厳格に適用することや、領土問題は存在しないとした文面には「全面的に賛成できない」とし「平和的な外交交渉で解決を図ることに賛成した」と述べた。

2012年

9月

26日

スポーツ、ゆんたく交流 ルーキーママの集い

エアロビクスで汗を流すルーキーママ=市健康福祉センター
エアロビクスで汗を流すルーキーママ=市健康福祉センター

 初の出産、育児する母親を支援する第29回ルーキーママの集い(主催・市健康福祉センター)が25日午後、同センターで開かれた。生後4~7ヵ月児のルーキーママを対象に母親同士の交流を図り、育児の悩みや不安を解消する相談仲間をつくろうと毎年、5、9月の年2回実施している。


 ルーキーママ29人は、同センター職員や市食生活改善指導員(ヘルスメイト)の指導の下、軽スポーツ、おやつタイムで親睦を深めた。集いでは、市母子保健推進員が子どもの保育を担当し、参加者に手作りエプロンをプレゼントした。

2012年

9月

26日

善と悪 辻 維周

 人間界には「善と悪」が必ず存在するが、自然界に目を転じてみると、その言葉ではとても割り切れないような事例がよく見られる。たとえば悪とされる「外来種」であるが、環境省の定義では「明治以降、意図的であるなしにかかわらず、その地域に生息していない生物を、人為的に他地域から持ち込まれたもの」と言う事になっている。石垣ではオオヒキガエルを始めとして、キジ、クジャク、グリーンイグアナ、カダヤシなどが知られている。オオヒキガエルは畑の害虫駆除のため人為的に持ち込まれたことははっきりしているようであるが、他の生物は飼っていたものが逃げ出したり、人為的に捨てられたりしたものが繁殖したと推測される。


 しかし突き詰めて言うと彼らには一切に罪は無く、やはり持ちこんだり逃がした人間が「悪」であるに違いないが、現状で放置しておくと在来の生態系を破壊したり、農作物に悪影響を及ぼしたりしているため駆除することはやむを得ないと思われる。しかしながら特にオオヒキガエルやカダヤシは特定外来生物に指定されているため、原則として許可なく捕獲、移動、飼育、売買などができない事になっている。


 かといってそのまま放置すると、特にオオヒキは毒を持っているため天敵もなく、繁殖力も旺盛なため際限なく増殖してゆく。そのため、環境省は毎年七月~八月にかけて「オオヒキガエル捕獲大作戦」というイベントを開催し、少しでも数を減らそうと努めているが、期間が限られている事や参加者もそれ程多くないこと、作業が夜間であることなどの事情から、相当苦戦しているようである。しかしながら「特定外来生物」のくくりを外して通年捕獲を許可すると、飼育する人間も出てくるため、非常に難しい問題であろうと思われる。


 また外来生物ではないが悪の権化のように言われているオニヒトデも頭の痛い問題である。私は研究室やフィールドで十年以上オニヒトデの研究調査をしてきたが、彼らは本来弱った珊瑚を食べてリセットする役割(つまり人間世界で言う「善」)を担っているようである。


 つまり本来オニヒトデは珊瑚礁の生態系の一部であるため、バランスが取れていれば問題は無い。しかし現状を見てみるととても尋常とは思えない数が生息し、弱った珊瑚を食べるどころか、健康な珊瑚まで食いつくしてしまい(人間世界で言う「悪」)、密度の高いところでは共食いすら始めている。彼らは水温二十五度以上で活発化し、二年もの以上の成体になると少しの外部刺激によって放卵・放精を行う事がわかっているが、なぜ今のような爆発的増殖になったのかはまだわかっていない。

 

 せめてもの対応策として、駆除は水温が下がってから行うという事程度しかなさそうであるが、駆除予算と同時にオニヒトデ研究に対する予算をつけて、生態を知った上で対処しないと、いつまでもこの状態が続くに違いない。彼らがトゲと猛毒とで武装している理由をよく考えてみる必要があるだろう。


 このように自然界における「善」と「悪」は、人間を中心に決められたものであって、生物そのものには何の罪もない。ただし人間を除いては。
 *カダヤシは一見メダカに似ているが、卵ではなく直接子供を産み、爆発的な繁殖力をもっている。また攻撃力が強いため在来種を駆逐してゆく。(本紙論説委員)

2012年

9月

26日

実力排除の気概示せ 宮地 久子

 18日から、中国の海洋監視船16隻が尖閣諸島周辺の接続水域をうろついているという。それらの監視船が、中国が仕向ける大漁船団と合流するのではないかという話に、石垣の皆さん、特に漁業関係者の皆さんはどれほど恐ろしく、不安な毎日を送っておられることだろうと、遠く離れた大阪の地で心を痛めている。


 今年の夏、娘が学校旅行で沖縄を訪れ、空の青さや海の美しさ、沖縄の人たちのおおらかさに感動していた。自然環境の少ない都会に住んでいるからこそ、美しい天然自然の残る沖縄の島々や海が、かけがえのない財産であることが、強く感じられるのだろうと思う。


 その大切な日本の国土が、傍若無人な隣国から侵略行為を受け続けているというのに、今の民主党政権、野田佳彦首相は、中国の顔色をうかがってばかりで、たいへん腹立たしく思う。


 また、この緊迫した事態にもかかわらず、仲井真弘多沖縄県知事は、来月にも訪米して「オスプレイ配備反対」を訴えるつもりだという。いったい何を考えているのかと、あきれ果てる。


 中国からやってくる「民間漁船」は大変攻撃的であるのに、海保の巡視船は武力行使できない。中国側の攻撃がますます激化してくるのは、日本側の「弱腰」な態度に原因があることは、もはや明白だ。


 沖縄には、米軍が駐留しているからと言って、何もかもアメリカ任せにするのは、政府が沖縄を「見捨てている」のも同然だ。日本自身が自助努力の精神で、自国の領土と国民の命と平和な生活を守らなくてはならないはずだ。


 日本政府は、いい加減に武力を備えた海上自衛隊の艦船を、尖閣諸島沖の海域に派遣し、中国側が日本の領土を侵犯する行為を行えば、「実力」で排除することも辞さないという気概を、はっきりと示すべきだ。


 沖縄を守らないことは、日本人にとっての「自殺行為」である。沖縄の痛みは日本人全員の痛みである。弱腰政権に、ますます強く国の危機を訴え続ける必要があるだろう。(大阪市)

2012年

9月

26日

子どもの人材育成に 大島院長、ふるさと納税寄贈

寄付した大島院長(左)=市役所
寄付した大島院長(左)=市役所

 市内大浜出身で、医療法人誠和会・幸地クリニックの大島誠行院長(77)=西原町=が25日、石垣市にふるさと納税として500万円を贈った。大島院長は「次世代を担う子どもの人材育成に役立ててほしい」と話した。


 大島院長は当時、無医師町だった大浜町のためにと医師を志し、八重山農林高校を1年で中退、その後、八重山高校、県立岐阜高校で学び、医師資格を取得後、沖縄本島で婦人科、内科として活動。現在に至る。「生まれ故郷のために貢献したいと思い、寄付を思い付いた。石垣市の子どもの活躍は新聞などで拝見している」と話した。


 中山義隆市長は「多額の寄付に感謝している。子どもの育成に有効に活用したい」と述べた。市教育委員会によると、寄付金を学校の図書購入費用のあて、大島文庫を設立させるという。

2012年

9月

25日

1800人が島々から集う 笑顔あふれる運動会 多彩なプログラムで交流 竹富町

白熱した戦いをみせた「五色綱引き」=23日午後、大原中学校
白熱した戦いをみせた「五色綱引き」=23日午後、大原中学校

 「高めよう健康と体力・築こう地域の活性化」をテーマに、第18回竹富町民運動会(町体育協会など主催)が23日、西表島の大原中学校運動場で開かれた。時折雨にも見舞われたが、島々や各地域から7チーム、約1800人(主催者発表)が参加し、幼児からお年寄りまで楽しく汗を流した。各島を中心とした公民館対抗は大富・古見・美原チームが優勝旗を手にした。

 

 開会式で、大会長の川満栄長町長は「各種目に汗を流し、歓声を上げて笑顔あふれる運動にしよう」とあいさつ。波照間チームの冨底栄孝さんが「日頃の運動不足を気にせず、明日の筋肉痛を恐れず、精一杯競技することを誓います」と選手宣誓した。


 競技のうち、五本の綱をダッシュして取り合い、3本取ったチームが勝つ「五色綱引き」では、白熱した戦いをみせた。2チームが掛け声を上げながら綱を引っ張りあったり、綱と一緒に体ごと引きずられたりする場面に観客が沸いた。


 各チームの婦人2人組で額や背中でボールを運ぶ「ボール送りリレー」は、ボールを落とさないようにと婦人たちが奮闘。「縄ないリレー」は雨の降る中、お年寄りたちがそれぞれ縄ないの技を披露した。また、昼食時間のアトラクションでは、竹富町婦人連合会による「ツマベニチョウ音頭」が踊られた。


 このほか各種リレーや大玉ころがし、玉入れなども繰り広げられ、子どもからお年寄りまで体力に合わせて競技を満喫した。


 各チームの順位は次の通り。
 ①大富・古見・美原(60点)②上原・鳩間(55点)③大原・豊原・新城(55点)④西表・白浜・船浮(53点)⑤小浜(48点)⑥波照間(45点)⑦黒島(35点)

2012年

9月

25日

住民投票条例否決 町議解職請求の動きも 自衛隊配備

 与那国町議会(前西原武三議長)は24日、臨時議会で自衛隊誘致の賛否を問う住民投票条例案を採決し、2―3の賛成少数で否決した。


 冒頭、外間守吉町長と、条例制定を求め署名を提出した与那国改革会議の崎原正吉議長が意見陳述。外間町長は、条例案の慎重審議を求めた上で、中学生以上と外国人にも投票を認める条項は、政治的な利用を促しかねないとして、否定的な見解を示した。


 崎原議長は、自衛隊誘致反対の立場から、誘致について民意を問うべきだと、条例案の意義を強調、条例制定を求めた。続いて、討論に移り全議員が登壇。崎元俊男議員と田里千代基議員が賛成、糸数健一議員と嵩西茂則議員、崎原孫吉議員が反対の立場からそれぞれ発言した。


 その後、採決となり賛成少数で条例案は否決された。定員30人の傍聴席は、メディア関係者と住民で埋まり、あふれた20人以上が、町役場一階のモニターで議事を見詰めた。崎原議長は「否決は残念。地方議員の解職制度を使って議長を含め、反対した議員4人の解職を請求する。出来る限り早く(解職の)署名集めを始めたい。選挙になれば、誘致反対派から候補者を複数擁立する」と述べた。


【メモ】
地方議員の解職請求
 地方自治法で、地方自治体の全有権者の3分の1以上の署名を集めると、議員の解職を自治体の選挙管理委員会に請求できる。請求が有効であれば60日以内に住民投票が行われ、過半数が賛成すれば、指名された議員は失職する。

2012年

9月

25日

「心臓病に負けず夢へ」 前大舛さん全国大会へ 県弁論大会

県高校総合文化祭弁論部門大会で2位に入った前大舛みこさん=23日午後、八重山高校
県高校総合文化祭弁論部門大会で2位に入った前大舛みこさん=23日午後、八重山高校

 第36回県高校総合文化祭弁論部門大会(主催・県高校文化連盟)が20、21日の両日、那覇市で開かれ、八重山高校1年の前大舛みこさんが2位に入り、県代表として11月の九州大会、来年8月の全国大会出場を決めた。前大舛さんは心臓病を抱えながら、諦めずに夢に挑戦する思いを語り、共感を得た。


 前大舛さんが心臓病を告げられたのは小学校5年生の夏休み。大好きなスポーツを医師に止められ、ショックを受けたが、自分と同じく病気で苦しむ患者を助けるため、看護師になりたいという夢を持つようになった。


 そのころ、祖母が病気になり「祖母を元気にするためには何ができるだろうか」と悩んだ末、スポーツが好きな祖母のために、心臓に負担が少ない走り幅跳びに挑戦することを決めた。大会で、応援に来た祖母の笑顔を見て「祖母の命を救ったような気分になった」という前大舛さん。看護師への夢を改めて強く持つようになった。心臓も回復に向かい、中学校からはハンドボールを続けている。


 こうした経験から「心臓病というハンディを持ちながら私は夢を見つけた。私と同じような病気を持つ子どもたちに伝えたい。何事においても決して諦めないことを」とメッセージを送った。


 県大会には47人が出場。同校からの県大会2位は2年ぶり。いずれも長崎県で開かれる全国、九州大会出場が決まった前大舛さんは「自分を必要としてくれる人が必ずいるから、その人のために頑張るということを伝えたかった。全国、九州大会でも、入賞を目指して頑張りたい」と笑顔を見せた。


 指導した下地理恵子教諭は「(前大舛さんは)ガッツがとてもあるので、結果を出せると思う」と期待した。

2012年

9月

25日

施設整備要請きょう決議 市議会「地元は粛々と」 尖閣

尖閣諸島での施設整備要請決議案などを最終本会議に上程することを決めた議会運営委員会=24日午前、市役所
尖閣諸島での施設整備要請決議案などを最終本会議に上程することを決めた議会運営委員会=24日午前、市役所

 石垣市議会の議会運営委員会(平良秀之委員長)は24日、尖閣諸島で安全操業のための施設を整備するよう求める要請決議案を25日の最終本会議に上程することを決めた。決議案は可決の見通し。


 決議案では、尖閣諸島で漁業者が安全操業できる施設が整備されていない現状を指摘。尖閣諸島の国有化を受け、改めて政府に施設整備を要請する、としている。あて先は首相など。与党の砥板芳行氏が提案し、与党のほか野党議員の一部も賛成者に名を連ねる。


 議会運営委員会では石垣三雄氏が「現在の日中関係を見ると、早めに施設整備する環境にはない。慎重な対応が必要だ」と指摘。長浜信夫氏も、施設整備は日中の対立をエスカレートさせると懸念した。砥板氏は「(要請は)政府が日中関係を考慮して、適切に実施していく。地元は安全操業のため粛々と要請するべきだ」と応じた。そのほか、最終本会議への上程が決まった議員提案決議案は次の通り。


▽尖閣諸島海域への領海侵犯、魚釣島への不法上陸に関する意見書(仲嶺忠師氏提案)▽へき地学校給食物資供給事業に関する意見書(長浜氏提案)▽「脱法ドラッグ」とりわけ「脱法ハーブ」に対する早急な規制強化等を求める意見書(平良氏提案)▽航空運賃団体割引制度の改善による離島児童生徒の経済的負担軽減を求める要請決議(長浜氏提案)▽県吹奏楽部コンクールの石垣大会誘致要請決議(大石行英氏提案)

2012年

9月

23日

「尖閣失えば国失う」 石原都知事 施設整備求める 本紙インタビュー

インタビューに応じる石原都知事=都庁
インタビューに応じる石原都知事=都庁

 尖閣諸島(石垣市登野城)を購入する意向を示していた石原慎太郎都知事は22日までに、都庁で拓殖大客員教授の惠隆之介氏(本紙論説委員長)のインタビューに応じ、尖閣諸島問題について「尖閣を失ったら、一点突破で国そのものを失いかねない。それだけは絶対に避けねばなりません」と強調した。【インタビュー詳細は後日掲載】


 尖閣諸島で避難港などの施設整備を求める声があることについては「漁ができるように、最低でも船だまりだけは造るべきだ」と指摘。米軍の垂直離着陸輸送機МV22オスプレイについては「配備は必然的なものだと思います。大きな抑止力になりますから。機械に完璧なものなどない」と指摘し、配備は必要との認識を示した。


 沖縄、八重山の住民に対するメッセージを求められ「僕は沖縄が好きなんです」「石垣の友人がやっているゴルフ場があるんだけど、そこを市民に開放して、皆でゴザを引いて月見しながら歌をうたったんです」と石垣市で「ミルク節」を聞いた思い出を披露。


 「沖縄が日本の一部で本当に良かった。私は日本を、中国に国を奪われたチベットにしたくない。そのためなら、ある程度、経済的な利益を失っていいじゃないか」などと沖縄への思いを語った。

2012年

9月

23日

沖縄の反対運動は異常に見える  堤 静江

 沖縄は台風が上陸することの多い地域なので、建物が頑丈に建てられていると聞いています。台風16号は沖縄に上陸しましたが、このところの台風の動きは何か異常な感じがします。台風14号は後から出できた巨大台風15号が消滅してもなお、台風であり続け、台風15号は沖縄を直撃しました。台風が意思を持っているように感じられます。


 沖縄では米軍基地反対の左翼運動が盛んで、沖縄にこそ必要な優れもののオスプレイ反対運動が繰り広げられています。首都圏である横浜に住む私たちから見ると、沖縄県知事が先頭に立って、中国に占領されることを望んでいるかのように見えます。中国が沖縄を侵略できないのは米軍がにらみを利かせているからです。米軍を撤退させたら現在の自衛隊だけでは沖縄を守ることはできません。そのことを沖縄の人たちはどう考えているのでしょうか。


 沖縄は日本なのに、日本を毛嫌いしているように見えます。沖縄でたびたび行われている基地やオスプレイなどの反対運動は、沖縄を窮地に追い込むものであると、台風が沖縄を守りつつ、警告を発しているように思えてなりません。元寇の時のように、台風などの自然現象から天意を読み解く謙虚な姿勢が必要なのではないでしょうか。(神奈川県横浜市)

2012年

9月

22日

同一業者指名を疑問視 処分場の業務委託入札 パイン「ブランド化」低調

 石垣市議会(伊良皆高信議長)9月定例会は一般質問最終日の21日、内野篤、知念辰憲、大石行英の3氏が登壇した。一般廃棄物最終処分場の業務委託が随意契約から指名競争入札に変更されたものの、地元からは、これまで随意契約してきた業者しか指名されなかったことが判明。追及した内野氏は「入札は無効ではないか」と批判したが、崎山用育市民保健部長は「(入札は)正しい」と反論した。石垣島産パインのブランド化に向け商標登録された「産地認証シール」の利用が低調なことについて、新垣隆農水部長は「取り組みが弱いことは重々反省している」と行政の責任を認めた。

 

 市によると、一般廃棄物最終処分場の管理委託契約は従来、随意契約だったが、10月からは指名競争入札で業者を選定することが決定。入札参加資格審査要領では、管理技術者の資格者が2人以上いることが条件となっていたが、地元の5業者のうち、条件を満たしたのはこれまで随意契約してきた1業者だけだった。本島の業者を含む2業者が参加した入札の結果、従来の業者が落札した。


 内野氏は要領について「何を根拠に資格者が2人必要としたのか。誰かの圧力があったのか」と疑問視。その上で「(5業者に事前配布された)特記仕様書では技術管理者は1人とうたわれているのに、要領には複数とあり、人数が違う。どちらが本当かも確認できず行われた入札は無効ではないか」と追及した。


 漢那政弘副市長は、処分場には資格者が常駐する必要があるとして「適切な廃棄物処理の観点」から、資格者が2人以上という条件をつけたと説明し、理解を求めた。最終処分場をめぐっては、大石氏がマットレスや畳などが捨てられている現状を、写真を示しながら指摘。「資源ごみがあふれている」と批判し、確実なごみ資源化と施設の長寿命化を求めた。


 島産パインのブランド化は知念氏が取り上げ、産地認証シールの活用状況をただした。多宇弘充農政経済課長は「産地認証シールの申請件数は1件」と報告した。新垣農水部長は「取り組みが弱いことは重々反省している。シールが生産者に浸透し、利活用ができるよう、いろいろな角度から模索したい」と述べた。


 知念氏は「しっかりPRして多くの生産者や販売業者に作ってもらうようにお願いした。職員は何をしていたのか」と批判した。市は昨年4月に産地認証シールのマークを商標登録している。2月から生産者、出荷者に対し産地認証マークの使用を許可。出荷団体などに活用を呼び掛けている。

2012年

9月

22日

きょうから八重高祭 開幕セレモニーでPR

八重高祭オープニングセレモニーで同校の旗頭が登場=21日午後、八重山高校
八重高祭オープニングセレモニーで同校の旗頭が登場=21日午後、八重山高校

 「七十年の時を経て十二分に蓄えられた周る文化の集大成!年々上昇八重高愛」をテーマに八重山高校(新垣治男校長)の第18回八重高祭が22、23の2日間、同校で開催される。21日はオープニングセレモニーが行われ、生徒の仮装行列が市街地を練り歩いた。


 クラスや部活動での日ごろの成果を発表する3年に1度の行事。今年は創立70周年記念となっている。オープニングセレモニーでは、同校の旗頭が登場。1年生から3年生までの男子生徒16人が、登野城字会の旗頭保存会から指導を受けた。生徒たちは力強く旗頭を持ち上げ、グラウンド内を歩いた。


 セレモニー終了後、学級ごとにテーマを決めた仮装行列が学校を出発した。生徒たちはアニメキャラクターや浴衣、着ぐるみ、女装など奇抜でユニークな衣装に身を包み、さんばし通りや市役所通りを歩いて八重高祭をPRした。


 八重高祭は22日が午前10時から午後4時30分まで、23日が午前9時30分から午後3時まで。同校各教室で展示発表やバザー、体育館で舞台発表が行われる。

2012年

9月

22日

歌碑建立で起工式 来年2月に除幕式

くわ入れを行う関係者たち=22日午後、白保
くわ入れを行う関係者たち=22日午後、白保

 白保出身の政治家で作詞家としても知られる星克が作詞した「安里屋ユンタ」歌碑の建立工事起工式が22日、建立場所である白保公民館敷地内で行われた。


 新石垣空港開港前の完成を目指し、来年2月に除幕式を行う予定。星克は戦前の教員時代に「安里屋ユンタ」を作詞し、作曲を宮良長包が担当。1934年に大阪コロンビアレコードから発売され、全国的にヒットした。

 

 歌碑は、石垣島産の閃緑(せんりょく)岩に、黒の大理石プレートを据えて歌詞を4番まで刻む。起工式では、安里屋ユンタ歌碑建立期成会の前盛立会長ら関係者が安全を祈願してくわ入れを行った。


 前盛会長は「万人から称賛されるようなものにしてほしい。素晴らしい歌碑が建立できるように願っている」と期待を寄せた。この日、起工式には約20人が集い、歌碑ができることを喜んだ。

2012年

9月

21日

尖閣諸島の国有化に反発する中国…

 尖閣諸島の国有化に反発する中国外務省の声明を読んで、のけぞる思いがした。尖閣は日本の領土だという主張は「世界の反ファシズム戦争の成果を公然と否定し、国際秩序に挑戦するもの」というのだ◆中国の報道では「中国は強くなった。戦争すれば必ず勝てる」「軍は釣魚島(尖閣の中国名)を守るため死ぬまで戦う」などという言葉が堂々と踊る◆八重山の住民からすればバカバカしい限りだが、笑ってばかりもおられない。この国は世界第2位の経済大国であり、核保有国でもある。その主張の影響力は侮れない。日本も本腰を入れて、領有権主張の正当性をアピールする時だ。政府も今後、広報に力を入れるという◆八重山の学校現場では、石垣市の行政区域でありながら、尖閣についてほとんど教えられてこなかった実態がある。マスコミで知ることと、教室で尊敬する先生から教わるのとでは、大きな差がある◆石垣市の中学校は、今年から尖閣の記述が充実した教科書に切り替わった。中国も教科書で尖閣の記述を増やすことを検討中だという。学校で沖縄を教えるなら、米軍基地の被害にだけ力を入れるのではなく、故郷があり、家族が住む領土を守ることの大切さも、あわせて子どもたちに伝えてほしい。

2012年

9月

21日

給与の一部、県に自主返納 漢那氏、補助金問題陳謝 新庁舎用地「慎重に検討」 市議会一般質問

 石垣市議会(伊良皆高信議長)9月定例会は20日、一般質問3日目の日程に入り、箕底用一、前津究、我喜屋隆次の3氏が登壇した。県の識名トンネル建設工事(2006~08年度)をめぐる補助金不正受給問題で、08年度当時の土木建築部長だった漢那政弘副市長は「県民、市民にご心配とご迷惑をおかけしたことに誠に申し訳なく思う」と陳謝。当時の給与の10%を3ヵ月分、県に自主返納したことを明らかにした。津波対策の観点から、現空港跡地に市役所を移転するよう求める声があることについて、中山義隆市長は「慎重に検討したい」と述べ、見解を明示することは避けた。

 

 識名トンネル問題は前津氏が取り上げ「与党だけに釈明しているが、一番先に市民に対して説明責任を果たすべきだ」と漢那副市長を追及。漢那副市長は「不適切な契約という指摘を受け、国庫補助の返還命令を受けた。県民、市民にご心配とご迷惑をおかけしたことに誠に申し訳なく思う。原因究明、再発防止について私にできることは協力したい」と陳謝。


 貯金から当時の給与の10%を3ヵ月分、県に自主返納したと報告したが、金額については「他の自主返納の人とのかかわりがあるので控える」と述べた。前津氏は同問題を「大きな爆弾だ」と指摘。「任命責任者として進退をどう考えるか。ナンバー2として職員の指導、教育ができるのか」と中山市長にただした。


 中山市長は「県は被疑者不詳で告発されている。県議会でも百条委員会が開催されている。(現時点では)実際にどのような契約が行われ、どこが問題で、誰に違法性があったかも明確ではない。現時点で進退をどうこうすることは考えていない。副市長の職責をしっかりとまっとうしてほしい」と、漢那氏を続投させる方針を改めて示した。


 防災対策は我喜屋氏が取り上げ、標高が高い現空港跡地に市役所を移転するよう求める声があることを念頭に「市役所の建て替え位置をどのように選定するのが望ましいか」とただした。中山市長は「今、庁舎内で議論している。災害に強いまちづくりをする中で、市役所の高台移転、現地での高層化など、さまざまな観点から研究を重ね、適切な方法を考えたい。慎重に検討したい」と答弁した。

2012年

9月

21日

「尖閣、子や孫に必要」 緊張の海域で操業 漁業者

 尖閣諸島周辺の接続水域で海洋監視船や漁業監視船隻が航行している19日、魚釣島周辺海域で第11善孝丸(名嘉全正船長)と、ZENKOUMARUⅡ(名嘉秀三船長)の2隻の漁船が操業を行い、20日零時ごろ石垣港に帰港。本紙の取材に応じた。


 この日、中国側が、尖閣諸島から270㌔の海域で中国漁船七百隻が操業開始したと報じたなかでの操業。「尖閣としては、とても波が穏やかで魚釣島には霧がかかり見通しが良いとはいえない天候だった」と同日の諸島周辺の天候状況を語る。


 魚釣島周辺の漁場に到着したのは19日の夜明け前、海上保安庁の巡視船にサーチライトを浴びせられ、海域の緊張度を感じた。巡視船「みづき」からゴムボートがやってきて保安庁の職員が善孝丸に乗船。船内の調査が行われ、「島から1マイル以内に近づかないで」と指示を受けた。その後も巡視船が並走し、厳しい監視を受けた、空にはジェット機やヘリコプターが飛来した。


 「中国船に上陸はもちろん、日本の領海内への侵入も許して欲しくない。尖閣海域は子や孫の代に必要になる漁業資源を有している貴重な海域」と諸島海域の重要性を強調した。


 ZENKOUMARUⅡの名嘉秀三船長は中国漁船団が領海に入ってこない状況について「漁が解禁されたばかり、純粋な漁船ならば母港に近い場所から漁を始めるほうが効率が良く、いきなり遠出をするリスクは犯さないはず」と分析。これからの動向について「漁場を食いつぶせば、次第に遠出する。漁船を装った船ならいきなり領海に侵入するだろうが、漁が目的の船なら領海への侵入は少し先ではないか」などと、漁業者ならではの分析。


 諸島への避難港整備については「大きな港はいらない、かえって中国船の避難に使われる。八重山の漁船が入港できる小規模な港を整備して欲しい」と要望した。最近の尖閣海域について「実際に不法操業が目立つのは中国船より台湾漁船。クロマグロの時期(4~6月)には台湾船のライトが島の夜景に見えるほどの数だった。きょうも台湾船が現れ、海保に追い返された。尖閣のマグロは台湾船に食いつぶされる」と現状を訴えた。

2012年

9月

21日

「ダイビング楽しみ」 盛岡第四高生徒が来島

来島した盛岡第四高の生徒(後列)=20日午後、石垣空港
来島した盛岡第四高の生徒(後列)=20日午後、石垣空港

 八重山高校(新里治男校長)の姉妹校、岩手県立盛岡第四高校の生徒7人が20日、交流のため石垣市を訪れた。27日まで八重高生の家でホームステイし、ダイビング体験などを楽しむ。石垣空港で開かれた歓迎セレモニーのあと、田中万里菜さん(1年)は「昨年の震災のあと、一度も海で泳いでいないので、ダイビングが楽しみ。7日間しかないが、八重高の皆さんとも交流したい」と笑顔を見せた。


 新里校長は「(南国と北国の)いろいろな違いを経験して、成長の糧にしてほしい」と呼び掛けた。盛岡第四高の生徒は22日から2日間開かれる「八重高祭」や、通常の授業に参加する。両校の交流は17年目で、毎年、交互に生徒をホームステイさせ、南国や北国の風土を体験させている。今年1月には八重高の生徒が盛岡市を訪れていた。

2012年

9月

21日

中国と自衛隊どちらを選ぶか 山本 佑子

 私は今年20歳になり選挙権を手にしたということもあり、今の日本の状況を自分なりに真剣に考えなくてはならないと思っています。18日に尖閣諸島の接続水域に中国漁業監視船が入り大量の漁船が向かって来ており、沖縄の方々は、肌身感覚で中国の脅威を感じておられることと思います。本当に緊迫した状況かと思います。


 しかし、沖縄では米軍基地の撤退や、オスプレイの配備に反対といったデモが行われています。安全性や騒音のことなどで反対される理由を理解はできます。しかし、今こそ沖縄を、そして日本を守らなければならないときではないでしょうか。


 自衛隊や米軍がもし沖縄になければ、尖閣諸島がすぐにでも占領され、それどころか沖縄本島にも侵略してくる可能性があります。18日の産経新聞には、「漁船が大量に来たら海保では止められない」という地元の漁業関係者の不安の声が載っていました。しかし、自衛隊の配備を強く拒んできたのは沖縄の方々です。中国にも自衛隊にも来るなということは、もうできない事態なのです。


 必ずどちらかを選ばねばならないとしたら、どちらを取るかは一目瞭然のことのはず。そのことを言いたくて、しかし沖縄には全国紙はないということで、八重山日報に投稿させていただきました。


 米軍基地やオスプレイ配備といったことは、もはや一地域の問題ではなく、日本の国全体の防衛に関わる大きな問題です。沖縄が国防の最前線にあるというのは住んでおられる方にとってとても重いことだと思いますが、私は沖縄の方が自衛隊や米軍を受け入れて下さることを心から願っています。(京都市)

2012年

9月

20日

「大漁船団」到来の前兆? 中国監視船と合流か

 尖閣諸島周辺の接続水域で18日から海洋監視船16隻が航行しており、中国側は、尖閣諸島から270㌔の海域で中国漁船七百隻が操業開始したと報道している。


 海洋監視船は大漁船団と合流する可能性があることから、尖閣諸島海域に「大漁船団が到来する前兆ではないか」という観測も流れている。漁業の名嘉全正さんは18日夜に石垣港を出港し、魚釣島周辺で漁を行っている。八重山日報社の電話取材に対し「海保の警備が厳しく、島から1マイル以内に近づかないでと指示された」と話す。


 尖閣諸島周辺に中国の大漁船団が投入されたり、漁民が尖閣諸島に上陸する可能性については「石垣の船に対してもこれだけ厳しく警戒しているので、中国人を上陸させるはずがない。海保を信じている」と期待した。


 安全保障問題に詳しい拓殖大客員教授の惠隆之介氏は、海洋監視船の動きについて「日本の反応を調べている」との見方を示し「日本側が落ち着いたころ、3~4日後くらいに大漁船団を投入するかも知れない。軍部が非常に強硬になっていることもある」と見る。


 ただ、米国防長官が中国を訪問して自制を促すなどの動きがあったことから「中国も慎重にならざるを得ないだろう」と、撤収の可能性にも期待する。

2012年

9月

20日

レッドジンジャー満開 月末、ピンク種見ごろ

 市内伊原間でレッドジンジャーの花が満開。17日、美しい真っ赤な花をアマチュアカメラマンの平良八重子さんが撮影した。
 平良さんは敬老の日を祝おうと、伊原間農園(根間建有代表)から生け花にするため分けてもらった。根間さんによると「中心の花と周りの蕾から根が出る。それが苗」とのこと。今月の末頃には、ピンクのレッドジンジャーも満開になるという。

2012年

9月

19日

石垣市の9月議会で給食センター…

 石垣市の9月議会で給食センター着工に向けた予算が計上された。中山市長は本紙新年号のインタビューで「将来的には指定管理、もしくは委託にしたい」と同センターの運営について言及、「市民が生活向上を実感できる年にしたい」と今年の抱負を語った◆同センターの運営を指定管理や委託にするのであれば、調理に使う器具、機材をフルに活用して特産品開発事業をできるように整備してはどうだろう◆石垣市の農産物や水産物を加工して児童・生徒に給食を提供すると同時にスーパーや地元商店には特産品として販売する。子どもたちを通して親が商品を知り、「我が島の商品」として市民に浸透させる◆観光客ばかりを相手にするのではなく市民が商品を島外に出掛ける際に、おみやげとして積極的に利用されるようになることが必要だ◆または、同センターを一次加工場として稼動させ、商品化する一歩手前の原料にして、市内の製造業者に販売するのも手だ◆土日・祝祭日、学校の昼食後など、同センターには空き時間も多い。指定管理や委託業務が実行できれば、特産品開発事業も可能なはず、制度に合わなければ制度を変える努力も必要ではないか。製造業が少ない石垣市、一次・二次産業の振興にもつながると思うのだが。

2012年

9月

19日

「市長は大局見てない」 野党、避難港要請を批判 〝一触即発〟の事態憂慮 市議会一般質問

 石垣市議会(伊良皆高信議長)9月定例会は18日から一般質問の日程に入り、初日は長浜信夫、砥板芳行、平良秀之、仲間均の4氏が登壇した。中山義隆市長が尖閣諸島で避難港などの施設整備を求めていることをめぐり、野党の長浜氏は「大局を見ていない」などと述べ、日中関係を考慮しない言動の危うさを批判。これに与党の砥板氏は「政治的な思惑で市長を批判している」と反論し、与野党対立の構図が浮き彫りになった。

 

 長浜氏は、一般質問冒頭の「所感」で尖閣諸島をめぐる日中対立について「平和的解決を目指すべきだ。両国が感情的になり強硬手段で対抗すれば、一色触発の事態に陥る」と指摘。中国の猛反発が予想される中、政府に施設整備を要請する意向を示している中山市長について「『木を見て森を見ず』の政治姿勢。国際情勢を読み取れず、偏狭で洞察力が欠如している」と苦言を呈した。尖閣諸島問題がエスカレートした場合、中国や台湾との観光交流が大きな被害を受け「観光産業に暗雲が立ち込め、取り返しのつかない危機になる」と危惧した。

 

 砥板氏は、中国で反日デモが過激化していることを挙げ「中国の略奪行為、暴動を批判せず、漁業者が安心して操業するために施設整備を求めている市長を批判することは、余りにも政治的な思惑だ。市議会は漁業者の支援のために行動していく。施設整備を改めて強く政府に要請しないといけない」と強調した。


 25日の最終本会議では、砥板氏が尖閣諸島での施設整備を求める要請決議、意見書を提案する予定。中山市長は「尖閣諸島周辺で漁民が安心安全に漁ができるようにすることが、実効支配を高めることになる。これからもしっかりと整備するよう要望したい」と述べ、政府に施設整備を要請する考えを重ねて示した。

2012年

9月

19日

「尖閣マグロ」商標登録 安全操業を国に訴え 費用は市が助成 八重山漁協

八重山漁協が登録した「尖閣マグロ」の商標
八重山漁協が登録した「尖閣マグロ」の商標

 尖閣諸島周辺海域で獲れたマグロのブランド化に向け、八重山漁協(上原亀一組合長)が「尖閣マグロ」の商標登録を取得したことが18日分かった。石垣市議会一般質問で新垣隆農水部長が明らかにした。

 尖閣諸島周辺海域で獲れたマグロのブランド化に向け、八重山漁協(上原亀一組合長)が「尖閣マグロ」の商標登録を取得したことが18日分かった。石垣市議会一般質問で新垣隆農水部長が明らかにした。尖閣諸島関連の商標では、株式会社尖閣がすでに「尖閣」の商標を登録しており、八重山漁協が異議を申し立てている。


 新垣部長によると「尖閣マグロ」の商標登録は、尖閣諸島周辺海域で安全にマグロ漁を行えるよう「国に訴えるメッセージも込めた」。特許庁へは2月20日に出願し、8月24日付で登録された。市は八重山漁協に対し「尖閣マグロ」の商標登録費用と、株式会社尖閣の「尖閣」商標登録に対する異議申し立て費用を助成している。


 新垣部長は「市としては、尖閣諸島周辺海域で操業する組合員全員の利益確保のため、新たな販路先の開拓や高値取り引きができるよう、商業的支援策を講じていく」と述べた。

2012年

9月

19日

食べ物の大切さ語る ウンチ博士が食育講演 八島小

テンポのいい大阪弁で笑いをとりながら、食べ物の大切さを説く中尾さん=八島小学校
テンポのいい大阪弁で笑いをとりながら、食べ物の大切さを説く中尾さん=八島小学校

 八島小学校(國吉長秀校長、283人)は18日、校内にウンチ博士こと食育アドバイザーの中尾卓嗣さん=大阪=を招き「食育講演会」を開き、児童に食べ物の大切さを伝えた。


 講演は、低学年と高学年の部に分け実施。低学年向けは「元気なウンコで体も元気」のタイトルで、中尾さんが、お笑い芸人顔負けの語りを披露。おもしろメガネに、ちりちりパーマのかつら姿で登場した中尾さんは、動物の糞(ふん)と人間の排泄物の違いを説明。大阪の「笑い」を盛り込んだ内容に、児童は大はしゃぎとなった。


 その上で、いいウンコをするためには、「朝ごはんをしっかり採って、野菜をたくさん食べよう」と呼び掛け。野菜の名前当てクイズも出題しながら、児童の興味を引き付けた。さらに、食べ物は農家や漁師、作ってくれたお母さん―とたくさんの人が関わって、おいしく食べることができると指摘した。


 「いただきます」のあいさつは、生き物の命をいただくという意味と紹介。食事から命をもらって人間は生きているとし「これから、『いただきます』は心を込めて言おう」と強調した。最後に中尾さんは「世界では、6秒に1人の子どもが食べ物が無くて死んでいる。ごはんは残さずに食べよう」と諭した。

2012年

9月

19日

大嶺が今季初勝利 伊志嶺は本塁打で貢献 千葉ロッテ2軍

 9月16日、ロッテ浦和球場で千葉ロッテ対日本ハムファイターズの2軍戦が行われ、ロッテは6―5でサヨナラ勝ちした。千葉ロッテの大嶺祐太投手(石垣市出身)は、同点で迎えた延長10回表に登板。その裏にチームがサヨナラで勝利し、大嶺は今季初白星を収めた(1勝1敗)。


 大嶺は10回表、8人目の継投で登場。打者5人に対し、被安打1と四死球1だったが無失点で切り抜け、裏の回のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。防御率は4・18となった。


 同チームで宮古島市出身の伊志嶺翔太選手は1番右翼で先発出場し、第一打席に先制点となるレフトへのソロ本塁打を放った。また、第2打席ではセンター前にヒットを打つほか、全得点中3得点をあげるなど1番打者の役割を果たし、チームの勝利に貢献した。3打数2安打2四死球1打点、打率は2割9分となった。9番サードで先発出場した石垣市出身の大嶺翔太選手は3打数ノーヒットだった。

2012年

9月

19日

惠隆之介著 『誰も語れなかった沖縄の真実』を読んで 大浜 京子

 惠隆之介氏は、沖縄県コザ市出身、一九五四年生まれで、防衛大学卒業後、海上自衛隊幹部候補生学校、世界一周遠洋航海を経て護衛艦隊勤務後退官し、琉球銀行勤務。九七年米国国務省プログラムにて国際金融、国防戦略等研修。現在、積極的な執筆、講演活動、大学客員教授をなさっている人物である。
 この度、惠氏の本を読んで感銘を受けた。先日、惠氏の講演会に行き、更に著作を読んだ。沖縄は危ない!!というのが彼の主張である。


 私達は幼い頃から米国には大変お世話になりながら成長した。給食のミルクやチーズの配給、ラードなども各家庭に配給してもらった記憶がある。日米文化会館では、図書室の利用や、文化的な催し物が行われ、欧米の文化の香りにも浸った感がある。米国から沢山の恩恵を賜ったことを思い出した。同じ県民として、行く手を示して下さっている本であった。沖縄は有事対応プランを想定して行動、生活しなければならぬということを力説しておられる。


 仲井真知事は、石垣市の尖閣諸島には、ほとんど興味を示さない。尖閣の日には、出席もせず、代理人もよこさないばかりか、「私の先祖は中国人でした。ぜひ沖縄に土地は沢山ありますので、買って下さい。観光にもいらしてください」と宣伝し、ノービザなどの特例処置を要請され、従っていると記されている。「…中国の戦略意図は日米分断であるが、知事の行動を追跡すると、中国の意図に基づいて発言している印象を受ける」というあたりには、仲井真知事は中国のスパイではないかとさえ思える。


 もしも、沖縄が中国共産党に占領されるとなる時は、XデーのX時、沢山の観光客を装った中国共産党員が、県議場や県庁に乱入し、県の要人に沖縄独立を宣言させ、手中に収めるだろうと記している。(石垣市登野城)

2012年

9月

18日

大漁船団、尖閣上陸か 「開戦」なら八重山が主戦場

中国が実効支配の奪取を図る尖閣諸島の魚釣島(石垣市提供)
中国が実効支配の奪取を図る尖閣諸島の魚釣島(石垣市提供)

 千隻とも言われる中国の大漁船団が17日、尖閣諸島の周辺海域に向かったと中国側が報道しており、尖閣諸島(石垣市登野城)をめぐる情勢はさらに緊迫してきた。中国では日本への武力行使を求める声も強まっており「開戦」となれば、八重山が主戦場になるというシナリオもある。元自衛官で、安全保障問題に詳しい惠隆之介氏(拓殖大客員教授)に情勢分析を聞いた。


 ―中国の大漁船団はどう動くのか。
 「18日には柳条湖事件があった日だ。この日を狙って一挙に尖閣諸島へ押し寄せ、漁民(民兵)が上陸するのではないか。上陸した漁民は、できるだけ長期的に居座ろうとするだろう」


 ―防ぐ方法はないのか。
 「千隻は大げさだと思うが、半分だとしても500隻。大変な数だ。海上保安庁では手に負えない。1隻の抗議船でも抑止できなかった。恐らく漁船団を排除できないだろう」


 ―中国がこの時期に動く理由は。
 「石原慎太郎都知事が尖閣諸島を買おうとしたが、外務省が中国の反発を恐れて国に買わせた。それを見て、中国は『日本は脅せば屈服する』と見抜いた。米国がイスラム勢力の反米デモで手いっぱいのこの時期に、隙を突いてきたのだろう」


 ―武力衝突が起きた場合、八重山が主戦場になるのか。
 「自衛隊は、中国軍が尖閣諸島を突破した場合、一気に石垣島、宮古島を占拠すると予想している。中国は第一列島線(石垣島、宮古島、沖縄本島のライン)を超え、太平洋に進出して、米国と対決する戦略を立てており、その実行を急いでいる。石垣島、宮古島を手中にすれば、そこを太平洋への通用口として利用できる。(武力衝突があれば)主戦場は八重山だろう。尖閣諸島に武器や弾薬を送る場合も八重山経由になるから、空爆を受けるかも知れない」


 ―武力衝突の可能性は。
 「私は20%程度だと見ている。現時点では自衛隊の力が勝っているからだ。日本に武力攻撃して、こう着状態に陥ると、共産党は弱体化する。100%勝つ自信がないと動かない。まずは大量の民兵組織を尖閣諸島に送り、住民運動に見せかけて既成事実を積み上げていく方法をとるだろう」

2012年

9月

18日

どうなる住民投票 あす臨時議会で審議 与那国 

 与那国町の外間守吉町長は19日、町臨時議会を招集し、意見書を添え、陸上自衛隊配備の是非を問う住民投票条例案を提案する。 町議会(前西原武三議長、定数6)は、議長を除き、自衛隊誘致賛成派が過半の3議席を占めており、対応が注目される。

 

 条例制定を求め、署名活動を展開した与那国改革会議(崎原正吉議長)が3日、外間町長に、544人の署名とともに条例制定の本請求を提出した。地方自治法の規定で、外間町長は本請求から20日以内に町議会を招集し、意見書を添え、条例案を提案しなくてはならない。


 20日から3泊4日の日程で、台湾・花蓮市で開催される与那国町との姉妹都市提携30周年記念事業に、外間町長ら町交流団が出席する予定で、日程的にぎりぎりの臨時議会招集となった。与那国改革会議は、条例案が否決された場合、町議会の解散請求に踏み切る構えを見せている。

2012年

9月

18日

行方不明の男性遺体で発見 米原海岸沖のリーフで

 米原海岸でシュノーケリング中、行方不明になっていた福田大介さん(29)=沖縄県那覇市=は17日午前8時18分、海上にうつぶせの状態で浮いているのを発見された。既に死亡していた。


 福田さんは、16日午後3時ごろ、米原海岸沖合約300㍍のリーフ際で、友人2人と遊泳中、磯波にあおられ、行方不明になっていた。ウエットスーツとシュノーケル、フィンなど着用していたという。


 観光目的で、友人と15日から滞在していた。事故当時、台風16号の影響で、波の高さ約4㍍。強風波浪注意報が発令されていた。石垣海上保安部、死因を調べている。

2012年

9月

18日

夫婦そろって新100歳 呉屋加真、トシさん祝福 支えあう朗らかな日々 敬老の日

子や孫に囲まれ、新百歳を迎えた呉屋トシさん(前列左から2人目)、加真さん(同4人目)夫妻=17日午前、石垣市新川の自宅
子や孫に囲まれ、新百歳を迎えた呉屋トシさん(前列左から2人目)、加真さん(同4人目)夫妻=17日午前、石垣市新川の自宅

 敬老の日の15日、各地で高齢者の長寿と健康を祝う催しが行われた。石垣市では、呉屋加真さん(100)、トシさん(101)=新川=夫婦がそろって新百歳を迎え、中山義隆市長から頌状と記念品の贈呈を受けた。2人とも耳はやや遠くなったが健康。「(毎日が)楽しい」(トシさん)と朗らかな表情を見せ、周囲は「夫婦が支えあって生きているのがうらやましい」と夫婦愛をうらやむ。

 

 2人は沖縄本島出身で、出稼ぎ先の南洋テニアン島で出会い、加真さん27歳、トシさん28歳のとき結婚した。沖縄本島に戻ったあと、トシさんが45歳のとき石垣島へ移住し、夫婦で農業に従事。サトウキビ作では石垣島製糖から表彰を受けるほどの篤農家だった。


 5男3女に恵まれ、戦争で2男を亡くしたものの、現在は孫13人、ひ孫14人がいる。自宅で穏やかな毎日を過ごすトシさんは、長寿の秘訣を「野菜を食べること」と話す。自宅に写真が飾られている母、牧志カマドさんも108歳まで長生きした。「親が長生きだった。遺伝だと思う」と感謝する。

 

 電動の車いすで散歩するのが趣味だという加真さんは「(夫婦で百歳を迎えることができ)うれしい」とトシさんに寄り添う。中山市長から頌状を受け取り、記念撮影すると、2人でピースサインするサービス精神を見せるなど、常に他人への気遣いを忘れない。


 次男の和広さん(65)は「しょっちゅう口げんかしているが、仲がいい。おじいちゃんは短気。おばあちゃんは姉さん女房でしっかり者。支えあって生きているのがうらやましい」と2人を見守った。2人から「あやかりの杯」を受けた中山市長は「じいちゃん、ばあちゃんから元気をもらった」と笑顔で話した。石垣市では今年度、15人が新百歳を迎えた。

2012年

9月

17日

尖閣諸島の国有化に中国が激しく反発…

 尖閣諸島の国有化に中国が激しく反発しているが、それは恐らくポーズだろう。国有化への「対抗措置」と称し、尖閣諸島の強奪に向けた動きを本格化させる口実ができた、とほくそ笑んでいるはずだ。国有化を待っていたかのように、海洋監視船を続々と領海侵入させた行為が、中国の本心を物語る◆尖閣を都が購入しようが、国有化しようが、避難港を整備しようがすまいが、中国は必ず尖閣を取りに来る。軍事的な意味でも、八重山が中国の標的となってしまったことは、もはや動かし難い現実だ◆悲惨な戦争マラリアを体験した八重山の住民は、誰もが骨の髄まで平和主義者だろう。しかし中国の論理では「尖閣諸島を守ろう」と叫ぶ日本人は、誰であろうと軍国主義者である◆日本最南端から世界へ恒久平和を発信し続けてきたはずの八重山が、なぜこんな争いに巻き込まれるのか。答えは簡単だ。相手が中国だからだ◆旧ソ連の反体制派物理学者、アンドレイ・サハロフ博士は「自国民の権利を尊重しない国は、隣国の権利も尊重しない」と述べたという。八重山が発信する平和への願いは、民主国家には届いても、独裁国家には届かない。中国で現在の政治体制が続く限り、八重山の住民は、枕を高くして眠れない。

2012年

9月

17日

避難港整備、25日決議へ 「緊張増す」野党は慎重 与党、次期政権に期待 尖閣諸島

 尖閣諸島(石垣市登野城)が国有化されたことを受け、市議会与党は25日の9月定例会最終本会議で、漁業者が尖閣諸島周辺で安全に操業するための避難港整備を国に求める要請決議と意見書を提案する見通しだ。与党は「尖閣諸島問題への関心が高まっている中で、地元の要望を打ち出したい」(砥板芳行氏)と期待する。ただ中国が国有化に激しく反発しており、野党からは「日中間の緊張を増す」と現時点での決議に慎重な意見が出ている。尖閣諸島で避難港を整備するよう求める要請決議と意見書は砥板氏が提案する予定。


 政府は中国の反発を考慮し、すでに要請には応じない方針を固めているが、砥板氏は「(次期衆院選で)自民党が政権に復帰する可能性が高い。総裁選では尖閣諸島の実効支配のあり方、施設整備も取り上げられている」と指摘。総裁選に立候補している5人とも、施設整備に前向きなことから「次期政権」に期待を託す。


 市議会では与党系が多数を占めているため、決議案が提案されれば可決の見通し。決議が可決されれば、中山義隆市長も市議会代表とともに上京し、施設整備を政府に直訴する考えを示している。ただ、尖閣諸島で施設整備が行われた場合について中国は「日中関係は深刻な影響を受ける」と警告。軍事力を含む実力行使で日本に対抗する可能性があり「戦争の危機」が高まりそうだ。


 野党議員の1人は「将来的には港の整備は必要だが、今の時期は日中間の緊張を増すだけだ」と述べ、決議が提案されれば反対する意向を示唆。最終本会議では、決議をめぐって与野党対立が再燃しそうだ。

2012年

9月

17日

鳩間島むかし上演 平和の尊さ訴え

朗読劇「殉職」で、出演者9人が台本を感情を込め読み上げ、当時の状況を浮き彫りにした=石垣市民会館
朗読劇「殉職」で、出演者9人が台本を感情を込め読み上げ、当時の状況を浮き彫りにした=石垣市民会館

 戦争の悲しみを訴える創作劇「鳩間島むかし・二話(八重山戦争マラリアを語り継ぐ会主催)」が16日夜、石垣市民会館であった。市民千人以上が詰め掛け、演劇を通した平和への思いを受け止めた。


 語り継ぐ会の公演は2010年の「ハテルマ・ハテルマ」に続き2度目。語り継ぐ会は今後もさまざまな企画で、戦争体験を継承していく方針だ。舞台は戦時中、鳩間島での実話に基づいた朗読劇「殉職」と創作劇「千鳥」で構成。


 「殉職」は、戦前の皇民化教育の指針「教育勅語」の証書を守るため、船上で米軍機の機銃掃射を浴び、亡くなった校長の物語。9人の出演者が一人づつ、関係画像を背景に台本を読み上げ、当時の教育の誤ちを浮き彫りにした。


 「千鳥」は、家族6人をマラリアで失った少女を主人公に、戦争の悲しみを静かに訴える内容。語り継ぐ会のメンバーが、4か月に及ぶ厳しいけい古で培った演技で、当時の状況を再現、観客の涙を誘った。舞台前、石垣在鳩間郷友会による「鳩間中森」も披露、「鳩間節」として知られる民謡の元歌で、島の豊かな文化の一端も伝えた。


 脚本と演出を手掛けた栗原省さん=和歌山=は「戦争マラリアの体験を風化させてはならない。今後は石垣島のマラリア体験を芝居化したい。学校での紙芝居や朗読にも取り組んでいく。世界では今でも、多数のマラリアの犠牲者がでている。マラリアから復興した八重山の体験を現代の課題としても、広く伝えていきたい」と活動の一層の飛躍を誓った。

2012年

9月

17日

米原海岸で男性行方不明 シュノーケリングか

 16日午後3時ごろ、石垣市の米原海岸沖合200~300㍍のリーフ際で、シュノーケリングしていたと見られる会社員の男性(29)=那覇市=が波にあおられ、行方が分からなくなった。
 石垣海上保安部がヘリなどを出して捜索しているが、台風の接近で強風波浪注意報が発令されており、船艇は天候回復まで待機している。
 同保安部によると、男性は友人と2人でシュノーケリングしていたと見られ、友人は自力で岸へ戻った。付近にいた観光客が事故を通報した。

2012年

9月

17日

森井由美さん石垣大会へ 関西とぅばらーま大会で優勝

関西とぅばらーま大会で優勝した森井由美さん=16日、大阪・鶴見区民ホール
関西とぅばらーま大会で優勝した森井由美さん=16日、大阪・鶴見区民ホール

 八重山の叙情歌、とぅばらーまを伝承しようと「関西とぅばらーま大会」(主催・同実行委員会)が16日、大阪・鶴見区民ホールで開催された。1992年に関西在住の八重山出身者や三線愛好者で立ち上げた「関西とぅばらーま会」の結成20年も祝うイベントになった。


 神奈川県、愛知県からの応募者も含む24人が自慢ののどを競った。集まった大勢の聴衆は、八重山の文化芸能の素晴しさや、美しい旋律に思いを新たにした。大会は「鷲ぬ鳥節」の合同演奏で座開き。審査結果発表を前に、八重山舞踊(勤王流)の赤馬節などの踊りや、昨年の石垣大会の優勝者、前花啓允さん(ゲスト)が素晴らしいのどを披露した。


 審査員8名による審査の結果、愛知県日進市の森井由美さんが優勝。準優勝は、徳山孝三さん(大阪市)に決定。優勝した森井さんは、28日に石垣市で開催される「とぅばらーま大会」に出場する。「3度目の挑戦で優勝できた。石垣島に私が行くのはおこがましい気がしますが、本大会に向けて練習に励みます」と話した。


 兼久善弘実行委員長は「20周年大会にはたくさんの出演申し込みがあったが、開催時間の都合で24人に絞り込んだ。とぅばらーま会を立ち上げたころは『八重山ってどこにあるの?』と言われたが、これではいけないと思い、八重山の文化を広める活動を続けてきた」とあいさつした。(近畿地方通信員 西里涼子)

2012年

9月

17日

静かに押し寄せる「脅威」 原田 善仁

 先島諸島のみなさんの安全と未来の幸福を心から願う者として、先祖から受け継いできた豊かな大自然の恵みと平和な生活を脅かす、静かに押し寄せる「脅威」に、何とかできないものかと心を痛めている。


 その「脅威」とは「中国による侵略の脅威」のことだ。過日、中国の人民解放軍将官10人が、釣魚島について共同声明を発表した。「国際社会において日米を国際司法裁判所に提訴し、琉球問題をめぐって日米とやり合う」「中国はまず漁船を漁に行かせ、海洋監視船と海事船を進め、その後に海軍を派遣することができる」「(釣魚)島に上陸する者がいれば逮捕し、進入する船があれば撃沈することができる」などなど、独りよがりの過激なものだ。何とも盗人猛々しい。


 1968年に、イラクの油田埋蔵量に匹敵するほどの海底油田の存在が明らかになってから「中国領だ」と主張したのだから、何とも浅ましい。いたずらを続ける子供には、一喝する恐い大人の存在が要る。国家間においてもあてはまるはずだ。善悪の価値判断をしっかりもって、はっきりものを言ってけじめをつけることが大事だと思う。


 「なめたらあかんで」ということから、真の友好は始まるのではないだろうか。(熊本市)

2012年

9月

16日

領海侵入「許し難い」 中国の挑発行為に抗議 尖閣問題「新たな段階に」 自民石垣支部

中国の領海侵入に抗議し、記者会見する自民党石垣市部の市議=15日午後、支部事務所
中国の領海侵入に抗議し、記者会見する自民党石垣市部の市議=15日午後、支部事務所

 中国の海洋監視船6隻が尖閣諸島=石垣市登野城=周辺に領海侵入した問題で、自民党石垣支部(支部長・砂川利勝県議)の市議6人は15日、市内の事務所で記者会見し「許し難い行為」(砂川支部長)と中国に抗議、日本政府に毅然とした対応を求めた。中国船による領海侵入は従来から繰り返されてきたが、中国は尖閣諸島国有化の対抗措置として挑発行為をエスカレートさせており、すでに一線を越えつつあることから「尖閣諸島問題は新たな段階に入った」(砥板芳行氏)と判断。 地元の市議団として声を上げた。日中両政府宛ての文書も出す予定。

 

 砂川支部長は「中国の海洋監視船が日本の領土に踏み込んだことは許し難い行為。中国は『日本には何もできない』とメディアに発表しているようだが、日本政府の対応にも憤りを感じている」と述べ、日本政府の「弱腰」も批判した。伊良皆高信市議会議長は「中国は尖閣諸島に上陸し、南シナ海のように既成事実を作ろうとしている。(尖閣諸島を守るため)国民的な運動を展開しないといけない時だ」と指摘。


 中国の反日デモが過激化している問題についても「邦人が襲撃され、日章旗が破られるという屈辱的な光景をテレビで見ていると、日本国民も自国をどうするべきか、もっと考えないといけないと感じた」と訴えた。日本政府の対応について砥板氏は「これまでのような事なかれ主義、先送りを続けていく状況ではなくなった。政府は国際社会に対しても日本の正当性を訴えていく必要がある」と強調。


 中国の領海侵入に対し、有効な手を打てない現状について「漁業者が近海で中国に拿捕(だほ)される可能性も出てくる。周辺の警戒監視体制をこれまで以上に強化するべきだ」と求めた。同支部は市議会9月定例会で、中国に対する抗議決議と、尖閣諸島で避難港を整備するよう日本政府に求める要請決議の可決を目指している。仲嶺忠師氏は「(尖閣諸島で)早めに港を整備して、日本の実効支配を表に出さないといけない」と説明した。

2012年

9月

16日

「楽しく走る」が持続のコツ 尾尻准教授が講演

尾尻義彦氏
尾尻義彦氏

 琉球大学公開講座「八重山地区市民ランナーのためのマラソン・ランニング科学講座」が15日、市中央運動公園で行われた。マラソン競技が盛んな沖縄県のジョガーに正しい知識を身に付けてもらおうと、琉大医学部の尾尻義彦准教授が講師を務めた。

市民約80人が熱心に聞き入っていた=市中央運動公園
市民約80人が熱心に聞き入っていた=市中央運動公園

 講座は、①ゆっくりマイペースでランニングしながらフルマラソンを走れるトレーニング法②ランニングに関する科学・医学的な知識③ランニングによる健康的なライフスタイルを創造―の3つをテーマに、分かりやすく説明された。


 尾尻准教授は、沖縄県内は、県別のフルマラソン完走者が多く、人口比で全国1位であることを紹介し、「マラソンの普及は高いが、トレーニング方法が知らない人が多い。タイムよりをも楽しく走ろうと思うことが持続するコツ」とアドバイス。


 また、フルマラソンの制限タイムが6時間半であることから、「基本はゆっくりと長い距離を走ることで、1週間で合計42キロを走る目標を立て、実践してほしい」と話した。講座には、市民約80人が受講。座学のあと、屋内練習場に場所を移し、ランニング実技も実施した。

2012年

9月

16日

「3年以内に着工」目標 老朽化進む八重山病院

県立八重山病院の建て替えについて記者会見する自民県連の翁長会長(右)、砂川利勝県議=15日午後、自民石垣支部事務所
県立八重山病院の建て替えについて記者会見する自民県連の翁長会長(右)、砂川利勝県議=15日午後、自民石垣支部事務所

 自民党県連会長の翁長政俊会長は15日、市内の自民党石垣支部事務所で石垣市区選出の砂川利勝県議と記者会見し、老朽化した県立八重山病院の移転新築について「3年以内に着工したい」との目標を示した。着工に向け、地元側に対し、用地選定のための協議会を年内に設置することも要望した。

 

 翁長会長は「宮古病院が2012年度に完成しており、八重山病院の順番は次になっているが、間髪を入れず、早めの着工を県に働きかけたい」と強調。着工時期について県当局が、宮古病院の完成後「3年程度のタイムラグ」が必要との認識を示していることを明らかにし「老朽化が進んでおり、3年も待てない」と指摘した。


 老朽化の実態について、県に対し、病院事業局の予備費を活用し、年度内に調査を実施することも求めた。市は新八重山病院を現空港跡地に移転する計画を示しているが、翁長会長は「具体的には全く進んでいない」との認識を示し「国との協議もある。(地元の)協議会のテーブルに乗せて動かさないと、話が前に進まないのではないか」と懸念した。


 翁長会長と砂川県議はこの日、八重山病院の老朽化の現状を視察した。砂川氏は「老朽化で、患者や職員に迷惑がかかっていることを実感した。(県が言う)『3年程度のタイムラグ』をいかに縮めるか、地元の声が大事」と述べ、用地選定の協議会発足に向け、積極的に取り組む考えを示した。翁長会長は、市内の県営団地の早期建て替えにも取り組む考えを表明した。

2012年

9月

16日

島々つなぎネット中継 高齢者に体操教室 竹富町

インターネットを使った体操教室が行われた=9日、黒島ゆくい処(町介護福祉課提供)
インターネットを使った体操教室が行われた=9日、黒島ゆくい処(町介護福祉課提供)

 インターネットを使ったビデオ電話で、竹富町内4地区と沖縄本島を繋いだ体操教室が9日、黒島、小浜島、西表島大原、波照間島の各地区で開かれた。八重山の地域リハビリテーション「やーるー」が主体となり、町と町社会福祉協議会とともに行ったもので、今後も継続していきたい考え。


 この日は4地区合わせて40人以上が参加。沖縄本島から送られてくる講師の映像と一緒に、呼吸運動や足踏み、ひざのばしなどの体操に取り組んだ。「やーるー」では、インターネットを使った体操教室を定期的に開催していく予定で、「継続していきたい」としている。


 また高齢者に対する介護予防だけでなく、「年齢に関係なく、参加してほしい」と地域住民の健康増進にもつなげたい考え。町介護福祉課でも今回の取り組みに期待を寄せており、「機材なども必要だが、各地域の受け皿作りも必要不可欠」と話している。

2012年

9月

14日

9月はお年寄りが脚光を浴びる月…

 9月はお年寄りが脚光を浴びる月。高齢者でありながら仕事や趣味に生き生きとした表情を見せるのは素晴らしい。だが多くの高齢者は社会参加の機会が少なく、寂しい思いをしていることも現実だ◆豊かになっても老後の不安は尽きない。特に健康、経済力、生きがいが気になる。定年が近づくと元気がなくなるのもそれが原因のようだ。60歳前後で職場を去る人たちには、長い苦労の報酬として老後を楽しく過ごしてほしい◆だが、生きがいは外から与えられるものではなく、自分で努力して獲得するものだ。その形には人によってさまざま。その一つに趣味を取り上げたい◆その気さえあれば年齢や職業に関係なく、趣味を持つ機会は多い。絵画、書道、三線、茶、生け花など、数え切れないほどある。一生楽しめそうなものが決まったら、習得場所を探そう。長続きしないと意味がない。それには仲間が必要で、多いほど上達も早いようだ◆何種類もの趣味をこなしている人もいるが、とにかく「毎日が楽しくてしょうがない」と胸を張れる人生を送りたい。来る15~21日は「老人週間」、17日は敬老の日だ。「みんなで築こう安心と活力のある長寿社会」のモットーを胸に、一人ひとりが積極的に生きる心構えを持つことが必要である。

2012年

9月

14日

与那国線撤退、町に説明 RAC増便で対応 カジキ積載に制限 JTA

 来年1月で与那国線から撤退することを決めた日本トランスオーシャン航空(JTA)は13日までに、与那国町など関係機関に方針を説明し、理解を求めた。JTAの撤退後は琉球エアーコミューター(RAC)の増便で対応するが、機種はプロペラ機のみとなり、町漁協が九州に出荷するカジキの積載が制限される見通しだ。JTAは、新石垣空港開港後を見据えた「構造改革の一環」としている。

 

 現在、石垣=与那国線は、JTAのジェット機ボーイング737―400(150席)が毎日1往復、RACのプロペラ機ボンバルディアDH8―Q100(39席)が週4日1往復運航している。来年1月8日から2月までは、RACのみで月、木、土曜日に2往復、火、水、金、日曜日に3往復運航、3月以降は毎日3往復運航する。


 与那国=那覇便は現在、RACが週4日1往復しているが、1月8日からは毎日1往復する。機材がジェット機からプロペラ機に小型化されることで、町漁協からは「カジキの輸送が制限される」と懸念する声が出ている。JTAによると、ジェット機だとカジキを10箱程度積載できるが、プロペラ機では2箱までだという。


 カジキは福岡空港を経て熊本県に輸送される。JTAは石垣経由と那覇経由で1日3回、最大6箱を福岡空港に輸送する方法を提案している。提供座席数は来年3月以降、JTA、RACが運航した場合の189席からRACのみの117席に約38%減少する。JTAは「現在も利用率は5割程度」としており、利用者に影響はないとしている。


 JTAの内間康貴執行役員らが町と町漁協を訪れて運航計画見直しを説明したが、外間守吉町長、中島勝治組合長ともカジキの積載に制限が出ることを理由に、難色を示したという。内間執行役員は13日、八重山日報の取材に対し「カジキをすべて運べなくなるのは心苦しいが、民間企業として生きていくための構造改革であり、理解を求めたい。利用者にはなるべく迷惑を掛けないようにしたい」と話した。


 新空港開港後はLCC(格安航空会社)が参入するため、JTAは石垣路線で大幅な減収を予想しており「構造改革」によるコスト削減を進めている。現在所有している16機も来年3月までに12機に削減する計画で、与那国線の撤退も、その一環として浮上した。グループ企業のRACとの連携により、路線そのものの廃止はないとしている。

2012年

9月

14日

韓国から初のチャーター便運航へ アシアナ航空が初視察 八重山観光の可能性探る

アシアナ航空の視察団が初めて来島した。歓迎のハングル文字の横断幕も用意され、温かな歓迎を受けた=石垣空港
アシアナ航空の視察団が初めて来島した。歓迎のハングル文字の横断幕も用意され、温かな歓迎を受けた=石垣空港

 新石垣空港開港に合わせ、初の直行チャーター便を運航させるため、韓国・アシアナ航空視察ツアー一行が13日、空路石垣市入りした。一行は3泊4日の日程で、石垣市と竹富町の観光地を巡り、八重山観光の可能性を探る。アシアナ航空の視察は初めて。

 

 アシアナ航空によると、チャーター便は韓国から新石垣空港へ直行、八重山からも乗客を募り韓国へ戻る。日程や便数は検討中という。同社は現在、仁川(インチョン)―那覇間を1日1往復させている。石垣市観光交流推進課によると、直行便が実現すると、チャーター便を含め、石垣市に乗り入れる外国航空会社(台湾含む)は4社目になる。


 一行は、アシアナ航空ソウル支店のジュ・ヨンギル・チーム長とキム・ソクゼ沖縄支店長、韓国の旅行代理店の幹部職員ら12人で構成。来年3月の新石垣空港開港に向け、韓国からのチャーター便運航を受け、沖縄観光コンベンションビューローが招待した。石垣空港であった歓迎式(石垣市観光協会ほか主催)で、ミス八重山の宮良美寿々さんがジュ・チーム長に花束を手渡した。


 宮平康弘会長は「ミシュランガイドで三ツ星を得た川平湾を含め、八重山は海が美しい。素晴らしい自然と文化、人情を味わい、新空港に一番乗りしてほしい」と期待を込めた。ジュ・チーム長は、流ちょうな日本語で「新空港のオープンを石垣の人々と一緒に、私たちも待っている。チャーター便を1便以上運航する。韓国で(八重山観光の)宣伝活動をしたい」と述べた。


 歓迎式後、一行は小型バスで島内観光。やいま村と石垣島鍾乳洞を視察した。14日は西表と竹富島を巡る。

2012年

9月

14日

米寿・カジマヤー 記念ボトル受付中 八重泉酒造

 有限会社八重泉酒造では、九月の米寿・カジマヤーの季節に合わせて、記念ボトルの受付をしている。この商品は、同社の人気商品「琉球泡盛八重泉30度」のラベルを写真や名前などのオリジナルラベルに変更し、記念品として最適な商品に仕上げている。また、最近では刻印ボトルも人気がありおすすめ。

 

 米寿やカジマヤーのお祝い以外にも、様々な記念ボトルの受付を随時行っており、人気が高い。オリジナルボトルには、一升瓶や三合瓶以外にも様々なタイプがあり、担当の前泊さんは、「お気軽にご相談していただきたい」と話す。申し込みは、電話、ファックス、メールでも可能。問い合わせは、83―8000まで。

2012年

9月

14日

アジアの平和のためオスプレイ配備を 高田 初美

 私は広島に住んでいるが、7月隣県にある山口の岩国基地にオスプレイが陸揚げされた時、広島では一日中「オスプレイ反対」の声ばかりを報道していた。何度もオスプレイの事故の映像を放送。「この映像を何度も見ていたらオスプレイ反対になるだろう」と私は思った。


 「事故が起きたら大変だ。だからオスプレイ反対です」と言うが、普通に考えてアメリカが自国兵士の命を危険にさらしてまで欠陥機を使い続けるだろうか。オスプレイの事故率は、アメリカ海兵隊航空機の平均事故率を下回っている。

 

 オスプレイが滑走路がいらず飛行距離が長く速度が速い、多くのものを運べる。戦略上非常に有利だと言われている。何よりなぜオスプレイが今、沖縄に配備されないといけないか。中国の軍事力強化と拡大がどれほど本気か。私たちが考えている以上の脅威だ。このような情報を多くの人が知ればオスプレイ配備に納得はずだ。


 石垣におられる方は、中国からの軍事的脅威を日々実感しておられることだと思う。日本を守るため、アジアの平和のために沖縄へのオスプレイ配備は必要だ。(広島市南区)

2012年

9月

13日

全学校で防火対策に不備 23校で立ち入り検査 消火器未設置や管理者不在 市教委、対策強化へ

 石垣市消防本部(大工嘉広消防長)が8月、市内の公立小、中、高校、幼稚園23校で防火対策の立ち入り検査を実施したところ、消火器を設置していなかったり、防火管理者を置いていないなど、すべての学校で何らかの不備が見つかっていたことが12日分かった。子どもたちの安全確保に大きな責任を持つ学校現場で、火災発生時の対策がなおざりにされてきた実態が浮き彫りになった。市教育委員会は10日から学校に消火器の配布を始めるなど、対策強化に乗り出した。

 

 市内の公立小、中、高校、幼稚園は46校あり、市消防は夏休み期間の8月6日から29日にかけ、半数の23校で立ち入り検査を実施した。消防設備の不備や欠陥が見つかったのは19校・園(82・6%)。消火器を設置していない、耐用年数切れ、火災感知器の不良、バッテリー切れ、避難時の誘導灯火破損、屋内消火栓の破損―などが指摘された。


 消防法によって、一定以上の規模の学校には有資格者の防火管理者(通常は教頭)を配置しなくてはならないが、今回の検査で対象となった20校・園のうち、14校・園(70%)で配置していなかった。


 市消防によると、調査対象となったすべての学校で、防火管理者を置いていないか、消防設備に不備・欠陥が見つかったという。大濵安久予防課長は「法令に基づいて、段階的に改善を指導していく」と話した。


 立ち入り検査の結果を受け、急きょ、来月30、31日に防火管理者の資格を取得するための講習会を開催することを決めた。市教委は7日付の文書で、資格保持者がいない学校に対し、担当者を講習会に参加させるよう指示した。


 消火器が設置されていない学校に対しては、10日から消火器の配布を始めた。担当者は「消防の立ち入り検査を受けた措置ではなく、検査前から配布を準備していた」と話している。玉津博克教育長は「児童生徒の安全にかかわる由々しき問題だ。早急に対応し、父母の皆さんに心配をかけないようにしたい」と強調した。


 石垣市PTA連合会の上原康進会長は「早急に改善に取り組んでもらわないと、保護者は不安だ」と話し、組織としても防火対策の強化について話し合いたい考えを示した。立ち入り検査が行われたのは、高校3校、中学校5校、小中併置校4校、小学校7校、幼稚園4園。

2012年

9月

13日

防火対策不備 危機感の欠如露呈 市教委 「検査きっかけに改善」 

 石垣市消防が実施した防火対策の立ち入り検査で、対象となった23校・園すべて何らかの不備が見つかった。学校現場は児童生徒の安全確保に最も大きな責任を負うだけに、予算措置を行う教育行政も含め、危機感の欠如が露呈した事態といえる。玉津博克教育長は、防火対策の強化に向け「今回の検査が一つのきっかけになった」と前向きに受け止め、関係規則の改正も含め、迅速に対応する考えを示している。

 

 学校で火災が発生した場合、現場に消火器がなかったり、火災報知機がバッテリー切れで作動しなかったりすると、避難が遅れ、大惨事につながる可能性がある。ある校長は、こうした消火設備の不備について「予算が伴うので、学校だけではすぐ対応できない。学校の怠慢だったとは言えないだろう」と話す。ただ、結果として子どもたちが「危険な状況」に置かれていた事実は否めない。


 こうした消防設備の維持管理に責任を負うのが有資格の防火管理者だ。教職員、児童を含め50人以上の規模の学校、30人以上の規模の幼稚園には配置が義務付けられているが、立ち入り検査では、配置済みの学校は対象となる20校・園のうち6校・園しかなかった。


 市教委の調査では、25小・中学校のうち、有資格者の防火管理者が選任されているのは12校だけだった。学校の管理について規定した小・中学校管理規則にも不備があった。校長は防火の責任分担を定めることとされているが、防火管理者の配置については明記していない。


 県が策定した県立高等学校管理規則では、各高校に対し、消防法に基づき、防火管理者を定めて消防長に届け出ることを求めている。石垣市では学校現場、教育行政の双方に対し、長年にわたる防火意識の甘さも指摘されそうだ。


 玉津教育長は、こうした防火対策の不備について「以前から分かっていた」と率直に認め「事前に防火管理者の実態などを調査して対応を検討していた。なかなか改善の糸口がつかめなかったが、今回の立ち入り検査が一つのきっかけになった」と説明した。


 小・中学校管理規則についても「早急に改正し、防火管理者を位置づけて、消防計画や避難訓練を充実させたい」と父母の不安払拭に取り組む姿勢を強調した。市消防は、今回立ち入り検査の対象にならなかった残り23校についても、冬休みなどを利用して順次、検査に入る方針。次回検査で、防火対策の改善がどれだけ進むかが、市教委の本気度を探る「試金石」になりそうだ。

2012年

9月

13日

ビギンがPRソング制作 来年3月の新空港開港

ビギンの写真を掲げ、新空港開港のPRソング制作を発表する中山市長=12日午後、市役所
ビギンの写真を掲げ、新空港開港のPRソング制作を発表する中山市長=12日午後、市役所

 石垣市は、来年3月の新石垣空港開港を広くPRするオリジナルソングを、石垣市出身で観光大使でもあるバンド、ビギンが制作すると12日発表した。住民を巻き込み、PRソングを活用するプロジェクトも始動させるという。


 歌詞の公募の有無など、オリジナルソングの制作方法、制作時期は未定。ビギンはコメントを発表し「このプロジェクトは到底ビギンだけでは完成させることはできません」と広く支援を呼び掛けた。


 その上で「心を合わせ、新たな扉を開く私たちの石垣島のうたを一緒に作り上げましょう」と意気込みを示した。中山義隆市長は「(開港に向け)島全体で観光客を迎える雰囲気を作りたい。市民も楽しめるPRソングになれば」と期待。


 市はプロジェクトのオフィシャルホームページ(HP)も開設した。詳細はHPや記者会見で随時発表する。HPアドレスはhttp://www.isg-project.jp/

2012年

9月

13日

「Jアラート」試験放送 ほぼ順調に作動 FM1回目は中継されず

石垣市役所に設置されたJアラートの端末。試験放送で順調に作動した
石垣市役所に設置されたJアラートの端末。試験放送で順調に作動した

 総務省は全国瞬時警報システム「Jアラート」の自動放送訓練を12日午前10時と午前10時30分の2回、全国一斉に実施した。


 石垣市では、市内34基の防災行政無線とFMいしがき、防災情報一斉メールシステムで「これは試験放送です」とのメッセージが流され、ほぼ順調にシステムが作動。だが、FMいしがきの1回目の放送は中継されなかった。同局は「原因を調査して対策を取りたい。2回目は順調に作動した」としている。


 Jアラートは、地震や津波、他国からの武力攻撃などの緊急時に、国からの警報を伝達するシステム。4月13日、北朝鮮の弾道ミサイルと見られる発射実験では、システムが作動せず問題となった。総務省は今後、定期的に全国一斉の試験放送を実施する予定。

2012年

9月

13日

考え方、考えさせ方 辻 維周

 先日の報道によると、教育長が提唱した冠鷲プロジェクトの努力が報われて、学力の向上が顕著に表れてきたとのことであるが、非常に喜ばしい限りである。


 私は約三十年間大手予備校の講師を務め、それ以外にも中学校から大学院そして社会人教育まで幅広く教える機会に恵まれているが、近年は生徒・学生に「考える力」「考えようとする努力」が急速に失われてきているように感じられてならない。少し難問にぶつかると全く考えようともせずに「わからない」を連発し、問題を解決しようとする努力すら放棄する。その態度を叱るとふて腐れたり逆切れしたりする。それを「ゆとり教育」のせいにするのは簡単であるが、指導するほうも努力を怠っていたのではないだろうか。

 

 つまりほとんど何の指導もせずに「とにかく考えてみなさい。」と無責任な発言をしたり、面倒になってすぐに解答を与えてしまったりしてはいなかっただろうか。これでは、言われた側も考える糸口を見つけられず困惑したり、安易な方向に走ったりするばかりである。


 物事を考えさせるコツは、生徒・学生が出した答えを正解か失敗かすぐに判断するのではなく、なぜそのように考えたのか、なぜそのような結論に達したのかを労をいとうことなく生徒・学生と話し合い、向き合うことである。

 

 さらに結論として間違ってはいたとしても、そこに至るプロセスがある程度あっている場合には、その部分を評価して軌道修正させ、正しい答えに誘ってゆく努力も大切である。またその解答が斬新なものであった場合には、否定せず教える側も一緒になって検証してゆくような柔軟さもほしい。その時点での教育が社会人になったときにマニュアル人間のままで終わるか、それとも柔軟な思考を持つ人間に成長してゆくかの基礎作りになってゆくということに、教員側にも気づいてもらわなくてはならない。


 そのためには「結論が出ない問題」を自分なりに考えさせてゆくトレーニングが重要である。たとえば必ず私が学生に課す課題として「無とゼロと虚の違いを自分なりに考えよ。」というものがある。これは当然結論など出るはずのない問題であり、いきなり出題された学生は当然ながら困惑している。しかししばらく考えさせた後で考え方のヒントを与えると、思考の糸口が見つかり、きちんとした論理を構築した論文を書き上げる学生が多い。


 学校であれ職場であれ、指導する側の人間は相手が何も考えてくれないと嘆く前に、自分自身の思考を柔軟にし、その上で考え方のヒントを与えるとかなり状況が改善されることもあるということを、知っておくほうがいいだろう。(本紙論説委員)

2012年

9月

12日

新石垣空港開港後、現空港跡地への整備が…

 新石垣空港開港後、現空港跡地への整備が計画されている離島からの急患輸送時に使用するヘリポートの事業主体が決まらない状況が続いている◆現在は空港と医療施設が近距離であることから比較的スムーズに業務が行われているが新空港へ移転となれば、市街地の医療施設や消防署は遠距離となり、従来のスピードで患者を搬送することできなくなる◆そこで必要となるのが、現空港跡地へのヘリポート設置だ。新空港から出発したヘリは離島から患者を乗せ現空港のヘリポートに到着し、患者を市消防の救急車へ引き継ぐ考えだが、離島住民の生命線ともいえるヘリポートはなぜか事業主体が決まらない◆最も多く(年間100件前後)の患者を搬送している竹富町は各島にヘリポートを設置しており、設備や施行に関してノウハウもあるはずだが、未だ事業主体となるべく動きを見せていない◆設置場所となる石垣市や県の動きが遅いのであれば、町民のために竹富町が主導権をもって動くべきだ。なによりタイムリミットはすぐそこまで迫っている。高齢化が進み離島の急患搬送業務の重要性は増すばかり。このままでは「島に住んでいないから島民のことが分からない」と、言われかねない。

2012年

9月

12日

無人野菜販売が人気 共同作業所「ハピル」 「安くておいしい」と評判

手作りした販売台の前で、おいしい野菜をアピールする利用者ら=共同作業所「ハピル」前、大川
手作りした販売台の前で、おいしい野菜をアピールする利用者ら=共同作業所「ハピル」前、大川

 障がい者の就労を支援する共同作業所「ハピル(宮良美枝子所長)」=大川=の野菜無人販売が人気だ。30代から70代まで、8人の利用者らがていねいに育てた旬の野菜は「安くておいしい」と、常連客もいるほど。


 無人販売は4、5年ほど前から作業所の前で始めた。販売台は高さ1㍍70㌢余り、横1㍍ほどで、利用者が手作り。販売台に、さまざまな障がいを持つ利用者が、ていねいに育てた「旬のもの」を並べている。現在、トウガンが80円から600円まで、ナスは1袋100円―と格安で販売。県立八重山病院の裏手にある販売台に、朝からドライバーが車を止め、野菜を買い求める姿が見られている。


 支援員の中島夏子さん(41)は「お客さんから『安くておいしい』と評判。不定期で市役所などでも販売していて、人気を集めている」と話す。700平方㍍ほどの畑に、土地を無毒化する活性剤を使っているのが「おいしさの秘密」と言う。農業指導員の平安山良和さん(53)はハピルに入って8年目。「思うように行かないことが多いが、時々レクに出掛けたり、休憩時間には皆とユンタクでき楽しい」と日に焼けた顔をほころばせる。


 利用者の玉津泰宏さん(60)は「病院に通いながら、ここ(ハピル)で働いている。暑い時には、私のために、仲間が日陰をつくってくれる。一緒にいるだけで心が安らぐ」と農作業を満喫している様子だった。

2012年

9月

12日

石垣市の児童生徒の学力向上を喜ぶ㊦ 徳松 信男

▽冠鷲プログラム実施の成果
 八重山で今大事なことはまず小、中学校の生徒の児童生徒の学力向上である。市の教育委員会の提案している冠鷲プロジェクトは蔭山英男氏が開発し、多くの学校で実証されたものである。石垣市教育委員会の提唱しているのは読み書き、音読計算の反復学習である。これは影山方式のモジュール授業(モジュールはまとまった小部分の意)で「朝一番の45分の授業時間を15分ずつ3つに分けて、読み、書き、計算の基礎を反復練習する事によって集中力(脳の活性化)や基礎学力をつけようとする取り組みである。


 それに児童生徒の基本的生活習慣の確立である。「早寝、早起き、朝ごはん、家族団欒」がそれであり、テレビ視聴時間を短くして、家庭学習時間を、30分を超えて1時間、1時間半と少しでも伸ばすような取り組みである。目安は15分×学年である。


 今般の学力向上の成果で従来と変わった点がいくつかある。これまでも学力向上推進委員会があったが、教育委員会の指導課中心であった。主な改革点は①学校指導課といきいきまなび課が中心となり学力指導にあたっている。②校長と職員が一致団結して学力向上に取り組んだ事。③朝のモジュール学習時間をとりいれた事。④教育長、課長以下7、8人が参加して夏休みに学校現場の先生方との意見交換会を18校にわたって行った事。⑤学力とは学ぶ力であり、記憶力や知識の量は学力の一側面にすぎないという従来のゆとり教育路線を廃した事。⑥新市長になり予算が倍増した事等であるとのことである。


 また真喜良小学校では平成14年からフロンティアスクールを行い、学力面においてかなりの成果を上げたが、これは影山方式によるものであったそうである。石垣市でも小規模校数校においては以前から、すでに全国平均以上か、或いは大幅に上回っているのである。


 学力向上には学校現場の教員を始め教育関係者が一体となって進めることが大事である。家庭にあっては良い生活習慣の連鎖反応が必要だ。蔭山氏の著書を読んで興味あるのは、学力が伸びれば知能指数も伸びると言う事である。また勉強が楽しく、大切であると思える生活習慣が家庭において必要であると強調される。その点で私は父兄が放送大学の学生になって家庭で学ぶ姿勢も一石二鳥であると思う。大いに推奨したい。


 ところで昨年(平成23年度)、八重山地区中学公民の教科書選定問題で揺れに揺れた。八重山毎日新聞の平成23年9月7日付け社説では、「県内上位はもはや無理か~玉津教育長の冠鷲事業、教科書問題で困難に~」との見出しで教科書採択に対する教育長の強引な手法のため教育関係者始め地域が一体となる推進体制が望めなくなったために県内上位の学力向上は同教育長の「自業自得」でもはや無理との見方を伝えている。それどころか県紙2紙を始め方々で玉津教育長は集中砲火を浴びていた。よくノイローゼにも病気にもならず、出勤拒否もせず頑張ったものだとそのしぶとい精神構造に多くの人が感心し、あるいはあきれたかもしれない。


 いまどきいじめの問題で登校拒否をする生徒も多いがこれにも自ら答えをだしている。教育長の卓話の最後に学力向上という難関を乗り切るためにパワーの源としたいと言って蔡温(江戸期琉球王国の政治家)の琉歌を紹介している。


「褒マリ謗ラリヤ世ヌ中ヌ倣イ 謗ラリヌ者ヌ ヌ役タチュガ」~褒められ、謗られは世の倣い謗られぬものが何の役に立つと言うのか~


 八重山の児童生徒の学力が県内最高水準になる日を待ち望んでいる。(本紙論説委員)

2012年

9月

12日

オスプレイ機反対者は自動車に乗らないのか 大浜 京子

 オスプレイ機反対運動が、派手に各地で催されている様であるが、自動車の事故も大いに考慮に入れるべきである。毎日の様に交通事故が多発しているのであるから、飛行機の事故も同じ様に考えて、自動車に乗らずにオスプレイ機反対の行動を示してほしい。


 私が以上の様な発言をしたら、恐らく大勢の人々から「バカヤロー、何を言っているんだお前は」と怒られるだろうと予想しているが、私はいたって正気で発言している。私が運転している時は、「車は走る凶器である。一歩間違えば大災害になるぞ」と自分に言い聞かせながら運転をしている。


 飛行機も同じ凶器でもある。快適と同時に災害も抱え込んでいるのが自動車であり、飛行機であり、原発でもある。自動車に関して言うと、公害問題が起こることによって、研究者集団は自動車をより進化させてきた。

 

 オスプレイ機は、尖閣諸島非常時に備えて配備される輸送機である。30分以上時間がかかる地域をわずか7分で到着して物資や急患を運ぶという優れた飛行機である。私達は、事故があっても飛行機に乗って旅行をしている。事故があっても車を運転しているではないか。


 オスプレイ機はボーイング社製の大型輸送機であるが、事故をおこしたから、絶対にダメというのでは、あまりにも極端ではないだろうか。事故機にはパイロットすら乗らないはずである。より進化させて配備されているのであるから、オスプレイ機反対運動は止めてほしいと私は思っている。オスプレイ機反対者は、危ない自動車にも乗らないはずである。天災にはかなわないとしても、人災は避けなければならない。当然の事である。


 オスプレイ機事故も自動車事故も万全の注意を払って配備される訳であるから、後は人間側の慎重な操縦責任が問われるべきだと考えている。オスプレイ機歓迎。

2012年

9月

12日

白保型郷中教育のすすめ 石垣 栄一

 あっぱれ 新安里屋ユンタ歌碑建立に奮い立つ先輩達
 子弟教育の模範として、薩摩藩で生まれた郷中教育がある。郷中とは、今で言う町内会のこと。郷中教育は、郷中内の先輩達によって、後輩の勉学、武芸の指導、躾、心身を鍛え、強い後輩の指導育成のこと。


 その教育が功を奏し、新しい日本の夜明けである明治維新には、西郷隆盛、大久保利通、東郷平八郎、大山巌など多くの人材を輩出し、近代日本を築く原動力になったことは良く知られている。ところで、我が白保でも、若者達が夢と誇りを持って、次世代を担う、たくましい子供達の育成をめざし、村を挙げて、後輩達の教育力の向上、健全育成、情操教育に情熱を燃やし、教育、スポーツ、音楽界等に、優秀な人材を輩出していることは、承知のとおりである。


 白保ゆらてぃく憲章には、勤勉、寛容さ、友好さ、文化的感性・団結心・友情心に富んだ特有の気質があり、その気質はこれまで世代を超えて受け継がれており、将来も守るべき精神的遺産だと評価している。


 私達は、幼い頃から、先輩達から、
 年長者を尊敬する
 何事にも負けるな
 うそをつくな
 等、人として生きていくためにもっとも必要なことの教えを受けて育った。
 先輩達のご恩に報いるためにも、安里屋ユンタに唄われている素朴でのどかな情景、伝統芸能、文化、素晴らしい島の自然をしっかりと守り、優秀な後輩達の育成に手助けをしていきたい。


 今、故郷白保では、新安里屋ユンタ歌碑建立に「俺がやらねば、誰がやる」と奮い立つ先輩達の行動に心を打たれる。これこそが、白保型郷中教育そのものである。皆様、男達のロマンに手助けをし、新安里屋ユンタ歌碑建立を成功させようではないか。

2012年

9月

11日

キロ2500円の高値 「尖閣」アカマチ東京へ

尖閣諸島周辺で釣れたアカマチなどの箱に「尖閣」商標シールを貼る高江洲社長=10日午前、八重山漁協
尖閣諸島周辺で釣れたアカマチなどの箱に「尖閣」商標シールを貼る高江洲社長=10日午前、八重山漁協

 株式会社尖閣(石垣市真栄里)の高江洲正一社長(45)は10日、八重山漁協のセリに仲買人として参加し、尖閣諸島(石垣市登野城)周辺で釣れたアカマチをキロ当たり2500円の高値で競り落とした。同社はこの日、「尖閣」の商標シールを外箱に貼り、アカマチなどを東京の築地市場に初出荷した。高江洲社長は、今後も尖閣諸島周辺で釣れた魚類を高値で購買する意向を示し「漁業者には、どんどん尖閣周辺で漁をしてほしい」と呼び掛けた。


 アカマチは現在、キロ当たり1000円前後で取り引きされており、2500円は破格。同社の依頼を受けた漁業者などが前日までに尖閣諸島周辺で約20本を釣り上げ、セリに出した。同社のセリ参入は、漁業者に対し、尖閣諸島周辺での漁業活動を促すデモンストレーションの意味合いもある。


 セリのあと、高江洲社長は「尖閣諸島は石垣市の行政区域なので、石垣市周辺で捕れた魚は、尖閣ブランドで売り出せるようにして、東京や大阪に販路を拡大したい。高く売れれば漁業者も喜んでくれる」と意気込んだ。「尖閣」の商標シールを活用することで、築地市場では高値取り引きが期待できるという。


 同社は今年6月、「尖閣」の商標権を取得した。八重山漁協も商標権を主張しており、特許庁に異議申し立てを行っている。同社が「尖閣」の商標シールを活用した販売活動を開始したことについて「異議申し立ての判断を見守る」として当面、静観の構えだ。

2012年

9月

11日

最優秀賞に宮城幸子さん 作詞の部入賞者決まる とぅばらーま大会

最優秀賞を受賞した宮城幸子さん
最優秀賞を受賞した宮城幸子さん

 2012年度とぅばらーま大会作詞の部の入賞作品が10日、発表された。最優秀賞には市内宮良の宮城幸子さん(63)、優秀賞は市内登野城の上地京子さん(55)と、市内登野城の松原秀男さん(68)、佳作は市内大川の鳩間真吉さん(82)の作品が選ばれた。作詞の部には県内外から44人88点の応募があったほか、大浜中学校から89点、竹富中学校から27点の応募があった。


 最優秀賞の宮城さんの作品は、「幼い頃、母の背中で聴いた子守歌は心に深くやきついており、今度は私が初孫に子守りをしながら歌ってあげましょう。この唄を聴きながら、賢く健やかに成長してくれますように」と、母への回想と初孫への願いを込めた歌詞。


 初めて応募した宮城さんは、亡くなった母親の介護体験を通して歌詞を思い付いたという。「母にはよく子守唄を歌ってもらい、私自身も子どもたちに子守歌を歌って育ててきた。命のバトンのように、子守歌も引き継いでいきたいという思いで考えた」と話し、「受賞には驚いているが、母に良い報告ができる」と笑顔を見せた。


 最優秀賞作品について、仲吉委子委員長は「達者な方言で、優しく詠った丁寧な歌であると審査員一同の評価を受けた」と講評した。課題は、過去に歌われた作品の類似的な歌詞が多々あったことや方言の未熟さ、表記の工夫、曲にのせられないなどがあり、「歌詞の『ンゾーシーヌ』に続く言葉も熟慮して付けくわえてほしい」とした。


 このほか、中学生の作品については「散文的な歌詞が多く、曲にのせられない。地域の方と一緒に作詞づくりに取り組んでもらいたい」と期待を寄せた。最優秀賞と優秀賞の作品は、今月28日に午後7時から新栄公園で開催する「とぅばらーま大会」で歴代チャンピオンによって歌い上げられる。

2012年

9月

11日

きょう琉大離島支援Pスタート 「知のふるさと納税」

琉球大学による離島支援プロジェクト「知のふるさと納税」が今年も行われる。写真は昨年の琉大生による進路相談会
琉球大学による離島支援プロジェクト「知のふるさと納税」が今年も行われる。写真は昨年の琉大生による進路相談会

 琉球大学の離島支援プロジェクト「知のふるさと納税」が11日からスタートする。八重山出身の琉大生が郡内の中学高校を訪問し、交流事業や進路相談会などを開催する。同事業は、広く県民に「知」の還元をしようと2009年から実施、昨年から地元出身の学生を各学校に派遣している。児童生徒の進路に対する関心を高めることが目的。


 今年は市内の伊原間中学校(11日)と石垣中学校(12日)、竹富町の大原中学校(13日)で交流授業を行い、八重山高校で進路相談会(12日)を開く。


 派遣される八重山出身の学生は、西原彰浩さん(教育学部4年)、池田亘さん(理学部3年)、高山類さん(同3年)、田安笑美子さん(同3年)、安里貴舟さん(同3年)、松原和稀子さん(法文学部3年)、土田萌さん(教育学部2年)、與那覇侑花さん(法文学部2年)、平良悠里さん(同1年)、新村真人さん(医学部1年)、石垣朋江さん(教育学部1年)、玉城円美さん(法文学部1年)、内原早紀子さん(同1年)、崎山奈美さん(工学部1年)。

2012年

9月

11日

沖縄特有の課題に活用 市、9事業は取り下げ 分捕り合戦、問われる「能力」 一括交付金

 国が県、市町村に配分する一括交付金(沖縄振興特別推進交付金)で、石垣市は10日までに65事業が認められ、さらに10事業が要望中になっている。自治体にとっては、財源不足のため芽が出なかった事業に着手できるチャンスだが、使途は沖縄特有の課題を解決するための事業に限定。9事業は国に認められず、取り下げざるを得なかった。国と渡り合うため、市町村の「説明能力」が問われる制度でもある。

 

 取り下げた事業のうち「離島医療充実事業」は、市民の健康を守るため、最新の胃カメラを購入したり、がん、難病患者が治療のため本島に渡航するための費用を助成する内容だった。市は渡航費用について、独自財源で手当てすることを決めたが、胃カメラ購入は見送りに。市議の1人は「認められたほかの事業に比べても、重要性は高いと思うが…」と首をひねった。予算を認めるかどうかの国の基準は、市民感情からは分かりにくい面もある。


 給食の配送車を購入する事業や、全教員にパソコンを配布する事業も認められなかった。市の財政担当者は「単にモノを買うだけの事業は、認められないようだ」と話す。幼稚園の預かり保育実施園を増やす事業、国際化推進に向けて英会話教室を開催する事業、NPОとの協働のまちづくりを推進する事業も「沖縄特有の課題とは関係性が薄い」として認められず、最終的に取り下げられた。


 6月に発表された第一次内諾事業には入らなかったが、国との再調整で、7月、9月の第二次、第三次の内諾事業として認められた事業もある。事業の目的や内容を沖縄特有の事業に合わせるために変更するなど、事業を「練り直し」たことで国の理解を得た。野良猫の避妊去勢事業や、防犯灯をLED化する事業などが主な例。第一次内諾事業は38事業だったが、第二次で12事業、第三次で15事業が認められている。


 中山義隆市長は今年1月、一括交付金制度を「市町村の分捕り合戦」と表現したが、一括交付金の獲得をめぐる調整は、国にいかに事業を認めさせるかという市町村の能力が問われる局面でもありそうだ。市の一括交付金の配分枠は13億円で、現時点で認められた事業費総額は10億9800万円。要望中の事業は総額1億9700万円で、初年度の「分捕り合戦」はラストスパートに入った。市財政課は「配分枠は使い切りたい」と意気込む。

2012年

9月

11日

石垣市の児童生徒の学力向上を喜ぶ㊤ 徳松 信男

 8月30日付の本紙一面に「全国学テ、6科目で県平均上回る過去最多、冠鷲PJ奏功」の見出しは多くの石垣市民が喜びを持って見たニュースである。いつも児童生徒の学力について語られる時沖縄県は全国で最下位、石垣市は沖縄県で最下位と言われたものであった。これを聞くたび肩身の狭い思いをしたのは教育関係者だけでなく多くの市民であるのは間違いない。芸能やスポーツ関係では八重山の児童生徒は全国的に活躍してきているが、学力が低迷したままの状態が2、30年も続いてきた。その意味で4月に行われた今回の全国学力テストの結果は市教育委員会の冠鷲プロジェクトによる取り組みが功を奏したと言っていい快挙である。


 全国学力テストは小学6年生と中学3年生が、前者は国語A、国語B、算数A、算数B、理科、後者は国語A、国語B、数学A、数学B、理科を抽出により受験した。Aは知識、Bは応用力が問われる問題で、石垣市からは小学校6校(抽出率30%)、中学校5校(抽出率55.6%)が参加した。


 学力テストの結果を詳しく見ると小学校6年生で、5科目中2科目で県平均を上回るが3科目は下回っている。平均してみると県平均にはまだ届いていない。中学3年生で見ると5科目中4科目で県平均を上回っているが数学Aだけがわずか0.8ポイント下回っているだけである。

 

▽八重山における学力の問題点
 平成19年から24年までの学力・学習状況結果一覧を見ると、冠鷲プロジェクトは平成23年から玉津教育長主導で取り組みが始まったものであるが、教育長の学力向上に対する決意は23年1月26日のロータリークラブ例会卓話で良く表明されている。その内容は文・武・芸に秀でた生徒像と学校像の理想、八重山の教育の過去・現在の分析、学力向上のための冠鷲プロジェクト、保護者の力・地域の力を教育に反映する事を目指すものである。


 文とは学校での勉強、武とはスポーツ、芸とは芸能や芸術など文化面の活動である。「現在武と芸については石垣市の子どもたちはかなり秀でているが、足りないのは学力の部分である。これは私たち石垣市の教育関係者の落ち度であり、深く反省しなければいけない」と言っている。教育関係者でここまで言い切った人は少ないのではなかろうか。


 良くいわれることであるが、高校の学力低下は中学校に、中学校の学力低下は小学校に、また小学校の学力低下は家庭にあると言う責任転嫁論が多く、こうした言いわけを当事者意識が乏しかったと断じ、「責任は自分たちにありとの覚悟で全うな教育システムを作りたい」と述べている。


 また次に八重山の教育の過去・現在・これからについて分析している。1950年代において八重山の小学校の学力調査の結果は県全体で3位であった。60年代になると、小学校では八重山は14地区で5位、中学校も5位であった。高等学校についても1960年代は高校生の学力は国費・自費で判断しているが、1位那覇高校、2位宮古高校、3位首里高校、4位八重山高校が入っている。しかし、1971年度を境にして復帰後八重山の高校生の国費合格や琉球大学の合格者数は激変して、教育の八重山は地に落ちた。


 さて、玉津教育長の見解では、学力の低い状態が当たり前になると、学力が話題になっても教師は気にしないし、地域も無関心を装った。一方1970年代以降では勉強する事への意欲や学力向上への意欲が薄れると、生徒の興味や関心は芸能やスポーツに移っていった。郷土芸能も盛んになり多くの有名な芸能人やスポーツマンを輩出している。それは素晴らしいことである。

 

 しかし大多数の生徒の学力が低下し、復帰後15年もすると八重山高校から校現役琉大合格ゼロという事態になり社会問題化した。それを受けて進路指導を重視した特別クラスが設置された。以後25年になるがその間国公立大学に年間20人前後の現役合格者を出してきている。


 玉津教育長の視点の基準が琉球大学をはじめとする国公立大学の進学にのみに向いているようである。優秀な私大や高専、海外の大学、或は苦労して何年か後で合格したもの、進学せずにそれ以上に社会的に成功した人を考慮していない。これらのデータは不十分らしい。(つづく)

2012年

9月

10日

猛暑が続く中、街を行き交う人々も…

 猛暑が続く中、街を行き交う人々も、うだる暑さの中、陽炎となって揺れて見えていたが、ツバメの飛び交う秋の訪れとともに熱帯夜から解放され、いくぶん過ごしやすくなった◆先月30日から今月1日までは旧盆で、ソーロン台風が近づく中、市場やスーパーは旧盆用品を買い求める客でごった返した。同じ賑わいでも、正月のせわしさと旧盆の忙しさは、どことなく違う。並んでいる品物のせいだろうか◆沖縄にとって旧盆は特別の日だ。本土に進学、就職したりすると「正月に帰れなくてもお盆には必ず帰ってきなさいよ」と老いた父母や親類から言われたものだった。先祖を崇拝する精神だろう◆本土からの航空便が満杯で、キャンセル待ちになっていると聞くたびに、帰る人は大変だろうが、ある種の安堵感をおぼえる。この日ばかりは、みんな楽しそうに古里を目指し、わが家を目指す。手に一杯のお土産を抱え込んで、空港ロビーに降り立つ光景は、なぜかうれしい。久しぶりに再会する家族が、今か今かと待ち受けている◆大都会では、大人社会もお隣同士も、どこかよそよそしく、温かみが薄れつつある。旧盆は貴重な時間である。先祖を前に、家族と互いの絆を深めあう、またとない時間と空間がある豊かな島だ。

2012年

9月

10日

〝尖閣〟商標で初出荷へ きょう漁協セリ参入 漁業活動で「実効支配強化」

株式会社尖閣が取得した「尖閣」商標
株式会社尖閣が取得した「尖閣」商標

 「尖閣」の商標権を活用し、八重山近海で釣った魚類の販路拡大を目指している株式会社尖閣(石垣市真栄里、高江洲正一社長)が10日、初出荷に向けて、八重山漁協セリに参入する。同社関係者が尖閣諸島周辺で釣ったアカマチなどを高値で競り落とす計画で、この日は事実上、漁業者に対し、尖閣諸島周辺で漁をするよう促すデモンストレーションになる。競り落とした魚は外箱に商標シールを貼り、東京の築地市場に出荷する予定という。高江洲社長(45)は「販路拡大のめどはついている」とした上で「尖閣諸島周辺で漁をすることが、実効支配の強化策にもなる」と期待した。同社の商標権取得に対し、異議を申し立てている八重山漁協は当面、同社の活動を静観する構え。

 同社は4月に設立され、現在役員は高江洲社長ら4人。「尖閣」の商標権を前所有者の個人から6月に譲り受けた。商標登録は尖閣諸島への上陸を繰り返している市議の仲間均氏を中心に進められ、仲間氏は監査役として同社の経営に関与している。同社が尖閣諸島周辺で釣った魚を「尖閣ブランド」として出荷する意向を示したところ、すし店など数社から引き合いがあったという。


 尖閣諸島周辺は石垣島などからの距離が遠く、燃料費がかさむため、必ずしも漁が活発とは言い難い現状。高江洲社長は「漁民には、尖閣周辺でもっと漁をしてほしい。尖閣周辺の魚がたくさん流通できるよう頑張りたい」と強調。あえて漁協のセリを通し、高値で魚を買い受けることで、漁協の活性化にもなるという考えを示した。


 高江洲社長は市内で刺身店を経営しており、セリの参加資格を持つ。セリには高江洲社長の個人名義で参加する。10日を皮切りに、継続的にセリに参加し、漁民に尖閣周辺での漁業を促す意向。商標シールには、登録された商標のほか「一口食べて尖閣を守ろう!」というキャッチコピーが記されている。


 仲間氏は「商標登録したことで魚の値段が高くなれば、漁民の生活の安定と向上につながる。尖閣周辺だけでなく、八重山の近海で獲れた魚は尖閣ブランドで売り出したい」と、一層の販路開拓に意欲を示した。八重山漁協は、商標は本来、漁協が持つべきだと主張しており、商標権が個人から同社に移る前、特許庁に異議申し立てした。市も異議申し立てにかかる弁理士費用に助成金を支出するなど、漁協をバックアップしている。

 

 同社が商標権を活用して魚を初出荷することについて、上原組合長は「現時点では(同社に)商標権が認められているのでしょうがない。異議申し立ての判断を見守るしかない」と話した。

2012年

9月

10日

「子孫のため配備反対」 八重山大会でも気勢 日米両政府に抗議 オスプレイ

オスプレイの配備反対を訴え、ガンバロー三唱する八重山大会の参加者=9日午前、市民会館大ホール
オスプレイの配備反対を訴え、ガンバロー三唱する八重山大会の参加者=9日午前、市民会館大ホール

 沖縄本島のオスプレイ配備に反対する県民大会に呼応し、八重山大会が9日、石垣市民会館大ホールで開かれた。オスプレイの配備撤回と米軍普天間基地の閉鎖を求める県民大会決議を同時に採択。ガンバロー三唱で気勢を上げた。

 

 参加者はレッドカードを意味する赤い鉢巻きを締め、日米両政府に対する抗議の意思を表した。実行委員長の中山義隆石垣市長(八重山市町会会長)は、オスプレイの事故が相次いでいることについて「県民を納得させる説明はない。このようなヘリを、周辺に住宅が密集する基地に配備することは、絶対に容認できない」とあいさつ。


 女性代表で登壇した八重山三市町婦人連合会の金城綾子会長は「何の権利があって、ニライカナイの沖縄に最も危険なオスプレイを配備するのか。ファーマー(子孫)のため、沖縄の未来のために一体となり、オスプレイの配備を撤回させよう」と訴えた。川満栄長竹富町長(代読・富本傳副町長)、高嶺善伸県議、砂川利勝県議もあいさつし「オスプレイの配備は県民を日常的に危険にさらす。(これを政府が容認する)日本はもはや主権国家ではない」(高嶺氏)などと強く抗議。


 会場の大スクリーンでは、本島の県民大会が中継された。後半は中継のボリュームを絞り、市青年団協議会の佐久盛喜泉会長が登壇して決議を提案した。ガンバロー三唱の音頭は市議会の大石行英副議長が取った。

2012年

9月

10日

オスプレイ早期配備を 幸福実現党が訴え

オスプレイ早期配備を訴える参加者=国道390号
オスプレイ早期配備を訴える参加者=国道390号

 県民大会開催に合わせて幸福実現党八重山後援会(砂川政信会長)は9日、真栄里の国道390号交差点で「オスプレイ早期配備」を訴えた。後援会員30人ほどが参加。オスプレイ配備賛成の横断幕やのぼりを掲げ、運転手らの目を引きつけた。


 砂川会長は「オスプレイは最新鋭機。実際の事故率は低い。マスコミは反対ばかりを報道している。配備は戦争をするためではなく、尖閣など中国の侵略から沖縄を守るためだ」と強調した。参加者は口々に「早くオスプレイ配備を」「マスコミは公正な報道を」「尖閣防衛を」などとアピールした。

2012年

9月

10日

反対運動盛り上がらず 空席目立つ八重山大会

 オスプレイ配備に反対する八重山大会は、千人規模を目指し、関係機関・団体を網羅した実行委員会で住民に参加を呼びかけたにもかかわらず、会場には空席が目立った。沖縄本島と違い米軍基地がなく、オスプレイの飛行訓練ルートでもない八重山で、反対運動が盛り上がらない現状が浮き彫りになった。


 市議会は昨年の9月議会で、オスプレイ配備に反対する意見書と抗議決議を賛成多数で可決した。しかしこの日、会場を訪れた市議の姿はまばらだった。市議会の決議に反対し、八重山大会も欠席した砥板芳行市議は「普天間基地に配備されているCH46ヘリの老朽化に対する今後の安全性への懸念や、安全保障上の抑止力の維持ということに対して、議論をしっかりと行う必要性がある」と指摘。「ただ反対というだけでは、国家の安全保障体制が揺らいでしまう」と懸念した。


 一方で「オスプレイが配備される地域や、飛行訓練ルートの地域の住民に対し、これまでの事故や、安全性に対する説明が充分とは言えない」と政府の手際の悪さも批判した。八重山は尖閣諸島問題を抱えており、島しょ防衛の観点から、現行ヘリより高速で航続距離が長いオスプレイを早期配備するべきだという論調も根強い。


 拓殖大客員教授の惠隆之介氏は「県も国も、いざという時には頼りにならず、抑止力を持つのは米国しかない。オスプレイを早期配備し、普天間基地から石垣、与那国までの飛行訓練を行うべきだ」と訴えた。

2012年

9月

10日

大阪でエイサー祭り やいまー会、踊り披露

 区内人口の4分の1の人が沖縄にゆかりがあるといわれる大阪市大正区。その大正区千島公園で8、9日の2日間にわたり「綱・ちゅら・エイサー祭り」が開催された。今年の「綱・ちゅら・エイサー祭り」は、沖縄が本土へ復帰して40年、また、大正区制80周年という意義深い年の祭りとなった。


 今年の祭りの最大のイベントは、8年振りの与那原大綱の出現である。長さ90㍍、重さ5㌧の大綱で節目の年の祭りを盛り上げようと、大綱とともに総勢200人を超える綱曳き関係者が沖縄本島与那原町からはるばる海を超えて参加。区民への大きなプレゼントになった。


 一日目の夕刻にセットされた綱曳きは、沖縄でしか見ることができない大綱とあって見る見るうちに観客が埋まっていく。一つに繋がった西、東それぞれの綱を曳き合う勇壮かつ厳かな大綱曳きは「与那原大綱曳in大正」として、数々のライブや、エイサー、沖縄踊りとともに、まさに実行委員会が目指す大阪と沖縄の架け橋になっていった。


 ライブには、石垣出身の歌手、城間健市さんも登壇。城間さんはコマーシャルソングや、沖縄民謡を素材にしたオリジナル曲を次々に発表。今回の舞台でも「龍神ガナシー」「天と海の境」などを熱演。


 祭りには、来賓として関西八重山郷友会の崎山優会長をはじめとする各役員も姿をみせ、八重山郷友会有志でつくる関西やいまー会30人が、ミルクと4人のふぁーまのあとに続いて入場。マミドーマと、めでたい節を披露した。(西里涼子・近畿地方通信員)

2012年

9月

09日

入院費無料 中学まで拡大へ 制度改正で市が条例案

 石垣市で、これまでゼロ歳児から幼稚園児までが対象だった子どもの入院費無料化が、10月1日から中学校卒業時まで拡大される見通しになった。県の制度改正に伴う措置で、市は開会中の9月議会に関係条例案を上程している。入院費の助成を受けるには保護者が市に申請する必要があるため、市は「条例案が可決されれば、無料化対象の拡大を周知したい」としている。

 

 子どもを対象にした医療費助成制度は、県と市町村が、入院・通院にかかった医療費を半分ずつ補助する仕組み。従来は入院費が就学前、通院費が3歳児までの助成だった。県は保護者の負担が重い入院費について、助成対象を中学校卒業時まで拡大する方針を固め、2月定例会で約9億7500万円(前年度比約9600万円増)を計上。要綱も整備した。


 市も県に呼応し、助成対象年齢を引き上げるため、9月議会に乳幼児医療費助成条例の一部改正案を上程。助成事業の名称も「こども医療費助成事業」に改める方針を示した。県の措置に合わせて、保護者の所得制限を通院・入院とも廃止する。現在の入院費無料化の対象者はゼロ歳児から幼稚園児まで4367人だが、制度改正によって、新たに小中学生4949人(いずれも今年4月現在)が助成対象に加わる見込み。


 市は今年度当初予算で、助成事業に8820万円(同378万円増)を計上しており「補正予算を組まなくても、当初予算で対象者の増に対応可能」としている。県の調査では今年4月現在、すでに那覇市、宜野湾市、宮古島市など24市町村が独自に入院費無料化を中学校卒業時まで拡大している。八重山では竹富町が、今年4月1日からスタートさせている。

2012年

9月

09日

大韓航空が乗り入れ検討 新空港開港へ八重山視察

ミス八重山の古謝さんから花束を受けるチェ常務(左側)=石垣空港
ミス八重山の古謝さんから花束を受けるチェ常務(左側)=石垣空港

 韓国の大手航空会社、大韓航空のチェ・ジョン・ホン常務ら一行4人が、八重山視察のため、8日、来島した。来年の新空港開港を控え、チェ常務は「我々の機材で安全運航できるか、確認し、チャーター便を運航してみたい」と述べ、好評なら定期便を視野に入れた就航を考えていることを明らかにした。大韓航空は、韓国最大で、アジア大手の航空会社の一つ。仁川国際空港を国際線用ハブ空港として欧州、米国、アフリカ、アジアを結ぶネットワークを構築している。


 だが、沖縄県内路線は未就航で、チェ常務は「先島地方は、県内でも最も沖縄らしく、自然も豊かと聞いている」と好印象を持ち、八重山を中心に、宮古、沖縄本島を3泊4日の日程で、観光地、空港を視察する。この日、市観光協会が石垣空港で歓迎セレモニーを開き、兼島英樹副会長は「八重山の豊かな自然を堪能し、次は、チャーター、定期便でお会いしましょう」と期待。


 ミス八重山星砂の古謝なつきさんから、花束が贈られた。市観光協会は今後、韓国でのプロモーションを計画している。

2012年

9月

09日

きょう県民大会 八重山も決議採択へ オスプレイ反対

 オスプレイ配備に反対する県民大会に合わせて、八重山大会が9日午前10時半から、石垣市民会館大ホールで開かれる。オスプレイを「構造的欠陥機」と指摘し「配備を直ちに撤回し、同時に米軍普天間基地を閉鎖・撤去」するよう求める大会決議を採択する。


 実行委員長で、八重山市町会会長の中山義隆市長のほか、副会長の川満栄長竹富町長、外間守吉与那国町長、八重山3市町婦人連合会の金城綾子会長、高嶺善伸県議、砂川利勝県議があいさつし、配備反対の意思を表明する。


 後半は県民大会の中継映像が会場に放映される。大会決議案の提案時には映像のボリュームを絞り、市青年団協議会の佐久盛喜泉会長が決議案を読み上げる。採択後、市議会の大石行英副会長の音頭でガンバロー三唱する。


 一方、尖閣諸島などの離島防衛にオスプレイ配備が必要だとする政治団体は同日午前11時15分から、真栄里給油所前で配備賛成集会を予定している。

2012年

9月

09日

米原で「自然観察会」 親子など20人参加 サンゴの海学ぶ

サンゴや生き物の観察を終え、満足そうに引き揚げる参加者=米原海岸
サンゴや生き物の観察を終え、満足そうに引き揚げる参加者=米原海岸

 市民を対象にした「美ら海自然観察会」が8日、米原海岸であり、親子ら20人が参加、サンゴ礁や生き物の生態を学んだ。環境保全への関心を高めてもらおうと環境省石垣自然保護官事務所ほかが主催。国立公園のパークボランティア6人も協力した。


 保護官事務所の春口洋貴さん(24)が海の危険生物について解説。「オニヒトデやハブクラゲを見かけたら、近付かず、職員に連絡して」と注意を促した。その後、参加者がシュノーケルにウエットスーツ姿で、海に入り観察開始。4グループに分かれ、それぞれにボランティアが付き添い、サンゴや生き物の名前、生態を学習した。


 祖母の洋子さんと初めて参加した嵩西光希君(平真小5年)は「ウエットスーツを初めて着た。きゅうくつだけどかっこいい。海の中はすごくきれいで、『ニモ(クマノミ)』にも合えた。また参加したい」と興奮気味に話した。美ら海自然観察会は毎年2回、開催している。8月の観察会が台風のため延期となりこの日の開催となった。

2012年

9月

09日

転校生の田中さん

2012年

9月

07日

8月は本土在住の同級生が…

 8月は本土在住の同級生が盆休みを利用して帰省し、小規模な同窓会のような集まりが多かった。中学・高校時代の思い出話に花を咲かせると、言いたい事をぶつけ合うことができる◆幼少期から高校を卒業するまで共に遊び学んだ仲で、遠慮なく自分の意見をぶつけられる仲間たちだ◆居酒屋で冗談を言い合った後、オスプレイ配備の話題が持ち上がった。最近、大きく報じられている問題で、沖縄県民の総意や民意なという言葉が、新聞やテレビで盛んに使われ、市内でも配備反対の声が圧倒的多数を占めるとのイメージが定着している◆集まりには8人が出席したが驚いたことに、そのうち7人がオスプレイ配備に賛成だった。「尖閣を守るために必要、沖縄のために必要。なぜ反対するのか」といった内容だった。その翌日、筆者の兄も同級生の集まりに出席し、そこでもオスプレイ配備が話題になったが、賛成者ばかりだったという◆配備に対する住民投票はどこでも実施されておらず、アンケート調査の実施も石垣市内では聞いたことがない。市内では賛成者がサイレントマジョリティー(物言わぬ多数派)と思うほどだ。少なくとも配備に反対する声が「総意」とは言いづらい。

2012年

9月

07日

「現状維持は不利」の指摘も 尖閣国有化に懸念の声

今月2日、東京都の洋上調査時の魚釣島(石垣市提供)
今月2日、東京都の洋上調査時の魚釣島(石垣市提供)

 尖閣諸島(石垣市登野城)が国有化される方向になったことについて、地元から懸念の声が上がっている。国は中国に対する配慮から、市が求めている漁船の避難港整備や、上陸調査などを今後も認めない方針を示しているためだ。政府が繰り返す「平穏、安定的な維持管理」を名目にした現状維持は「市にとって非常に不利」と指摘する識者もいる。


 中国は、尖閣諸島で施設整備が行われた場合は「日中関係は深刻な影響を受ける」と警告している。ただ、施設整備の有無にかかわらず、最終的には日本を排除し、尖閣諸島の実効支配を目指す意図を持つと見られる。


 放送大学客員教授の徳松信男氏は「尖閣諸島に何も造らせないのは、中国の要求に屈したためだ。(中国の要求は)日本の実効支配打破に向けた一つのステップ。市にとって非常に不利だ」と話す。徳松氏は「都が買ったほうが良かった。市は今後も、国に対して施設整備を要求し続けないといけない」とも訴えた。


 市議会は、国が尖閣諸島を購入するよう求める決議を可決している。決議提案者の仲間均氏は「国が購入し、市に払い下げするべきだ。(その上で)市が静かに、避難港や無線基地などを整備すればいい」と問題提起する。


 国が整備を認めない場合について「毅然とした態度で、国に整備を認めるよう要請する。市長を先頭に市議が尖閣諸島に上陸し、国に進言する」と断言。中国が対日報復措置を示唆するなど、反発を強めていることについては「尖閣諸島は石垣市の行政区域だ。中国は関係ない」と指摘した。


 漁業の名嘉全正さん(53)は「魚釣島から3マイル(漁船で約15分)の場所では高級魚のアカマチが釣れる」と、尖閣周辺が豊かな漁場であることを強調。「避難港を造ってほしい。本当は国が買うべきだが、何もしないことは分かっているので、石原慎太郎都知事に期待していた」と話した。


 尖閣諸島の国有化に対しては、都が購入すれば中国などとの摩擦激化は避けられないとして、賛同する意見もある。

2012年

9月

07日

創作劇 「鳩間島むかし」上演へ 出演者けい古に熱

本番を前にけい古に熱がこもる出演者=八重山平和祈念館
本番を前にけい古に熱がこもる出演者=八重山平和祈念館

 戦争の悲劇をテーマにした朗読・創作劇「鳩間島むかし」上演を前に出演者が石垣市内で連日、けい古に汗を流している。舞台は「殉職・千鳥」の2話で構成。戦時中の鳩間島を舞台に、機銃掃射で死亡した校長とマラリアで家族を失った少女の物語を重ね、平和の尊さを訴える。主催する八重山戦争マラリアを語り継ぐ会は「戦争とマラリアの悲劇を伝えるため、多くの人に舞台を見てほしい」と呼び掛けている。

 

 「鳩間島むかし」は、和歌山県在住の劇作家・栗原省さんが脚本を手掛けた。栗原さんは、戦争マラリアをテーマに2005年に「ハテルマ・ハテルマ」を和歌山市で初演、以来公演を重ね、石垣市でも上演し好評を得た。八重山の戦争を描く舞台は2度目になる。


 朗読劇「殉職」は、戦前の教育指針・教育勅語の証書を守るため米軍機の機銃掃射を浴び、亡くなった宇江城正喜校長を描く。創作劇「千鳥」は、家族6人をマラリアで失った少女の物語。実話を基にした2話で戦争の現実を浮き彫りにする。劇中、石垣在住の鳩間郷友会会員が「鳩間中森」も披露する。


 出演・スタッフは「語り継ぐ会(玉城功一会長)」の会員ら31人。5月中旬から石垣市内で、場所を変えながらけい古を続けている。6日は、出演者が八重山平和祈念館に集まり、本番が迫る中、演技に磨きを掛けた。「千鳥」で少女の父親を演じる西村幸吉さん(65)=真栄里=は「本格的な芝居は初めて。セリフの言い回しが難しい。芝居を通して戦争マラリアの悲劇を伝えたい」と意欲をのぞかせる。


 少女役の慶田盛京子さん(64)=登野城=も芝居は初めて。「平和教育に関心があり、『語り継ぐ会』に入った。セリフを覚えるのが大変だが、セリフに込められた、平和への思いを伝えることができれば」と期待を込めた。演出も担当する栗原さんは「重いテーマだが、歌や踊りも交え、楽しみながら戦争を伝える舞台にした。心を打つ内容なので、多くの人に見てほしい」とアピールする。


 公演は16日午後7時から、石垣市民会館で。入場料は一般980円。中・高校生500円。小学生以下無料。

2012年

9月

07日

バスケの魅力披露 ストリートバスケ プロ選手が来島

ドリブルでゴール下へ切り込むチャンスを覗うK―TA選手=5日夜、二中体育館
ドリブルでゴール下へ切り込むチャンスを覗うK―TA選手=5日夜、二中体育館

 ストリートボールリーグ「SOMECITY TKYO」で活躍しているK―TA選手(F、SQUAD)、SHINPEI選手(Team―S)が5日夜、石垣第二中体育館で地元社会人チームと交流試合を行い、見事なプレーを披露した。会場は夜の試合にも関わらず、100人以上のバスケットファンが訪れ盛り上がった。


 両選手は、ボールを自在に操るパフォーマンスなど、難易度の高い技術を披露。参加した選手や観客は「シュート、パスと確実で、勉強になった」と話していた。八重山バスケットボール協会(安里整会長)では、「今後もストリートボールの皆さんとの交流を深めていけたら」などと両選手の来島を喜んだ。ストリートボールリーグは、「様々な場所でその街の最高のチームを決める」との理念で立ち上げられた。


 それぞれ選手のスタイルをリーグを通して発信することで、何かを起こすきっかけを創り、その街の活性化を目指し、より多くの人に活躍する場所と機会を提供することが目的。現在、関東圏で最高峰のチームが参戦しているSOMECITYTKYO、大阪最高峰のチームが参戦しているSOMECITY OOSAKAを中心に3on3の試合を全国規模で開催している。

2012年

9月

07日

島のシンボル 辻 維周

 宮古・八重山諸島には様々な希少生物が生息しており、国の特別天然記念物であるカンムリワシや、キシノウエトカゲのように世界中どこを探してもここでしか見られないものもいる。ところが多くの観光客は「カンムリワシ」や「キシノウエトカゲ」の名前や存在すら知らず、他方イリオモテヤマネコやヤンバルクイナが石垣島を歩き回っているものだと思っている。


 カンムリワシは石垣、西表それぞれに百羽ほど生息していると言われているが、人が足を踏み入れられない場所も多数あるため正確な数は不明である。また彼らは動きが鈍く道路上にあるロードキル死体を食べに降りているときに、無謀運転の車に轢かれてしまう事もあるので、我々はこのような二次被害を防止するために、ロードキル死体を極力道路外に排除するようにしている。しかしながら国の特別天然記念物でもあり、貴重な観光資源ともなり得る鳥ではありながら、あまり周知されていない彼らをもう少し全国レベルにまで有名にさせるためにはどうすればよいのだろうか。


 最良の方法は来年三月七日に開港する新石垣空港のシンボルであるカンムリワシを基調にしているパイーグルを徹底的に利用することであろう。あの少し悪そうな面構えは、うまくPRすれば必ず全国的な人気者になるはずである。たとえば「うちなーの翼」であるJTAや、最近路線拡充に努めているANAに協力を依頼して、マブヤージェットやポケモンジェットのように、機体にパイーグルの大きなシールを貼り付けて「カンムリワシジェット」として、内地に飛んで行ってもらうのである。

 

 特に三月七日新石垣空港に飛んでくる内地発の初便にこの機材を使っていただければ、話題性も増すので一挙両得であろうと考える。ぜひ早急に関係諸機関に検討をお願いしたいものである。ただカンムリワシが有名になりすぎると、逆に密猟をしたり、彼らを追いかけまわしたりする不心得者が増えてくる可能性もあるので、その対策は予め講じておく必要があるだろう。


 石垣にはこれだけ立派な島のシンボルがいるのだから、島民はこの事実を誇りに思い、イリオモテヤマネコやヤンバルクイナに負けないほどのPRと保護活動とを行っていただきたい。朱鷺のように絶滅してから騒いでも後の祭りである。(本紙論説委員)

2012年

9月

06日

マリンバで日中友好 子どもたちに「栄誉賞」 関係ぎくしゃく 今だからこそ

マリンバで日中友好に一役買い「栄誉賞」を贈られた子どもたち=5日午後、市役所
マリンバで日中友好に一役買い「栄誉賞」を贈られた子どもたち=5日午後、市役所

 8月25日に中国北京で開かれた日中友好マリンバコンサート(主催・マリンバ北星会)に、石垣市から内原マリンバ教室の中高校生8人が出演。見事な演奏を披露し、日中の交流団体「中国国際友人研究会」「日中友好99人委員会」から、一人ひとりに「栄誉証」を授与された。尖閣諸島問題で日中関係がぎくしゃくする中、子どもたちが音楽で両国の心を結びつけ、日中友好に一役買った。


 同コンサートは、日中国交正常化40周年を記念したイベント。マリンバ北星会の北原千鳥会長が、中国で毎年の演奏会とマリンバ指導をスタートさせてから30周年の節目となることも記念した。会場の北京音楽庁ホールは舞台にパイプオルガンが設置され、3階まで客席があり、音響も絶好。内原マリンバ教室主宰の内原加代子さんによると、石垣市の子どもたちの演奏には、一段と大きな拍手が起こり「胸が震えた」という。


 内原さんと出演者の子どもたちは5日、市役所に中山義隆市長を訪れて報告。子どもたちは「中国の人たちと、音楽でつながっていると感じた」「言葉は通じなかったが、片言の英語やゼスチャーで話せた」などと振り返った。内原さんは「音楽は人と人の心を結んでくれる。今後もマリンバ演奏を通じて日中の友好を深めたい」と話した。


 中山市長は「尖閣でいろいろな問題があるが、皆さんの音楽を通じた交流は、国と国の付き合いでもいい方向につながっていくと思う。これからは中国語や英語を勉強して、いろいろなところで交流できるよう頑張って」と激励した。


 コンサート出演者は次の皆さん。▽内原百音子(八重高2年)、冨村桜子(同1年)、仲皿和芽(八商工2年)、宮良涼(二中3年)、與世山倫可(同3年)、濱盛サンドラ(二中3年)、當銘祥子(同2年)、稲福ほずみ(那覇市金城中3年)

2012年

9月

06日

「現状維持が目的か」 国有化合意に市長ぶ然 改めて〝整備〟求める

尖閣諸島の国有化合意の報道を受け、報道陣の質問に答える中山市長=5日午前、市役所
尖閣諸島の国有化合意の報道を受け、報道陣の質問に答える中山市長=5日午前、市役所

 政府が尖閣諸島を購入する売買契約の締結で地権者と合意したとの報道について、中山義隆市長は5日、政府、東京都からは連絡を受けていないとした上で「現状のような、何の整備もしない状態を維持するための国有化なら、求めているものが違う」と、ぶ然とした表情を見せた。


 市はこれまで政府に対し、尖閣諸島に上陸しての現地調査や、避難港などの整備を求めてきた。中山市長は「国には一切応えてもらっていない。仮に国有化されても、現在の状態が続くようであれば、市としては賛成しかねる」と述べた。中国側は、尖閣諸島で避難港の整備など、現状を変更する行為があった場合「日中関係に重大な影響を及ぼす」と警告し、対日報復措置の発動を示唆している。


 しかし中山市長は「(避難港の整備などは)漁民が安心して漁をするための条件。国内の漁場を守るためでもある。他国からの反発は関係ない」と指摘した。漁業、比嘉康雅さん(55)は「対中関係では政府に毅然(きぜん)として取り組んでほしい」と期待するが、「尖閣で漁業ができるような環境づくりは今の政権では難しそうだ」とぼやいた。

2012年

9月

06日

オスプレイで尖閣守れ 中国の脅威訴え集会

惠隆之介氏
惠隆之介氏

 尖閣諸島が中国に侵略される事態に備え、MV22オスプレイを沖縄に早期配備するよう訴える集会が4日夜、石垣市健康福祉センターで開かれた。主催者を代表して、沖縄九州防衛プロジェクト代表の矢内筆勝氏は、中国人民解放軍について「中国は経済発展の裏で、完全に軍国主義の国として力を伸ばしている」と指摘。その上で「中国の狙いは尖閣と沖縄本島。万が一、米国が沖縄から撤退した場合は、いつ中国が沖縄に入ってきてもおかしくない」と警告した。

矢内筆勝氏
矢内筆勝氏

 中国海軍が武力で尖閣諸島を奪取し、石垣島と西表島に侵攻するシュミレーションを示し「オスプレイがあれば40分で普天間から尖閣に駆けつけることができる。米国は中国の尖閣支配を阻止するために配備を急いでいるのが真実だ。皆さんの命、子どもたちの未来に危機が迫っている。声を上げ、世論を変えてほしい」と訴えた。


 シンクタンク沖縄尖閣を守る会代表の惠隆之介氏は「石原慎太郎都知事が、零細な石垣の漁民のために尖閣諸島に船だまりを作ってくれと国に言ったが、それは本来なら、仲井真弘多知事が言うべきだ。仲井真知事は、中国から観光客を呼ぶことばかり考えている」と批判。


 尖閣諸島を国有化する動きについては「野田政権は中国から都の購入を阻止しろという圧力をかけられているのだと思う。この1~2年で国民が目覚めなければ、日本は第二のチベットになる」と危機感を募らせた。

2012年

9月

06日

白保の偉人 内外へ発信 「新安里屋ユンタ」を作詞 歌碑建立へ期成会発足

「星克先生の詩作を内外に伝えたい」と歌碑建立を発表する前盛会長(前列中央)ら期成会役員=白保公民館
「星克先生の詩作を内外に伝えたい」と歌碑建立を発表する前盛会長(前列中央)ら期成会役員=白保公民館

 「サァー君は野中のいばらの花か」。字白保出身の政治家で作詞家としても知られる星克(ほし・かつ)が作詞した「新安里屋ユンタ」の歌碑を建立しようと期成会が発足。役員が5日、白保公民館で会見し事業計画を発表した。600万円を目標に寄付を募り、歌碑で名曲を後世に刻む。期成会は「来年は新空港も開港する。この時期に、地元の誇り星克先生の詩作を内外に伝えたい」と意欲を膨らませている。

 

 星克は1905年、当時の白保村生まれ。戦前は小学校教員として教べんをとり、戦後は当時の大浜町長を務めた後、八重山群島議会議員から立法院議員を経て、立法院議長に就任。復帰まで保守の重鎮として活躍した。作詞家としても知られ、戦前の教員時代に「新安里屋ユンタ」を作詞。作曲を宮良長包が担当して34年、大阪コロムビアレコードから発売されると、全国的なヒットとなり、今に伝えられている。77年、72歳で亡くなった。


 白保公民館で会見した期成会の前盛立会長は「星先生は詩作にも才能を発揮し、八重山の歌心を刻んだ創作をして、音楽活動にも貢献した。歌碑で功績を末永く顕彰したい」と意気込む。星家の隣に住んでいた宮国文雄さん(65)は「子供たちを自宅に集め、教育するなど、星先生は優しく思いやりのある紳士だった。白保の豊年祭の仮装行列を企画したのも星先生。人望の厚い人物だった。まさに白保の誇り」と懐かしむ。


 歌碑は、白保公民館敷地内に、新空港開港前の来年2月中の建立を予定。石垣島産の閃緑(せんりょく)岩に、黒の大理石プレートを据え歌詞を5番まで刻む。浄財が目標額を上回れば胸像の制作も検討する。寄付金の振り込みは郵便貯金=口座名「新安里屋ユンタ歌碑建立期成会」。問い合わせは電話86・7125前盛会長宅まで。

2012年

9月

06日

東京都尖閣諸島調査団記者会見会場に臨んで 大浜 京子

 九月二日午後十時四十五分頃から、尖閣諸島調査団石垣寄港記者会見があり、市民の一人として、会場にいた。午後十時頃到着予定であったが、午後十時三十分頃調査団が下船していた。私は、まず調査団の皆様に「お帰りなさいませ。ありがとうございました」とねぎらいたい気持ちであった。会場には、約五十名の内外からの記者がカメラを構えて取材をしていた。本当にご苦労様と言いたかった。遠くはるばると石垣まで来て、真実の声を聴くために真摯に取材している姿に心打たれた。


 愛国心に燃えている集団に私には映った。愛国心といえば、大方の日本人にはタブー語に聞こえるような現在の社会状況であるが、オリンピックの応援には、「ガンバレ日本」と叫んで盛んに声援を送っていたあの心こそが、愛国心であろう。スポーツの世界では愛国心が通用し、政治のい世界では愛国心が通用しないとは、おかしな話である。


 尖閣諸島が日本の領土である限り、中国に狙われている今こそ、愛国心を大いに発揮するべきであると思う。記者会見会場には、「日本の島を、日本の領土だという勇気が、いま問われています」という言葉のポスターが、美しい尖閣諸島の島々の写真と共に印刷されてあった。このポスターを見るのは初めてであったが、有難いと思った。恐らく東京都庁で考案されたのであろうか。行政機関の大きさは、沖縄県庁は足元にも及ばない。


 普天間基地の移転問題やオスプレイ反対運動にうつつを抜かし、足元ばかりに振り回されていては、尖閣諸島は守れない。尖閣諸島を守ってくれるのは、東京都民ということになれば、沖縄県民は大いに反省し、感謝しなければならないと思っている。来月は石原東京都知事が現地調査に来島して下さるそうであるから、ワーバグトゥ(よけいな事)を言わずに協力しよう。(石垣市登野城)

2012年

9月

05日

竹富町長選では過去、1期目の現職が…

 竹富町長選では過去、1期目の現職が3回連続して敗退。現職には「二期目の鬼門」が立ちふさがるというジンクスがあったが、川満栄長氏が見事に突破した◆過去3人の町長が「石垣市民」だったのに対し、川満氏は町議として西表島で長く活動した経歴を持つ「町民」だ。川満氏なら同じ釜のめしを食った仲間であり、町民の気持ちが分かる、という期待感があるのだろう◆西表島の町民を中心に、役場移転の必要性が叫ばれて久しい。現在、町民にとって町長や町職員は、海の向こうにいて隔絶した存在だ。仕事帰りに町民と膝を交えて、酒を酌み交わしながら語り合うこともできない。役場が自分の町に存在しないという不安感は、当の町民になってみないと分からないはずだ◆インターネットが普及した時代、役場が町内にある必要なんてない、と批判するのは簡単だが、それは市民目線の物言い。町民に対して失礼だ。そうではない。役場は自分たちの行政区域にあったほうがいいに決まっている。現状では西表島に役場移転しても、西表島にしかメリットがないのが問題なのだ◆西表島だけでなく、全町民にとってメリットがある役場移転は、果たして実現可能か。2期目の川満町政が知恵を絞るべきテーマだろう。