2012年

12月

30日

駐屯地の用地取得停滞 与那国町 南牧場の測量許可保留 環境や権利問題懸念 自衛隊配備問題

 自衛隊の駐屯地建設予定地である与那国町の南牧場(久部良地区)に、環境や権利関係の問題が発生し、用地買収計画が停滞していることが29日までに分かった。南牧場は面積の9割が町有地。外間守吉町長は「のちのち情報公開請求があっても、きちんと町民に説明できるようにしたい」と防衛省側に問題の整理を要求し、測量許可を保留している。国は今年度予算で自衛隊駐屯地の用地取得費約10億円を計上しているが、現地を測量しなければ土地の正確な価格を算定できず、用地取得が来年度以降にずれ込む恐れが出てきた。


 町によると、南牧場には町が規則で島外への持ち出しを禁止している与那国産コウライシバ(ヨナグニシバ)などが自生している可能性がある。町総務財政課は「どのような植物が、どれくらい分布しているか調査する必要がある」としている。


 南牧場の隣接地にも、県内で与那国島など3ヵ所にしか生息が確認されていないトゲイボタ(モクセイ科)が自生している可能性があるという。


 防衛省側はすでに現地の環境調査を終えているが、町は防衛省側の調査を無条件に受け入れることはしない方針だ。早い時期に町独自の環境調査を実施し、調査結果を町文化財審議会にも諮る考えを示している。


 もう一つの懸念材料は南牧場の権利関係。町によると、南牧場の総面積約20㌶のうち約17㌶に、農業生産法人有限会社南牧場が少なくとも約30年前から借地権を設定。同社は借地権設定当時、組合の形態だった。現地を牛の採草放牧地として利用し、牛舎も整備した。


 町は防衛省側に対し、同社の役員が南牧場の売却に同意していることを証明する文書を提出するよう求めている。役員は5人ほどだが、所在が明確でない人もいるという。防衛省側はいったん文書を提出したが「不備だった」(外間町長)としている。


 外間町長は八重山日報の取材に対し、南牧場の環境と権利関係の問題について「南牧場は、ほとんどが町有地であり町民の財産だ。(売却するにしても)いきさつをはっきりさせなくてはならない。はじめは測量申請を許可する方向だったが、今は保留している。(問題が整理できれば)もちろん許可を出す」と述べた。


 防衛省は現行の中期防衛力整備計画の最終年度である2015年度までに沿岸監視部隊などを配備する方針を示している。町が用地として南牧場を売却する場合は町議会の議決を得る必要があるが、すでに年内の議決は見送られている。

2012年

12月

30日

高齢者10人に修了証 黒島の「ぴんぴんクラブ」

黒島の「転倒予防教室ぴんぴんクラブ」が終了した(25日、町地域包括支援センター提供)
黒島の「転倒予防教室ぴんぴんクラブ」が終了した(25日、町地域包括支援センター提供)

 竹富町地域包括支援センターが黒島で実施していた「転倒予防教室ぴんぴんクラブ」が25日、終了した。3カ月間行われた教室に参加した10人へ修了証が手渡された。


 教室は、要介護状態になる可能性の高い高齢者に対して、ストレッチやイスに座ってできる体操などを行い、運動機能の向上や低下予防が目的。
 黒島地区では10月から始まり、週1回のペースで全13回が実施された。


 この日は、握力や片足立ちなどの体力測定を行い、参加者全員が第1回目の教室で実施した体力測定より向上していることが分かった。その後、修了式が行われ、町介護福祉課の上盛政秀課長から高齢者1人ひとりに修了証が手渡された。
 参加者からは「これからも教室で学んだ体操を続けていきたい」と感想が述べられた。


 町地域包括支援センターでは「運動を続けるという意識付けができた事が良かった」とした。来年1月には西表島大原地区での教室開催を予定しており、大原地区の教室の様子をインターネットで繋げ、黒島地区でも実施できるよう計画している。

2012年

12月

30日

与那国町長選 外間氏、一時不出馬示唆 与党に判断委ねる 野党、外間元議長ら浮上

 2013年は、夏に任期満了に伴う与那国町長選が予定されている。町内への自衛隊配備の是非が最大の争点になることが確実。配備計画は用地取得の直前の段階に入っていることから、選挙結果は配備計画に大きな影響を与えそうだ。配備を推進する現職の外間守吉氏(63)が3期目を目指すと見られているが、外間氏は一時、与党に対し不出馬を示唆するなど、態度を明確にしていない。野党側の候補者選びも、まだ本格化していない現状になっている。


 関係者によると外間氏は最近、町議会与党に対し、次期町長選に出馬しない可能性があるとの認識を示し、その場合の後任として町議会議長の前西原武三氏(58)、副議長の崎原孫吉氏(70)を推した。


 外間氏は29日までに、八重山日報社の取材に対し「8年間の町政を総括し、出たい人がいるなら、与党の中で推薦してほしいという意味で言った」と説明。与党に判断を委ねる考えを示し、出馬に含みを持たせた。


 ただ、与党は外間氏の真意を図りかねており、困惑の声も上がっている。
 自衛隊配備問題でも外間氏は、自衛隊の駐屯地に予定されている町有地の測量許可申請を保留。町有地の売却に向けた町議会の議決は、年内は見送られた。


 配備推進派からは「町長が煮え切らない」と不満の声が上がっており、外間氏とのすきま風も吹き始めている。外間氏の3選出馬が「既定路線」にならないままの年越しになりそうだ。


 今後は自衛隊配備計画の進ちょく状況をにらみながら、外間氏と与党側との間で調整が続くものと見られる。
 自衛隊配備に反対する野党側からは、元町議会議長の外間儀章氏(60)らの名前が取り沙汰されている。

2012年

12月

30日

カンムリワシに注意! 辻 維周

島の誇り「カンムリワシ」
島の誇り「カンムリワシ」

 ご存じのように石垣島と西表島には、国の特別天然記念物であるカンムリワシが合わせて200羽程度生息しているとされているが、特に西表島の場合には、人間の立ち入ることができないほどの深い山が多いため、正確な生息数は不明である。


 我々が行っているロードキルパトロールは、車にひかれている動物を食べに降りてくるカンムリワシが、再び車にひかれてしまうと言う二次被害を防止する事を目的とするほか、八重山の固有種がどのあたりに、どの程度生息しているのかという生息密度調査も目的としている。


 先日、本紙に発表したデータとは別に、種類別のデータを見てみると、原生林が残る於茂登山周辺と、バンナ岳周辺、屋良部半島はカンムリワシのほかに、天然記念物であるセマルハコガメやキシノウエトカゲの生息密度が高いということが分かり、来年学会でも発表予定である。


 我々はカンムリワシやセマルハコガメなどの希少生物が車にひかれることを防止するため、生息密度が高い場所に、市の協力を得て啓発看板を設置している。その文言は「カンムリワシを轢かないで」「カメを轢かないで」「ここは野生動物の宝庫です」の3種類であるが、看板周辺のロードキル件数は設置前に比べて8割近く減少した。またカンムリワシのロードキル(保護・死亡合計)件数も昨年の16件にくらべて今年は6件(環境省石垣自然保護官事務所調べ)に減少し、看板と動物の死体除去による一定の抑止効果が認められる。


 ところで、ある地域には「カンムリワシに注意!」という看板が立っているが、この表記には少々問題がある。つまり内地でカンムリワシを知らない人は相当数にのぼり、たとえ名前は知っていてもその生態までは知らない人がほとんどであろう。そのような人々がこの「カンムリワシに注意!」という看板を見た場合、「カンムリワシは人を見ると襲ってくる」と考えてもおかしくはないし、現実にそう思ってしまったという話を聞いたこともある。


 カンムリワシやセマルハコガメ、キシノウエトカゲなどは八重山の宝であり文化財でもある。そのような貴重な生物が八重山に生息しているということを、観光客に周知徹底することは非常に重要なことではあるが、看板の文言一つで受け取る側の印象が大きく変わると言うことも、我々は認識することが必要である。


 今年もあと2日で終わるが、来年こそ新石垣空港とともに、島の誇りである「カンムリワシ」を始めとする天然記念物たちが日本全国に周知され、保護が徹底されるよう祈らずにはいられない。

2012年

12月

29日

色鮮やか、菊の競演 年末恒例の展示会

大小さまざまな菊が並ぶ八重山菊同好会の展示会=28日午後、大川公民館
大小さまざまな菊が並ぶ八重山菊同好会の展示会=28日午後、大川公民館

 年末恒例となっている八重山菊同好会(宮良祐成会長)の第45回展示会が28日から、大川公民館で始まった。約800点の菊が展示されており、販売も行われている。同展は29日まで。


 会場には鮮やかな黄色の菊を中心に、大小さまざまな菊が所狭しと並べられている。
 前会長の小浜猛さん(79)によると、今年は例年に比べて出来がいいという。「若い人がよく勉強していて、技術的に磨かれている。黄色以外にも、ピンクなど非常に色彩豊かだ」と話した。


 最終日の29日は午前9時から午後3時まで。

2012年

12月

29日

八重山病院に医師2人赴任 心筋梗塞カテーテル治療再開 産科は5人体制に

離島医療向上を目指し張り切る(右から)依光たみ枝副院長、田守医師、中上医師、松本廣嗣院長=28日、県立八重山病院
離島医療向上を目指し張り切る(右から)依光たみ枝副院長、田守医師、中上医師、松本廣嗣院長=28日、県立八重山病院

 八重山病院に医師2人が赴任し治療にあたっている。着任したのは産婦人科の中上弘茂さん(40)と内科の田守唯一さん(39)。中上医師の着任で産科は5人となり診療体制が充実、田守医師のスタッフ入りで、急性心筋梗塞の心臓カテーテル治療が再開された。


 中上医師は千葉県出身。東邦大学医学部=東京=を卒業後、上尾中央総合病院=埼玉県=を経て八重山病院に1日、着任した。「都市部に比較して、八重山は50代前後の『子宮脱』患者が多い。恥ずかしがらずに早めの治療を」と呼び掛けている。


 急性心筋梗塞で、血管を広げ血流を正常化する心臓カテーテル治療を担当する田守医師は東京都出身。琉球大学医学部を卒業後、国立国際医療研究センター=東京=を経て赴任(10月)した。「これまで急性心筋梗塞は、本島などへ患者を搬送していたが、今後は患者の負担をあまり掛けず、地元で治療が可能になった。心筋梗塞への理解も広めていきたい」と抱負。すでに患者1人をカテーテル治療し、経過は良好という。八重山病院で急性心筋梗塞の治療が再開されるのは5年ぶり。


 両医師とも念願の沖縄勤務と言い、石垣島勤務は初。離島医療の向上へ意欲を膨らませている。


 八重山病院の医師数は現在44人(定員38人)。欠員が問題となった産婦人科は来年度以降も5人体制を維持できる見込み。年末の外来診療は28日まで。再開は1月4日午前9時から。
 年末・年始は救急対応だけになる。

2012年

12月

29日

石垣島マラソン 過去最多の4164人 スターターに伊調馨選手

来年開催の石垣島マラソンエントリー人数が決まった(昨年の大会)
来年開催の石垣島マラソンエントリー人数が決まった(昨年の大会)

 第11回石垣島マラソン(1月27日・市中央運動公園陸上競技場発着点)のエントリー人数が決まった。エントリー人数は4164人と、過去最多だった前回の4006人を158人上回った。全47都道府県から参加。スターターは、女子レスリング五輪3大会連続金メダルの伊調馨選手が務める。


 部門別で、フルは1482人(男子1144人、女子338人)、23キロは1115人(男子713人、女子402人)、10キロは1567人(男子771人、女796人)と、全種目とも1000人を突破した。


 八重山郡内からのエントリーは2304人。内訳は石垣市2221人、竹富町58人、与那国町25人。
 沖縄本島は230人、宮古島市は15人が申し込んだ。


 県外参加者は、46都道府県から1615人。最も多いのは東京都の382人、次いで神奈川県187人、大阪府141人。いわて北上マラソン大会派遣などの交流がある岩手県は45人が参加する。海外からは1人。


 大会を彩るスターターはアテネ、北京、ロンドン五輪の女子63キロ級金メダリストの伊調馨選手が務める。
 大会は27日午前9時から、石垣市中央運動公園陸上競技場を発着点に競技をスタート(但し、フル・23キロは9時10分)。

2012年

12月

29日

「国防の危機」は大げさなのか 喜島 永理

 政治・行政・2012年12月の「市議会 中国、基地、尖閣… 市長認識めぐり激論」の記事を読みました。


 今、尖閣付近にいる中国船は漁船から、公船に変わり、堂々と領海侵犯を行っています。そして、12月12日午前10時頃、北朝鮮が南方向に向け多段式ロケットを発射しました。


 今、私たちは現実問題、「国防の危機」を迎えています。そのような中、市議会の議論を振り返ってみると、議員が「反戦平和教育」や中山市長の国際情勢について「話が大げさだ」と述べられたことは、現状認識が甘いと言わざるを得ません。


 沖縄の金城に住むおばは、米軍基地の必要性を冷静に語っています。米軍基地があるから、戦後質の良い医療を受けることができたし、実際、北朝鮮や中国からの脅威に、抑止力として米軍基地が働いてきたと思う。今の米軍立ち去れ一辺倒の報道が本当に県民全ての意見なのか疑問に思う、と。南を守る首長として、中山市長に「正論」を堂々と貫いていただきたいと心から願います。
 (栃木県大田原市)

2012年

12月

28日

2012年も…

 2012年も八重山は、きな臭いニュースの中心であり続けた。北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射実験で自衛隊のPAC3が配備され、本土から記者が殺到。尖閣諸島の国有化後は国内メディアだけでなく、NYタイムス、韓国のKBC、中東のアルジャジーラの記者も来島し、今や「世界の八重山」であることを印象づけた◆国際社会は100年前も今も、し烈な弱肉強食だ。日本の国力が落ちたとたん、近隣諸国が一斉に八重山に牙をむき始めたという事実に、住民も真剣に向き合う必要がある◆中国は将来的な可能性として、水面下で尖閣諸島に軍事侵攻するプランを練っているに違いなく、補給拠点である石垣島や西表島への侵攻作戦も当然、選択肢として検討されているはずだ◆中国に続き、韓国ですら沖縄近海の海溝「沖縄トラフ」まで自国の大陸棚だと言い出し、東シナ海の資源争いに参戦する有様。それでも住民に危機感が薄いのは、平和とはただで与えられるもの、という認識が広く浸透してしまったせいだろう◆27日には、核廃絶平和都市宣言の記念碑が新栄公園で除幕された。こんな時代だからこそ、平和の尊さを改めて訴えるモニュメントの意義は大きい。横目で見ながら図書館前を通り過ぎるだけでは、あまりに無邪気というものだ。

2012年

12月

28日

学力向上へ「町営塾」 与那国 東大生講師に特設授業 一括交付金「目玉事業」

ウェブ会議システム活用した「町営塾」で授業を受ける子どもたち(与那国町提供)
ウェブ会議システム活用した「町営塾」で授業を受ける子どもたち(与那国町提供)

 与那国町が、町の施設と東京都の学習塾をインターネットのウェブ会議システムで中継する「町営学習塾」を開設している。小学校4年生から中学3年生まで54人が参加し、講師の東大生から画面越しに学習指導を受ける。離島にいながら、本土に匹敵する学習環境で学力向上を進めたいという外間守吉町長の肝いりでスタート。町担当者も「町営塾の効果で、いずれは与那国から東大生を出したい」と意気込む。


 東大生が講師を務める東京の学習塾「東大NETアカデミー」に町が塾の運営を委託する形で、昨年9月にスタートした。


 町営塾の教室は祖納地区の複合型公共施設。東京の学習塾と同施設の2教室が中継で結ばれているため、児童生徒は講師の授業を聞くだけでなく、手を上げて質問することもできる。授業の合い間には、講師と児童生徒が雑談することもでき「普通の授業と変わらない」(町担当者)という。


 小学生は週2回で、算数と国語を学ぶ。中学生は1・2年生が週2回、受験を控えた3年生は週3回で、1月以降は毎日授業があり、数学、国語、英語を学ぶ。
 授業は90分で、同施設には町の補助職員も配置され、児童生徒の世話をする。
 保護者は教科書代1050円のみ負担し、授業料は徴収されない。


 当初は町単独事業でスタートし、外間町長が「私の目玉政策」と語る力の入れよう。今年7月からは委託料に一括交付金約900万円の活用が認められるようになった。同時に、参加者の枠も当初の中学2、3年から拡大し、小学4年生から参加できるようになった。


 町教委によると、今年の全国学力テストで町からは、小学校で4人の百点満点が出た。「各教科とも県平均を上回り、全国平均を上回る学校も出ている」(崎原用能教育長)と、学力向上は着実に進んでいるようだ。
 町内の全児童生徒のうち45%が参加しており「勉強がこんなに楽しいとは思わなかった」という声も寄せられているという。


 担当者は「学習するリズムが定着することで次につなげることができる。町営塾を通じて子どもたちが東大を身近に感じ、いずれは東大に行けるようになってほしい」と期待した。

2012年

12月

28日

退職署員が激励旗寄贈 八重山署

「朝鍛夕錬」の文字が入った激励旗が贈られた=八重山署
「朝鍛夕錬」の文字が入った激励旗が贈られた=八重山署

 今年度で警察官を定年退職する前盛昭夫警部補、喜瀬聰警部補、川満一男船長の3人は27日、八重山警察署に激励旗を寄贈した。


 「県民の安全・安心を築く警察活動の推進~強く、正しく、誠実に~」を指針に全職員が治安維持のため、一丸となって取り組み、警察剣道大会3連覇を願い、宮本武蔵の五輪の書「朝鍛夕錬(ちょうたんせきれん)」(意味・千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす)の言葉が書かれた旗を贈った。


 喜瀬警部補は「日ごろの鍛錬の成果を業務や県大会で発揮してもらいたい」と激励した。

2012年

12月

28日

「子どもが最大の犠牲者」 戦場カメラマン・渡部さん講演 平和の尊さ訴え

ベレー帽にベストのお馴染みのスタイルで登場した渡部さん。ユーモラスな語り口ながら、深刻な戦場の状況を語った=石垣市民会館
ベレー帽にベストのお馴染みのスタイルで登場した渡部さん。ユーモラスな語り口ながら、深刻な戦場の状況を語った=石垣市民会館

 独特のまったりした口調で知られる戦場カメラマン・渡部陽一さんの講演会「平和と命の素晴らしさ」が27日夜、石垣市民会館であった。渡部さんは紛争地帯で撮った写真を大型スクリーンで映示しながら、「戦場で犠牲になるのは子どもたち」と声を強め、平和の尊さを訴えた。


 二十歳の時、渡辺さんはアフリカ・ルワンダで、銃やナタで武装している子どもたちの姿に衝撃を受け、戦争の真実を伝えようと、カメラマンになった動機を説明した。


 プロカメラマンとなり、アフリカ・コンゴ、ユーゴスラビア・コソボ、パレスチナ、イラク、アフガニスタン―と紛争地帯を取材、戦禍の人々の姿を追い続けている「歩み」を、かんで含めるように語り聞かせた。


 イラクでは、劣化ウラン弾の影響で、悪性腫瘍ができたり、眼球を失った子どもたちの姿を写真で示し、平和な日本との落差も指摘した。


 渡部さんは「戦争の犠牲者はいつも子どもたち。今後も、戦禍の子どもたちの姿を伝えていきたい」と強調、戦場の真実を広く紹介し、平和な世界の実現に力を尽くすとの決意を明かした。


 講演は、石垣市核廃絶平和都市宣言1周年事業として開催。市と八重山地区PTA連合会、ココストアが共催した。

2012年

12月

28日

与那国島を救え 大浜 京子

 12月24日の「金波銀波」に与那国島に関する記事が載っていた。与那国島の人口減少にまつわる暗い影の内容であった。


 自衛隊配備の理由を、外間与那国町長は「自衛隊は消費する部隊だ」と述べ経済活性化が目的だと言って町民をなだめている様であるが、そうではないだろう。国防のために我が島は警備してもらわないといけない。そして、当然自衛隊の家族も与那国町民として引越してくるのだから住民も増えるし、消費生活も上昇して経済効果が出て町が活性化するということを説得してもらいたいと思うのである。国防第一という意識が必要である。


 与那国は学力も八重山で一番だという事を、先日の会合で玉津教育長から伺った。玉津教育長は就任当時、学力のグラフ表を見て驚いたそうである。与那国島の子ども達の学力は一番高くて、石垣市の子ども達の学力は大差をつけられて一番低かったという事実を知り、「これは大変だ。石垣市の子ども達の学力を与那国島に近づける様に頑張るべきだ。学力向上に全力を尽くそう」と心に誓ったそうである。つまり、昔から与那国島の学力は高いという事である。


 何が原因であろう。与那国島の風土であろうか。遊興にふける様な環境にないというのも原因の一つかも知れない。今年も学力審査で高学力を示している。与那国島方式というのを学びたいものである。素晴らしい素質のある島を活性化させる事に協力したい。


 石垣市も竹富町も知恵を出し合って、これまで以上に与那国島をサポートしよう。「金波銀波」にも記されている様に、「石垣市は兄弟が生死をさまよっている今『我々は全国の離島で唯一、人口が増えている』などと得意がっている場合ではあるまい」。遠く離れた与那国島に頭脳明晰な宝の人々が沢山住んでいる。
(石垣市登野城)

2012年

12月

27日

水族館計画委を設置 3月に基本構想策定へ

水族館推進計画の策定委員会が開かれた=26日
水族館推進計画の策定委員会が開かれた=26日

 将来の観光交流拠点として建設構想が持ち上がった水族館の推進計画策定委員会が26日に設置され、第1回会議が、市役所会議室で開かれた。会議では、学識経験者や地元団体、行政関係者などからなる11人の委員に委嘱状が交付され、水族館のコンセプトや選定する候補地の考え方について議論がなされた。同委員会は今年度末の3月末までに4回の会議を開き、水族館の基本構想などを策定する。


 同会議は、水族館の建設を推進するためのもので、整備方針や基本構想、建設候補地を決める。


 水族館のコンセプトは①八重山の自然環境体験施設②観光振興に資するレクリエーション施設③環境学習・情報発信施設―を3本柱に据えた計画が提案され、委員がそれぞれの項目について活発に意見を述べた。


 自然環境体験施設について、委員から「周辺フィールドを含めた自然環境に負荷をかけない施設にしたい」などの意見が出た。


 環境学習・情報発信施設については「(来訪者が)見たものを教養として持ち帰れるものにすべき」などと、委員から注文がついた。


 建設候補地の選定については、土地の売買などの問題から、できるだけ市有地が望ましく、海水の取水が可能な地域として市内10ヶ所が挙げられ、委員たちから、取水地の水深などについて意見が交わされた。


 また、水族館建設にあたり、「美ら海水族館のジンベエザメに変わる(観光客への)磁石となるものが必要」などの発言もあった。

2012年

12月

27日

「島からチャンピオンに」 二中の玉城将平君 ボクシング 県と九州大会制す

世界チャンピオンの夢をふくらませ、厳しいトレーニングに励む玉城君(26日午後)
世界チャンピオンの夢をふくらませ、厳しいトレーニングに励む玉城君(26日午後)

 今月20~23日に開かれた第1回県幼年ボクシング競技大会では、42㌔級で不戦勝、43㌔級で1勝した。1月26日に熊本県で開かれる九州大会には、44㌔級で出場する。


 幼稚園のころ友だちとのケンカに負け、悔しい思いをしたことをきっかけに、高島忠次さん(54)が主宰する新川のボクシングスポーツ塾に通うようになった。ボクシング歴は9年。現在は塾に寝泊りし、毎朝5時半ごろ起床、ジョギングのあと練習をこなしている。夕方にもみっちりと練習が入っている。


 玉城君とスパーリングした元プロが「ついてこれなかった」(高島さん)ほどのスタミナ力。「打ち合いになったら負けない自信がある」と胸を張る。


 中学卒業後は八重山商工への進学を志しており「まずは高校で日本一になりたい。将来は世界チャンピオンを目指す」ときっぱり。高島さんも「スタミナは全国ナンバーワン。可能性は大きい」と太鼓判を押す。

2012年

12月

27日

気象台の仕事学ぶ こども博物館教室に33人

雨量計の仕組みについて学ぶ児童たち=26日午前、石垣島地方気象台
雨量計の仕組みについて学ぶ児童たち=26日午前、石垣島地方気象台

 石垣市八重山博物館によるこども博物館教室・第7回講座「気象台見学」が26日、石垣島地方気象台施設内で開かれ、児童33人が受講した。児童たちは施設見学や実験を通して、気象現象や気象台の仕事などについて学んだ。


 今回の講座は、気象台の仕組みや防災対策について理解してもらうことが目的。
 この日は気象台の仕事や津波についてビデオ上映で学び、施設見学の中で観測機器の説明や実験を行った。


 中庭の露場見学では、気象台職員から感雨器や風向・風速測定器、雨量計の機器の説明を受けた。また雨量計の模型を使い、児童たちがジョウロで水を入れて雨量の仕組みを学んだ。


 また、気球で測定する高層気象測定のシステムについても教わり、膨らませる前の気球を実際に触れたりした。このほか、大気圧や雲発生の実験も行われた。


 参加した新本当儒君(登野城小5年)は「実験が面白かった。高層気象測定の気球は学校から見たことがあったので、謎が解けた感じだった」と話した。

2012年

12月

27日

道標 辻 維周

フィナーレを飾るテーマ曲「道標」を踊るメンバー
フィナーレを飾るテーマ曲「道標」を踊るメンバー

 今年も子供演劇現代版組み踊り「オヤケアカハチ太陽の乱」を観てきた。昨年10周年を迎え、ますます円熟味を増したこの劇は、石垣の年末の風物詩として、石垣市民に定着し始めている。


 1500年におこったと言われる、オヤケアカハチホンガワラの乱が史実であろうが無かろうが、アカハチ自身が琉球王朝に反旗を翻した逆賊であろうが石垣の英雄であろうが、長田大主と敵対関係であろうが無かろうが、それは別次元の問題である。


 それよりも石垣島出身の詩人伊波南哲氏(1902~1976)が長編叙事詩「オヤケアカハチ」を書き、それを基にしてこの脚本が書かれたわけであるが、それが大人のみならず、なぜ現代の子供の心までとらえているのか、その真意を探る必要があるだろう。

 

 八重山は琉球弧列島の一部ではありながら、古代から独特の文化を持ち、「琉球」とは一線を画する存在であったはずである。それは島言葉や郷土芸能によって容易にくみ取ることができる。ところが琉球王朝が出来てからというもの、琉球の文化が流入し、それだけにとどまらず重い年貢を王朝に納めなくてはならず、それが常に八重山住民の生活を圧迫してきた。住民はお上に逆らうわけにもゆかず、窮々とした生活に甘んじざるを得なかった。そこに登場したのがアカハチであり、長田大主であり、仲間満慶山である。

本番前、舞台裏で気合を入れる出演者たち
本番前、舞台裏で気合を入れる出演者たち

 この演劇の中でのアカハチは、石垣の住人を王朝の圧政から救おうと立ち上がったが、結局長田大主に底原で斬り殺されてしまう。しかし長田大主はアカハチの遺志を継いで、琉球王朝に直訴するという筋立てになっている。言葉にすると非常に簡単なものになってしまうが、この脚本の中にはアカハチの八重山に対する熱い想いが充満している。


 つまり八重山の人々の心の奥底には、「琉球(沖縄)」に従属していない、本来の「やいまぴとぅ」のアイデンティティー復活への願いが込められており、その願いがこの演劇のメインテーマである「道標」という言葉に表れているのではなかろうかということである。


 似たようなケースはほかの太平洋諸島にもあり、現在はアメリカ領となってしまったグアム島にも「チャモロ族」という先住民族がいる。彼らは長いスペイン統治時代を過ごし、日本の信託統治を経て、アメリカ統治となった現在でも「チャモロ・プライド」を大切にして、チャモロ文化の復活・保存を行っている。その事はグアム島内を走る車のナンバープレートの下に〝TANO Y CHAMORRO〟(チャモロの島)と書かれていることからも理解できる。


 八重山の人々もチャモロ民族のように、自分たちの先祖が培ってきた独特の文化を大切にして、「沖縄」とは違った「これこそが八重山だ」という文化を、新石垣空港に降り立つ観光客に見せてほしい。


 なりたくても決して「やいまぴとぅ」にはなれない、島外出身者からの切なる願いである。

2012年

12月

26日

自民党の安倍晋三総裁が…

 自民党の安倍晋三総裁がきょう26日、2度目の首相に就任する。6年前、戦後最年少でさっそうと就任しながら、病気と参院選の敗北で、わずか1年で退陣。「政権投げ出し」と批判の集中砲火を浴びた。安倍氏は「政治生命をほとんど失い、地獄を見た」と当時を述懐する◆正確に未来を見通して行動できれば失敗はないが、それは永遠に生きることと同じくらい不可能だ。失敗を糧に立ち上がることが大切であり、その意味で安倍氏の再登板には期待が持てる◆奇しくも、前回の首相就任時に安倍氏が掲げたスローガンが、失敗しても「再チャレンジできる社会」だった◆「格差社会」と言われる日本だが、人間はさまざまな条件で生まれてくる以上、平等社会などは有り得ない。現実に存在する格差に、何度でもチャレンジできる社会を構築するほうが現実的だ。「格差是正」も一時、政界で大いにはやったスローガンだが、今やすっかり光を失ってしまった◆安倍政権の再チャレンジに、八重山住民として最も期待することは、国境離島に対する細かな目配りだ。経済にせよ医療福祉にせよ、八重山と沖縄本島、本土には大きな格差が存在する。来年開港する新石垣空港や、さまざまな制度を活用し、格差に再チャレンジする果敢な八重山をつくりたい。

2012年

12月

26日

弁護士費用「法外に高額」 住民、市に監査請求 却下なら住民訴訟も

教科書裁判の弁護士費用をめぐり、監査請求書の提出を発表する新垣さん(右から2人目)ら=25日午後、市役所
教科書裁判の弁護士費用をめぐり、監査請求書の提出を発表する新垣さん(右から2人目)ら=25日午後、市役所

 八重山教科書問題をめぐる裁判で、被告の石垣市が支払う弁護士費用が高額だとして、市民7人が25日までに、住民監査請求書を市監査委員に提出した。請求書によると、市が支払う弁護士費用は最大で729万円余になる見込みで「弁護士報酬として適正、妥当な額をはるかに超えた不当なもの」と批判している。監査請求が却下された場合は住民訴訟を起こす方針。

 

 裁判では被告の市民が市に対し、東京書籍の公民教科書の無償給付を受ける地位の確認を求めたほか、仮処分も申し立てた。

 

 請求書によると、市は弁護士法人那覇綜合(宮崎政久代表)に対し①着手金246万7500円②別の仮処分事件の着手金・報酬金約157万円5000円③別の仮処分事件の着手金・報酬金78万円7500円―を支払った。さらに、進行中の裁判の判決後に支払われる報酬も含めると、報酬総額は最大で729万7500円になるとしている。

 

 これに対し、教科書裁判で当初、被告だった県が弁護士に支払った着手金は50万円、前市長時代の2009年、石垣市が被告となった損害賠償請求裁判で、市が弁護士に支払った着手金は31万5千円だった。請求書では、一連の教科書裁判について「着手金、報酬金に見合うような弁護士活動がなされたとは考えられない」と疑問視。公金支出は違法だと主張している。

 

 那覇綜合には弁護士5人が所属し、代表を務める宮崎氏は市の前顧問弁護士。今月の衆院選に自民党から立候補し、比例で当選した。請求者の1人で「住民の視点で教科書をえらぶ会」共同代表の新垣重雄共同代表は25日、「法外な弁護士費用が支出される可能性がある。教科書裁判の裏にある事情を追及したい」と強調。山里節子さんは「宮崎氏は(弁護士、政治家として)『困窮している人を助ける』と言っているが、市に対する要求額と、発言に矛盾がある」と指摘した。新垣さんによると、監査請求に参加する市民は今後も増える見込みだという。

2012年

12月

26日

尖閣「全国で知って」 中山市長が著書出版

 石垣市の中山義隆市長の初の著書「中国が耳をふさぐ尖閣諸島の不都合な真実 石垣市長が語る日本外交の在るべき姿」が、ワニブックスから出版された=写真。「尖閣諸島の教科書」(中山市長)として、尖閣諸島の歴史や実効支配強化の必要性などを、分かりやすく説明している。出版社から依頼を受けたことをきっかけに、尖閣諸島問題をめぐり、これまで発言した内容をまとめた。


 中山市長は出版について「尖閣諸島が日本固有の領土であり、石垣市の行政区域であることの証拠や、歴史的な経緯を全国の皆さんに知ってほしい」と話した。


 帯には「不条理な中国の脅威と戦い続ける若き市長が現場最前線のすべてを綴る」というキャッチコピー。「まえがき」で中山市長は「尖閣諸島は確かに小さい島々ですが、その島々を失えば、領海や排他的経済水域が巨大な範囲で失われるだけでなく、日本は国の主権を著しく損ない、国際社会から二流国扱いされることにもなる」と警鐘を鳴らしている。同署は800円。

2012年

12月

25日

オオゴキブリを確認 希少種 北部の林道で

 アマチュアカメラマンの平良八重子さんがこのほど、市内北部の林道で「見たことがない虫」として撮影、調べたところヤエヤマオオゴキブリと判明した=写真。

 

 ヤエヤマオオゴキブリは、宮城、新潟県以南の林の朽木などに生息する希少種で、国内最大のゴキブリ。野外種で、屋内に侵入することは、ほぼない。インターネットで取引される例もある。

 

 平良さんは「まさかこんな大きなゴキブリがいるなんて」と、驚いていた。

2012年

12月

25日

サンタさん ありがとう きょうXマス

サンタクロースからプレゼントを受け取る子ども=24日午後9時過ぎ、石垣市平得
サンタクロースからプレゼントを受け取る子ども=24日午後9時過ぎ、石垣市平得

 クリスマスイブの24日、サンタクロースに扮した平得青年会(平良大志会長、15人)のメンバーが地域内の各家庭を訪れ、プレゼントを配って子どもたちを喜ばせた。

 

 このうち辻野ヒロ子さん(68)宅には、午後9時ごろ、鈴の音とともにサンタクロースとトナカイに扮したメンバーが訪問。玄関先で出迎えた子どもたちが歓声を上げた。

 

 この日はクリスマスパーティで、30人ほどの親せきが集まった。サンタクロースは、子どもたちの名前を呼んで、一人ひとりにプレゼントを手渡した。

 

 仲原愛瑠さん(8)は「今までは、朝起きたら枕元にプレゼントがあったけど、きょうはトナカイさんやサンタさんに会えて良かった」と笑顔。祖母の辻野さんは「子どもたちに夢を与えてくれた青年会に感謝したい」と目を細めた。同青年会は、地域住民にクリスマス気分を味わってもらおうと、2年ぶりに今回のイベントを企画した。

2012年

12月

25日

台湾で野球交流へ 高校生らヨットで出発 石垣港

肌寒い風を受け、「安全航海で行ってきます」と元気に出港する前田船長(左端)と高校生=石垣港、午前10時過ぎ
肌寒い風を受け、「安全航海で行ってきます」と元気に出港する前田船長(左端)と高校生=石垣港、午前10時過ぎ

 ヨットによる高校生の台湾友好親善航海の一行4人が24日、石垣港を出港した。一行は29日まで台湾に滞在し、地元高校生らと野球で交流、友情を育む。航海は、海外の文化を体験するとともに若者の交流を深めるため、台琉友好親善ヨットレース実行委が主催した。ヨットを利用した高校生の交流は11月に続き2度目。

 

 船長は八重山を発着点に2011年1月、ヨットによる世界一周航海を達成した前田博さん(61)。台湾へも、世界一周した40フィート(長さ12㍍)の「八重山号」で往復する。乗り込むのは、八重山農林高校1年生で野球部員の金嶺究君と上江洲安志君ら。2人は現地のスポーツ強化校の高校生と一緒に野球の練習をし、高校の宿舎で合宿、交流を深める。

 

 2人とも航海も海外も初体験。金嶺君は「船酔いは心配だけど、野球レベルの高い台湾の高校生と練習するのが楽しみ。台湾の投手を打ち崩したい」と張り切る。上江洲君は「船酔いは大丈夫だと思う。台湾に留学中の友人がいるので再会が楽しみ。おいしい台湾料理をおなかいっぱい食べたい」と屈託がなかった。


 前田船長は「海外の同世代の若者と交流することで、高校生は精神的に成長する。船酔いとの闘いも貴重な経験になるだろう。沖では、舵(かじ)も取ってもらう」と白い歯をこぼした。

 

 この日午前10時過ぎ、気温17・8度、波の高さ4㍍の海へ、家族に見送られ、高校生は笑顔で石垣港を後にした。台湾・碧砂港=基隆市=へは25日正午に入港し、30日午後に帰港する予定。ヨット航海を挟む石垣―台湾若者交流は今後も継続していくという。

2012年

12月

25日

尖閣諸島を発見した日本人 大浜 京子

 尖閣諸島に二〇一〇年九月、境界線意識がボーッとしていた日本人を覚醒させる出来事がおこり、ハンマーで右の足を思いっきり叩きつけられた様な痛みを感じた。ああ、尖閣諸島を守らなければ、日本は中国共産主義国に乗っ取られてしまうと強く思った。中国という国は海賊国家である。中国人が悪いという事ではなく、国体が悪い。政治体質が悪いのである。


 さて、尖閣諸島の名前の由来は、一八三七年にイギリス海軍のライラ号、一八四五年にはリマラン号などが島々に来航し、安政六年(一八五九年)には日本本土からも役人が調査にやってきたと資料に記されている。尖閣諸島の島影がピナクル・アイランズ(尖閣島)とイギリス海軍の航海図に記載されてあったように尖った島々に見えたからかも知れない。当時はどこの島にも属していなかった。

 

 アホウドリが楽しく悠々と暮らしていた島の楽園であったらしい。自然界の生き物が主(あるじ)だったのである。アホウドリは世界最大級の海鳥で、西洋では貴婦人達の帽子の飾りに使われたり羽毛布団として使われていた事から重宝がられ、古賀辰四郎氏が貿易として使うために九州から石垣にやって来て、羽毛から鰹節工場まで手掛けたらしい。

 

 95歳になる私の母は、当時の様子をまだ覚えている。明治に入って上江洲村長が主のいない尖閣諸島を石垣島の登野城に登記し、たくさんの人々が尖閣諸島で生活しバード・ラッシュ(日本人がアホウドリを追いかけた現象)がおこったとある。アホウドリとは人間の名づけた失礼な名称である。乱獲によって島から姿を消したが、最近姿を見せているという。
(石垣市登野城)

2012年

12月

24日

尖閣東に琉球との境界線 新説、中国公式見解を否定

汪楫「使琉球雑録」(内閣文庫所蔵写本)
汪楫「使琉球雑録」(内閣文庫所蔵写本)

 中国政府が今年9月に公表した「釣魚島(ちょうぎょとう)(今の尖閣諸島)白書」で、尖閣諸島の東に清国(しんこく)の境界線があったとした見解について、中国でなく琉球の境界線だったとする新説が発表される。長崎純心大石井望准教授(漢文学)が23日までに明らかにした。
 清国の派遣使節・汪楫(おうしゅう)は、1683年に琉球に渡航し、「使琉球雑録」(しりゅうきゅうぞうろく)という記録を残した。その中で、尖閣の東に「郊」(こう)が有り、船員がこれを「中外(ちゅうがい)の界(かい)」だと言ったことを記録している。中国側はこれまで、この中外の界が「中国」と琉球との境界線だと主張して来た。中国国務院は今年9月25日、「釣魚島白書」を公表し、この主張を公式に採用している。
 石井氏の研究によれば、汪楫は自身の漢詩集「観海集」(かんかいしゅう)の中で、福建省沿岸の東沙山(とうささん)(今の馬祖島(ばそとう))を中国の東端だと記録している。そこから遥かに尖閣附近の公海を越えた東側の「中外」の記述には、「国」の字が含まれず、中国と外国との境界ではないという。
 石井氏は、「郊とは近郊・郊外の比喩(ひゆ)で、道教(どうきょう)的な都市の内外の境界を指す。琉球国は明国(みんこく)の道教の影響を受けており、ここで言う中外とは、風水思想における琉球の『内外』を指す」と指摘する。
 さらに石井氏は、「汪楫の使節船は、台湾の北端を経由しない琉球人特有の航路を採用しており、船中で針路を主導していたのは琉球人であった。中外の界を言ったのも琉球人だ」と話す。
 石井氏の研究成果は、間もなく発行される「純心人文研究」19号に掲載される。

2012年

12月

24日

新垣禎三旗争奪柔道 平真小、白保中が優勝 高校無差別級は玉那覇がV

小中高生70人が、練習の成果を発揮した=22日、市総合体育館武道場
小中高生70人が、練習の成果を発揮した=22日、市総合体育館武道場

 第18回新垣禎三旗争奪柔道大会・2012年度小中高柔道選手権大会(主催・県柔道八重山支部)が22日、市総合体育館武道場で行われた。大会には小中高生70人が参加し、日ごろの練習の成果を発揮。団体で、小学校は平真小、中学校は白保中が優勝を飾った。結果は次の通り。


 【団体戦】
 〔小学生低学年〕
 ▽優勝=平真小
 ▽準優勝=与那国小
 〔同高学年〕
 ▽優勝=平真小
 ▽準優勝=石垣小
 〔中学生〕
 ▽優勝=白保中
 ▽準優勝=石垣第二中
 【個人】
 〔小学男子1年〕
 ▽優勝=宮平匡一郎(白保)
 ▽準優勝=崎元康之介(平真)
 ▽3位=原田斗輝(大浜)
 〔同2年〕
 ▽優勝=平田誇(平真)
 ▽準優勝=大濵長能(八島)
 〔同3年〕
 ▽優勝=神山琉星(伊野田)
 ▽準優勝=平田育(平真)
 ▽3位=前浜永龍(石垣)
 〔同4年〕
 ▽優勝=城間巴志(石垣)
 ▽準優勝=小池裕二朗(登野城)
 ▽3位=黒島琉貴(平真)
 〔同5年〕
 ▽優勝=城間須弥(石垣)
 ▽準優勝=渡慶次賢吾(同)
 ▽3位=大濵長也(八島)
 〔同6年〕
 ▽優勝=黒島英継(平真)
 ▽準優勝=小池信乃介(登野城)
 ▽3位=平田極(平真)
 〔小学女子1・2年〕
 ▽優勝=崎元香穂(与那国)
 ▽準優勝=下地莉央(吉原)
 ▽3位=渡慶次玲菜(石垣)
 〔同3・4年〕
 ▽優勝=相田真央(与那国)
 ▽準優勝=平良悠妃(新川)
 ▽3位=原田実紅(大浜)
 〔同5・6年〕
 ▽優勝=慶田嵩彩(与那国)
 ▽準優勝=崎元美玖(同)
 ▽3位=国府方花梨(登野城)
 〔中学男子軽量級〕
 ▽優勝=仲盛哲司(二中)
 ▽準優勝=与那覇大夢(同)
 ▽3位=米盛英博(白保)
 〔同重量級〕
 ▽優勝=大濵長晃(二中)
 ▽準優勝=伊良部北斗(同)
 ▽3位=崎元貴文(与那国)
 〔中学女子軽量級〕
 ▽優勝=城間歩子(石垣)
 ▽準優勝=崎元美佐(与那国)
 〔高校無差別級〕
 ▽優勝=玉那覇弘紀(八商工)
 ▽準優勝=新垣武康(同)

2012年

12月

24日

祖納保育所移転新築へ 一括交付金で21事業 苦境打開へアイデア 与那国町

一括交付金を活用して移転新築される与那国町の祖納保育所(21日午前)
一括交付金を活用して移転新築される与那国町の祖納保育所(21日午前)

 与那国町(外間守吉町長)は、沖縄振興特別推進交付金(一括交付金)を活用し、祖納保育所の建て替えなど21事業を計画している。総事業費は3億3750万円で、11月末現在の執行率は76%。保育所建て替えなど一部は来年度の繰り越し事業となる見通し。観光振興や学力向上などを目指す事業が目白押しで、人口減少が続く町の苦境打開につながることが期待されている。

 

 老朽化した祖納保育所は与那国中北側に移転新築する。施設規模は現在の262平方㍍より大きい300平方㍍ほどを予定しているが、調整中。現在の園児は38人。今後実施設計に入り来春着工、2014年の完成を目指すスケジュールになる。同じ敷地内には、災害発生に備えた生活物資などの備蓄庫を設置する。また、一括交付金とは別事業で給食センターも移転新築し、災害時に炊き出しを行う拠点とする。


 町唯一だった居宅介護支援事業所が3月で閉所したことを受け、居宅介護支援センターを町が整備する。指定管理者を公募して運営する予定。


 観光関連事業では、西崎展望台などの転落防止柵を石積みの柵に変え、景観維持と安全性向上を図る。崩落の危険性がある現在のサンニヌ台展望台を撤去し、新遊歩道を整備する。県指定の観光名所がある久部良バリで、アクセス道路と駐車場を整備する。


 教育関係事業では、インターネットのウェブ会議システムを利用し、東大生を講師に招いて「町営学習塾」を実施する。昨年度から町の単独事業でスタートしているが、新たに一括交付金の活用が認められた。児童生徒が島外の大会に参加する際の航空運賃などを助成する。台湾や欧米へのホームステイも実施する。


 医療福祉関係事業では、診療所の老朽化・旧式化した施設を更新・拡充。妊婦が出産までに必要となる島外への渡航費を助成する。農業関係事業では、農業用水のため池や、かんがい排水施設を整備する。


 ほかに、島の資源を活用した起業を支援する「ドゥナン・ファンド」設置に向け調査検討を行う。総事業費のうち、町の負担額は6750万円となっている。

2012年

12月

23日

新園舎を移転新築 緑ヶ丘保育園

 社会福祉法人ゆがふ福祉会(松原英男理事長)が運営する緑ヶ丘保育園(池城かおる園長、園児数66人、職員数13人)の新園舎が石垣市石垣に移転新築され、22日、式典と祝賀会が開かれた=写真。

 

 鉄筋コンクリート2階建て、敷地面積780平方㍍、述べ床面積531・56平方㍍。国、石垣市の補助を得て4月に着工していた。同事業費1億5262万円。藤田建築設計が設計を担当した。

 

 式典・祝賀会には保護者や中山義隆市長らの来賓多数が出席し、新園舎の完成を盛大に祝った。

2012年

12月

23日

モチつき楽しむ 登野城五町内会 早くも正月気分

ピロティ住宅の1階駐車場部分を利用。雨を気にせず「ペッタン、ペッタン」=黒島弘・副会長宅、登野城
ピロティ住宅の1階駐車場部分を利用。雨を気にせず「ペッタン、ペッタン」=黒島弘・副会長宅、登野城

 登野城五町内会(上地和浩会長)のモチつきが22日、字内の住宅であり、子どもから高齢者まで多数が集い、一足早い正月気分を味わった。


 大中小3つの臼を用意。最大の臼は直径、高さともに60㌢のリュウキュウマツ製で80㌔を超える本格的なもの。住民が育てた「もち米」70㌔を用意し、婦人らが蒸して準備オーケー。さっそく「よいしょ」「よいしょ」の掛け声で、子どもから一般まで、三つの臼でモチつきを楽しんだ。ホカホカのモチは、あんこを入れたり、「みたらし」やごまをかけたりして、参加者が口いっぱいほうばった。


 つきたてのモチを手に上地会長は「去年までは隣近所だけでやっていたが、要望が多く今年から、町内会全体で取り組むことになった。子どもたちも喜んでくれて、住民の親ぼくが深まる」とほっぺたを落とした。

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2012年

12月

23日

本場ヨーロッパ公演へ 「石垣の文化伝えたい」 少年少女合唱団

ヨーロッパ出発を前に、けい古に熱がこもるメンバー。指揮は砂川さん=石垣市文化会館、大川
ヨーロッパ出発を前に、けい古に熱がこもるメンバー。指揮は砂川さん=石垣市文化会館、大川

 本場ヨーロッパへ― いしがき少年少女合唱団17人が25日から9泊10日の日程で、オーストリアとハンガリーを訪問、公演する。合唱の本場での公演はメンバーの夢。費用を積み立て、旅行社の協力を得、大聖堂でも歌声を響かせる。元日をハンガリーで迎える団員は「本場で石垣島の文化を伝えたい。寒さも楽しみ」と張り切っている。

 

 合唱団の海外公演は、2000年のハワイ公演(石垣市・カウアイ市友好親善都市締結式典)以来2度目。ハワイ後、長らく海外公演がなく、夢のヨーロッパ公演を実現させようと、メンバーが2年前から費用を積み立てていた。
 公演は、オーストリアのヴォティーフ教会=ウィーン、28日=とハンガリーのイシュトヴァーン大聖堂=ブダペスト、30日=を含め計4回。ハンガリーでは老人ホームへの慰問も行う。

 

 披露する曲目は八重山の子守唄「うふゆべま」「こうじゃあ馬ぐゎ」をはじめ、「鷲の鳥節」「赤田首里殿内」、日本のわらべ歌、クラシックの「アヴェマリア」―まで、最大で20曲ほど。年末・年始の公演旅行が決まり、合唱団の週2回のけい古も熱を帯びてきた。


 初めての海外に金城花音さん(大浜中1年)は「合唱は皆で声を合わせていくところが好き。いっぱい練習しているので(本番は)大丈夫。寒いのは苦手だけど楽しみでもあります」と瞳を輝かせた。

 

 合唱歴7年目の丸山咲さん(八重高1年)も海外旅行は初めて。「ヨーロッパの街並みを見るのが楽しみ。公演で、日本の中の沖縄、沖縄の中の石垣島で育まれた独自の文化を伝えたい」と意欲を膨らませている。

 

 93年の合唱団発足から指導を続けている、元高校音楽教諭・砂川富貴子さん(60)は「八重山のわらべ唄から世界の名曲まで選曲した。子どもたちには、体験したことのない寒さが待ち受けているが、体調管理を万全にして公演旅行に向かう。音楽が言葉や国境を超えることを子どもたちが実感してくれたら」と期待を込めた。

2012年

12月

22日

八重高から2人出場 平安名 「集大成の走りを」 古見 「チームの力になる」 皇后杯都道府県対抗女子駅伝

県代表で都道府県対抗女子駅伝競走大会に出場する平安名さん(左)と古見さん(右)、チームの支援コーチとして参加する柿本監督=21日午後、八重山高校
県代表で都道府県対抗女子駅伝競走大会に出場する平安名さん(左)と古見さん(右)、チームの支援コーチとして参加する柿本監督=21日午後、八重山高校

 八重山高校女子駅伝部の平安名由梨さん(3年)、古見早夏さん(1年)が、来年1月13日に京都府で開催される皇后杯第31回都道府県対抗女子駅伝競走大会に県代表として出場することが決まった。高校生の登録は4人までで、このうちの2人を八重高生が占めた。平安名さんは中学生代表も含めて昨年に続き3回目の出場。古見さんは初出場。また、同校女子駅伝部の柿本恵子監督も県代表チームの支援コーチとして一緒に大会へ参加する。21日、同校で報告が行われた。

 

 都道府県対抗女子駅伝競走大会は来年1月13日、京都市西京極総合運動公園陸上競技場を発着点に、全国47都道府県の代表が9区間42・195㌔で健脚を競う。古見さんは第5区(4・1075㌔)、平安名さんは第6区(4・0875㌔)を走る予定で、2人のタスキリレーも期待できる。


 初出場の古見さんは「県代表の誇りを持ち、自分のできる走りをしてチームの力になりたい。少しでも順位を上げ、区間では20位前後で走りたい」と抱負を語った。


 3回目の出場となる平安名さんは「去年のタイムを上回れるように、少しでもチームに貢献できるように頑張りたい。高校生最後の走りになると思うので、今までの集大成としてしっかりと走りたい」と意気込んだ。


 県代表チームの支援コーチとして参加する柿本監督は「高校生登録4人中、2人が八重高生というのは大きな成果。1つでも順位を上げられるようにサポートしていきたい」と述べた。


 報告を受けて、八重高の新垣治男校長は「本当に誇りに思う。2人の頑張りは他の八重高生の力にもなっていく。それぞれの持ち味を活かして走ってほしい」と激励した。


 平安名さん、古見さん、柿本監督は25日から沖縄本島で行われる県代表チームの合宿に参加する。

2012年

12月

22日

新川ドルフィンズを視察 冠鷲Pで教育委が

部活動までの時間に学習に取り組む児童たち=20日午後、新川小学校
部活動までの時間に学習に取り組む児童たち=20日午後、新川小学校

 石垣市教育委員と社会教育委員は20日、放課後に学習時間を設定し、児童たちの学力向上につなげる市教育委員会の「冠鷲プロジェクト」を実施する新川小学校のサッカー部「新川ドルフィンズ」の取り組みを視察した。


 サッカー部では放課後から部活動までの時間を利用して、保護者たちが交代で付き添い、児童たちの学習支援に取り組んでいる。


 この日は市教育委員と社会教育委員ら15人が同校を訪れ、児童たちの様子を視察した。キャプテンの金城竜馬君は「勉強とサッカーを両立させて、試合でもいい結果を出したい」と話していた。


 視察した高木健教育委員長は「保護者たちの協力に感謝したい。こういった隙間学習が定着できれば」と期待した。


 新川小ではサッカー部のほか、バレー部やバスケットボール部も同様な取り組みを行っているという。


 同校の石垣安志校長は「取り組みはまだ始まったばかりだが、学校と保護者が連携して取り組むという良い形が出来ている」と話した。

2012年

12月

22日

大人たちよ、恥を知ろう! 辻 維周

ロードキル防止啓発の缶バッジを持つ平田君
ロードキル防止啓発の缶バッジを持つ平田君

 第53回「動物愛護の作文コンテスト」(主催  公益社団法人日本動物福祉協会)に応募した平真小学校3年生の平田育(はぐむ)君が、「大じなみんなの命」というタイトルで応募し、全国2等賞に選出された。


 平田君は5人兄弟の真ん中で、兄弟全員が毎朝新聞配達をおこなっている。その時、配達区域である産業道路でロードキルに遭っている動物を見つけると、余った広告に包んで家まで持ち帰り、ビニール袋に入れて「ごめんね」と言いながら、ゴミ箱へ入れると言う。


 一体誰が血だらけになった動物の死体を持ち帰り、轢いた人に代わって「ごめんね」と贖罪の気持ちを言葉にすることができようか。この行動は、身勝手な運転の結果、平然と動物をひき殺してゆく大人たちと完全に対極をなすものであろう。平田君にインタビューしてみると「人間が殺しているのに、死体をそのままにしておくのはかわいそうなので、始めました。車を運転する人はスピードを出さないでほしいです。将来は消防士になって、沢山の命を救いたいと思います」と語っていた。

 

 さらに保護者の方からは、新聞配達の仕事が無い時、ロードキルのパトロールにも親兄弟全員を同行させてほしいとの申し出もあり、冬休み中の金曜日は毎週同行することになった。


 このロードキル密度国内ワースト1位の石垣を、現状のまま平田君のような素晴らしい感性を持つ子供たちに託してはならない。石垣に住む人や、レンタカーを運転する観光客は、今一度この作文が語る意味をよく考えてほしい。育君をこのような子供に育てた保護者の方や、平真小学校の先生方に深い尊敬と感謝の念を覚える。
 大人たちよ、恥を知ろう!


 【以下原文】
 「大じなみんなの命」
  平真小学校3年
    平田 育
 「あっ!また死んでる…」
 朝五時に新聞配たつをするぼくは、毎日道路で死んでいる動物を見ては、つらい気持ちになります。オオヒキガエル、ねこ、とり、ハブ、セマルハコガメ、ネズミにヤエヤマオオコウモリ、みんながころされているのです。


 夜、エサを食べようと道に出たり、横だんしている所を車にひかれて死んでしまう、これを〝ロードキル〟と言うそうです。ロードキルで夜中に死んだ動物たちを、明け方はカラスがエサにしようと、たくさんむらがってきます。ほねと羽毛が食べのこったり、すききらいか食べずに放ちされていることもあります。だからぼくは、あまった新聞やチラシで死んだ動物を拾い、家に連れて帰りビニールにつつみます。そして「ごめんね」って言いながらしずかにゴミ箱に入れます。直せつさわると、バイキンや病気がうつるのでよくないそうです。今は暑いのですぐ、においが出たりウジがわくので、早くかた付けないと、とてもかわいそうです。


 今朝は小さなセマルハコガメでした。甲らがこなごなで、とてもいたくてくるしかっただろうなと思います。温かく、やわらかい体の時は、生き返らないかなと考えたりするけど、悲しそうな目を開いたまま動くことはありません。そして、この死んだ動物たちのお父さん、お母さん子供をずっとさがしてるのかなってそうぞうすると、なみだがながれそうになります。


 ロードキルの調さをしている方がいます。石垣のゆたかな自ぜんを、い持するには、き少動物は欠かせないそんざいです。


 でもき少動物の生たいを知らない人が多いので、ロードキルのひがいはくりかえされているそうです。夜行せいで、町の方にも住んでいること、体が小さいのでどんなに急いでも移動に時間がかかること。だからみんなで守らなければいけないのに、大事なことと理かいされていないとお話してくださいました。島みん全員が共ぞんを意しきして、ゆっくり運てんをすれば、き少動物の急なとび出しや、おそい発見でも、助かったのかも知れないと思います。


 自然界には〝食物連さ〟があります。それは自ぜんの中で動物たちが、食べたり食べられたりすることで、ぼくたち人間が勝手にころしたり、数を減らすことはぜったいしてはいけないことです。かんたんにふえない天ねん記念物のヤンバルクイナやイリオモテヤマネコ、カンムリワシもロードキルで数がげきげんしていると、新聞にかかれていました。数をへらすことをやめれば、少しずつふえるかもしれません。


 ぼくは虫が大好きで、さとうきび葉のイワサキクサゼミや大きいクマゼミ、パインの仕かけではヒラタクワガタをつかまえたりと、夏はたのしいです。けれどやさしく遊ぶこと、遊び終わったら同じ場所でにがしてあげることに気をつけています。そうすれば来年もまた元気に仲間をふやしてくれ、ぼくたちもうれしくなります。みんなの地球だから、虫も動物も人も、命と家族を大切にして、くらせたらいいなとおもいます。ロードキルがなくなって明日こそ、きずついた動物たちがいない道路でありますように。(原文ママ)

2012年

12月

22日

新庁舎建設に…

記者の目

 ○…自衛隊配備計画が進む与那国町だが、国が予算に計上した町有地取得費約10億円は、すべてが町の収入になるわけではないようだ。「かなり少ないと聞いた」と外間町長。だが、金額がいくらにせよ、用地取得費が町の収入になれば「町民に還元したい」と強調。反対派が受益を拒否した場合は、そのぶんを「新庁舎建設基金に回す」ときっぱり。

2012年

12月

21日

水10L無料で

 山座利ホール合同会社(福本仁一代表)は、初回に専用の容器を購入(五百円)すると週1回、水10リットルが無料で貰えるサービスを開始した=写真。


 また、特別会員(別途入会金)に入会すると、毎週ミネラルウォーターの配達と、商品券がもらえる特典がついて来る。ミネラルウォーターは、敷地内の施設より汲むことができる。

 

 提供されるミネラルウォーターは、試験機関の証明書もついており、安心・安全の評価も得ている。代表の福本さんは、「多くの方にご利用頂きたい」と話す。問い合わせ先は、℡82―0901山座利ホールまで。

2012年

12月

21日

全国学テ、満点が4人 教育長胸張る 与那国町

 児童生徒を対象にした今年度の全国学力テストで、与那国では小学校で4人の満点が出たことが分かった。町教育委員会の崎原用能教育長は20日の町議会一般質問で報告。町全体の成績についても「各教科とも県平均を上回り、全国平均を上回る学校が出ている。石垣市では冠鷲プロジェクトで県平均に上げようと一生懸命だが、わが与那国ではマスコミを利用しなくても、子どもたちの学力は確実に上がっている」と胸を張った。


 全国学力テストは国が各地区の学校を抽出して行っているが、与那国町では抽出校がなかったため、全小、中学校が任意で参加した。

 

 学力の状況を質問した崎原孫吉氏は「結果を町民の皆さんに知ってもらいたい」と要望。崎原教育長は学校ごとの結果について、児童生徒数が少ないため個人が特定されるとして慎重な姿勢を示したが、公表のあり方について町教委で議論した上で「町広報なりに掲載して町民に知らせたい」と述べた。

2012年

12月

21日

「自衛隊は消費部隊」 町長、経済効果に期待 製糖工場、規模縮小で改築 与那国町議会一般質問

 与那国町議会(前西原武三議長)12月定例会は20日、一般質問を行い、糸数健一、崎原孫吉、崎元俊男、嵩西茂則の4氏が登壇した。与那国町への自衛隊配備について外間守吉町長は「(自衛隊は)消費する部隊だ」と述べ、隊員の消費による経済効果に改めて期待感を示した。

 

 防衛省側に対し、予想される経済効果を具体的に示すよう要請したこともあわせて報告した。JAおきなわが運営する製糖工場について、JAが規模を縮小した建て替えを計画し、町に事業主体になるよう求めていることも明らかになった。自衛隊配備問題は崎元氏が取り上げ「配備による経済効果を具体的に示してほしい」と求めた。


 外間町長は「私は前々から、自衛隊は消費する部隊だと言っている。衣食住を確実に消費する」と、改めて経済効果に期待を表明。「自衛隊が来ることで何の脅威があるのか。沿岸監視部隊なので、ドンパチをするような訓練とか、米軍うんぬんとかいうことは全く頭の中にない。あくまで消費する部隊だ」と繰り返し強調した。

 

 また「隊員が100人来ることで経済効果がどういう形で出てくるのか(示してほしいと)、防衛省に口頭で依頼しているので、近々出てくると思う。出てきたあとに、行政側の考え方も含めて皆さんに話ができると思う」と述べた。

 

 崎元氏は「町長と我々の考えには180度の乖離(かいり)がある」と町長を批判した。製糖工場の建て替えについては嵩西氏がただした。町によると、11月にJAの理事長が役場を訪れ、外間町長に「製糖工場を全面的に建て替えたい」との意向を示し、町に事業主体になるよう要請した。

 

 事業費約22億円のうち、国が80%、町が20%を負担するが、町の負担分はJAが融資する。2014年度に建設を計画している。JAは工場規模を現在の1日当たり100㌧から、50㌧へ縮小する方針。

 

 町長は「生産量が下がっているので(操業日数が)100日であれば大きな負担もかからない。農家の意見も聞きながら、どう取り組むか考え、この事業をしたい」と述べ、来週、県庁を訪れて協力を要請した上で、前向きに取り組む考えを示した。嵩西氏は「(工場規模を)落とすのはどうかと思うが、JAが製糖工場にこれだけ力を入れる努力があることは、今後のさとうきび作りにとって期待できる」と評価した。

2012年

12月

20日

製糖シーズン開始 糖度13~15度 「非常に良い」

開始式の後、工場の稼働状況を視察する関係者=石垣島製糖
開始式の後、工場の稼働状況を視察する関係者=石垣島製糖

 石垣市の製糖が19日始まり、石垣島製糖の工場に、サトウキビを満載した大型トラックが次々に入った。年内操業は2年ぶり。


 石垣島製糖㈱によると、今期のサトウキビ生産量は前期比1万5000㌧増の8万2200㌧を見込む。収穫面積は1317㌶(同105㌶増)。砂糖生産量が9864㌧、糖蜜の生産量は2803㌧、買い入れ甘藷糖度を14・16、1日の搬入量は830㌧―と、それぞれ見積もっている。

 

 前期の原料代金は単価で5535円、総額は3億72275千円だった。前期が記録的な不作だったため、今期の生産計画は平年並みという。石糖であった開始式で、中山義隆市長は「サトウキビは生産量の4倍以上の経済効果がある。石垣市にとってサトウキビは重要な産業だ。関係機関と協力し、TPP交渉参加を阻止したい」と強調した。


 山田忠弘代表は「台風17号でダメージを受けたものの、平年と比べ品質が非常に良い。今期のサトウキビは、糖度が13から15度もある。9800㌧以上の砂糖生産を目指していく。操業終了まで安全操業をお願いしたい」と呼び掛けた。

 

 初日は午前8時から操業が始まり、1日で800㌧が搬入された。当初、操業開始は15日の予定だったが機械の故障で、この日の搬入スタートとなった。操業は2013年4月5日まで。

2012年

12月

20日

「九条は守って」に飽き飽き 宮良 長和

 新聞に「国防軍に危惧、九条は守って」との大見出しで戦争被害者らが昔の戦争中の悲惨な体験を繰り返したくないと書いている。九条信奉者達はいつまで同じことを唱えるつもりだろうか。

 この問題に関しては機会ある毎に書いてきたが、又書く。何回書いても同じことが繰り返されるようだから何回でも書く。一体戦争はどうして起こるのか。相手が攻め込んで来るから起こるのであって自衛隊や国防軍があるから、又は軍備したから戦争が起こるのではない。外国の軍隊が勝手に攻め込んで来た場合に戦争になるのである。

 

 少なくとも我が国は積極的にこちらから戦争をしなければならない理由もなければ、又したいと考える者もいない。日本人はこの列島で平和に暮らせたらそれだけで十分満足している。外国を侵略する必要は全くない。

 

 それなら、なぜ外国が我が国固有の北方領土や竹島や、尖閣を欲しがるのか。それはロシアや韓国や中国に聞いてみたらいい。北の拉致問題に至っては、人間としてその心情は我々の理解を越えている。人間を勝手に拉致し、肉親を引き離して平然としている。軍隊があればそれを出動させて拉致されている人々を取り返すべきではないか。

 

 動物は腹が減ったら他の動物を襲って食うかもしれないが、人間ともあろう者が食べられもしない同じ人間をさらっていって隔離して、残された肉親を苦しめる。人間は万物の霊長と言われているが、動物の中で最低最悪の生物だろう。 日本人は少なくとも現在は、昔からの固有の領土である日本列島だけで十分満足している。それなのになぜ外国は上記の領土を、それだけでなく日本本土を占領して、自らの勢力範囲にしようと企むのか。

 

 なるほど、昔は大東亜共栄圏といって日本軍が南方や中国に攻め込んだこともあった。昔の大東亜戦争に関しては、我が国が食うか食われるかの土壇場に追い詰められたのでやむを得なかった。又、アジアを白人の支配から解き放つための戦争でもあったという人もいるし、一方では日本がアジアどころか全世界を征服するための戦争であったという人もいる。

 

 あの戦争は、最終的には我が国は負けたが、少なくともアジアでは、それまでの白人の植民地支配から解放され独立を勝ち取った国も一つや二つではない。しかし、これらの問題は今日の主題に反するのでこれ以上書かない。

 

 とにかく現在の世界情勢下では日本は、戦争をこちらから進んですることはない、しようと考える者もいない。外国が強引に攻めて来た場合は、なすがままにされるわけにはゆかないから、武器を取らざるを得ないというだけのことである。

 

 それでも戦争は嫌だ、どんなことになっても戦争には巻き込まれたくない言ってみたところで外国の軍隊が勝手に入り込んで来たらどうするのか。それでも戦争は絶対嫌、御免こうむるという人間もいるだろう。そういう人々は万一戦争になったら、無抵抗に徹すればいい。侵略者のいいなりになって居れば戦争にはならない。絶対に戦争をしたくない人は外国軍が勝手に島に、次いで家に上り込んで来たら、丁寧に家に招き入れ冷蔵庫の前に案内し、車の鍵も渡し、自分は出ていけばいい。

 

 それだけで済めばむしろ幸いである。言いがかりをつけられて乱暴されるかも知れないし、最悪の場合は殺されるかも知れない。しかし、今では向こうでもちゃんと名簿が出来ていて日本国内にいる敵味方はちゃんと解っているに違いない。なぜなら驚くべきことに我が国にも、外国軍に早く占拠されることを待ち望んでいる人々がいるというからである。

 

 沖縄には外国から軍事基地反対応援のための人物も入って来ているという。それらの人々は占領されてもいい仕事が与えられるだろうし、殺されることもないだろうが、こんなことを書いている私などは真っ先に処刑されるだろう。 そんなことまでするはずはないと思う人はチベットやウイグルの現状を見たらいい。チベットやウイグルでも無抵抗に徹したわけではなく抵抗もしただろうが、圧倒的な侵略者の力の前に屈したといった方が真実に近いだろう。

 

 とにかく戦争はまっぴら、軍備、自衛隊は無用、という人は以上のことを考慮にいれてから言ってもらいたい。最後に聞き飽きた平和憲法信奉者達の「軍隊があるから戦争になる、国防軍に危惧、九条を守って」を取り上げ、一面に堂々と掲載する新聞社も同類、九条信奉者達の、何十年たってもくじけない殉教者にも似た信仰には敬意を表する外はない。

2012年

12月

20日

自衛隊配備「拍車掛かった」 西銘氏当選で外間町長

 衆院選で、与那国町への自衛隊配備に賛成する西銘恒三郎氏=自民=が当選したことについて、外間守吉町長は19日、「自衛隊誘致に拍車が掛かった」との認識を示した。八重山日報社の取材に答えた。

 

 外間町長は「圧倒的な差だ。衆院選の結果を見ても(自衛隊配備に)賛成が多かった」と述べた。

 

  西銘氏は町で534票を獲得し、自衛隊配備に反対する他の4氏の合計(368票)を大きく上回った。自衛隊配備反対派から、基地建設による環境破壊を懸念する声が出ていることについて、町が有識者に依頼し、独自の環境調査を実施する方針も示した。

 

 外間町長によると、基地建設予定地の南牧場周辺などでは、すでに防衛省による環境調査が実施されている。町長は「防衛省の調査結果を検証する」と述べた。

2012年

12月

20日

開港日3月7日に正式決定 国交省へ届け出 機運盛り上げ着々と 新石垣空港

中山市長とぱいーぐるが覆っていた紙を取り、「決定」の文字を浮かび上がらせた=石垣空港
中山市長とぱいーぐるが覆っていた紙を取り、「決定」の文字を浮かび上がらせた=石垣空港

 石垣市出身の与世田兼稔副知事が19日、都内で、国土交通省に新石垣空港の供用開始届けを提出、2013年3月7日の開港日が正式決定した。石垣市は届け出の30分後、現石垣空港構内の大型看板に、開港「決定」の文字を追加。開港機運の盛り上げへ、取り組みが着々と続けられている。マスコット「ぱいーぐる」は20日、那覇へ初の出張。県庁で、全国90番目の空港誕生をアピールする。

 

 正式決定を祝うセレモニーは、中山義隆市長と「ぱいーぐる」らが出席、縦1・8㍍、横15㍍の看板を覆っていた紙を取り、(3月7日開港)正式決定の文字を浮かび上がらせた。中山市長は「開港まであと78日(19日現在)に迫った。国内外から八重山に、人々が訪れてくれることを期待したい。 郡民を上げて開港を盛り上げていこう」と激を飛ばした。

 

 開港日の1番機は、到着(午前8時15分予定)がJTAの那覇発便で、出発はANAの8時15分発。市は到着便20席、出発便40席をすでに確保。招待を含め活用方を検討している。正式決定を受け、「ぱいーぐる」は20日、初めて島外に飛び出し、県庁で開港残歴版点灯式に出席、愛きょうを振りまきながら、カウントダウンを開始する。国土交通省は9月から3か月間、新空港施設を検査。県に11日付けで合格を通知し、この日の届け出となった。

2012年

12月

19日

八重農が1位 25日に表彰式 3高校自転車コン

表彰対象校を決めた会議=八重山署
表彰対象校を決めた会議=八重山署

 八重山地区3高校対抗自転車総合対策コンテスト(八重山地区自転車甲子園)の会議が18日夕、八重山署で開かれ、表彰高校が決定した。表彰式は25日午後4時から同署で行われる。


 自転車甲子園は、自転車盗難防止と運転マナーアップを図ることを目的に、今年9月から署員が道路での交通違反を警告したり、各高校を回り、自転車施錠状況を確認したりしている。

 

 その結果を総合的に検討して、改善状況のよい学校を表彰するが、会議では各高校の自転車施錠状況や、交通違反警告の状況が説明された。それによると施錠状況は改善された高校と、悪化した高校とがある一方で、違反警告は無灯火、並進、2人乗りなどほとんどの高校で増加した。


 自転車甲子園は来年度は4月下旬から1年間を通して、実施する計画でいる。表彰される高校は次の通り。

 

 ▽八重山警察署長賞(総合対策優秀賞)=八重山農林高校 ▽八重山地区防犯協会長賞(施錠実施率)=同
 ▽八重山地区交通安全協会長賞(自転車マナーアップ)=八重山商工高校定時制 ▽八重山地区少年補導協議会長賞(施錠設備率)=八重山高校

2012年

12月

19日

石垣市が事業主体に 維持管理費、利用率で負担 ヘリポート

石垣空港に設置されている石垣島周辺離島の急患搬送を行っているヘリポート(資料写真)
石垣空港に設置されている石垣島周辺離島の急患搬送を行っているヘリポート(資料写真)

 離島からの急患搬送に対応するため、現石垣空港跡地に整備されるヘリポートは、石垣市が事業主体となり、県が事業費を負担する方向性が固まった。維持管理費は市と竹富町、与那国町、多良間村の4市町村が利用率に応じて負担。竹富町の負担が最多となる。ヘリポートの供用開始は来年11月を目指しており、それまでは現空港跡地の滑走路に簡易照明器具を設置し、暫定的にヘリの離着陸場とする計画。

 

 事業主体のあり方については協議が難航していたが、11月に行われた県と4市町村との協議で決着した。設計費と照明設備費は4市町村が均等に負担することも決まり、4市町村はそれぞれ12月議会で費用を計上した。年度内に実施設計を終え、国有地であるヘリポート用地の借地手続きを経て、来年7月ごろには着工したいとしている。


 現空港跡地の海保庁舎跡には13年度末に市消防が移転する予定で、ヘリポートは消防移転予定地から約45㍍の近接地に整備する。面積は約1400平方㍍を見込む。供用開始後の維持管理費は4市町村が前年利用率に応じて負担。市消防がまとめた過去5年間の利用率を見ると、竹富町59・1%、与那国町21・3%、多良間村11・9%。石垣市7・7%。13年度予算では、竹富町が負担する維持管理費は約30万円と見られている。

 

 竹富町や与那国町などから石垣市の八重山病院に搬送されるケースがほとんどだが、石垣市から宮古島市の病院に搬送されることもある。石垣海上保安部が行う急患搬送は現在、現空港の滑走路をヘリの離着陸場に使用している。

 

 新空港が供用開始する来年3月で現空港は廃止されるが、新空港でヘリを離発着させると市街地まで20分以上かかるため、現空港跡地でのヘリポート整備が求められていた。

2012年

12月

19日

フェイスブックで販売開始 特産品全国へ発信 県内自治体で初 石垣市 全国9市町村と提携も

石垣市特産の開襟シャツを身に着け、商品を前に、FB登録を祝う樋渡武雄市市長(右から3人目)ら=ゆんたく屋、大川
石垣市特産の開襟シャツを身に着け、商品を前に、FB登録を祝う樋渡武雄市市長(右から3人目)ら=ゆんたく屋、大川

 世界最大の交流サイト「フェイスブック」に石垣市のFB良品が18日、登録され、特産品6品のネット販売が始まった。FB(フェイスブック)良品は、佐賀県武雄市が昨年11月、自治体として全国で初めて開設。

 

 石垣市を含め全国9自治体と提携し、各地の特産品を「ネット通販」している。石垣市は今後、ネットを利用していない事業者を主な対象に、登録商品を増やし、全国へ発信していく。

 

 石垣市は今年10月初旬、フェイスブック利用の先進自治体である武雄市に職員2人を派遣、IT技術を研修させるとともに、県内自治体で初めてFB良品への提携を決めた。
 FB良品は現在、国内で1600万人超が利用しているとされるフェイスブック上に、提携自治体の特産品を掲示し、販売するシステム。自治体自ら「通販」するため、信頼度が高まるとともに、零細事業者の商品も広く登録が可能。民間業者より安く提供できるのも特長となっている。


 字大川の「ゆんたく屋」で行われた運用開始セレモニーは、中山義隆市長と武雄市の樋渡啓祐市長ら関係者が出席。ネットで映像配信もされ、第一弾として登録された石垣市の特産6品をアピールした。中山市長は「石垣市単独で取り組むより、ネット販売は、ほかの自治体と協力した方がより効果が上がる。フェイスブックの活用で、石垣市の情報発信力を上げたい」と意欲をにじませた。

 

 樋渡市長は「全国的に見ても、石垣市は特産品が豊富にある。南の大横綱に登録してもらい喜んでいる。自治体連合の通販として、流通革命を起こしたい」と激を飛ばした。今後3年間で登録自治体を100か所以上に増やし、海外へも販路を拡大する方針。武雄市によると現在、8自治体で毎月、200万円以上の売り上げがあるという。


 システムを運営する㈱シーズの杉山隆志代表は「あまり知られていない魅力的な商品を発掘し、全国へ売り出したい。登録は無料なので、誰でも気軽に利用できる、いわば、ネット上の『道の駅』」とアピールした。

2012年

12月

18日

九州大会で最優秀賞 八重高演劇部全国へ 県内2校目の快挙

九州高校演劇研究大会で最優秀賞を受賞し、全国大会出場を決めた八重高演劇部=17日夜、石垣空港
九州高校演劇研究大会で最優秀賞を受賞し、全国大会出場を決めた八重高演劇部=17日夜、石垣空港

 第54回九州高校演劇研究大会(九州高校演劇協議会主催)が15日から16日まで熊本県立劇場で開かれ、八重山高校演劇部(大嶺綾楓部長)の生徒創作「0《ラブ》~ここがわったーぬ愛島(アイランド)~」が最優秀賞を受賞した。演劇部は来年8月に長崎県で開催される全国高校総合文化祭に出場する。県内では2校目となる快挙。


 八重高演劇部は17日に帰島。石垣空港では学校関係者や保護者が出迎え、部員たちを盛大に祝福した。


 大嶺部長は「稽古が良い感じで、本番も落ち着いて自分たちの思いを伝えることができた。楽しんでやりきれた」と振り返り、「最優秀賞をとったことに驚いているが、全国大会に向けて頑張りたい」と意気込んだ。


 顧問の甲斐田篤教諭も「九州地区の演劇を見て、自分たちはまだまだだと思っていたので本当に驚いている。地域の皆さんのおかげ。全国大会出場は本当に嬉しい」と喜んだ。


 出迎えた八重高の渡久山修教頭は「自分たちの課題を克服して発展した結果。3年生は後輩たちへしっかりと引き継いで、来年に向けて新入部員を獲得してほしい」、保護者を代表して宮古武義さんは「子どもたち以上に驚いている。本当におめでとう。これからもサポートしていきたい」とそれぞれ激励した。


 「0《ラブ》」の脚本・演出を手掛けた宮古千穂さん。3年生のため、来年の全国大会に出場することはできないが、「後輩たちのやりたいことを全国でもやってほしい」と笑顔をみせていた。


 研究大会には九州地区から11校が出場した。最優秀賞に選ばれた八重高演劇部は来年8月、九州代表として全国高校総合文化祭に出場する。


 ▽八重山高校演劇部の皆さん=大濵三邦、宮古千穂、大嶺綾楓、島本樹里亜、山城愛莉、垣花克輝、平良恵樹、本原未織、伊盛信乃、宮古しずく、具志堅貴哉

2012年

12月

18日

年賀はがきを贈呈 八重山郵便局が公立小に

年賀はがきを託す、仲島局長(中)=市教育委員会
年賀はがきを託す、仲島局長(中)=市教育委員会

 「年賀状をいっぱい出そう」八重山郵便局(仲島勝広局長)は市内12業者の支援を得て、市内公立小学校全児童分の3600枚の年賀はがきを17日、市教育委員会に託した。市教委を通して、市立20小学校へ贈られる。八重山では初めての試み。


 仲島局長は「年賀状を友人、家族に書いて、コミュニケーションの楽しさを知ってほしい」と話した。


 支援した業者を代表して石垣島ドリーム観光㈱の島仲乱専務は「年賀状は日本の素晴らしい文化。子どもらにも継承してもらいたい」と述べた。


 年賀状を受け取った玉津博克市教育長は「年賀状は年初めのあいさつ。とても良い企画」と喜んだ。


 八重山郵便局では、インターネットの普及で、文字を書く機会が少なくなった子どもに、年賀状や手紙でコミュニケーションの楽しさを知ってもらおうと企画。贈られた年賀はがきには、支援した業者の会社名が印刷されている。この企画は来年度以降も継続していくという。

2012年

12月

18日

強引「命名」で領有権宣伝 尖閣で中国 根拠ない学説も使用

「籌海図編」の「福建沿海山沙図」(台湾商務印書館、四庫全書より)。中国政府の「命名」の根拠になっていると見られるが、尖閣諸島を大陸の周辺に描いており、位置関係が誤っている
「籌海図編」の「福建沿海山沙図」(台湾商務印書館、四庫全書より)。中国政府の「命名」の根拠になっていると見られるが、尖閣諸島を大陸の周辺に描いており、位置関係が誤っている

 中国国家海洋局が今年9月、一方的に「命名」した尖閣諸島の26カ所の地名に、尖閣諸島と福建省沿岸の島名を取り違えたものがあることが分かった。長崎純心大の石井望准教授(漢文学)が16日までに明らかにした。尖閣の領有権を主張するため、根拠のない学説を総動員しており、中国政府のなりふり構わぬ姿勢がうかがえる。


 中国側は9月21日、尖閣諸島の丘陵・渓流・湾など26か所の地形に「命名」したと発表し、南北小島の間の水道を「橄欖門(かんらんもん)」と呼んだ。


 これは明国の古書「籌海図編(ちゅうかいずへん)」(1562年成立)の中の古地図「福建沿海山沙図(さんさず)」が根拠になっていると見られる。


 古地図では、「橄欖山」が「黄毛山(こうもうさん)」(尖閣諸島の久場島)と「赤嶼(せきしょ)」(尖閣諸島の大正島)の間に描かれている。中国の研究者は、これを尖閣諸島の南小島・北小島の合併名称だと主張。中国政府はその説を正式に採用していなかったが、今回の「命名」で、これを暗に後押しした形だ。


 古地図では「橄欖山」の傍らに「酒嶼(しゅしょ)」という島があり、下方の大陸海岸内には福建省の寧徳(ねいとく)県が描かれる。石井准教授によると、明の古書「寧徳県志」では「橄欖嶼」「酒嶼」とも福建省寧徳県沿岸部の島名とされる。


 現在でも寧徳市三都澳(さんとおう)には「橄欖嶼」が存在し、景勝地とされる。古地図は久場島と大正島が大陸周辺にあるような描き方をしており、そもそもの位置関係が誤っていることが分かる。


 さらに「橄欖嶼」を「一丸(いちがん)」(球形もしくは楕円形)と詠んだ漢詩も古書に引用されるが、尖閣諸島の南小島・北小島は球形ではない。「橄欖山」は本来、尖閣諸島を指す地名ではないことが分かる。


 石井准教授は「新命名はただの勘違いによるもの。何をするにも慎重で中々動かない日本政府とは対照的に、不確かな学説も使って宣伝する姿勢の表われだ」と話す。


 他に魚釣島中部に命名された「高華峰(こうかほう)」は、隋の煬帝(西暦604~618)の時代に福建省東方にあった「高華嶼(こうかしょ)」という島名から取ったもので、中国の研究者はこれも尖閣諸島だと主張している。全く根拠がないため、中国政府は正式にその説を採用するには至らないが、今回の命名で、同様に後押しした形になっている。


 魚釣島西部海岸に命名した「順風港」は、航路案内書「順風相送」から取ったものと見られる。


 「順風相送」には「釣魚嶼」(尖閣諸島の魚釣島)が載っており、中国は西暦1403年の成立書と主張している。今年十一月上旬にラオスで開催されたASEMの席上、中国の楊潔篪(よう・けつち)外相は、「中国は明の時代より600年間、釣魚列島(尖閣諸島)を支配している」と発言したが、その根拠が「順風相送」だった。


 しかしこの書の成立年代は1570年以後であり、しかもそこに記録された尖閣航路は琉球人特有のものであったことが分かっている。石井氏は、「『橄欖門』の誤りを指摘した講演映像を、近いうちにインターネットのユーチューブなどで公開したい。長崎純心大の論文集でも公表する計画」としている。

2012年

12月

18日

サムライ日本を取り戻す時 大浜 孫典

 現在は明治維新の時に似ていると言われている。400年に及ぶ徳川幕府により世の中は安泰となり鎖国により一国平和主義を貫いてきた。


 アジアに於いてはヨーロッパ列強が次々と植民地にしていく状況であるなか、中国はアヘン戦争に敗れ植民地化される状況にあり、日本もヨーロッパ列強の嵐の中に巻き込まれこのままでは日本も植民地化されるという恐れから倒幕運動が起こり幕府を倒さなければいけないという事で明治維新が起こった。


 現在を振り返って見た時に、今の日本の状況は戦後70余年の一国平和主義の中で事実上の鎖国状態の中にある。ぬるま湯に浸かり妥協の中を生きている状態である。


 政治経済、国防問題を今一度、考え直さなければいけない状況にある。尖閣諸島周辺では日常的に中国監視船が領海侵犯を繰返しており、日本政府が気概をしめさなければ、このままでは中国解放軍による尖閣上陸も起こり兼ねない状況にある。海上保安庁の巡視船が一ヶ月以上も監視体制を続けており職員にも疲労が溜まってきているはずである。


 今、中国は北朝鮮にミサイル発射を行わせ、日本やアメリカがどの様な対応にでるのかを見ている状況である。私達にはこの石垣、日本を守る義務がある事を知らなければいけない。
 (石垣市真栄里)

2012年

12月

17日

西銘氏 八重山で1万票超 「バンザイ」で支持者歓喜 「自公で信頼取り戻す」

西銘候補の勝利で、歓喜のバンザイに沸く中山市長(右から2人目)ら=午後8時16分、西銘候補八重山選対本部
西銘候補の勝利で、歓喜のバンザイに沸く中山市長(右から2人目)ら=午後8時16分、西銘候補八重山選対本部

 西銘候補、早々、再び国政へ― 衆院選沖縄第4区の西銘恒三郎=自民・元2、公明推薦=陣営は16日夜、八重山選対本部で、県選挙区で最も早く「当確」の報を受け、支持者が喜びに包まれた。


 八重山選対本部にはこの日、午後7時半ごろから、支持者が集まり始め、大型テレビの前で勝利の報を待った。開票前の午後8時過ぎ、早々と西銘候補「当確」の情報が伝えられると、選対本部は「やったー」「勝った」と歓声、「開票もしてないのに」との軽口も飛び出し、笑顔の輪を広げた。


 その後も全国で次々に、自公候補の勝利が伝えられると、選対本部の盛り上がりも最高潮。自公政権復活へ気勢を上げた。


 砂川利勝県議(八重山選対本部長)は「こんなに早く当確が出るとは。選挙中は楽勝ムードの引き締めに気を遣った。投票率の低さは民主党政権への失望の現れ。自公政権で国民の信頼を取り戻す」と指摘。「新空港開港後は、アクセス道整備と現空港の跡利用に、西銘候補とともに取り組んでいく」と意欲をのぞかせた。


 中山義隆市長(八重山後援会長)も「自公政権の誕生で、国政と県政、市政が一体で石垣の振興策に取り組める。尖閣問題についても、(今後誕生する)安倍首相が平和的に解決してほしい」と期待を込めた。


 大石行英市議(公明)も「自民党の単独過半数獲得で、憲法改正を心配する声もあるが、憲法改正より景気回復が先。先島への自衛隊配備も慎重であるべきだ。政権内でも公明党は中道主義を貫く」と強調した。市議団も次々と喜びの声をあげ、勝利の美酒を酌み交わした。


 竹富町議会の西大舛高旬議長は「安倍首相の下でぜひ憲法改正を実現させてほしい。尖閣問題に対応するため先島への自衛隊配備は必要だ」と語気を強めた。

2012年

12月

16日

ういういしくガイド 八商工生が島1周ツアー

八商工観光コースのイメージカラー、ピンクのポロシャツを着て、はつらつとガイドする高校生=冨崎観音堂
八商工観光コースのイメージカラー、ピンクのポロシャツを着て、はつらつとガイドする高校生=冨崎観音堂

 八重山商工観光コースの生徒が企画、運営する石垣島一周バスツアーが15日、八商工を発着点に行われ、市民22人が参加、汗ばむほどの陽気の中、高校生のういういしい観光案内を満喫した。


 観光コースの3年生が、観光実践の授業として毎年取り組んでいる。今年は男子1人を含む13人で、ツアーのテーマを石垣島の海とサンゴに設定。コースを選定するとともに、10月からガイドの練習を続けていた。

 

 生徒が決定した一周ツアーは、学校をスタートし、八島防波堤、冨崎観音堂、御神崎、川平湾を経て玉取崎展望台、大浜の津波石を巡る7時間のコース。大型バス1台をチャーター。ツアー客と生徒をはじめ教職員、PTAも加わり総勢43人で観光地巡り。生徒全員が交代でガイドを務めた。

 

 冨崎観音堂では、福里和香さんが小型拡声器を手にガイド、テーマに沿った航海安全を祈願する観音堂の由来と歴史を説明した。福里さんは「緊張してカミカミ(とぎれとぎれ)だった。でも、説明をちゃんと聞いてくれてうれしかった」と声を弾ませた。


 初めて参加した75歳の仲良し同級生、古波蔵加代子さんと具志堅キヨさん、屋部敏さんの3人は「初詣(はつもうで)とか、観音堂は何度も来ている場所だけど、改めてガイドされると、教えられることが多い。説明も分かりやすかった。皆、孫みたいでかわいい」と目を細めた。

 

 ツアーは、明石公民館で昼食。全員が弁当持参で和気あいあい。地謡も含め、生徒による舞踊「繁盛節」「鷲ぬ鳥節」「崎枝節」―も披露された。高校生ガイドの旺盛なサービス精神に、どの参加者も「ご満悦」の様子。演目ごとに大きな拍手が贈られていた。

2012年

12月

16日

女性の感性生かす てぃわざ展始まる 市民会館

多彩なジャンルの作品が並び、大盛況のてぃわざ展=市民会館展示ホール
多彩なジャンルの作品が並び、大盛況のてぃわざ展=市民会館展示ホール

 八重山在住の女性作家が製作した工芸品などを展示する「第10回やいまのみーどぅんたちのてぃわざ展」(主催・みーどぅんの会)が15日から、石垣市民会館展示ホールで始まった。陶器や紅型、染織など多彩なジャンルの作品が数多く展示・販売されている。16日まで。


 みーどぅんの会は、八重山でものづくりに携わる女性たちで結成。2年に1回同展を開催しており、20回目の今回は会員9人が出品。第10回を記念して先着20人に記念品が贈られる。会場は島の土を使った陶器やフクギの染物、紅型、民芸などの地元色豊かな作品が並んだ。

 

 来場した多くの市民は、沖縄をモチーフにした紅型の着物や帯、亜熱帯を表現した器やランプの陶器など一つひとつ丁寧に作られた作品に魅了されていた。

 

 また同時にワークショップも開催。壁掛け漆喰シーサー作りが行われ、受講生は楽しそうに作っていた。同会では「市内でものづくりをしている作家の作品が一堂に揃っている。ぜひ作品を見てほしい」と来場を呼びかけている。最終日は午前10時から午後5時まで。

2012年

12月

16日

新築は現空港跡地に 検討部会が調査報告 ヘリポート併設も提言 県に年内要請へ

新八重山病院建設のあり方についての調査報告を、八重山市町村圏事務組合の調査委員会会長である漢那副市長に手渡す宮平部会長=15日午後、市役所
新八重山病院建設のあり方についての調査報告を、八重山市町村圏事務組合の調査委員会会長である漢那副市長に手渡す宮平部会長=15日午後、市役所

 県立八重山病院の新築に向け、八重山広域市町村圏事務組合(理事長・中山義隆市長)が設置した検討部会(宮平康弘部会長)は15日、新築場所は「新石垣空港跡地が最適地」などとする調査報告書を提出した。

 

 急患搬送に対応するため、敷地内または周辺に、海上保安庁か自衛隊のヘリが離発着可能なヘリポートを併設することも提言した。調査報告書を受け、3市町は年内にも県に早期新築を直訴する方針で、中山市長は「強力に要請したい」と話した。

 

 調査報告書では、新築場所を現空港跡地とした理由について①市街地からの急患搬送のための道路アクセス②石垣島周辺離島からの急患搬送のための空路アクセス③津波など自然災害の影響を受けにくい―など6項目を挙げた。

 

 経営形態は「あくまで県営」とし、独立行政法人化に反対。新八重山病院の規模については、現在の病床許可数350床を維持する、と明記した。将来の建て替えが敷地内で可能な広さとすることも求めた。

 

 石垣島周辺離島からの患者同行者のための宿泊施設、医療従事者のための住居、院内保育施設の整備も盛り込んだ。診療機能は、現在の水準を維持するとともに①がん診療連携支援②ニーズに応じた高度専門医療体制の整備・強化③救急救命医療の整備④災害拠点病院としての医療提供体制の整備・強化⑤「7対1」看護実現に向けての医療環境改善―などが必要だとした。

 

 この日、調査報告書を同組合広域化事務等調査委員会の漢那政弘会長(副市長)に提出した宮平部会長は「現病院は老朽化が進み、あと5年くらいしか持たないと言われる。相当に逼迫(ひっぱく)しており、一日も早く安心安全な八重山病院を作ってほしい」と訴えた。このあと開かれた同組合理事会で、3市町長に調査結果報告書が配布された。


 検討部会は10月、調査委員会の下に設置され、各界代表など委員17人で八重山病院新築に向けた課題を論議。3回の会合で調査報告書をまとめた。

2012年

12月

16日

八重山の空に「オスプレイ」 新川川河口で狩り

 13日、新川川河口で、ミサゴが魚をねらって水中へダイブ。水面近くを泳ぐボラなどを捕まえて、飛翔している姿が見られた。ミサゴは、英名オスプレイ。垂直離着陸機の名前は、この野鳥からきている。


 ミサゴは両翼の長さが大きいもので175センチにもなる大型の猛禽類。空中で停止するホバリングが可能で、空から一気に海に突っ込み獲物をゲットする。大きな翼で力強く羽ばたきながら、体を震わせて水を切りつつ、あっという間に大空高く舞い上がる。タカ目タカ科のミサゴは北半球全域で繁殖するとされ、日本では九州以北で繁殖するとされる。

2012年

12月

16日

新空港T 追加テナント発表 スターバックス出店

追加入居テナントの見取り図
追加入居テナントの見取り図

 石垣空港ターミナル㈱(中山義隆代表取締役社長)は14日、新石垣空港国内線旅客ターミナルビルのテナント入居者追加決定を発表した。全日空商事㈱(スターバックス)、空港レストランゆうなの2店舗。これで22店舗が決定。2階の飲食店区画は未定で、石垣泰生代表取締役専務は「開港後、慎重に検討したい」と話した。


 スターバックスは、世界規模で展開しているコーヒーチェーン店。ターミナル㈱によると国内離島の進出は初という。


 石垣代表専務は「那覇空港での実績など市民のニーズに応え、最南端の空港に似合う雰囲気になると思う」と話した。


 空港レストランゆうなは、現空港での実績、経験で選ばれた。
 2階の海の見えるレストランについては、該当するテナントが、なく、再度検討していく。

2012年

12月

16日

漁礁16基を設置 石垣市 「ジャコ棲みついて」

14日、石垣島と竹富島間の海域で設置された漁礁(石垣市提供)
14日、石垣島と竹富島間の海域で設置された漁礁(石垣市提供)

 石垣市は14日までに、石垣島と竹富島間の海域に漁礁16基を設置した。カツオ漁の餌となるジャコの漁場となることが期待されており、市水産課は「カツオ漁の最盛期の5月までにジャコが棲みついてくれれば」と期待している。


 同課によると、石垣島と竹富島間の海域はかつて、ジャコの棲みかとなる「ヤナ」と呼ばれる岩場が豊富だった。しかし近年、クリアランス船のいかりで「ヤナ」が傷つき、消失するケースが目立っているという。


 人工的な「ヤナ」となる漁礁は高さ3㍍、横10㍍。国の補助を得て、総額8千万円で設置する。ジャコ漁を行う八重山漁協の2グループのほか、ジャコを狙う高級魚を捕る電灯潜り漁のグループも利用するという。


 漁礁を設置する作業は10日から作業船で始まり、14日に完了した。
 同課の担当者は「消失したヤナを復活させてほしいという要望で始まった事業。ジャコが棲みついてくれるようになれば」と話した。

2012年

12月

15日

維新志士を見習え 山本 純子

 北朝鮮が「想定外」の早さと正確さでミサイルを撃ってきた。これが、領土に落ちていたら…ということを今、政治家は絶対に想定しておかねばならない。しかし、肝心の最前線、沖縄からは何の声も聞こえてこないのが不思議でならない。これは本土に住む者の率直な気持ちだ。


 現実を見れば、日本は、早急に決めねばならないことが山積している。一例をあげれば、集団的自衛権の行使だ。北朝鮮は、次は核実験かと言われている。また、中国も領海侵犯だけでなく、領空侵犯もしてきた。これ以上、問題を先送りしているときではない。


 沖縄にミサイルが撃ち込まれて、米軍が戦い、日本人が指をくわえて見ていては、日米の信頼関係は一気に失われる。そうなってからでは遅いのだ。第一、そんなこと、ちゃんとした国家として恥ずかしい。


 以前、琉球大学の学生の「オスプレイが必要な理由は理解できる。声高に反対しているのは一部の人たち」という声をネットで読んだ。それならば日本の危機のときに、なぜ獅子吼しない?沖縄の若者たちよ!日本人は明治維新の志士たちを誇りに思っているが、今ほど、彼らを見習わねばならないときはないのではないか?


 米軍兵士たちの良くない素行と国家全体の問題を同レベルで俎上に乗せてはならない。そのような感情論に左右されず志士たちのように知的に戦おうではないか。
 (京都府京都市)

2012年

12月

14日

八重山の「平和」とは…

 八重山の「平和」とは何か、改めて考えさせられる。北朝鮮のミサイルが住民の頭上を通過し、時を同じくして、中国が周辺の領空・領海を踏み荒らしているからだ◆両国はまるで「八重山いじめ」で仲良く手を組んだようだ。ミサイルの発射方向にある小さな島で、何かが落下するような事態になったら、住民の生命や財産はどうなるのか。大型の監視船や航空機を執拗に繰り出して、住民の安全操業を妨害することが「海洋権益を守る」行為なのか◆八重山の住民を虫けら扱いする自称「世界大国」の両国に対し、住民としても明確に抗議しなくてはならない◆与那国町への自衛隊配備の動きや、それを支持する人が増えていることなどを「八重山の右傾化」とあげつらう声もある。しかしどう見ても「右傾化」しているのは中国や北朝鮮だ。八重山で起こっていることは当然の反応であり、ありもしない「右傾化」を気にしているうちに、他国にわが家を乗っ取られてしまう不安のほうが大きい◆領空侵犯を発表した中国の報道官が英雄気取りで「パトロール活動だ」とほえる姿は、八重山の住民にとってはバカバカしい限り。しかし世界が、彼の発言に真剣に耳を傾けているのも事実だ。私たちや私たちの子孫が、将来もこの島で安心して暮らせるのか、正念場である。

2012年

12月

14日

JTAスト 4年ぶり 「公共性自覚を」と利用者 石垣発着便11便欠航

飛行機の到着時以外は閑散とする石垣空港。JTAのおわび掲示を見る利用者も少なかった=13日午後2時30分
飛行機の到着時以外は閑散とする石垣空港。JTAのおわび掲示を見る利用者も少なかった=13日午後2時30分

 年末一時金(ボーナス)の回答額を不服としてJTA航空乗員組合は13日、24時間のストライキを実施した。ストライキで、那覇空港発着便を中心に計37便が欠航、1700人の足に影響が出た。JTAは管理職と日航の代替便運航で対応。JTAのストは2008年6月以来、4年ぶり。


 石垣空港の発着便は石垣―羽田便など計11便が欠航、312人が影響を受け、多くが別便への乗り換えを余儀なくされた。


 石垣空港は、観光のオフシーズンとあって目立った混雑はなく、JTAがストの「おわび」を掲示、職員が代替便の問い合わせに対応した。職員によると、ほとんどの利用者がニュースやネットで、スト突入を知っており、代替便への搭乗を案内したため、混乱はなかったという。


 JTA利用者の男性は「別便に変えたため、大きな影響は無かったが、会社も組合も自分たちの公共性を考えてほしい。師走にストを決行するとは自覚がなさすぎる」と憤った。


 JTAは14日から平常通り運航する予定だが、航空乗員組合との交渉は難航しており、ストライキの可能性は残こされている。

2012年

12月

14日

なつかしい調べにうっとり たそがれコンサート盛況

軽やかな電子ピアノの音色を響かせる宮地さん(右)と生徒=ライブスポットななサン丸
軽やかな電子ピアノの音色を響かせる宮地さん(右)と生徒=ライブスポットななサン丸

 10回目の節目を迎えた「たそがれコンサート(プロデュース海主催)」が13日夜、ライブスポットななサン丸=A&W横=であり、ピアノ・ドルチェ(宮地春奈主宰)が出演、街角に軽やかな調べを響かせた。ドルチェの出演は初めて。


 電子ピアノを利用。1台で、宮地さんとドルチェに通う一般の生徒、59歳から73歳まで、男性1人を含む6人が出演した。一人ひとりが宮地さんと連弾。「赤とんぼ」「ふるさと」「えんどうの花」「おぼろ月夜」―と誰もが口ずさんだことのある、日本の唱歌を次々に披露した。


 20平方㍍余りのささやかな野外ステージは、1曲ごとに温かな拍手が巻き起こっていた。時折、音をはずすのも「ご愛嬌」の微笑を誘っていた。


 唯一の男性で「浜辺の歌」を弾いた島袋博美さん(71)=真喜良=は「教室に通って6年目。子どものころ習っていたので、また弾いてみたくなった。音楽は楽しい。ボケ防止にもなる」とにっこり。


 街角コンサートは、美崎町再開発に向け、音楽空間を確保する機運を盛り上げよう、と企画。ほぼ月1回、ななサン丸で開かれている。12月は、ライブ1周年を記念して、23日も公演(クリスマスキャロル)を開く。午後6時半から。無料。

2012年

12月

14日

かわいい演技に拍手 みよし保育園が施設慰問

アンガマお面で可愛らしく登場する園児=聖紫花の杜
アンガマお面で可愛らしく登場する園児=聖紫花の杜

 みよし保育園(宮良長利園長)の3歳園児15人が13日、医療法人上善会・聖紫花の杜(野村義信施設長)を慰問し、利用者と交流を深めた。

 みよし保育園児は、毎月、同施設内で慰問を実施。


 この日は、アンガマの手作りお面で可愛らしく、登場すると、安里屋ユンタ、月ぬ美しゃなど踊りを元気良く、披露した。


 見守った利用者は、孫のような園児のお遊ぎに笑顔で拍手を送っていた。

2012年

12月

13日

北ミサイル 発射強行 先島上空通過 被害なし Jアラートで住民に情報

点滅するJアラートを前に、緊張した表情で職員の報告を聞く中山市長=12日午前10時過ぎ、市役所
点滅するJアラートを前に、緊張した表情で職員の報告を聞く中山市長=12日午前10時過ぎ、市役所

 北朝鮮は12日午前9時49分ごろ、三段式の長距離弾道ミサイルを北西部東倉里から南方向に発射し、日本政府によると、ミサイルは先島諸島付近の上空を通過し、2段目は太平洋に落下した。八重山に被害はなく、自衛隊が石垣市に展開した地対空誘導弾パトリオット(PAC3)による破壊措置命令の実施もなかった。

 

 石垣市では9時55分、全国瞬時警報システム(Jアラート)が作動し、各地の防災行政無線、一斉配信メール、FMいしがきサンサンラジオで、自動的に発射情報を放送。市も防災行政無線を通じ、独自に住民に情報提供した。中山義隆市長は「市の体制としては、しっかりと緊張感を持って対応できた」と強調。北朝鮮がミサイル発射を強行したことに対しては「厳重に抗議する」と述べた。


 ミサイル発射を受け、市役所総務課に設置されたJアラートの機器は赤色の点滅を始め、アラームが周囲に鳴り響いた。Jアラートに接続されたパソコンには「発射情報。発射情報。先ほど、北朝鮮からミサイルが発射された模様です」という文字情報が届いた。同じ内容の自動音声も市役所をはじめ、各地の防災行政無線のスピーカーから流れた。


 中山市長は市長室で第一報を受け、Jアラートの作動直後、機器の前に駆けつけた。
 10時2分には「通過情報。通過情報。先ほど、この地域の情報をミサイルが通過した模様です」という情報が届いた。中山市長は緊張した表情で、刻一刻ともたらたされる職員の報告を聞いた。


 市役所に常駐している陸自、空自の連絡員もJアラートの前で、携帯電話を使って慌しく関係機関と連絡を取り合った。
 首相官邸からのメールを受信するエムネットでもミサイル発射情報が届いた。


 ミサイルは10時5分ごろ、フィリピンの東約300㌔の太平洋に落下したと推定され、市は10時31分、一斉送信メールで落下情報を市民に伝達。
 自衛隊ヘリは4機で島内を上空から調査し、ミサイル発射による被害がないことを確認した。


 市消防、警察からも異常なしとの報告があったため、市は11時8分ごろ、防災行政無線と一斉送信メールで「石垣市では、異常は確認されませんでした。市民の皆様には、日常生活に支障がないことをお知らせいたします」と伝えた。


 中山市長は11時半ごろ、関係部課長を招集して危機管理対策本部を開催し、被害がなかったことなどを報告したほか、今後の対応について話し合った。


 中山市長は会合後の記者会見で「発射は遺憾だが、被害がなかったことに安心している。PAC3の舞台を迅速に展開した自衛隊に感謝したい。海保、警察、消防などの関係機関にも感謝申し上げたい」と述べた。今後予想されるPAC3の撤収作業などに全面協力する考えも示した。

2012年

12月

13日

市議会一般質問 「パチンコ禁止を」 チラシ出回る現状疑問視

バーベキュー大会のパチンコ業者協賛をめぐり、前津氏の質問を厳しい表情で聞く中山市長と部長=12日午後、議場
バーベキュー大会のパチンコ業者協賛をめぐり、前津氏の質問を厳しい表情で聞く中山市長と部長=12日午後、議場

 12日の市議会一般質問で、石垣牛大バーベキュー大会関連イベントのパチンコ業者協賛をめぐり、パチンコ依存症の恐怖を取り上げた前津究氏。自身が知人に依存症の人がいることを明かし「パチンコは禁止するべきだ」と訴えた。パチンコのチラシを、安易に一般家庭に入り込ませる八重山の風土も批判した。


 前津氏は知人の状況について「本当に悲惨な状況だった。家族も毎日、本人が自殺しないか、事件を起こさないか悩んでいた」と語る。自ら、パチンコ店に知人を何度も探しに行ったという。


 パチンコ依存症の人は、借金をしてでもパチンコをするが「自分は病気ではない」と否認するという。前津氏によると、相談件数は沖縄がトップ。全国のパチンコ店の売り上げについて「約23兆円。日本の社会保障費26兆円に匹敵する金額だ」と指摘した。


 石垣市でもパチンコで遊興する人が多いといい、生活保護受給者がパチンコ店に出入りしている問題も深刻な現状にある。


 森永用朗福祉部長は「受給者には、生活保護を遊興費に使用しないよう指導し、誓約書を書かせている。今後、遊戯場への出入りが確認された場合は保護の停止を含め、毅然として対応していく時期にある」と答弁した。


 前津氏はまた「パチンコのチラシが勝手に家に入ってくる状況は本当に腹立たしい」と指摘。「市民の権利として、パチンコの広告やチラシの禁止条例を制定してほしい」と、パチンコのチラシが一般家庭に氾濫(はんらん)する八重山の現状に警鐘を鳴らした。

2012年

12月

13日

サッカーU-16日本代表候補 川島(石垣中)を追加招集

代表候補に追加召集された川島洋斗君
代表候補に追加召集された川島洋斗君

 サッカーのU―16日本代表候補トレーニングに川島洋斗君(石垣中3年、15歳)が11日、追加召集された。12日からの沖縄キャンプで、来年開催するU―17ワールドカップ出場メンバーを目指す。八重山から初の選出。県内では上原勘七(那覇西高1年、16歳)の2人。川島君は昨年、サッカーナショナルトレセンU―14育成選手の1人に選出。突破力を買われ、サイドバックのディフェンダー(DF)として活躍が期待されている。


 持ち味はスピードと運動量。トレーニングではDFに必要なフィジカル、相手との駆け引きが要求される。

 川島君は「持ち味のスピード、運動量をアピールしたい」と、意欲を示した。

 

 キャンプは、12日から5日間、本部町陸上競技場で実施。30人が参加する。


 日本サッカー協会によると今回、U―16アジア選手権を戦ったメンバーは招集されず、新戦力発掘の目的が強いトレーニングキャンプになるという。

 最終的に21人が代表として選出される。


 U―17ワールドカップは、来年10月17日から11月8日にかけて、アラブ首長国連邦で開催される。

2012年

12月

12日

16日に投開票される…

 16日に投開票される衆院選挙。政党が入り乱れ、現行制度で最多となる12政党が候補者を擁立した。選挙の争点も原発政策の在り方、TPP交渉参加、増税など多岐にわたる。有権者としては、自分の思い描く日本の将来像と全ての政策が合致する政治家を選ぶことが難しい◆沖縄では普天間基地の辺野古への移設や、オスプレイ配備についての問題が取り上げられたが、沖縄4区では、尖閣諸島問題への対応が大きな争点だと思われた◆しかし候補者の訴えを聞くと、平和的解決の必要性を繰り返すだけだったり「中国との海底資源の共同開発」提案など、有権者にとっては、首をかしげたくなるような内容が多い◆日本や沖縄の将来像だけでなく、離島振興策についても多くを聞きたかったが、それもかなわなかった◆候補者5人はいずれも八重山入りし、遊説で政策を訴えた。しかし地元に支援組織がない2候補は、来島にあたって地元マスコミへの根回しがなく、残念ながら遊説の模様は他紙だけの掲載になってしまった。八重山で長く国政選挙を取材してきたが、こんなことも初めてだ。候補者の選挙戦略にも、ちぐはぐさを感じてしまう。候補者不在というハンディは大きいが、地元紙として、候補者の政策を伝えきれないもどかしさは大きい。

2012年

12月

12日

石垣市 現体制で警戒継続 最長で仕事納め後も

北朝鮮ミサイルの発射予告期間延長を協議した石垣市危機管理対策本部=11日午前、市役所
北朝鮮ミサイルの発射予告期間延長を協議した石垣市危機管理対策本部=11日午前、市役所

 北朝鮮が長距離弾道ミサイルの発射予告期間を延長したことを受け、石垣市の中山義隆市長は11日、危機管理対策本部(本部長・市長)の会合を市役所で開き、予告期間終了の29日までを想定して、現在の体制で警戒を続けることを確認した。最長で仕事納めのあとも職員を配置する異例の体制となる。


 この日は防衛省の担当職員が中山市長を訪れ、発射期間の延長について改めて説明。市長との面会後「引き続き必要な情報提供を行い、国民の生命、財産を保護するために万全の体制を取りたい」と述べた。


 中山市長は発射期間の延長について、報道陣に対し「担当職員が早朝出勤で厳しいと思うが、気力でしっかり対策を取りながら動いていきたい。市民の安全を最優先に、万全の体制で臨む」と強調した。


 発射予告の時間帯が午前7時から正午までとなっているため、担当職員は午前6時ごろに出勤している。


 市役所に設置されている全国瞬時警報システム(Jアラート)の前には、この日も多数の報道陣が待機し、ミサイル発射に備えた。市役所に常駐している陸自、空自の連絡員もJアラートの近くで待機した。

2012年

12月

12日

紅イモなどの持ち出し禁止 植物防疫法PR

植物防疫法をPRするリーフレット
植物防疫法をPRするリーフレット

 紅イモやカンキツ類の本土への持ち出し規制を周知しようと、農林水産省那覇植物防疫事務所石垣出張所(出口和夫出張所長)は10日から、強化週間として、植物防疫法をPRするリーフレットを配布し、注意を呼びかけている。


 広報活動では、県内をはじめ、南西諸島には、サツマイモ、紅イモに被害を与えるアリモドキゾウムシ、イモゾウムシ、野菜や観葉植物全般を食害するアフリカマイマイ、カンキツ類の重要病害であるカンキツグリーニング病を媒介するミカンキジラミが発生している。これらの病害虫の被害を防ぐため、紅いも、エンサイ、カンキツ類などは植物防疫法により、本土への持ち出しが規制されている。


 石垣出張所のまとめによると、石垣空港では、今年に入り生茎葉1件(0・6㌔)が取締りを受けた。昨年中は、ミカンとゲッキツ類の苗木が、それぞれ2件だった。
 この日から、出口所長ら職員3人が観光客らにテッシュを配り、注意喚起した。


 リーフレット配布は植物防疫法に基づく植物の移動禁止・制限に関する広報強化週間(10日~14日)の一環。同広報週間は、ゴールデンウイーク前(4月)、夏季休暇(7月)、正月帰省前(12月)の年3回設定している。

2012年

12月

12日

伊良皆と木伏 形と組手を制す 少年少女空手選手権

総勢142人が出場し熱戦を展開した=8日、石垣市総合体育館
総勢142人が出場し熱戦を展開した=8日、石垣市総合体育館

 第22回八重山地区少年少女空手道選手権大会が8日、石垣市総合体育館で行われた。形の部で、小学中学年女子の福元円花が2連覇を達成。小学4年男子の伊良皆高空と、小学1年男子の木伏森蔵は形と組手の部を制覇した。


 また、組手の部では小学6年男子の落合巧、小学低学年女子の大道あかりが連覇した。大会には総勢142人が出場して熱戦を展開した。結果は次の通り。


 ▽形競技
 【幼児の部】優勝・東宏全(極真石垣道場)、準優勝・伊豆味清太郎(極真空手石垣道場)、3位・石垣勇磨(上地流新崎道場)、喜舎場葵大(極真石垣道場)
 【小学1年生(男子)】優勝・木伏森蔵(拳秀館)、準優勝・山﨑湊斗(八重山高校)、3位・宮里青大(上地流新崎道場)、須貝 壮慶(拳秀館)
 【小学2年生(男子)】優勝・目仲立汰(拳秀館)、準優勝・前津一允(極真石垣道場)、3位・山口蔵丸(上地流新崎道場)、渡眞利 大翔(拳秀館)
 【小学低学年(女子)】優勝・福元虹七(拳秀館)、準優勝・大道あかり(極真石垣道場)、3位・前津乙舞(極真石垣道場)、座間味杏那(極真石垣道場)
 【小学3年生(男子)】優勝・金城悠月(拳秀館)、準優勝・平田彬樹(拳秀館)、3位・黒島朗仁(拳秀館)、宮良侃汰(拳秀館)
 【小学中学年(女子)】優勝・福元円花(拳秀館)、準優勝・大道朱夏(極真石垣道場)、3位・大道妃夏(極真石垣道場)、大泊来寧(極真石垣道場)
 【小学4年(男子)】優勝・伊良皆高空(極真石垣道場)、準優勝・吉見優志(上地流新崎道場)、3位・鈴木一真(上地流新崎道場)、山崎安純(晁武館)
 【小学5年(男子)】優勝・小林航(拳秀館)、準優勝・船倉空斗(上地流新崎道場)、3位・砂川龍希(上地流新崎道場)、島尻剛丈(晁武館)
 【小学高学年(女子)】優勝・黒島彩友(拳秀館)、準優勝・石垣友蘭(拳秀館)、3位・高江洲由芽(海邦塾多良間)
 【小学6年(男子)】優勝・松川 快斗(上地流新崎道場)、準優勝・小川秀雄(拳秀館)、3位・兼本涼太(晁武館)、川平航太(拳秀館)
 【中学生(男子)】優勝・本宮大瑚(拳秀館)、準優勝・城間大賀(拳秀館)、3位・本宮滉之(拳秀館)、山田勇樹(拳秀館)
 【中高生(女子)】優勝・荻堂未優(極真石垣道場)、準優勝・平良里香子(拳秀館)、3位・前田島 光里(極真石垣道場)、田福美香(極真石垣道場)
 【高校生(男子)】優勝・宮良 玲遠(八重山高校)、準優勝・入羽一朗太(八重山高校)、3位・折井友紀(八重山高校)、土田龍太郎(八重山高校)


 ▽組手競技
 【小学1年(男子)】優勝・木伏森蔵(拳秀館)、準優勝・須貝壮慶(拳秀館)、3位・武内隼真(拳秀館)、宮良直太郎(拳秀館)
 【小学低学年(女子)】優勝・大道あかり(極真石垣道場)、準優勝・本村杏珠(拳秀館)、3位・福元虹七(拳秀館)、前津乙舞(極真石垣道場)
 【小学中学年(男子)】優勝・伊良皆高空(極真石垣道場)、準優勝・金城悠月(拳秀館)、3位・伊志嶺安海(上地流新崎道場)、畑井楽(上地流新崎道場)
 【小学2年(男子)】優勝・黒島武翔(拳秀館)、準優勝・目仲立汰(拳秀館)、3位・松浦太治(極真石垣道場)、前津一允(極真石垣道場)
 【小学高学年(女子)】優勝・石垣友蘭(拳秀館)、準優勝・黒島彩友(拳秀館)、3位・高江洲由芽(海邦塾多良間)
 【小学4年(女子)】優勝・小川 舞(拳秀館)、準優勝・大道朱夏(極真石垣道場)、3位・大道妃夏(極真石垣道場)、福元円花(拳秀館)
 【小学5年(男子)】優勝・島尻剛丈(晁武館)、準優勝・松本薫(拳秀館)、3位・大城瑛生(上地流新崎道場)、小林 航(拳秀館)
 【小学6年(男子)】優勝・落合巧(拳秀館)、準優勝・小川秀雄(拳秀館)、3位・宮城良太(上地流新崎道場)、松川 快斗(上地流新崎道場)
 【中学生(女子)】優勝・仲村渠美波(極真石垣道場)、準優勝・田福美香(極真石垣道場)、3位・荻堂未優(極真石垣道場)、前田島光里(極真石垣道場)
 【中学生(男子)】優勝・本宮滉之(拳秀館)、準優勝・山田勇樹(拳秀館)、3位・本宮大瑚(拳秀館)、福地高丸(拳秀館)
 【高校生(女子)】優勝・砂川七菜花(八重山高校)、準優勝・生盛優里(八重山高校)、3位・渡口明香里(海邦塾多良間)
 【高校生(男子)】優勝・折井友紀(八重山高校)、準優勝・宮城政寿(八重山高校)、3位・宮良玲遠(八重山高校)、土田龍太郎(八重山高校)
 【小学生団体組手】優勝・拳秀館A、準優勝・拳秀館B、3位・極真B、上地流新崎道場B
 【中学生団体組手】優勝・拳秀館A、準優勝・極真B、3位・拳秀館B、極真A

2012年

12月

12日

災害即応の体制を 八商工が夜間の避難訓練

夜間の避難訓練を行った八商工定時制=10日夜
夜間の避難訓練を行った八商工定時制=10日夜

 八重山商工高校(友利成寿校長)定時制は10日夜、地震と津波を想定した避難訓練を行った。生徒職員たちは校舎4階まで一度避難し、石垣市で避難場所となっている市総合体育館まで避難経路を確認しながら訓練に取り組んだ。


 避難訓練は、災害時発生時に正しい判断で冷静に避難・行動する力を培い、避難経路・場所を知ることを目的に実施された。


 午後7時40分に地震、その後に津波が発生したという想定で避難訓練を開始。校舎4階にある音楽室前に移動して揺れがおさまるのを待った。その後、生徒・職員たちは2次避難として市総合体育館まで移動。生徒たちは懐中電灯などで足元を照らしながら、市総合体育館までの道のりを避難した。


 市総合体育館には先頭が避難を開始して19分後、最後尾が23分後に到着した。

 避難訓練を終え、友利校長は「避難時に頼りになるのは自分の足。日ごろから体力をつけて、すぐ逃げられるようにしてほしい」と話した。


 また、石垣市消防の大濵武警防課長は「災害が起こった際に対応できる力をつけることが大切。万が一の場合に高齢者や子どもに手助けができるような人になってほしい」、八重山警察署の竹本公二警備課係長は「皆さんは自分と自分の家族、一緒に逃げている人を助けないといけない。地震での対策について改めて考えてほしい」と講評した。


 参加した上江田盛一生徒会長は「いつでも意識を高め、万が一の場合に最善の行動ができるようにしたい」と感想を述べた。

2012年

12月

12日

〝女性の翼〟のフランス研修報告会 大浜 京子

 私は〝旅のみやげ話〟を聴くのが大好きである。この度、〝女性の翼〟の旅行話を聴きたくて報告会に出席した。社会の中で活躍している女性達が勢揃いしていてウーマンパワーを感じる雰囲気がみなぎっていた。〝女性の翼〟という名称からして、大空に羽ばたく行け行けウーマンというイメージである。


 私の友人が那覇のメンバーの一人ということもあり、この日を楽しみにしていた。

 八重山代表として松島かず代氏、大屋記子氏、上原有代氏の三人のおみやげ話を楽しんだ。スライドを観ながらの話なので、女性の目線からのフランスの社会生活、市民の努力の様子がリアルに感じられて有意義で楽しかった。


 松島かず代氏は、パリの市場の様子、保育園の様子、市役所の都市交通運営導入の工夫の話が印象深い。フランスは農業大国でもあり、その一面として市民農園の現状は農薬を結構使用している点が気になるとのこと。


 大屋記子氏は、フランスの男女共同参画の現状報告が印象深い。表向きは美しいパリのイメージで華やいでいるが、少し裏道に入ると落書きが目立っているし、DV(ドメスティックバイオレンス)も多いらしい。


 フランスの社会保障体制制度の在り方として、例えば日本での生活支援制度の金銭の受給額と違うのは、足りない分を援助する方法を取っている点である。最低生活費を出して、足りない分を国が補償する方法らしい。これは日本が学ぶべき点だと思う。


 生活保護家庭は働いてはいけないという制度がある点が私は問題であると考えている。これでは改善は難しい。


 上原有代氏は、今年のノーベル平和賞受賞のEU本部の内部の様子や、公共交通事情の工夫の様子などを報告。人々を結ぶ足としての車を公共の乗り物であるトラム(路面電車)で超低速の30キロ以下で中心街を移動して美しい景観を保っているとのこと。石垣市に導入したいものである。(石垣市登野城)

2012年

12月

11日

初日は発射なし 緊張続く市役所

Jアラートの前に陣取る報道陣=10日正午ごろ、市役所
Jアラートの前に陣取る報道陣=10日正午ごろ、市役所
北朝鮮の発射予告時間が過ぎたあと、報道陣の取材に応じる中山市長=10日正午過ぎ、市役所
北朝鮮の発射予告時間が過ぎたあと、報道陣の取材に応じる中山市長=10日正午過ぎ、市役所

 北朝鮮のミサイル発射予告期間初日となった10日、石垣市役所では、早朝から中山義隆市長や担当する市職員らが詰め、緊迫した雰囲気に包まれた。30人以上の報道陣も、総務課の近くに設置された全国瞬時警報システム(Jアラート)前に殺到。初日の発射はなく、中山市長は「(11日以降も)同じような体制で臨みたい」と気を引き締めた。


 中山市長は4月と同じく、防災服を着用した。総務課では担当職員が待機。テレビから流れる情報に耳を傾けた。市役所には陸自、海自の自衛官数人が連絡員として常駐。発射予告時間が切れる正午が迫ると、報道陣に混ざってJアラートの近くに来た。


 正午が過ぎたあとも、中山市長は緊張した表情で市長室から出入り。報道陣に対し「正確な情報をもとに行動する。職員はしっかり対応できている」と強調した。


 地対空誘導弾パトリオット(PA3)とともに八島町の新港地区に配備された自衛隊の部隊が、4月より大規模になったことについては「石垣島を中心に与那国も含めて、落下物があった場合の防除などに当たると聞いている」と述べた。

2012年

12月

11日

「女性らしい愛を学校で」 米盛智恵子さんが講演

講演したヒーリングライターの米盛智恵子さん=8日午後、ホテルグランビュー石垣
講演したヒーリングライターの米盛智恵子さん=8日午後、ホテルグランビュー石垣

 八重山地区公立小・中学校等女性管理職研究協議会(会長・清水ちか子崎枝小中学校校長)の研修会が8日、市内ホテルで開かれた。午後からは、ヒーリングライターの米盛智恵子さんによる講演会が行われ、「悪いことも角度を変えると、良いことになる」と語りかけた。


 米盛さんは石垣市出身。沖縄の方言を自身の解釈で漢字を当てて、笑いと楽しさを与える「癒やし文字」として表現している。


 講演は「笑わせる門には福来たる」と題して行われ、自身が「癒やし文字」を始めたきっかけや子育てについてなど語った。


 米盛さんは「風楽風自(フラーフージー)」「家内笑場(ヤナワラバー)」など自身の作品を紹介しながら、「人を喜ばせるには表情や言葉が大事。私は人を笑わせるために文字を笑わせた」とし、「女性の教頭や校長は必要。女性らしい愛を学校で出してほしい」と話した。

2012年

12月

11日

市議会 中国、基地、尖閣… 市長認識めぐり激論

 10日の市議会一般質問では、月刊誌「致知」に掲載された中山義隆市長と西村眞吾前衆院議員の対談をめぐって、中山市長と長浜信夫氏が激論を繰り広げた。


 中国人観光客に対する観光ビザ発給が緩和されたことについて中山市長は、対談で「多くの疑問が残る」と発言した。


 市議会では真意について「(ビザ発給緩和で)中国からの入国なら沖縄に1泊さえすれば、その後の3年間、国内で自由に動ける。沖縄にとってさほど大きなメリットがあるとは思わない。出入り自由となると、人民解放軍や工作員が入って来ない確証はない」と説明。


 中国が、有事の際は国外の中国人も動員できるとする国防動員法を制定したことを挙げ「日本国内の中国人も国防要員として活動できることになる」と危惧した。


 長浜氏は「(ビザ緩和環は)中国人観光客を呼び込むための事業。市長の認識不足は、沖縄の観光に水を差す」と批判した。


 中山市長は対談で沖縄の基地問題についても言及し「政治家が『東アジアの安定のためには、こういう事業が絶対に必要である』と明確にビジョンを打ち出せば、県民も『この部分だけは受け入れよう』『基地と共存する町づくりにこれだけの予算がほしい』といった前向きな議論ができる」と述べた。


 長浜氏は発言について「米軍基地との共存を認め、政府予算と基地をリンクさせる考えなのか」と追及。


 中山市長は「現在、沖縄に米軍基地が所在することは、現実として受け止めて議論しなければならない。出て行けということだけを唱えて、沖縄の経済を議論することはできない」と指摘した。


 長浜氏は「あぜんとした。今や、基地が要らないというのが全県民の声だ。政府は(基地と振興策は)リンクしないという立場だ」と反論した。


 対談で市長は「日教組教育の誤りだと気づいた」と述べており、長浜氏は「反戦平和教育が誤りなのか」と語気を強めた。


 中山市長は「反戦平和教育が間違いだったという話には結びつかない」とした上で「沖縄の反戦平和教育に、ひょっとしたら反日教育が入っているのではないか。(私は)実際にそのような教育を受けてきた」と述べた。


 自らもそうした教育の影響で、大学の入学式では国歌斉唱時にわざと起立せず「それが沖縄人としてのアイデンティティだ」と信じていた、というエピソードも明かした。


 中山市長は、尖閣諸島が中国に奪われると、シーレーンも奪われ、食料や燃料の供給がストップする―と主張。「全国民が共通認識を持つべき」とした。


 長浜氏が「話が大げさだ」と苦言を呈すると、市長が「長浜議員にも共通認識を持ってほしい」と逆襲する場面もあった。

2012年

12月

11日

自治労パワーズが初制覇 殊勲賞は後上里(パワーズ) 敢闘賞には玉城(サムライ) 石垣長夫旗争奪野球所

初優勝を飾った自治労パワーズ=第二多目的広場
初優勝を飾った自治労パワーズ=第二多目的広場

 軟式野球の八重山チャンピオンを決める第21回石垣長夫旗争奪軟式野球王座決定大会は9日、準決勝、決勝の3試合が第二多目的広場で行われた。小雨の降る中、熱戦が展開され、自治労パワーズが初優勝を飾った。個人賞は、殊勲賞に後上里友晴選手(自治労パワーズ)、敢闘賞に玉城啓一選手(サムライ重機)、打撃賞に大浜安彦選手(同)が、それぞれ選ばれた。主催は八重山野球連盟、共催は八重山日報社。結果は次の通り。


 ▽優勝=自治労パワーズ
 ▽準優勝=サムライ重機
 ▽殊勲賞=後上里友晴(パ)
 ▽敢闘賞=玉城啓一(サ)
 ▽打撃賞=大浜安彦(サ・4割2分9厘)
 【準決勝】
 自治労パワーズ
 102020|5
 010000|1
 竹富町役場
 〈90分ルール〉
 (パ)後上里―東嵩西
 (竹)田本―根間
 ▽三塁打=新良(パ)、豊見本(竹)
 サムライ重機
 021001|4
 010000|1
 武南興業モンチキ
 〈90分ルール〉
 (サ)村本、下里―宮良
 (武)仲大盛―嵩原
 ▽二塁打=玉城(サ)、嵩原(武)
 【決勝】
 自治労パワーズ
 01000014|6
 10000011|3
 サムライ重機
 〈特別ルール〉
 (パ)後上里―東嵩西
 (サ)黒島、玉城―宮良

2012年

12月

11日

「環境に配慮 慎重な整備を」 名蔵アンパル 園地計画で意見交換 環境省と自然保護団体

ラムサール条約に登録されているアンパル(資料写真)
ラムサール条約に登録されているアンパル(資料写真)
意見交換会には10人余りが出席、アンパルの整備を巡り活発な意見交換を行った=石垣やいま村、名蔵
意見交換会には10人余りが出席、アンパルの整備を巡り活発な意見交換を行った=石垣やいま村、名蔵

 環境省の名蔵アンパル園地整備計画をテーマに意見交換会(アンパル連絡会主催)が10日、石垣やいま村であり、自然保護団体と環境省職員らが膝づめで語り合った。環境省の千田智基・上席自然保護官が、名蔵アンパルの整備計画を説明。国立公園とラムサール条約湿地の理念を踏まえ、保護と活用を計画している、と指摘。「計画はあくまでたたき台。決定ではなく、さまざまな意見を聞きながら計画を進めていく」と強調した。


 その上で、施設候補地に①名蔵小橋周辺(マングローブ林・干潟)②浦田原水路周辺(野鳥観察)③県道208号沿いの放棄畑(普及啓発活動)―を挙げ、3カ所を拠点に観察・保全、再生活動を展開したいとした。


 さらに、施設整備後の管理について、「受益者の協力をお願いしたい」とし、関係者の参画を促した。


 アンパルの自然を守る会の廣川潤・共同代表は「アンパルを見てもらうのは大事だが、環境省の計画は、私たちの考えと違う」と指摘。計画は、観光利用に限定しているほか、生物相への影響が不明、管理者不在の施設は希少生物の乱獲と不法投棄を招く―と問題点を伝えた。


 同会の山﨑雅毅事務局長は、干潟への不法投棄の状況を語り、定期的な清掃活動の必要性を説き、海浜への車両規制を提言した。


 慎重な施設整備を主張したのが日本野鳥の会石垣支部の宮良祐成支部長。「野鳥は環境の変化に敏感。整備に当たっては、さまざまな角度からの検討を」と念押し。千田・上席保護官は、多くの意見を集約しながら、計画を具体化していくと約束した。

2012年

12月

11日

全国へ壮行公演 「日本一狙う」 二中と八重高カラーガード部

息の合った演技を披露した石垣第二中マーチングバンド部=石垣市総合体育館
息の合った演技を披露した石垣第二中マーチングバンド部=石垣市総合体育館
日本一へ意欲を膨らませる、八重高カラーガード部。左端は寄付した宮良さん。=石垣市総合体育館
日本一へ意欲を膨らませる、八重高カラーガード部。左端は寄付した宮良さん。=石垣市総合体育館

 第40回マーチングバンド・バトントワリング全国大会出場壮行演奏会(実行委主催)が9日夜、石垣市総合体育館であった。県代表の石垣第二中吹奏楽・マーチングバンド部と八重山高校カラーガード部が、息の合った演舞と演奏を披露、全国大会へ期待を膨らませた。


 二中マーチングは男子10人を含む総勢49人。おそろいの衣装で全国大会で披露する「コラゾンアパショナード(燃え続ける心)」を演じ、ダイナミックな動きと調和、確かな演奏を聴かせた。


 八重高カラーガード部は、男子1人を含む22人。生徒がデザインした衣装を身にまとい、色鮮やかなフラッグ(旗)を自在に操って、風をテーマにしたさわやかなダンスを披露した。両校に観客から大きな声援が贈られた。


 二中マーチングは全国大会に14回目の出場。過去3回、全国一の実績を誇る。部長の与座英介君(3年)は全国の舞台は2度目。「部員の気持ちが熱い。仕上がりも順調。日本一になる自信はある」と胸を張った。


 八重高は3年連続の全国キップ。部長の外間ひかりさん(3年)も毎年の出場だ。「高校最後の大会なので全国の頂点を狙う。部員の気持ちも一つになっているので自信はある」と外間さん。


 壮行会を前に、派遣費に充ててと、八重山熱工業の宮良博文代表がカラーガード部に10万円を寄付した。


 壮行会には、登野城小と平真小マーチング、一般の石垣クラウンイーグルも友情出演、2校部員の背中を後押しした。全国大会は15日、さいたまスーパーアリナで開催される。

2012年

12月

09日

あすから発射予告期間 市長らPAC3視察 「しっかり対応」と信頼 北ミサイル

新港地区に配備されたPAC3。発射機を上方に向けている(8日午後)
新港地区に配備されたPAC3。発射機を上方に向けている(8日午後)

 北朝鮮が10~22日に長距離弾道ミサイル発射を予告していることを受け、中山義隆市長と市議らが8日、石垣市八島町の新港地区に展開している自衛隊の部隊と地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を視察した。

 

 中山市長は「(自衛隊には)短い期間でしっかり対応してもらった。市民は安心して普通の生活を送れると思う」と部隊に全幅の信頼を寄せた。10日以降、発射が予告されている時間帯である午前7時から正午までは、中山市長をはじめ市の担当職員は市役所に常駐し、緊急事態に備える。

 

 自衛隊によると新港地区に展開している部隊は陸自、空自約570人。前回4月の配備時(400~500人)より規模が大きいが、理由など詳細は明らかにしていない。隊員は天幕を張って宿営しており、輸送用ヘリや多数の車両も配備されている。

 

 落下物を迎撃する2基のPAC3は、新港地区の外からも時おり発射機を上に向けているのが確認され「スタンバイ」状態であることをうかがわせている。

 

 中山市長と与党市議らはこの日午後、新港地区に入り、PA3の配備状況などの説明を受けた。視察後、報道陣に対し「(隊員には)『寒い時期だが、体に気をつけて任務を遂行してほしい』と話した。自衛隊はしっかり対応している。市としても万全の体制で協力したい」と述べた。

 

 配備地の入口では警察官と自衛官が検問を行っており、一般人は通行できなくなっている。この日は隣接する緑地公園で、市が主催する新石垣空港PRソングのプロモーションビデオ撮影会があったが、自衛隊の配備による影響はなかった。

2012年

12月

09日

中村勘三郎を悼む 辻 維周

高校の卒業写真。右が勘三郎、左が筆者
高校の卒業写真。右が勘三郎、左が筆者

 私と中村勘三郎(本名 波野哲明)との付き合いは、はるか53年前に遡る。私が通っていた歌の教室に偶然彼がいたのである。その後、小中高と同じ暁星学園と言う私立に通い、ほぼ12年間同じクラスで過ごした。もちろん彼はすでに勘九郎を襲名しており、舞台や稽古などで休むこともあったが、学校にいる時は単なるいたずら坊主に過ぎなかった。

 

 中学生になって歌舞伎座に彼の芝居を見た帰りに、楽屋へ遊びに行った時の事、ちょうど彼の父親である先代の勘三郎が顔を作っている最中だった。先代の勘三郎は楽屋を入った瞬間に威圧感を感じるほどの人間であったが、私には笑顔で接してくれた。しかしその時私は委縮してしまい、十分に話も出来ずにすごすごと楽屋を後にした事を覚えている。

 

 その後、先代勘三郎がなくなり、その葬式に参列した時、当時の勘九郎はもう歌舞伎を背負って立つ覚悟を決めていたらしく、涙も見せずに参列者に気丈に応対していた。

 

 その後も、勘九郎の楽屋を度々訪れたり、関ヶ原の合戦400年記念イベントに招かれて、対談したりしていたのだが、彼が「平成中村座」を立ちあげて初めての年、中村座の楽屋で次のように切り出してきた。

 

 「今の歌舞伎は入場料が高すぎて、若い人たちが来づらいじゃないか。だから来年この中村座に金額が高い席を作り、その代わり1000円程度で全幕見られる学生席も作るつもりなんだ。自分は歌舞伎を特別なものではなく、原点に帰って庶民芸能として見てもらいたいんだよ。どう思う?」私は「それは是非お願いしたい。やはり伝統芸能の気位も大切だが、もっとハードルを下げて、学生たちにもどんどん来てもらいたいね。」と答え、その言葉通りに翌年は「学生席」が設定された。

 

 しかしその時、彼の口から「この小屋はね、千秋楽の翌日にはもう跡形もなくなってしまうんだ。役者の人生もそんなものさ。役者って孤独なんだよ。」としんみり語った事も思い出す。そして勘三郎襲名が決まった時も「お前、まだ少し早くないか?勘三郎の大名跡を継ぐのはとんでもないプレッシャーだぞ。それにお前にはまだ先代の威圧感がない」と言うと、彼は「自分もそう思う。しかし早く勘三郎を継いで、俺の足跡をこの世に残しておきたいんだ。」と話し、2005年勘三郎を襲名した。

 

 その襲名披露公演の時、あるカード会社の企画による歌舞伎解説を東京、神戸、福岡で私が担当することになったが、今思うと彼は「自分は短命である」ということを悟っており、生き急いでいたように感じる。

 

 勘三郎襲名後は破竹の勢いでコクーン歌舞伎のような新歌舞伎から伝統的な歌舞伎、そして新劇やテレビドラマまで幅広く活躍し、一躍大役者に躍り出た。にもかかわらず、我々同級生との付き合いは欠かさず、昨年春には「辻、お前、今石垣島で野生生物の保護活動をやっているんだよな。俺も何か手伝いたいと思うから、息子の勘九郎襲名が終わったら、石垣に行くことを考えるよ。俺でも何かの役には立つだろう。もう少し待ってくれよ。」と言ってくれたが、その言葉が実現される前に逝ってしまった。

 

 彼は我々が200年掛っても出来ないことを、たった57年の人生の中でやり遂げ、その芸風や理念は息子の勘九郎、七之助はもちろんのこと、中村屋一門によって語り継がれていくことだろう。

 

 波野よ、お前は立派すぎる足跡を残したが、少し早く逝きすぎたな。でもお前が手伝ってくれようとした石垣の野生生物保護は、きっと俺たちがやり遂げるから、あっちの世界で応援してくれよ。


 走り続けて疲れただろう。俺がそちらに行ったら、また馬鹿話をしよう。それまでゆっくり休んで待っていてくれ。

2012年

12月

09日

ネットで世界へ売り込め セミナーでソフト試作 1位に八重山殖産

込山民子さん(奥)が、効果的なネット利用方を指導、受講生がパソコンを使ってソフトを試作した=石垣市商工会
込山民子さん(奥)が、効果的なネット利用方を指導、受講生がパソコンを使ってソフトを試作した=石垣市商工会

 ネット販売ビジネスプラン構築セミナー(県商工会連合会主催)の最後の講習が8日、石垣市商工会であり、受講生がネット上での商品PRを試作、内容を審査してランク付けした。

 

 審査は、ネットビジネスで活躍中で、同セミナー講師の込山民子さん=東京=と受講生全員が採点する方式で行った。17社25人の受講生を、企業ごとにグループ分け。自社商品のネツトでの売り込み方や企画内容―をチェック。予選と決勝に分け判定した。

 

 受講生は全員、個人のパソコンを持ち込み、グループで対話しながら、商品PRソフトを制作。審査の結果、八重山殖産㈱が1位、2位にスパイスマーケットとPCワールドが入った。

 

 クロレラを販売する八重山殖産の大川みさ子さんは「会社のホームページを新しくするために受講した。いいヒントをたくさんもらった。ネットで石垣のクロレラを世界に発信したい」と意欲的。

 

 セミナーは、県の創業力・経営力支援事業で、県商工連合会が実施した。石垣市では10月6日に開講、月数回のペースで開催し、6回目のこの日が最後となった。商工連は、受講生のネットビジネスへの支援を継続していくという。

2012年

12月

09日

開港へ期待込め舞う PRソングのPV撮影 新空港

「おかえり南ぬ島」のプロモーションビデオ撮影のリハーサル風景。手前はモデル=8日午後、新港地区
「おかえり南ぬ島」のプロモーションビデオ撮影のリハーサル風景。手前はモデル=8日午後、新港地区

 来年3月に開港する新石垣空港のPRソング「おかえり南(ぱい)ぬ島」のプロモーションビデオ(PV)撮影会が8日、石垣市八島町の新港地区で開かれ、約750人が参加。カンムリワシをイメージした軽やかなダンスで、開港への期待感を高めた。PVは首都圏などで新空港のPR活動に活用される。


 参加者は基本的に5人1組で撮影され、集まったのは親しい仲間や職場の同僚、サークル活動のメンバーなどさまざま。小さな子どもを含む家族連れの姿も目立った。振り付けを手がけたMIKIKOさんらが来島し、ダンスを指導した。

 

 カンムリワシが悠々と舞う様子などを表現した親しみやすいダンス。ビギンときいやま商店の歌に合わせ、伸び伸びとした踊りを笑顔で披露した。中山義隆市長も家族と参加した。

 

 参加者の米田美奈子さん(33)は「(カンムリワシのように)本当に飛べそうな感じがした。石垣のいいところをPRできれば」と撮影を楽しんでいた。

2012年

12月

08日

危機管理対策本部を設置 防災無線で情報伝達 竹富町

 北朝鮮が4月に続き、今月10日から22日にかけて行う弾道ミサイル発射実験が先島諸島の上空を通過する事態に備え、竹富町(川満栄長町長)は7日、課長会議を開き、町防災危機管理対策本部を設置した。今後は関係機関との連携・協力のもとに情報収集を行い、対策に取り組む。


 町では、緊急地震速報や弾道ミサイルなどの緊急情報を瞬時に伝える総務省消防庁の全国瞬時警報システム(Jアラート)を活用し、防災無線で町民への情報提供を行う。ミサイルの発射時、ミサイルの日本上空通過時には、町内に設置された防災無線から情報が流れる。

 

 また、7日から9日までは町単独で防災無線を利用し、住民への注意喚起を行っていく。町役場では、10日から発射予定時刻の午前6時から午後1時は2人または3人で対応するほか、10日から町役場内に自衛隊員が3人体制で配備される。町内の小中学校にはいつも通り授業を行い、校外授業を自粛するよう通知する。

 

 川満町長は「町民の命と財産を守るため、情報収集と情報の提供を行っていく。町民の皆さんには防災無線をはじめ、テレビやラジオでも情報を収集してほしい」と話した。

2012年

12月

08日

児童 「おいしい!」 かまぼこ作り見学 大浜小

かまぼこの原料となる魚のすり身を前に、製造過程を説明する大城さん=7日午前、かみやーき小
かまぼこの原料となる魚のすり身を前に、製造過程を説明する大城さん=7日午前、かみやーき小

 大浜小学校の3年生55人が7日、社会科の授業で、石垣市石垣のかまぼこ屋「かみやーき小(ぐぁー)」を見学した。かまぼこの製造過程を学び、できたてのかまぼこに「おいしい」と歓声を上げた。


 大城文博店長が、魚のすり身を材料に「たらし揚げ」ができるまでを分かりやすく説明。子どもたちは目を丸くして聞き入った。

 

 魚のすり身を揚げる作業も体験。大城店長から「できたての熱いかまぼこは、めったに食べられないよ」とかまぼこを配られると、大喜びでほおばった。

2012年

12月

08日

「発射時は屋内退避」 危機管理対策本部で協議 石垣市

北朝鮮のミサイル発射に備え、市民の安全対策を協議した石垣市の危機管理対策本部=7日午前、市役所
北朝鮮のミサイル発射に備え、市民の安全対策を協議した石垣市の危機管理対策本部=7日午前、市役所

 北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射実験に備え、森本敏防衛相が自衛隊に破壊措置命令を発令したことを受け、石垣市の中山義隆市長は7日、危機管理対策本部の会合を市役所で開き、市民の安全対策を徹底するよう指示した。

 

 市は同日、市民に安全対策情報を発表し、前回4月の発射時と同様、発射の情報が伝えられれば、安全のため屋内に避難するよう呼び掛けた。

 

 八島町新港地区の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の配備地では、自衛隊の部隊が天幕を張り、宿営している。

 

 危機管理対策本部の会合後の記者会見で中山市長は、部隊の規模について防衛省側から「前回(400~500人)と同じくらい」と説明を受けたことを明らかにした。市民に対しては、防災情報の一斉配信メールに登録することなどを呼び掛けた。万一に備え、子どもの登校時には、親が同伴することが望ましいとした。


 ミサイル発射予告の影響による観光客のキャンセルは現時点ではないという。中山市長は「情報提供を行うので、安心して観光に来てほしい」と述べた。危機管理対策本部には、自衛官3人がオブザーバーとして参加した。

 

 市の発表によると、ミサイル発射時には全国瞬時警報システム(Jアラート)を通じ、防災行政無線、FMいしがき、防災情報の一斉送信メールで市民に情報を伝達する。ミサイル落下の恐れがある場合も、Jアラートで緊急情報が放送される。

 

 落下物らしいものを発生した場合は、毒性が強い可能性があるため、近寄らず、警察や消防に連絡するよう呼び掛けた。

2012年

12月

07日

福島第一原発事故に伴う…

 福島第一原発事故に伴う原発の停止と火力発電増加の影響で、2011年度の温室効果ガスが前年より3・9%増加した、と環境省が発表した。「脱原発」「卒原発」が進むと、将来的な日本の国際的地位低下や電力不足だけでなく、地球環境にも深刻な影響を及ぼす◆原発事故以降の短い期間で、こうした問題点が徹底的に議論されたとはとても思えない。しかし衆院選では多くの候補が「原発廃止」を訴えている。事故に嫌気がさした有権者のムードに、安易に便乗しているのではと疑いたくなる。沖縄4区も候補者全員が「脱原発」で、原発政策に関しては事実上、有権者には選択肢がないという状況だ◆そもそも「脱原発」や「卒原発」が、それ自体で政策の名に値するかも疑問だ。原発を明日にでも廃止すれば、国民は事故の危険から解放され、すべてバラ色になる―という、のんきな話ではない。さまざまなデメリットもきちんと示した上で、解決に向けた道筋を示すべきだ◆原子力の技術そのものは、人類が生んだ英知の結晶である。21世紀の世界をリードする米国や中国が、依然として原発を推進している現実も、国民は知るべきだろう◆絶叫する候補者は多いが、声の大きさに惑わされるのは良くない。絶叫の中身も、よく聞き分けたい。

2012年

12月

07日

民間委託で「温かい対応」 先進地視察の市議感想 職員の意識向上に課題も 窓口業務

業務を民間業者に委託している福岡県大野城市の窓口(清風会提供)
業務を民間業者に委託している福岡県大野城市の窓口(清風会提供)

 石垣市役所の接遇向上を図ろうと、窓口業務の民間委託が検討される中、市議会会派の清風会(石垣亨会長、5人)は11月、民間委託の先進地である福岡県大野城市などを視察した。石垣会長に6日、視察の成果を聞いた。

 

 ―民間委託された窓口を視察した印象は。

 「職員が常にカウンターの外に出て、利用者に『何かお困りですか』と声をかける、非常に温かみがある応対だった。個人情報は民間業者には渡さず、市職員だけが取り扱う配慮もしている」

 

 ―石垣市役所でも窓口業務は民間委託が望ましいと考えるか。
 「石垣市役所には、ぬくもりを感じさせないような応対をする部署がある。その意味では民間委託したほうがいいが、それなりに課題もある。市職員がカウンターの中に入ってしまい、応対を民間業者に任せることで、応対のスキル(技術)に差が出てしまわないか。(民間業者は笑顔だが)市職員はむっつりしたままでいい、という雰囲気になってしまわないかが心配だ」

 

 ―視察を終えた感想は。
 「窓口を民間委託しても、職員の意識改革につながらないと困る。一番重要なのは、職員1人ひとりが『変わらないといけない』と思うことだ。市民が市役所に対して抱いているイメージを把握し、職員自身が判断していかないと意識改革は進まない」

 

 福岡県大野城市 窓口業務のほか電話受付業務、料金の徴収、水道メーター検診業務などを民間業者に委託。また、従来は複数の窓口にまたがっていた手続きのほとんどを一つの窓口で終わらせる「まどかフロア」(総合窓口)もオープンしている。

 

 視察に参加したのは石垣氏のほか上門孝子、砥板芳行、内野篤、我喜屋隆次の各氏。

2012年

12月

07日

北ミサイル 市議会も迷惑 一般質問の日程変更

北朝鮮ミサイル対応のため、一般質問の日程変更を要請する鳩間総務部長(奥)。手前は伊良皆議長=6日午後、市役所
北朝鮮ミサイル対応のため、一般質問の日程変更を要請する鳩間総務部長(奥)。手前は伊良皆議長=6日午後、市役所

 北朝鮮が10~22日の午前中に長距離弾道ミサイル発射実験を予告していることを受け、10日から一般質問が始まる石垣市議会(伊良皆高信議長)は、一般質問の開始時間を午後に変更する方針を決めた。6日の議会運営委員会(仲間均委員長)で、市当局が「緊急事態に備えたい」と日程変更を要請した。

 

 議会事務局によると、一般質問の開始時間が午後に変更されるのは初めて。関係者からは「迷惑だ。北朝鮮に振り回されている」と嘆く声が上がっている。

 

  市議会の一般質問は通常、午前10時から始まるが、北朝鮮がミサイル発射を予告している時間(午前7時~正午)と重なる。ミサイル発射が確認された場合、万が一の被害発生に備えた情報収集などに当たる必要があり、議会対応をどうするかが課題になっていた。中山義隆市長は4日の記者会見で「市民の安全が最優先。議会とも調整し、ミサイル発射に対応できる体制を作る」と述べていた。

 

 議会運営委員会で鳩間修総務部長は「(発射予告期間は)非常に緊張感が高まる。危機管理対策本部としても十分な対応を取る必要があり(本部長である)市長の職務は非常に重要だ」と強調。一般質問が予定通り行われれば「集中して職務に当たることが難しい」と日程変更の必要性を訴えた。

 

 市議からは「市民には平常心を呼び掛けているのに、あまりにも過敏に対応することの影響はどうか」と疑問視する声も出たが、市の方針を認め、日程変更を了承した。7日の各常任委員会で全議員に説明する。

 

 当初、一般質問初日は4人の登壇が予定されていたが、午後からの一般質問を開始すると、終了が夜にずれ込む可能性があるため、1日3人ずつの登壇に変更することを決めた。このため、一般質問は当初の4日間の予定を5日間に延長する。 石垣市のほか宮古島市、南城市も危機管理対策本部を設置したことも報告された。

 

 6日からはミサイル発射に備え、陸自の連絡員が市役所で常駐の準備作業を始めた。連絡員は発射予告期間、数人が会議室で常駐し、防衛省と石垣市の連絡調整に当たる。海保、消防職員も1人ずつ、同じ場所で常駐する方向で調整している。

2012年

12月

06日

市民「配備当然」 軍事演習と反発の声も PAC3

 北朝鮮のミサイルに備え、4月に続いて地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が石垣市に配備されることについて5日、市民からは「当然」と理解を示す声が上がった。一方で「必要ない」と反対する意見もあった。


 「市民の安全は守らないといけない」。PAC3配備に賛成するのは下里雅彦さん(45)。「配備には大変なお金がかかっていると思うが、準備をすることは必要だ。前回も来ている」と配備に賛成。「自衛隊に対して否定的なのは、市民の中でも一部の人だけではないか」と指摘する。

 

 PAC3などを搭載した自衛隊の車列は市街地を通り、新港地区へ。730交差点やサザンゲートブリッジでは警戒に立つ警察官の姿も。2回目とはいえ物々しい雰囲気に驚いた市民もいたようだ。

 

 横沢信吾さん(68)は「北朝鮮のミサイルに便乗した軍事演習だ。PAC3は命中率も悪く、石垣には必要ない。自衛隊の出入りが激しくなると、隣国との友好や観光がストップする可能性がある」と懸念した。

2012年

12月

06日

離島住民の命守る 西表古見分団に消防車寄贈 損保協会

デモストレーションを行う竹富町消防団古見分団=5日午後、町離島振興総合センター
デモストレーションを行う竹富町消防団古見分団=5日午後、町離島振興総合センター

 損害保険会社で構成する日本損害保険協会(柄澤康喜会長、東京都)は5日、竹富町へ小型動力ポンプ付軽消防自動車1台を寄贈した。同日、西表島の町離島振興総合センターで寄贈式が行われ、配備される町消防団の古見分団員ら関係者が出席した。

 日本損害保険協会では離島への消防施設寄贈を1982年から行っている。これまで町には小型動力ポンプ、小型動力ポンプ付軽消防自動車合わせて10台が寄贈され、今回で11台目となる。

 

 寄贈式で、日本損害保険協会の浅野広視専務理事が川満栄長町長に目録を手渡し、「同事業を末長く続けていかなければと気持ちを新たにした。消防車が皆さんの命と財産を守ってくれることを願う」とあいさつした。

 

 川満町長は「頂いた消防施設は町民の命と生活を守るため、有効かに活用していく。今後も離島に対する深いご理解とご指導、ご支援をお願いしたい」と感謝した。また、総務省消防庁の武田俊彦審議官が祝辞を述べた。

 

 寄贈された小型動力ポンプ付軽消防自動車は小回りが利き、車の後方に小型ポンプを積載している。

 

 配備される古見分団の石原和義分団長は「待ちに待った消防車。地域の安全は自分たちで守るという意識が強くなり、分団員の意識改革にもなる。いざという時に備え、大切に使っていきたい」と意気込んだ。寄贈式終了後は古見分団による放水のデモストレーションが行われた。

2012年

12月

06日

PAC3 新港地区に配備 Jアラート正常に作動 陸自部隊宿営開始

 北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射実験に備え、迎撃用の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)2基が5日、海上自衛隊の輸送艦「くにさき」で石垣市に搬入され、八島町新港地区に配備された。

 

 配備は今年4月以来、8ヵ月ぶり。新港地区では陸自部隊も宿営を開始した。 中山義隆市長は「市民の生命と安心を最優先に考えている」と述べ、自衛隊に全面的に協力する考えを示した。

 

 石垣港では午後2時ごろ「くにさき」が入港し、車両約30台が陸揚げされた。装備を積んだ車両は市街地を通って新港地区に向かい、陸自部隊の展開地へ次々と入った。住民の安全を考慮し、サザンゲートブリッジでは交通規制が敷かれた。

 

 防衛省は石垣市に展開する部隊の人数や装備の詳細などを公表していない。部隊は4月と同様、天幕を張って宿営していると見られる。

 

 この日は、ミサイル発射時に自動的に情報を伝達する全国瞬時警報システム(Jアラート)の試験放送が全国一斉に行われ、石垣市の防災行政無線は修理中の1基を除き、すべて正常に作動した。Jアラートと連動したコミュニティFMの緊急放送、防災情報の一斉メール配信も正常だった。

 

 中山市長は記者会見で、北朝鮮のミサイル発射実験について「大変迷惑している。国際的にも認められないことだ。ぜひ中止してほしい」と改めて求めた。4月の発射時に政府の発表が遅れたことに関しては「今回は迅速に連絡が来るものと思っている」と述べた。市民には「情報は速やかに提供する。ふだん通りの生活をしてほしい」と重ねて呼び掛けた。

 

 防衛省は4月の発射時と同様、石垣市のほか、航空自衛隊那覇基地(那覇市)、知念分屯基地(南城市)、宮古島分屯基地(宮古島市)の県内4ヵ所にPAC3部隊を配備。人員、物資も空自の輸送機などで順次、運ぶ。ミサイルが落下した場合の災害派遣要請などに対応する部隊を与那国町、多良間村にも配備する。

 

 北朝鮮は10~22日の間に南に向けて打ち上げると予告している。

2012年

12月

05日

新石垣空港開港まであと100日を切った…

 新石垣空港開港まであと100日を切った。八重山住民悲願とも言われた新空港だが、貨物や搭乗人数の点から見ると現空港とあまり変わらないことが解ったが、悲観ばかりしていても地域の振興にはならない◆開港を期に来年を産業振興元年と位置づけて産業の方向性の転換を図るべきだ。航空機の大型化が見込めずフライト農業・漁業が難しくなったならば、生果や鮮魚の形ではなく、農水産物を地元で加工し、付加価値をつけて全国に送り出すことを考えるべき◆そのために農・商工業の連携を強力に推し進める方向に産業を転換すれば小さなキャパシティーでも貨物を効率よく搭載でき、雇用拡大にも繋がる◆一度に運べる搭乗人数が変わらなくても、観光客の閑散期の誘客に力を入れ「避寒地」や花粉症の原因となっている杉花粉からの「避難地」としてアピールすることも可能だろう◆また、日本最南端の文化圏として、独自の文化や歴史を学べる「知的観光地」を目指す事も一考に価する。一過性の団体旅行よりリピート率は高いはずで、大規模開発の必要もなく、自然環境も保全できるだろう◆航空機の大きさを悲観するばかりではなく、今後何十年も利用する新空港の能力を見極めた産業のあり方を地元が考え、実践して行かなければならない。

2012年

12月

05日

琉球舞踊で新人賞 平田道場から3人合格

新人賞受賞を報告した(右から)上原さん、平田師匠、長田さん、中村さん=3日夜、平田弘子琉舞道場
新人賞受賞を報告した(右から)上原さん、平田師匠、長田さん、中村さん=3日夜、平田弘子琉舞道場

 玉城流翔節弘子乃会平田弘子琉舞道場の上原有美さん、中村みちるさん、長田麗菜さんの3人が琉球新報社による第47回琉球古典芸能コンクールで琉球舞踊新人賞を受賞した。3日夜、同琉舞道場で受賞報告が行われた。

 

 今回の琉球古典芸能コンクールには、舞踊・三線・箏・太鼓・笛・胡弓の6部門で649人が合格している。平田師匠の踊りに感動し、琉舞を始めたという上原さんは「コンクールはこれまで感じたことのない緊張感だった。間違えずに踊ることだけを考えて踊った」と振り返った。

 

 石川県出身の中村さんは「まさかコンクールに出られるとは思わなかったので、いい経験になった。緊張感や仕事との両立など大変だったが、3人で合格できて良かった」と笑顔を見せた。

 

 長田さんは「妹が琉舞を習っており、私もいつかはやりたいと思っていた。優秀賞、最高賞と上を目指して頑張りたい」と抱負を語った。平田師匠は「この年齢から新人賞に挑戦するのは、精神的にも大変だったと思う」とねぎらい、「今後も琉球舞踊に若い子たちを送り出していきたい」と語った。

2012年

12月

05日

4区は5人の争い 候補者不在 政策浸透に苦慮

 衆院選が4日公示され、八重山を含む沖縄4区には日本維新の会の新人、魚森豪太郎氏(34)、自民党の元職、西銘恒三郎氏(54)、民主党の新人で前南風原町議の大城信彦氏(45)、無所属で前職の瑞慶覧長敏氏(54)共産党の新人で党県委員の真栄里保氏(56)、の5人が立候補を届け出た。

 

 候補者不在の八重山では、各陣営とも突然の解散で十分な準備期間がなく、政策の浸透に苦慮している。与那国町への自衛隊配備などをめぐって政策の相違がある。

 

 4日には西銘、瑞慶覧、真栄里の3陣営が石垣市内で出陣式・出発式を開き、支持者を集めて選挙戦を本格化させた。魚森氏、大城氏は八重山での選挙態勢が構築できていない。

 

 西銘陣営は砂川利勝県議が選対本部長に就任。公明党と保守系市議などを中心に選挙態勢を構築しており、自公の選挙協力体制をバネに支持拡大を目指す。西銘氏は6日に石垣入りし、遊説する予定。

 

 瑞慶覧陣営は高嶺善伸県議が選対本部長に就任。革新系市議や元市議、労組関係者などを中心に、公示直前に選挙態勢を構築した。5日には登野城で事務所開きを行う。瑞慶覧氏は8日に石垣入りし、夜に大川公民館で演説会を開く。

 

 真栄里陣営は共産党の石垣三雄市議が選対本部長に就任。新川の党事務所を拠点に運動を展開する。真栄里氏は5日に石垣入りし、遊説する予定。候補者本人が八重山の有権者に政策を訴える機会はほとんどなく、選挙戦は現時点で盛り上がりを欠いているが、八重山では与那国町への自衛隊配備などが争点になる見通し。

 

 自衛隊配備について西銘、大城氏は賛成、瑞慶覧、真栄里、魚森氏は反対。TPP(環太平洋連携協定)参加について大城、魚森氏が条件付き賛成、瑞慶覧、真栄里、西銘氏が反対。原発については5人全員が「原発廃止」の方向性を示している。

2012年

12月

05日

人権週間で街頭啓発活動 グッズ配布などでPR

パンフレットなどを配布して人権週間をPRした=4日夕、サンエー前
パンフレットなどを配布して人権週間をPRした=4日夕、サンエー前

 人権週間(12月4~10日)がスタートした4日、石垣人権擁護委員協議会(宮良清盛会長)の委員たちが市内大型店舗前でパンフレットやキーホルダーなどの人権グッズを配布、人権週間をアピールした。

 

 この日は2カ所の大型店舗前で啓発活動が行われ、委員たちが買い物客に人権グッズを手渡した。人権イメージキャラクターの「人KENまもる君」も登場し、家族連れなどに人権週間をPRした。

 

 また人権週間に合わせて、4日から10日まで石垣市役所ロビーで、「人権の花」運動作品集の展示が行われており、指定校である石垣小学校の児童の図画、や作文が展示されている。

 

 このほか、5日は与那国町複合型公共施設で特設人権相談所が開かれ、10日は第32回全国中学生人権作文コンテスト県大会の入賞者表彰状伝達式が石垣第二中学校で開催される。

2012年

12月

05日

八重山歴史研究会の皆さんへ㊦ 田島 信洋

 また、この部分を貴研究会は得能氏の発言だという前提で書いていますが、間違いです。出版社が内部で検討すべき問題であるとか、行政が今すぐにも対応すべき問題ではないとか述べていたのは松村氏でした。松村氏は大手出版社勤務の経験がある得能氏の知恵を借りていたのでしょうか。誰がリード役なのか想像させる、興味深い間違いでした。

 

 観光ガイドブックの掲載情報は変更される部分が多くあり、その性格上、常に改訂を求められています。市長名で要請文を届け、誠意をもって説明すれば、出版社は快諾してくれるものと信じています。

 

 改訂費用を請求されるようなアホなことまでして対応するよう、私は市当局に求めたつもりはありません。ちなみに南山舎は、私が批判している碑文の程度まで自主的に書き改めています。

 

 私は「地元研究者が田島氏の本の内容に対して無関心であること」を批判しているわけではありません。私はむしろ関心は高いのではないかと想像しています。私が批判しているのは、関係者が唐人墓について、あるいは開き直り、あるいは沈黙している現状です。

 

 私に過大評価されるような歴史の専門家ではないと謙遜しながら、一方で、学会誌へ投稿してはどうだとか、私の著書は研究者が議論を交わす論文になっていないとか、皆さんは専門家風を吹かせています。

 

 八重山歴史研究会の皆さんが相手にしない私の研究について、市民の皆さんに簡単に紹介しておきます。専門家の論文を手にとって、読み比べて頂ければ幸いです。

 

 アジア関連本で著名な神田の老舗内山書店の『図書』2000年度読書アンケートで、私の『石垣島唐人墓事件』を数多い本のなかからベスト5に挙げた専門家がいます。指摘のとおり、私の本は一般普及書の体裁になっていますが、唐人墓に関して書かれた初めての本であり、唐人墓の背後にあった事件の真相を一般の人々に広く知らしめたという点で画期的だったと自負しています。

 

 さらに、私の2冊の本は、この事件に関する英文史料、『琉球王国評定所文書』第六巻に所収された関連史料を、専門家の誰よりも圧倒的にくわしく紹介する内容になっています。

 

 評定所文書の史料を、時系列に、しかもほぼ全体を、並べなおし、事件の全貌をとらえることができるようにした唯一の本です。また、事件にかかわったリリー号艦長、サラトガ号艦長の事件報告書をすべて訳出して、琉球国側の史料と比較しながら、事件を検証した唯一の研究となっています。

 

 唐人墓期成会が石垣島まつりにあわせて計画していた160年回忌慰霊祭は頓挫しました。期成会は事業終了もできないまま、このまま年を越すと、6年目に入ってしまいます。誤って唐人墓を紹介している観光ガイドブックなどの問題は放置されたままです。

 

 八重山歴史研究会の皆さん、そもそも「史実」とは異なるとして、現在の碑文に書き改められた際、大きな原動力となったのは貴研究会ではありませんでしたか?貴研究会にはその史実を市民に提示する責任の一端がありませんか?

 

 「大規模な苦力貿易反対ののろしが打ち上げられた」と結ばれているこの碑文は、歴史の改ざんまで行われた論文などを参考資料に書かれたのではありませんか?誘惑に負けた西里喜行元琉大教授をなぜ皆さんは批判せず擁護しようとするのですか?その碑文には、唐人のみ霊に哀悼の意を表する慰霊の言葉さえ見当たらないのです。

 

 皆さんは私の反論文を掲載しないよう、地元新聞社2紙に対して堂々と懇請していますが、恥ずかしくないでしょうか。私には異様に思えます。相手の反論を封殺しようとする―いったい皆さんはどこの国の研究会ですか?寒々とした気持ちになります。市民の皆さんは貴研究会の依頼をどう感じたのでしょうか?

 

 ともあれ、貴研究会が協力を拒んでいる以上、私から皆さんにお願いすることはありません。とても残念ではあります。私に貴研究会の活動等に対する批判をした覚えはなく、したがって、批判を続けることなどあり得ません。どうぞご安心下さい。

 

 最後になりますが、いつの日か、私以外のところから貴研究会に対し唐人墓の件について問い合わせや協力依頼があった場合には、地元の歴史研究会として、賢明に判断し対応して頂くことを期待申し上げ、この手紙を閉じさせて頂きます。

2012年

12月

04日

PAC3の再配備検討 防衛省、市に伝える 市長「市民の安全」強調

北朝鮮の弾道ミサイル発射実験通告を受け記者会見する中山市長=3日午前、市役所
北朝鮮の弾道ミサイル発射実験通告を受け記者会見する中山市長=3日午前、市役所

 北朝鮮が通告した事実上の弾道ミサイル発射実験で、ミサイルが八重山に落下する可能性があることを受け、防衛省は3日、石垣市に対し、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の配備を検討する方針を伝えた。決定すれば今年4月以来、8ヵ月ぶりの配備となる。

 

 PAC3を積んだ海上自衛隊の輸送艦は広島県の呉基地を出港しており、配備地は一両日中にも判明する見通し。中山義隆市長は「ミサイルが上空を通過することになるので、市民の安全のため(石垣市への)配備を優先して考えてほしい」と述べた。

 

 防衛省幹部がこの日、市役所を訪れ、PAC3の配備を検討する方針を中山市長に伝えた。これを受け中山市長は午後5時過ぎ、臨時庁議を招集し、幹部に情報を伝達した。

 

 配備が決定した場合、配備地は4月と同じ新港地区になると見られる。中山市長は報道陣に対し「しっかり対応できる体制を作りたい」と強調。市民や観光客には「情報はしっかり提供するので、混乱せず、ふだん通りにしてほしい。過剰に心配して、観光のキャンセルがないようにお願いしたい」と呼び掛けた。

 

 北朝鮮がミサイル発射実験を強行する構えを見せていることについては「人工衛星だと言うが、明らかに長距離弾道ミサイルの発射だ。やめてもらいたい。改めて抗議の意思を表明したい」と述べた。ミサイル発射実験の情報を受け、市は2日、危機管理対策本部準備室を設置した。

 

 PAC3の配備が決定すれば、ミサイルが上空に到達する可能性が高いと判断し、準備室を対策本部に切り替える。

 

 中山市長は3日発表したコメントで①政府に対し、ミサイル発射を中止させる外交努力を求める②万一に備え、市民の生命と安全の確保を最優先し、関係機関と十分な強力を構築する③市民に迅速に情報提供し、万全な対策を図る―などとする方針を示した。

2012年

12月

04日

尖閣寄付金基金設置へ 指定管理者の議案も 12月市議会

市議会12月定例会が開会した(3日午前)
市議会12月定例会が開会した(3日午前)

 石垣市議会(伊良皆高信議長)12月定例会が3日開会した。会期は17日までの15日間。初日は市当局が議案29件を上程した。5日から3日間は常任委員会審査、10日から4日間は一般質問を行う。

 

 上程された議案のうち、尖閣諸島寄付金基金条例案は、尖閣諸島の調査保全などのために寄せられた寄付金の基金を設置する内容。基金の目的は調査保全のほか、港などの水産基盤整備の調査や、その他市長が必要と認めたもの―としている。


 ほかに「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るため関係法律の整備に関する法律」などの成立に伴い、関係条例改正案が上程された。
 一般会計補正予算案は既定の歳入歳出予算に6億3498万円を追加する内容。歳出では生活保護事業、保育所施設整備費、農道災害復旧事業などを計上した。


 各公共施設の指定管理者を指定する議案も提案された。指定管理者は次の通り。▽川平公園・川平公民館(高嶺良晴館長)▽米原キャンプ場・米原公民館(知花忠館長)▽伊野田キャンプ場、玉取崎展望台、唐人墓、崎原公園、平久保灯台、湧川原・市シルバー人材センター(大松安元理事長)▽まちなか交流館ゆんたく家・株式会社タウンマネージメント石垣(玉城亜康代表取締役)

2012年

12月

04日

すぐやる市政に期待する 徳松 信男

 本紙11月15日第1面に石垣市すぐやる課の「発展的解消論も」と大見出しの記事があった。相談件数が年々減少し、維持管理が中心になっているため「維持管理課」に改編するようとの声も出ている。また一方で市民の意見も聞くべきとの声もある。いまや同課の相談内容は他の課に業務を繋ぐ内容が多いという。これまで道路の補修、舗装、防犯灯や街灯の新設、修繕などで市民から感謝されている。


 私自身昨年家の修理で大工に来てもらっていた時のことだが、戸袋内から蜂の大群が飛び出し、私を含め二人の大工が刺され、一日仕事にならず帰ってもらった事があった。すぐやる課に依頼したところ、早速防護服を着た職員が複数の蜂の巣を処理してくれた。

 

 また自宅近くの下水溝が詰まって道路が水で溢れたことがあった。鉄棒でつついても流れが良くならず、これもすぐやる課の専門チームがバキューム車で来てくれ、すぐ水が引いた。私は「すぐやる課ありがとう」と新聞に投書した。

 

 機構改革で維持管理課に名前を変えたら、市民にはわかりづらく、市政サービスについても誤解を招くだろう。担当部署を調べて、そこに当たるのも手数がかかり、気後れするだろう。つなぐ業務も重要だが、すぐやる課ができる市民の相談内容や情報提供などサービスの内容を考えるべきだ。

 

 すぐやる課の「すぐやる」と言うのが重要で、すぐやらないといけないことが多いし、すぐやれないこともある中で、情報などを与える知恵袋の課になることで市民により良い情報を提供できる。また担当部課と協力してすぐやれるようにする業務内容などの方策も検討されていい。

 

 何より「すぐやる課」は石垣市長の選挙公約であった。これだけでなく「すぐやる市政」を重視する現れでありこの姿勢は大事にすべきである。すぐやる市長の異名をとるまでこの課は存続すべきであろう。

 

 例えば11月19日には来年度(2013年11月)に石垣市で行われる日本惑星科学会、及び「プラネタリウム設置期成会」(仮称)のランチミィーティングが行われた。石垣天文台副所長、八重山高校校長、八重山星の会(私を含む2人)、市長、副市長、教育長、観光課職員2人のメンバーが急遽一堂に会し有意義な討論が行われた。この会議の決定はすぐに行われ、多忙な面々の中タイミングを逃さないいい機会であったと思っている。

 

 地元のある政治家によると、政治家は①挑戦するか②言いわけを考えて逃げるか③傍観して何もしないかの三つのタイプに分かれるそうである。うまいことを言ったものだが、挑戦して成功すればいいが、失敗して非難されることもある。政策が手続き上実行できないと上手な言いわけを考える者もいる。傍観する場合は、特定の政治事案に対して問題意識がないか、事なかれ主義に陥っている場合である。

 

 聖書には「偽りの誓いを立てるな、主に対して誓った事は必ず果たせ」とある。またイエス・キリストは「一切誓いを立ててはならない」と言う。(マタイ福音書第5章33―37)

 

 今般、選挙で誓ったマニフェスト内容が実行できないため民主党が分裂した (例えば月26,000円の子供手当や社会保障と税の一体改革等)。また「近いうちに解散する」というあいまいな期日設定をしたが、それでも首相はうそつき呼ばわりされ解散に追い込まれた。

 

 それで今度の選挙では各党とも数値目標を設定する事にとても慎重になっているという。私は守れる見込みのある誓いは立てて実行することはいいことだと思う。第一信用に繋がるし、本人の行動力にも資する事大である。

 

 さて石垣市長は昨年12月に議会で「放送大学分校を設立する」事を言明し、放送大学本部にも行って、その事を約束した。いよいよ約束の期限が迫ってきた。しかし考えてみるに、これはできるという確信があれば、巨額な財源が必要とされるものでもなく、だれに反対されるものでもなく、全市民に歓迎されることであるのは間違いない。

 

 問題は、できないとか間にあわないとかの言いわけを考えないことが肝要であり、誓いを立てたからには何としても実行するために挑戦する姿勢が大事である。小さな行政の中でも、人をまとめるのは容易なことではない。

 

 なぜなら、関係部署に於いて、何かを実行するときにその責任者は、理想的な政策よりもまず先に自分の責任に塁が及ぶ事を考えるかもしれないのである。それでも誓った事は必ず勇気を持って果たさねばならないだろう。

 

 私は石垣市政に於いても市長、副市長、教育長や各所属長が三位一体となって、挑戦し、公約を実現してほしいと願っている。何事も「成せばなる」のである。すぐやる市政の真骨頂を発揮してほしいと強く希望している。

2012年

12月

04日

八重山歴史研究会の皆さんへ㊤ 田島 信洋

 先日、貴研究会の寄稿文「唐人墓に関する対応について」を読ませてもらいました。お互いに意見を交換することは一歩前進であり、お礼を申し上げます。


 貴研究会が長年にわたり研究活動を続け、着実に成果を積み上げてこられたことは衆目の一致するところです。会員のなかにはその研究業績を認められ、立派な賞を受賞された方もおられます。したがって、市民が貴研究会に寄せる期待は大きく、それだけ社会的使命を帯びてくるのは必定です。

 

 これまで私は、唐人墓をめぐる諸問題について、貴研究会には十分すぎる力量があると期待し、協力をお願いしてきました。そして、もうやめようかとそのつど自問自答しながら、地もと新聞紙上で発言を続けてきました。そのなかで、貴研究会から積極的な関与を断る回答文書が届いたことにも触れました。

 

 そして、私は次のように書きました。「まだ一度も議論されたことのないこの事件を、島の歴史や文化、教育に携わる地元の人間が考えないで、いったい誰が考えるのか。島で起きた類まれな事件を、子供たちにどう教えるのか。」この問いは、一般論として、正しいと認めてもらえるはずです。この問いが批判的に響いて聞こえてくるのは、それだけ皆さんに良心と良識があるからだと推察します。

 

 さて、貴研究会について私が言及した部分は、皆さん自身が述べているように、この数行だけです。そのどこに貴研究会の名誉を傷つける言葉があるのでしょうか。私に他意はなく、隠された意図などありません。

 

 たしかに私は、市史編集課元職員、元課長の得能壽美氏、松村順一氏を批判しています。しかし、あくまでも専門家あるいは市職員としての二人の研究や対応を批判しているだけです。貴研究会の会員としての得能氏を批判しているわけでもありません。

 

 東京八重山文化研究会の会員のひとりとメールを交換したことがあります。
 その際、私は唐人墓の現状と課題について同研究会でも考えてもらえないかとお願いをしました。その方は私のメール文のコピーを、月例会終了後、居残った数名の役員の皆さんへ配り、説明しようとしたそうです。その場に得能氏がいました。これが、東京の研究会で「文書」がばら撒かれた事実の経緯です。

 

 この事実をもって、「この件については一切回答しない」と皆さんは全会一致で決めました。あたかも八重山歴史研究会が批判されているかのように錯覚し、貴研究会は得能氏、松村氏の立場を弁護しています。

 

 これらの事実は、唐人墓の現状と課題について貴研究会がどう考えているのか、今回の釈明文のなかでなにも書いてはいませんが、貴研究会の考え方が市史編集課のそれと基本的に同じであったことを、期せずして市民の前に明らかにしてくれました。もっとも注目すべき点だと言えます。

 

 八重山歴史研究会の皆さん、市民の貴重な財産である唐人墓が観光ガイドブックなどで年代以外すべて誤って紹介されているという、国学院大名誉教授の山下重一先生、そして一市民である私の指摘に対し、得能氏が「いちいち個人や組織が答える必要はない」と言い放ちました。

 

 この対応の仕方を適切だったと、皆さんは本気で考えておられるのでしょうか? これは学問研究の話ではなく、公僕としての在り方の問題です。この点に限って、今からでも撤回あるいは謝罪してもらうべきだと、私は考えています。

 

 出版社などへ記述を訂正してもらうよう市当局に私が要請していることについて、「石垣市からは行政の立場では言えないとした回答もあったと思いますが、田島氏はその法的根拠をもった行政の対応でさえ認めません」と、述べていますが、どこからの情報でしょうか。そのような回答を市当局から受けた事実はありません。(つづく)

2012年

12月

02日

新しい診療所が完成 竹富町 X線室など設置 医師住宅も整備へ 3日から開業

テープカットを行う関係者=1日午前、竹富島
テープカットを行う関係者=1日午前、竹富島

 竹富町竹富島の町立竹富診療所が1日、開所した。新診療所で開所式が行われ、関係者や地域住民が新しい診療所の開所を喜んだ。新診療所は旧診療所より1・5倍広く、X線室や感染症患者が発生した場合の特別室などを設置。3日から新診療所で診察が行われる。町は旧診療所を取り壊し、医師住宅を整備する計画。

 

新しい竹富診療所が開所した=1日午前、竹富島
新しい竹富診療所が開所した=1日午前、竹富島

 旧診療所は1978年に建設され、34年が経過。老朽化とともに医師や看護師の住宅整備を進めるため、新診療所が建設された。


 新診療所は鉄筋コンクリート造りで赤瓦を配した平屋。述べ床面積は160平方㍍、総事業費は5350万円。


 X線室は今年度中にレントゲン機器が整備されるほか、感染症やインフルエンザなどの場合に備えて別の入口から入れる特別室、海岸などから運ばれた患者の砂を落とすためのシャワー室も設けられた。診察室や検査室、処置室は広くなり、検察室は検尿などが受け取れるようにトイレが隣接されている。


 開所式では、川満栄長町長や同診療所の堀田洋夫医師、地域関係者がテープカットを行った後、川満町長が「不便をきたしてきた部分がある程度は改善されると考える。新診療所が島民の心の拠り所となり、ますます健康管理に気を付けて長寿の島となることを願う」と式辞を述べた。


 竹富公民館の大山栄一館長は「島の伝統行事などの文化を守っていくためには健康でないといけない。新しい診療所が開所できたことを嬉しく思う」と喜んだ。


 堀田医師はX線室の整備について「私たちには強力な武器になり、診察での判断がつきやすくなる」とし、「若い医師に島で仕事をしたいという人もいる。それまで頑張っていきたい」と力強く語った。


 また新診療所の建設に当たり、用地を提供した亀井康一さんに感謝状が贈られた。

2012年

12月

02日

野鳥観察楽しむ 子ども博物館教室に30人

双眼鏡で野鳥を観察する参加者=真栄里海岸
双眼鏡で野鳥を観察する参加者=真栄里海岸

 こども博物館教室第6回講座「野鳥観察」(主催・八重山博物館)が1日、島内5ヵ所で実施した。小学生5年生約30人が受講し、日本野鳥の会石垣島支部の宮良祐成支部長ら3人の講師から、双眼鏡の使用や鳥類のアドバイスを受けながら観察し、スケッチで記録した。


 野鳥観察は、石垣島の海辺や河川、山地に生息する野鳥観察を通して自然環境を学ぶことが目的。


 観察前に児童らは日本野鳥の会石垣島支部の佐野清基貴副支部長から、島内に生息、飛来する鳥類や双眼鏡の使い方、記録方法を学んだ。


 国内500種の鳥類のうち、石垣島には300~400種類の野鳥が確認される野鳥の宝庫。一年中、生息するカンムリワシやメジロほか、一定時期の季節に飛来する渡り鳥としてアカショウビン、カモ、サシバなど観察できる。


 引き続き、大浜の磯辺川河口、石垣ダム、名蔵シーラ原の水田など島内5ヵ所のスポットで野鳥観察を実施した。


 このうち、八島小東側海岸(真栄里海岸)では、クロサギやキョウジョシギなど渡り鳥が確認され、児童らは野鳥のくちばしや足などの特徴をスケッチで記録していた。

2012年

12月

02日

カンムリワシ大空へ 宮良 野生復帰、今年4羽に

子どもたちに驚いたのか、放鳥は2度失敗。3度目でカンムリワシが元気に飛び去った。保護鳥を抱いているのが佐野代表=老人福祉施設「なごみの里」
子どもたちに驚いたのか、放鳥は2度失敗。3度目でカンムリワシが元気に飛び去った。保護鳥を抱いているのが佐野代表=老人福祉施設「なごみの里」

 石垣自然保護官事務所は1日、保護、治療した国の特別天然記念物「カンムリワシ」を字宮良で放鳥した。野生復帰は今年4羽。


 保護鳥は10月初旬、宮良橋付近で動けなくなっていたのを、会社員新本武志さん(58)=真栄里=が保護、たまよせ動物病院(県野生動物救護獣医師)で治療していた。


 治療後、やいま村で飼育を継続。体力が回復したため、保護された場所の近くで、この日の野生復帰となった。保護した新本さんも招待され放鳥を見守った。「大げさなようだが、自分の子どものようだ。ささやかでも命を守れてうれしい」と新本さん。


 こども博物館の受講生、児童35人も見学、カンムリワシリサーチの佐野清貴代表が野に放った。


 本田師久自然保護官は「この鳥は、交通事故にあったようだ。八重山は希少な動植物が多い。ドライバーはどんな場所であってもルールを守った慎重な運転をしてほしい。野生生物をはねても、故意でなければ罪に問われないので、迅速な通報を」と呼び掛けている。


 保護官事務所によると今年、市内のカンムリワシ保護は11月末で9頭(うち3頭死がい)で現在、1頭が野生復帰に向け飼育が続けられている。昨年は16頭を保護し4頭が野生復帰した。


 放鳥されたカンムリワシはDの文字が刻まれた赤の足環を装着、目撃したら、カンムリワシリサーチ(HP)へのメール提供を求めている。