2012年

10月

31日

八重山では新空港開港イベント…

 八重山では新空港開港イベントや関連行事の計画が目白押し。年明けにはお祝いムード一色になりそうだ。八重山振興の起爆剤となる公共事業として切望された新空港建設だが、完成を前にして手放しに喜んでいられそうもない◆大型公共工事で石垣市内の工事業者に多くの発注が期待されていたが、業者の期待には及ばなかった様だ。新空港の旅客ターミナルは中型機の乗り入れに対応していないことも報じられ、航空会社は現空港で使用している航空機と同じものを使用するとのこと◆中型機の就航で貨物の運搬量が増えるという望みもほとんどなく、滑走路が長くなった分、積載量を増やすことで対応する程度。300キロを超える本マグロの本土市場への空輸はしばらく期待できない。第一次産業関係者が夢に描いた本格的なフライト農業・漁業は幻となりそう◆格安航空会社の就航で期待された航空費の低減はスカイマーク社の参入が延期となり、先行き不透明。新空港が一般市民へもたらすメリットを探すのは難しい。海外航空会社のチャーター便乗り入れは数少ない朗報だが、開発が活発化すると思われた近隣地域では工事の様子がいまだ見られない。空港に付随する地元の基盤整備が間に合っていないようにも見受けられ「ただ遠くなった空港」と言われそうだ。

2012年

10月

31日

国際定期便の課題論議 官民の連絡会初会合 「地元、受け入れに重点を」 石垣市

国際線受け入れ検討連絡会の初会合で意見交換が行われた=30日午後、市役所
国際線受け入れ検討連絡会の初会合で意見交換が行われた=30日午後、市役所

 来年3月の新石垣空港開港をにらみ、国際定期便の就航に向けた課題を官民の関係機関・団体が論議する「国際線受け入れ検討連絡会」の初会合が30日、市役所で開かれた。石垣市は「国際定期便の誘致プロモーションと受け入れ体制整備を、歯車を噛み合わせながら進めたい」(観光交流推進課)と期待。来年2月までに、さらに2回の会合を開き、地元が取り組むべき課題の整理を進める。

 

 連絡会は約20の関係機関・団体を網羅。この日の初会合では、県の担当者が「新石垣空港にはチェックインシステムを導入することになっているが、まだ整備主体が決まっていない。未整備のままではチャーター便しか対応できない」と問題提起した。


 航空会社側は、那覇空港を例に、ターミナルビル会社が費用を負担するべきだという認識を示した。


 石垣空港ターミナルの担当者は、新空港の国際線ターミナルについて「チャーター便に対応できる形での整備」と述べ、定期便の就航は想定していないと指摘。ただ「定期便の就航を見据えて拡張する余地は確保してある。財源確保が課題」とした。


 県側は、誘致活動と受け入れ体制整備について、地元は「3対7の割合」で受け入れ体制に重点を置くべきだとした。


 また、石垣空港から海外へ向かう観光客の需要が少ないことについて「(航空会社は)出発地からの需要だけで採算を取らなくてはならない」として、受け入れ側の魅力や支援体制が、定期便を就航させるかどうかの判断基準になると述べた。


 CIQ(税関・出入国・検疫)の常駐について税関当局は、定期便就航後の行政需要などを見ながら判断する意向を示した。


 中山義隆市長は「新石垣空港では本格的な国際線受け入れの取り組みが必要。台湾、香港、韓国などからのインバウンドをどれだけ延ばせるかが、国際観光都市の育成につながる」と期待した。


 連絡会の設置は、市が一括交付金を活用して進めている国際的便誘致活動の一環。来月13日からは中山市長らが台湾を訪れて要請活動を行う。PR&コンテンツ制作委員会の設置やシンポジウムの開催なども計画している。

2012年

10月

31日

気仙沼への大漁旗完成 竹富町から応援メッセージ

応援メッセージを縫いつけた大漁旗の完成を報告した竹富町=30日午前、町長室
応援メッセージを縫いつけた大漁旗の完成を報告した竹富町=30日午前、町長室

 宮城県気仙沼市の大漁旗を使った東北応援キャンペーン「気仙沼大漁旗プロジェクト」に取り組んでいた竹富町は30日、応援メッセージが書かれた布を縫い付けた大漁旗の完成を報告した。同プロジェクトは大漁旗が日本全国各地へ送られ、メッセージをもらい、再び気仙沼市に戻っていくというもの。


 町のプロジェクト参加は、10月5日から7日まで宮城県三陸で開催された「三陸映画祭in気仙沼」で竹富島を舞台にした映画「星砂の島のちいさな天使~マーメイド・スマイル」が上映されたことがきっかけ。石垣竹富郷友会の亀井保信会長が橋渡しとなり、町に横3メートル、縦2メートルの大漁旗を届けていた。


 町は役場職員を中心に応援メッセージを呼び掛け、女性職員たちが応援メッセージを書いた布を大漁旗に縫い付けた。応援メッセージには「応援しています」「南の海人から北の漁師へ 航海安全・大漁願う」「ちばりよー東北」などが書かれていた。


 川満栄長町長は「日本最南端の竹富町から応援メッセージを送り、元の笑顔を取り戻し、活気ある漁港となることを願っている。多くの人にメッセージを読んでもらい、元気づけられたら」と話した。


 完成した大漁旗は、近日中に町役場から気仙沼市に返送する予定。

2012年

10月

31日

ベストメンバーで夢挑戦 駅伝部、来月4日県大会 八重高

都大路出場を目指す八重山高校女子駅伝部(前列右から)仲村渠、平安名、古見、砂川、(後列右から)鳩山、喜舎場、熊野、張本=26日夕、市営陸上競技場
都大路出場を目指す八重山高校女子駅伝部(前列右から)仲村渠、平安名、古見、砂川、(後列右から)鳩山、喜舎場、熊野、張本=26日夕、市営陸上競技場

 都大路(全国大会)出場権を賭けた男子60回・女子30回沖縄県高校駅伝競走大会(主催・県高体連など)が11月4日午前10時から、宮古島市で開催される。八重山を都大路に行かす会が2008年に発足し、5年目。女子駅伝部は過去最高のメンバーとの呼び声が高く、初の全国大会キップ獲得に関係者は期待している。


 仲村渠莉紗主将(3年)は「今回は宮古島市と八重山から近く、多くの応援が駆けつけてくれる。それを力に都大路を勝ち取りたい」と意気込みを語った。


 大会の鍵を握る平安名由莉選手(3年)は「最後の大会で悔いを残したくない。チーム全員で夢を叶えたい」、古見早夏選手(1年)は「都大路を目指して八重高に進学した。今年は絶対に勝ち取る」と決意を述べた。


 女子は5区間21・0975キロのコース。名護、北山、八重山の3チームでの優勝争いが展開されると予測する垣本恵子監督は「30秒前後の差で、アンカー勝負になると思う」と話した。メンバーは次の通り。


 ▽仲村渠莉紗(3年)、平安名由莉(同)、鳩山佳純(同)、喜舎場ゆか(2年)、張本美嶺(同)、砂川夏澄(同)、古見早夏(1年)、熊野瀬七(同)

2012年

10月

31日

石原都知事の突然の辞職 山下 勇

 東京都知事の石原氏が突然辞職し、新党の代表者になると報じられ、ご本人の記者会見も部分的ではあるが視ることが出来た。


 石垣市にある尖閣諸島を、都有地にするという構想を発表して実現向け努力されていたので、この彼の動向には、関心を持たざるを得ない。


 言うまでもなく、いま日本と中国との関係が悪化しているのは、石原都知事の構想に端を発している。その構想には、尖閣の武装も含まれていたので、これを阻むために急速政府が国有地化した、といわれているが、それがさらに火に油を注ぐ結果になり、連日、中国の公用船が尖閣の周囲を航行し、日本の領有に圧力を加えている。


 石原氏が今回の会見で行なった発言によって、彼がどのような国際政治思想を持っているかが明らかになった。オリンピックの誘致に、三度も立候補しているのに、原爆によって漸く終結した、第二次世界大戦のサンフランシスコ講和条約を、否定するというのは、驚くべきことである。日本はこの講和条約によって国際社会に復帰したのであるから、これが敗戦後の日本の原点である。そこから東京オリンピックが開かれ、再びオリンピックの開催に立候補することもできるのであるから、諸国との友好を否定するのは、矛盾もはなはだしい。


 この支離滅裂な国際感覚から出た中国への敵対的な姿勢のために、中国からの観光客は激減し、銀座、秋葉原などの売り上げ不振は、深刻な状況と伝えられる。


 しかし観光収入の減少は、瑣末とも言ってよいほどに日本経済にとって中国が占める大きさは非常に大きい。それはいまや、アメリカも上回ると言う。
 そのアメリカも、またヨーロッパ諸国も、ロシアも、将来に亘っての中国との関係を、いかに太く強いものにするかを、国家の重要課題にして懸命になっており、各国の首脳が次々と中国を訪問し、関係を密にしている。


 その成果は、今後数十年にわたって、世界経済における諸国の前途を決定すると言われているほど、中国の存在は大きなものになっている。


 もちろん中国は、軍事的にも大国となっており、その圧力は東アジア諸国の外交に大きな影響を与えている。それが軍事的に諸国を支配するものとなるとすれば、世界の平和に大きな脅威になるであろう。昨今の米国の動きは、それを意識したものであるに違いない。


 とは言え、米国は中国との経済関係で、もはや敵対は不可能にまでなっており、平和的な競争関係を確かなものにすることが追及されている。アメリカは日本が中国と事を構えることを、許すことはないであろう。


 そのような国際状況のなかで、終りの無い日中対立を続けることがいかに愚かなことかは、言うまでもない。


 オリンピック誘致の旗を振りかざしていたのに、任期半ばでそれを放り出し、衆議院議員に復帰してタカ派の第3極勢力を構築する姿勢を見せている石原氏は、いま掲げている憲法否認を始めとする過激な政治課題を、放り出さないで完遂する覚悟があるのか甚だ疑問である。


 政治家としての責任感が問われるが、もし目論見どおりタカ派勢力が支配勢力になると、何と言っても最大の問題は、日本経済の今後をどうするかである。中国との関係を修復できない日本が停滞する間に、諸先進国は中国経済における自国の地位を拡大し、固めるに違いない。


 これに対して、軍事力で対抗する、というのが昨今右傾化の著しい保守政治家の姿勢であるが、それがこのグローバリズム経済の世界に、通用する政策ではないことは誰の目にも明らかである。


 八重山の経済においても、中国、台湾との友好が続いてこそ、繁栄があるのであることを、再確認することが求められている。(石垣市石垣)

2012年

10月

30日

カンムリワシ野生へ 衰弱保護鳥を放鳥

朝は鳥が活発に動く時間。体長50㌢ほどのカンムリワシを放つ渡久山さん。成鳥になっているものの雌雄は不明という=28日午前9時過ぎ、平得
朝は鳥が活発に動く時間。体長50㌢ほどのカンムリワシを放つ渡久山さん。成鳥になっているものの雌雄は不明という=28日午前9時過ぎ、平得

 石垣市で衰弱、保護されたカンムリワシが回復し28日朝、保護された場所近くで放たれ、力強く飛び立った。このカンムリワシは8月上旬、字平得の県道沿いで、衰弱して動けなくなっていたのを近所の男性が見付け、平田家畜病院(県野生動物救護指定院)に届けた。


 院内で2週間、治療した後、カンムリワシリサーチ(佐野清貴代表)に託され、野生復帰に向け佐野代表らが自宅で世話を続けていた。カンムリワシは、生肉であっても加工品は受け付けず、エサとして輪禍にあったハブやカエルを与えていたという。


 一時期、450㌘ほどだった体重も750㌘までに回復、この日の放鳥となった。放鳥は「リサーチ」の広報・渡久山恵さんが行った。平得の水田そばで、ダンボール箱からカンムリワシを優しく取り出し、地面に下ろした。カンムリワシは数歩歩んだ後、元気に飛び去った。


 渡久山さんは「自然に帰ってくれるのが何より。カンムリワシに限らず、希少生物の輪禍が増えている。ドライバーにより一層の安全運転を呼び掛けたい」と、小さくなっていくカンムリワシを見詰めた。


 石垣自然保護官事務所によると今年、石垣島で保護されたカンムリワシは8匹で、うち交通事故が5匹(内3匹は死ぬ)。放鳥されたのはこの日を含め3匹となっている。ここ10年は年間10匹前後が保護され、野生復帰は3割ほどだという。


 保護・放鳥は県の傷病野生鳥獣救護事業を利用して実施している。
 放鳥カンムリワシは、識別のため足に緑のリングを装着しており、目撃情報を「リサーチ」が求めている。情報提供はメールで、カンムリワシリサーチHPに。

2012年

10月

30日

「次期五輪も出場を」 新城選手が市長表敬

サイン入りTシャツをプレゼントした新城選手(左)=29日午前、市役所
サイン入りTシャツをプレゼントした新城選手(左)=29日午前、市役所

 市内登野城出身で、ロンドン五輪自転車競技日本代表の新城幸也選手が29日午前、中山義隆石垣市長を表敬訪問した。


 新城先選手は「五輪では、地元の期待に応えられず残念な結果に終わった。だが、その悔しさが、ツール・ド・リムザン総合優勝に繋がった」と述べ、「4年後の五輪も出場し、期待に応えたい」と決意を新たにした。

 

 中山市長は「新城選手は八重山の星。子どものために更なる活躍を期待している」と激励した。新城選手は石垣島アースライド出場のために帰郷。30日にフランスに戻るという。

2012年

10月

30日

海岸をクリーンアップ 伊原間で海ラブフェスタ 400人がボランティア

ごみで作ったアート(海ラブ事務局提供)
ごみで作ったアート(海ラブ事務局提供)

 

 28日、伊原間東海岸で第4回「海・Love Love フェスタ in 石垣島 2012」が開催され、約400(主催者発表)人のボランティアが海岸清掃に汗を流した。このイベントは元サーファーたちがあまりに海岸が汚れている事に危機感を覚え、自分たちでゴミを拾い始めた事がきっかけとなり、市民運動にまで発展したもの。毎年秋に石垣の海岸で「ゴミは捨てるものではなく拾うもの」というスローガンを基にして展開されている。

 

 また拾い集めたゴミ袋でアートを作る「海ゴミアート」も行われ、完成した物をパラグライダーに乗った写真家大塚勝久さんが、上空から写真を撮ることも恒例になっている。


 今年はアースライドの開催日と重なったため、アースライド参加者が会場に飛び入りしてゴミを拾う姿も見られ、運動の広がりを感じさせた。


 ゴミ拾いが「海ラブ」の名で市民から親しまれるようになったのは、「楽しみながらゴミを拾っていると、いつの間にか海岸がきれいになっていた」という気軽さが受けたからに違いない。とかく環境保全運動は感情的になりやすく、それが一般市民には受け入れにくい面もあった。しかしそれを見事に克服し、今の姿が定着した。


 砂浜に並べられたゴミは可燃物、不燃物、資源ごみに混じって、冷蔵庫やタンス、ベッド、エアコンの室外機などという信じられないものまであり、改めて市民のモラルが問われる事になった。

2012年

10月

28日

サンゴの写真 持ち帰る ダイビングイベント盛況

石垣島の美しい珊瑚礁(資料写真)
石垣島の美しい珊瑚礁(資料写真)

 12年間ベストダイビング国内エリア1位に石垣島が選ばれていることを記念して、(株)水中造形センターの主催で「とる・のる・フォト in 石垣島」が、ANAインターコンチネンタル石垣リゾートで行われ、多数のダイバーが自慢の写真を持ち寄った。


 このイベントは石垣島でダイビングをした後、撮った写真の中から3点を選んでイベント会場へ持って行き、パーティーに参加すると、12月10日発売のマリンダイビング誌上に参加者全員の写真が発表されるというもの。会場にはダイビングサービス関係者やダイバーなど約200人が集まり、盛り上がった。


 石垣島の海はマンタが見られる日本で唯一の海ということで、多くのダイバーを魅了し続けているが、近年サンゴの白化が進み、黒島や小浜、西表まで遠征するダイビングサービスも増えている。このベストダイビングエリアナンバーワンという栄誉をいつまでも続けてゆくためには、陸環境の整備も急務となってきそうだ。

2012年

10月

28日

珍しい緑のカタツムリ発見 陸生のアオミオカタニシ

美しい緑色をしたアオミオカタニシ
美しい緑色をしたアオミオカタニシ

 26日、市民が緑色をしたカタツムリを発見し、辻環境文化研究所(辻維周所長)に連絡した。同研究所が確認してみると日本では沖縄県にのみ生息している「アオミオカタニシ」という陸生のタニシであることがわかった。このタニシは2007年、準滅危惧種に指定されている。カタツムリではなくタニシに分類されているのは、蓋があるためと見られている。

2012年

10月

28日

石垣で日本最南端のハロウィン 仮装の子ども満喫 大人もコスプレ

思いおもいの仮装で、変身した子どもたち。あちらこちらで歓声が上がった=石垣市総合体育館
思いおもいの仮装で、変身した子どもたち。あちらこちらで歓声が上がった=石垣市総合体育館

 子どもが主役である西洋の精霊祭り「ハロウィン」の催しが27日、石垣市内であり、多数の親子らが参加、思いおもいに仮装した子どもたちが、日本最南端の精霊祭りを満喫した。見物客も多く、子どもたちを写真に収める姿があちらこちらで見られた。

 

 石垣市主催のパーティーは、市総合体育館であり、市国際交流員ジェン・キューさん(21)が司会を担当。参加者がアメリカンスタイルのさまざまなゲームに挑戦、500人が参加した。


 参加者を10人ほどのグループに分け、大人一人を新聞紙で包む「ミイラ・ラップ」では、子どもたちが大はしゃぎで、新聞紙をちぎって、父親らをぐるぐる巻きに。


 慣れないゲームに戸惑う子もいたものの、場内は歓声に包まれた。
 長女の里愛菜ちゃん(5)と次女の優璃愛(ゆりあ)ちゃん=3=を連れ参加した比嘉愛美さん(35)=登野城=は、家族3人で色取りどりのクレヨンに扮装。「石垣でのハロウィンは初めて。普段と違って、親子でコスプレが楽しめるのが魅力。(仮装の)予算はぜんぶで5千円くらい」と満足そう。


 パーティー後は、参加者にお菓子がプレゼントされ、用意した300個がたちまち無くなった。


 一方、NPOちゅらハウスの「仮装行列」は、障がい児を含め50人余りが参加。ユーグレナモールと周辺で、参加者が協力店舗に入り「トリック・オア・トリート(お菓子をくれなきゃいたずらするぞ)と声掛け、甘いお菓子を次々ゲットした。


 ユーグレナモールから、仮装集団はワゴン車で移動。ホテル日航八重山のロビーを行進した。フロアで、ハロウィンの歌とダンスを披露し、父母らとともに「日本最南端のハロウィン」を楽しんだ。


 ちゅらハウス職員の仲里正美さん(43)は「職員同士で2週間くらい掛けて、衣装を手作りした。子どもたちのうれしそうな顔を見たら、疲れなんて吹っ飛びます」と声を弾ませた。


 ハロウィンの様子は、ホテル日航内にある「FMいしがき」がRBCラジオと結んで生中継、県内全域に発信された。

2012年

10月

26日

来年3月に開港する新石垣空港に…

 来年3月に開港する新石垣空港に「南ぬ島石垣空港」という愛称が決まった。「アジアのゲートウェイ(玄関口)」として、世界に雄飛する拠点整備に期待が高まる◆愛称は空港だけでなく、地域のイメージにも影響を与える。空港の地元はどこも、地域おこしも兼ねてアイデアを絞っている。「たんちょう釧路空港」「コウノトリ但馬空港」「対馬やまねこ空港」といった具合だ。漫画にちなんだ「米子鬼太郎空港」、縁結びの地をアピールする「出雲縁結び空港」というネーミングもある◆そこで、わが「南ぬ島石垣空港」だが、日本最南端の空港を強調したい意図は伝わる。しかし「ぱいぬしま」という方言の意味が、島外の人に理解できるだろうか。パンフやポスターの文字を「目で読めば分かる」とはいえ、耳から耳への「クチコミ」で意味不明なのは痛い◆方言を愛称に盛り込むことは、文化を継承する意味でも大切だ。だが反面、全国に名前を覚えてもらうには、分かりやすさも必要だ。一長一短である。現在のところ、石垣市以外で愛称名に方言を採用したところはないようだ◆とはいえ、新空港が活用され、多くの人に利用される施設になれば、愛称に関係なく、おのずと知名度は高まる。愛称も大事だが、まずは実績づくりに努力、である。

2012年

10月

26日

就航に悲観論広がる 新たなLCC誘致模索 スカイマーク

 スカイマークが新石垣空港開港後の那覇=石垣路線就航を延期したことについて、石垣市では25日、新たな格安航空会社(LCC)の誘致を模索する声が出るなど、同社の就航そのものに悲観的な見方が広がった。ただ、他の格安航空会社が参入した場合でも、那覇=石垣路線で運航するかどうかは見通せない。住民が期待する運賃の大幅低減は、めどが立たない現状になっている。


 石垣空港ターミナル株式会社によると、スカイマークは、石垣空港への入居がいつごろになるのかというターミナル社の問い合わせに、今月に入っても回答していない。


 社長の中山義隆市長は、八重山日報の取材に対し、スカイマークの就航について「めどが立っていない」との現状認識を示し「新空港のカウンターを空けたままにするのは好ましくない。あまり期待して待つのはやめ、積極的に他の航空会社に当たりたい」と述べた。他社には「もうアプローチしている」とも明かした。


 ただ「スカイマークが来たいと言えばウェルカムだ」と、引き続き同社の就航に一定の期待感を示した。他の航空会社が参入した場合でも、那覇―石垣路線の就航は「すぐには難しいかも知れない」と述べ、現時点では、県外からの直行便就航が現実的との見通しを示した。


 航空運賃の負担軽減策として「(那覇=石垣路線の)参入がない場合でも、県には、一括交付金を活用して、さらに運賃を安くする施策を要望する」と強調した。


 市観光協会の宮平康弘会長は同日、就航延期について「スカイマークには、なるべく早めに来てほしい。引き続き就航を要請したい」と述べた。

 

 スカイマークは那覇空港ターミナルビルの増築遅れを就航延期の理由にしているが、宮平会長は、スカイマークがJTA(日本トランスオーシャン航空)、ANA(全日空)との競争激化も一因との見方を示し「就航に不安感があるのは間違いない。様子を見ているのではないか」と見る。


 スカイマークが就航しない場合は「確認した上で、次の手に移る」と、新たな航空会社の誘致を示唆した。

2012年

10月

26日

白保に初の生産技術研究所 ユーグレナで商品開発  東京大学とも連携

関係者70人が集い、生産技術研究所の設立を祝った=白保
関係者70人が集い、生産技術研究所の設立を祝った=白保

 ㈱ユーグレナ(出雲充代表、本社・東京)が石垣市に初の生産技術研究所を設立、25日、開所式を行い、関係者70人に施設がお披露目された。


 研究所は、提携企業の八重山殖産㈱敷地内=白保=に建設した。床面積240平方㍍、鉄筋コンクリート製の平屋。太陽光発電システムを導入し、使用電力の5割をまかなうとともに、外壁に高反射材を利用、気温変化を抑え省エネ化も図っている。


 研究員3人を含むスタッフ4人が常駐、テレビ会議システムも備え、本社と東京大学研究所を結び、ユーグレナの生産技術や品質向上に取り組む。


 開所式で、出雲代表は「長年の夢であった石垣島に研究拠点ができた。八重山の皆さんとともに末永く、研究開発を続けていく。石垣発の技術で日本を変え、世界を救っていきたい」と期待を込めた。


 中山義隆市長と川満栄長竹富町長も姿を見せ、期待の高さをうかがわせた。
 研究所は31日から運用を開始。東京大学をはじめ、大阪府立大学、近畿大学ほか―とも連携し、ユーグレナ研究を進める。


 研究チームのリーダー鈴木健吾さん(32)は「当面は、ユーグレナ粉末の高品質化と低価格化に向けた研究を進める。ユーグレナを素材に、さまざまな商品を開発し石垣島から世界に輸出したい。将来は、エネルギーを開発し、石垣島で燃料の自給自足を実現するのが夢」と意欲を膨らませている。


 【ユーグレナ】体内の葉緑体によって光合成を行う単細胞生物(微細藻類)。和名はミドリムシ。人が必要とするほとんどの栄養素を含んでおり、栄養補助食品などが商品開発されている。太陽光と水、二酸化炭素だけで生育する上、生産効率が高いため、途上国の食糧不足解消に期待されるほか、バイオ燃料として、環境問題解決にも繋がる可能性があるとして注目されている。

2012年

10月

26日

ソウル―石垣 チャーター便初運航へ 来年3月の開港日 「アジアから誘客」広がる期待 新空港 

ソウルで行われた八重山観光のプロモーションで、商談会に集まった人たち=23日(石垣市観光協会提供)
ソウルで行われた八重山観光のプロモーションで、商談会に集まった人たち=23日(石垣市観光協会提供)

 韓国のアシアナ航空は来年3月7日の新石垣空港開港日に、ソウル(仁川)から初のチャーター便を運航する。韓国での観光プロモーションから帰任した石垣市観光協会の宮平康弘会長が25日発表した。宮平会長は「新空港開港時の最大の目玉ができた。アジアに開かれた空港として新空港が認知されるようにしたい」と述べ、台湾、韓国、香港、中国の4地域から重点的に誘客したい考えを示した。

 

 市観光協会は沖縄観光コンベンションビューローなどと合同で22日から3日間、韓国の航空各社を訪れて観光プロモーションを展開。面談に応じたアシアナ航空の実務責任者が、ソウル―石垣間のチャーター便を運航する意向を示した。


 機材は約170人乗りのエアバスA321を使用。乗客は3泊4日の日程で石垣入りし、10日に直行便でソウルに戻る。同じ機材を利用して、石垣からも韓国に送客したい考えで、同協会に協力を依頼した。アシアナ航空は11月から那覇往復便を増便するなど、沖縄に強い関心を示している。

 

 大韓航空でも担当者が、新石垣空港へのチャーター便就航に「強い熱意」(宮平会長)を示した。石垣市に11月、調査団を送って市場調査する。


 観光プロモーション一行がソウルで開いた沖縄観光セミナーには、韓国側から96企業162人が参加。商談会では、八重山関係のブースも盛況だったという。同協会は、ハングル語の八重山観光案内パンフを150部配布した。

 

 宮平会長は「八重山は沖縄の最南端ということで(韓国側は)海や自然、食べ物などに関心を持っている。今後も行政と一体となって、しっかりプロモーションを実施したい」と意気込んだ。


 日中関係悪化の中での中国からの誘客については「現在は観光プロモーションをできる状況ではないが、じっくり構え、時期を見てやっていきたい」と強調。「(中国以外の)台湾、韓国、香港でしっかりセールスするだけでも、相当な可能性がある」と期待した。

2012年

10月

25日

新八重山病院建設へ提言 課題解決待ったなし 検討部会発足、意見交換 広域組合

新八重山病院建設に向け、中山市長(理事長)から委員に委嘱状が手渡された=石垣市健康福祉センター
新八重山病院建設に向け、中山市長(理事長)から委員に委嘱状が手渡された=石垣市健康福祉センター

 離島の中核病院の在り方を考える県立八重山病院新築検討部会が24日、発足した。検討部会は、八重山病院の現状を調査するとともに、新八重山病院建設の適地条件、経営形態、診療、適正規模―について提言をまとめ、報告する。宮平康弘・部会長(八重山の医療を守る郡民の会会長)は「八重山病院の老朽化は待ったなしの状況。郡民が安心して暮らせ、観光客の医療ニーズにも応えられる新病院を」と、委員に活発な議論を呼び掛けた。

 

 検討部会は、八重山病院の老朽化を受け、地域の中核病院建設に向け、調査研究するため、八重山広域市町村圏事務組合が設置した。石垣市健康福祉センターであった初会合で、中山義隆市長(事務組合理事長)が、委員14人に委嘱状を交付。


 宮平部会長と副部会長に金城綾子さん(3市町婦人連合会会長)を承認した。交付後、八重山病院の現状を松本廣嗣院長が報告。松本院長は、解決すべき課題として①人材の確保②経営・財政問題③施設の老朽化④離島急患搬送―を挙げ、それぞれを具体的に説明した。


 人材の確保では、慢性的な人材不足と医師の加重負担を語り、夜間診療所の再開を要望。施設老朽化については、配管破裂など、現場写真を示した上で、現状の早急な改善と新施設の建設を訴えた。


 新病院の建設では、離島急患に対応するヘリポート建設やドクターヘリの導入、医療スタッフの確保―を課題に挙げた。


 意見交換では、委員から「新病院の建設を1日も早く」「市立の救急センター設置を」「老朽化の現状にショックを受けた」「(独法化阻止へ)県立病院としての運営を」「医師確保のシステム構築が必要」などの声が上がった。
 検討部会は今後2回、会合を開き、年内に新八重山病院の在り方について事務組合理事会(3市町長)に報告する。

2012年

10月

25日

与党5人が新会派結成 県議選グループで「分裂」 政治手法で軋轢 市議会

  石垣市議会(伊良皆高信議長)で、与党議員5人が新会派「清風会」(石垣亨会長)を結成したことが24日分かった。メンバーは、いずれも県議選で落選した大浜一郎氏を支持した市議。県議選では保守分裂選挙を戦った苦い経験があるだけに、他の与党議員は「新たな分裂の火種になりかねない」と意図を図りかねている。

 

 県議選で、与党は砂川利勝氏支持と大浜氏支持のグループに分裂した。砂川氏の当選後、いったんは一致団結を確認したが、新会派の分裂で、両グループの路線の違いが浮き彫りになった形だ。


 清風会メンバーのうち3人は1期目の若手。政治手法をめぐり、ベテラン勢との軋轢(あつれき)があると指摘する声もある。


 清風会メンバーの砥板芳行氏は「中山市政も後半に入ったが、まだ執行部と与党の調整が足りない部分がある。与党の意思をしっかり反映させてもらうよう、会派として市政に意見をしたい」と話した。


 県議選で結集したグループが、そのまま会派を結成したことについては「市政に対し、同じ認識を持ったメンバー。意思疎通が図りやすい」と説明。「分裂の火種」との危惧に対しては「他の与党議員の意見も聞きながら、そうならないように配慮する」としている。


 清風会のメンバーは石垣、砥板氏のほか、上門孝子、内野篤、我喜屋隆次の各氏。


 与党は現在12人で、内訳は自民党系9人、公明党2人、その他1人。
 市議会の会派は清風会のほか、日本共産党、公明石垣、石垣維新の会、ソレイユの会がある。


 日本共産党は石垣三雄氏、ソレイユの会は石垣涼子氏の1人会派、
公明石垣は大石行英氏、平良秀之氏、石垣維新の会は松川秀盛氏、知念辰憲氏の2人会派。

2012年

10月

25日

28日に海ラブフェスタ 伊原間東海岸でビーチクリーン

最終実行委員会で当日の作業を確認する関係者たち=24日夜、市運動公園
最終実行委員会で当日の作業を確認する関係者たち=24日夜、市運動公園

 28日に伊原間東海岸で開催される第4回海・Love Loveフェスタin石垣島の最終実行委員会が24日夜、石垣市運動公園野球場の会議室で開かれた。実行委員会メンバーなど関係者約40人が集まり、当日の流れや手順を確認した。


 最終実行委員会では、誘導や安全対策、ビーチクリーン、ごみ分別などの作業を班に分け、各班の担当者が当日の流れについて説明を行った。集めた漂着ごみでのアート制作では、ウミガメをイメージしたアートを作ることが報告された。


 第4回海・Love Loveフェスタin石垣島は28日、伊原間東海岸で開催する。会場は午前9時から受付を開始し、午前9時30分に開会式、午前10時からビーリクリーンが始まる。集めた漂着ごみでのアート制作では、写真家の大塚勝久さんがパラグライダーで空撮を行う。


 また、当日は市総合体育館前から午前8時15分、ビーチクリーン会場となる伊原間海岸前から午後1時30分、午後2時30分に無料送迎バスが出る。

2012年

10月

24日

石垣市の観光行政に首を傾げたくなる…

石垣市の観光行政に首を傾げたくなることが続いている。クルーズ船で来島する外国人観光客の商業地域への無料バスの運行はタクシー関係者の猛烈な抗議により中止◆タクシー協会へ事前に打診していれば事業の是非は明らかだったはずで、新たな案が出た可能性もある。今回のケースは民業圧迫だと言われても仕方のない状況で、行政の調整能力に疑問を感じる◆バーベキュー大会はもっと深刻な状況だ。大会は昨年初めて実施されたが、観光客の少ない時期に観光客の来島を望めるイベントとして継続事業となった。今年はギネスへの挑戦がなく、前回に比べてインパクトがない上に取り組みも遅すぎる◆実行委員会から11月24日のイベント開催まで1カ月余り。どうやって観光客を呼ぶのか、旅行社の企画ツアーは期待できない◆大会事務局が観光交流推進課から畜産課へ移管されたことにもビックリ。特産品の石垣牛を利用した観光客の誘客イベントのはずが、このままでは市民に対する石垣牛のアピールで終わってしまい当初の目的と一致しない。「大会を開催すれば良い」というアリバイ作りにさえ思えてしまう◆前大会の赤字を補てんしなければならない今年の大会、行政の手腕が問われるところだが、本当に大丈夫だろうか。

2012年

10月

24日

米兵事件きょう抗議決議 石垣市議会、基地縮小も

24日の臨時議会に米兵強姦事件の抗議決議などを上程することを決めた議会運営委員会=23日午前、市役所
24日の臨時議会に米兵強姦事件の抗議決議などを上程することを決めた議会運営委員会=23日午前、市役所

 石垣市議会の議会運営委員会(仲間均委員長)が24日開かれ、沖縄本島で発生した米兵の集団強姦事件に抗議する意見書と決議を25日の臨時議会に上程することを決めた。全会一致で可決する。


 意見書、決議では「加害者に対する厳正な処罰と被害者への謝罪・補償、日米地位協定の抜本的な見直しと基地の整理・縮小・返還促進などを求めている。意見書は日本政府、抗議決議は米政府宛て。箕底用一氏が提案した。


 スカイマークの石垣路線就航が延期になった問題では「早急に要請しないといけないのではないか」(仲嶺忠師氏)という指摘があり、11月の臨時議会での要請決議も視野に、対応策を検討することを申し合わせた。

2012年

10月

24日

「自立的整備プラン」策定へ 外国人観光客受け入れ整備で

訪日外国人旅行者の受け入れ環境整備事業のミーティングが開かれた=23日午後、市役所
訪日外国人旅行者の受け入れ環境整備事業のミーティングが開かれた=23日午後、市役所

 八重山地域が今年度地方拠点として選定された、観光庁の訪日外国人旅行者の受け入れ環境整備事業に関するミーティングが23日、石垣市役所2階の会議室で開かれた。事業は公共交通や観光情報の多言語化などを行い、受け入れ環境の整備充実を図るもの。沖縄総合事務局運輸部を主体に官公庁や観光関係団体が出席し、事業の実施計画について説明を受けた。


 国は訪日外国人3000万人プログラムの達成に向け、国内17カ所の戦略拠点、24カ所の地方拠点を選定し、訪日外国人旅行者の受け入れ環境の整備・充実を図っている。


 八重山地域はクルーズ船の寄港や新石垣空港の開港があり、外国人観光客数の増大が期待されることから、今年選定された。


 この日のミーティングでは事業の実施方針と手法を説明。観光の専門家と地域関係者と連携した体制で進めていくことをはじめ、公共交通の乗り継ぎや観光地へのアクセス方法などのパンフレットの制作とポータルサイトの構築、空路や航路、バス路線などの多言語版交通検索システムの構築が挙げられた。


 またポータルサイト構築は、市内で設置されているタッチパネルの電子案内板など既存のものを利用し、地図システムなど不足分を補っていきたいとした。


 最終的には、地域関係者が継続的に受け入れ環境整備の実施・改良を可能にするための「自立的整備プラン」と、他地域への活用・普及を図るための「普及プラン」を策定する。


 また外国人モニターによる事業の効果測定についても説明があり、「年明けには実施したいと考えており、年内にはある程度の方向性を決めていく」とした。

2012年

10月

24日

「豊かな自然壊さないで」 辻氏がロードキルで講演 八重山自動車学校

ロードキルの被害状況について講演した辻維周氏=23日夜、八重山自動車学校
ロードキルの被害状況について講演した辻維周氏=23日夜、八重山自動車学校

 八重山自動車学校で23日、職員を対象とした講演が行われた。市内で小動物が車両にひかれる「ロードキル」の被害調査を実施している首都大学東京大学院講師の辻維周氏が講師を務め、ロードキルの撲滅を訴えた。


 講演は「ストップ!ザ・ロードキル石垣島」と題して行われた。辻氏は取り組んでいるロードキルの被害調査について、被害にあった小動物の姿を見せながら説明した。


 被害調査によると、2011年は368件のロードキルが発生したが、今年は10月20日現在で586件発生しているという。


 辻氏は「間もなく600件に達してしまう。車間距離をとることやスピードを落とすことなどが必要で、ロードキル撲滅のために皆さんの協力をお願いしたい」と強調。ロードキルに遭った動物などは、2次被害を出さないよう移動させることなどをアドバイスした。


 また「豊かな自然をこれ以上、壊さないために、生徒たちに実情を知ってもらい、強く伝えてほしい」とした。


 このほか、辻氏が無謀運転を無くすためにどうしたらいいのかと問い、職員からは「再教育を実施してはどうか」「自転車の乗り方などと一緒で、小学生の時から教える必要がある」などの意見があがった。

2012年

10月

24日

猶ことざまの優に覚えて 辻 維周

 先日石垣空港で許可を受けて機材を撮影していた時、思いがけない光景に出遭った。


 JTAは毎日石垣空港において、発着初便の空港職員によるお出迎えとお見送りとを欠かさずに行っている。特に出発の光景は全国の空港でも類をみないほどの素晴らしさで、空港職員が最低でも10名、最大20名以上が勢ぞろいして、出発機に対して手を振るのである。これは送迎デッキから見ると壮観であり、感動ものでもある。


 今回掲載した写真はその一コマであるが、飛行機がスポットを離れた後も職員たちはその場に残り、深々とお辞儀をし続けたり、立ち続けていたりしているのである。普通なら乗客から見えなくなった時点で引き上げてしまうに違いない。つまりこの行為は決して表面上だけで出来るものではなく、現場のスタッフの、乗客に対する心からの感謝が形になったものであろう。


 鎌倉時代末期に書かれた「徒然草」に次のような一節があるが、その部分を改めて思い出させてくれる出来事であった。


 「よきほどにて出で給ひぬれど、猶ことざまの優に覺えて、物のかくれよりしばし見居たるに、妻戸を今少しおしあけて、月見るけしきなり。やがてかけ籠(こも)らましかば、口惜しからまし。あとまで見る人ありとは如何でか知らん。かやうの事は、たゞ朝夕の心づかひによるべし。」
 (徒然草第32段後半)


 (現代語訳)「ちょうどよい時間に(ご主人様は女性のところから)出て来られたが、なお、その状況が優美に思えて、物陰よりしばらくの間見て座っていると、(その女性は)妻戸を少しおしあけて月を見る様子である。(人を送り出して)すぐに鍵をかけて籠ってしまったとしたならば、残念だっただろうに(それをしなかったので女性の心づかいがわかった)。(その男が)出て行ったあとまで見ている人がいるとは、どうしてわかるだろうか。いや、わかりはしない。このような事は、ただ毎朝毎晩の心づかいによるに違いない。」

2012年

10月

24日

日本は国防の強化を 尖閣諸島に迫る侵略の危機 大浜 孫典

 今月16日に中国海軍の艦船が与那国と西表島の間の接続水域を通過するという事が起こった。接続水域は外国の船が通る事は認められているが公海上とは言え、外国の軍艦が通過するという事は武力による威嚇という事であり国際法上あってはならない事である。韓国やロシアで在れば通過する艦船を威嚇射撃するなり軍事的行動を行っているはずである。


 それに対して日本政府の対応は「日中間の大局に鑑みて適切に対応するよう申し入れた」とか「これからもしっかり警戒、監視していく」という何が言いたいのか、何がしたいのか全く分からない何の具体性も無い対応である。いい加減に日本の政治家は言葉の遊びをやめるべきである。言いたい事があれば、相手に分かる様な言葉を使わなければいけない。


 政治家の発言は同じ日本人あっても分からない言葉となっている。それは逃げであり自信が無いという事である。言いたい事も言えない政治家、気概の無い政治家は辞職すべきである。尖閣問題で日中間が緊張している時期に今回の行動は日本に対する挑発である事は間違い無い事である。繰り返す中国の領海侵犯に対して日本政府は毅然たる態度をとり、警告射撃を行うべきである。


 中国との緊張が高まっている状況のなかで、オスプレイ反対が左翼マスコミを中心に行われている。本当に平和ボケも行き過ぎたと言えるのではないだろうか。中国の行動が過激さを増しているなかで、日本人にも国防世論が起こらなければいけない状況のなかで、マスコミはあえてオスプレイの反対及び基地撤去の運動を扇動し中国の侵略を呼び込む事を行っている。


 外国に対する気概や交渉力は軍事力が楯とならなければ抑止力にはならない。現実に日本の様に軍事力が発揮できない、憲法で縛られている状況、日本が軍事的に何も出来ない事を知っており今回の行動は日本をあざ笑うかの行動である。


 今後、中国が過激になる事は否めない事であり、そんななか与那国島では自衛隊の配備反対運動が行われている。自衛隊配備は「周辺諸国を刺激するだけ」と言う現実離れした事をいつまで言うつもりだろうか。何時まで寝言を言って現実を直視しないつもりだろうか。今の状況は本当に先島諸島が危うい状況にある事を市民は認識すべきである。今まで平和だからこれからも平和である、と言う現実離れした考えを見直すべきである。中国がウイグルやチベットで行ってきた事をマスコミは報道すべきでる。


 中国から言えば日中関係は今までの様に具体的な行動に出ない方が日中関係は良好であったと、それが東アジアの平和にもなるという事だろう。しかし、それは中国にとって都合の良い言い訳でありその間に中国は着々と日本侵略を行ってきた事である。


 与那国を始め石垣、宮古島への自衛隊の配備を早急に行う必要がある。沖縄本島以南の与那国までの島々は国防上、空白地帯にあり今後こういう事件が起こる事も懸念される事であり早期に自衛隊の配備を行う必要がある。私達は未来の日本人に対する責任があり、日本を守る義務がある事を知らなければいけない。

2012年

10月

23日

スカイマーク就航延期 開港間に合わず 「那覇空港増築遅れ」と説明 新空港

 低価格の航空運賃で知られるスカイマーク(本社東京)が、来年3月の新石垣空港開港時に計画していた那覇=石垣路線の就航を延期したことが、22日までに分かった。来年2月完成予定だった那覇空港ターミナルビルの増築工事が遅れ、現在の手狭な搭乗手続き用カウンターのスペースでは、石垣路線の就航に対応できないと説明している。増築工事の完成は来年10月の予定で、就航は少なくとも半年以上遅れる可能性がある。同社の参入で運賃の低価格化が期待されていただけに、就航延期は各方面に波紋を広げそうだ。

 

 那覇空港ターミナルビルの同社の搭乗手続き用カウンターは1階と3階に分かれている。同社は八重山日報の取材に対し文書で回答。それによると、それぞれのカウンタースペースが手狭で、便が重なる時間帯は利用者が長蛇の列をつくる現状。「施設が改善されない限り(石垣路線の)運航はできない」としている。


 同社と那覇空港ターミナルビルを運営する那覇空港ビルディング株式会社(本社那覇市)は、ターミナルビルの第3次増築で、同社の新たなカウンタースペースを確保することで合意。増築工事は8月、現在のターミナルビル北側隣接地で着工していた。


 スカイマークによると、増築工事は当初来年2月に完成予定だったため、石垣路線の就航は3月の新空港開港に間に合う見込みだった。しかしその後、増築工事完成は8月にずれ込み、さらに今月になって、10月にずれ込むとの通知を受けたという。


 那覇空港ビルディングは、完成予定が10月にずれ込んだことについて「国など関係機関とのさまざまな調整や、台風による作業の遅れなどが原因」と説明している。


 スカイマークは「現状の施設のまま3月就航を行った場合、現在のカウンタースペースでは、ゴールデンウィークや夏季繁忙期には到底対応できない」と判断。就航の延期を決めた。新たな就航予定時期は明示していない。


 那覇空港ビルディングによると、増築予定のビルは延べ床面積約5700平方㍍、地上4階建て。総事業費約23億円。

2012年

10月

23日

「経済的負担重い」 スカイマーク 就航延期に不安の声

航空運賃の低減を求めて署名活動を展開した住民たち(2011年12月)
航空運賃の低減を求めて署名活動を展開した住民たち(2011年12月)

 スカイマークの石垣路線就航が新石垣空港の開港に間に合わなくなったことで、早期就航への待望論が強い八重山住民からは「市民に経済的負担がのしかかることにならないか」などと懸念の声が上がっている。


 八重山関連の航空運賃は、今年度から那覇=石垣路線が1万円を切るなど、大幅に低減された。一括交付金を利用した県の離島住民等交通コスト負担軽減事業で航空会社に補助金が支出されたためだ。


 しかし住民からは、なお割高感を訴える声が強い。那覇=宮古路線はスカイマークの参入で劇的な低価格化が実現していることから、新空港開港に合わせたスカイマークの参入に待望論が強まり、昨年には航空運賃低減を求める署名活動が展開された経緯もある。


 市民の1人は「開港と同時にスカイマークが就航すると期待していた」と失望感を隠さない。「半年以上も就航が延期されれば、住民の経済的負担がそれだけ重くなる」と懸念する。


 市議会は昨年12月、スカイマークに対し、石垣路線早期就航を求める要請決議を行った。伊良皆議長は「就航延期で、住民に経済的負担がのしかかるのは看過できない。議会としても、1日も早い就航のため要請活動したい」と話した。


 スカイマークの就航計画そのものを疑問視する声もある。石垣空港ターミナル株式会社によると、来年1月完成予定の新空港ターミナルに、日本トランスオーシャン航空(JTA)、全日空(ANA)の入居は確定しており、近く覚え書きを締結する予定だが、スカイマークの入居は「調整中」としている。


 離島住民等コスト負担軽減事業は、スカイマーク参入で航空運賃が大幅に低減した宮古路線には適用保留という形になっており、航空会社に補助金は支出されていない。


 新空港へのスカイマーク参入が遅れるにもかかわらず、石垣路線が適用保留になった場合、運賃が再び上昇する可能性を懸念する声もある。


 県交通政策課によると、県は来年度も、離島住民等交通コスト負担軽減事業で、今年度の約16億円8千万円並みの予算を要求する方針。「石垣路線に同事業を適用するかどうかは、その時点での状況を総合的に判断した上で決める」としている。

2012年

10月

23日

釣り針猫に里親 埼玉の佐藤さんが名乗り

右から早川始代表、中山市長、そして里親になった佐藤絵里奈さん(一番左)
右から早川始代表、中山市長、そして里親になった佐藤絵里奈さん(一番左)

 釣り針を飲み込んで手術を受けた人工島の猫1頭は無事里親がみつかり、22日市役所ピロティーで引き渡し式が行われた。


 里親になったのは埼玉県川越市から仕事で来島中だった佐藤絵里奈さん。佐藤さんは10月9日に人工島で友人らとバーベキュー中に、お尻から釣り糸の出ている猫を発見したがどうにもならず、人懐こい猫なので、何とか助けたいとあれこれ調べているうちに、「石垣島しっぽの会」の「南の島の猫アイランド事業」ボランティア募集にたどりついた。


 そこで何かの役に立てればとボランティアに申し込み、手術会場に行くと、偶然その猫と再会した。そしてスタッフに事情を話したところ、「どうぶつ基金」の顧問でもある獣医師、山口武雄氏が手術を快諾し、摘出することができた。佐藤さんは、この猫と再会できたのも何かのご縁なので、手元に置いて育てたいと、「石垣島しっぽの会」代表の早川始氏に相談し、今回の里親が決まった。


 その猫にはすでに「漣(れん)」という名がつけられており、早川氏によるとその名前には、「この活動がさざ波のように、全国に広がるように」との思いが込められているとのこと。


 佐藤さんは25日に埼玉に猫と一緒に帰ることになっているという。佐藤さんは「このようなケースを増やさないためにも、これ以上猫を捨てないでほしい。そしてゴミも捨てないでほしい。せっかくきれいな石垣島が台無しになる。」と述べていた。


 また引き渡し式に立ち会った中山義隆市長は、「このような形で里親に渡せたのは、とても嬉しい。この猫の新しい生活が幸せいっぱいであることを祈っている。」と述べた。


 石垣市環境課では、引き続き猫の里親を募集しているので、希望者は石垣市環境課(電話0980―82―1285)まで問い合わせてほしいとのこと。

2012年

10月

22日

中国の国営放送は日本の衛星放送でも…

 中国の国営放送は日本の衛星放送でも視聴できるので、時々チャンネルを合わせる。ニュース番組では、常に尖閣諸島問題が大きく取り上げられているが、驚くのはその論評だ◆「日本は再び、アジア侵略の野心を燃やしている。その証拠が釣魚島(尖閣の中国名)問題だ。日本は世界の平和に脅威を与えている」といった調子で、アナウンサーによる日本批判が延々と続く。報道というより、反日プロパガンダなのだ。中国の論理だと「尖閣は石垣市の行政区域」と指摘する八重山の住民は、それだけでナチ顔負けの軍国主義者となる◆まだ判断力のない若者が、こうした報道に日常的に接したらどうなるか。日本に対し、日々憎しみをたぎらせるに違いない。中国では世代が若いほど反日感情が強い、とされる理由はここにある◆日本を「敵」扱いして民衆の不満をそらすにしても、限度があろう。反日プロパガンダがエスカレートすれば、それは尖閣問題にはね返る。八重山にとっても深刻な問題だ。中国に対し、政府だけでなく住民レベルでも、何か声を上げられないだろうか◆尖閣問題は、話し合いで平和的に解決しなくてはならない。だが、それは事態を静観せよということではない。相手の非を遠慮なくただす姿勢も、また必要なのだ。

2012年

10月

22日

尖閣防衛に重要な制空権 惠 隆之介

 今朝(10月9日)、日本本土への通勤途上、乗機が補助滑走路からランウエイに進出しようとして突然停止、約10分間、機内アナウンス無しで停止しました。


 窓外に目をやると私の乗機のすぐ前方に那覇基地所属F15戦闘機4機が密集して発進準備体制にありました。


 尖閣事件以前は、機長は気を遣い、「自衛隊機発進につき…」とコメントしていましたし、本土へ帰還を急ぐビジネスエリートたちはそれでもイラついておりましたが、状況は一変しました。


 「尖閣防空を頼む!」それぞれ離発着体制にあった民間機パイロットたちはそう思ってであろうし、私の周りに座る乗客たちは一切不平不満を漏らしませんでした。


 結局、編隊長機含め合計5機の戦闘機は秋晴れの東シナ海に次々と発進して行きました。これほど空自機が頼もしく思ったことはありませんでした。


 昭和20年(終戦の年)春、組閣直後、総理海軍大将鈴木貴太郎先輩は、国民に揮号を求められ、「征空」と大きく書かれました。
 私は今朝、この話をしみじみ思い出しました。

2012年

10月

22日

最高賞・優秀賞41人が合格 11月17日に演奏会 古典音楽コンクール

「あった」「合格してる」など喜びの声が交差した=石垣市民会館、21午後8時過ぎ
「あった」「合格してる」など喜びの声が交差した=石垣市民会館、21午後8時過ぎ

 第35回八重山古典音楽コンクール(八重山古典音楽協会主催)の三線部門、優秀・最高賞の合格発表が21日夜、石垣市民会館であり、優秀賞30人と最高賞11人が合格した。合格者は、筝曲と笛、太鼓部門の合格者とともに11月17日、石垣市民会館で開催される発表会で、誉(ほまれ)の演奏を披露する。


 今年のコンクール三線最高賞は58人、優秀賞に64人が応募。最高賞は越城節と月ぬまぴろーま節を指定曲に、抽選曲として、たらくじ節としょんかね節―計4曲を演奏、優秀賞は抽選で上原ぬ島節と崎山節が審査曲となり、稽古(けいこ)の成果を披露、厳しい審査を受けた。


 合格率は最高賞で19%、優秀賞が46%の狭き門となった。合格率は「ほぼ例年通り」(協会事務局)という。


 この日午後8時過ぎ、市民会館フロアで、合格者番号が張り出されると、発表を待っていた受験者らが、食い入るように番号を見詰め、「あった」「合格」などと歓声を上げていた。中には肩を落とし無言で立ち去る姿も。

 

 最高賞に合格した会社員・吉田孝志さん(50)=東京都=は「1回目の挑戦で合格できた。自信は無く、番号を見るまで不安だった。八重山民謡は奥が深く、勉強すればするほど難しくなる。これからも精進します」と胸を張った。


 新井勝己審査委員長の話 コンクールも35回を数え、受験者にも慣れが感じられる。優秀、最高賞ともに難曲が審査曲に選ばれたにもかかわらず、レベルの高い演奏が多かった。ただ、三線の持ち方など、舞台マナーができていない受験者が見受けられる。古典音楽は演奏技術ばかりではなく、礼儀作法も重視されなくてはならない。師にならい、基本的な作法も身に付けてほしい。


 【合格者は以下の各氏】優秀賞=五島希望・梅原礼子・砂川菜保子・荒川淳子・中尾仁子・前瓦貞子・髙澤そよか・福原和美・石川麻里・伊藤未来・又吉恵子・仲間貴彦・呉屋勝子・渡久山由希・黒島敦子・小宮山正路・森文鼓・薄井芙美子・星元絵里子・宮城奈美子・相馬純子・篠原由桂・佐藤早八加・佐藤多惠・石原正一・野嵩樹・佐藤雅俊・小山郁枝・米盛玲菜・中田有美▽最高賞=新城弘康・吉田孝志・平田カヨ・福井大輔・南風野孝平・本庄綾子・佐藤靖浩・佐野明子・譜久嶺マリナ・豊川雅明・瀬名波恵子

2012年

10月

22日

川平の棒術披露 満慶まつりにぎわう

多くの客でにぎわう「満慶まつり」会場
多くの客でにぎわう「満慶まつり」会場

 川平小中学校のグラウンドで20日、「満慶(みつけ)まつり」(仲野英則実行委員長)が開催され、多くの市民や観光客で賑わった。


 満慶まつりは川平の豪族であった仲間満慶山英極にちなんで三年前から毎年9月または10月に行われており、今年で4回目。祭りは年々大きくなり、今回は川平小中の保護者が出店する屋台はもちろんのこと、川平の伝統芸能である棒術や獅子舞、市民の余興、さらに抽選会の後で石垣出身の人気グループ「きいやま商店」ライブも行われた。


 最後に川平湾から100発の花火が打ち上げられ、大盛況のうちに祭りの幕を閉じた。

2012年

10月

22日

読書の秋!

2012年

10月

21日

八重高初のベスト4 ホームで実力発揮 高校サッカー県大会

ドリブルで敵陣に切り込む新本健二、右側は3点目を決めた金嶺拓=サッカーパークあかんま
ドリブルで敵陣に切り込む新本健二、右側は3点目を決めた金嶺拓=サッカーパークあかんま

 第91回全国高校サッカー選手権沖縄県大会(主催・県サッカー協会)の準々決勝が20日、サッカーパークあかんまで行われ、地元の八重山高校が、名護高校を3―1で下し、初のベスト4を決めた。同大会の準々決勝は、主催者の特例により離島校の地元開催となり、八重山では初めて開催。イレブンはこれまでの練習の成果を十二分に発揮。尹泳斗(ユン・ヨンドゥ)監督は試合結果に「上出来。選手は頑張ってくれた」と喜んだ。


 試合は、ホーム開催となった八重山高校が前半から攻撃を仕掛けるが、相手守備陣を崩せず、混沌としたゲーム展開。

 

 試合が動いたのは前半30分。右サイドバックの浦崎成生(2年)がゴールを奪い先制。後半開始直後も左サイドからのクロスに、フォワードの新本健二(3年)が足で合わせて追加点。


 その直後、名護にペナルティエリア内まで攻められるが、デェフェンス陣の鉄壁な守りでシュートを許さなかった。しかし、セットプレーのこぼれ球を決められ、1点差とされ、苦しい展開になった。


 終了間際にミッドフィルダーで主将の金嶺拓(3年)が、相手ディフェンスのバックパスに素早く反応、キーパーとの競り合いに勝ち、試合を決定するゴールを決めた。シュート数は、八重山12本、名護2本だった。


 選手権大会初のベスト4を決めた八重山高校の準決勝は27日午後2時から、県総合陸上競技場で、那覇、南風原の勝者と対戦する。準々決勝の試合結果は次の通り。
 ▽八重山3―1名護
 (1―0)
 (2―1)
 ▽得点=浦崎成生、新本健二、金嶺拓(八)、古蔵一平(名)

2012年

10月

21日

ちゅらさんの島アピール 観客2300人熱気 多彩ステージ満喫 小浜

小浜小児童のエイサーなど、多彩なステージイベントでにぎわった「かふぬ島ちゅらさん祭」=20日午前、ちゅらさん広場
小浜小児童のエイサーなど、多彩なステージイベントでにぎわった「かふぬ島ちゅらさん祭」=20日午前、ちゅらさん広場

 竹富町小浜島で20日、島の魅力を内外にアピールする恒例イベント「かふぬ島ちゅらさん祭」(主催・同実行委員会)が開かれた。今年で10回目の節目。絶好の天候に恵まれ、引き続き開かれた「小浜節大会」も含め2300人(主催者発表)が参加。多彩なステージイベントや体験コーナーなどを楽しんだ。

 

 ちゅらさん広場で開かれたオープニングセレモニーで宮里彦一実行委員長は「小浜島は八重山群島の中央に位置し、島のシンボル大岳からは竹富町の島々が一望できる。豊かな自然とエメラルドグリーンの美しい海に囲まれた果報の島」と小浜島の魅力をアピール。続いて関係者がテープカットした。


 ステージでは、80歳以上の女性でつくる「ばあちゃん合唱団」が今年も登場。「聖者の行進」のメロディに合わせ、おわんと茶わんを交互に突き出すパフォーマンスで会場を沸かせた。


 小浜保育所の子どもたちがかわいらしい演技を披露。小浜小児童のエイサー、小浜中生徒のソーラン節も観客のかっさいを浴びた。


 人気バンドのきいやま商店がパワフルなステージを繰り広げ、前花雄介さん、高校生バンドキカイチ、藤木勇人さん、宮良青年会ら多彩なゲストが祭りを盛り上げた。


 織物づくりや横笛づくりなどを体験できるコーナー、豪華景品が当たるお楽しみ抽選会などもにぎわった。


 小浜節大会には23人が出場し、自慢ののどを競った。
 小浜節大会の最優秀賞は中島もえさん(石垣)、優秀賞は宮里朝枝さん(真栄里)、優良賞は前津伸弥さん(大浜)、奨励賞は世持愛菜さん(白保)に決まった。


 同祭は小浜島を舞台にしたNHK朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」の放映をきっかけに、ちゅらさんの島を全国にアピールしようと2001年からスタート。最多で3千人を超える観客が訪れたこともあった。

2012年

10月

21日

「硬式球に慣れて」 元ロッテの黒木、小宮山さん指導

黒木さん(右側)から、守備の指導を受ける中学生=市中央運動公園野球場
黒木さん(右側)から、守備の指導を受ける中学生=市中央運動公園野球場

 軟式野球を終えた中学生に硬式野球の事前準備に、野球競技会in石垣市(主催・スポッツプロジェクト)が20日、市中央運動公園で行われた。夏の大会を終え、部活を引退した市内中学3年生17人が参加。講師は、元プロ野球ロッテの黒木知宏さん、小宮山悟さんが務めた。


 野球競技会は、基礎の体力や技術の個人の力を測定し、生徒が自らの実力を知るとともに、次のステップに踏み出すための目標設定の場を提供することが目的。


 生徒は、30メートル走やベースランニング、遠投を測定した後、黒木、小宮山さんの指導で、守備、打撃、投球練習を実施した。

2012年

10月

19日

エコファーマーに3人 安全な農産物生産へ

エコファーマーとなった(前列右から)柳田さん、代理の下地啓子さん、大浜さん=八重山合同庁舎
エコファーマーとなった(前列右から)柳田さん、代理の下地啓子さん、大浜さん=八重山合同庁舎

 環境に優しい生産者を認定する「エコファーマー認定証交付式(県八重山農林水産振興センター主催)」が18日、八重山合同庁舎であり、3人に認定証が手渡された。認定期間は5年間。


 エコファーマーに認定されたのは柳田裕行さん(49)=白保=と下地篤欣さん(75)=嵩田、大浜和重さん(56)=西表島。柳田さんは「甘長とうがらし」で品目を追加、下地さんと大浜さんは水稲で再認定となった。


 玉城肇所長は「全国には21万人のエコファーマーがいるが、八重山地区はまだ少ない。3人が地域リーダーとなって、安心、安全な農産物を生産してほしい」と激励し、一人ひとりに認定証を交付した。


 3人は「おいしい野菜を本土にも出荷したい。安心して食べられる農作物を提供していく。『エコマーク』で、消費者に選んでもらえるので、生産者にも大きなメリットになる」とそれぞれの言葉で意欲を示した。


 エコファーマー制度は、有機物による土づくり、化学肥料と農薬を通常の3割以上減らす―を条件に県が認定する。認定されると全国共通の「エコ・マーク」が使用でき、安心・安全な農産物として販売できる。


 県内では10月現在で、417人がエコファーマーの認定を受けている。八重山では、今回認定を受けた3人を含む12人が活躍中。

2012年

10月

19日

あす10月20日は「新聞広告の日」…

 あす10月20日は「新聞広告の日」である。広告は企業の情報、商品・サービスの内容を提供し、需要を喚起し、消費者の購買行動に良い影響を与える。「広告は文化」という言葉もある。最近の広告は「広告即販売促進」という性格より、文化的雰囲気を感じさせるものも多い。現代では、国際交流や環境問題などを素通りしては広告も成り立たない◆広告は広告だけにとどまらず、それ自体がニュースでもある。中国が尖閣諸島を「自国の領土」と主張する広告を米紙に掲載したのも、広告が住民の貴重な情報源になっているからだ◆さらに沖縄では、死亡広告が読まれる割合が常に上位。死亡広告は沖縄の共同体の縮図であり、投影であるとも言われている◆市民の知る権利に応え、正しい報道を続けていくためには、新聞社の経営基盤がしっかりと確立されなくてはならない。販売収入とともに、広告収入が重要なのは、このためである◆しかし、国内外の経済不況により広告量は大幅な減少傾向にあり、新聞社の経営は非常に厳しい。インターネットの活用などで新たな収入源を求める新聞社が現れたのも、広告収入の落ち込みで存廃の岐路に立たされているからだ。正しい報道のためにも、広告のあり方をこれまで以上に考えなくてはならない。

2012年

10月

19日

「南の島の猫アイランド事業」 辻 維周

 18日まで行われていた「南の島の猫アイランド事業」の中核をなす、八島地区人工島野猫不妊手術のボランティアに参加した。


 この事業は捨て猫の多さに心を痛めた「石垣島しっぽの会」(早川始代表)が、これ以上捨て猫を増やさないという市民への啓発活動の一環として、石垣市へ人工島に捨てられている猫たちに、不妊手術を行いたいと提案し、市もそれを認めて協働事業として事業化し、一括交付金の138万円を交付したものである。不足分は「石垣島しっぽの会」と関係の深い「公益財団法人 どうぶつ基金」が負担し、犬猫の殺処分ゼロを目指す「NPOゴールゼロ」も獣医師たちの派遣に協力している。


 さらに市民もケージやキャットフード、タオルなどの消耗品を寄付したり、ボランティアを申し出たりして、この運動に対する意識の高さを窺うことができた。


 実際に参加してみると特に前半の2日間はエアコンもなく、悪臭が外に漏れないようにするため、窓も開けられないという劣悪な環境の中で、4名の獣医師がほとんど休憩も取らずに手術を行い、それをボランティアが側面から支える形になっていた。また別働隊は人工島で捕獲し残した猫たちを根気強く待って、檻の中へ誘い込んでいた。


 このような光景を見るにつけても、今まで家族のように飼っていた動物たちを、自分たちの都合だけで平然と捨て、あとは知らぬ顔をして過ごしている人達の意識の低さとの対比に愕然とするとともに、動物を愛する人たちの熱意に胸を熱くさせられた。


 我々も毎晩島を回り、ロードキルの調査と、二次被害防止のために死体の除去を行っているが、根底は今回の主催である「どうぶつ基金」や「しっぽの会」のメンバーと同じ、「動物を愛する気持ち」である。今までは島の中でそれぞれの団体がバラバラに活動していたが、それが一つの力になれば、少なくともこの石垣では、捨て猫も、捨て犬も、ロードキルも減少していくに違いない。


 この島の動物たちを身勝手な人間から守るためにも、そろそろお互いの活動を支えあう時期に差し掛かっているのではないだろうか。(本紙論説員)

2012年

10月

19日

八重山でも評価の声 下地氏の靖国参拝

 沖縄1区選出の下地幹郎郵政民営化担当相の靖国神社参拝に対し、18日、八重山の保守系議員から評価する声が上がった。


 市議会の伊良皆高信議長は「自国の英霊に対する感謝と日本国の繁栄を願っての参拝で、当然のことだ」と強調。中国などの反発に対しては「他国に内政干渉される筋合いではない」と指摘した。


 別の保守系議員は「(戦没者は)今日の日本の根源を作った。下地氏の信念で参拝したのなら評価できる」としながらも「大臣になったのでパフォーマンスをしたのであれば問題だ」とくぎを刺した。

2012年

10月

19日

開港まで140日切る カウントダウンで盛り上げ フェイスブックに毎日掲載 石垣市

カウントダウン初日となる「開港まで140日」のボードを持つ中山市長。18日、フェイスブックに掲載された(市提供写真)
カウントダウン初日となる「開港まで140日」のボードを持つ中山市長。18日、フェイスブックに掲載された(市提供写真)

 来年3月7日予定の新石垣空港開港まであと140日となった18日、石垣市は、市民や観光客が残り日数のボードを持つ写真をインターネットのフェイスブックに毎日掲載し、カウントダウンする企画を始めた。市は「皆でカウントダウンすることで、開港を待ち望んでいる雰囲気を出したい」(秘書広報課)と期待。できるだけ大勢の人たちに「モデル」となってもらうことにしており、「担当者がボードとカメラを持って、あなたの地域や職場にお邪魔するかも知れない」と協力を呼び掛けている。

 

 市は最近、フェイスブックを開設したばかり。18日現在で1日平均9500人、累計では33万2千人がページを閲覧しているという。市秘書広報課の広報担当、棚原輝幸さん(33)は「情報発信力があるフェイスブックを活用して、新空港のPRができないか考えた。開港までの一日一日を、皆で一緒にわくわくできれば」とカウントダウン企画の理由を説明する。


 残り日数を表示するボードは同課職員が手作り。さまざまな人にボードを持ってもらい、フェイスブックにある「プロフィール」の写真スペースに日替わりで掲載してカウントダウンしていく。


 ボードを持ってもらう人は限定しておらず「担当者がまちに出て、いろいろな人にお願いする」(棚原さん)。棚原さんは、すでに公設市場や離島ターミナルに出かけ、出会った人の写真を数枚ストックしている。


 カウントダウンのスタートとなる「開港まで140日」のボードは中山義隆市長が持った。中山市長は「みんなでこのカウントダウンボードをリレーし、新空港開港を盛り上げましょう」とコメントした。フェイスブックでのカウントダウンは開港前日まで続け、最後の1日も中山市長で締める。

2012年

10月

18日

市の無料バス運行中止 ハイヤー・タクシー協  「死活問題」と抗議で

タクシー乗務員が集まり、無料シャトルバスの廃止を訴えた=17日午後、石垣市役所前
タクシー乗務員が集まり、無料シャトルバスの廃止を訴えた=17日午後、石垣市役所前

 石垣市がクルーズ船受け入れ事業として開始した石垣港―バスターミナル間の無料シャトルバスに対して17日、12社で組織する県ハイヤー・タクシー協会八重山支部(平良俊明支部長)は、無料シャトルバスの廃止・撤廃を求める抗議文を市へ提出した。また、市役所前にはタクシー乗務員約70人が集まり、抗議の声をあげた。市は今後予定していた無料シャトルバスを中止することを決めた。

 

 市観光交流推進課では、クルーズ船から下船しない乗客などを市街地へ誘導して活性化に繋げようと、無料シャトルバスの運行を15日から開始した。「市街地に訪れる観光客の多くが徒歩。タクシーは遠出する時に利用する」とし、民間タクシーとの競合はないという判断をした。


 しかし、県ハイヤー・タクシー協会八重山支部は「寝耳に水同然で、到底納得できない」と17日、八重山支部の役員が市役所へ抗議文を提出、中山義隆市長にも要請した。同日午後1時前にはタクシー乗務員約70人が市役所前に集まり、「死活問題」と無料シャトルバスの廃止を求めた。


 これに対し、中山市長は「シャトルバスについては中止することを決めた。今回は大変迷惑をおかけして申し訳ない。皆さんの収入アップにもつながる観光振興を考えたい」と話した。


 八重山支部によると、市からの無料シャトルバス運行についての話し合いはなかったため、「タクシーを軽視している」「職務怠慢」という批判もあがった。


 平良支部長は、市のシャトルバスの運行について「自分勝手な行動で、乗務員が相当怒っている。話し合いを持って実行することが必要」と指摘。「シャトルバスの中止はありがたいこと。今後も安全輸送に努めていく」とした。

2012年

10月

18日

喜舎場家文書を寄贈 2927点 「歴史の空白埋める」 八重山博物館

「遺言が実現したことを墓前に報告したい」と語る木場さん(右から2人目)と喜舎場さん(右端)=石垣市民会館
「遺言が実現したことを墓前に報告したい」と語る木場さん(右から2人目)と喜舎場さん(右端)=石垣市民会館

 登野城出身の郷土史家・喜舎場永珣の資料460件(2927点)が石垣市立八重山博物館に寄贈され17日、宮良信世館長らが発表した。贈られたのは古文書を中心に、研究者の間で「喜舎場家文書」として知られている資料。古文書以外はこれまで未公開だった。博物館は「八重山だけでなく琉球史全体でも貴重な資料。今後の研究に多大な影響を与える可能性がある」とし、修復の上、来年3月から一部の資料を公開する。


 資料は古文書類148点をはじめ、書籍1673点、新聞資料108点、レコード・テープ37点、写真426点、調査ノート類234点ほか。資料を保管していた永珣直系の一隆さん(元琉大教授)が今年3月、亡くなり、遺族が寄贈を決断。自宅の神奈川県から博物館へ8月、資料(94箱)が搬送された。


 石垣市民会館で会見した永珣の孫にあたる木場一壽さん(72)=那覇=は「古里に資料を寄贈するのが祖父の遺言だった。石垣市の強い要請もあり今回、寄贈が実現した。祖父も喜んでくれると思う。古里石垣島で資料を利活用してほしい」と期待を込めた。


 一隆さんの妻・幸子さん(75)=横浜=は「夫が収集した膨大な歴史資料も残されており、石垣市が望めば寄贈を検討したい」と一層の資料提供に積極的な姿勢を示した。


 宮良信世館長は「特に、寄贈された八重山の新聞資料は、大正から昭和初期にかけての原本が残されており、当時の政治経済史の空白部分を埋める可能性がある」と高く評価している。


 博物館は、資料を「喜舎場コレクション」として、修復作業をした上で、画像データを作成。保存状態のいい資料を2013年3月「新収蔵品展」で公開する。画像データは今後、博物館HPでも公開する方針。


 【喜舎場永珣】郷土史・民俗・古謡学者。1885年登野城生まれ。沖縄県師範学校を卒業後、八重山各地の小学校で教べんをとる。06年(明治39年)から、八重山諸島の歴史・民族研究を開始。伊波普猷や柳田国男ら研究者と親交を深める。71年に著作「八重山古謡」で柳田国男賞を受賞。復帰の直前72年4月、86歳で死去。92年に、石垣市から名誉市民の称号が贈られた。

2012年

10月

18日

町有地売るなと監査請求 与那国島、陸自配備計画で

 与那国町で政府が進める陸上自衛隊配備計画に反対する町民ら11人が17日までに、防衛省への町有地売却契約差し止めを求めて住民監査請求した。
 15日付で監査請求した田里千代基町議らは、計画をめぐり町内の意見が割れている中、町有地を自衛隊駐屯地用地として売却することは町長の裁量権を逸脱し、違法と主張。自衛隊が現地調査を行う際に町が出した土地使用許可も取り消すよう求めている。


 町は過疎化対策として自衛隊の誘致を進めてきたが、田里町議らは住民投票を求め、町の有権者の45%に当たる544人分の有効署名を集めて住民投票条例制定を直接請求。だが町議会は9月、条例案を否決した。


 政府は2015年度までに与那国島に沿岸監視部隊の配置を決定。駐屯地は島南西部の町有地に予定され、12年度予算で用地取得費として10億円を確保。13年度予算の概算要求では、用地造成やレーダー装置費用として62億円を計上した。

2012年

10月

17日

八重山漁協が「尖閣マグロ」を商標登録…

 八重山漁協が「尖閣マグロ」を商標登録した。登録費用は石垣市が助成している。先に「尖閣」を商標登録した業者も漁協のセリに参入し、市内では、2つの尖閣ブランドが生まれることになった◆「尖閣マグロ」商標は、対象魚がマグロに限定される。一方、「尖閣」商標はマグロ、アカマチ、アカジン、マクブなど豊富な魚種が扱え、より多くの漁業者にブランドを利用するチャンスがある。いずれにせよ、漁業者の所得向上を実現する方向で活用してほしい◆商標の登録で後手に回った感のある漁協は、マグロに特化することで差別化を図っている。商標登録には税金が投入されているため、商標の活用には、より重い責任が伴う◆漁業を取り巻く経済状況は厳しい。燃料費をはじめとする操業経費は上昇。一方で水揚げされる魚類の価格は下降気味だ。漁業者からは「子や孫の世代の漁業は船の大型化を図り、遠方まで航海して大量の水揚げをすることでしか生き残れない」との指摘も。尖閣諸島周辺の豊かな漁場を活用する必要性は高まる一方だ◆マグロをブランド化するには、新たな販路の早期開拓と、品質を向上させる保存法が必要。尖閣問題で注目される海域だけに、従来通りの販売法だけでは便乗商法といわれかねない。

2012年

10月

17日

平和への願い訴え 山田桜さん(八重高)優良賞 県英語弁論

優良賞を受賞した山田桜さん=八重山高
優良賞を受賞した山田桜さん=八重山高

 第47回全沖縄高校英語弁論大会(主催・県高校文化連盟など)が5日、県立総合教育センターで行われ、八重山高校2年の山田桜さんが、3位に当たる優良賞を獲得した。


 大会には県内20人が参加。山田さんは「Preparation(日本語訳・平和への準備)」を演題に、本土復帰40年を迎えた沖縄の現状を「県民の平和への願いが高まる一方、今でも変わらないのが基地の存在」と述べ、さらにノーベル平和賞を受賞したマザーテレサの「相手を大切にする心」も取り入れ、スピーチ。


 山田さんは優良賞に「レベルの高い大会での受賞に達成感で一杯。将来は先生になって子どもと一緒に平和について考えられるようにしていきたい」と喜んだ。

2012年

10月

17日

「170頭以上の不妊手術を」 佐上理事長らが市長表敬

中山市長を囲むメンバー
中山市長を囲むメンバー

 16日夕方、「南の島の猫アイランド事業」を主催している公益法人どうぶつ基金の佐上邦久理事長夫妻や、獣医師4名、石垣島しっぽの会代表 早川始らが、中間報告を兼ねて中山義隆石垣市長を表敬訪問した。

 

 佐川理事長は「今日までに約140頭を不妊手術し、17日までに170頭以上は行いたい。環境省、県、市、市民などを広く巻き込んだ活動は今まで例がなく、ぜひ継続していただきたい。また石垣市では年間200頭ほどの猫が殺処分されていると聞いたが、これを機会に殺処分ゼロを目指してほしい。」と語った。

 

 不妊手術は明日まで行われ、手術を受けた猫は里親も探しているので、希望者は「石垣島しっぽの会(電話090―2153―7565)、または石垣市環境課(電話0980―82―1285)まで連絡を。

2012年

10月

17日

イグアナ捕獲される 家畜市場で発見

捕獲されたグリーンイグアナ(環境省石垣自然保護官事務所提供)
捕獲されたグリーンイグアナ(環境省石垣自然保護官事務所提供)

 13日土曜日に真栄里の八重山家畜市場で、グリーンイグアナの完全成体が捕獲され、環境賞石垣自然保護官事務所に保護されている。体長は150センチほどで、後ろ足の爪が切りそろえられており、飼育されていた個体が逃げ出したか、または捨てられたものと見られている。


 この個体に心当たりのある人は環境省石垣自然保護官事務所(電話0980―82―4768)まで連絡してほしいとのこと。

2012年

10月

16日

ミス世界大会の出場者来島 市民と交流も

石垣島を訪れ、記念撮影に臨むミス・インターナショナル世界大会の出場者(15日午後)
石垣島を訪れ、記念撮影に臨むミス・インターナショナル世界大会の出場者(15日午後)

 

 第52回ミス・インターナショナル世界大会in沖縄(主催・同実行委員会)の出場者ら35人が15日石垣入りし、八重山の自然や文化を体験しながら、地元住民と交流した。


 世界各国代表の女性たちが「美と平和の親善大使」として交流を深め、グランプリなど各賞を目指して競うイベント。出場者80人はこの日、2グループに分かれ、宮古島と石垣島での交流に臨んだ。


 石垣島交流の参加者は午前8時過ぎ、石垣空港に到着。各国代表の抜群の美貌とプロポーションに、多くの市民が目を見張った。


 ホテルで開かれた交流会では、八重山商工郷土芸能部の生徒たちが出迎え、伝統芸能を披露。質問コーナーで生徒たちは「美しさの秘訣は」「男性の好みは」などと手を上げ、会場を沸かせた。出場者は「睡眠、食事、お茶」「私の内面を見てチャレンジしてくれる人」などと答えた。


 日本代表の吉松育美さん(25)は「那覇と違って自然がいっぱい。サトウキビ畑が見えて、沖縄らしさを感じた」と八重山の印象を語った。出場の動機について「小さいころから日本と世界をつなぐ架け橋になりたいと思っていた。(大会出場は)貴重な経験」と強調した。


 出場者は石垣島観光を訪れ、宮良川でのカヌー体験も楽しんだ。宮良地区の人たちも続々と詰め掛け、出場者を握手攻め。宮良小児童の伝統舞踊や八重山農林高校の旗頭も披露され、出場者たちは手拍子をしながら楽しそうに見入った。


 出場者たちは石垣市と石垣島田舎体験プロジェクト(成底正好委員長)が受け入れ、交流プログラムを組んだ。


 21日に決勝大会が県立武道館で開かれ、グランプリなど各賞が決まる。石垣島交流も審査の一環で、出場者は交流体験のレポートを提出することになっている。

2012年

10月

16日

ラジオ体操歴61年 指導者の宮良さん表彰

マンタ公園ラジオ体操会の仲間に表彰を祝福される宮良さん(中央)=15日午前6時半ごろ、同公園
マンタ公園ラジオ体操会の仲間に表彰を祝福される宮良さん(中央)=15日午前6時半ごろ、同公園

 ラジオ体操を61年間続け、指導者として普及活動にも尽力している石垣市の宮良博之さん(74)=石垣=がNPО全国ラジオ体操連盟など3団体から表彰された。15日早朝、登野城のマンタ公園で毎朝励んでいるラジオ体操終了後に、沖縄地方ラジオ体操連盟の浦崎猛会長から表彰状を伝達された。

 

 宮良さんは少年時代からラジオ体操に親しみ、教員時代には体育の授業にもラジオ体操を取り入れた。石垣市ラジオ体操友の会の結成に関わり、副会長を6年、会長を9年務めた。


 昨年には1級ラジオ体操指導士の資格を取得。毎朝、マンタ公園でラジオ体操をしている「マンタ公園ラジオ体操会」(佐藤政雄会長)の指導者としても活躍している。


 宮良さんは「ラジオ体操はいつでも、誰でも、どこでもできることが魅力。ラジオ体操を始めた人から、肩こりがなくなった、食欲が出てきたなどと言われる」とラジオ体操をPR。「これからは学校や職場で出前講座をやりたい」と意欲を見せた。


 浦崎会長は「市民の健康増進の中心になってもらっている」とたたえた。
 表彰は株式会社かんぽ生命、NHK、NPО全国ラジオ体操連盟の3者からで、表彰式は7月、北海道で行われた。八重山からのラジオ体操表彰は1995年の宮里英伸さん(故人)以来だという。

2012年

10月

16日

アイディア部門で初優勝 一年生3人が快挙 県ロボット競技大会 八商工

アイディアロボット競技の部で初優勝した(左から)鈴木君、鳥山君、宮良君=15日午後、八重山商工高校
アイディアロボット競技の部で初優勝した(左から)鈴木君、鳥山君、宮良君=15日午後、八重山商工高校

 5日に浦添工業高校で開かれた第19回県高等学校ロボット競技大会アイディアロボット競技の部で、八重山商工高校(友利成寿校長)機械電気科機械コースの鳥山大樹君(1年)、鈴木大介君(同)、宮良善幹君(同)のチームが初出場し、優勝を果たした。同校がアイディアロボットの部で優勝するのは初めて。3人は11月11日に岡山県で開かれる全国大会に出場する。

 

 競技は昔話の「桃太郎」をテーマに、直径や長さが異なる3種類の空き缶とペットボトルを鬼に見立て、リモコンで操作するロボットで空き缶を積み上げて数や速さを競うもの。


 3人は夏休みからロボット制作に取り組んだ。「ロボットの安定感を求めて作ったが、重量が規定ギリギリ。本体とは別に作る予定だった小型ロボットが作れなかった」と鳥山君。大会には本体ロボットのみで出場した。ロボット完成後は放課後に2時間ほど練習。毎日記録をつけて改善した。「最初は取れなかった缶も取れるようになり、タイムも早くなった」という。


 大会は空き缶など積み上げた数が同数だと、ロボットの重量が軽い方が勝つことになる。鈴木君は「他のチームは自分たちのロボットよりも軽量。不安もあったが、優勝することができた」と振り返った。


 鳥山君は「全国大会には強いチームばかりだと思うが、空き缶を全て積み上げるパーフェクトをやりたい」と意気込む。


 友利校長は「初出場で優勝することが凄い。生徒が素直に、先生からいろいろ吸収しているからだと思う」と喜んだ。

記者の目

 ○…県ロボット競技大会やジャパンマイコンカーラリー県大会に出場し、好成績を収めた八重山商工の生徒たち。製作したロボットはモーターやサイズなどの問題で飛行機では運べず、船での輸送や分解をして運ばなければいけないという。「こういったロボット関係は危険物扱いされて、空港では怪しまれるんですよ」と同校の先生。

2012年

10月

15日

尖閣諸島の国有化に対し、マスコミの中には…

 尖閣諸島の国有化に対し、マスコミの中には「対中強硬派の石原都知事が購入するよりまし」「次善の策」などと歓迎する論評があったが、中国の激しい反発を見て、一斉に口をつぐんでしまった。誰が購入しようが「尖閣を強奪する」という中国の決意は何一つ変わらないのだから、認識が甘かったわけだ◆都が購入していれば、船だまりなどの港湾施設整備が早期に実現し、地元漁民の安全操業や所得向上につながる期待が持てた。八重山の住民にとっては結局、都の購入がベターだったという結論が出つつある◆衆院選後の次期政権には、単に尖閣諸島を実効支配するだけでなく、八重山のために活用を図る知恵もほしい。貴重な動植物を保全しながら世界に領有権をアピールする方法として、世界自然遺産登録を提唱する声もある。東海大の山田教授は海洋保護区の設定を求めている。いずれにせよキーワードは「保全」である◆専門家は、中国が尖閣を実効支配した場合、軍事基地を建設すると予想する。韓国に奪われ、コンクリートの要塞と化した竹島の姿は、いかにも暗示的だ。目的のためには環境破壊も辞さない「中国方式」ではなく、保全と開発の調和を図る「八重山方式」でこそ、尖閣は世界の宝として真価を発揮できる。

2012年

10月

15日

尖閣に海洋保護区を 自然や漁場の保全必要 中国実効支配なら軍進出 山田教授インタビュー

インタビューに答える山田氏
インタビューに答える山田氏

 尖閣諸島問題で八重山が日中対立の最前線に立たされる中、石垣市は、尖閣諸島の活用などを盛り込んだ「海洋基本計画」の策定作業を進めている。八重山日報社は14日までに、策定委員会の山田吉彦委員長(東海大海洋学部教授)に、尖閣諸島問題について聞いた。

 

 ―尖閣諸島問題の現状は。
 「中国が(尖閣の奪取に向け)長期戦略に入っている。海洋監視船、漁業監視船のタイプを見ても、冬を越えられる大型の船にシフトしている。東シナ海を実効支配しているのは中国だというイメージを、対外的にも発信しようとしている」


 ―尖閣諸島の国有化に対する中国の反発をどう見るか。
 「中国は長期戦略の中で、明らかに国有化の可能性を考えていた。しかし、石原慎太郎都知事の購入発言以降、日本政府が国有化を急いだことで、事態が思惑より早く進み、中国は焦った」
 「官製デモによる日本企業の焼き討ちは、世界中から批判を浴びた。国連で『日本に尖閣を盗まれた』と発言したことで、日本国内の一般の人たちも『中国という国はおかしい』と思い始めている。これは中国にとって一つの失策だ」
 「中国はもっと、巧妙に(尖閣の奪取を)進める計画だったと思う。次期政権でやるはずだったことを、現政権でやらざるを得なかったのだろう」


 ―八重山の住民には、尖閣諸島問題に対する危機感が薄い。
 「尖閣周辺の領海の外に、中国船はすでに入っており、東シナ海は取られている。地元の人が思っているより事態は深刻だ。中国はじわりじわりと長期戦で迫り、気づいたら上陸されていたということになるかも知れない」
 「尖閣を実効支配されると、中国が周辺の制海権を持つことになり、潜水艦や艦艇が入ってくる。軍が入ってきて実効支配するのではない。実効支配したあとに軍が入ってくる。南シナ海も同じやり方だった」
 「そうなると日本は東シナ海を失い、豊かな漁場と資源、安全保障を失う。尖閣は拠点となる島だ。しっかり見据えないといけない」


 ―政府による国有化の判断は正しかったのか。
 「あえて国有化する必要はなく、都の動きを見てからでも良かった。国家が購入するのと、地方自治体が購入するのとでは、中国の受け止め方が違う。その認識が足りなかった」
 「都は石垣市の意見を組み入れた形で無理がない計画を作り、尖閣の実効支配を強めることができた。国は国有化したあと、どう尖閣諸島を守っていくのか、具体的な方策を持っていない」


 ―尖閣諸島の所有者となった国は、今後どうするべきなのか。
 「しっかりとした調査を行うべきだ。自然がどう残されているのか、ヤギに壊された生態系をどう戻すか。充分に人が住める環境なので、人が管理する体制を作るべきだ」


 ―石垣市の海洋基本計画で、尖閣諸島をどう位置づけるのか。
 「尖閣の自然の保全、漁場の保全、将来的な資源開発を視野に入れた海洋保護区の設定を考え、国と地元で管理体制を敷いていくことが望ましい」


 ―尖閣諸島の世界自然遺産登録を目指すべきだという意見もある。
 「メリットが分からない。国立公園に組み入れることで開発できなくなっても困る。世界遺産登録の前にやるべき調査もできていない。まずは調査が必要だ」
 ―尖閣諸島での施設整備についてどう考えるか。
 「船が一時的に停泊できる船だまりがあればいい。将来的に、状況が落ち着いた段階で、港湾整備をすることが必要だ。必ずしも大きな港でなくてもいい」

2012年

10月

15日

初日は約70匹捕獲 南の島猫アイランド事業始まる

人工島で猫を捕獲するための檻を設置する佐上理事長
人工島で猫を捕獲するための檻を設置する佐上理事長

 八島地区の人工島に多数生息する捨て猫に避妊手術を行う「南の島の猫アイランド事業」(主催 公益財団法人 どうぶつ基金=佐上邦久理事長)が14日から始まり、同日夕刻までに約70匹が捕獲された。


 この事業は人工島で繁殖し続ける捨て猫をこれ以上増やさないことを目的として、「どうぶつ基金」と関係の深い、「石垣島しっぽの会」が石垣市に不妊手術を提案、石垣市も一括交付金を使ってこの事業を行うことを決定した。


 佐上理事長は「人工島の猫を守るためにも、何とか全頭を捕獲し、不妊手術を行いたい。また不妊手術後は猫の耳先をカットしているが、これはドイツから始まったものであり、現在ではグローバルスタンダードになっているので、何卒ご理解いただきたい。」と述べた。

 

 手術を行う獣医師は「どうぶつ基金」と「NPOゴールゼロ」に所属する本土から参加した4名のほかに、八重山獣医師会も協力している。また猫の捕獲や世話などを行うボランティアも、市民などからのべ約100名の参加があり、意識の高さをうかがわせた。

2012年

10月

15日

息の合ったダンス 校内コンクールで披露 石垣中

生徒たちが盛り上げたファンタスティックライブ=14日午後、市民会館大ホール
生徒たちが盛り上げたファンタスティックライブ=14日午後、市民会館大ホール

 石垣市立石垣中学校(仲田森和校長)は14日、「2012年度校内合唱コンクール・ファンタスティックライブ」を市民会館大ホールで開催した。合唱コンクールでは生徒たちの息の合ったハーモニーが響き、ファンタスティックライブでは生徒たちのダンスやコントが披露された。


 合唱コンクールは各学級で自由曲1曲を合唱。指揮とピアノ伴奏も生徒が務め、これまで積み重ねてきた練習の成果を発表した。ファンタスティックライブは生徒が主体となり、ダンスやコントなどのパフォーマンスを披露。生徒や保護者などの観客を盛り上げた。また同校の教師によるパフォーマンスもあり、生徒たちから歓声があがった。


 審査の結果、金賞には1年1組、2年3組、3年2組、3年6組が選ばれた。
 合唱コンクールの受賞は次の通り。
 ▽金賞=1年1組、2年3組、3年2組、3年6組
 ▽銀賞=1年3組、2年5組、3年5組
 ▽銅賞=1年5組、2年2組、3年1組
 ▽指揮者賞=前野晃輝(1年)、仲間勇一朗(同)、上地翔(2年)、村山信平(同)、阿部巧(3年)
 ▽伴奏者賞=下地小春(1年)、渡慶次奈津子(2年)、知念裕花(同)、与那覇日和(3年)

2012年

10月

14日

「患者同士支え合おう」 がん患者に初の出張講座

「患者同士で支え合っていこう」と呼び掛ける栗山医師=石垣市健康福祉センター
「患者同士で支え合っていこう」と呼び掛ける栗山医師=石垣市健康福祉センター

 がん患者とその家族を対象にした初めての出張講座と相談会が13日、石垣市健康福祉センターであり、受講生10人が、がんについて学習、交流を深めた。NP0マインドケアおきなわ主催。

 

 講座は「支え合う力」を演題に、琉大医学部がんセンターホスピス医・栗山登至さんが講話。栗山さんは、ホスピス医師とは、終末期の担当医ではなく、痛みの緩和治療が専門と自己紹介。体の痛みだけではなく心の痛みの解消も重要だと説明。


 さらに「がんの告知を受けると、多くの患者は落ち込み、一部はうつ病まで発症させてしまう。自分や周囲に怒りをぶつける患者もいる」と告知を受け止める難しさを語った。


 その上で、患者同士で支え合う「ピアサポート」の活動を紹介。がん患者の話を「傾聴」し、共感して寄り添う姿勢が病の不安を和らげると強調した。


 栗山さんは「日本人の2人に1人はがんにかかる時代。厚労省もピアサポートに力を入れ始めている。患者同士の支え合う力で、(がんを巡る)さまざまな問題を考え、解決策を考えていこう」と呼び掛けた。講座後、相談会もあり、栗山さんを囲んでがん患者らが意見交換し、日ごろの思いを語り合った。


 参加した新垣憲男さん(75)=八重山がん患者支援ゆんたく会会長=は「私は胃から肺がん、脳腫瘍、うつまでかかって克服してきた。経験を多くの人に伝えたい。患者同士で語り合うのは、大きな癒しになる」と話す。


 マインドケアおきなわは今後月1回、がん患者らを対象に、市健康福祉センターで出張講座と相談会を開催する。問い合わせは098(927)2953事務局まで。八重山がん患者支援ゆんたく会の入会申し込みは電話83・2525同事務局まで。

2012年

10月

14日

石垣島のサンゴを守れ 白保で月桃植え付け 住友生命「サンゴレンジャー」

サンゴを守ろうと、3千平方㍍ほどのサトウキビ畑の周りに月桃を植え付ける参加者=白保
サンゴを守ろうと、3千平方㍍ほどのサトウキビ畑の周りに月桃を植え付ける参加者=白保

 住友生命のサンゴ保全活動「サンゴレンジャー」が13日から2泊3日の日程で石垣市で始まり、全国と地元石垣の職員27人が参加。初日は白保の畑に赤土流出防止へ月桃の苗を植え付けた。期間中、白保海岸でサンゴ群落の観察やビーチクリーンを実施する。


 初日の13日は、「しらほサンゴ村」で開会式。赤嶺真さん(33)=白保魚湧く海保全協議会事務局長=が、世界最大級とされる白保海岸のアオサンゴ群落と、赤土流失によるサンゴの危機を説明。花城芳藏さん(68)=白保村ゆらてぃく憲章推進委員長=は、集落を案内しながら、白保の歴史と文化を伝えた。


 その後、一行は白保のサトウキビ畑に移動。上村真仁サンゴ礁保護研究センター長の指導を受けながら、月桃の苗500本を植樹。参加者が畑の外周に一本いっぽんていねいに植え付け、赤土流失防止を図った。


 参加した小宮弘明さん(52)=兵庫県=と坂場まり子さん(54)=茨城県=は「石垣の美しいサンゴを赤土被害から守りたい。植樹した月桃が役に立てば」と汗をぬぐった。


 住友生命は2008年から「サンゴ保全プロジェクト」を実施。沖縄と南太平洋のフィジー共和国で、環境NGOを支援している。今年は、職員が参加する「サンゴレンジャー」を企画。世界自然保護基金(WWF)「しらほサンゴ村」の協力で、石垣島での環境ボランティアに取り組んだ。

2012年

10月

14日

平久保でクロヨナが満開 「今が見ごろ」

 市内平久保でクロヨナの花が満開。美しい紫の花が見物者の目を楽しませている=写真。クロヨナは高さ8メートル以上になるマメ科の植物。アジアやオセアニアに分布、沖縄では海岸近くで見られる。写真を撮影した平良八重子さんは「きれいな花、今が見ごろです」と話している。

2012年

10月

14日

ワシントンから見た「沖縄返還」の一面 惠 隆之介

 復帰40周年を迎えた本年、私は米国統治27年間を総括する必要性と、インナー保守勢力による自己陶酔型復帰分析(万歳復帰記念式典)に異論を唱えてきました。


 実は米国は沖縄統治27年間に10億ドル以上の国費を投入し、沖縄史上初の大学をつくり、看護学校、総合病院、道路、橋梁、ダム、発電所(一部原発構想もあり)等のインフラをつくりました。なにより戦前より裸足で生活する住民にズックまで支給したのです。


  住民が高等教育を軽視するため、「学業手当て」と称して琉球大学学生、フルブライト留学生には高額なお小遣いまで支給しておりました。


 それがどうでしょう。1950年代、琉球大学は反米の巣くつと化し、米軍政府は那覇市をマンハッタン地区のように開発して沖縄を極東のショウウインドーにしようとしたら、今のオスプレイ反対運動に見られるような稚拙な反対運動が生起したのです。


 那覇市議(当時)いわく、「道路を拡幅したら戦時に滑走路に悪用される」「橋は戦車を通りにくくするため上下に彎曲して作れ」。ベトナム戦争で南ベトナムを失陥した米国は悟りました。「自主自立の精神のない人種にいくら国費を投入しても無駄!」、「施政権は日本に返還し、やっかいな沖縄左翼の子守は日本に任せ、基地の安定運用のみに特化しよう」。ワシントンはこうして沖縄返還を決意したのです。


 沖縄戦で米将兵3万人の戦死戦傷者を出し、約3万人の発狂者(主に海軍艦艇将兵)をだしてなお、短期間にかつ戦闘なしに占領地を敗戦国に返還した米国の戦略の一面がここにありました。(本紙論説委員長)

2012年

10月

12日

観光立市宣言をし、観光誘客活動に取り組む石垣市だが…

 観光立市宣言をし、観光誘客活動に取り組む石垣市だが、海岸線のゴミを見ると市民の観光に対する認識の希薄さがうかがえる。9月に本紙読者から不法投棄の訴えがあり、伊原間海岸へ足を運んだ。一見、美しい海岸だが防潮林に隠すようにタンスやベッドが捨てられていた◆美しい海と温かい人情、文化に触れるために、石垣島を訪れる観光客は島の実情を知るとがっかりするだろう。不法投棄は、環境ばかりか人情の問題でもある。自分に都合がよければ他のことには目をつむるモラルの低い市民が存在する◆台風一過の海岸で目立つ漂着ゴミも島の外から流れて来たものばかりではないだろう。島民が海に捨てたゴミが自分たちの島に帰ってくるものも多くあるように思える◆市に撤去を要請しても、広い海岸線をカバーできる人員を配置するのは難しく、「海岸線の管理は県の管轄」と積極的な関与に尻込みするばかり。対応策の看板設置は美しい海岸に、かえって似つかわしくない◆不法投棄問題は市の屋台骨を支える観光に大きなダメージを与えかねず、「自分さえ良ければ」の考えは、最終的に自分たちの生活に跳ね返ってくる。島民のほとんどは、観光産業に影響を受ける経済構造の下に生活しており、島民の人情が経済をも左右するかもしれない。

2012年

10月

12日

民間委託の検討継続 窓口業務、実施ずれ込み 石垣市

石垣市が窓口業務の民間委託を検討している=今年3月、市役所市民生活課の窓口
石垣市が窓口業務の民間委託を検討している=今年3月、市役所市民生活課の窓口

 市民サービス向上の一環として、石垣市が10月からの実施を目指していた窓口業務の民間委託は、スタートがずれ込んでいる。市によると、どういう業務が民間委託可能か、内部で精査を進めており「いつから実施するという結論は出ていない」(企画政策課)としている。民間委託の目的である業務の効率化や接遇改善が、現在の体制のままで可能かどうかも含めて検討を継続している状況のようだ。

 

 市によると、窓口業務を担当している市民生活課、納税課、税務課の3課で、民間委託が可能な業務について精査を続けている。具体的には証明書の発行業務や電話応対などの業務が検討されている。市企画政策課は「どこまで民間で対応できるか、民間と市職員の内部での連携をどう進めるかなどの課題がある」としている。


 一般的には、民間委託することで、窓口業務の市職員を他の部署に回したり、接遇を向上させるなどの効果が期待できるとされる。県内ではうるま市に次いで名護市が今月から窓口業務の一部委託をスタートさせた。


 石垣市は当初、10月からの民間委託を目指す考えを示していたが、検討結果がまとまらなかったため、市議会9月定例会では野党の前津究氏が「本当に10月から実施するのか」と追及。吉村乗勝企画部長は「窓口業務の所管課と業務の課題や問題などの状況を確認しており、10月実施は難しい」と答弁していた。


 現段階での状況について企画政策課は11日、「接遇改善などは、現在の体制でも担当課がしっかりすれば可能だ」と、民間委託せずに内部で業務改善を進めることも含め、検討していることを明らかにした。市は2005年に民間委託ガイドラインを作成し、窓口業務も含めて、民間にできる業務は民間に委託する方向性を提示。


 08年には国が公共サービス改革基本方針を示し、住民異動届や住民票の写しなどの交付、納税証明書の交付など21業務について「市町村の適切な管理のもとに民間委託が可能」とした。市はガイドラインや国の基本方針に沿って、民間委託の検討を本格化させていた。

2012年

10月

12日

「地域に安心安全を」 篠崎次長が着任

篠崎雅由氏
篠崎雅由氏

1日付で第十一管区海上保安本部石垣航空基地次長に就任した篠崎雅由氏(50)が11日、着任あいさつで八重山日報社を訪れた。篠崎次長は「尖閣問題や離島の急患輸送などで、地域に安心安全を与えられるよう頑張りたい」と抱負を語った。


 同基地には1991年から4年間勤務したことがあり、ヘリのパイロットとして約70回の急患輸送に携わった。離島での業務を熟知している。


 石垣市での勤務時代に妻と知り合い、長男も誕生した。思い出深い地に再び勤務することになり「なつかしい。当時とはだいぶ変わった」と感慨深げ。


 愛媛県出身。1985年、海上保安大学校卒。広島航空基地を皮切りに各地の航空基地や巡視船で勤務した。前職は福岡航空基地次長。

2012年

10月

12日

公演間近、稽古に熱 「潮がれ浜」20日から

連日稽古に励む出演者たち=10日夜、市民会館
連日稽古に励む出演者たち=10日夜、市民会館

 石垣市制施行65周年記念事業として、石島英文音楽劇「潮がれ浜」(同公演実行委員会主催)が20、21日の2日間、市民会館大ホールで開催する。公演に向けて連日、音楽劇の出演者たちが稽古に励んでいる。公演実行委員会の前津栄信委員長は「日にちも近付いており、出演者たちは立派な劇にしようと張り切っている」と話した。


 石島(旧姓・喜友名)英文は1910年、石垣市大川生まれ。苦学しながら教員資格を取得し、竹富や台湾、小浜、与那国などで教師を務めた。その間、独学で作曲を学び、多くの曲を残した。「潮がれ浜」は竹富島、「てんじゃばな」は与那国島で歌碑が建立されている。


 音楽劇の稽古は8月8日から開始され、13団体を含めた総勢186人が出演する。この日は市民会館中ホール2階の会議室で稽古があり、演出の鹿川幸佑さんが出演者たちに演技指導を行った。


 出演者たちは鹿川さんに指導を受けながら、立ち位置や台詞のタイミングなどを確認。熱心に自身の役を演じていた。


 石島氏に大浜中学校と八重山高校で国語を教えてもらったという前津委員長は「石島先生は情熱的な先生で、短歌や俳句などの作品を、涙を流しながら読んでいた」と振り返り、「先人たちを称えることで、子どもや後輩たちが地元に誇りを持つと思う」と話した。


 音楽劇は20日午後6時、21日午後2時からの2回公演で、市民会館大ホールで行われる。入場料は1000円。問い合わせは市文化協会(82―8419)。

2012年

10月

11日

「尖閣領有権アピールを」 町村議長会が決議 オスプレイ配備に反発 西表島

県町村議会議長会の定期総会が西表島で開かれた=10日午後、中野わいわいホール
県町村議会議長会の定期総会が西表島で開かれた=10日午後、中野わいわいホール

 竹富町と与那国町を含む県内30町村の議長で組織する県町村議会議長会の定期総会が10日、竹富町西表島の中野わいわいホールで開かれ、尖閣諸島や周辺海域が歴史上、国際法上も日本領土・領海であることを国際社会に示すことなどを求めた要望決議を可決した。また、県内へのオスプレイ強行配備に対する抗議決議も可決された。任期満了に伴う役員改選も行われ、新会長に南風原町議会の中村勝氏が選出された。

 

 要望決議は、香港の民間団体メンバーによる魚釣島への不法上陸、台湾漁船団と海洋巡視船の尖閣諸島周辺の日本領海内への侵入などについて、今後、尖閣諸島周辺海域での安全な航行が阻害されると懸念している。


 その上で、尖閣諸島や周辺海域が日本領土・領海であることを中国政府はじめ広く国際社会に示すこと、尖閣諸島周辺海域での県、国の漁業者が自由かつ安全に操業・航行できるよう適切な措置を講じることなどを求めている。あて先は内閣総理大臣、外務大臣、国土交通大臣、沖縄及び北方対策担当大臣。


 抗議決議は、MV22オスプレイが米軍普天間飛行場に強行配備されたことに対して、県内へのオスプレイ強行配備に強く抗議するとともに、オスプレイ全機の即時撤収と普天間飛行場の閉鎖・撤去を強く要求するもの。あて先は内閣総理大臣、防衛大臣、駐日米国大使、在日米軍司令官など。


 また任期満了に伴う役員改選も行われ、新会長に南風原町議会の中村氏、副会長に東村議会の安和敏幸氏、北谷町議会の宮里友常氏、竹富町議会の西大舛髙旬氏が選ばれた。

2012年

10月

11日

八重山の風景など紹介 ヨナハさん初の写真展

ヨナハチカさん
ヨナハチカさん

 与那国町出身の写真家、ヨナハチカさん(25)の初の個展「澄んだ水のように、やわらかく」が10日から、県立博物館県民ギャラリーで始まった。14日まで。故郷の八重山をはじめ、県内各地で撮影した風景のスナップショット61点が展示されている。14日まで。入場無料。


 ヨナハさんは1986年生まれ。本名は與那覇愛(ちか)。幼少期は石垣市で過ごした。2010年には東松照明デジタルフォトワークショップを受講。今年は本土復帰40年写真展に参加した。


 父親の故郷である小浜島を中心に写真を撮り続けている。初の個展開催にヨナハさんは「今は八重山に住んでいないが、祖父母には小さいころから『お前はどこに行っても八重山の人だ』と言われた」と八重山での撮影に意欲を見せた。また「沖縄の長男」をテーマにした撮影の企画も進行中だという。


 古典の開館時間は午前9時から午後6時まで(金、土曜は午後8時まで)。

2012年

10月

11日

テーマソング決定 やいまぴとぅ大会歌でアピール

登野城出身のデザイナー大谷哲夫さんがデザインした紅型ジャケットを着こなし、「ばがけーら」を熱唱するミヤギさん=ホテル日航八重山
登野城出身のデザイナー大谷哲夫さんがデザインした紅型ジャケットを着こなし、「ばがけーら」を熱唱するミヤギさん=ホテル日航八重山

 八重山の仲間よ来たれ―新石垣空港開港に合わせた全国のやいぴとぅ大会のテーマソングが決まり実行委が10日、発表した。テーマソングは「ばがけーら(仲間・同胞)」。作詞をジャーナリストの三木健さん、作曲をシンガーソングライターのミヤギ・マモルさんが担当した。2人とも登野城出身で、全国の八重山出身者に、大会で古里に集まろうと、歌でアピールしている。


 ホテル日航八重山で、会見した中山義隆市長(大会委員長)は「全国で活躍中の八重山出身者と『やいまファン』に、歌で大会への参加を呼び掛けたい。全国ヒットになってくれれば」と期待を込めた。


 会見でミヤギさんが「ばがけーら」を生で熱唱。「歌詞に島むに(言葉)が入っているので、高齢者でも歌いやすく、親しみやすいメロディーになるよう作曲した」と話した。


 三木さんはメッセージを寄せ「くよーんなーら(ごめんください)ばがけーら。全国のやいまぴとぅを歌で迎えよう。やさしい島むのあいさつに、きっとジンとくる」とつづった。


 会見は、日航ホテル内にあるFMいしがきが生中継、市内に初めて「ばがけーら」が発信された。島言葉の新曲は大会(来年3月4日~10日)に合わせCD化、発売する。大会盛り上げへさまざまな場で、「ばがけーら」を活用していく。


 全国のやいまぴとぅ大会は、新石垣空港開港(来年3月7日)を中日に、1週間、前夜祭パレードやシンポ、芸能公演、交流会―を開催。六つの連携イベントも催し、全国から集客を図り、開港を八重山全体で祝う。

2012年

10月

10日

秋、酷暑から解放された季節となり…

 秋、酷暑から解放された季節となり、スポーツを通じて健康管理を図る10月は健康強調月間。8日は体育の日だった。スポーツに親しみ、心身ともに健康を保つことの大切さを再認識する月だ。スポーツ行事が多く、元気はつらつのお年寄りを見て老人パワーに驚かされることもある。しかし寝たきりのお年寄りも多い◆お年寄りばかりではない。各市町村で実施される住民検診事業結果によると、受診者の多くに何らかの異常があるという◆重い病気でなくとも、体のどこかに異常がある半健康の人が多い。だが、神経質にならず日常生活の中で気をつけ、治療させる健康づくりもあっていい◆10年ほど前から海岸療法と言って、健康問題を海との関連で考えることが盛んになった。四方を海に囲まれている八重山の住民として、海水の持つ浄化力、活性力を積極的に生かし、病気の予防、治療や健康増進に役立てていく発想は面白い。自然の特性に適した健康づくりに注目したい◆忙しい毎日を過ごしていると、ついつい自信過剰になり、自分の体を見直す時間がなくなる。健康強調月間を機に①充分な睡眠を取る②安らかな精神状態を保ち、心身の休息を図る③バランス良い食事④常に体を動かし、内蔵機能を高める―ことを心がけてみよう。

2012年

10月

10日

「教科書一本化されず」 井口氏ら〝横暴〟と批判

八重山教科書裁判について報告が行われた=9日夜、大浜信泉記念館多目的ホール
八重山教科書裁判について報告が行われた=9日夜、大浜信泉記念館多目的ホール

 「八重山教科書裁判報告・支援集会」(住民の視点で教科書をえらぶ会主催)が9日夜、大浜信泉記念館多目的ホールで開かれ、弁護士の井口博氏、寺田明弘氏がこれまでの裁判について報告した。井口氏は「さまざまな矛盾点が明らかになったという点で意味がある。今後も運動の1つとして、目的達成のために取り組んでいきたい」と述べた。


 この日、井口氏は石垣市、竹富町、与那国町の3市町教育長の証人尋問から矛盾点を指摘。「石垣市と与那国町は八重山採択地区協議会の答申に拘束力があるとしていたが、3市町教育委員会に採択権があると主張してきた」とし、「3市町教育委員会に採択権があるというならば、八重山地区では教科書が1本化されていない。竹富町だけでなく、石垣市も与那国町も有償でなければいけない」と考えを示した。


 また、井口氏は「今回の横暴な手続きが許されてしまえば、全国に蔓延してしまう。ノーという意思表示をすることが必要」とした。6月から参加している寺田氏は「控訴は必至の条件。長い戦いになるが、言うべきことは強く訴えていかないといけない」と述べた。

2012年

10月

10日

「充実したツアー」 交流ツアー一行が帰島

飛行機を3回乗り継ぎ石垣島に帰島。家族らの出迎えを受ける参加者=石垣空港、9日午後8時
飛行機を3回乗り継ぎ石垣島に帰島。家族らの出迎えを受ける参加者=石垣空港、9日午後8時

 石垣・岩手かけはし交流ツアーの一行26人が9日夜、3泊4日の日程を終え空路、帰島した。期間中、一行は、中山義隆市長らと合流、北上マラソンへの参加と応援、交流会出席、被災地の視察―とさまざまな取り組み、2500㌔の距離を超え、親ぼくを深めた。


 交流協の高木健会長は「スポーツイベントから交流事業、被災地の視察、炊き出しボランティア、顕彰碑建立計画の報告まで、充実したツアーになった」と意義を強調した。


 その上で、「被災地の復興は道半ば。遠い石垣島からも息の長い復興支援を継続していかなくてはならない。岩手と交流しながら、直に被災地を見るこのツアーを続け、防災面も含め、互いに学び合う『絆』を深めたい」と意欲を膨らませている。


 この日午後8時半過ぎ、一行は片道9時間2500㌔の長旅を終え帰島。やや疲れをのぞかせる参加者もいたものの、家族らの出迎えを受け、いっぱいのお土産を笑顔で差し出していた。

2012年

10月

10日

伝統と文化 辻 維周

 先日、八重山古典民謡の大功労者である大濱安伴師の生誕100周年顕彰碑除幕式と、川平の結願祭に参加して来た。


 大濱安伴師は復帰より前の昭和41年に、各島バラバラであった八重山古典民謡を、何とか形にして八重山に残しておきたいと思い、工工四を考案、発刊したという。もし安伴師の存在がなかったとしたら、八重山の民謡が現在まできちんとした形で残っていなかった可能性もある。観光客は琉球民謡も八重山民謡も、ひとかたまりのものとして見ているようであるが、実際は琉球民謡の力強さとは全く違った、しっとりとした節回しが聴く人の心を魅了する。


 また石垣の中でも古い歴史を持つ川平の結願祭では、伝統的な棒や、約500年の歴史を持つという獅子舞が奉納されたが、その獅子舞では当初から使われ続けていた由緒ある獅子頭が老朽化したために新調されることが決まり、最後のお披露目となった。この川平の獅子舞は他地域よりも浄めの意味合いが強く、非常に厳かな空気を感じることができた。さらにこの獅子頭は顎を外側から手で支えるという、非常に古い形式をとっているが、この形式がかえって見るものに新鮮な驚きを与えてくれる。


 現代は伝統文化や伝統芸能を軽んじ、新しい形に流れてゆく傾向があるが、やはり人の営みは「歴史」の上に成り立っているものであるので、新旧の共存が必要であろう。そしてそれをきちんとした形で全国に広く知ってもらうという試みも大切なのではないだろうか。八重山の民謡居酒屋で琉球民謡だけを演奏することは、自らの伝統文化を否定していることになるということを、観光に携わる人々は肝に銘じておく必要がある。(本紙論説委員)

2012年

10月

10日

核保有賛成論 友寄 永三

「もう二度とこのような悲惨なことは起こしてはならない!」これは、広島や長崎で原爆の慰霊式典によく使われる言葉です。


 何か、日本人が原子爆弾を広島や長崎に投下したのかと錯覚するような文ですが、事実は外国(アメリカ)に原爆を落とされたのです。ならば、この言葉は『もう二度とこのような悲惨な事は起こさせてはいけない!』に変えるべきです。その為には非核論の方は核を持っていない日本にだけ反核を言うのではなく核保有国の中国や北朝鮮にも核廃絶を訴えて頂きたいものです。


 隣の中国は日本の主要都市に向けて核ミサイルを数百発配備しているというのが軍事専門家の常識です。独裁国家である中国、北朝鮮が核を撤廃しないのであれば日本は抑止力として核の保有をするべきだと思います。核廃絶が実現するまでは、広島や長崎は今度「わが都市を狙った場合には自動的に反撃する!」と言っていち早く核武装をしなければならないと思います。そうすれば二度と核攻撃を受けることはありません。


 今、日本はロシアと北方領土、韓国と竹島、中国と尖閣諸島、隣国との間に多くの領土問題を抱えています、まさに「国難」の中にいるといっても過言ではありません。この現状に対して2つの対処法が言われています。一つは大人の対応といわれていますが相手を刺激しないように対話(外交)で問題を解決すべきだという意見(相手が武力で来ても、何をされても対話重視という考え方、最後は無防備主義につながり奴隷的平和を受け入れる)。


 もう一つは毅然とした対応で自国の主張をしっかり伝え対話(外交)を重ねながらも、もし相手が武力を行使するなら自衛隊を出動させても(武力衝突もやむをえない)自国の法に則って裁くという(国家主権的民主主義の)考え方。私は後者の考え方に賛成です。


 出来るだけ衝突の前の外交で解決していただきたいと願います。その為にも外交力をつけるべきです。外交で大事なのは交渉力です。交渉力で大事なのが、経済力と軍事力です。日本は経済力も軍事力もそれなりにあるのですが、核に関しては何の抑止力もありません。核で脅されたら外交交渉が成り立ちません、「核の最大の抑止力は核」と言われているように日本は核の脅威に対して核保有で対処すべきだと思います。


 アメリカは日本に核があれば広島、長崎に原爆を落とさなかったと言われています。実際核を持っている国が核攻撃を受けたことは無いのです。日本の原子力潜水艦に核ミサイルを装備し独裁国家中国、北朝鮮の核の脅威に備えるべきだと思います。憲法9条が戦争(核)の抑止力になっていると考える人もいるようですが、それは片手落ちで自分たちから他国を侵略しないのはいいが、だから他国から侵略されないというのは違います「私は人をいじめない」だから「私はいじめられない」という論法は成り立たないのです。


 日本が戦後67年間他国に責められなかったのは世界1位の軍事大国アメリカとの日米軍事同盟があるからというのが多くの人の見解です。しかし、沖縄県の反基地運動や反オスプレイ運動、民主党政権の誠意のない対応により日米同盟にも亀裂が入り始めているようにも見えます。それにアメリカは予算難の為国防費の大幅な削減を始めていて、いつアジアから撤退するのか分りません。


 アメリカが世界の警察で無くなってきた今、日本は自分の国は自分で守るという決意が必要で、核保有に向け大きく舵を切る時だと思います。

2012年

10月

10日

オスプレイ配備は現場の判断に 長尾 加代子

 オスプレイが10月1日に普天間基地に配備された。これは民間人の森本防衛大臣が起用されたことで、早急に実現できたのではないかと思える。


 森本氏が起用された当初は、民間人から防衛大臣の起用は批判的な意見が多いように思えた。しかし、田中前防衛大臣や一川元防衛大臣も、沖縄の基地問題に関してはほとんど前進がなかった。私たち国民から見ても、現政権の防衛大臣の方々は国防の知識があるのか疑問を感じることが多い。その他の現職の議員の方々も、次回選挙で票がとれるかどうかに関心が高いようで、失言の言い訳に終始し、肝心の対応はというと、今年4月の北朝鮮のミサイル発射時にも見られるように、本当に心もとないものだった。


 沖縄の地元には反対の声も多いが、一国民として中国の強気な態度に不安も覚え、オスプレイ配備と中国の覇権主義の危険性のどちらを取るべきなのか判断しかねる。これは現場を体感した人こそが、最も的確な判断が出来、説得力もあるように思う。いっそ経済産業大臣も文部大臣も、民間人から起用すれば、選挙の動向にとらわれずに改革が進むのではないかと思う。(千葉県)

2012年

10月

10日

沖縄県民は中国の植民地を望むのか 堤 静江

 米軍が今回予定していた12機全てのオスプレイの配備が完了した。中国からの危機を感じている多くの国民はホッとしたことだろう。左翼活動家は沖縄だけではなく、本土のマスコミの中にもいる。住宅地を飛行していくオスプレイを写し出して、さもオスプレイは危険だと言わんばかりの愚かな報道をしていたところもあった。


 オスプレイ配備完了を受けて6日、仲井真知事は「政府にクレームをつける以外にない」と述べていたが、この発言は正しいのか。沖縄県は仲井真知事を初めとして県民全員にアンケートを取ったらどうか。「県民の皆様は中国の植民地になってもいいですか?」と。親中寄りで反日の仲井真知事や市長の方々は何と回答するのだろうか。


 中国は二段階で国家戦略を立てているといわれている。九州・沖縄・台湾・フィリピン・インドネシアに至る第一列島線までを支配し、伊豆半島からサイパン・グアム・パプアニューギニアに至る第二列島線までを更に支配下に置くという飛んでもない野望だ。


 第一列島線を防衛するには沖縄の米軍基地だけでは足りないと専門家が指摘している。九州から台湾までは約2000キロもあるので、ここを守るには九州南部に相当大きな軍事基地を作る必要があるというのだ。こうした中で沖縄を守るオスプレイや基地に反対を唱えるのは、沖縄自身による自殺行為に他ならないと思う。米軍は沖縄を占領するつもりで駐留しているのではないことを、もっと冷静に理解することが必要なのではないか。


 仲井真知事は中国帰化人の子孫だと報じれているが、もし沖縄は日本のままでもいいし、中国になってもいいと考えているとしたら、公人としての自覚に立って沖縄を守るべきだと思う。(神奈川県横浜市)

2012年

10月

09日

勇壮な獅子舞奉納 結願祭で豊作祈願 川平

大人と子ども2人の三人棒では会場が沸いた=8日午後、群星御嶽
大人と子ども2人の三人棒では会場が沸いた=8日午後、群星御嶽

 川平村の結願祭(川平公民館主催)が8日、群星御嶽で開かれ、勇壮な棒や太鼓、獅子舞など伝統舞踊が奉納された。多くの地域住民が訪れ、今期の豊年に感謝し、来期の豊作と住民の無病息災を祈願した。川平村の結願祭は豊年祭、節祭と並ぶ3大祭りで、500年以上にわたる伝統行事。

 

 この日、神司たちと出演者全員による神前礼拝が催された後、ミルクを先頭に踊り手全員による総踊りで結願祭が始まった。続いて、笛の音に合わせて太鼓(ペッソー)と棒11組、獅子舞の座見舞いが行われ、境内内を浄めた。伝統文化継承のために毎年参加している川平小学校の児童たちは、大人顔負けの太鼓を披露した。


 本舞では、青年や地元住民らが力強い太鼓や棒、獅子舞を奉納。このうち、大人1人と子ども2人による「三人棒」などの棒では気合いのこもった演舞に観客から盛んな拍手と歓声が沸き起こった。


 結願祭の後半では舞台芸能が行われ、座開きの初番を皮切りに川平鶴亀、狂言など地域住民による伝統舞踊が奉納された。御嶽には地域住民や観光客など大勢が見物に訪れ、繰り広げられる伝統芸能を楽しんだ。


 舞台芸能に先立ち、高嶺良晴館長は「川平村には現在、年間26の神行事があり、以前と比べて簡素化されているものもあるが、保存、継承していくことによって先人たちの知恵を受け、川平村が発展するものだと思う」とあいさつした。

2012年

10月

09日

「天の川ネット」結成 VERA観測所の地元 10周年記念式典も

「天の川ネット」での交流を確認し、握手する(左から)小沢昌記奥州市長、向原翼薩摩川内市副市長、林台長、森下一男小笠原村長、中山義隆石垣市長
「天の川ネット」での交流を確認し、握手する(左から)小沢昌記奥州市長、向原翼薩摩川内市副市長、林台長、森下一男小笠原村長、中山義隆石垣市長

 国立天文台(林正彦台長)は5日、VERA(ベラ)プロジェクトの本格的な観測開始10周年記念式典を水沢VLBI観測所(川口則幸所長)の本部のある岩手県奥州市の文化会館(Zホール)で開催した。林台長が石垣市やNPO法人八重山星の会など、観測運用に協力した団体に感謝状を贈呈した。

 

 海部宣男国際天文学連合会長や文科省、日韓の研究者、VERA観測局のある自治体関係者など160人が参加した。林台長が銀河系のダークマターの研究成果などで、VERAが世界的にも注目されていることを紹介。


 これまで協力してきた各観測局の地元に感謝の意を表した。川口所長はVERAの建設から10年の歩みを振り返り、海部会長からは、10年で大きな成果を上げていることへの祝辞と、銀河系の立体地図作成への今後の期待が述べられた。


 本間希樹准教授は10年間の研究成果について説明した。式典に引き続き、VERA観測局の所在地の首長による「天の川サミット」が開催された。中山義隆石垣市長、小沢昌記奥州市長、向原翼薩摩川内副市長、森下一男小笠原村長が出席。各地の特色を映像を使って紹介し、VERA10周年を機会に、4地域が相互に交流していく「天の川ネット」の結成を確認。地元の高校生が宣言文を読み上げたあと、林国立天文台長と共に5人で握手を交わした。


 6日は、記念講演会が観測所内の奥州宇宙遊学館で開催され、110名の参加者を前に、8月に国際天文学連合会長に就任したばかりの海部元台長が講演。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」や詩に触れながら、星の一生や宇宙の生命、第二の地球探しなどについて説明した。

2012年

10月

09日

脳のメカニズム説明 蔵本天外ライブ盛況

藏本天外氏による講演会が行われた=7日午後、市民会館
藏本天外氏による講演会が行われた=7日午後、市民会館

 「藏本天外ライブ石垣島~脳と心のメカニズムを知り、最高の自分を引き出す方法~」(日本メンタリスト協会主催)が7日、石垣市民会館大ホールで開催された。


 藏本氏は、物理性心理学を基にした「メンタルケアメソッド」を独自で確立。全国各地でカウンセリングやセラピーを実施している。


 この日は「脳中枢が人のすべてを動かす」として、上部脳幹、中脳、下部脳幹といった脳のメカニズムについて説明した。


 藏本氏は「脳と心のメカニズムを知ることで、自分をコントロールできる」とし、「自分の興味のないことでも、あえて興味を持って、自分に役立てようとすることが成長につながる」と話した。


 この日は小学校や高校の野球部員が参加しており、イメージトレーニングの方法をはじめ、ピッチングやバッターバックスでの姿勢についてアドバイスがあった。

2012年

10月

09日

トラックとオスプレイ 浜田 明人

 私が子供の頃、高知にも台風がよく来ていた。土砂崩れで国道も通れなくなることもあった。そんな時は、迂回して県道や町道を帰らなければならなかった。 しかし、それは20Km程の回り道になる。それも山道なので、とても子供が歩いて帰れる距離ではなかった。


 困っていると大きなトラックが通りかかり、警察の人が乗せてもらえるように頼んでくれた。荷台にすし詰めだったが、無事家まで帰ることができた。乗り心地は悪かったがとても有り難いことだった。


 さて、今日本の周りの国は安心できる国ばかりではない。現に自国でもないところを、「自国だ」と何度も恥ずかし気もなく主張してくる国がすぐそばにある。


 オスプレイで今もめているが、もし有事がおこったらどうだろうか。私たちがトラックがあって助かったように、そのときオスプレイがあるお陰で助かる命があるかもしれない。


 また、それを置いていることが諸外国へのけん制となるかもしれない。私たちには沖縄の基地については悪いことばかりしか聞こえてこないが、実際は大勢の日本人がアメリカ軍に救助されていると聞いた。必要なものをしっかり備えておかないと、いざというときに困ることになるのではないだろうか。(高知市)

2012年

10月

07日

地域挙げ古式ゆかしく 豊穣と息災祈る節祭 海岸で「アンガー行列」 西表

祖納独特のアンガー行列=6日午前、前泊海岸
祖納独特のアンガー行列=6日午前、前泊海岸

 竹富町西表島の祖納と干立で、国指定の重要無形民俗文化財である「節祭(シチ)」のユークイ行事が6日、地域をあげて古式ゆかしく行われた。ミリク行列や婦人アンガー、舟漕ぎなど奉納芸能が繰り広げられた。節祭は農作業上の年が変わる正月儀礼の祭りで、五穀豊穣と地域住民の無病息災を祈る。

 

 干立公民館(石垣長健館長)では、午前9時半から干立御嶽に面した前の浜で、芸人全員によるヤフヌティ(かいの手)が行われ、祭りが始まった。


 船漕ぎの後、干立御嶽の境内で狂言やアンガーたちによる巻踊り、棒などの奉納芸能が披露された。ミルク行列には干立節祭の名物であるオホホが登場し、行列に乱入。奇声をあげながら、ユニークな動きで会場を沸かせた。


 また祖納公民館(那根操館長)は、午前10時前に前泊海岸で船頭と舟子22人による舟浮かべの儀式で始まり、一番旗を先頭にヤフヌティ、二番旗とミルク行列が入場。三番旗で祖納節祭独特の黒い布で全身を覆った2人の女性を先頭にしたアンガー行列が続いた。


 ユークイの儀式は、舟子たちが紅白2隻のサバニに乗って沖の小島・丸間盆山(まるまぼんさん)を回る、力強い舟漕ぎを繰り広げた。このほかにも船浮で節祭が行われた。

2012年

10月

07日

南北の絆確認 一行26人が岩手到着 かけはし交流

9時間を超える長旅の末、一行は岩手の交流協会のメンバーらの温かな歓迎を受けた=岩手県北上市
9時間を超える長旅の末、一行は岩手の交流協会のメンバーらの温かな歓迎を受けた=岩手県北上市

石垣・岩手かけはし交流の一行(高木健会長)26人が6日から3泊4日の日程で北上マラソン出場、応援ツアーに出発した。9時間余り2500㌔の長旅の末、岩手県に到着した一行は、岩手・沖縄かけはし交流協会のメンバーらの温かな出迎えを受け、7日からのマラソン出場など、交流日程に期待を膨らませた。

この日午前10時過ぎ、一行は石垣空港を出発。那覇空港から羽田空港を経て、秋田空港に午後5時前に到着した。到着時の秋田の気温は19度と、やや肌寒くさっそく上着を羽織る参加者も。


 秋田空港から中型バスに乗り込み岩手県へ。目的地の北上市に到着したのは午後7時過ぎ。9時間余りの長旅で、すでに街は夜更けの雰囲気。疲れた表情を浮かべる参加者もいたものの、岩手・沖縄交流協会の福岡勝夫会長らメンバーが横断幕を掲げ、一行を歓迎した。


 大冷害で、岩手の種もみを石垣島で増殖させた1994年から、岩手県と石垣市との交流が続いている。旧交を温める参加者も多く「久しぶり」「元気か」の声が飛び交い、笑顔が広がって、疲れも吹き飛んだ様子だった。


 岩手を訪れて60回くらいになるという請福酒造の漢那蕙子専務は「岩手は第二の故郷。来たというより帰ってきた感じがする。北と南で離れていても、石垣も岩手も人情の厚さは変わらない。長旅もぜんぜん苦にならない」と笑顔を見せた。


 高木会長は「被災地が震災からどの程度、復興しているかこの目で確かめたい。今年は、奇跡の一本松のモニュメント制作に50万円を寄付する。岩手の復興をこれからも息長く支援していく」と意欲をのぞかせる。到着後、北上マラソンに出場する中山義隆市長も一行に合流、7日からの交流事業に期待を膨らませた。


 一行は7日、北上マラソンに出場、応援した後、震災で深刻な被害を受けた陸前高田市を訪れ、奇跡の一本松のモニュメント制作のため、50万円の義援金を贈呈。さらに交流会に参加するなどし、岩手と石垣の絆を深め、9日夜、帰島する。

2012年

10月

07日

郡民陸上が開幕 270人が出場、熱戦へ

選手宣誓する(左から)長間翔悟、嘉弥真玲奈選手=市中央運動公園陸上競技場
選手宣誓する(左から)長間翔悟、嘉弥真玲奈選手=市中央運動公園陸上競技場

第76回八重山郡陸上競技大会(主催・八重山郡体育協会など)の開会式が6日午後1時半から、市中央運動公園陸上競技場で行われた。郡内14チーム273選手が出場。6、7日の2日間に渡って熱戦が展開される。


 開会式で、八重山郡陸上競技協会の玉城学会長は「この2、3年の小中高生の陸上の活躍は、陸上王国の復活に向け、確かな足音を感じる。参加者は、地域の代表として若い世代に大きな刺激と感動を与える競技の展開を期待している」と激励した。


 選手を代表して総合3連覇を狙う白保の長間翔悟、嘉弥真玲奈選手は「地域の名誉と誇りに懸け、最後まで正々堂々と競技することを誓う」と選手宣誓をした。

2012年

10月

06日

明国地図、尖閣は「国外」 中国公式見解を否定 石井准教授「具体的反論を」

籌海図編の「沿海山沙図」(四庫全書、台湾商務印館)。尖閣諸島は中央上部にある。赤色は石井准教授が挿入。
籌海図編の「沿海山沙図」(四庫全書、台湾商務印館)。尖閣諸島は中央上部にある。赤色は石井准教授が挿入。

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石井望准教授
石井望准教授

 尖閣諸島(石垣市登野城)が明代(1368年~1644年)の中国の「管轄範囲」だったことを示す証拠として、中国政府が公式見解に採用している明国の軍事書の島嶼(とうしょ)図が、実際には国外であるだけでなく、海防範囲外を示していることが分かった。中国の主張に対する有力な反論になりそうだ。石井望・長崎純心大准教授(漢文学)がこのほど、佐賀県で開かれた講演で明らかにした。

大明一統志 天順本(統一印刷公司)より、福建省福州府の項目。
大明一統志 天順本(統一印刷公司)より、福建省福州府の項目。

 明国で一五六二年に書かれた軍事書「籌海図編」(ちゅうかいずへん)には「沿海山沙図」(えんかいさんさず)という大陸沿岸の島嶼図を収めている。「山沙」とは島嶼を指す。その中に尖閣諸島の古名「釣魚嶼」などが記載されている。


 「籌海図編」が軍事書であることを根拠として、中国政府は一九七〇年代から、尖閣諸島を明国の海防管轄範囲と主張。最近では今年9月25日に中国国務院新聞弁公室が発表した「釣魚島領有白書」などで、この見解が公式採用されている。これに対し、日本の研究者はこれまで「尖閣が管轄内との記述はなく、ただの航路のしるべだ」と反論してきたが、管轄外と明記する文献を示していなかった。


 石井准教授が9月30日に行った講演によると、1461年、明国で勅命により刊行された「大明一統志」(だいみんいっとうし)には、福建省と浙江省の東端が「海岸まで」と明記されており、尖閣諸島は明確に国外だった。


 一例として福建省福州府の項には「東のかた海岸に至る一百九十里」と記されている。百九十里(現在の約百キロメートル)は、福州の本府所在地から海岸までの距離を示しており、明国の領土は海岸まで、尖閣は国外であったことが分かる。「大明一統志」だけでなく、明国で編纂された各地方志の「疆域」(領域)の記述も同様だという。


 石井准教授は「海岸以東が国外である以上、『山沙図』即ち島嶼図の定義そのものが国外図というに等しい」と話す。石井准教授によると、明国では海岸を守るための駐屯地を、国外の近海島嶼に点在させていたという。


 国外の駐屯地は、中国主張の根拠とされる「籌海図編」に「福建兵防官考」の項目で列挙され、ほぼ銅山(どうざん)、浯嶼(ごしょ)、南日(なんにち)、烽火門(ほうかもん)、中左(ちゅうさ)(厦門)、金門(きんもん)、烈嶼(れっしょ)、壁頭(へきとう)、五虎門(ごこもん)(官母嶼)の9カ所だけ。いずれも沿岸10数キロメートル以内の範囲であり、福建から約4百キロメートルの尖閣諸島は明らかに範囲外だ。


 遠く台湾との間にある澎湖群島(ほうこぐんとう)も、例外的に一時期駐屯地となっていたが、それでも福建沿岸から約2百キロメートルの位置に過ぎず、尖閣諸島までの距離の半分だ。


 これまで日本側は、明国の公式地理書に尖閣が載っていないと主張するだけだった。石井准教授は「これからは『明国の国内はここまで、国外の駐屯範囲はここまで』と具体的に確定して指摘するべきだ」と話している。

2012年

10月

06日

今月中旬から実態調査 「要援護者」登録へ 災害避難で共助促す 石垣市

 石垣市は、一人暮らしの高齢者や障害者など、災害発生時に自力で避難できない「要援護者」の名前、状況などをあらかじめ登録する台帳登録制度をスタートさせた。登録に向け、今月中旬から民生委員・児童委員が対象と思われる家庭を訪問し、実態調査を行う。市福祉総務課は「地域住民が互いに支えあう『共助』の体制づくりにつなげたい」と期待する。

 

 市は、一人暮らしの高齢者、高齢者だけの世帯、障害者約4千人を要支援者の候補者としてリストアップした。ただ実際には、子どもが近くに住んでいたりするなど、該当しない人も多いと見られる。「登録者が多すぎると、真の要支援者が誰か分からなくなる」(同課)懸念もあるため、民生委員・児童委員の実態調査で絞り込みを進める。


 要支援者に該当する人には、同意を得た上で「ゆいカード(災害時要援護者登録申請書)」を市に提出してもらう。ゆいカードには、高齢、寝たきり、認知症など一人で避難できない理由、家族構成、緊急時の連絡先、かかりつけの医療機関などを記入する。


 災害時に避難の手助けをする「地域支援者」もゆいカードに記入し、登録してもらう。市は今後、自治公民館などを対象に登録制度の説明会を開き、要支援者の近隣住民などに、地域支援者として登録してもらうよう促す。地域支援者とともに、要援護者一人ひとりの避難支援プラン作成までこぎつけたい考え。


 実態調査で収集した情報をまとめ、災害時の避難支援だけでなく、平常時からの見守りや声掛けなどの活動にも活用する、としている。今月10日には、民生委員・児童委員64人を対象にした実態調査方法の説明会を市康福祉センターで開催する。


 市は4月に災害時用援護者避難支援計画を策定。計画を踏まえ、要援護者登録制度実施要綱を6月に作成した。実態調査を年内に終え、年度内に台帳を作成するスケジュールで作業を進める。

2012年

10月

06日

〝慰霊の木〟倒れる 台風被害、遺族ショック 戦争マラリア

防風目的で設置されたネットと共にアカキナノキが倒木した
防風目的で設置されたネットと共にアカキナノキが倒木した

 慰霊の木が倒壊―。3日、石垣市バンナ岳Aゾーンにある八重山戦争マラリア犠牲者慰霊の塔の裏手にあるアカキナノキが、根元から折れ、網の囲いとともに倒れているのが確認された。幹には何かに擦られた跡が残り、痛々しい姿となっていた。11年間生育してきた木だった。台風17号の襲来は9月28日で、5日間気づかれなかったことになる。


 八重山戦争マラリア遺族会会長の篠原武夫氏は、「植えたアカキナノキ17本(後に3本追加)が、ほとんど枯れた中、奇跡的に花を咲かせ、実もつけた貴重な木。路地で生育する木は日本にこの一本しかないのに、沖縄県はこれを守れないのは、実に情けない」と、激しく憤っていた。


 沖縄県福祉援護課は、「アカキナノキが台風で倒れたという連絡は受けていない。慰霊塔の清掃はこちらだが、管理は平和・男女参画課が担っている」と述べた。


 県の財産ではないことから、管理部署がどこかは不明確なままで、どこも対応していないようだ。植物に詳しい西表島の林木育種センターの尾坂尚紀(27)係員は「キナノキは生命力が強く挿し木などに向いており、折れた木があるなら、早い時期、挿し木にすれば、復活はある」と述べていた。


 路地のアカキナノキは、日本では一本しかない樹木だ。造園会社に樹木医の資格もつ人もおり、資格所有者管理を任せる手もある。 2001年6月23日に八重山戦争マラリアで犠牲となった御霊を慰めるため、マラリア特効薬キニーネの原料であるアカキナノキ17本を遺族会が植栽。これがあれば助かったかもしれないとの思いで、太平洋戦争終結56年目の慰霊の日に植樹祭で植えられた。


 塩害で次々に枯れた中、最後の一本が2009年に突如開花。実をつけて遺族を喜ばせた。同遺族会から県へアカキナノキの保護の要請があり、昨年、黒い網で塩害から守るための囲いを設置した。

2012年

10月

05日

「困った時の友は真の友」というが…

 「困った時の友は真の友」というが、羽振りが良くなったとたん、手のひらを返すような態度に出る「友人」をどう呼ぶべきか。中国のことである◆尖閣諸島を「中国から盗んだ」と国連で批判したのはともかく、高官の「尖閣国有化は中国に原爆を投げたようなもの」との発言は、報復のため核攻撃も許されると言わんばかりだ。「第二次大戦の敗戦国が、戦勝国の領土を占領しているのはもってのほか」という言いがかりには驚かされた◆言葉が激しいのはお国柄だろう。しかし長年にわたり、日中友好の美名を掲げながら、中国高官たちの本心はどうだったのか。こうした輩(やから)は、尖閣を強奪するためなら、眉(まゆ)一つ動かさず八重山を踏みつぶすことだろう。「恒久平和」の願いが通じる相手ではない◆日中の国交が正常化した40年前と今との一番の違いは、双方の国力が逆転していることだ。世界大国として躍進する中国に対し、政治、経済が低迷する日本は衰退の途上にある。尖閣固有化に反発した「ふり」をして、中国が尖閣強奪に本腰を入れ始めた真の理由はここにある◆国際社会は弱肉強食であり、真っ先に「えじき」にされそうなのが八重山だ。強い政治力と経済力を取り戻さない限り、危機は続く。

2012年

10月

05日

きいやま商店が作詞 新空港ソング完成へ

新空港PRソングの作詞をきいやま商店が担当することを発表した中山市長=4日午後、市役所
新空港PRソングの作詞をきいやま商店が担当することを発表した中山市長=4日午後、市役所

 石垣市は4日、市出身のバンド、BEGIN(ビギン)が作曲する新石垣空港PRソングについて、作詞をきいやま商店が担当する、と発表した。


 きいやま商店は「八重山の魅力や楽しさを伝えられる歌詞にしていきたいと思っています」、ビギンは「やっぱりこのうたは、みんなの力を合わせてつくらんとね」などとコメントした。


 PRソングは11月上旬に完成予定。きいやま商店のビデオコメントは特設サイトからも閲覧できる。http://www.isg-project.jp/

2012年

10月

05日

市街地7園に拡大へ 預かり保育で方向性 アクションプログラム

幼児教育振興アクションプログラム案を審議した幼稚園教育振興会議=4日午後、市教委
幼児教育振興アクションプログラム案を審議した幼稚園教育振興会議=4日午後、市教委

 石垣市幼稚園教育振興会議(会長・田本由美子八重山地区幼稚園会会長、15人)が4日、市教育委員会で開かれ、今年度から3年間の幼稚園教育の指針を示す「幼児教育振興アクションプログラム」案を審議した。預かり保育を市街地の全幼稚園に拡大する方向性などが盛り込まれている。同会議は11月にアクションプログラムを決定し、12月に教育長へ答申する。

 

 アクションプログラム案では、幼児教育の重点目標として①教育環境整備促進②幼児教育の質の向上―など6項目が掲げられた。


 預かり保育については、両親共働きの増加傾向にあるとして「市街地における預かり保育実施園の拡大が必要」と指摘。すでに実施済みのまきら、みやまえ幼稚園を除き、7園での預かり保育実施に向けた検討会を開催する、としている。


 午後からの保育で競合する民間の保育園などとは意見交換の場を設け「理解と協力を得る」としている。民間の保育と預かり保育の保育料の格差を見直し、保護者の負担軽減も図るとした。2年保育の充実や職員配置の改善・保育環境整備の促進も盛り込んだ。


 アクションプログラム案の作成に向け、市教委は今年7月、全幼稚園、保育所、保育園53園で保護者、職員1687人対象のアンケート調査を実施し、1001人(59%)から回答を得た。市教委は、アンケート結果を同案に反映した、としている。


 同会議の委員は次の各氏。▽田本由美子、宮良永秀、西原貴和子、具志堅智、下地京子、大底和夫、栽エツ子、下地雅通、与儀永建、池田哲子、知念明美、新垣由子、安里行雄、崎山晃、小濵美智

2012年

10月

05日

オスプレイ賛成もいる 宮良 長和

 最近同紙に本土の人々から、オスプレイ配備に反対する県民の真意が不可解、との意見が寄せられている。全く同感である。オスプレイだけではない。軍事基地反対、米軍は出て行けの声も聞かれる。


 第二次大戦で戦場になったこともあるだろうが、沖縄だけが犠牲になったのではない、本土でも大なり小なり戦災は被っている。殊に広島、長崎では原爆も投下された。沖縄は島全体が戦場になったこともあるだろうが、それにしても、戦争は絶対嫌、だから無防備がいいという人々の心理は、同じ沖縄人である私にも解りかねる。


 無防備で平和が補償されるなら別である。現在の情勢から見ると、そうなればたちまち中国軍が上陸して来ることは目に見えている。そして尖閣だけで済まず、次いで本島、宮古、石垣まで占領されるだろう。戦争に巻き込まれるよりはその方がいいというのだろうか。そうしか考えられない。


 濱口和久さんは防衛問題は国内問題でもあるとおっしゃるが、初めはその意味が解らなかった。しかし現在の沖縄を見ていると成る程と思う。防衛大臣が腰を低くしてオスプレイ配備を県知事にお願いしている。何故防衛省の方針通りどんどん配置しないか。国の存亡に関することではないのか。それを拒否する知事の傲慢不遜な態度。守りに必要だからと、こちらからお願いするのが当然だろう。馬鹿の一つ覚えのようにオスプレイは危険だという。事故率から云えば車や自動車はもっと危険である。この世に絶対安全な乗り物はない。


 オスプレイに沖縄の人間が乗るのではない。アメリカの、それもとっておきの海兵隊の戦士達を乗せるのである。そんなに危険なら、虎の子の海兵隊を乗せるわけがない。


 石原慎太郎が「平和の毒、日本よ」で書いている。日本人は六十年以上も続いた平和と経済的繁栄で心身共に堕落しきっていると。国民はいじめ、親族殺し、無気力、優柔不断で目前の利益と娯楽ばかり追い求めている。あの馬鹿げたテレビ番組は何か。政治家もこの国難に際して、ただうろうろするばかり。長く続いた平和が日本人を骨抜きにしてしまった。


 艱難汝を玉にすという言葉もある。もう一度負けてやり直すか。しかしもう手遅れだろう。他所に勝手に上り込んで、ここも自分の家と言い張る強欲な人間共が横行しているこの地球に、明るい未来はない。後百年位で地球も破局を迎えるだろうと宇宙学者ホーキングは云っている。チベットやウイグルのようになるよりはむしろその方がいい。

2012年

10月

04日

世界の目が八重山に アルジャジーラが尖閣取材 日中対立「アジアの最大関心」

尖閣諸島問題を取材しているアルジャジーラ特派員のチャオ氏(中央)ら取材スタッフ=3日午後、石垣市内
尖閣諸島問題を取材しているアルジャジーラ特派員のチャオ氏(中央)ら取材スタッフ=3日午後、石垣市内

 尖閣諸島問題を取材するため、中東のテレビ局、アルジャジーラのアジア支局(マレーシア)から、取材スタッフ3人が八重山入りしている。2日には漁船をチャーターして魚釣島近くからレポートするなど、積極的な取材姿勢だ。首席特派員のスティーブ・チャオ氏(39)は「(尖閣諸島問題は)最悪の事態の火種になる可能性がある。ここ数週間は、日中の対立がアジアのトップニュースだ」と話す。世界の目が八重山に注がれている。

 

 アルジャジーラはアラビア語と英語で放送され、世界で2億数千万世帯が視聴しているという。2010年の中国漁船衝突事件でも日本に特派員を送ったが、特派員が八重山入りするのは初めて。今回は香港にも特派員を派遣する力の入れようだ。


 チャオ氏は3日、八重山日報の取材に対し「経済力で世界第2位の中国と第3位の日本が仲たがいをしていることに、多くの人が関心を持っている」と説明。「中国の力がどんどん大きくなっていることは、今世紀で一番の出来事だ。中国が尖閣問題でどのような手法を見せるのかは、この国が将来、どんな国になるのかを示す指標になる」と分析する。


 漁船で魚釣島周辺に向かった際の印象について「2時間くらいの釣りだったが、すごい量の魚が釣れた。地元の漁師にとって、この海域が大切な場所である理由が分かった」。尖閣周辺が豊かな漁場であることを実感した。


 日中以外の国では、尖閣問題をどう見ているのか聞くと「なぜ、海の真ん中にある岩だけの島が、こんな大きな問題になるのかと思っている人が多い。尖閣問題は、悪い方向で(双方の)愛国心に火をつけてしまったようだ」と話す。


 尖閣問題の解決策はあるのか聞くと「問題をどう棚上げするかだろう。ちょっとした間違いが戦争に発展する恐れもある。間違いを起こさないようにすることが必要だ」と強調した。


 チャオ氏らは与那国島も訪れ、八重山と台湾が接していることなどをレポートした。八重山での滞在は4日までの予定。

記者の目 船酔いはこりごり

 ○…尖閣問題の取材で来島したアルジャジーラのチャオ氏は、漁船をチャーターして魚釣島周辺に向かったが、当日は波が荒れ「船酔いに苦しめられた」と話す。スタッフは4日に石垣島を離れる予定だが「日中間で重大な事件が起きたら、また尖閣諸島に行かなくてはならない。もう船酔いはいや。2度と行きたくない」と苦笑。改めて平和的解決を要望。

2012年

10月

04日

島の台風 辻 維周

 9月27日に八重山を襲った台風17号ジェラワットは、甚大な被害を島に残して去っていった。この17号は島の南側を通ったため、北からの猛烈な風に見舞われたうえに、大潮と重なり名藏湾沿いの県道79号線が高潮の影響を受け、至るところで冠水していた。


 台風通過後に島を回ってみると、樹木や自販機はもちろんのこと、なんと生きた鶏が入ったままのケージまで道路上に吹き飛ばされていた。しかし台風に慣れている島は一人の死者も出すことなく、日常生活に戻って行った。


 さて、台風が来るたびに台風情報の出し方について非常に不愉快に思うことがある。今回は17号に続き、本州の南海上で18号イーウィニャが発生していた。強さと規模ははるかに17号の方が大きく、先島諸島を直撃する公算が大きいにもかかわらず、全国向けの天気予報では本州に近い(ただしその付近では海水温もそれほど高くなかったため、発達の可能性もさほどなく、さらに偏西風が本州の南まで降りているため、上陸の可能性はほとんどなかった)18号の情報を中心に報じており、17号の情報は付け足し程度であった。


 そのため17号が接近していることを知らない観光客が続々来島し、石垣空港や観光案内所で初めて台風接近を知り、呆然としている姿を数多く見かけた。せめて出発空港で台風接近の情報を客に与えていれば、日程変更やキャンセルなども出来ただろうが、そのようなインフォメーションが全くと言ってなかったという客の苦情を聞くにつけても、航空会社の無責任ぶりには呆れ果てるばかりである。


 さらに罪が重いのは内地優先のマスコミである。一時は900ヘクトパスカルにまで下がった「非常に強い台風」が先島諸島を襲うことは確実であるにもかかわらず、一向に報じることはなく、それが内地にまで影響をもたらすとわかった途端、手のひらを返したように17号の情報を伝え出すという身勝手さには、沖縄切り捨てという意識を感じ、強い怒りさえ覚える。


 おそらく今後もこのような沖縄切り捨て、離島切り捨ては続くと思われるので、沖縄県を訪れようとしている観光客は、自分自身でこちらの天気情報、台風情報を入手するしかないのかもしれないが、行政サイドもこのような内地優先の姿勢に対して抗議していってもらいたいものである。(本紙論説委員)

2012年

10月

04日

歴史的事実の情報発信を 尖閣問題で高良氏講演 全国市長会、石垣で総会

高良倉吉氏
高良倉吉氏

 49歳以下で初当選した全国の市長で組織する全国青年市長会(会長・井原巧愛媛県四国中央市長)の第26回総会が3日、石垣市民会館中ホールで開かれた。県内での総会開催は初めて。琉球大の高良倉吉教授が「沖縄の歴史、沖縄の課題」と題して基調講演。尖閣諸島問題を取り上げ「歴史的な事実をもっと情報発信するべきだ。エキサイティングになってはならない」と冷静な対応を促した。

高良氏の講演を聞く全国の若手市長たち=3日午後、市民会館中ホール
高良氏の講演を聞く全国の若手市長たち=3日午後、市民会館中ホール

 高良氏は歴史学者の立場から、尖閣諸島について「琉球王国時代、那覇の港を出て中国に行く船は、尖閣諸島の近海を通って福建の港に行く。当時の船乗りの記録では、尖閣は大海原を越えていく目印だった。現代の歴史を研究している人間からすると、誰かの所有物ということはない」と述べた。


 日本が明治時代から、尖閣諸島を活用した産業振興の可能性に着目し、明治18年には県庁が詳細な調査を行っていたことも紹介した。その上で「日本政府、沖縄のわれわれも、歴史的な事実をもっと情報発信する努力をするべきだ。情報発信は東京ではなくて石垣にやってほしい」と要望。「クールな事実認識をほったらかして領有権問題は存在しないと言い続けたり、中国のものだと言っても不毛だ」と強調した。


 歴史上、領土問題は戦争以外に解決の道はなかったと危惧。「エキサイティングになってはならない。東アジアが騒がしくなると沖縄が不幸になる。尖閣を通じて東アジアが緊張するのではなく、むしろ新しい関係を構築していくための第2ラウンドにするべきだ」と呼び掛けた。


 総会には全国の若手市長約20人が来島した。井原会長があいさつしたあと、開催地を代表して中山義隆市長が歓迎した。基調講演後の議事では、岩手県陸前高田市の「復幸支援センター」への職員派遣などについて話し合った。役員改選では、新会長に埼玉県北本市の石津賢治市長を選任した。次回の総会開催地は熊本県上天草市。4日は石垣島視察を行う予定。

2012年

10月

04日

石垣港? 空港に珍看板 台風で「空」吹き飛ぶ

「空」の文字が抜け、石垣港になっている=3日午前、石垣空港送迎デッキ
「空」の文字が抜け、石垣港になっている=3日午前、石垣空港送迎デッキ

 石垣○港!?―。石垣空港の送迎デッキ後方に設置している看板が、「空」の文字が無くなり、「石垣○港」と表示されている。空港管理所によると、強烈な台風17号の影響で、「空」の文字だけ、吹き飛んだという。


 「空」だけに「空」飛んだと、笑えないジョーク。現在、「空」の文字は、業者で修復され、来週中には、設置されるという。現在の石垣空港は1975年にYS―11型機対象の第3種空港として供用を開始。


 来年3月7日、悲願の滑走路2000㍍の新空港が開港する。30年余も石垣市の空の玄関として稼動している。

2012年

10月

03日

海外の大型クルーズ誘致 長期構想策定委が発足 「国境の守り」機能強化も 石垣港

石垣港長期構想検討委員会の初会合が開かれた(2日午後)
石垣港長期構想検討委員会の初会合が開かれた(2日午後)

 20~30年後の石垣港のあり方を示す石垣港長期構想の策定に向け、石垣市は2日、同構想検討員会(委員長・鬼頭平三日本港湾協会理事長)を発足させた。初会合では、海外からの大型クルーズ船誘致に対応できる港湾整備を求める声が出た。尖閣諸島問題を念頭に「国境の守り」の拠点として、機能強化の重要性を指摘する意見もあった。同委員会は年度内に計3回の会合を開き、同構想を取りまとめる。

 

 石垣港は2002年に策定された現行の港湾計画で整備が進んできたが、同計画が目標としてきた平成20年代前半に達し、現在、新たな港湾計画の策定作業が進められている。市は長期構想で石垣港の開発、利用、保全の基本的な方向を示した上で、来年11月ごろをめどに、約10年後を見据えた新たな港湾計画を策定する方針。


 同委員会は有識者や関係団体代表など22人で組織。国土交通省担当者もオブザーバー参加している。


 初会合は市内ホテルで開かれ、宮平康弘委員が「今後の石垣の発展を考えると、海外のクルーズ船を呼び込むことは大事だ」と指摘。その上で「2隻同時に着岸することもある。バースの大きさは、30年先を見据えた計画が必要だ」と述べ、現在整備が計画されているバースの規模では、将来の需要に対応できないと危惧した。


 宮平委員は「尖閣のことを考えると、海保の船も国境の守りとしての港湾の整備の観点も計画に盛り込んでほしい」とも要望。葛西正記石垣海上保安部長は、中国公船が領海侵入を繰り返していることを念頭に「20~30年を見越しても、厳しい情勢は今後もありうる。巡視艇が全国から集結して対応せざるを得ないこと想定される。迅速に燃料や食料を補給し、待機も含めて十分に対応できる港にしてほしい」と求めた。


 我喜屋隆委員は「大事な港なので、津波の被害があった場合、どう対応するのかという対策やシュミレーションも必要になる」と注文をつけた。構想の基本方向案には▽旅客船機能の拡充▽南の海の玄関口としての交流・サービス機能の強化▽海洋資源開発などの調査・開発の支援―など11項目を盛り込まれている。次回11月の会合で議論を深める。

2012年

10月

03日

「神経戦」の段階に 尖閣狙う攻勢やまず

 台風17号の接近で、いったん尖閣諸島(石垣市登野城)周辺海域から立ち去った中国監視船だったが、再び活動を活発化させている。中国側は海外でも有力紙に相次いで「尖閣は中国領」とする広告を掲載するなど、国際世論を意識した宣伝工作も活発化。海外での報道も中国に同情的な論調が増えつつあるとされており、尖閣をうかがう中国の攻勢はやむ気配がない。


 安全保障問題に詳しい拓殖大客員教授の恵隆之介氏は「尖閣諸島問題は神経戦の段階に入った」と分析。「日本が妥協するまで、とことん追い詰める戦略だろう。日本の新内閣の布陣を見ると、田中真紀子文部科学相などの親中派が入っており、中国は『日本は妥協する』というメッセージだと見ている」。


 今後については「日本が、軍事力をもってでも明確に尖閣を守る、という意思表示をするまでは、領海侵入は際限なく続く」と予想した。

2012年

10月

03日

台風一過の中秋の名月に…

 台風一過の中秋の名月に、とぅばらーま大会が開催された。各家庭では、こうこうと輝く月にお供えを添えて、願いを託したことだろう◆オオカミの心情をうかがい知るすべはないが、月に向かってほえたくなる気分に駆られたことはないだろうか。月には妖しい魔力が潜んでいるらしい。月は大昔から、人間の心をとらえて離さなかった。月の季語は秋。空気の澄んだ今が、1年で最も美しく、確かに、いつもより月が身近に感じられる◆太陽が西に沈むのを待ちかねたように、東の空に我が物顔で昇ってくる月のなんと大きいことか。幼年のころ、ぽっかり浮かんだ、どこか赤みの残る満月が目の前に迫ってきたのを見て「この世の終わりか」とびっくりした◆1969年7月、月に人類が一歩を記した。世界中が月からのテレビ中継に釘付けになり「ひょっとすると近い将来、自分も月に行けるかも知れない」と夢が一気に膨らんだことを思い出す。あの当時の夢からすれば、今ごろは月に宇宙基地ができていてもいいはずだった◆とはいえ、月のベールはしだいに剥がされ、その全容が明らかになってきている。とぅばらーまでは、月が最高に美しいのは十三夜だと歌うが、月から見た地球が最高に美しいのは、いつだろうか。

2012年

10月

03日

九州大会でベスト8 フットサル同好会が活躍 八重高

初の九州で8強入りした八重山高校フットサル同好会(提供写真)
初の九州で8強入りした八重山高校フットサル同好会(提供写真)

 九州フットサル施設連盟選手権が9月30日、北九州市フットサルスタジアムで行われ、八重山高校フットサル同好会(島袋淳ノ介主将、部員20人)がベスト8の成績を残した。

 

 昨年5月に創部したフットサルは真栄里公園で練習を重ね、8月の県大会で初優勝。九州大会の切符を得て、12チームが出場した九州大会では、一般チームの中に唯一高校生チームとして出場。


 予選では2連覇達成したLASTAに敗れたが、大会準優勝の、「みにもんきぃ」に勝つなど1勝1敗1引分で、決勝トーナメントに進出したが初戦で「SARUたんでん」に惜しくも敗れ、ベスト8となった。


 島袋主将(2年)は「九州のチームは強く、勢いに圧倒された。3月の大会では県制覇、九州で優勝を目指したい」、根原大裕副主将(同)は「一生懸命練習して、気持ちでは負けなかった結果がベスト8に繋がった。3月の大会に向け、練習に励みたい」と次の大会を見据えた。九州大会の結果は次の通り。


 【予選】
 ▽八重山高校0―3LASTA
 ▽八重山高校4―2みにもんきぃ
 ▽八重山高校1―1POLAR BEAR
 【決勝トーナメント】
 ▽八重山高校2―3SARUたんでん

2012年

10月

02日

石垣で初の「慰安婦」展 10日から祈念資料館

「慰安婦」展への入場を呼び掛ける江川共同代表(右から2人目)ら=官公労共済会館
「慰安婦」展への入場を呼び掛ける江川共同代表(右から2人目)ら=官公労共済会館

 沖縄戦と日本軍「慰安婦」展(実行委主催)が10日から5日間、八重山平和祈念館で開かれる。沖縄戦当時の県内慰安所の地図や慰安婦の証言集、日本軍の関与を示す陣中日誌のコピーほか計21点を展示、負の歴史に光を当てる。那覇市などで開かれた展示会資料を実行委が借り受け、八重山で初公開する。展示は午前9時から午後5時まで。最終日の14日は正午まで。


 展示会に伴い、14日午後2時から、石垣市健康福祉センターで、女性史研究者の宮城晴美さんと「八重山の戦争」などの著作がある大田静男さんが、慰安婦をテーマに講演する。展示会、講演ともに無料。


 官公労共済会館で会見した共同代表の江川三津恵さんは「日本軍慰安婦の史実を否定する勢力が台頭してきた。歴史がゆがめられる恐れがある。慰安婦問題は国際的にも、重大な人権侵害として知られている。私たちは史実と向き合い、問題意識を持ち続ける必要がある」と強調した。


 平地ますみさんは「八重山でも慰安所は10か所あった。知ることの大事さを若者にも伝えたい。人権や差別に繋がる慰安婦の展示を見て、学んでほしい」と多くの来場を呼び掛けた。

2012年

10月

02日

教育委員長に高木氏 「心豊かな地域づくりに」

高木健氏
高木健氏

 石垣市教育委員会の新委員長に1日、高木健氏(68)が就任した。高木氏は「退職後も、社会に貢献したいという気持ちを持ち続けていた。体力や気力が続く限り、心豊かな品格ある地域づくりに頑張りたい」と述べ、学力向上対策などにも取り組む意欲を示した。任期は来年9月30日までの1年間。


 高木氏は今年1月、任期途中で辞任した仲本英立元委員長の後任として教育委員に就任した。仲本氏の委員長としての残りの任期は石垣朝子氏が務めていた。

2012年

10月

02日

八重山音楽祭の成功を 実行委が市長表敬

八重山音楽祭の開催を報告した実行委員会=1日午前、市長室
八重山音楽祭の開催を報告した実行委員会=1日午前、市長室

 6・7日の2日間、舟蔵公園で開催される第14回八重山音楽祭の実行委員会(大浜孝行委員長)が1日、石垣市役所を訪れ、中山義隆市長に音楽祭開催を報告した。大浜実行委員長は「オーディションで選ばれた12組が出演する。みんなで力を合わせて大成功させたい」と話した。


 当日は岩手県の「いわて北上マラソン大会」に行く中山市長は、「行けないのが残念だが、良いイベントにしてほしい」と激励した。


 第14回八重山音楽祭は6・7日の2日間、舟蔵公園で開催する。午後4時開場、午後5時開演。前売りは2デイチケットで高校生以上1000円、当日は1デイチケット高校生以上700円。チケット販売はココストア、タウンパルやまだ。詳しくは八重山音楽祭ホームページhttp://fes.nema-gakki.com/

2012年

10月

02日

尖閣上陸の日本人2人に立件はおかしい 堤 静江

 尖閣諸島・魚釣島に上陸した日本人2人を、八重山署は軽犯罪法違反(立ち入り禁止場所等侵入)容疑で那覇地検石垣支部に書類送検した。スポーツジムの友人たちと昼食の時に、驚きとあ然とした声が上がった。中国からの工作員が日本全国に侵入していて、沖縄で左翼活動をしているといわれているが、まさか沖縄の警察署や地検などにも侵入しているのかしらと声が出た。立件はおかしいことだからだ。


 そもそも日本の領土に日本人が立ち入れないこと自体がおかしいことだ。先般、香港の活動家ら14人が魚釣島に不法上陸した時、民主党政権は逮捕後に無罪とした。さらに信じられないのは、ビジネスクラスの飛行機に乗せて中国に送り返している。更にさかのぼれば菅政権の時に、尖閣沖の中国漁船衝突事件では船長を現行犯逮捕しておきながら、釈放している。


 日本の領土に侵略の意図を明確に持った中国人が上陸しても無罪で、日本人が上陸したら有罪とは、野田政権は狂っていると思う。民主党政権の露骨なまでの親中寄りの姿勢に国難を感じて、2人は上陸して日本を守ろうとしたのだと思う。被害届を出すように指示した羽田国土交通相の判断も間違いならば、八重山署の書類送検も間違いだ。


 立件という国益を損ねるような中国寄りの判断はすべきではない。上陸によって何ら被害が出ているわけでもない。検察当局が良識のある判断を下されると信じている。(神奈川県横浜市)

2012年

10月

01日

出場者受付け開始 1月27日開催 石垣島マラソン

マラソン出場者受付を前にPRする中山義隆市長(中央)=市役所
マラソン出場者受付を前にPRする中山義隆市長(中央)=市役所

 第11回石垣島マラソン大会(来年1月27日開催・市中央運動公園発着)の出場者受付が10月1日から、始まる。大会長の中山義隆市長は30日、市役所で会見を開き、「全国から多くの人に参加してほしい」と呼び掛けた。

 

 石垣島マラソンは、フルマラソンと23㌔、10㌔の3種目で実施。コースは前回と同様。参加料はフル一般5000円。23㌔、10キロ一般は4000円。高校生は3種目とも3000円となっている。


 石垣島マラソンは、専門雑誌ランナーズ読者投票で、全国ランニング大会100選に認定されるなど島内外からの評価が高く、回数を重ねるごとに出場希望者も増加している…

 

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2012年

10月

01日

最優秀賞に82歳の新城さん 満月の下 歌声響く とぅばらーま大会

最優秀賞を受賞した新城さん。満月の下、思いの込もった歌声を聴かせた=新栄公園
最優秀賞を受賞した新城さん。満月の下、思いの込もった歌声を聴かせた=新栄公園

 八重山を代表する民謡を内外に発信する伝統の「とぅばらーま大会(石垣市主催)」が30日夜、新栄公園であり、歌唱の部に23人が出場。最優秀賞に、最高齢出場者で82歳の新城喜亨さん=登野城=、優秀賞は岡山創さん(36)=石垣=と慶田花貞吉さん(48)=宮良=、努力賞に豊里美保さん(24)=平得=が選出された。歌詞にちなみ、毎年旧暦8月13日に開催されている「とぅばらーま大会」。66回目を迎えた今年は、台風17号の影響で十五夜のこの日に延期され、満月の下、出場者の朗々とした歌声が響いた…

 

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