2012年

4月

30日

避難経路や時間再確認 住民1700人参加 全域対象、初の訓練

自衛隊員と市民が協力し、救援物資を屋内練習場に搬入する訓練を行った(29日午前)
自衛隊員と市民が協力し、救援物資を屋内練習場に搬入する訓練を行った(29日午前)

 石垣市民防災週間(24~30日)に合わせて、大規模な地震と津波襲来を想定した市主催の防災訓練が29日行われた。市内全域を対象とした初の訓練で、断続的に激しい雨が降る悪天候にもかかわらず、約1700人の市民が参加。防災無線などを合図に、各地域の避難所に集まり、避難経路や時間を確認した。市の災害対策本部が設置された屋内練習場では、婦人会や自衛隊などが炊き出し訓練を行った。中山義隆市長は「避難訓練は回数をこなして慣れるしかない。(市民防災週間に)毎年実施する」と改めて防災意識の高揚を呼び掛けた。

 

 訓練では、午前10時に震度6の地震が発生したと想定。3分後には沖縄気象台から八重山地方に大津波警報が発令され、市は防災無線や市中央運動公園のスピーカーなどで住民に避難を呼び掛けた。


 各地の避難場所には、続々と地域住民が集まった。市総務課によると、最も避難者が多かったのは大浜中の339人で、ほかに石垣小248人、石垣中199人、平真小150人、八重農120人―など。市街地から離れた北部地区などの避難所にも避難者が集まった。


 市職員は自らが住む地域の避難所に避難したあと、災害対策本部がある屋内練習場に招集され、206人が集まった。


 各地の避難所で名簿に名前を記入したのは1657人。市によると、名前を記入しなかった市民もおり、実際の参加者総数はさらに増えると見られる。
 津波や地震襲来を知らせる市の緊急情報メールは、登録した1737人が一斉配信を受けた。

 災害対策本部には本部長の中山市長や各部長らが集まり、各避難所の状況報告を受けた。


 中山市長の要請で陸上自衛隊第15旅団(那覇市)が災害派遣されたと想定。隊員は大型トラックで救援物資約100箱を屋内練習場に運び、市民とともに搬入した。また、市婦人連合会、女性防火クラブと協力し、約300食のカレーを炊き出し、訓練参加者に配布した。


 北部の明石地区が孤立したと想定し、陸自の輸送ヘリCH47が住民を市中央運動公園に運ぶ予定だったが、悪天候のため中止された。


 3人の子どもと妻を連れて屋内練習場に避難した市職員の本原弘也さん(38)=平得=は「家から避難場所まで5分程度だと思っていたが、実際には10分かかった。いざという時に備えて、いい機会になった」と話した。

2012年

4月

27日

保護者 擁護論相次ぐ ゼロ校時手当 「高くない」

 県立高校の教員が「ゼロ校時」と呼ばれる早朝講座の手当を、県教育委員会の承認を得ず保護者から受け取っている問題で、八重山の保護者からは「先生はよくやってくれている」「(手当は)高いと思わない」などと擁護する意見が相次いでいる。「情報がないのでよく分からない」という困惑の声もある。

 

 「ゼロ校時」は八重山の1校で実施されており、担当する教員は50分で3千円を受け取っている。沖縄本島のPTAからは「民間の自給に比較すると高い」などと追及する声が上がっている。


 この問題について、早朝講座に子どもを通わせている石垣市の男性は「学校から説明があるのを待っている。学校から話を聞かないと分からない」と言葉少な。「教員に手当が出ていたのは知っているが、額は知らない」と言う。


 別の保護者の男性は「国公立大の合格者が増えたのは早朝講座のおかげだ。手当が高いとか言わないでほしい」と、本島の保護者から上がっている批判に不快感を示す。「先生は、小さな島でよくやってくれている。ほめるべきだ」と語気を強めた。


 保護者によると、八重山では、早朝講座や夏期講座、冬期講座、各種模試などで高校に支払っている納入金は年間約6~7万円。


 保護者の女性は「早朝講座は受益者負担なので、保護者が(手当を)を出すべき。うちは子どもを塾に行かせているわけではないので(手当が)高いとは思わない。(教員は)手続きを誤っただけだ」と指摘した。


 卒業生を保護者に持つ男性は「子どもが早朝講座で成長していることには感謝している。PTAの支払いは総会で承認も得ている。先生が子どものために頑張っていることはよく分かるので、そこまで追及する必要はないのでは」と報道を疑問視した。

2012年

4月

27日

自衛隊配備 再考を 与那国島インビ岳 「希少種が生息」 トンボ学会沖縄

記者会見する渡辺部会長ら=26日午後、市役所
記者会見する渡辺部会長ら=26日午後、市役所

 日本トンボ学界沖縄希少種部会の渡辺賢一部会長ら研究者3人が26日、石垣市役所で記者会見し、与那国島での自衛隊施設建設計画について「候補地周辺には希少種が生息している可能性が高く、計画は見直すべきだ」と訴えた。


 同学会など5学会は昨年12月、日本分類学会連合(25学会)は今年1月、それぞれ防衛省に対し、建設候補地のインビ岳周辺森林に、国内稀少野生動植物種のヨナグニマルバネクワガタが生息していると指摘。


 自衛隊配備計画の策定に当たっては、生態系への影響を最小限度に抑えるよう要請した。


 これを受け、渡辺さんら地元の研究者3人は今月25、26の両日、与那国島を現地調査した。


 調査ではクワガタは発見できなかったが、渡辺さんは「インビ岳周辺の生息環境は、現在でも危機的な環境。国が施設を造ることで、希少種の絶滅を促進することになりかねない」と危ぐ。


 理学博士の屋富祖昌子さんは「インビ岳だけではなく、島全体が絡み合って与那国の生物相を作っている」、農学博士の照屋匡さんは「これ以上、環境に手をつけるのは危険だ」と述べた。

2012年

4月

26日

本マグロの水揚げ始まる 25日、286㌔の大物

 今期の本マグロ漁がはじまっている。25日午前9時頃、八重山漁協所属の覚佳丸(さとよしまる:嘉手苅覚船長)が八重山漁協岸壁に接岸。同漁協で今期2本目となる本マグロ(クロマグロ)を水揚げした。=写真=重さは286キロ、長さ230センチ。一目で300キロに近い大物とわかるサイズに、セリ場内は活気がみなぎった。


 今期最初に水揚げされた本マグロは、延縄でかかってから時間がたっていたため、値段はキロ5000円停まり。今回は生きた状態で捕獲したため、鮮度も十分で値段に期待がかかる。


 この日の本マグロは、あっという間に梱包され、東京の築地市場に航空便で送られた。例年、この時期に本マグロ漁が活況を呈する八重山漁協。6月中旬まで本マグロ漁が行われ、最初は高値市場となる本土への出荷が続くが、捕れる数が増えれば、やがて地元でも出回る日が来る。市民に待ち遠しい日でもある。

 

2012年

4月

26日

新空港に国際定期便を 海外で誘客活動へ 宮平会長を再任 市観光協会

石垣市観光協会の通常総会が開かれた(25日午後)
石垣市観光協会の通常総会が開かれた(25日午後)

 石垣市観光協会(宮平康弘会長)の2012年度通常総会が25日、市内ホテルで開かれ、事業計画を承認した。事業計画では、来年開港する新石垣空港に国際定期便・チャーター便を就航させるため、台湾、中国(上海・北京)、韓国、香港で誘客活動に取り組むことも盛り込んだ事業計画を承認した。また、今年の入域観光客数70万人の目標達成に向け「全力を挙げて取り組む」とした。

 

 役員改選では宮平会長を再任した。沖縄観光コンベンションビューローが欧州や米国で行う誘客キャンペーンにも参加する。前年度設置した「ウェブ委員会」を中心に、観光情報の発信を強化。ホームページを中国語、韓国語に対応させる。
  星空など八重山独自の資源を活用した体験型・滞在型観光メニューの開発も進める。


 新空港開港後が市や八重山圏域に与える影響について「さまざまな観点から検証を行い、地域経済振興を目指した各種要請活動にも積極的に取り組む」とした。
 国が進める公益法人制度改革に対応するため、検討委員会を設置し、来年度からの組織改変に向けた取り組みも進める。


 宮平会長は開会のあいさつで、3月の入域観光客数が対前年同月比で13%増加したと報告、「久しぶりに対前年同月比を上回った。この先は前進あるのみ。八重山を全国、全世界にPRし、満足度の高い観光地にしたい」と呼び掛けた。


 役員改選では、副会長に高嶺良晴さん(川平マリンサービス代表取締役)、大松宏明さん(八重山観光フェリー常務取締役)、兼島英樹さん(石垣やいま村代表取締役)を再任、新たに羽地宏幸さん(ホテル日航八重山副総支配人)、浦崎肇さん(あじ彩石垣島社長)を選任した。

2012年

4月

26日

もうすぐ子どもの日 園児歓声 ゆらてぃく市場 こいのぼり掲揚

 ○…「わァー。上がった」。JA「ゆらてぃく市場」のこいのぼり掲揚式が25日、構内であり、地域の保育園児がひもを引き、色鮮やかな「こい」を空に泳がせた。


 ○…子どもの日を前に、ちびっ子の健やかな成長を願い企画。はとぽっぽ保育園(仲筋広美園長)と新栄保育所(下地京子所長)の園児合わせて46人が集まった。


 ○…式で、JAの下地義次・地区本部長と大島正嗣・生産者会長があいさつ。「野菜をたくさん食べて元気になって」とカレーセットとお菓子を園児にプレゼント。笑顔を広げた。

2012年

4月

26日

慶良間で何が起きたのか① ―人間の尊厳を懸けた戦い― 上原 正稔

 はじめに、2011年1月31日ぼくは琉球新報を憲法の表現の自由違反と著作権侵害で訴えた。その内容は慶良間の〝集団自決〟の真相を伝えようとする一作家を封殺そして弾圧する新聞社の横暴ぶりを告発するものだった。―これだけでも前代未聞の一大事件だが、沖縄の新聞社もテレビも黙殺を続けてきた。そんなわけでぼくの戦いを知る沖縄の人々はほとんどいなかった。そんな中で八重山日報が去る一月と三月に江崎孝さんの〝上原正稔の挑戦〟を掲載し、そのニュースはあっという間にインターネットを通して全国に広がった。琉球新報も沖縄タイムスも自分たちの都合の悪いニュースは一切黙殺を続けている。しかし、今、八重山日報に続いて、五月十日には『うらそえ文藝』が江崎孝さんの八重山日報の「上原正稔の挑戦」論考の縮刷版を発表する運びになった。


 読者もよくご存じのように教科書問題では八重山日報は傲り高ぶった沖縄タイムスと琉球新報に対し、敢然と「真実の報道」を続け、見事に勝利したと言ってよい。真実は多数決で決まるものではないことを証明したのだ。


 ぼくの数えるほどしかいない友人らはぼくのことを「勇気がある」と評するが、それは勇気ではない。人のために尽くす、自分のために尽くすな、とぼくの尊敬するロジャー・ピノー先生から教えられた。その言葉を守っているだけだ。「集団自殺」の問題は実は「自分自身のために尽くしている」琉球新報と沖縄タイムスに対する「人間の尊厳を懸けた戦い」なのだ。それをこれから伝えよう―


 2006年初頭、ぼくは琉球新報の編集長から沖縄戦の長期連載を依頼された。何年でも自由に続けてくれ、ということだった。それだけぼくを信頼してくれていたのだ。第一弾としてその年の四月から年末まで「戦争を生き残った者の記録」147回を発表し、好評を博したと言ってよい。何の問題も起きなかった。第二弾の「パンドラの箱を開ける時」が2007年5月末から始まり、その冒頭でぼくは次のように予告した。


 「第二話 慶良間で何が起きたのかは今、世間の注目を浴びている〝集団自決〟についてアメリカ兵の目撃者や事件の主人公たちの知られざる証言を基に事件の核心を突くものになるだろう。」だが、第二話が発表されることはなかった。ぼくの物語はその後、四ヶ月間中断した。一体何があったのか。ぼくの連載の新担当者となっていたМ記者には多くの原資料と一週間分の原稿を渡していた。その時、Мはこれはおもしろそうだな、と嬉しそうに言った。そして翌日上京することになっていると話した(東京で何があったのか、誰に会ったのか、そのうち明らかになるだろう)。六月十五日(金)のことだった。ところが、六月十八日の月曜日、Мから新報社に来てくれ、と連絡が入った。新報社に着くと、Мはヤケに威張った調子で、ぼくを編集部の上の階の空き部屋へ連行した。そこには顔見知りの編集記者三人が難しい顔をしてぼくを待っていた。Мはいきなり言った。「第2話は載せないことにした。」「何だと!どういうことだ。」ぼくは怒鳴った。記者の一人が「新報の編集方針に反するからだ。」と冷ややかに言った。別の記者は「君は何年か前に同じ記事を書いているじゃないか。重複は許さん。」ぼくは言った。「それは君らの屁理屈だ。僕は第1話の伊江島戦でも日本側とアメリカ側の両方の資料を使っている。その一つは既に新報で発表している「沖縄戦ショウダウン」を使ったぞ。第2話も「沖縄戦ショウダウン」や多くの資料を使って4、50回の長編にして赤松、梅澤の名誉を回復するものにするつもりだったのだ。その資料はМにも渡している。彼は喜んでいたぞ。」だが、四人組はできんものはできんの一点張りで前に進まない。ぼくは言った。「君たちにはぼくの連載にストップをかける権利があるのか。表現の自由の権利を侵しているんだぞ。ぼくは記者会見でこれを発表する。」一人の記者(現編集局長)があわてて「記者会見はやめてくれ」と言った。話は決裂した。


 こうして6月19日から始まることになっていた「慶良間で何が起きたのか」が発表されることはなかった。翌日から予告を読んで期待していた読者から新報に抗議や問い合わせが殺到し、新報社内は騒然となった。ブログで毎日のように「パンドラの箱…」を追っていた江崎孝さんもそんな読者の一人だった。一般の読者は気づかなかったが、彼は「言論封殺」が起きていることをいち早く悟っていた。そのことは「上原正稔の挑戦」で詳しく述べられている。産経新聞の小川さんも同様だ。二人とも報道に関わっているから敏感なのだ。


 実はこの時期2007年6月は琉球新報と沖縄タイムスが「集団自決には命令があった」とする大キャンペーンの真っ最中にあったことを忘れてはならない。3月31日政府が「教科書から集団自決の軍命削除」の記事が新報、タイムス両新聞で大々的に報道され、大キャンペーンが始まっていたのだ。新報とタイムスはオピニオンリーダーとしてその社説や社会面、文化面で各市町村に働きかけ、8月までには全市町村が「集団自決には軍命あり」の決議が出されているという異様な状況だった。しかもその議決文がほとんど同じ文面を並べている始末だった。


 「パンドラの箱…」が中断し、読者からの抗議や問い合わせが殺到しても琉球新報が上原正稔の筆を折っても図々しく構えていた理由もそこにある。中断から四ヵ月後、Мが連載担当から除され、連載を再開することにし、読者には申し訳ないが「慶良間で何が起きたのか」は飛ばすことになった。        (つづく)

2012年

4月

25日

民間感覚「高過ぎる」 那覇西高校PTA 手登根安則会長(48)

 県立高校の教員が「ゼロ校時」と呼ばれる早朝講座で保護者から手当を受け取っていたことは、以前から問題だと指摘していた。本土では、こうした事例がないことを知っていたからだ。教員が早朝講座や課外授業で手当を受け取っているのは、沖縄と九州の一部しかない。


 教員には、時間外勤務の手当として給与に4%を上乗せした『教職調整額』がある。従来、早朝講座は時間外勤務だというので、教員は保護者から手当を受け取ってきたが、どこまでが教職調整額でカバーされる時間帯なのかはっきりしない。保護者も、どこまで報酬を支払っていいのか見えてこない。


 那覇西高の教員は45分の早朝講座で3千円を受け取っているが、民間の(時給の)給与水準からすると、あまりにも高い。今年2月、「金額で歩み寄りはできないか」と学校に持ちかけ、評議員会で話し合ったのが今回の問題の発端だった。


 教員は「ぼくたちは特別職だ。カウンセラ―は1時間で5千円取る。ぼくたちは安いほうだ」と言った。私は、あいた口がふさがらず「PTAのお母さんは昼間働いて、ご飯を作ってこの会議に参加し、帰宅してから片付けをしている。そんなお母さんたちこそ特別職だ」と反論した。


 「手当をもらえないならゼロ校時には協力しない」という教員もいた。「ゼロ校時がなくなると、子どもの深夜はいかいが増える。勉強について行けない子が出て、国公立大に行く子が激減する」とも言われた。まるで脅迫だ。


 那覇西高は、県内で最初に早朝講座をスタートさせた高校だ。それから各高校に広がった。20年前は全県で200人程度だった国公立大の進学者が、現在では千人に増えた。学校側は「ゼロ校時の効果だ」と言うが、この20年で変わったのは、進学塾が増えたことだ。国公立大の合格者の9割は進学塾に通っている。ゼロ校時だけが理由というのはナンセンスだ。


 私は教員に支払われた報酬について「基準を出してほしい」とPTA事務担当者に要求したが「ない」と言われた。何と、手当の受け渡しは口頭での伝承だったのだ。


 学校側は、PTAからのお願いでゼロ校時が始まったような話をしているが、学校とPTAがゼロ校時について交わした覚え書きもない。ゼロ校時がPTA主催だというのは、教員が手当をもらうための方便ではないか。最初から手当ありきの悪しき慣習だったのだと思う。

ゼロ校時は1校時に 結果責任の仕組みを

 ゼロ校時は子どもの学力を上げるためというお題目で始まったが、それから20数年、沖縄の学力はどうなったのか。全国で最下位だ。学校は「子どもがついてこれないから、本来なら授業時間で教えることを、ゼロ校時で教えている」と言う。しかし本来は授業で教えることをゼロ校時で教えているなら、課外授業として親に手当を請求するのは、理屈に合わない。悪く言えば、指導力不足を親に負担させている。ゼロ校時は通常の授業の延長だと言っているうちは、学力は伸びない。


 全県で年間1億円余が教員に支払われながら、なぜ沖縄の学力は全国最下位なのか。よしんばゼロ校時がPTAからの依頼だったとしても、結果を出していると言えるだろうか。


 沖縄の教員は、手当を受け取る慣習の中で、自らの資質を高める努力をおろそかにしてこなかったか。本土のように、信念を持って子どもに体当たりする先生がいれば、手当を出さなくても学力は伸び、合格者が増え、先生は誇りを得る。沖縄にはそれがない。「金ありき」はいかがなものか。


 個人的な意見だが、今回の問題の責任は県教委と学校にあって、現場の教員にはあまりないと思う。教員は最初からお金をもらうことが慣習になっているシステムに組み込まれてきたのだ。おかしいと思っても、自分だけもらわないことはできなかっただろう。


 県教委の職員はほとんどが教員出身で、自分も学校現場で手当をもらい、事実関係は認識していた。なのに、コンプライアンス(法令順守)に配慮しなかった。県教委と学校の責任は重い。


 しかし私は、ゼロ校時は継続するべきだと思う。学力や生活習慣の向上に一定の効果がある。ただ、その中の生活習慣については、親がお金を払ってやるべき事ではない。親の家庭教育の範疇(はんちゅう)に入ることだ。親にも危機意識がなく、安易に学校任せにしていた。


 親が手当を払うにしても、どの時間帯までが教職調整額でカバーされているのか、根拠をはっきり示し、金額は県内一律にしてほしい。PTAの財力、手当額の大小で、公教育の場で格差を作り出すことは、望ましくない。


 有志の会は、ゼロ校時の手当は上限でも千円、下限はゼロ(無報酬)が妥当だと考えている。PTAは役所ではないから、民間の基準で支払えばいい。教員がどうしても、もっとほしいというのであれば、公費負担にするべきだ。そのときは一緒に要請してもいい。


 沖縄は、朝が早く昼間が長いという特色がある。私は県教委に、ゼロ校時は1校時にするべきだと提案している。授業開始を繰り上げれば、ゼロ校時は時間外勤務ではなくなる。その分、授業が早く終わるので、課外授業や部活も早く始められる。


 子どもから必要とされる教員は、県に兼職兼業願いを出して、堂々と有料の講座を開けばいい。


 ゼロ校時の代わりに、校内でPTA主催の進学塾を開いてはどうか。外部から民間の塾講師を招く。学力のレベルを高めるために、徹底的に指導してもらう。


 教員に対しては「結果を出せなかったから辞めろ」とは言えないが、外部講師であれば、結果を出せないなら責任を追及し、契約を打ち切ればいい。保護者が出す報酬の効果が、手に取るように分かるはずだ。


 子どもを全国最下位の学力から救い出すためなら、PTAはお金を惜しまない。
 教育の現状を変えるために、多くの人たちに有志の会(℡090―8305―4896)に参加してほしい。   (談)

2012年

4月

25日

「明和」しのび 防災誓う タフナー原で慰霊祭 200人参列 「大切な命 守る」

遭難者のめい福を祈念し献花する参列者=24日午後、宮良
遭難者のめい福を祈念し献花する参列者=24日午後、宮良

 

 1771年(明和8年)に八重山を襲った「明和の大津波」の犠牲者9300余のみ霊を慰める明和大津波遭難者慰霊祭(石垣市主催)が24日、市内宮良のタフナー原にある明和大津波遭難者慰霊之塔で開かれた。行政関係者や一般市民ら約200人が参列。遭難者のめい福を祈念し、防災に対する認識を新たにした。

 

 参列者全員で黙とうを捧げ、中山義隆市長は「今般の教訓を踏まえ、今年1月に市地域防災計画を改訂した。各種災害が発生した際は各地域の実情に即した計画のもと、市民の生命と財産を守るために行政として万全の対策を迅速に講ずるよう努めていく」と式辞。


 代表献花に続き、砂川奈芹さん(大浜小6年)が「今日の日を機に」、浦内桜さん(白保中3年)が「明和の大津波」、新垣武康君(八重山商工2年)が「私たちにできること」と題して作文を朗読した。


 このうち、砂川さんは「1人1人の大切な命を守るために、防災への意識を高めていきたい」と強調した。


 大東吟道会八重山支部(石垣ハツ支部長)は牧野清さんの「慰霊の塔に寄す」の詩吟を奉納。関係機関・団体代表や一般参列者が献花し、静かに手を合わせた。


 明和の大津波 1771年4月24日に発生した大地震で、八重山の島々に大きな被害をもたらした。記録によると、宮良牧中では波の高さが85・4㍍に達し、遭難者は石垣島で8813人と当時の島内人口の32・2%に達した。犠牲者数は、八重山諸島全体で黒島293人、新城島205人などを合わせて9313人とされる。牧野清さんら有志が中心となり83年、期成会が慰霊之塔を建立し、慰霊祭を開いてきた。慰霊祭は93年から市主催になった。

2012年

4月

25日

共同購入 固執せず 寄付集め「現時点なし」 中山義隆市長会見 都知事尖閣発言

記者会見で石原都知事との会見について報告する中山市長=24日午後、市役所
記者会見で石原都知事との会見について報告する中山市長=24日午後、市役所

 東京都が尖閣諸島を購入する方針を示したことをめぐり、石原慎太郎都知事と会談した中山義隆市長は24日、市役所で記者会見し「都と共同購入できるならやりたいが、地権者の意向が第一。現段階ではこだわっていない」と述べ、必ずしも市と都の共同購入を主張しない考えを示した。


 ただ、共同購入が決まった場合の財政負担については「市の財政では厳しい。ふるさと納税などで基金を作って(寄付を)募集する形になると思う。現時点では、すぐに寄付を集める考えはない」とした。


 尖閣諸島で野生のヤギが繁殖し、生態系に悪影響を及ぼしているとされることについて石原都知事は「都には、小笠原諸島の世界遺産登録時にヤギを駆除したノウハウがある。尖閣諸島でも市と協力して実施したい」と述べたという。


 石原都知事は市との連絡を緊密にするため、都職員を市に派遣する可能性も検討する考えを示した。


 中山市長は石原都知事に対し、県立八重山病院の医師不足問題を説明し「都職員の医師をローテーションで派遣できないか」と改めて要請した。


 都の尖閣諸島購入に、中国や台湾が反発していることについて中山市長は「国内の個人所有の土地を都が買うことに、外国から意見を言われる筋合いはない」と指摘。


 尖閣諸島を購入することによる都民の利益については「都民のエネルギーや食料などを運んでいるタンカーが南西諸島の沖合を通っている。供給ラインを守るという意味では都民の利益に資する」と述べた。

2012年

4月

25日

東京都の尖閣購入に賛成 宮良 長和

 石原知事の都による尖閣諸島購入決定に全面的に賛成である。政府が腰抜けだから見かねてそうしたのだろう。現在個人の所有だそうであるが、それよりは先ず都が、将来は国有にした方がいい。


 新聞によると今頃になって石垣市も共同所有したいとの声も聞かれるが、市議会には政府や朝日新聞と同じく、こんにちに至るまで、世界の国々の公正と信義を信頼し、中国を刺激しない方がいいと考えている人々も居るし、購入代金の負担に異を唱える欲張りも居るだろう。だから市に声をかける必要はない、市議会の決定など待っておれば時間がかかるだけである。都と寄付だけでさっさと購入すればいい。


 さて購入に際して広く一般国民から寄付を募るとのこと、大いに賛成である。都民にだけ負担させる筋合いのものではない。私も身近な市民として、分相応に協力したい。


 最後に我が国にも石原知事のような硬骨漢がまだ残って居ることを喜び、深く敬意と感謝の意を表明する者である。

2012年

4月

25日

石原慎太郎東京都知事 ありがとう 石垣 敦子

 ある朝、とびこんできたニュースに何とも言えない充実感が心の中に広がっていくのを感じながら、テレビの画面に釘づけになりました。


 「尖閣諸島を東京都が買い上げる」という石原東京都知事の発言に「あーまだ気骨と信念のある政治家が日本にもいるのだなー」と感動したのは言うまでもありません。
 志を忘れ、風にそよぐような政治家の多い中で一筋の光をみたようで嬉しくなりました。


 石垣島に住み、尖閣諸島を身近に感じる私たちにとって、平気で領海を侵犯し、日本の領土も自分の国の領土と言い張る中国に対し、「領土問題は存在しません」と弱々しい態度で発言する政府首脳を見るにつけ、そのうち石垣島や宮古島は近い将来、中国の領土になってしまうのではと心配していました。


 そのような矢先に、石原東京都知事の発言は「心強く、たのもしく」希望を私たちに与えてくれました。


 がんばれ!石原東京都知事! と心の底から声援を送り、感謝を申し上げたいと思います。


 ところで、最近の私たちの日本の現状を振り返るとき、一応、平和と繁栄の中にいると言えるでしょう。


 それなのに、どうして私たちは、暗い気持ちの中に日々を過ごしているのでしょうか。
 経済に目を向けると、不況の風は一向に治まりません。


 同じく、国の政治や地方の政治に目を向けても、営利営略、人のあげあしをとり、喜々としている様子は、政治家としてスケールが小さく、このレベルかと呆れている日々です。


 とりわけ、外交では、はっきり言って腰抜けで中国・韓国・北朝鮮にやられっぱなしです。そんな私たちの国ですが、どこかに「希望の芽」が膨らんでいるとすれば、期待できるのが石原東京都知事や橋下大阪市長の国民や国家を思う強い気持ちだと思うのです。


 明日の見えない日本に、日本を変え、国民・市民を幸せにする、そんな政治家がたくさん出ることを待ち望んでいます。


 中国は世界第二位の経済大国になりました。世界の各地で活躍する華僑や中国マネーは、尖閣諸島が個人有地と知れば、あらゆる手段を使ってでも尖閣諸島を手に入れるはずです。


 今回の東京都知事の英断は、国を動かし、県や市を動かし、私たち石垣市民の心を大きく揺れ動かし希望の灯りをともしていただきました。


 ぜひ、確固たる態度で国や東京都は尖閣諸島を買い上げ、中山義隆石垣市長と連携を深めていただきたいと思います。


 自分の国は自分で守るしかないという事を私たちはもとより、政治家の皆様は、肝に命じていただきたいと思います。


 石原東京都知事の力強い発言が投げた波紋は確かにあるでしょう。しかし、今回の発言が国や沖縄県、石垣市に与えた勇気と希望は大きな収穫だったと思うのです。


 どうか、多くの人々の英知で尖閣諸島がよい漁場として、海人の人たちが安心して漁のできる、みのり豊かな漁場として利用できることを心から期待しています。
 石原東京都知事、ありがとうございます。

2012年

4月

24日

PAC3協力に謝意 田中防衛相、3市町に 

 田中直紀防衛相は23日午前、石垣市役所で中山義隆石垣市長と会談した。北朝鮮が人工衛星と称したミサイル発射に備え、石垣市などに配備した地対空誘導弾パトリオット(PAC3)に関し、市の協力に感謝の意を伝えた。与那国町では外間守吉町長に対し、南西諸島の防衛力強化に向け防衛省が新設を進める沿岸監視部隊の受け入れを要請した。

 

 中山市長との会談で田中防衛相は「部隊の展開から撤収まで円滑にできた。市民の協力に感謝する。今後も国民の安全と生命財産を守る業務に努めたい」と伝えた。


 東京都の石原慎太郎知事が表明した尖閣諸島の購入方針については、会談後、記者団に「政府全体で考えること。防衛省として特に具体的なことは考えていない」と述べるにとどめた。中山市長によると、会談では話題に上らなかったという。


 中山市長は田中防衛相に「迅速な展開で、石垣にPAC3を配備していただいたことに感謝したい」と伝えた。県立八重山病院の医師不足問題も取り上げ、防衛省の医官などを派遣できないか検討を求めた。


 会談後、報道陣に対し、PAC3と自衛隊配備の関連については「ぜんぜんリンクしない」と否定した。


 田中氏は引き続き川満栄長竹富町長と会い、ミサイル発射情報の公表遅れを指摘され「検証して次に生かしたい」と釈明した。


 川満町長は会談後「国民の命を守ることは町にとっても大きな仕事。国は国防の観点から、ぜひしっかりと認識して今後とも任務を遂行してほしいと要望した」と述べた。


 田中防衛相はこのあと与那国町を訪れ、外間町長と会談した。午後には宮古島、那覇両市を訪問した。

2012年

4月

24日

災害情報を一斉配信 きょうから試験運用 携帯電話メールで

 石垣市は、災害などが発生した場合、災害情報を携帯電話にメールで一斉配信するシステムを導入し、24日の防災訓練から試験運用を開始する。今後、メールで安否確認ができるシステムも構築する予定。メール配信を受けるには、あらかじめ名前などを登録する必要があり、市総務課は「素早い災害情報収集のためにも、ぜひ登録してほしい」と呼び掛けている。

 災害情報の一斉メール配信システムは、国のICT基盤整備事業で補助を受けて導入。配信する情報は緊急地震速報や津波警報のほか、台風時の暴風雨、洪水、竜巻警報などの気象警報も含まれる。


 人工衛星を使って国が緊急情報を発信するJアラート(全国瞬時警報システム)や、市が各地に設置したスピーカーで注意を呼び掛ける防災無線と連動し、同じ内容をメールで携帯電話に配信する仕組み。


 来月までにJアラートとの接続が完了し、本格運用が始まる予定。
 登録は携帯電話からインターネットの専用サイトにアクセスして行う。すでに受付を開始した。市は、携帯電話のカメラにかざすことで自動的にサイトにアクセスできるQRコードをチラシに印刷し、全世帯に配布する。


 市は24日と29日に行う防災訓練で、訓練情報を試験的に配信する予定。
 災害時、家族や知人と連絡が取れなくなった場合に備え、災害情報の配信を受けた人が、自らの安否情報を送信できるシステムも今後、構築する。
 登録方法や注意事項は市ホームページにも掲載している。

2012年

4月

24日

移転場所を答申 審議委 防災対策が条件 適地は西表島大原 竹富町 

答申を提出した町役場移転審議委員会の那根委員長=23日午後、町長室
答申を提出した町役場移転審議委員会の那根委員長=23日午後、町長室

 竹富町役場移転審議委員会(那根操委員長、委員33人)は23日、町庁舎移転場所の選定について、西表島大原の離島振興総合センター北側隣接地が適地とする答申を川満栄長町長に提出した。審議会は1月31日に川満町長から諮問を受け、4回の委員会で10カ所の移転場所から選定を審議。一度は答申を見送る形となったが、審議委員の無記名投票により同地に決定した。答申には、地震や津波などに自然災害に対する必要な防災対策を講ずることを条件としている。

 

 那根委員長は「町民からは島々間の交通整備をきちっとしてほしいという多くの意見があった。また、職員が安心して働ける庁舎を早目に建設してほしい」と述べた。


 川満町長は「いろいろな意見が出る中で、1つの結論を出してくれた。結論を活かすべく、最大最善の努力をしていきたい。町民の希望が叶えられるように、職員一丸となって取り組んでいく」と話した。


 また、「島々間の交通整備については、政策として位置付けて取り組む。地域に入り、色々な意見を聞いていく」とした。
 答申を受けた町は、5月から各島で役場移転説明会を実施する。

2012年

4月

24日

「スプライト」撮影 県内初か 平得の本宮信夫さん

「スプライト」と呼ばれる発光現象
「スプライト」と呼ばれる発光現象

 

 11日の夜、NPO法人八重山星の会会員の本宮信夫さんが自宅(平得)に設置した流星観測用カメラで、「スプライト」と呼ばれる珍しい発光現象の撮影に成功した。本宮さんによると県内では初めてで、国内では最南端での観測としている。


 同夜、スプライトは合計4回観測され、いずれも尖閣諸島付近の東シナ海南部で発生していたと推定。


 スプライトとは、宇宙とも地球ともつかない境界付近の、いわゆる「宇宙の渚」で起こる発光現象のひとつ。宇宙の渚での発光現象としては、このほかにオーロラなどがある。スプライトは雷雲から上方に向けての放電と考えられている。


 今回の観測は、パソコンに接続した高感度ビデオを動かし続け、動くものがあった時に、その前後の映像を記録する、タイムシフト動体録画という方法で撮影された。

2012年

4月

23日

「力出し切った」 佐藤優香

 スイムからトップ集団に入り、バイクでもトップの位置取りに加わった。表彰台を狙っていたが、総合順位は6位。「身体をリセットして臨んだが、表彰台に立てなかったことが悔しい。課題もあるが、力は出し切った」


 スイムラップ18分4秒、バイクラップ1時間12分6秒とどちらも上位で通過。ランで上がれず36分、トランジットを含めた総合記録は2時間6分55秒となった。


 インタビューに対し、「着々と上にあがっていることは感じる。前進しているが、もう少し高い前進をしないといけない」と語り、「オリンピック選考はあと2戦しかない。諦めずに死ぬ気で練習して、チャンスを繋げていきたい」とオリンピック出場に向けて意気込んだ。

2012年

4月

22日

トライアスロンきょう号砲 W杯87人、一般429人エントリー アスリートが熱い戦い展開

受付前にバイクを点検する参加選手=市総合体育館
受付前にバイクを点検する参加選手=市総合体育館

 

 石垣島トライアスロン・石垣トライアスロンワールドカップ2012(主催・同組織委員会)が22日、登野城漁港で号砲。今大会、ワールドカップは女子30選手、男子57選手の計87選手がエントリー。一般参加のトライアスロン大会にはエイジ1257人、リレー429人(143組)の計1686人。一般参加のトライスロン大会は午前8時、ワールドカップ女子は午後1時、男子は同3時45分にスタートする。登野城漁港を発着点にスイム、バイク、ランの51・5㌔の距離で石垣島を舞台にアスリートの熱い戦いが展開される。

 

 ワールドカップは8月のロンドン五輪を控え、五輪大会出場のためのポイントを獲得しようと、男女87選手がエントリー。


 女子は五輪内定を得ている上田藍選手や昨年、石垣島大会3位の庭田清美選手の日本人選手にアイリーン・モリソン選手(アイルランド)、キャシー・トンブレー選手(カナダ)ら出場する。


 一方、男子はアジア選手権2位の田山寛豪選手、3位の山本良介選手のほか、ダビット・ハス選手(フランス)、カイル・ジョーンズ選手(カナダ)が、熱戦を繰り広げる。


 大会前日の21日、市総合体育館では、石垣島トライアスロン受付する多くの選手の姿が見られた。
 当日の天気予報は曇り後、晴れ。最高気温は27度。

2012年

4月

22日

アイスムーチー頂点 初の黒糖選手権 10種から選出 西表音楽祭

訪れた観客にもスイーツが振る舞われた=21日午後、町立交流センター
訪れた観客にもスイーツが振る舞われた=21日午後、町立交流センター

 竹富町内の黒糖を使ったお菓子を募集した「黒糖スイーツ選手権」(竹富町商工会青年部主催)が21日、西表島の町立交流センターで行われた「西表ミュージックフェスティバル」内で初めて開催された。審査の結果、美原婦人部(屋宜加陽子部長)の「アイスムーチー」が最優秀賞に選ばれた。


 選手権は、町内各島の黒糖を使用したお菓子のレシピを募集し、新しい目玉商品を作ろうと初めて行われた。


 この日は、個人や団体を合わせた6人から、黒糖を使用したケーキやプリン、マカロン、小倉トーストなど10種類のスイーツが出品された。


 審査の結果、黒糖アイスをムーチー(餅)で包んだ美原婦人部の「アイスムーチー」が最優秀賞に選ばれた。


 屋宜部長は「ムーチーは冬のイメージがあるが、夏にも食べられたらと考えた。思考錯誤しながら、凍らせても硬くならないムーチーを作った」とアイスムーチーについて説明。「これからも作っていきたい」と意気込んだ。


 審査委員長の町商工会青年部・金盛美文部長は「アイスムーチーは黒糖アイスと餅が非常に合っていた。商品化できるようにお願いしていきたい」と講評した。

2012年

4月

21日

「要援護者」台帳作成へ 災害時の避難を支援 石垣市

 要援護者台帳に登録されるのは高齢者、障害者、難病患者などで、台帳には本人の状況、同居者の状況、緊急時の連絡先などを記載する。要援護者の避難を支援する「避難支援者」もあらかじめ選び、要援護者とペアで登録してもらう。


 避難支援者としては、災害時、要援護者のもとに駆けつけることができる近隣住民や自治公民館、自主防災組織、民生委員・児童委員などが挙げられる。


 登録の方法は、希望者を登録する「手上げ方式」、関係機関が本人の同意を得て登録する「同意方式」を中心に検討。市は今後、どのような要援護者が存在するのか実態調査に入り、対象者をある程度事前に把握して絞り込む。


 台帳に登録された情報は避難支援者や関係機関で共有。市と避難支援者は、災害時の避難経路や避難方法などを盛り込んだ個別の避難支援プランを作成する。


 災害後の支援活動には、本人や家族の「自助」、近隣住民同士の「共助」、行政による「公助」の3つがある。台帳づくりを担当する市福祉総務課は「災害直後から行政が要援護者を支援することは困難。(台帳登録制度を活用することで)地域の支援体制ができ、共助意識の高揚につながる」(市福祉総務課)と効果を期待する。


 市は台帳づくりに向け、来月にも実施要綱を作成する方針。
 同計画では、避難支援体制の構築、情報伝達や避難誘導、安否確認の実施、福祉避難所の整備などについても記載した。今後の展開としては、地域別の防災マップ作成や要援護者が参加した地域防災訓練の実施などを提言した。

2012年

4月

21日

あす 石垣島トライアスロン 選手ら 健闘を誓う ウエルカムパーティー

大会の健闘を誓い、乾杯するW杯選手=ホテルグランビュー石垣
大会の健闘を誓い、乾杯するW杯選手=ホテルグランビュー石垣

 石垣トライアスロンワールドカップのウエルカムパーティーが20日夕、市内ホテルで開かれた。ワールド選手や主催者、協賛企業代表者など関係者が多数出席。大会の成功を祈るとともに懇親を深めた。


 組織委員会長の中山義隆市長は「春の一大イベント。新空港開港を控え、飛躍の年になる。新しいヒロー、ヒロインの誕生を期待している」と歓迎した。


 国際トライアスロン連合のレスリー・ブキャーナンチームリーダーは「皆様の温かい歓迎、支援でW杯選手も毎回の出場を楽しみにしている」と感謝した。


 引き続き、中山市長と日本トライスロン連合の岩城光英会長に記念の盾を贈呈した。岩城光長の音頭で乾杯した。

2012年

4月

21日

ヤエヤマヒメボタル舞う

 

 14日、石垣島前勢岳の山中では、午後7時10分頃から40分頃に、蛍の群舞が見られた。点滅をしながら飛び交っているのは、ヤエヤマヒメボタルで、体長はわずか5ミリ。しかし、彼らの発する光はそのサイズに比べて強く、そばで点滅していても姿はなかなか分からない。八重山の沢のそばの、林道や整備された公園内で多数のヤエヤマヒメボタルの群舞がわずかな時間に一斉に始まる。

2012年

4月

20日

「国購入」意見書可決 実効支配の強化期待 野党「日中友好に水差す」

国に尖閣諸島の購入を求める意見書の表決で、起立して賛成する与党(右側)と着席したままの野党=19日午前、市議会
国に尖閣諸島の購入を求める意見書の表決で、起立して賛成する与党(右側)と着席したままの野党=19日午前、市議会

 

 石垣市議会(伊良皆高信議長)の臨時会が19日開かれ、国に尖閣諸島の購入を求める意見書を与党などの賛成多数で可決した。野党は反対した。18日に議会運営委員会で審議された意見書案では、東京都が尖閣諸島を購入する方針を示していることについて「行政手法的にも問題がある」と疑問視していたが、本会議に提出された文面では削除。提案者の仲間均氏は「都の購入には反対しない」と説明した。

 

 意見書では、都が購入した場合①中国など外国資本の民有地取得の手が及びにくくなる②避難港、灯台、気象観測所の建設、無線塔の設置が容易になり、尖閣諸島周辺海域での安全操業が大きく前進する―と期待。


 本来は市が尖閣諸島を購入すべきだが、財政的に厳しい状況のため国が購入し、市に払い下げるか、国が管理運営するよう求めている。あて先は首相、官房長官、外相など。


 野党は「(都知事の講演という)マスコミ情報で決議することは問題だ。具体的に判断する資料に欠ける」(宮良操氏)、「中国や台湾の観光客が増加する中で、決議は観光業に悪影響を及ぼす。日中友好40周年にも水を差す」(長浜信夫氏)などと反対。


 保守系の石垣亨氏も「都の購入に期待すると言いながら、国に購入するよう求めるのは支離滅裂」と批判した。


 仲間氏は、国が尖閣諸島の実効支配を強化するための施策を十分に進めてこなかったと指摘し「国に責任を持ってほしい」と述べた。


 臨時会終了後には報道陣に対し「(尖閣諸島は市の行政区域なので)都が購入することには若干の違和感がある。国がやらないこと(実効支配の強化策)を都がやると言っているので期待するが、国が購入して市に払い下げるほうがいと思う」と強調した。


 中山義隆市長は「尖閣諸島は本来なら国有化し、国が管理するのが一番望ましい。そういう意味での意見書」と議決に理解を示した上で「都が購入のため地権者と交渉していることに反対するものではない。石原慎太郎都知事から詳しいことを聞いて判断したい」と述べた。


 表決では、議長を除く出席者18人中、与党側の10人が賛成した。石垣亨氏は反対、知念辰憲氏は退席、石垣涼子氏、大浜哲夫氏、小底嗣洋氏は欠席した。

2012年

4月

20日

与野党の対応分かれる ミサイル関連決議

 北朝鮮のミサイル発射実験をめぐり、19日の市議会臨時会では、政府対応の遅れに抗議する意見書や、北朝鮮に対する抗議決議など議員提案の議案3件を賛成多数で可決した。地対空誘導弾パトリオット(PAC3)配備への賛否も絡み、与野党で意見は二分された。


 意見書、抗議決議では、いずれも石垣市がミサイルの「軌道直下」だったと表現。
 野党の石垣三雄氏は、3議案の趣旨には賛同しながら「軌道直下は石垣市ではなく多良間村。事実誤認だ」と指摘。与党の砥板芳行氏は「何をもって軌道直下の幅を判断するかという議論も必要」と反論した。


 砥板氏が提案した北朝鮮への抗議決議と、政府への意見書には「(ミサイルで)市民の生命財産が危険にさらされた」という表現があったが、石垣氏が「官房長官コメントでは、わが国に落下するケースは通常起こらないと述べている」と異議を唱えた。


 野党は、政府が北朝鮮の脅威を実態以上に誇張し、自衛隊配備の地ならしとしてPAC3を配備した、と主張する立場。この観点から意見書や抗議決議の「軌道直下」「生命財産の危険」という表現は承服し難かったようだ。


 北朝鮮への抗議決議と政府への意見書には与党と中立の保守系市議が賛成し、野党は反対で足並みをそろえた。政府対応の遅れに抗議する意見書の表決では、野党から長浜信夫氏のみ賛成に回った。

2012年

4月

20日

星空ツアー企画 新八重山観光 アピール JTA商事 10コース

 

 JTA商事(本社・那覇)は、八重山の星空をテーマにした旅行商品を開発し19日、発表した。ツアーは全10コース。古民家での星空観察をはじめ、天の川クルーズ、バラス島、ナイトカヌー、夜の山歩き― 石垣と西表・竹富・小浜・波照間島を拠点に、日本最南端の夜空の魅力を探る。「海だけではない、新たな八重山観光を発信する」と意欲的だ。

 

 「星の島・八重山」と名付けられたツアーは、地元の観光マーケティング会議と八重山星の会、石垣島天文台―が協力、内容を決めた。すでに大手旅行代理店4社と契約した。JTA機内誌とも提携、JALネットを活用して販売拡大を図る。


 JTA商事は今後、与那国島もコースに加えるとともに、星空ガイドを養成し、ツアー充実に繋げる方針。


 石垣市商工会で会見した八重山星の会の通事安夫・代表理事は「今年は5月に金環日食があるなど、天文観測の当たり年。石垣は星のイベントも多く、星空を観測する環境にも恵まれている」とツアーの魅力を強調する。


 JTA商事八重山営業所の金城徹所長は「昼間だけではなく、八重山の夜の魅力を内外にアピールして誘客に繋げていく」と話す。


 素通り観光が課題になっている竹富町で、夜間ツアーの開発は現地宿泊にもなり、島経済を潤すとの期待も込める。
 問い合わせはJTA商事、電話098(857)8380まで。

2012年

4月

19日

「尖閣は国が購入を」 きょう臨時議会 意見書提案へ

国に尖閣諸島の購入を求める意見書について、挙手で賛成する委員=18日午前、市役所
国に尖閣諸島の購入を求める意見書について、挙手で賛成する委員=18日午前、市役所

 石垣市議会(伊良皆高信議長)の臨時会が19日開かれ、仲間均氏が国に尖閣諸島の購入を求める意見書案を提案する。すでに東京都が尖閣諸島を購入する方針を示しているが、意見書案では、都の購入に一定の期待感を示しながら「都が購入するのは行政手法的にも問題がある」としている。18日の議会運営委員会(平良秀之委員長)では、出席者から「もっと推移を見守るべきだ」と慎重論が相次いでおり、本会議で可決されるかどうか微妙な情勢。

 

 意見書案では、都が尖閣諸島を購入した場合、中国など外国資本による民有地取得の手が及びにくくなり、避難港や灯台、気象観測所の建設も「容易になることが予想され、尖閣諸島周辺海域での安全操業に大きく前進する」と期待感を表明。


 一方で「市の行政区域である尖閣諸島を都が購入するのは行政手法的にも問題がある」と指摘。国で購入し、市へ払い下げるか、国で管理運営するよう要望している。

 

 同委員会で仲間氏は「地権者とも手紙のやり取りをしたことがあり『自分が持つより国が持つほうがいい』という考え方だった」と説明。ただ、今回の意見書について地権者の意思は確認していないとした。


 与党議員は賛成する意向を示したが、長浜信夫氏は「都知事の発言に過敏に反応しているのではないか。もっと推移を見守ってはどうか」と疑問視。


 石垣亨氏も報道を引用し「地権者は『国は及び腰で信頼できない。都に買ってほしい』と言っている」と反対した。

「急過ぎる」日程に苦言 臨時会招集で野党

 石垣市議会の臨時会は18日に告示され、19日に招集という慌しいスケジュール。臨時会招集の請求を決めた18日の議会運営委員会も、与党側が前日に開催を決め、急きょ、電話連絡で市議を集めたため、野党からは「こんな議会の招集があるのか」(宮良操氏)と苦言が相次いだ。


 市によると、トライアスロン大会の開催などもあり、19日以外には市長の日程を確保することが困難だという。


 宮良氏は「議員が出張していたらどうするのか。重大な議決をする場合には、時間の確保が必要だ。こんなやり方は正常ではない」と主張。長浜信夫氏も「議案に緊急性はない。市長の日程に合わせただけだ」と批判した。


 伊良皆高信議長は、議案には緊急性があるとして理解を求めた。
 議会事務局によると、臨時議会の招集は通常、1週間前に告示する必要があるが、緊急の場合は例外となる。日程は招集権者の市長が判断する。市議会では昨年4月、市民防災の日を定める条例を制定するために、招集前日に告示した例がある。

2012年

4月

19日

「慣習で教員に現金」 有志の会が公開質問状

 県立高校の「ゼロ校時」と呼ばれる早朝講座で、県教育委員会の承認を得ず保護者から教員に報酬が支払われている問題で、沖縄本島に在住する「県立高校保護者有志の会」のメンバー7人が18日、県教委に12項目の公開質問状を提出した。保護者から徴収した現金が「支給の基準、根拠も明確化されず、慣習で教職員へ手渡されてきた」として、今月末までに回答するよう求めた。


 公開質問状では「県は、ゼロ校時の廃止を検討しているのか」「教職員への手当支給を今後も禁止するのか」「教職員側から『手当が支給されないなら、ゼロ校時に協力しない』と声が上がっているが、県はどう対処するのか」などとただしている。
 八重山でも1校でゼロ校時が実施されている。


 同会によると、教職員の時間外勤務については、給与の4%を上乗せする「教職調整額」のほか、1・5%を上乗せする特別手当が支給されている。


 ゼロ校時は時間外勤務の扱いだが、同会メンバーで、那覇西高校PTA会長の手登根安則さんは「教員の給与には時間外手当が組み込まれているのに、保護者が報酬を支払っているとすると大きな問題になる」と指摘。


 全県立高校で過去10年間に保護者から教員に支払われた報酬は「概算で10億円を超える」との見方を示し「返還請求が出たら、県教委はどう対応するのか」と疑問視した。


 手登根さんによると、本島の県立高校では、進路指導費から教員に支払われている報酬総額が年間で4千万円に上る例もあるという。那覇西高では1700万円が支払われている。

2012年

4月

19日

町役場は西表大原に 豊原支持の4倍余 町長答申へ 来月から説明会

無記名投票を行う竹富町役場移転審議委員会=18日午後、市商工会館ホール
無記名投票を行う竹富町役場移転審議委員会=18日午後、市商工会館ホール

 第4回竹富町役場移転審議委員会(那根操委員長、委員33人)が18日、石垣市商工会館ホールで開かれた。無記名投票の結果、役場移転場所は西表島大原地区の離島振興総合センター北側隣接地に決定した。票数は離島振興総合センター北側隣接地が21票、同じく西表島豊原地区の交流センター東側隣接地が5票、無効票が3票だった。委員会が川満栄長町長へ答申を行ったのち、町は5月から各島で役場移転説明会を実施していく。

 

 この日は33人中29人の委員が出席。委員会では、委員から「公民館総会で役場移転については、住民投票するべきという意見にまとまった。その方が役場移転への早い道ではないか」「公民館総会では役場移転に反対する意見が圧倒的で、総意として認められた」などの意見が述べられた。


 また、出張所などの役場機能の充実や海上ルートの整備を求める委員もおり、「役場移転するには、住民の不安解消が不可欠」「町内に役場を移して、町づくりをしていることが大事」などの意見もあがった。


 住民投票の議論について、富本傳副町長は「行政として、役場は行政区域内にあるべきという姿勢で進めており、審議委員会への諮問は役場移転場所の選定。この委員会で住民投票の議論は相応しくない」とした。


 選定方法は事務局案の無記名投票で行われた。候補地は2002年の審議委員会で決定した離島振興総合センター北側隣接地と、安全性を考えた交流センター東側隣接地の2カ所に絞られ、各委員が投票した。


 開票はその場で委員2人により行われ、票数が圧倒的に多かった離島振興総合センター北側隣接地が役場移転場所として決定した。


 町は審議委員会の答申を受けた後、5月から各島での役場移転説明会を実施する。


 川満町長は「委員の皆さんが真剣に、慎重に出した結論を、しっかりと受け止めて対応していきたい。皆さんの地域での意見集約、慎重な審議の結論に感謝する」と話した。


 町は、町議会3月定例会に役場移転対策事業として本庁舎移転事業費と石垣支所建設事業費を計上していたが、審議委員会の答申を得ていないことなどを理由に予算を取り下げている。

2012年

4月

19日

やいまぴとぅ大会 キャッチフレーズ募集 空港開港で出身者招く

「大会を盛り上げて」と、キャッチフレーズを募集している。
「大会を盛り上げて」と、キャッチフレーズを募集している。

 

 新石垣空港開港に合わせて、全国で活躍する八重山出身者を招き、交流する「2013全国のやいまぴとぅ大会」(3月4日~10日)のキャッチフレーズを募集している。同大会は2005年以来の2回目の開催。主催は八重山広域市町村圏事務組合。理事長の中山義隆市長は「多くのキャッチフレーズを応募して頂き、大会を盛り上げてほしい」と呼び掛けた。

 

 やいまぴとぅ大会は、新空港開港を機に八重山に集結し、出身者同士のネットワーク構築、地域活性化に繋げようと期間中、方言(しまむに)や芸能大会、シンポジウム、交流会を市民会館を主会場に繰り広げる予定。


 具体的なプログラムは、実行委員会を立ち上げ、決めていく。
 キャッチフレーズは大会趣旨に考慮した文字20字程度。年齢や出身地に制限はない。キャッチフレーズ発表は5月下旬予定。


 入賞者には八重山特産品を副賞に与え、最優秀作品は大会ポスターに使用する。
 応募期間は4月19日~5月10日(当日消印有効)。
 応募先は〒907―8501 沖縄県石垣市美崎町14番地 ℡0980―83―7219、FAX0980―83―7298、メールkouiki@peace.ocn.ne.jp

2012年

4月

18日

尖閣購入に好意的 中山市長、共同所有を希望

記者団の質問に答える中山市長=市役所
記者団の質問に答える中山市長=市役所

 石原慎太郎東京都知事が、尖閣諸島私有地を都で購入を進めていることを受け、行政区域の中山義隆石垣市長は17日、「国の領土・領海を守るためには個人所有より、国や県、自治体が所有・管理する方が得策と思う」と、都知事の発言を好意的に受け止めた。記者団の質問に答えた。


 中山市長は、都知事の考えは関係者を通して、事前に知っていたこと明かし、「詳細な内容は知らないが、市としても共同所有できるように都知事が帰国後、会談を行いたい」と明言した。


 また、所有することで、「これまで、国が拒否していた調査が可能になるにではないか」と見解を示した。


 国境警備について、「国が引き続き行ってもらいたい」と述べた。

国の買い上げがベスト 伊良皆議長

 東京都が尖閣諸島を買い取る意向を示したことについて、石垣市議会の伊良皆高信議長は「国に買い上げして市が管理するのが本来は一番いい。自然環境を守りながら、漁場を活用するのがベストだが、1自治体ではかなり難しい」と述べた。
 ただ、現状では政府の動きに進展がないとして、都の考えも「一つの方向性」だとした。

2012年

4月

18日

尖閣3島 02年から国が賃借契約 来年3月に契約満期

 石原都知事の尖閣諸島の購入発言で、市民からは「尖閣周辺での漁業が安全になるのなら」、「北朝鮮問題の次は、また、尖閣ですか」、「都が購入することは可能なの」などと反応は様々だ。


 尖閣諸島は、石垣市の行政区域。久場島と大正島、北小島、南小島、沖の北岩、沖の南岩、飛瀬の5島3岩礁。


 大正島は国有地で、それ以外は私有財産になっている。所有者は埼玉県在住の経営者。2002年から、国が賃借している。


 関係者によると、年間約2450万円で賃借(魚釣島2112万円、南小島188万円、北小島150万円)。来年3月に賃借契約が切れるという。


 尖閣諸島は福岡県の実業家、古賀辰四郎氏が開拓し、1895年に古賀氏が政府から尖閣諸島を30年間期限付き無償貸与された。


 当時は、鰹節工場、アホウドリの羽の加工場を設け、最盛期には280人の島民が暮していた。


 1932年に国が長男の善次氏に大正島を除く、3島を当時の価格で1万5000円(現在換算約2500万円)で払い下げた。


 第二次大戦中の40年代前半に事業中止に伴い、無人島となる。
 その後、善次氏の妻が所有し、70年代に埼玉県内の親交のあった人物に譲渡したと云われている。


 中国、台湾も領有を主張し、中国漁船衝突事故のほか、や台湾漁船抗議活動、不法操縦・越境など国際問題が発生している。

2012年

4月

18日

NHK「つるかめ助産院」 8月放送 竹富島ロケ開始 主演の仲さん「海に感動」

 NHKドラマ10「つるかめ助産院~南の島から~」の竹富島ロケが15日からスタート。出演者とスタッフら約30人が来島している。17日、地元メディアにロケが公開され、主演の仲里依紗さんと余貴美子さんがドラマの役柄などについて話した。

 

 「つるかめ助産院」は沖縄の架空の島・美波間島を舞台に、お産を通して女性の葛藤や力強さを描いていく。


 仲さん演じる小野寺まりあは新婚生活もつかの間、夫が蒸発。衝動的に以前夫が話していた美波間島を訪れる。まりあは島で余さん演じる助産師・鶴田亀子や島の人々と出会い、変わっていく。


 竹富島では舞台となる美波間島での様子が5月初旬まで撮影され、石垣島や黒島での撮影も行われる予定。


 役について、仲さんは「まりあは心を閉ざしている女性。これまで元気な役が多く、初めての役に不安もあるが、島での撮影を通して、打ち解けていく姿ができるかと思う」と語り、余さんは「助産師の役に出会えて良かった。生れること、死んでいくことなど色々考えることができた」と話した。


 竹富島の印象については、「初めての沖縄。とても楽しみにしていた。想像を越える海の綺麗さに感動した」と仲さん。余さんは「竹富島は初めてだが、この作品にぴったり。幸せを感じて、ゆるみっぱなし」と笑顔をみせた。


 黒沢淳プロデューサーは「『生きる』『生れる』がテーマ。南の島で2人の女性が変わっていく様子が描かれるが、この島なら人が変わっていけると感じた」と語った。


 ドラマは、8月28日午後10時から総合テレビで放送(全8回)。このほか伊東四朗さん、溝端淳平さん、平良とみさんなどが出演。竹富島の人々もエキストラで出演する。

2012年

4月

18日

新空港周辺が6割 開港にらみ将来構想反映 農振地見直し案

来年3月の開港を目指し、建設工事が進んでいる新石垣空港用地(昨年12月、シネマ沖縄撮影)
来年3月の開港を目指し、建設工事が進んでいる新石垣空港用地(昨年12月、シネマ沖縄撮影)

 石垣市は17日から、農業振興地域整備計画の変更(農振地域の総合見直し)案の縦覧を開始した。農振除外の候補地は約21・8㌶で、うち6割が新石垣空港周辺に集中。来年3月の新空港開港をにらみ、市の将来構想などを反映した変更案となっている。個人や地域が申請した193件の農振除外のうち、認められたのは1割強の22件。農地保全の観点から、農振除外を抑制する方向性が鮮明になった。


 同案によると、農振除外の候補地は計131筆。このうち、新空港入口周辺の盛山地区は約約13・2㌶(60・5%)で、ほとんどが市の将来構想に基づく農振除外だが、民間からもショッピングセンターや駐車場などとして使用したいという申請がある。


 その他の除外目的は事業用地約2・47㌶(11・4%)、集落拡張約2・46㌶(11・3%)、公共的利用約22・89%(10・5%)、住宅地約0・6㌶(2・9%)、その他約7・4(3・4%)。


 農振地域に編入される候補地は1・7㌶(4筆)で、サトウキビ畑が88・4%を占めている。


 縦覧は市農政経済かで行われており、期間は5月16日までの1カ月間。このあと、15日間の異議申し立て期間を経て県と協議を行い、最短で6月に決定公告を行う流れになっている。


 決定公告の時期は、異議申し立ての状況によっては、ずれ込む可能性がある。
 農振地域の総合見直しは、おおむね5年に1度。前回は07年度に行われていたが、新空港開港などの社会情勢の変化に対応するため、見直し作業は2年前倒しされた。市の諮問機関である市農業振興地域整備促進協議会は2010年9月から議論をスタートさせ、昨年1月に答申。市は答申をもとに、県との事前協議を行っていた。


 農振地域では農業の目的以外に土地を使用できないため、開発行為が制限される。農振除外申請が認められるためには、申請の妥当性は周辺地域への影響など、法律に定められた要件を満たす必要がある。

2012年

4月

17日

早朝講座 無承認で報酬 県立高校 八重山も受領中止 県教委、違法性認める

各県立高校に対し、早朝講座などの報酬を受領しないよう求める県教委の通知文書
各県立高校に対し、早朝講座などの報酬を受領しないよう求める県教委の通知文書

 

 八重山地区の県立高校1校を含む県内の県立高校45校が「ゼロ校時」と呼ばれる早朝講座を行い、教員が保護者から報酬を受領していたことが、県教育委員会の調査で16日までに分かった。いずれも報酬の受領に必要な県教委の承認を得ておらず、県教委も違法性を認めている。八重山地区の高校は県教委の指示で、今月から当面、報酬の受領を中止した。

 

 関係者によると、早朝講座は30年ほど前から、本島の進学校を皮切りに保護者の要請を受けてスタート。八重山地区の1校では1988年から学力向上対策の一環として始まった。


 始業時間前に実施されるため、教員の指導は勤務外の行為という扱いになる。
 県教委によると、県立高校60校のうち早朝講座を実施しているのは48校。PTA主催の形になっているため、45校では保護者から教員に報酬が支払われている。


 教員が職務外で報酬を受け取ることは可能だが、教育公務員特例法によって、その場合は県教委に兼職兼業願いを申請し、承認を得る必要がある。しかし45校は、いずれも承認を得ていなかった。


 もともと、教員は時間外手当の認定が難しいため、給与に4%の特別手当が上乗せされているという事情もある。


 八重山地区の高校の場合、教員への報酬は「資料代」の名目。月―金曜日に午前7時半から50分の授業で、1回当たり3千円、うち150円が税金として差し引かれる。土曜日は午前中に3時間程の特別授業がある。出席した生徒の父母が個別に支払い、教員は1カ月分ごとにまとめて受領する。


 同校は報酬の年間総額を明らかにしていないが、本島では進路指導費として総額1700万円が支払われている例がある。


 県教委は13日、全県立高校に対し①教員は県教委の承認を得ず、進路指導費などの団体徴収金から報酬を受領しない②団体徴収金は、全保護者の立場に立って適正・効率的な経費の執行を行う③団体徴収金の目的や使途について、保護者に十分な説明を行う―ことを求めた。


 八重山地区の高校では、県が明確な基準を示すまで、当面の措置として報酬の受領を中止した。早朝講座は教員が無報酬で継続するという。


 校長は「県教委は兼職兼業願いを提出するよう指導してこなかった。(今回の問題が)法律的に正しい形にする機会になったのでは」と話した。


 八重山地区では別の1校も、こうした事例が存在している可能性があり「調査中」としている。


 県教委県立学校教育課の担当者は「兼職兼業願いが出ていないのは違法状態」と指摘。「兼職兼業願いが出た場合でも、それを認めるかどうかはトータルに判断する。検討委員会を設置しており、早急に(教員が職務外で報酬を受け取る場合の)基準づくりをしたい」と話している。

2012年

4月

17日

紅いも/エンサイ/カンキツ類 県外持ち出し禁止 防疫事務所がPR 石垣空港

リーフレットを観光客に配布し、注意を呼び掛けた=石垣空港
リーフレットを観光客に配布し、注意を呼び掛けた=石垣空港

 農林水産省那覇植物防疫事務所石垣出張所(出口和夫所長)は16日午前、石垣空港到着ロビーで、植物防疫法をPRするリーフレットを配布し、移動が禁止、制限されている植物などについて注意を呼びかけた。


 リーフレット配布は2012年度第1回植物防疫法に基づく植物等の移動禁止および移動制限にかんする広報週間(16日~20日)の一環。


 同広報週間は、ゴールデンウイーク前、夏季休暇(7月)、正月帰省前(12月)の年3回設定している。


 県内をはじめ、南西諸島には、紅いもなどに被害を与えるアリモドキゾウムシ、イモゾウムシ、野菜や観葉植物全般を食害するアフリカマイマイ、カンキツ類の重要病害であるカンキツグリーニング病を媒介するミカンキジラミが発生している。これらの病害虫の被害を防ぐため、紅いも、エンサイ、カンキツ類などは植物防疫法により、本土への持ち出しが規制されている。


 同事務所がまとめた取り締まり状況によると、今年3月までにエンサイ生茎葉1件、昨年中は八重山管内ではゲッカツ苗木2件が取り締まりを受けた。

2012年

4月

17日

音祭り 船浮 ウキウキ急浮上 池田卓さんら熱唱

池田さんとキヨサクさんによる「あなたに」が披露された=15日午後、船浮かまどま広場
池田さんとキヨサクさんによる「あなたに」が披露された=15日午後、船浮かまどま広場

 竹富町西表島・船浮出身のシンガーソングライター、池田卓さん自ら企画した音楽イベント「第6回船浮音祭り」(実行委主催)が15日、西表島船浮のかまどま広場で盛大に開かれた。人口41人の小さな集落に島内外から700人の観客が訪れ、池田さんやゲストのステージを楽しんだ。

 

 船浮音祭りは、陸の孤島といわれる船浮の活性化に繋げようと、池田さん自らが企画・プロデュース。2007年に始まり、今年で6回目を迎える。


 この日は天候にも恵まれ、池田さんはキーボードの野崎洋一さん、ギターの金川哲也さんと一緒に「島の人よ」「おれのふるさとへ」などオリジナル曲を披露。島への思いを込めて歌い上げた池田さん。「不便さが島の魅力。僕らが楽しめば、島に訪れる皆さんがいろいろなものを残してくれる。それが地域の活気に繋がる」と話した。


 ゲストには、モンゴル800のボーカル&ベース、キヨサクさんがソロで登場。ウクレレを片手にのんびりとした雰囲気で歌い、歌に合わせて沖縄出身のアーティスト・大城英天さんがライブペインティングを行った。


 また、5月にCDデビューする中学2年生の光(ひかり)さんやギターの金川さん、船浮出身の大嶺英樹さんの歌もあり、会場を盛り上げた。


 最後は池田さんとキヨサクさんが2人でステージに登場し、モンゴル800の「あなたに」を会場と大合唱した。


 会場には音祭りのTシャツやエコバッグなどグッズをはじめ、イノシシ汁、アーサーの天ぷら、かき氷が販売された。東日本大震災への募金箱も設置され、義援金を呼び掛けた。

2012年

4月

17日

高齢化社会 宮良 長和

 産経新聞に高齢化社会との見出しがあるので、てっきり我が国のことだろうと考え、又かと思ったが、ちょっと読み進めてみると少し様子が違う。高齢者人口の人割が新興国、途上国に集中していると書いてある。はっと目が覚める思いがして読み直した。高齢化社会が望ましくないのは、我が国だけがそうなっては困るからであって、世界中が一斉になるのであれば、これは又別問題である。


 何故なら我が国だけなら、経済の衰退で国力が落ち外国から馬鹿にされるだけでなく、そこを狙って外国からどっと有象無象が入って来て、我が国の秩序ある社会が引つ掻き回される懼れもある。しかしそうではなく世界的現象だとすれば、一転して大いに慶賀すべき傾向と云わなければならない。その理由をこれから述べる。


 大体現在の世界の人口は多過ぎる。養老孟司さんによれば、この地球上の適正人口は驚くなかれ実に一億人だそうである。それ位の人口なら、資源の争奪もなく、戦争も起こらず、平和に暮らせる由。勿論環境問題も同時に解決する。


 勿論一朝一夕に住みよい社会が実現するわけではなく、理想社会が到来までには移行期としての多くの困難や混乱は覚悟しなければなるまい。しかし戦争が出来なくなり地球の将来を心配しないで済む社会が到来するのであれば、どんな困難でも耐えられないことはないだろう。


 現在地球上の人口は現在六十億、百年後には百億になるかもしれない勢いだと、つい最近まで云われていた。それが一転して、世界的に高齢化少子化が進み、人口が減るという話ならば、こんなに歓迎すべき現象はないと云わなければならない。


 そして環境経済問題よりも何よりも真っ先に我が国を取り巻き、隙あらば、と狙っている近隣諸国、中国、朝鮮、ロシアに、真っ先に高齢化が進んで国力が落ち、かの国の横暴で強欲な指導者達が、何億もいる国民に先駆けて一日も早く高齢になり老衰することを希うものである。昔イラク戦争の頃、世界平和の為にはブッシュやフセインが一日も早く老いばれたほうがいいと、新聞に書いたこともある。


 さて、いつも再軍備賛成、自衛隊歓迎を主張して左翼の顰蹙をかっているが、何も戦争が好きだからではない。外国人が勝手にこの島に上がり込んで来て勝手なことをされたら困るからである。こちらも年を取って体力が無くなり、戦争をする元気などとっくの昔になくなっている。それ故相手も同時に弱って戦争などしかけて来られない状態になったらこれ以上のいいことはない。世界中が老人だらけになったら期せずして世界平和は到来する、というのが持論である。貧しくてもかまわないではないか。


 高齢化したら経済は沈滞する。老齢年金、高度の医療、社会福祉にも差し支える。これだけではなく現在の贅沢も続けられなくなる。携帯、車、パソコン、テレビも思うように手に入らなくなるかも知れない。果たして現代の若者達がそんな生活に耐えられるだろうか。贅沢三味な生活を捨て去ることが出来るかどうかが、問題である。


 戦後六十年続いた平和と繁栄の中で育った人間は、それが災いしてひ弱で逞しさに欠けている。再軍備絶対反対もこれと無縁ではないだろう。彼らが現在の贅沢三味の生活を捨て自給自足の農業社会で生き抜けるかどうかが問題である。それより彼らはこれら文明の利器と心中する方を選ぶのではないだろうか。


 我々の母なる地球も人間共の飽くことのない開発に次ぐ開発で痛めつけられ、気息奄々といっても過言では無い。そして強欲な人間共も元気な若者が充満している限り、自然から強奪し、国家同士での戦争や略奪を止めないだろう。そうとなればこの地球を救い、人類が戦争を諦めるのは少子高齢化、人口減少でこの地球上の人口が一億くらいの適正な範囲に落ち着くのが早道である。


 そうならない限り地球村の高木さんがいくら頑張っても、一部の心ある人々が努力しても無駄である。何しろ人類は活力があり過ぎる。強欲で闘争的な人間共にはうんざりした。
 世界的高齢化、少子化、人口減少の到来を待ち望む者である。

2012年

4月

15日

自衛隊 県内撤収開始 ミサイル対処終了 PAC3は17日に

 

 北朝鮮のミサイル発射に備え、沖縄本島や石垣市などに展開した陸上自衛隊員が14日、撤収を開始した。田中直紀防衛相による「破壊措置命令」の解除を受けた措置。石垣市では同日午後、約70人の隊員がバスで野営地の八島町新港地区を出たあと、航空自衛隊の輸送機C130で石垣空港から那覇に向かった。万一の迎撃のために配備した地対空誘導弾パトリオット(PAC3)は17日、輸送艦で撤収する予定。撤収の最終期限は23日となっている。

 

 防衛省によると、この日石垣市から撤収したのは部隊の本部要員、通信要員、衛星要員、特殊武器防護隊の要因など。撤収作業はヘリも利用し、15日以降も順次続く。


 那覇港では、早朝から鹿児島行きの民間定期フェリーに北熊本駐屯地の第8化学防護隊員ら約35人が乗船。救護車などの車両18台も乗せたフェリーは午前7時すぎ、ゆっくりと岸壁を離れた。


 PAC3は来週以降、海上自衛隊の輸送艦と民間定期フェリーを使い、本土の所属基地に戻す。


 田中防衛相は3月30日、自衛隊法に基づく破壊措置命令を出し、沖縄本島の2カ所、石垣島、宮古島にPAC3を配備。PAC3を運用する空自隊員のほか、救援や野営に必要な陸自隊員など、計千人近い隊員が沖縄各地に動員された。石垣市では約450人が展開した。

2012年

4月

15日

業界ニュース 大浜教室開講

 子供英会話教室のECCジュニア大浜教室(勢理客薫講師)が14日開講した。この日は保護者にレッスンの様子が披露され、子どもたちが英語の歌やゲームを楽しんだ。


 ECCジュニア教室はこれまで島内に1つだけだったが、今年4月に大浜教室を含め3つの教室が開講する。週1回1時間程度のレッスンを実施。大浜教室では一般を対象としたレッスンも開かれる。


 レッスンでは、子どもたちが緊張しながらも英語であいさつをしたり、歌を披露する様子が見られた。


 勢理客講師は「子どもたちは英語に興味をもって取り組んでくれる。将来が楽しみ」と話した。問い合わせは大浜教室(82―0596)。

2012年

4月

14日

PAC3「当然」が大勢 自衛隊配備には賛否

 北朝鮮のミサイル発射に備えた地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が石垣市に搬入されたことをめぐっては、石垣市民の間では「市民の命や財産を守るため当然」という空気が強かった。自衛隊の部隊や装備が新港地区に展開する光景が「異様」だという批判もあったが、市民からは「自衛隊の展開ではなく、ミサイル発射を強行した北朝鮮のほうこそ異様だ」という指摘がある。


 中山義隆市長は「ミサイルが石垣に落下する可能性は十分に考えられ、北朝鮮の発射は脅威。結果的に使用することはなかったが、PAC3の配置は正解だった」と強調した。


 ただ、八重山への自衛隊配備に対する賛否は分かれており、新川に住む45歳の女性は「万一に備えてPAC3を置くことは理解するが、自衛隊配備にはつなげてほしくない」と複雑な心情をのぞかせた。


 PAC3や部隊の展開について住民からは「石垣島へ自衛隊を配備するための地ならし」と警戒する声も出た。


 渡辺周防衛副大臣は「(石垣市への自衛隊配備は)今のところ全く考えていない」と否定。ただ、離島での有事に備え、自衛隊の実戦的な展開能力を試す意義があったことは間違いない。


 PAC3の射程距離が20キロ程度とされていることから、一部では「石垣島全域や竹富町をカバーしていない」とヒステリックなPAC3不要論も展開された。


 八重山防衛協会の砥板芳行事務局長(市議)は「PAC3の性能は最先端の軍事機密。実際の射程は公にできない。本来はもう少し広い範囲をカバーしていており、それなりの判断で本島、宮古、石垣に配置されたのだろう」と推測。
 中山市長もPAC3の配備場所については「防衛省の判断」と話した。

2012年

4月

14日

大山鳴動して鼠一匹 静かになってほしい 島に安心 広がる

 「これでひと安心」。「静かになってほしい」。北朝鮮の事実上の弾道ミサイル打ち上げ失敗で、石垣市内の学校は13日午前、「発射」「失敗」の報道が飛び交い、教職員らが確認に追われるなど一時、緊張が走った。だが、大きな混乱はなく街中も平静。「もう心配しなくてすむ」と胸をなで下ろす市民の姿も見られた。

 

 市内の小学校では登校中に打ち上げの報道。間もなく「失敗」が伝えられた。真喜良小学校(大兼和佳子校長、324人)では午前中「念のため」、グラウンドでの体育の授業は中止したものの混乱はなし。登校中の児童をテレビ局スタッフが取材するなどしていた。

 


 石垣第二中学校(宜野座安夫校長、496人)では、体育館での全体朝礼中に一報が入った。混乱をさけるため朝礼で言及はせず、宜野座校長らがテレビで情報の確認に追われた。


 「(打ち上げ予告で)学校現場に大きな影響は無かったが、これでひと安心。もうミサイル実験はやめにしてほしい」と宜野座校長。


 八重山高校(705人)では、新垣治男校長が「生徒はいつも通り。マスコミからの取材依頼も断っている。これで静かな学校生活にもどれれば」とほっとした様子だった。


 一方、石垣港離島ターミナルでは、テレビニュースに見入る観光客らの姿も。友人と西表島に向かう大杉綾さん(27)=福岡県=は「飛行機の便に影響があるか心配していた。


 みんな騒ぎ過ぎだと思う。失敗で良かった。日程通り楽しく遊べそう」と屈託がなかった。


 この日午前中、三和の畑で作業していた男性(76)は「平和な石垣島にミサイルや軍隊は似合わない。テレビで毎日、石垣島が全国中継されているが、軍服ばかり映されているようだ。私たちの暮らしは何も変わっていない。これからは穏やかで明るい、南国八重山を報道してほしい」と汗をぬぐった。

2012年

4月

13日

ミサイル発射はきょう以降 発射に厳戒体制 職員は通常業務

ミサイル発射予告時刻が過ぎたあと、報道陣の質問に答える中山市長=12日午後、市役所
ミサイル発射予告時刻が過ぎたあと、報道陣の質問に答える中山市長=12日午後、市役所

 北朝鮮は12日、長距離弾道ミサイル発射実験と見られる「衛星」打ち上げを見送った。ミサイルが上空を通過すると見られる石垣市では厳戒体制が始まり、発射予告時間の午前中、防災服を着用して市役所に待機した中山義隆市長は「あす以降も緊張感を持ち、市民の安全を第一に、冷静に対応したい」と述べた。ミサイルが発射された場合、自動的に防災無線などを流すJアラート(全国瞬時放送システム)の装置前では、全国から約30人の報道陣が詰め掛けて陣取り、混雑した。

 

 北朝鮮が発射を予告しているのは12~16日の午前7時から正午。市役所では職員が総務課に午前6時から常駐し、情報収集に当たった。中山市長は発射予告期間中、午前中は予定を入れず待機状態。10時ごろには危機管理を担当する総務課に姿を見せ、職員と打ち合わせした。


 中山市長は防災服を着用した理由について「(ミサイルが落下した場合)着替えている暇はない」と説明。発射予告の期間中は、防災服の着用を続ける考えを示した。
 職員は落ち着いた表情で、通常通りの業務をこなした。當真政光総務課長は「市民の問い合わせには、ていねいに対応してほしい」と職員に指示した。


 Jアラートの装置が置いてある総務課周辺は報道陣でごった返し、職員や市民が遠巻きに様子を見守った。


 市役所に常駐している自衛隊の連絡要員は、専用の部屋になっている会議室から時おり出て、緊張した面持ちで市役所の外を見渡したりしていた。


 竹富町、与那国町でも職員が発射時に備えて待機した。自衛隊員がミサイル発射に備えている新港地区では、入口で交通規制が敷かれ、隊員の様子はうかがえなかった。

 

2012年

4月

13日

「観光スポット」に PAC3見ようと続々

新港地区でPAC3や部隊の配備地の方角を見る観光客(12日午後)
新港地区でPAC3や部隊の配備地の方角を見る観光客(12日午後)

 北朝鮮のミサイル発射に備え、PAC3(地対空誘導弾パトリオット)や自衛隊の部隊が展開している新港地区が「観光スポット」と化しており、観光客だけでなく地域住民も続々と訪れている。マスコミで大々的に取り上げられた効果もあり「PAC3を見てみたい」と気軽に足を運ぶ人が多いようだ。


 新港地区はサザンゲートブリッジを渡った先の人工島。橋を降りて直進すると自衛隊の野営地に向かうため、入口で警察官と自衛官が交通規制を敷いており、一般人は立ち入りできない。


 橋を降りてすぐ左手にある公園には、現在でも自由に立ち入りできる。野営地の方角には鉄条網で近づけないが、海沿いに自衛隊の装備がうっすら見える。


 熊本県から訪れた観光客の後藤智子さん(38)は「ミサイルのせいで石垣島に行けないと思っていたが、来て見ると平和で、報道とは違った。報道が過剰という気がする」といぶかった。那覇市から訪れた崎山創さん(30)は「(自衛隊には)もしものために、いてくれないと恐い」と話した。


 香川県に住む吉川修三さん(51)は「一ヵ月前から決まっていた旅行なので石垣に来たが、家族が心配している。(現状を)報告したい」と新港地区に来た理由を説明。PAC3や自衛隊の展開については「北朝鮮に、何かプレッシャーをかけないといけない。何もしないのはおかしい」と強調した。


 観光客の男性(48)は「(PAC3が)もっと近くに見えれば、緊迫感もあると思うが…」と残念そう。登野城に住む女性(35)は「ニュースでやっているから、見たいと思って来た。(ミサイルは)あまり恐いという感じはしない。被害もないと思う」と笑顔だった。


 大川に住む横山可止雄さん(64)も、テレビの報道を見て新港地区に足を運んだ。「観光地だから、自衛隊が入ってくると影響がないか心配」と懸念した。
 台湾のテレビ局も取材に訪れ、観光客に話を聞いていた。

2012年

4月

13日

W杯石垣島トライアスロン22日 選手続々 石垣入り 

次々と石垣島入りしたワールド選手=石垣空港
次々と石垣島入りしたワールド選手=石垣空港

 石垣島トライスロンワールドカップ(22日開催)を前に12日から、選手が次々と石垣島入りしている。


 石垣島大会は、今年8月のロンドン五輪トライスロンの国別参加人数の確保となるポイント対象大会。


 日本トライスロン協会によると、世界33ヵ国から男女約130人のエントリーが見込まれている。


 石垣島入り第1号は、ハンガリーのアコス・バネク選手、マーゲット・バネク選手の2人。ともに3回目、2回目の出場。「南国のバケーションを楽しめながら走れるのが魅力」と述べ、「五輪出場権を得るために上位入賞を狙う」と意気込んだ。ワールド選手の石垣島入りのピークは18日。石垣空港に通訳ボランティアを配置し、外国人選手の宿泊先やレース会場を案内する。

2012年

4月

12日

きょうにもミサイル発射 「自衛隊対応に安心感」 石垣市 安全対策を再確認

中山市長の記者会見に集まった報道陣=11日午後、市役所
中山市長の記者会見に集まった報道陣=11日午後、市役所

 北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射実験と見られる「衛星」打ち上げが最短で12日に迫る中、ミサイルの通過コースに当たる石垣市は11日、危機管理対策本部(本部長・中山義隆市長)を開き、安全対策を再確認した。中山市長は会合後の記者会見で、自衛隊による地対空誘導弾パトリオット(PAC3)配備や隊員450人の展開について「しっかり対応していただいていて、安心感はある」と述べた。

 

 会合では、市役所の総務課に午前6時から、その他の部に7時から、それぞれ要員を配置し、ミサイル発射に備えることが報告された。


 ミサイルが落下する危険がある場合は、Jアラート(全国瞬時警報システム)と防災無線を通じたサイレン吹鳴で市民に周知する。その場合は、市中央運動公園や球場のサイレンも鳴らす。


 小中学校にはJアラートの個別受信機が整備されているが、幼稚園では整備されていないため、発射が確認されれば、市が全幼稚園に直接連絡し、屋内退避するよう求める。


 保育所や保育園、福祉施設にもファックスで安全対策を周知している。
 中山市長は「万が一の場合は、行政もしっかり住民に情報を伝達する。通常の生活が滞ることのないようにしてほしい」と述べ、緊張感を持って対応するよう指示した。


 記者会見で中山市長は、ミサイル発射が観光に及ぼす影響について「22日のトライアスロンも参加者のキャンセルはない。観光でのマイナスはあまり発生していない」と述べ、現時点で大きな悪影響はないという見方を示した。

2012年

4月

12日

住民平静 報道加熱 取材殺到に悲鳴も

 北朝鮮が発射するミサイルは石垣市の上空を通過すると見られているが、国などが通常の生活を送るよう呼び掛けていることもあり、住民は比較的平静。一方で渦中の島には全国のマスコミから取材陣が続々と入っており、市役所や学校などの公共機関にもマスコミからの問い合わせが殺到している。


 報道が先行して加熱する状況で、関係者からは「住民よりマスコミ対応のほうが大変」という悲鳴も上がっている。


 11日には市が地区プロパー(区長)の会議を開き、ミサイル発射に備えた安全対策などを説明した。


 プロパーの女性(45)はミサイル発射について「あまり深く考えていないが、不測の事態に備えて、国や市が安全対策を取っていることは分かる」と落ち着いた表情を見せる。


 漁業への影響を懸念する声もあるが、八重山漁協の上原亀一組合長によると、漁業者はこの日も通常通り出漁したという。「平常通りの生活を送っている。ミサイルは落ちないだろう」と強調。職員を含め、新聞やテレビ局の取材に忙殺されている状態だとし「不安をあおるのはやめてほしい」と要望した。


 各小中学校は入学式や始業式を終え、新学期がスタートしたばかり。県、市教委の通知を受け、12、13日の屋外の授業を屋内に変更するなどの安全対策を取っている。
 ただ、学校現場にもマスコミからの問い合わせが相次ぎ、学校によっては対応に苦慮し、取材を断っているケースもある。


 市観光協会は、報道の加熱が観光に与える悪影響を懸念。新城良博事務局長はミサイル発射について「コメントする立場にない」と口を閉ざし、業界がナーバスになっていることをうかがわせた。


 市役所に設置されているJアラート(全国瞬時)の装置近くには、発射時の緊急放送に備え、多数の取材陣が陣取ることが予想されるため、市は急きょ、周辺に立ち入り制限区域を設けるなどの措置を取った。


 市の関係者は「住民からの問い合わせはほとんどないのに、マスコミの問い合わせが多い。マスコミが過剰反応ではないか」と疑問を投げかけた。

2012年

4月

08日

ゆらてぃく市場1周年  きょうまで 感謝込め 大サービス

1周年大感謝祭が開催中=7日午前、ゆらてぃく市場
1周年大感謝祭が開催中=7日午前、ゆらてぃく市場

 JAファーマーズマーケットやえやま「ゆらてぃく市場」が1周年を記念して7、8日の2日間、1周年大感謝祭を開催している。この日、店内には多くの地域住民が訪れ、大抽選会やタイムサービスなどで賑わっていた。 大感謝祭は、ゆらてぃく市場がオープン1周年を迎え、日ごろの感謝を込めて開催された。

 

 

 大抽選会は、ゆらてぃく市場で2000円以上の購入者が参加でき、米1年分やヤギ1頭、石垣牛焼肉用などの商品が当たる。参加者はガラポンから出てくる玉の色に一喜一憂していた。


 店舗内ではお楽しみタイムサービスが行われたほか、敷地内に設置されたテントでは、JAおきなわ八重山支店女性部は手造り塩麹や味噌、JA石垣牛肥育部会は石垣牛を販売した。


 また、ゆらてぃく市場で買い物をした来場者先着200人にはトウガラシやゴーヤ、ミニトマトなどの苗を配布した。


 大感謝祭は8日も開催され、肥育部会による牛汁販売も行われる。
 ゆらてぃく市場の幸喜英信店長は「地元の農産物が大量に入荷しており、抽選会の景品も農家が提供している。ぜひ来店してほしい」とPRした。

 

2012年

4月

06日

「やりすぎ」の批判も 先島諸島に陸自展開

 防衛省は北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイル発射に備え、万一の場合の迎撃態勢を整備する一方、沖縄県の石垣島(石垣市)など先島諸島に計約400人の陸上自衛隊員を派遣する。見慣れない迷彩服に違和感を抱く市民も。部隊の常駐に向けた〝地ならし〟の狙いがあり、身内からも「やりすぎ」との批判が出ている。


 市街地と橋で結ばれた埋め立て地の石垣港新港地区。真っ青な海に囲まれた広大な敷地に4日、陸自のCH47ヘリコプターが砂煙を上げて着陸した。立ち入りが制限されるゲートからは約100張りの隊員宿泊用テントも見える。地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が配備される前の3日から、計約320人の陸自隊員が順次現地入りした。


 北朝鮮の予告では、石垣島付近の上空が飛行ルートとされ、陸自はPAC3自体の警備だけでなく、落下した場合の救援活動を展開する拠点と位置付ける。ヘリ4機や化学防護車も用意する。


 さらに周辺の宮古島(宮古島市)と与那国島(与那国町)にもそれぞれ、ヘリ1機と約40人の隊員を配備。この3市町と竹富町、多良間村の各役場には連絡要員の自衛官も派遣する方針だ。


 陸自部隊のいない先島諸島での部隊配備に、ある幹部は「南西諸島の防衛強化を進め、存在感を示すチャンスだ」と本音を口にする。


 政府が2010年末に決定した防衛計画の大綱では、対中国を意識した南西諸島の防衛態勢強化を明記。防衛省は与那国島への沿岸監視部隊を新設するほか、石垣島や宮古島に普通科部隊を配備する方針を打ち出している。


 一方、前例のない陸自部隊の展開に、石垣市の幹部は「市民は迷彩服や自衛隊車両に違和感を持っている。ただ、北朝鮮の発射という現実があり、単に反対とは言えない」と当惑した様子。


 北朝鮮の動きに合わせた陸自の対応に、制服組幹部はこう指摘する。「今回の配備はミサイル対応ではなく、南西強化の政策推進だろう。与那国島に被害が出る確率がどれだけあるのか。やりすぎととられかねない」

2012年

4月

06日

FMいしがき 試験警報 発信 Jアラートシステムで ミサイルに備え

警報発信中を示す赤いランプが点灯。Jアラートシステムをチェックする大田さん=FMいしがきサンサンラジオ=大川、午前11時30分。
警報発信中を示す赤いランプが点灯。Jアラートシステムをチェックする大田さん=FMいしがきサンサンラジオ=大川、午前11時30分。

 北朝鮮のミサイルと見られる「衛星」打ち上げ予告を受け、FMいしがき(76・1㍋㌹)は5日午前、警報システム「Jアラート」の試験放送を2回実施、発射に備えた。石垣市を含め県内26市町村を対象に放送メディアなどでメッセージが流された。

 

 全国瞬時警報システム「Jアラート」は、通信衛星を利用。消防庁(東京)から石垣市役所を経て、オンラインで、FMいしがきから情報発信する。この日午前中2回、合成された男性の声で「これは試験放送です」とのメッセージが3回繰り返された。


 市内36カ所の防災無線でも同時に、試験放送が流された。市によると、システムの試験放送は2011年4月の導入以来、初めて。「いしがき」によると、実際にミサイルが発射された際のメッセージは公表されていないという。


 FMいしがきの大田守雄本部長は「発射予定日は通常番組の中で、緊急情報に対応する。石垣市と連携を密にして、早く的確な情報を市民に伝えていきたい」と話す。試験放送前、番組内でPAC3部隊の石垣島上陸も生中継した。


 北朝鮮は、12から16日の午前7時~正午の「衛星」発射を予告。ミサイルの2段目が石垣島上空付近を通過すると見られている。

2012年

4月

05日

PAC3きょう石垣到着 サザンゲート交通規制 車両も新港地区搬入

バスで新港地区に入る自衛隊員たち(4日午後)
バスで新港地区に入る自衛隊員たち(4日午後)

 北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射実験と見られる「衛星」打ち上げに備え、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が5日、石垣市の八島町新港地区に配備される。PAC3を積載した輸送艦「くにさき」は同日朝、石垣港に入港。PAC3は車両で新港地区に運ばれる予定で、午前7時半から9時半まで、経路のサザンゲートブリッジでは交通規制が行われる。車両を積載した自衛隊のチャーター船も同日朝、新港地区に接岸を予定している。

   

 陸上、航空自衛隊の部隊は4日も輸送機で続々石垣入り。PAC3が配備される新港地区で、先に野営している部隊と合流した。


 陸自第51普通科連隊長の中西信人一等陸佐や防衛省の国民保護担当者らはこの日、市役所に中山義隆市長を表敬訪問し、PAC3配備に改めて協力を要請した。


 面会後、中山市長は「市民の安全が最優先。連携を密にしたい」とした上で「市民生活に支障がないようにしてほしい」と要望した。


 PAC3の配備後は、自衛隊側の協力を得て、現地を視察したい考えも示した。
 中西一等陸佐は「市の協力はありがたい。市民、国民の安全のためということで、市とわれわれの立場が同じだと確認できた」と述べた。


 PAC3は「くにさき」から降ろされたあと、そのまま新港地区に搬入されると見られる。交通規制について市は「市民の皆さまにはご迷惑をお掛けしますが、ご理解くださるようお願いいたします」と協力を求めるコメントを出した。


 新港地区に入るチャーター船に積載される車両数は明らかではないが、防衛省は市に車両140台を配備する方針を示している。


 新港地区では自衛隊のヘリが常駐しているほか、ゲート内側には、隊員が常駐できるプレハブが設置され、人や物資の出入りを統制。PAC3配備に向け、徐々に緊張感が高まっている。

2012年

4月

05日

グラジオラス咲く 市内伊野田

 

 石垣市伊野田の大嶺商店向かいで、鮮やかな紅色のグラジオラスが花を咲かせており、通行人の目を引いている=写真。暖かい季節に咲く花で、初夏の訪れを告げているようだ。


 食堂経営の平良八重子さん(58)が2日撮影した。グラジオラスの開花は通常、5~6月が多く、4月に見るのは初めてだという。平良さんは「ラッキーでした」と話す。

2012年

4月

05日

家族の夢 実現 2年連続の準Vに涙 光星学院 天久翔斗選手 選抜高校野球

自宅で翔斗選手の活躍に手を叩いて応援する(左から)信笑さんとシゲさん=登野城
自宅で翔斗選手の活躍に手を叩いて応援する(左から)信笑さんとシゲさん=登野城

 選抜高校野球で、光星学院(青森)の1番打者として天久翔斗選手(3年)=登野城出身=が攻守で活躍。4日の決勝戦でも、昨夏に続き連続の準優勝に貢献した。野球一家の天久家にとって甲子園出場は長年の夢。試合後、実家で応援した母親の信笑さん(51)と祖母のシゲさん(82)もテレビに「翔斗、よく頑張った」と涙を浮かべながら声掛けした。

 

 

 翔斗選手は、1年生からレギュラーになり、甲子園は今回で3度目。夏春2回は決勝戦まで進出した。父の地方公務員・朝俊さん(52)は甲子園球場で直接の応援。留守をあずかる家族は自宅でテレビの前で、東北勢初の選抜制覇へ期待を膨らませた。
 この日の決勝戦で初回、1番の翔斗君がいきなりヒットを放つと、自宅は2人の歓声と拍手で沸き返った。その後は、大阪桐蔭高校が先取点。序盤から着々と得点し、最後は3―7で桐蔭がセンバツ初優勝を飾った。


 試合後、母親の信笑さんは「翔斗は甲子園に出るたびに、活躍してくれる。ヒットもたくさん打って、ファインプレーも見せてくれた。今年も、5試合も楽しませてくれた。2年連続の準優勝はすごい」とたたえた。


 祖母のシゲさんは涙目でテレビを見詰め、言葉が出ない。父の朝俊さんは、地元で野球チームの監督を務め、長男の朝治さん(22)も野球留学するなど、甲子園出場は家族全員の夢だったという。


 信笑さんによると、次男の翔斗選手は中3の時、甲子園出場のため自ら進学先に青森の光星学園を選んだ。雪の中での走り込みにも弱音を吐かない我慢強い子だという。


 試合直後、甲子園球場から自宅に電話した朝俊さんは「翔斗には、よくやったと伝える。次は夏の大会」と早くも次の目標を見据えた。

2012年

4月

05日

イリオモテヤマネコ死ぬ 今年初めて 交通事故で

交通事故死したイリオモテヤマネコ(環境省西表野生生物保護センター提供)
交通事故死したイリオモテヤマネコ(環境省西表野生生物保護センター提供)

 3日午前6時40分ごろ、西表島のナダラ橋付近の県道で、通りがかった車の運転手が死んだイリオモテヤマネコを発見した。交通事故死と見られる。ヤマネコの事故死は今年に入って初めてで、78年以降の34年間では55件目。


 死んだヤマネコは、環境省西表野生生物保護センターが実施している自動撮影カメラのモニタリング調査で、10年12月から1年3ヵ月にわたって観察されていた個体。体重4400㌘、体長76・1㌢の成獣だった。


 同センターは、目撃情報が多い地点には注意喚起の看板や、のぼりを設置している。「オスがメスを探し、活発に動く季節。西表島で車を運転する際は、スピードを控えめにし、路上の野生生物に十分注意してほしい」と呼び掛けている。

2012年

4月

05日

マスコット600個 交母の会手作り 石垣市・新入学児童へ

市交通安全母の会が交通安全マスコットを託した=市教委
市交通安全母の会が交通安全マスコットを託した=市教委

 石垣市交通安全母の会(金城綾子会長)が4日、新入学児童の交通事故ゼロを願い、交通安全マスコット「ゴーヤーリン」600個を市教育委員会に託した。市教委を通して海星小、八重山特別支援学校を含む市内22校に贈られる。


 児童が寄り道せずに「家(ヤー)に早く帰ろう(ゴー)」の語呂合わせと、鈴を音読みの「リン」で命名。ビーズと鈴を装飾した手作り作品。1月に観音堂で交通安全祈願した。
 金城会長は「母の願いを込めて会員で一生懸命に作った。新1年生に贈ってほしい」と話した。


 玉津博克市教育長は「皆様の思いに感謝したい。その気持ちを各校長にも伝えたい」と述べた。

2012年

4月

04日

陸自部隊200人到着 PAC3配備で後方支援 5日までに 人 車輌140台も

輸送機で石垣空港に到着した陸自部隊(3日午後)
輸送機で石垣空港に到着した陸自部隊(3日午後)

 北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射実験と見られる「衛星」打ち上げに備え、石垣市でのPAC3(地対空誘導弾パトリオット)配備に向けた動きが本格化してきた。後方支援に当たる陸上自衛隊第51連隊普通科連隊(那覇市)の約200人が3日、輸送機C130で石垣入り。PAC3が配備される八島町の新港地区で野営を開始した。PAC3を積載した輸送艦は5日到着する。防衛省は同日、市に対し、PAC3を2個発射機、隊員を約450人、車両を140台配備する方針を伝えた。

民間の貨物船で石垣港に運ばれた陸自のトラック(3日午前)
民間の貨物船で石垣港に運ばれた陸自のトラック(3日午前)

 同連隊は補給支援や情報収集、弾道ミサイルの破片が落下した場合の住民の救護などの任務を持つ。車両140台は5日以降、民間のチャーター船で石垣市に輸送される。石垣空港にはヘリ4機を配置する。


 3日午後には輸送機が3回石垣空港に飛来し、隊員や機材を輸送。隊員らを乗せたバスが3台、新港地区に入った。野営用の天幕などの機材を載せた輸送用ヘリCH47も新港地区に着陸。電気や水の供給体制なども整いつつある。


 石垣港には同日午前、貨物船で自衛隊のトラック8台が到着し、午後から新港地区に入った。


 同連隊長の中西信人一等陸佐は「島々の国民のために最善の働きをしたい」と述べた。


 PAC3が配備される県内3自治体のうち、石垣市に入る部隊は最大規模となる。市によると、他の自治体と違って市内に自衛隊の施設がないため、給食などの支援要員や、警備要員などが必要になるためだという。


 隊員は5日まで逐次石垣入りすることになっており、4日も輸送機が石垣空港を使用すると見られる。車両を輸送するチャーター船は当初、4日に入港する予定だったが、悪天候のため日程がずれ込んだ。

2012年

4月

04日

国際陸連の講師に 登野城出身の泉水朝宏さん 「県内初」 世界に視野をとエール

北京で開かれた国際陸連の講座の課題で北京語を使い、子供たちを指導する泉水さん(右)=提供写真、北京、3月22日
北京で開かれた国際陸連の講座の課題で北京語を使い、子供たちを指導する泉水さん(右)=提供写真、北京、3月22日

 

 登野城出身の泉水(いずみ)朝宏さん(29)=東京=がこのほど、国際陸上競技連盟認定の「レベル1講師」を取得した。講師資格は陸上競技のコーチを指導する世界的資格。有資格者は国内で10人ほどで、沖縄県内では初の取得という。泉水さんは「世界に視野を広げ、活躍できる人材になって」と石垣島の後輩にエールを送っている。

 

 

 泉水さんは、八重山高校を卒業後、日本体育大学(東京)に入学し卒後、横浜国立大学大学院で修士号(動作解析)を取得。2008年から玉川大学陸上部のコーチとして、選手の育成に力を尽くしている。学生時代は10種競技の選手として活躍した。


 3月に北京で開かれた国際陸連の講座を受講。北京語と英語の講義や試験をクリアし、公認講師となった。現在は、公認講師の仲間とともに「キッズアスレティックス」の普及 活動を準備中だ。


 「キッズ」は、子どもたちの運動神経と能力を向上させるための、国際陸連公認プログラム。5月中にも正式に推進組織が発足するという。


 泉水さんは「要望があれば、古里の石垣でも、キッズプログラムを開催したい。これからも世界を視野に、陸上競技の分野で活動を続けていく。島の後輩にも視野を大きく広げて、夢を実現させてほしい」と期待を込める。

 

2012年

4月

04日

9件増 39件発生 ロードキル3月まとめ 辻環境文化研

 

 石垣市で小動物が車両にひかれる「ロードキル」の被害調査を実施している辻環境文化研究所(辻維周所長)は、3月分のロードキル調査リストを3日までにまとめた。3月は39件のロードキルが発生、先月から9件増加した。


 国の天然記念物に指定されている小動物のロードキルは0件だった。
 内訳は在来種11件、希少種・固有種24件、キジなどの外来種2件。


 希少種・固有種で件数が増加しており、サキシママダラ9件、サキシマハブ8件、ロードキルで犠牲となっている。


 また、希少種であるリュウキュウコノハズクやヤエヤマヒバァが被害に遭っている。
 研究所によると「少しずつ増加しているが、雨が降り気温が上昇した夜には急増する」という。


 無謀な運転のドライバーも多く、「意識を改めないと、石垣島の自然は壊されていく一方。自覚を持って運転してほしい」と訴えている。
 このほか野良犬の目撃情報もあり、研究所は注意を呼び掛けている。

2012年

4月

04日

新人先生も猛勉強 石垣・初任者研修

全員リクルートルックで、ちょっぴり緊張した表情で研修に臨む新人教員=大濱信泉記念館、登野城
全員リクルートルックで、ちょっぴり緊張した表情で研修に臨む新人教員=大濱信泉記念館、登野城

 石垣市で採用された教員を対象にした初任者研修会(市教委主催)が3日、大濱信泉記念館であり、幼・小・中学校の新人教諭20人が出席、教育力向上へ学習を深めた。


 講話した玉津博克教育長は、戦後の教育行政の歩みをたどり、詰め込みからゆとり教育へと変化してきたと指摘。子どもたちの流行歌やテレビ番組の「金八先生」を紹介。世論が求める理想的な教師像も語った。


 その上で、メディアが提示する熱血的な教師像は現実には不可能とし、文科省の指導要領について、自ら考え行動し、課題を解決する智恵を育てる内容と評価。「指導要領をしっかり実践することが子どもたちの生きる力になる」と強調した。


 さらに、新しい時代を示す指導要領は、まだないとして、「教師は哲学を持たなくてはならない。若い頃の考えを現場体験を通して変えていき、(教師自身が)生きる知恵『ジンブン』を持とう」と呼び掛けた。


 平真小学校の黒島一哉校長の講話、市教委職員による石垣市小中校の課題の報告もあった。研修会は8月と11月にも開かれる。

2012年

4月

03日

「歴史の大きな転換点」 石垣市が年度始め式 新空港 交付金で指示

年度始め式で訓示する中山市長=2日午前、市役所玄関前
年度始め式で訓示する中山市長=2日午前、市役所玄関前

 官公庁の年度始め式が2日、一斉に行われた。石垣市の年度始め式では中山義隆市長が職員を前に訓示し「平成25年3月7日に新石垣空港が開港する。自分たちが歴史の大きな転換点を作っているということを、肝に銘じてほしい」と強調。「海外に向けて新空港の開港と八重山の観光をPRしなくてはならない。皆さんの知恵、経験を十二分に生かしてほしい」と求めた。

 

 一括交付金を活用した各種事業が導入されることについて「これまでの業務以外に、10億円余りの事業が各課に割り振られる。通常の業務ペースだと、新しい業務をこなす余力はないと思う。きょうからさっそく、新しい体制のもと、業務をどう遂行するか話し合いを始めてほしい」と指示。


 市の現状について「観光客の激減、経済情勢の悪化の中で、市民は行政に対し、生活を一日でも早く改善してもらいたいと要望している。市職員は、しっかりと肝に銘じて業務に精励してほしい」と職員の奮起を呼び掛けた。


 今年、市政施行65周年の節目を迎えることに触れ「節目にふさわしい事業を取り入れたい」と意気込んだ。


 年度始め式に先立ち、中山市長は職員に定期人事異動の辞令を交付した。異動者は208人で、異動率は40%。

2012年

4月

03日

きょう車両など到着か 市役所に自衛官常駐へ PAC3は5日

北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射実験に備え、体制を確認した石垣市の危機管理対策本部=2日午前、市役所
北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射実験に備え、体制を確認した石垣市の危機管理対策本部=2日午前、市役所

 北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射実験と見られる「衛星」打ち上げに備え、石垣市の中山義隆市長は2日の危機管理対策本部で、自衛隊の港湾や空港使用に対し「全面的に協力してほしい」と改めて指示した。部隊や車両などの装備を輸送する民間の貨物船は3、4の両日、PAC3を積載した輸送艦「くにさき」は5日、それぞれ石垣港に入港すると見られる。


 防衛省側の要請に応じ、市は6日から16日まで、連絡要員の隊員7人程度が常駐するスペースを市役所会議室に設置する。


 3日には県庁で、ミサイル発射時の対応について自治体対象の説明会が開かれ、市から担当者が出席する。ジェイアラート(全国瞬時警報システム)を使った市民への情報提供などについて確認する予定。


 2日には自衛隊の輸送機がPAC3の配備に向けた機材を市に運ぶため、石垣空港に着陸する予定だったが、3日に順延された。防衛省側は4日も輸送機の空港着陸を希望しており、市と時間帯を調整している。


 2日に開かれた市の危機管理対策本部は、定期人事異動後、新メンバーによる初会合。中山市長は「防衛相に、発射時にはタイムラグを置かずに情報提供してもらえるよう要求してある。担当者は再度、体制を確認してほしい」と求めた。

 

2012年

4月

03日

さぁ新年度スタート 新人教員ら31人に辞令 八重山教育事務所

希望と決意を持ち、辞令を受ける新規教職員=八重山教育事務所
希望と決意を持ち、辞令を受ける新規教職員=八重山教育事務所

 八重山教育事務所(宮良学所長)の新規採用教職員辞令交付式が2日、同事務所研修室で開かれ、宮良所長が新規採用された教諭と事務職員1人ひとりに辞令を手渡した。


 本年度の八重山管内で新規採用された教職員は小学校14人、中学校6人、養護教諭4人、事務職員7人で合わせて31人。新規採用教職員らは緊張した面持ちながら、新たに始まる教職員生活に決意を新たにしていた。


 宮良所長は「初心を忘れず、使命と情熱を持って、地域に信頼される教員になってほしい」と激励した。


 新規採用教職員を代表して新川小の入波平信吾教諭が服務宣誓。石垣中学校の慶田盛よし乃教諭は「教職員の辞令交付を受け、喜びと責任を感じながら、プロの教諭を目指して研鑽したい」と決意のことばを述べた。
 最後に新規採用教職員1人ひとりが自己紹介を行った。

自己紹介をする新任教職員たち=2日午後、市商工会館
自己紹介をする新任教職員たち=2日午後、市商工会館

島への赴任 歓迎 子どものため全力で 竹富町教育委員会

 

 竹富町教育委員会による2012年度新任教職員歓迎の集いが2日、石垣市商工会館で開かれ、町内の小中学校に赴任する教職員を歓迎した。町に赴任する教職員は70人、集いには約30人が出席。今年から臨時的任用職員も参加した。


 この日、町教委の竹盛洋一委員長は「多少の不便も強いられるかと思うが、健康に留意して、地域と融合してほしい」とあいさつ。


 川満栄長町長も「持っている力を存分に発揮して、竹富町の子どもたちの指導をお願いしたい」と激励した。


 また、八重山獣医師会の平田勝男会長が「竹富町における希少野生動物保全について」と題して講話。「竹富町にはすばらしい野生動物がいるとことが誇りとなるような教育をしてほしい」と訴えた。


 新任を代表して、大原中学校の野底義光教頭があいさつ。「竹富町の子どもたちは素直で純粋。1人ひとりの力量が子どもたちの成長に係わってくる。子どもたちのために全力で頑張りましょう」と意気込んだ。

2012年

4月

03日

市営プールもオープン

石垣市営プールがプール開き=1日午後、運動公園内
石垣市営プールがプール開き=1日午後、運動公園内

 運動公園内の石垣市営プールが1日から市民に開放された。午後から10人ほどの小学生たちが初泳ぎを満喫した。午後から小学生が10人ほど訪れ、クロールや平泳ぎ、バタフライなど思い思いに泳いでいた。


 八島小学校3年生の大道妃夏さんは「水泳の練習できた。寒かったけど、水泳大会やトライアスロンに出場するので、これから毎日練習したい」と意気込んだ。


 市営プールは、月曜―金曜が午後1時から午後7時まで、土日祝が午前10時から正午、午後1時から午後7時まで。火曜定休日。1時間につき児童・生徒100円、学生・一般200円。

2012年

4月

03日

福島の子供ら石垣島を満喫 白保で交流 日程終了

交流会を楽しんだ飯館村と白保の子どもたち=1日午前、白保小学校
交流会を楽しんだ飯館村と白保の子どもたち=1日午前、白保小学校

 

 「南の島のエコ体験 飯館・白保こども交流会」(白保村ゆらてぃく憲章推進委員会など主催)で、石垣島に訪れていた福島県飯館村の子どもたちが1日、白保のホストファミリーに見送られて福島へ戻った。


 白保地域は東日本大震災の被災地支援の一環として、飯館村の子どもたちに石垣島の自然の中で遊んでもらおうと交流会を計画した。


 飯館村の小学1年生から5年生までの子ども11人と保護者2人が3月27日に来島。白保地域でホームスティをしながら、カヌーやサンゴ観察会などを体験した。


 この日、お別れ会が白保小学校のグラウンドで行われた。飯館村の佐藤由美さんは「白保のみんなと友達になれて嬉しい。みんなの家で過ごしたことも楽しかった」、大内良真君は「交流会で友達が増えて、いっぱい遊べたので楽しかった」、神代優太君は「白保の人たちは親切で優しい。仲良くなれて良かった」と、6日間の滞在を満喫した様子だった。

 

2012年

4月

01日

97年余の歴史に幕 八重山分館が廃止 職員、利用者に涙

分館の閉館時間にあいさつを読み上げる友利館長(左)と、涙ぐむ職員=31日午後5時ごろ、県立図書館八重山分館
分館の閉館時間にあいさつを読み上げる友利館長(左)と、涙ぐむ職員=31日午後5時ごろ、県立図書館八重山分館

 今年度末で廃止が決まっていた県立図書館八重山分館(友利和佳子分館長)が3月31日閉館し、97年余の歴史に幕を下ろした。午後5時の閉館時間に合わせ、職員が涙ながらに最後のあいさつをすると、利用者の中にも目頭を押さえる姿が見られた。分館の存続を求める会(大田静男代表世話人)のメンバーたちも訪れ「残念だ」と住民に親しまれた分館との別れを惜しんだ。

 

 

 分館廃止後、8万6千冊余の蔵書や郷土資料は地元に残される方向だが、具体的な行き先や保管方法は決まっていない。


 当面は現在の建物で「休眠状態」に入ることになり、友利館長は「建物や資料が活用されない事態になることが心残り」と話した。


 閉館時には職員4人が並び、友利館長が声を詰まらせながら、長年の利用に感謝した。住民の会メンバーが職員1人ひとりに花束を手渡した。


 利用者の中島貴子さん(40)=登野城は、転勤で石垣市に来て以来、約5年、子どもと分館に通い続けていた。「家庭的な感じで落ち着ける場所だったし、職員も子どもの名前を覚えてくれたのに、寂しい」と目をうるませた。


 分館によると、宮古分館の廃止時にはセレモニーが実施されているが、八重山では廃止に反対する声が根強いことから、セレモニーは行わず、粛々と閉館することを決めた。


 分館には残務整理のため、4月以降も職員1人が配置される。臨時職員を除く他の職員は本館や学校現場に配置換えされる。

 

県立図書館八重山分館

 県立図書館八重山分館は1914年6月、大正天皇の即位御大典(おんたいてん)記念事業として、八重山教育部会が民家を借り「八重山通俗図書館」を設立したのが始まり。戦争による休止などの紆余曲折を経て、72年の復帰時に現在の名称となった。


 石垣市だけでなく、公立図書館のない竹富町、与那国町の読書支援サービスの拠点となり、10年度の入館者数は1万15人、貸し出し冊数は9933冊。離島住民の利便性を図るため、竹富町、与那国町での移動図書館実施にも取り組んだ。


 県教委は建物の老朽化や維持管理費用の増大などを理由に2007年、廃止方針を表明。住民の会などの反対を押し切る形で今年2月、廃止を正式に決めた。分館の跡地利用については3市町と協議し、離島での移動図書館は本館が引き継いで実施する方針を示している。

2012年

4月

01日

後味悪い幕切れ 住民の会 悔しさにじむ

分館の壁に感謝の言葉と風船を貼り付ける大田さん。左にあるのは色あせた分館の看板(31日午後5時ごろ)
分館の壁に感謝の言葉と風船を貼り付ける大田さん。左にあるのは色あせた分館の看板(31日午後5時ごろ)

 県立図書館八重山分館の廃止は、存続を求める住民の会などの根強い反対運動が展開される中、1カ月前に唐突に決まったという経緯もあり、関係者に後味の悪さを残した。


 住民の会代表世話人の大田静男さんは「夢をありがとう」「カジマヤー(97歳)おめでとう」などと書いた紙を分館の外壁に貼り付けた。


 2010年、盛大に100周年記念式典が開かれた本館とは裏腹に、分館はカジマヤー祝いもなく消えていく。大田さんは張り紙の脇に、カジマヤー祝いで使われる風車も貼り「抗議するよりは、笑って送ったほうがいい」と表情に悔しさをにじませた。


 「残念だ。けさの大雨と風は(分館の発展にも尽力した気象観測技術者の)岩崎卓爾の思いではないか」とも語った。


 昨年12月に廃止方針を八重山市町会に伝達し、先月、廃止を正式決定した県教委。住民に対し、廃止決定を直接説明することは、ついになかった。大田さんは「許し難い。離島をばかにしている」と批判。「こういう形で、離島の出先機関をなくしていくのはやめてほしい」と訴えた。


 同会は県教委が分館廃止方針を表明した直後から、反対運動を継続してきた。廃止決定を受け、離島の図書館サービスの将来像を考える協議会の設置を3市町に要望しており、中山義隆市長もこれを受け、設置を明言している。


 大田さんは「離島の離島にどう図書館を作っていくのか、八重山から図書館の風を吹かせるという意気込みで議論してほしい」と求めた。

2012年

4月

01日

牧野氏の遺稿贈る 市立図書館に 「郷土知って」 八重山文化研

玉津教育長に「白保村以北の旧村々」を手渡す石垣会長(右)=31日午前、市立図書館
玉津教育長に「白保村以北の旧村々」を手渡す石垣会長(右)=31日午前、市立図書館

 八重山文化研究会(石垣繁会長)が、郷土史家の牧野清さんの未発表遺稿を中心に、石垣島の村々の歴史などを紹介した「石垣島白保村以北の旧村々~牧野清生誕百年記念論集~」がこのほど出版された。石垣会長は31日、市立図書館を訪れ、同書を寄贈した。

 


 牧野さんは研究会の初代会長。平凡社が出版した事典「沖縄県の地名」の「八重山諸島」の執筆に心血を注ぎ、1351枚の膨大な遺稿が市立図書館に保管されている。


 研究会は遺稿のうち、石垣島旧大浜町地区に関する233枚を選び、白保以北の村々の分村、移動の経緯、歴史、民族、歌謡などに関する記述を編集した。研究会メンバーらの論文も収録した。


 2年前の牧野さんの生誕百周年記念事業とし、出版には石垣市の「大浜皓文化振興基金」の助成を活用した。


 石垣会長は同書を白保以北の各学校にも配布した。「郷土を知るため、教師にこの本を読んでもらい、子どもたちに指導してほしい」と期待した。


 玉津博克教育長は「子どもたちに、八重山の歴史や文化を教えるのはとても大事なこと」と感謝した。

2012年

4月

01日

伝統の石積みを体験 福島・白保の児童 「重いけど楽しい」

 

 

 白保公民館と白保村ゆらてぃく憲章推進委員会による白保小学校正門の石積み作業が3月31日、同校で行われた。児童や保護者、地域住民が参加し、力を合わせて石積み作業に取り組んだ。


 白保小正門は昨年、正門北側から白保郵便局までのブロック塀とフェンス部分を石積みした。今回は正門南側のブロック塀50メートルを作業。


 この日の石積み作業には、南の島のエコ体験で福島飯館村から来島している子どもたちも参加した。


 飯館村の子どもたちは石積み作業の棟梁(とうりょう)である大泊一夫さんから指導を受けながら、白保小の児童や地域住民と一緒に石を積み上げていった。


 飯館村の子どもたちは「石が重たかった」「思っていたより、楽しかった」と感想を話した。