2013年

3月

31日

地方税年間2030万円 防衛省が経済効果提示 陸自部隊配置「地元に還元」 与那国町

防衛省が陸自沿岸監視部隊の配備を計画している与那国町(写真は祖納地区)=2011年
防衛省が陸自沿岸監視部隊の配備を計画している与那国町(写真は祖納地区)=2011年

 与那国町への陸自沿岸監視部隊配備計画を進める防衛省が、隊員が町に納める地方税が年間約2030万円などとする地元への経済効果を試算し、町側に提示していたことが30日までに分かった。基地建設工事の総事業費を約80億円と仮定すると、約20億円が「地元に還元」されるとしている。

 

  沖縄防衛局によると、経済効果は町の求めに応じて本省が試算。今年1月ごろ、町側に提示した。
 ある離島所在部隊(定員約170人)が年間に自治体に納付している地方税額から、町に約100人の部隊が配備された場合の地地方税額を割り出し、約2030万円と試算した。約80億円の基地建設工事が行われれば、工事従事者が島で宿泊、飲食するなどの経済効果が約20億円としている。


 ある陸自駐屯地(約380人)と空自分屯地(約170人)では、食糧費などの契約全体額がそれぞれ2億4000万円、1億7000万円で、9割以上を地元が受注していると説明した。


 隊員の家族が入居する宿舎は、地元の要望に応じ、全体で60戸を祖納、比川地区に分散配置する。町が実施する土木工事も、単純な作業であれば、必要経費のみ町負担で陸自が受託することが可能だとした。


 他の自治体を例に、自衛隊配備による人口の増加を年齢別に試算すると、40~44歳が最多(34人)、次いで45~49歳(20人)、35~39歳(18人)、30~34歳(14人)などとなる。


 基地建設後の年間の来訪者は、他の離島の空自分屯地では年間約600人(2010年)、北海道の陸自沿岸監視部隊が年1回開催しているイベントの来訪者は約250人、部隊配備地を訪れる同省の関係者数は12年9月現在で延べ340人―などとする数字も提示した。


 沖縄防衛局の担当者は「安全保障の任務から配備を推進しているが、住民が経済効果を期待するのは当然だ。自衛隊が来たからすべて解決というわけではないが、補助事業や、地域振興のお手伝いはできると思う」と強調した。


 自衛隊配備計画は、町が現在、同省に10億円を要求しているため、用地交渉が停滞している。


 町防衛協会の与那原繁事務局長は「十分な経済効果」と評価。「協会としては誘致活動を続けることを確認している。4月をめどに防衛省に改めて要請書を提出したい」と話した。


 同町では過疎化が続いており、終戦直後は約1万2000人だった人口が、現在は約1500人に減少。外間守吉町長は地域振興を目的に自衛隊を誘致している。

2013年

3月

31日

2463人乗せ初寄港 アクエリアス号 今年も就航 石垣港

ミス八重山の玉城さんがストー船長に花束を手渡し、今年の初寄港を歓迎した=石垣港F岸壁
ミス八重山の玉城さんがストー船長に花束を手渡し、今年の初寄港を歓迎した=石垣港F岸壁

 乗員・乗客総勢2463人を乗せた客船「スーパースターアクエリアス号」が30日、今年初めて石垣港に寄港した。今年は、10月までほぼ週2回(月・木曜日)、58回の石垣島寄港を予定している。

 

  石垣港F岸壁であった歓迎セレモニー(市観光協会ほか主催)で、ミス八重山の玉城美穂さんが、ジョーゲン・ストー船長らに花束と記念の楯を贈り、今年の初寄港を歓迎した。


 漢那政弘副市長は「春の石垣島は観光の季節。島の景観やおいしい食、豊かな文化を楽しんでほしい。短い滞在だが、いい思い出が残せるよう願っている」と期待を込めた。


 ストー船長は英語で「今年もまた石垣島に寄港できたことをうれしく思う。歓迎に感謝したい」とほほ笑んだ。


 スタークルーズ社(本社・マレーシア)のアクエリアス号は、全長230㍍、5万1千㌧。1997年から毎年、石垣島に定期就航。1回の航海で平均1600人以上の乗客を運んでいる。

 

 4割以上は、複数回訪れている「リピーター」という。今回は27日に台湾・高雄を出港、那覇港を経由して、この日夜、石垣港から台湾に戻った。代理店の沖縄シップスエージェンシーの松田美貴会長は「石垣島は本島に比べ、観光地と買い物の場所が集約されていて、台湾観光客の評判もいい。例年より数回多く、石垣寄港を予定している」と話した。

2013年

3月

31日

県教委が竹教委訪問 教科書問題で

 八重山教科書問題で、県教育委員会の盛島明秀義務教育課長ら2人が30日、竹富町教委を訪れ、教育委員5人今後の対応を協議した。
 文科省が育鵬社版の採択を指導していることをめぐって協議が行われたと見られるが、町教委によると県教委から具体的な指導はなく、今後も協議を継続することを確認した。

2013年

3月

30日

自衛隊誘致方針変わらず 交渉で隔たりと町長 公金支出の不透明指摘 与那国町議会

 与那国町議会(前西原武三議長)3月定例会は一般質問最終日の29日、田里千代基、崎元俊男の2氏が登壇した。外間守吉町長が防衛省に対し、自衛隊配備の「迷惑料」を要求した問題で、外間町長は「自衛隊誘致についてはぶれることなく、あくまでも進めていく。交渉の段階で大きな隔たりがあるということで理解してほしい」と述べ、自衛隊誘致を続ける方針に変わりはないことを強調した。要求額の10億円については「少々の減額もあり得るが、それに近い額を要求する」と述べた。

 

 自衛隊配備問題は田里、崎元両氏が反対の立場から取り上げた。崎元氏は用地交渉の難航について「より高いレベルでの金額交渉か、遠まわしの誘致断念か」と真意をただした。


 外間町長は「(要求額は)配備された場合の経済効果」と説明。崎元氏は「町長に感謝したい。自衛隊誘致の見返りが年間賃借料500万円、売買もわずか1億円ということにショックを受けた町民はたくさんいると思う」と、改めて用地交渉に応じないよう求めた。


 田里氏は「条件闘争が崩れた場合、誘致断念もあるのか」と質問。外間町長は「それは防衛省が考えること」とかわしたが「私は中国の脅威とか抑止力などについては、一言も申し上げていない。常に経済優先で今日まで来ている」と述べ、今後も自衛隊配備による経済効果を重視していく考えを示した。


 崎元氏は、町教育委員会で管理している給食費関連の通帳から、昨年7月に26万円が引き出され、今年1月に同じ金額が戻されていると述べ、不透明さを指摘。理由をただした。


 崎原用能教育長は「今指摘され、びっくりしている。行き届かなかったことは反省したい」と述べ、事実を把握していないことを認め陳謝。4月に監査を依頼し、原因を究明する考えを示した。


 与那国便が日本トランスオーシャン航空(JTA)のジェット機から琉球エアーコミューター(RAC)のプロペラ機に変更された件については、田里氏が「1~3月までに機材整備が原因の欠航が4回ある。命にかかわる問題だ。抗議する必要がある」と改めて反発。外間町長は「私も全く同感だ」と述べ、今後もジェット機運航の復活を求め続ける考えを示した。

2013年

3月

30日

TPP交渉反対意見書を可決 与那国町議会が閉会

議員提案の意見書3件を全会一致で可決、閉会した与那国町議会=29日
議員提案の意見書3件を全会一致で可決、閉会した与那国町議会=29日

 与那国町議会は29日、「TPP交渉への参加反対に関する意見書」など議員提案の意見書3件を全会一致で可決、閉会した。


 同意見書では「国民の暮らし、地域の実情を無視した拙速なTPP交渉への参加」は絶対に行わないよう求めている。また、農産品が関税撤廃の対象から除外される保証の確保も要求した。嵩西茂則氏が提案した。


 ほかに「生活保護基準の引き下げはしないことを国に求める意見書」(崎元俊男氏提案)、「年金2・5%削減中止を求める意見書」(田里千代基氏提案)も可決した。

2013年

3月

29日

「慰安婦虐殺は捏造」 糸数氏、迷惑料要求も批判 与那国町議会

 28日の与那国町議会一般質問で与党の糸数健一氏は、23日に開かれた「朝鮮人慰安婦慰霊祭」について「与那国を舞台に捏造されたパフォーマンス」と厳しく批判し、町が施設を貸したことを疑問視した。


 自衛隊配備をめぐり、外間守吉町長が防衛省に10億円を要求していることについては「今からでも撤回してほしい」と迫った。
 外間町長は3選出馬の条件の一つに与党の支持を挙げているが、与党内からも公然と反発の声が上がる現状が浮き彫りになった。


 糸数氏は、与那国島で朝鮮人慰安婦が米軍に虐殺されたといわれることについて「私は還暦だが、この年になるまでそんな事実を聞いたことがない。島の大先輩たちも有り得ない話だという」と指摘。慰安婦の件を県史に執筆した宮古島の元軍医と同姓同名の人物を探し当てたが、関係者も事実を否定したと述べた。


 その上で、慰安婦の虐殺を「捏造」と断言。慰霊祭の参加者もほとんどが島外や韓国からだったとして「(自衛隊配備反対運動と)連動しているという懸念がある。国境の島がおかしなことになっては困る」とくぎを刺した。


 自衛隊配備の「迷惑料」要求については「与那国町は町長も議会も町民もみんなそうなのか、と思われている。悲しい」と批判。「与那国を空白地帯にするな、とわれわれが部隊配備を要請した。迷惑料は撤回し、速やかに国との交渉に入ってほしい」と求めた。


 糸数氏に対し、嵩西茂則氏は外間町長に出馬を要請、崎原孫吉氏は自衛隊配備や町長選について一切触れず、与党内の「温度差」もうかがえた。

2013年

3月

29日

石垣島の象徴「無残」 テニスコート1面以上 於茂登岳山頂を無断伐採 「行為者は名乗り出て」

伐採された山頂部分。倒されたのは大半がリュキュウチク。回復までに「数年かかるのでは」(市教委)という=於茂登岳(市教委提供)
伐採された山頂部分。倒されたのは大半がリュキュウチク。回復までに「数年かかるのでは」(市教委)という=於茂登岳(市教委提供)

 県内1の高さで知られ、石垣島の象徴ともなっている於茂登岳の山頂部分が、人為的に無断伐採され、石垣市教育委員会と石垣自然保護官事務所が28日、共同発表した。両団体は「山頂部分は市有地で特別保護区。違法行為の可能性が高い」と情報提供を呼び掛けるとともに、行為者の特定を急いでいる。

 

 

於茂登岳山頂部分の伐採を明らかにする(右から)市教委文化課の与那嶺定課長と石垣自然保護官事務所の千田智基・上席自然保護官=石垣市教育委員会
於茂登岳山頂部分の伐採を明らかにする(右から)市教委文化課の与那嶺定課長と石垣自然保護官事務所の千田智基・上席自然保護官=石垣市教育委員会

 伐採は21日、市教委職員が気象台施設管理の立ち合いのため、山頂を訪れ発覚、関係機関に通報した。伐採は524平方㍍(テニスコートの1・16倍)に及び、県指定天然記念物(アサヒナキマダラセセリ=蝶)の食草・リュウキュウチクが切り倒されていたという。


 倒されたリュウキュウチクは、刃物で切られた跡があり、笹が1か所に集められていることなどから「人為的な伐採」(保護官事務所)と断定。調査で1月20日から3月1日の間に伐採された可能性が高いという。自然保護官が山頂に出入りする観光業者らを調べたものの、伐採との関連はなかったという。


 市教委文化課と自然保護官事務所は「状況から伐採は眺望の確保が目的ではないか。まず、行為者を特定し行政指導したい。悪質なら刑事告訴も検討する」とし情報提供とともに、行為者に名乗り出るよう求めている。


 市教委によると近年、於茂登岳山頂の違法伐採が明らかになったのは2005年以来。行為者は県から厳重注意を受けたという。
 情報提供は電話83・7269市教委文化課まで。

2013年

3月

29日

外間町長「条件整えば出馬」 町長選、与党の支持求める 迷惑料は「協力費」に 与那国町議会

 与那国町議会(前西原武三議長)は28日から一般質問の日程に入り、初日は嵩西茂則、崎原孫吉、糸数健一の3氏が登壇した。8月の町長選について外間守吉町長は「条件が整えば出馬したい」と述べ、与党の支持などを条件に挙げた上で、3選出馬に意欲を示した。自衛隊配備に伴う用地交渉で町が防衛省に要求している「迷惑料」10億円について外間町長は「マスコミ報道は私の真意と違う」として「市町村協力費」という名目に改める考えを明らかにした。10億円の要求は続ける考え。

 

  町長選については与党の嵩西氏が「3期目に向けて頑張っていただきたい」と出馬要請。


 外間町長は①町内の保守層で組織する自民党総務会②与党―の支持が得られることを条件に「出馬に向け取り組みたい」と述べた。


 昨年、一時不出馬を示唆し、他の2人の人物に出馬を打診したことを認め「(2人から)1月に再びあなたが出ないといけないと言われた」と説明した。


 沖縄本島からの光ファイバーケーブル敷設については嵩西氏と糸数氏がただした。外間町長は、沖縄本島―多良間島―与那国島―波照間島のルートで2015年度までに敷設が完了する見通しを示した。


 事業主体は県で、新年度は海洋調査や設計費などに約8億円を計上。県内の各離島に光ファイバーを敷設し、総事業費は約112億円に達するとし、与那国便が日本トランスオーシャン航空(JTA)のジェット機から琉球エアーコミューター(RAC)のプロペラ機に変更されたことについて、嵩西氏は「非常に欠航が多く、満席も多い。(プロペラ機は)各市町村でフル運航しており、非常に危険極まりない機材になっているのではないかと懸念される」と述べ、ジェット機の運航を復活させるよう求めた。


 外間町長は「サービス水準の低下がある」と述べ、国、県に対し、JTAを指導するよう求める考えを改めて示した。


 高校がない離島から沖縄本島に進学した生徒の住居費などを支援する離島高校生就学支援事業で、町の手続きが滞っていることも判明。


 崎原用能教育長によると、町の対象者は65人だが、学生寮に入っている生徒33人の扱いをめぐり、県と町の審査基準に食い違いがあったという。他の32人については年度内に支援金を交付できる見込み。

2013年

3月

28日

13年度も東京書籍版 文科省指導は「協議中」 竹富町教委

定例会を開いた竹富町教育委員会=27日午前、石垣港離島ターミナル会議室
定例会を開いた竹富町教育委員会=27日午前、石垣港離島ターミナル会議室

 竹富町教育委員会(竹盛洋一委員長)は27日、石垣港離島ターミナル会議室で定例会を開き、来年度の公民教科書に東京書籍版を使用することを確認した。また八重山採択地区協議会の教科書選定に従わず、東京書籍版の公民教科書を採択した問題で文部科学省から指導を受けたことへの対応は、「協議中」(竹盛委員長)とした。

 

  定例会は非公開で行われ、終了後に竹盛委員長が報道陣に対応。「新学期に間に合うように、現在使用している東京書籍を生徒に配布する準備をしている」と述べた。


 文部科学省は1日に義家弘介政務官を町へ派遣し、協議会の答申通りの教科書を使うよう指導した。3月中の回答を求めているが、竹盛委員長は「対応は協議中。私たちがどうやって難問をクリアしていくかということで、協議が非常に長引いている」と説明。また「我々の信念を曲げたくないという思いがある」とした。


 町は12年度に続いて寄付金で30冊の東京書籍版を購入する考え。
 一方、慶田盛安三教育長は町議会3月定例会で、教科書の採択権限が各教委にあるとする地方教育行政法を根拠に「公民教科書は東京書籍を使う」と明言している。義家政務官は、指導に従わない場合は地方教育行政法に基づく是正要求も検討するとしており、今後の対応が注目される。


 町教委は11年8月、育鵬社版を選んだ石垣市や与那国町と異なり、東京書籍版を採択。教科書無償措置法は採択地区内で同一の教科書を使うよう定めているため、文科省は町を無償給付の対象にしなかった。

2013年

3月

28日

御絵図46点 市文化財に 貢納布を織る図案

文化財指定の喜びを分かち合う新垣委員(後列右)や宮良信世館長(前列中央)ら関係者=石垣市教育委員会
文化財指定の喜びを分かち合う新垣委員(後列右)や宮良信世館長(前列中央)ら関係者=石垣市教育委員会

 石垣市は、琉球王府への貢納布を織るための図案「御絵図(みえず)」46点を文化財に指定、27日、収蔵する八重山博物館に指定書を交付した。

 

 御絵図は琉球王朝時代の18世紀前半には制作されていたとされる和紙製のデザイン見本。台紙に、植物染料や墨で絣(かすり)や縞模様など多彩な模様が描かれている。

 

 当時の織子(女性)が図案を手本に王府への献上品を仕上げた。市文化財審議会は「当時の八重山の織りレベルの高さが分かる。世界的に見ても貴重な資料」としている。

 

石垣市の文化財に指定された御絵図の一部(市教委提供)
石垣市の文化財に指定された御絵図の一部(市教委提供)

 御絵図は、縦4㌢、横4・2㌢から、縦28㌢、横39㌢まで大きさはさまざま。染織家で人間国宝の故鎌倉芳太郎さん=石垣市名誉市民=が1978年、46点を八重山博物館に寄贈した。

 

 現在、海外を含め御絵図は556枚が確認され、うち那覇市が収蔵する368枚は国宝に指定されている。
 市教委であった交付式で、玉津博克教育長は「長い調査研究の末に、市の文化財として指定された。絵図を参考に多くの新たな(染織り)作家が出てくることを期待したい」と述べた。


 市文化財審議委の新垣幸子さん(八重山上布保存会長)は「御絵図で、当時の女性(織子)の技術レベルが驚くほど高いことが分かる。染織りの資料としても世界的に貴重」と指摘。「複雑な図案の貢納布を仕上げることは、当時の女性の誇りだったのでは」と推測している。


 御絵図を収蔵する八重山博物館は、現物が痛みやすいため、写真での公開を検討している。

2013年

3月

28日

ヤエヤマホタル 光の芸術披露 於茂登岳登山道付近で 

ヤエヤマホタルが早くも美しい光を放っている=26日
ヤエヤマホタルが早くも美しい光を放っている=26日

 26日、石垣島の於茂登岳登山道入り口付近では、自然観察愛好グループが地元の自然ガイドに案内されて、ヤエヤマホタルを観察していた。


 この日は午後7時頃から冷たい風が吹いて、ホタル観察が危ぶまれたが、山陰の風が届かない場所で午後7時15分頃に光りの点滅を発見。
 「こんなに光るのは私もはじめて」とガイドも喜ぶ盛んな点滅を観察できた。

2013年

3月

27日

中山義隆石垣市長の2013年度の施政…

 中山義隆石垣市長の2013年度の施政方針が3月議会で行われ、本紙でも全文を紹介している◆産業振興で魚介類ブランド化事業として「尖閣マチ・尖閣ハタ・尖閣カツオ」の商標登録に向けて取り組みを行うとしているが、昨年石垣市が助成し、八重山漁協が商標登録した「尖閣マグロ」は現在、どのような動きになっているのだろうか、漁業者に取り組みについての話を聞いても進展は聞こえてこない◆地元で水揚げされた水産物や地場産の農産物を商標登録し、他地域との差別化を図るブランド化に異論を唱えるつもりはさらさらなく、逆に奨励する考えに大賛成だ◆しかし、誰がどうやるかが問題だろう。尖閣マグロのように商標だけ得て、なにも動きがなくては宝の持ち腐れと言われてもしかたがない◆石垣市もただ助成をするのではなく助成した結果を評価し、次の展開に活かすシステムづくりが必要だ。地元の経済団体の意向を無条件に丸呑みしては税金の無駄遣いとなってしまう◆市が助成する鮮魚のブランド化は漁業で生計を建てる漁業者のために行うべきであり、やみくもな助成で将来、事業展開を見据える民間企業の障害になってはならない。「尖閣マグロ」の早急な運用開始を期待したいものだ。

2013年

3月

27日

新機構 来月スタート 目玉は観光文化スポーツ局 石垣市

石垣市の4月以降の各課配置図。黄色が新設の課
石垣市の4月以降の各課配置図。黄色が新設の課

 石垣市の機構改革が新年度の4月1日からスタートする。各種イベントの担当部局を一元化し、観光振興とドッキングさせた「観光文化スポーツ局」の新設が目玉。新組織の配置図も固まり、今週末の職員は引っ越し作業に終われそうだ。

 

 観光文化スポーツ局はスポーツ交流課と観光文化課の2課体制。石垣島マラソン、トライアスロン大会、とぅばらーま大会、星まつりなどの代表的イベントを一手に担う。


 中山義隆市長は3月議会の答弁で「マラソンやトライアスロンのように、似たようなイベントは一つの部署で見ることで効率的に運営できる」と強調。
 また「ハーリー、豊年祭のような行事があるが、観光と言う観点が抜け落ちている。そこをうまく連携する。さまざまな相乗効果で八重山全体の観光、経済の振興発展につながる」と同局新設の意義を説明した。


 初代局長には、観光分野での経験が豊富な市公共施設管理公社の嘉数博仁局長を起用した。
 同公社が3月末で解散するため、従来、同公社が指定管理者として管理していた総合体育館などの公共施設は市の直営になり、建設部が管理する。従来の「すぐやる課」に、新たに施設管理の業務を担わせた「施設管理・すぐやる課」も同部で新設された。


 総務部には「防災危機管理課」が新設され、従来は総務課の担当だった防災や危機管理関係の業務を独立して担う。

2013年

3月

27日

海岸線5メートル後退 吹通川のヒルギにも影響か 野底で侵食進む

2013年3月撮影の同じ場所。モクマオウは倒れ、それまで砂に隠れていた石まで露出し始めている。
2013年3月撮影の同じ場所。モクマオウは倒れ、それまで砂に隠れていた石まで露出し始めている。

 首都大学東京大学院非常勤講師(都市環境科学)の辻維周氏がこのほど野底海岸の浸食状況調査を行い、2007年の調査時よりも約最大5m海岸線が後退していることが分かった。同海岸の後退は海岸に接する形で生えていたモクマオウがすべて倒れ、その背後のアダン付近まで浸食が進んでいる。また浸食されたと思われる砂が、吹通川河口付近に堆積しており、その一部は、ヒルギの気根まで覆い隠している状態だと言う。

2007年10月撮影の野底海岸。まだ前面のモクマオウは立っている
2007年10月撮影の野底海岸。まだ前面のモクマオウは立っている

 野底海岸はほぼ北向きに開いており、冬の北風や石垣島南海上に台風があるとき、波の影響を受けやすい地形となっている。しかし辻氏は「10年前まではこれほどひどい浸食は見られなかった」と海岸侵食のスピードに驚いた様子。


 辻氏は「海水準上昇に加えて、台風の強力化や潮流の変化などの複合要因によって浸食が進んだものと考えられる。このままでいくと、吹通川河口のヒルギの一部が枯死してしまう恐れもあるので、早急に対策を練る必要があるのではないか」と述べている。


 辻氏によると、海上保安庁の検潮データでは、3月26日現在でも天文潮位(計算によって算出される潮位)よりも、実測潮位(実際に検潮所で計測する潮位)のほうが、10~20センチ高い状態が続いると言い、この潮位の高さが海岸浸食の要因の一つではないかと推測している。

2013年

3月

26日

「迷惑料」与野党追求へ 用地交渉、町長選に影響 自衛隊配備

 与那国町の自衛隊配備計画をめぐり、防衛省との用地交渉で、外間守吉町長が「迷惑料」10億円を要求している問題で、28日から始まる町議会(前西原武三議長)一般質問では、与野党から町長を追及する声が上がる見通しだ。配備計画を推進する与党は、迷惑料の要求について町長から事前に「聞いていない」と反発。配備計画に反対する野党も「町長は言動が矛盾している」と批判を強めている。用地交渉の行方は8月の町長選にも影響を与えそうだ。

 

  関係者によると、防衛省との用地交渉に当たり、外間町長は与党や町防衛協会に対し「3月末までに交渉を決着させる」として一任を取り付けた。
 しかし、自衛隊基地の建設予定地である町有地の賃貸料のほかに迷惑料10億円を要求したことについて、事前に与党や同協会とは調整していない。防衛省はすでに「迷惑料は支払えない」として用地買収を新年度以降に持ち越し、配備計画の見直しを検討する考えを示している。


 与党の1人は「町長が迷惑料を要求したことに、われわれのほうが迷惑している。取り下げてほしい」と話す。しかし「3月末までは一任してある」として、当面は静観の構え。一般質問に立つ与党3人のうち2人は自衛隊配備問題を取り上げない。


 これに対し与党の糸数健一氏は、一般質問で町に対し、防衛省と早期に用地契約するよう迫る考えを示す。「言うことは言わないといけない。(町は10億円を要求しているが)逆立ちしても出ないものは出ない。今月中に決断してほしい」と話している。


 町長選は8月6日告示、同11日投開票の日程が決定している。用地交渉がまとまらないまま4月に入った場合、与党や配備推進派の町民の反発が強まることは必至。外間町長の3選出馬が困難な状況になる可能性もある。


 外間町長は昨年、一時与党に不出馬の意向を示唆。その後発言を軌道修正したものの、現在まで明確な態度を示していない。


 野党の2人はいずれも自衛隊配備問題を取り上げる。田里千代基氏は「迷惑料を要求すると言うが、行政を私物化したような町長の言動で町民が迷惑してきた。町有地を売るのも貸すのも反対していく」と強調した。

2013年

3月

26日

新川川でカピバラ発見 農作物への被害懸念 1頭、約40キロ?

新川川でくつろぐカピバラ=24日
新川川でくつろぐカピバラ=24日

 22日から市内の新川川でカピバラの目撃が相次いでいる。目撃されたカピバラは1頭で、成体とみられ、性別は不明。石垣市消防署が捕獲作業を実施したが、警戒心が強く失敗。カピバラは、アマゾン川流域など温暖な水辺に生息する世界最大のネズミの仲間(齧歯(げっし)目)で、草や木の葉を食べるといわれ、農作物への被害も懸念される。

 

 22日に、新川川河口付近で目撃されたカピバラを捕獲しようと作業を実施した市消防の担当者によると「大きな個体で40キロ位ありそう。動きがすばやく、捕まえようとすると水中へ逃げ出し、約50メートル潜水して逃げた。」と捕獲の難しさを話し、専門家での捕獲を訴えた。


 24日には、シードー線沿いの新川川で目撃され、本紙スタッフがまるでイノシシのような風貌を写真に収めた。
 この日は、多くの親子連れが珍しそうにカピバラを観察、「どこかから逃げ出したのでは」との声も聞かれ、子どもたちは「初めて見た。かわいい」と珍しい動物に歓声を上げていた。今回は1頭の発見だが、複数いる場合は繁殖の可能性も否定できない。カピバラの妊娠期間は15~20週で、一度に2~8頭の子を産むとされる。

 

 市内では、キジ、クジャク、グリーンイグアナ、オオヒキガエルなど数種類の外来種が生息し、環境に与える影響を危惧する声も大きく、キジやクジャクは農作物に大きな被害を与えている。


 発見場所が、市内の米どころである平田原の近くであることから、捕獲できない場合は、農家にとって新たな「外敵」となることが心配される。

2013年

3月

26日

「イエデンワ」100台寄贈 災害時に活用を ウィルコム沖縄が市に

中山市長に目録を手渡す真玉橋さんと仲本代表(右から3人目)ら=石垣市役所
中山市長に目録を手渡す真玉橋さんと仲本代表(右から3人目)ら=石垣市役所

 ㈱ウィルコム沖縄は25日、石垣市に防災用PHS「イエデンワ」100台を寄贈した。PHS(簡易型携帯電話)は、電池でも稼働可能で、災害時でも通話しやすく、ウィルコム同士では通話が無料。防災目的のため、基本使用料も無料化して寄贈した。イエデンワの寄贈は昨年3月の宮古島市(150台)に続き2例目。


 市役所であった贈呈式で、イメージガールの真玉橋さやさんが笑顔で中山義隆市長に目録を手渡し。仲本栄章代表は「ウィルコムは昨年9月で県内の契約件数が10万台を突破した。東日本大震災では、災害に強いPHSの有効性が証明されている。いざという時の連絡用にイエデンワを活用して」と述べた。


 中山市長は「石垣市の防災計画に取り入れ、災害時の連絡網構築を図りたい」と感謝した。
 イエデンワは、市役所(14台)をはじめ、市立保育所から小・中学校、公共施設計53か所に配置する。4月上旬には配置を終える予定。

2013年

3月

24日

尖閣侵犯で抗議決議6回 中国政府、すべて無視 「大国化」とともに挑発激化

 尖閣諸島問題で、石垣市議会が2008年から今年までに、中国政府の領海・領空侵犯に対して6回の抗議決議を行っていることが議会事務局のまとめで分かった。中国は抗議決議をすべて無視しており、現在も尖閣海域への公船派遣を継続。実力で尖閣を奪う構えを崩していない。抗議決議の歴史を振り返ると、中国の経済発展や軍事大国化と歩調を合わせ、年々、挑発行為がエスカレートする状況が浮かび上がってくる。

 

 事務局のまとめによると、尖閣関連の意見書や決議は1970年から2013年の3月議会までに計21件。このうち、中国政府に対する最初の抗議決議は08年12月の「中国調査船による領海侵犯に対する抗議決議」だった。


 中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突する事件が起きた10年9月には「中国漁船領海侵犯に関する抗議決議」を行った。


 中国はこの年、日本を抜いて世界第2位の経済大国に浮上。軍事費支出も08年以降、米国に次ぐ世界第2位の規模を維持し、尖閣周辺での挑発行為も激化する。


 中国漁業監視船は11年8月に初めて領海侵犯。直後の10月に市議会は「中国漁業監視船等の尖閣諸島沖領海侵犯等の挑発行為と不当な主張に対する抗議決議」を可決した。


 しかし中国公船の尖閣海域での活動は活発化の一途をたどり、中国当局者は12年3月「日本の実効支配打破」を宣言。これを受け市議会は同月「中国公船の巡視活動常態化に対する抗議決議」を行った。


 中国は同年9月11日の尖閣国有化前からすでに、尖閣を実力で奪おうとする動きを加速させていたことがうかがえる。


 国有化後はこうした動きが露骨になり、9月14日には過去最多の海洋監視船6隻が相次いで領海侵犯。計7時間にわたって領海内を徘徊した。さらに12月には、中国機の領空侵犯も発生。これを受け市議会は同年12月「中国機の領空侵犯に関する抗議決議」を可決した。


 今年2月には、尖閣海域で領海侵犯した中国公船が地元漁船を1時間半に渡って追跡、威嚇する事件が発生。これを受け市議会は3月「尖閣諸島における中国公船領海侵犯に対する抗議決議」を行った。


 市議会の抗議決議は、日本政府とは別に、地元住民の「声」を直接、中国政府に伝える意義がある。

2013年

3月

24日

キングス 貫録勝ち 昨年の熱気再び

攻守で活躍し、ユーグレナ賞に輝いたアンソニー・マクヘンリー
攻守で活躍し、ユーグレナ賞に輝いたアンソニー・マクヘンリー

 昨年の熱気再び―。プロバスケットボールbjリーグの南ぬ島石垣島空港開港記念ユーグレナゲーム・琉球ゴールデンキングス対埼玉ブロンコスが、23日午後7時から石垣市総合体育館で行われ、89―72で、キングスが圧勝した。プロ球団の公式戦には2540人の大観衆が声援でキングスを後押し、会場はキングスコールが沸き起こり、老若男女が熱狂。ダンクシュートや激しいリバウンド争いなど、プロのプレイを満喫。試合を盛り上げるエンターテイメント空間に酔いしれた。

 

 この日の会場には、観客が早くから駆けつけ、開場時間の午後5時半には、2階の入場口から沿道まで、長蛇の列が見られ、試合開始時には満員状態となった。
 飲食の販売コーナーが設けられた会場1階も早くから混雑し、イベントムードを盛り上げた。


 また、タイムアウトの間には、キングスダンサーズが意気のあったパフォーマンスを披露し、試合に花を添えた。
 試合での攻守が切り替わると、ブースター(応援者)からキングスコールが巻き起こり、キングスの選手を後押しした。
 試合は終始、キングスがリードした試合運びを見せたが、ペイントエリアを固める埼玉ブロンクスに得点する機会が少ない中、アンソニー・マクヘンリー選手が攻守で活躍。最も活躍した選手に贈られるユーグレナ賞に輝いた。
 結果、89―72で、キングスが逃げ切り、昨年に続き、八重山の試合を勝利で飾った。


 最終日のきょう24日は開場が午前11時、試合開始は午後12時30分。
 八重山バスケットボール協会によると、2回自由席に空席があり、
 当日券は会場で販売する。大人2千円、小人千円。

2013年

3月

24日

アベノミクスの強み生かせ 吉崎 富士夫

 なにかこう日本の大手企業の春闘の高額回答ばかりが話題に上るが、話題にすべき論点が違うような気がしてならない。旧民主党政権で停滞していた日本経済の3年間を完全に払しょくし、とにかく実体経済がアベノミクスで動き出した事実は認めざるを得ない。民主党も、もうそろそろ「負け惜しみ」をするのはやめて政党として白旗を上げるべきだ。


 そして、急激な為替相場の変化はいろいろな弊害を生むのは事実であり、超円高なら強い円を背景に海外と輸入取引が出来るし、超円安なら輸出攻勢に拍車をかけられる。それぞれ一長一短があるのは当たり前の話だ。
 ただし、国内景気に焦点を当てれば、為替相場でどのように円高・円安になろうと所詮1円は1円。手堅い内需拡大のための振興策意外に有効な手段がないことくらいは冷静に考えれば誰にでもわかる。

 

 つまり、消費経済の基盤は、日本国民一人ひとりの可処分所得が増え続けることにあるのは自明の理だ。来年以降の消費税の増税政策は、間違いなく国民の総消費額に増税されるのだから、景気への悪材料であることはほぼ間違いない。おそらく、それまでの短期的な国内景気(これから1年半程度)の好況感で終わってしまう可能性は大である。


 一部マスコミは、その本質を指摘しないで、アベノミクスは期待感が先行しているなどと的を外した批判をしている。これなども経済は期待感が先行するから景気は良くなるという基本中の基本の経済原理がわからないのだから、3年半前に民主党政権を誕生させてしまうようなことになる。これでは話にならない。


 本来、現時点で指摘すべきは、社会保障と税の一体改革などと言いながら、単なる増税先行でしかないのだから、「来年の消費増税を転機に一気に冷え込む国内景気への警鐘」と、それこそ本格的な景気回復に向けて、「実質的な消費増税凍結への道」を提示する事が大切だ。


 そして、独立国家として盤石な外交・安全保障政策を断行する事が、結果的にアベノミクスの強みを生かすことにもなる。経済と国防とは密接な関係がある。
 以上の事から、新石垣空港開設を基に、為替相場に左右されない手堅い国内景気を活性化させる内需拡大策はきわめて重要であり、12日(火曜)紙面にもあったが、島の資源を活用する起業を積極的に支援する「地域ファンド」等の設置は、まさに地域密着型の雇用創出の機会ともなり、地域振興のきわめて有効な手段と言え、積極的に活用すべきだ。


 さらに21世紀におけるアジア地域との関係で言えば、異論もあろうが、主権国家における島嶼防衛の要としての空港の位置づけもある。
 先の中国の全人代において、習近平国家主席は、新たに海洋局の権限強化やステルス型戦闘機の開発等、海洋覇権の姿勢を明確にしており、日本の制空権を脅かす中国人民解放軍の脅威も相まって、とても日本に対して友好的な外交政策をとるとは思えず、八重山諸島を不測の事態から守る施策も当然必要である。


 まさに内需拡大と島嶼防衛という内と外の両方をしっかりと固めていく姿勢が何よりも求められているのは間違いない。ぜひ沖縄県の仲井真県知事にも、日本政府の姿勢に理解を示し、その観点での大局的な判断をいただきたいものだ。
       (千葉県市川市)

2013年

3月

24日

陸自が雪のプレゼント 与那国の子どもたちに

雪を見てはしゃぐ与那国の子供たち
雪を見てはしゃぐ与那国の子供たち

 23日、陸上自衛隊が札幌から与那国島に雪を陸自のLR2で空輸し、雪を見たことのない子どもたちは大はしゃぎだった。これは春休みに入った子どもたちに、雪国を少しでも味わってもらいたいという曹友会の発案に、第15飛行隊が協力する形で実現した。

2013年

3月

23日

尖閣 「世界的に貴重」 環境保全と資源活用を 海洋基本計画を答申

 石垣市海洋基本計画策定委員会(会長・山田吉彦東海大教授)は22日、市に、尖閣諸島を含めた環境保全と資源の活用を図る「基本計画」を答申した。計画で、八重山海域の世界自然遺産登録に向け、尖閣諸島の生態系を「世界的にも貴重」として調査方針を明記。周辺の漁業と海底資源開発の重要性も指摘している。海洋計画策定は竹富町に続き全国で2例目。

 

 基本計画は、環境保全の在り方や海洋資源開発、漁業・観光振興、国際貢献について市の指針を規定している。
 尖閣諸島については1項目をあて、世界自然遺産登録に向け、尖閣の生態系を「世界的にも貴重で豊かな生態系が形成されている」と評価。「世界遺産」指定の中核地域として調査研究する方針を明記した。豊富な漁業・海底資源調査の重要性も指摘。尖閣諸島での灯台・無線施設・漁港整備の必要性にも触れ、周辺海域を保護区に設定するとした。
 尖閣以外でも、八重山海域の環境保全や漁業資源管理、観光開発、国際貢献の実践、海洋エネルギーの活用も計画に取り入れた。


 市役所であった答申で山田会長は「パブリックコメントも生かし、市民が参加できる計画にした。行政とも協力し、一人ひとりが自分は何ができるのか―を考え行動してほしい」と計画の具体化に期待を込めた。
 中山義隆市長は、答申を施策に生かすとした上で「尖閣が国有化され、まず自然環境の学術調査をしたい。学術調査なら中国からの異論は出ないのでは」と述べた。


 策定委は2012年1月に発足。竹富町海洋基本計画にも関わった山田教授を会長に、元防衛事務次官の秋山昌廣さんら識者、地元経済団体代表者を委員に策定作業を続けていた。1月18日に素案を発表、パブリックコメント(意見公募)を経て、この日の答申となった。計画は2013年度から10年間。

2013年

3月

23日

キシノウエトカ ゲが恋のバトル

 天然記念物であり、世界中でも宮古・八重山諸島にしか生息していない固有種であり絶滅危惧種でもあるキシノウエトカゲ(Plestiodon Kishinouyei)のメス争いシーンをカメラで捉えた=写真。肉食爬虫類研究所の富田京一代表によると、「キシノウエの交尾期はこの時期なので、こうした行動を見かける事はそう珍しい事ではない。しかしカメラに収められたのは非常に珍しいケースではないか」と話している。

2013年

3月

23日

「慰安婦慰霊祭」が波紋 自衛隊配備絡み反発 韓国から支援団体も来島

与那国島に掲示された慰霊祭のポスター
与那国島に掲示された慰霊祭のポスター

 1944年、与那国島の久部良港で、米軍の空爆により朝鮮人従軍慰安婦46人が虐殺されたとして「慰霊祭」(主催・同実行委員会)が23日朝、同港内の公園で開かれる。自衛隊配備計画が進む中、反対派を中心に進められた「慰霊祭」開催を、推進派の住民は「配備反対運動の一環」と見ており「朝鮮人慰安婦の虐殺という話は事実ではなく、迷惑だ」と反発。町内に波紋が広がっている。


 慰霊祭は歌手の海勢頭豊さんらが企画し、自衛隊配備に反対する「イソバの会」のメンバーが実行委員長を務めるなど、反対派を中心に運営される。
 実行委によると、44年に朝鮮人従軍慰安婦53人が日本軍によって台湾から宮古島に連行される途中、久部良港の船上で米軍の空爆に遭い、46人が死亡した。この件は、船に同乗していたという宮古島在住の元軍医が県史で執筆しているという。


 海勢頭さんは新聞投稿で「犠牲になった少女たちの恨(ハン)を解き、さまよえる霊魂を生まれ育った故郷へ帰してあげよう」「2度と戦争が起きないよう、その(慰霊祭の)時間に合わせ、沖縄各地から手を合わせてほしい」と呼び掛ける。韓国からも日本に従軍慰安婦問題の解決を迫る団体が与那国入りする予定。
 これに対し、自衛隊配備を推進する町防衛協会(金城信浩会長)は警戒を強めている。金城会長(69)は「島の長老や亡くなった私の父母からも(慰安婦の虐殺の話は)聞いたことがない。与那国島が米軍の爆撃を受けたのは2度だけで、久部良港が爆撃を受けたことはない」と主張する。


 糸数健一町議は「私のところにも多くの町民から電話がある。この時期に開催するのは、自衛隊配備つぶしのためだろう。国外の団体と連携する動きがあることに懸念を感じている。港を使用させる町にも問題がある」と話している。前日の22日夜には「前夜祭」として「アリラン音楽祭」が久部良多目的集会施設で開かれた。

2013年

3月

22日

かつて、沖縄人はプレッシャーに弱いと…

 かつて、沖縄人はプレッシャーに弱いと言われた。一例が1998年の甲子園。春夏連続出場したのは沖縄水産で、のちにプロ入りした新垣渚投手を擁し沖縄の「史上最強チーム」と称された。のちの大リーガー、松坂大輔投手がいた横浜に対し、沖水は「西の横綱」と呼ばれ、多くの県民が悲願の県勢初優勝を期待した◆ところが沖水は春の大会で実力を全く発揮できず、初戦で浦和学院(埼玉)に4―2と完敗。全国紙には「西の横綱がもろくも崩れた」と酷評された。雪辱を期した夏の大会も埼玉栄に5―4で敗れ、またも初戦で姿を消した◆実力は文句なしだっただけに、多くの県民が沖縄人の「精神的な弱さ」を感じたのではないか。県勢初優勝は、あと10年は遠のいたと思ったものだ◆ところが「伏兵」がいた。翌99年の春の甲子園。沖縄尚学が強豪をなぎ倒して勝ち進み、あれよあれよという間に初の頂点に立った。沖尚は、九州大会ではベスト4止まり。優勝争いの圏外と思われていただけに、県民は驚きそして喜んだ。気負いなく戦えたのが良かったのか◆あれから14年。興南の春夏連覇あり、八重山商工の離島勢初出場ありで、沖縄の高校野球もだいぶ変わった。きょうは沖尚が開幕試合に登場。八重山出身の選手の活躍も楽しみだ。

2013年

3月

22日

火葬場 新年度着工困難に 与党修正案で全額削除 BBQ予算は「復活」 市議会最終本会議

火葬場建設事業費を全額削除する与党の修正案に起立して賛成する与党=21日午後、議場
火葬場建設事業費を全額削除する与党の修正案に起立して賛成する与党=21日午後、議場

 石垣市議会(伊良皆高信議長)3月定例会の最終本会議が21日開かれ、2013年度一般会計予算案から火葬場建設事業費4億1095万円を削除する与党の修正案を賛成多数で可決した。火葬場建設事業費に加え「バーベキュー祭り」の関連予算200万円も削除した野党の修正案は賛成少数で否決された。火葬場建設予定地に浮上したバラビ道の住民が強く反対している上、事業費が予算から削除されたことで、新年度の新火葬場着工は困難な情勢になった。

 

 中山義隆市長は13年度施政方針演説で、火葬場の実施設計と建設工事の着工までこぎつける考えを示していたが、予算案から事業費が削除されたことを受け「厳しいが、住民としっかり信頼関係を作り、話し合いたい」と述べた。


 19日の総務財政委員会で市当局は、火葬場建設事業費を予算案から撤回する意向を示したものの、議長を通じて訂正を申し出る慣例に沿っていないなどとして認められず、議案の訂正を断念した。


 しかし同委員会で可決された野党の修正案では、火葬場建設事業費に加え、バーベキュー祭りの関連予算も削除。このため、与党は最終本会議で、火葬場建設事業費は削除しながら、同祭り予算を残した修正案を動議で提出した。


 提出者の上門孝子氏は「バーベキュー祭りには経済的効果があり、継続するべきだ」と主張した。しかし修正案の提案方法をめぐって与党内の意見調整が長引き、議会は一時空転した。


 採決では、与党の仲間均氏、石垣涼子氏が「当局が訂正を出すべきだ。議会をないがしろにしている」(仲間氏)、「市当局から訂正が上がってこないのは筋が通らない」(石垣氏)、などと手続きを問題視し、退席した。与党の修正案は賛成10、反対8で、野党側から知念辰憲氏が賛成に回った。


 バーベキュー祭りをめぐっては、前津究氏が前年の決算報告がないことを問題視。しかし鳩間修総務部長は、決算報告がなくても予算の上程は可能との認識を示した。前津氏は、給食センター新築工事請負契約に関する調査特別委員会設置を緊急動議で提案したが、賛成少数で否決された。

2013年

3月

22日

目に涙浮かべる女性も クーペ&シホ石垣初ライブ

師弟コンビの個性的な歌声を大塚さんの重厚なチェロが支えた=シティジャック、美崎
師弟コンビの個性的な歌声を大塚さんの重厚なチェロが支えた=シティジャック、美崎

 ラジオ沖縄の番組「人生まだまだこれからじゃん」のパーソナリティー、クーペ&シホの石垣島初ライブが春分の日の20日夜、シティジャック=美崎=であった。ファンが詰め掛け、メッセージ性の強い歌声を楽しんだ。


 元落語家で、脳梗塞で2度倒れながらもライブを続けているクーペさん、国立音楽大学ピアノ科卒業で、レコード大賞の金賞を受賞(作曲、2006年)したシホさん。師弟ミュージシャンの2人はクーペさんが作詞、しほさんが作曲を担当し曲作り。東京を拠点に全国各地で音楽活動を続けている。


 石垣島初ライブは2部制。1部はシホさんがチェリストの大塚幸穂さんと組んで、透明感のある歌声とピアノ演奏を披露、「気分上々」ほか音大出身の力を見せた。2部からクーペさんも加わり、オリジナルの「25年ぶりの手紙」や「あたりまえにありがとう」、「月並みな言葉」―を軽妙な語りを交え観客に贈った。


 代表曲「がんばろう」と「がんばらないで」では、目に涙を浮かべ聴き入る女性も。アンコールで最後の曲は、クーペさんの「この素晴らしき世界」。サッチモの名曲を英語で独特のしゃがれ声で歌い上げ、「また来ます」と約束し、ライブを締めくくった。

2013年

3月

21日

用地取得交渉物別れ 「迷惑料」10億円要求 年度内決着困難に 与那国町

自衛隊基地建設が予定されている与那国町の南牧場(2012年12月)
自衛隊基地建設が予定されている与那国町の南牧場(2012年12月)

 与那国町への自衛隊配備計画をめぐり、防衛省の佐藤章政務官と外間守吉町長は20日、町役場で会談し、配備予定地の町有地取得に向けた用地交渉を行ったが、物別れに終わった。外間町長は一時金の「迷惑料」として町有地賃貸料のほかに10億円を要求しているが、同省は難色を示している。同省が目指していた年度内の用地取得は困難な状況で、早期配備を望む町民には困惑が広がっている。

 

 外間町長によると、配備予定地2ヵ所のうち「南牧場」の町有地について、同省は買い上げなら購入費約1億円、賃借なら年間賃借料約500万円という金額を提示。これに対し外間町長は、町有地の売却は拒否し、1回限りの「迷惑料」として10億円、賃借料として年間1500万円を要求した。


 左藤氏は「財務省が認めない」と難色を示し、外間町長は「政治判断してほしい」と迫ったという。左藤氏は日帰りし、今後の話し合いの日程は決まっていない。
 外間町長は八重山日報社の取材に対し、防衛省が今年度予算で自衛隊基地の用地取得費として約10億円を計上したことを挙げ「町民は10億円が町に入ってくると思っている。たった500万円での賃貸というのはとんでもない話だ。町民の理解が得られない」と語気を強めた。
 防衛省に提示した金額について、左藤氏に対しては「一歩も譲らない」と述べたという。


 今後の自衛隊誘致活動については「私は最初から、経済効果だけを言ってきた。経済効果がなければ、ノーという可能性はある」と明言。「(国が要求に応じれば)町民に説明して(10億円を)どう使うか相談することになる」と述べ、3月末までの用地交渉決着を国に求める考えを示した。

2013年

3月

21日

生コン価格 来月値上げへ 6業者が組合設立 「適正価格で地域活性化」

石垣島生コンクリート協会設立の意義を語る米盛理事長(20日午前)
石垣島生コンクリート協会設立の意義を語る米盛理事長(20日午前)

 石垣市の生コンクリート業者6社で組織する石垣島生コンクリート協同組合(米盛博和理事長)が4月1日から生コンの共同受注・販売を開始する。各社が個別に受注・販売することはなくなり、島内の生コンは今後、同組合が設定する統一の新価格が適用される。米盛理事長は20日、八重山日報社のインタビューに応じ「生コンを適正価格に戻すことで各社の経営が安定し、地域経済の活性化につながる」と強調。生コンの価格を4月以降、段階的に引き上げることで、現在に比べ2~3割の値上がりになるという見通しを示した。建設資材の大きなウエイトを占める生コン価格の引き上げは、八重山経済に波紋を広げそうだ。

 

 生コン業者6社は今月1日に設立総会を開き、15日に県知事の設立認可を得た。
 米盛理事長は生コン業界の現状について「過当競争」と危惧。宮古島市に比べ、石垣市の生コン価格は1立方㍍当たり約8千円安く「乱売」状態になっており「現状のままでは各社の経営が危うい」とした。


  「適正価格」を設定する必要性については「生コンを安定的に製造し、品質を維持するため」と説明。「住宅を建設する個人にはかなり負担だと思うで、それは気にしている。しかし、最近はデフレ脱却ということが言われる。新石垣空港が開港し、期待感にあふれたムードがある今がタイミングだ。適正価格に戻すことで地域経済が活性化する大きな要因となる」と述べた。


 4月以降の新価格は26日に理事会を開いて決定し「建設業協会などにあいさつに出向き、理解を求めていく」との考えを示した。値上がり幅については「2~3割」との見通しを示し「理解を得ながら段階的に上げる」とした。4月の価格改定をにらんで「駆け込み需要」が予想されるが、3月までに受注した場合でも、4月末までに工事の着工がない場合は新価格を適用する。
 共同受注した生コンは、組合内部で決定したシェアに応じて6社に製造や運送などの作業を割り当てる。


 事務所は平得地区に設置。常勤の事務局長と経理担当者を置くほか、各社から営業担当を出向させる。工事に当たっては、配送作業などが円滑に進むよう6社の協力体制を構築する。社員教育など、業界全体の資質向上に向けた事業に取り組むという。
 理事長以外の役員は次の通り(敬称略)。▽副理事長・大濱達也▽理事・古謝勇二、知念敏治、浦崎哲男、前盛勝仁▽監事・勝連敏四郎

2013年

3月

21日

親子で浜遊び楽しむ マエサトビーチが海開き

平真小マーチングで幕開けした海開きイベント=マエサトビーチ
平真小マーチングで幕開けした海開きイベント=マエサトビーチ

マエサトビーチ海開きの20日、ANAインターコンチネンタル石垣リゾート(小杉真澄総支配人)のチャリティーイベント「親子うりずんマリンピック」が同ビーチで開かれた。
 イベントでは、平真小学校マーチングバンドレインボーの演奏で幕開け。
 引き続き、マリンスタッフによる海の安全教室、砂浜宝探しやビーチフラッグ競争などゲームなど行われた。
 小杉総支配人は「4月からはビーチにオーシャンパークをオープンする。子どもも大人も遊べるテーマパークなので気軽に来場してほしい」とPRした。
 また、美童(みやらび)ゆいまーる募金活動も行われ、集まった募金は石垣市社会福祉協議会に寄付される。

2013年

3月

20日

火葬場建設予算案を削除 野党の修正案賛成多数 市も撤回の意向示す 市議会総務財政委

市議会総務財政委員会で一般会計予算案の採決が行われ、修正案に挙手して賛成する野党(左側)=19日午後、市役所
市議会総務財政委員会で一般会計予算案の採決が行われ、修正案に挙手して賛成する野党(左側)=19日午後、市役所

 石垣市議会の総務財政委員会(平良秀之委員長)は19日、2013年一般会計予算案から新火葬場建設事業費4億1905万円などを削除する修正案を野党の賛成多数で可決した。建設候補地に浮上しているバラビー道(ドー)地区住民が絶対反対の姿勢を示しているため、同地区での建設は困難と判断した。与党が多数を確保している市議会で、野党の修正案が可決されるのは異例。

 

 これに先立ち、市当局は火葬場建設事業費を自ら撤回する意向を示したが、同委員会は認めず、野党案を採決した。修正案は21日の最終本会議で採決され、与党の対応が焦点になる。中山義隆市長は「建設を強行するつもりはないことを形として見せたい。住民には説明の場についてほしい」と話し、引き続きバラビ道住民との話し合いを模索する考えを示した。


 一般会計予算案の修正案は、新火葬場建設事業費を全額削除するほか、石垣牛バーベキュー祭りの関連予算200万円を減額し、財政調整基金へ積み立てる内容。


 鳩間修総務部長は新火葬場建設事業費について「現状では地域住民の合意形成が得られない。地域の声を十分に受け止めるため、しばらくの猶予(ゆうよ)をいただきたい」と述べ、一般会計予算案から撤回する「一部訂正」を申し出た。


 これに対し、野党は「議会答弁では(事業費撤回の話は)一言もなかった。一般質問を冒涜(ぼうとく)するものだ」(宮良操氏)などと激しい批判が相次いだ。


 議長を通じて議案の訂正を提案する議会の慣例に沿っていないこともあり、市当局による訂正を認めないことで野党側が押し切った。野党の修正案は賛成3、反対2の賛成多数で可決された。与党の石垣亨氏は退席した。


 バーベキュー祭りの関連予算については前津究氏が、昨年の決算報告がないことを疑問視し、一般会計予算案から削除することを提案していた。


 総務財政委で結論が出たことを受け、最終本会議で市当局が、新火葬場建設事業費を撤回する一部訂正を再び申し出ることはない見通し。


 最終本会議では、総務財政委で可決された修正案を諮り、否決された場合は改めて原案を諮る流れになる。ただ、原案には新火葬場建設事業費が盛り込まれたままになっているため、可決されれば、バラビ道住民が反発する可能性がある。


 修正案では新火葬場建設事業費だけでなく、バーベキュー大会関連予算も削除されているため、与党は賛成しない方針。原案に賛成するか、新たな修正案を提出するかを含め、今後、最終本会議での対応を与党内で調整する。

2013年

3月

20日

弁護士費用「高額」 あす市を提訴へ 教科書問題裁判で住民

「弁護士費用が高額過ぎる」として提訴の方針を発表する住民グループ=石垣市役所
「弁護士費用が高額過ぎる」として提訴の方針を発表する住民グループ=石垣市役所

 八重山地区の教科書採択訴訟で、石垣市が支払う弁護士費用が高額過ぎるとして、新垣重雄さんら住民グループ7人が21日、市に費用の返還を求め、那覇地裁石垣支部に提訴する。


 住民グループによると2011年12月、那覇地裁に提訴された一連の教科書採択訴訟で、被告となった石垣市は、弁護士事務所=那覇市=と着手金・報酬額計729万円余の代理人契約を締結。契約額は、日本弁護士連合会の平均報酬額の100倍近くに及び「適正な額を超えた違法な公金支出」に当たるとして、市に費用の返還を求めるという。


 石垣市役所で19日、会見した新垣重雄さんらは「教科書訴訟の一審判決は、教科書の内容には触れておらず、採択手続きの違法性を訴えた私たちの主張とは食い違っている」と指摘。その上で「歴史判断を問うような難しい裁判ではなかった。訴訟内容からも弁護士報酬は高すぎる。会計処理も不明瞭だ」と強調した。


 新垣さんらは、同様の主旨で、市監査委員に昨年12月、監査を請求。監査委は2月22日付けで「報酬は適正妥当な額を超えた不当なものではない」として書面で請求を退けた。


 住民グループは現在、石垣市とともに被告となった与那国町の弁護士費用についても情報公開を請求中。金額によっては提訴を検討する。


 八重山地区の中学校公民教科書の採択問題では、石垣市と与那国町の保護者が2011年12月、両自治体を相手取り、保護者が希望する教科書の無償提供を求め提訴。那覇地裁は昨年12月、原告の訴えを退けた。原告は控訴している。仮処分申請も3件出され、いずれも認められなかった。

2013年

3月

20日

竹富町一般質問 来年度も東書版使用へ 教科書問題 文科省指導を拒否

 竹富町議会(西大舛髙旬議長)3月定例会は19日、一般質問の日程に入り、初日は宮良用範、島仲秀憲、前泊竹宏、新田長男の4氏が登壇した。町が八重山採択地区協議会の教科書選定に従わず、東京書籍の公民教科書を採択した問題で文部科学省から指導を受けたことに対し、慶田盛安三教育長は「4月からも東京書籍を使う。子どもたちには支障はない」とした。

 

 教科書問題は新田氏が質した。慶田盛教育長は「私たちが法令違反をしていることでもなく、あえて指導を受ける意はない」とし、「今月開かれる定例会で確認をするかと思うが、教科書については今、使用している教科書(東京書籍)を使う」と強調した。


 役場移転については島仲、新田氏が質問。新田氏は「トーンダウンしているように感じる」と指摘した。


 町は単独自治体施行100周年事業として役場移転を推進してきたが、川満栄長町長は「コンセンサスを得るべく努力をしてきたが、住民や議員の理解を得るには達していない」と、100周年事業での移転は厳しいという考えを示した。


 住民投票の早期実施も求められたが、「今すぐという考えはない。いろいろな角度から意見を聞き、任期中に実施する」とした。


 町内の海底送水管について、東舟道博昭建設課長は1月に発生した石垣竹富間の海底送水管の漏水を再度、陳謝。今後は海底送水管の定期点検を踏まえ、遠方監視装置を導入し、異常な状況を早期に発見していくと説明した。
また「更新に向け、整備計画を早急に策定していく必要がある」と述べた。

2013年

3月

19日

記録的豪雨、男性死亡 石垣で3月観測史上最多 道路陥没で通行止めも

陥没し交通規制が行われた熱研前の通り
陥没し交通規制が行われた熱研前の通り

 前線と南からの湿った空気に覆われ、大気の状態が不安定となり、八重山地方では18日朝から雷と豪雨に見舞われた。一時大雨洪水警報が発令され、市内50歳代の男性が側溝に転落して死亡した。石垣市では三月観測史上最多の一時間に94・0ミリを記録した。

大雨で冠水した赤土橋近くの土地
大雨で冠水した赤土橋近くの土地

 この雨で、道路はあちらこちらで冠水し、排気管から水が入るなどして、エンストするレンタカーも続出。また、熱研前の道路が幅約5メートルに渡って陥没しているのが発見され、付近の道路は18日夜現在も通行止めとなっている。
 このほか、嵩田植物園と国立天文台VERA石垣観測局近くの道路路面が一部損壊。


 また、国道390号や南大浜など各地で道路冠水が続出、一時交通規制を実施した。


 新石垣空港発着便は遅れや条件付きの運航ではあったものの、欠航した便は石垣~与那国間の2便のみ。空港に向かう国道が至る所で冠水し、車によっては通行不能状態となり、飛行機に乗り遅れた人も多数いた。


 市によると、大雨による床下浸水や道路冠水などの通報は27件。
 石垣島地方気象台では同日午前11時半に石垣市に大雨洪水警報を発令。低地での浸水、河川の増水や氾濫に警戒を呼びかけ、同日午後4時2分、警報を解除した。気象台によると、降り始めの18日午前10時から同日午後4時までの24時間雨量で、市内登野城で254.5ミリという3月としては観測史上最大の雨量を記録した。
 各地の総雨量は次の通り。
 ▽登野城=254・5ミリ
 ▽伊原間=41ミリ
 ▽盛山(石垣空港)=233・5ミリ
 ▽川平=116・5ミリ

2013年

3月

19日

中山市長「建設強行しない」 住民は話し合い拒否 野党、建設予算削除要求

中山市長にバラビ道集落会の決議書を手渡す垣花代表=18日午後、市役所
中山市長にバラビ道集落会の決議書を手渡す垣花代表=18日午後、市役所

 石垣市の新火葬場建設をめぐり、建設候補地に浮上したバラビ道(ドー)の住民が反対している問題で、中山義隆市長は18日、市役所で住民らと会い「建設を強行することは絶対ない。話だけでも聞いてほしい」と述べ、話し合いのテーブルにつくよう求めた。これに対し、住民側は話し合いを拒否する方針を示した。市議会野党も攻勢を強めており、19日には、2013年度一般会計予算案から火葬場建設関連費4億1千万円余を全額削除する修正案を市議会総務財政委員会に提示する。

 

 バラビ道集落会(垣花格代表)はこの日、市役所を訪れ「集落会は今後一切合意形成(住民説明会)に応じる意思がない」「そもそも市当局の不手際から起きた問題であり、逆に白紙撤回を求める」とした決議書と10世帯17人の署名を中山市長、伊良皆高信市議会議長に提出した。


 垣花代表は「反対の理由は不信感。反対のこぶしを上げても、話し合いに応じると合意とみなされる恐れがある」と説明した。
 中山市長は「建設場所はバラビ道ありきではない。話し合いの場についたことで建設を進めたり、既成事実を積み上げることもない。それで変なことをしたら、中山市長はうそつきだということになる」と理解を求めた。


 垣花代表は当初、話し合いに応じるかどうか改めて地域住民に諮る考えを示していたが、午後になり、改めて漢那政弘副市長に「話し合いには応じない」と伝えた。


  この日の市議会総務財政委員会では、一般会計予算案に盛り込まれた火葬場建設費関連費の扱いが焦点になり、野党からは「(年度内の)予算執行は事実上でき ない」(宮良操氏)、「当局の事務手続きに不手際があり(火葬場建設は)不透明だ。予算計上は性急過ぎる。削除してほしい」(長浜信夫氏)という声が続 出。野党は火葬場建設関連費を全額削除した修正案を提案することを与党側に伝えた。19日の同委員会で採決する。

2013年

3月

19日

英語マイスターが公開授業 「分かりやすかった」 大浜中で2年生指導

プレゼントされた名札を付け、生きいきとした表情で授業を受ける生徒と小林さん=大浜中学校
プレゼントされた名札を付け、生きいきとした表情で授業を受ける生徒と小林さん=大浜中学校

 日本英語検定協会の公開授業が18日、大浜中学校であり、小林英男さん=新潟市英語マイスター=が指導、「英語が好きになる」授業を実践した。
 授業は2年生1クラスを対象に実施。小林さんは冒頭、生徒一人ひとりに英語の紙製名札をプレゼント。サプライズ(びっくり)の手作りの贈り物に、生徒は開始から独特の指導に引き込まれた様子だった。


 英語で買い物をする設定で授業は進められ、対話の理解と状況に応じた表現―を学習した。
 小林さんは、音声教材やデジタル映像を駆使しながら、ほぼ英語だけを使って授業を続けた。高校や中学校の英語教諭らも詰め掛け、興味深そうに授業を見詰めていた。


 授業を受けた友利有也君は「英語はそんなに好きじゃないけど、きょう(18日)の授業は分かりやすかった。もらった名札を付けて、小林先生から名前を呼ばれた時はうれしかった」とはにかんだ。
 公開授業・セミナーは、新学習指導要領(4月以降)の実施に伴い、県教委が本年度、「英検(本部・東京)」と連携、「英語立県沖縄事業」として県内各地で実施している。

2013年

3月

18日

言いがかりをつけられて…

 言いがかりをつけられても知らぬふりをすることを、日本では「大人の対応」と褒めそやす。しかし国と国との間では、そうはいかない。黙っていると、相手の言い分を認めたことになる◆石垣市には、中国が尖閣諸島を「八重山郡尖閣列島」と明記した感謝状があり、尖閣が日本領であることを示す証拠として市の文化財に指定されている。ところが、中国はこれにも言いがかりをつけている◆中国共産党の機関紙が運営するウェブサイト「人民網日本語版」では「日本が台湾を植民統治していた時代の感謝状に記載された内容など、日本の敗戦とともに意義を失っている。(中略)もし日本の一部の人が今、これを証拠だと言うのなら、彼らの精神は依然として台湾統治時代のままだ」と日本側をあざ笑う始末だ◆しかし「ドロボウの論理だ」と無視はできない。どんな証拠に対しても、いちいち反論する姿勢こそ、国際社会では実は正しいからだ。まして不当な主張は、正々堂々と粉砕しなくてはならない◆長崎純心大の石井望准教授は、中国の古文献を丹念に発掘し、日本の領有権を学問的に実証。本紙などを通じて内外にアピールしている。地道ではあるが、こうした仕事も尖閣を守ることにつながっている。住民の1人として感謝の念を捧げたい。

2013年

3月

18日

最南端の「夏」到来 自慢の海を全国に 初泳ぎなど多彩イベント

初泳ぎで海に駆け込み、はしゃぐ子どもたち=17日午前、底地ビーチ
初泳ぎで海に駆け込み、はしゃぐ子どもたち=17日午前、底地ビーチ

 マリンレジャーのシーズン到来を告げる「日本最南端!八重山の海びらき2013」(主催・八重山ビジターズビューロー)が17日、石垣市川平の底地ビーチで開かれた。南国ならではの穏やかな天候の下、大勢の地域住民や観光客が訪れ、初泳ぎなどの多彩イベントを楽しんだ。

 

  早朝には時おり雨がぱらついたが、イベントが始まるころには日差しも見え始めた。石垣島地方気象台によると、海びらきが始まる午前8時半ごろには、気温は22・6度に上がった。


 神司、3市町長、八重山ビジターズビューロー(YVB)関係者が海の安全を祈願。オープニングイベントでYVB理事長の中山義隆石垣市長は「八重山の夏と海のシーズンが幕開けする。自慢の海を全国各地の皆さんに楽しんでほしい」とあいさつした。


 川平小中学校の児童生徒7人は「太陽輝く石垣島底地ビーチより、今ここに日本最南端八重山の海びらきを宣言します」と「海びらき宣言」を行った。テープカットとともに海に入った子どもたちは、水しぶきを上げてはしゃぎ、投げ込まれた果実を両腕に抱え込んだ。


 和琉風(とりかじ)のエイサーやマカレファちはる&マカプアメリアのダンスなども披露された。歌手の中西圭三さんがパワフルなライブを展開したほか、タレントの田中律子さんも登壇し「あと何年かしたらウチナーンチュになります」と宣言、会場を沸かせた。


 スタッフが使用するTシャツデザインコンテストで入賞した武富まつりさん(八島小5年)が表彰された。第34代ミス八重山発表、ビーチ宝さがし、サトウキビ運搬競争などの関連イベントもあった。

2013年

3月

18日

ミス八重山 南十字星に上原さん 星の砂に玉城さん 

ミス星の砂の砂の玉城さん(左)とミス南十字星の上原さん=17日午前、底地ビーチ
ミス星の砂の砂の玉城さん(左)とミス南十字星の上原さん=17日午前、底地ビーチ

 17日に石垣市川平の底地ビーチで開かれた海びらきで、八重山観光の親善大使として1年間活躍する第34代ミス八重山の2人が発表された。ミス南十字星は上原涼子さん(24)=石垣市登野城、ミス星の砂は玉城美穂さん(20)=同新川。


 上原さんは福岡県の専門学校で観光を学び、ホテル勤務などを経て昨年帰郷。現在は八重山郵便局で勤務している。「この島で生まれ育ったことを誇りに思い、感謝している。今年の目標の観光客80万人を達成できるよう、架け橋として精一杯頑張りたい」と意気込んだ。
 趣味は音楽環境、特技は古典太鼓。


 玉城さんは沖縄女子短大で保育を学び、今年2月に帰郷。今年成人を迎えたばかりで、将来も石垣市で働くことを希望している。「今年は南ぬ島石垣空港が開港し、より多くの観光客を迎え入れる。八重山の豊かな自然や素晴らしい伝統文化を笑顔と元気で発信したい」と抱負。


 今年のミス八重山の衣装は鮮やかな黄色が基調。製作したみね屋工房は「人情豊かな自然の八重山の島々が、やいまぴとぅ(八重山の人)のみならず、訪れるすべての人のよりどころになるようとの願いを込めた」としている。

2013年

3月

18日

「安里屋ユンタ」歌碑、白保に 作詞の星克さん偲ぶ 長男の明さん「誇り」

除幕を終え、喜びを分かち合う関係者=白保
除幕を終え、喜びを分かち合う関係者=白保

 「サー君は野中のいばらの花か」。沖縄民謡として全国で親しまれている「安里屋ユンタ」の歌碑が白保の地に建立され、17日、関係者が集い除幕式(期成会主催)が行われた。式典は、子どもから高齢者まで多数が出席、白保出身の「安里屋ユンタ」作詞者で、立法院議員(琉球政府時代)を務めた星克さんの遺徳を偲ぶとともに建立を祝った。

 

  歌碑建立を求める声は以前から上がっており昨年9月、建立期成会(前盛立会長)が発足、取り組みが具体化した。那覇市と石垣市で資金造成芸能公演を開くなどして、浄財を募集。半年ほどで300万円以上が集まり、建立が実現した。


 白保公民館敷地に完成した歌碑は台座が高さ1・5㍍、横5・40㍍、幅3・4㍍。八重山農林高校から贈られた花崗岩(高さ1・8㍍、重さ16㌧)に、歌詞と碑文、星克さんの遺影(点描)を刻んだ。


 除幕式は、前盛会長をはじめ、星克さんの長男・明さん、豊里友伸・白保公民館長、多宇勇・白保老人クラブ会長、碑文を起草した石垣繁・期成会顧問代表らが参加。幕を払い歌碑をお披露目した。


 前盛会長は「白保住民の魂が込められた碑が完成した。安里屋ユンタの歌詞が永久に愛唱され、生き続けることを確信している」と言葉に力を込めた。


 那覇市から駆け付けた星明さん(58)は「父から叱られた記憶がない。温厚で多趣味な人だった。歌碑の建立を誇りに思う。新石垣空港の開港も合わせ、白保が石垣の玄関として発展し、子どもたちが地域に自信を持ってくれたら」と期待した。


 席上、期成会が高額寄付者ら25人に感謝状を贈呈。大濱用能流保存会の「安里屋ユンタ」や白保小学校鼓笛隊の演奏、伝統の獅子舞の演武も。式後、公民館で祝賀会も催され、関係者が喜びを分かち合った。


 安里屋ユンタは、「安里屋節」を基に、白保尋常高等小学校の教員だった星克さん(後、立法院議員)が作詞、沖縄師範学校の音楽教師だった宮良長包さんが作曲して、戦前の1934年にコロンビアレコードから発売され全国で愛唱された。その後、多くの音楽家が「安里屋ユンタ」をカバー、沖縄民謡を代表する一曲となっている。

2013年

3月

17日

尖閣「無主地」 江戸時代に確認 領土編入の280年前 中国の非難成立せず 石井准教授発表

 1616年、当時の徳川政権が明国(中国)に対し、尖閣諸島がどこの国にも属さない「無主地」であることを確認していたことが16日までに、明国側の漢文史料で明らかになった。日本政府は明治28年(1895年)に尖閣が無主地であることを確認して領土に編入したが、漢文史料を発掘した長崎純心大の石井望准教授は「この史料で日本側の確認の年代が280年繰り上がる」と指摘。尖閣を「日本が盗んだ」と非難する中国政府の主張が成立しないことを示す有力な証拠になりそうだ。

 

 石井准教授が新事実を発見した史料は、明国の「湘西紀行(しょうせいきこう)」「東西洋考(とうせいようこう)」「盟鴎堂集(めいおうどうしゅう)」の3種。

 それによると、元和二年(1616年)、日本から台湾征討のため派遣された使者明石道友(あかしどうゆう)が漂流し、福建沿岸の東湧島(とうゆうとう)(今の馬祖列島東端)に停泊した。

 

 その際、明国の偵察員に対し「大明の境界に入らず」(明国の領土には立ち入っていない)と述べた。明石は出航前にも、長崎代官から「天朝(てんちょう)の一草一粒(いっそういちりゅう)をも犯すを許さず」(明国の領土に立ち入るな)と厳命されていた。


 石井准教授は「明国の領土を犯さないように、東湧から東が無主地だと事前確認した上で渡航したことを史料は示している。当時の尖閣航路は季節風を利用する帆船の一本道。その西の出入口に東湧が位置するため、尖閣航路全体を無主地として日本側が確認していたことが分かる」と分析した。


 1895年に日本政府が尖閣を領土に編入したことについて「明治の確認は決して一夜づけでなかったことが明らかになった。中国側の『盗んだ』などの主張は全く成り立たない」と強調した。


 石井准教授は、2月4日に開かれたキャノン・グローバル戦略研究所の研究会で今回の研究成果を発表。「島嶼(とうしょ)研究ジャーナル」(島嶼資料センター)4月最新刊にも掲載する。

 

2013年

3月

17日

不当主張には断固反論を 日・明の無主地認識証明

 徳川政権が、尖閣諸島が無主地であると確認していたことを示す史料の発掘について、尖閣問題に詳しい尾崎重義筑波大名誉教授(国際法)は「史料中、明国に対する明石道友の発言は、公務員としての立場で述べたものと位置づけるべき。当時の日本政府の公式の無主地認識を示している」と見ており、中国の不当な主張には「断固として反論しなくてはならない」と求める。


 その上で「近代以前の東アジアに国際法が存在したことはすでに研究されているが、今度の史料も、両国間における国際法の表われ」と、日本の領有権を証明する証拠の一つという認識を示す。


 中国は「日本は日清戦争の混乱に乗じ、尖閣を盗んだ」と、強硬に尖閣の領有権を主張している。


 尾崎名誉教授は「中国側の史料からも、言い分は完全な誤り。尖閣は八重山諸島に最も近く、古くからその存在は島民に知られていた。そのことは、八重山の人たちがつけた島名からも、十分に推測される。中国名は、その島名を漢文名にしただけだ」と指摘。「黙っていると世界は中国の発言が正しいという印象を持つ。逐一、反論することが大切だ」と話している。漢文史料は石井望長崎純心大准教授が発掘した。

2013年

3月

17日

「石垣島ファン増やそう」 まちづくりで提言 市民会議を開催

「石垣島のファンを増やそう」と呼び掛ける古田さん(左端)=石垣市商工会ホール。
「石垣島のファンを増やそう」と呼び掛ける古田さん(左端)=石垣市商工会ホール。

 「新空港開港後のまちづくりを考えよう」をテーマにした中心市街地まちづくり市民会議(石垣市主催)が16日、市商工会ホールであった。古田篤司さん(まちづくり実践塾主宰)=神戸=を司会に、地元企業の代表者ら6人が意見交換、まち興し策を提言した。

 

  平田篤さん(市商工会事務局長)は新石垣空港開港で、初めてバスで空港に行った体験を報告。「車窓からの景色がいい。空港からターミナルまで、バス路線の演出を考えては」と提案した。


 石垣の暮らしそのものを観光資源に―と主張したのが、西村亮一さん(タウンマネージメント石垣スタッフ)。「石垣島はきれいな海を見ながらお茶が楽しめ、10分もあれば竹富島にも行ける。暮らしの価値を売り物にしていこう」と強調した。


 平良静男さん(石垣島スパイスマーケット代表)はリゾートウエディングの可能性を指摘。「ハワイと同じ年間2万組の挙式を実現できれば、その10倍の集客が見込める」と期待した。


 奥平まゆみさん(平田観光代表)は従来の癒し観光の限界を語り「今の観光客は旅行にテーマ性を求めている。島民が日常的に利用する店を紹介したり、地元との交流で元気を与える体験が求められている」とした。


 下地寛正(市特産品振興会副会長)と池淵功寛さん(しまりぱ代表)は、観光ピーアールとともに特産品販売の取り組みを報告した。


 会議に先立って古田さんが講話。市街地活性化に向け「石垣島のファンを増やそう」と説き、単発のイベントではなく、人との交流を大事にした「口コミ」効果の利用を訴えた。

2013年

3月

16日

「合意形成 一切応じず」 住民が決議書提出へ 新火葬場建設

新火葬場建設をめぐる宮良氏の一般質問で紛糾し、休憩中に打ち合わせる中山市長、漢那副市長(左)ら=15日午前、市議会
新火葬場建設をめぐる宮良氏の一般質問で紛糾し、休憩中に打ち合わせる中山市長、漢那副市長(左)ら=15日午前、市議会

 石垣市の新火葬場建設予定地にバラビ道が浮上していることを受け、地域住民で組織するバラビ道集落会(垣花格代表)は15日までに、一切の合意形成に応じない方針を決めた。今後、住民の署名を集め、18日に中山義隆市長と伊良皆高信議長に決議書を提出する予定。市は「これから地域の皆さんと膝を交えて合意形成に努めたい」(漢那政弘副市長)としているが、住民側が話し合いを門前払いする構えを見せたことで、新火葬場建設をめぐる問題は混迷が深まりそうだ。

 

 集落会によると、14日にバラビ道の住民代表3人が集まって決議書を作成し、今後、同地区の住民のみを対象に署名活動を展開することを決めた。垣花代表は「バラビ道での建設に賛成する住民は1人もいない」と断言する。決議書では「今後一切合意形成(住民説明会)に応じる意思がない」と明記。バンナ公園に隣接する場所での建設は「断固反対」と改めて強調し「(今回の)問題はそもそも市当局の不手際から起きた問題であり、逆に白紙撤回を求める」としている。


 市議会野党も新火葬場建設をめぐって一般質問で連日、市を追及。15日には宮良操氏が、バラビ道を建設の適地とした検討委員会について「2回の検討委員会で、建設予定地に関する質疑は6回しかなかった。市の方針を追認しただけ。でたらめだ」と指摘。「宮古は計画から建設まで7年かかった。10年スパンの議論でやっていくべきだ」と主張した。


 墓地や火葬場の建設位置などを定めた市の「墓地等の経営許可に関する規則」に、バラビ道が違反しているとの認識を示し、一時紛糾。この件は市が県に照会し、規則違反ではないと確認した。


 3月議会に上程された新年度一般会計予算案には、新火葬場建設費の一部が盛り込まれている。予算案を審議している総務財政委員会は一般質問終了まで採決を保留した。


 委員会で仮に可決された場合でも、最終本会議で野党が反対に回るのは必至。中山義隆市長は一般質問で、地域住民の理解が得られない場合には新年度での着工を見送る可能性も示唆している。 

2013年

3月

16日

きょう21世紀ビジョンPR 田﨑アヤカさん参加

イベントへの参加を呼び掛けた田﨑アヤカさん=15日午後、八重山日報社
イベントへの参加を呼び掛けた田﨑アヤカさん=15日午後、八重山日報社

 沖縄県民が目指す20年後の姿と、その実現に向けた取り組みの方向性を示した基本構想「沖縄21世紀ビジョン」を広く周知するためのイベントが16日、イオンタウンやいまで午後2時、午後4時の2回行われる。


 15日、同ビジョンのCM出演や漫画版パンフレットのメインキャラクターを務める田﨑アヤカさんらが八重山日報社を訪れた。沖縄21世紀ビジョンの基本構想を踏まえ、実現に向けた基本方向や基本施策などを示した「基本計画(10年計画)」と、具体的な取り組みを示した「実施計画(5年計画)」が今年度、策定された。


 県では若者をはじめ県民1人ひとりに理解を深めてもらおうと、田﨑さん出演のCMやパンフレットを作成、周知活動に取り組んできた。


 同社に訪れた田﨑さんは「私と同世代の人に興味を持ってもらい、理解してもらえれば。沖縄21世紀ビジョンでは離島の課題についても書かれているので、ぜひ離島の人に知ってほしい」と呼び掛けた。


 イベントでは、田﨑さんと津波信一さん主宰の劇団「チームスポットジャンブル」のメンバーがステージを披露する。

2013年

3月

16日

最新鋭の施設披露 航空燃料用地下タンクも 海域警備に決意新た 海保石垣航空基地

最新鋭の設備を備えた石垣航空基地
最新鋭の設備を備えた石垣航空基地

 7日の新空港開港に伴い同空港に移転した第十一管区海上保安本部石垣航空基地(藤井伸弘基地長)の竣工披露式が15日午後、同基地で開かれた。国内14基地で初めての機体洗浄装置や航空燃料を保管する地下タンク(60キロ)を備え、延べ面積も旧基地の1・6倍になった。藤井基地長は「最新基地の機能を十二分に活かし、職員一丸となって頑張る」と決意を新たにした。

 

 新航空基地は業務効率の向上を図るために庁舎と格納庫を1棟にまとめ、所属機体(ヘリ2機、飛行機2機)全てを一箇所に格納できる。延べ面積は3018平方メートルで、旧基地1876平方メートルの約1・6倍。59人いる職員の増減はない。


 設備は、航空機の塩害対策として機体洗浄装置を国内で初めて設置した。
 民間のタンクローリーを介して行っている給油も航空燃料を保管する地下タンクを備えて、フライト70~100回分を対応できる60キロの燃料を収納できる。


 このほか、太陽光発電ソーラーパネルや出力を向上させた非常用発電機も設置された。竣工披露式で、藤井基地長は「多様化する業務を正義、仁愛を旗印に沿海域の警備などにまい進したい」とあいさつした。


 眞嶋洋第十一管区海上保安本部長は「最新施設を活用し、八重山郡民の期待に応えてほしい」、川満栄長竹富町長は「急患輸送無事故の更新を祈念する」と期待した。


 航空基地によると、今月中には、積載量や継続距離が向上したヘリ(アグスタ式139型)2機が、現ヘリに変わるという。また、急患輸送業務は、基地からヘリを発進させ、患者収容後に現空港のヘリポートで市消防本部に引き継ぐ形で実施している。引き続き、出席者は施設内を見学した。

2013年

3月

15日

1988年に策定された…

 1988年に策定された現行の地域防災計画を2011年の東日本大震災の教訓を踏まえて見直し作業に入っている竹富町。民間のコンサルタント会社に委託して12年5月に素案を作成し、6月には課長級職員で組織する庁内の検討会議を開き、竹富島と黒島を皮切りに住民説明会をスタートさせた◆説明会で聴取した意見を素案に反映させ、関係機関が参加した防災会議で計画を決定する予定だと聞いていたが、未だ計画を決定できていない◆あの東日本大震災から2年も経過しているのに、のんびりとしたマイペースな計画の策定作業といわれても仕方ない状況だ◆隆起サンゴ礁でできた多くの島を抱え、一度大津波に襲われたらひとたまりもないような標高の島々の住民のことを考えると、一日でも早く計画を策定して施策を講じるのが行政の責務というもの。住民の安全と命を守ることが最も優先順位の高い行政サービスだ◆そんな竹富町もオスプレイ配備撤廃を掲げる運動への対応は素早い。東京でオスプレイ反対団体がデモ行進を行った後、2月初旬には役場の門の両側と玄関口の両側に真っ赤なのぼり旗を早々に掲げ、配備撤廃をアピール。「町役場はまるで政治団体のようだ」と眉をひそめる市民もいて、「町民のことをやれよ」との声もある。

2013年

3月

15日

全区間の4車線化要請 新空港アクセス道路で市長 給食センター受注企業「破たん」 市議会一般質問

 石垣市議会(伊良皆高信議長)3月定例会は一般質問2日目の14日、小底嗣洋、松川秀盛、前津究、石垣亨の4氏が登壇した。松川氏は、市の新学校給食センター建設工事を受注した特定建設工事共同企業体(JV)の1社が破たんしたと指摘。「もっとしっかり情報収集するべきだった」と苦言を呈した。新石垣空港アクセス道路の一部区間が2車線で計画されていることについて中山義隆市長は、県に全区間の4車線化を要請する考えを示した。

 

 新給食センター建設工事は契約金額4億3155万円で、市議会は3月定例会初日の2月27日、請負契約に同意している。


 松川氏は同センターを受注したJVの1社について「破産宣告を受けている。どのように事業を完了させるのか」とただした。市当局の答弁によると、同社は市が発注した別の配水管敷設工事についても、社員の退社などで工事を完了できなくなったとして、今年2月に工事履行不能届を提出している。


 松川氏は「昨年12月あたりから、この問題は業界内で広がっていた。もうちょっとしっかりと情報収集するべきだった」と批判。市教委の前盛善治教育部長は「保証協会の保証書も整っていたので契約した」などと釈明した。


 今後については「(JVの)残った業者に執行能力があれば、工事できる」として、請負契約の再議決は不要だとした。


 4車線と2車線で計画されている新空港アクセス道路については石垣氏が「アクセス道路の計画が持ち上がったのは3・11(東日本大震災)以前のことだ。(2車線の区間で)ひとたび事故がおきれば人命を危険にさらす」と、防災などの観点から見直しを要望。


 中山市長は「4車線から2車線に変わると交通渋滞を引き起こす可能性がある。県、国に対しても実際に正式な形での文書での要請を行いたい」と述べ、全区間の4車線化に向けた要請行動を起こす考えを示した。

2013年

3月

15日

各高校で受験生歓喜 492人に春到来

合格を喜ぶ受験生や家族=八重山高校
合格を喜ぶ受験生や家族=八重山高校

 「やったー合格」―。県立高校の2013年度の合格発表が14日、県内一斉に行われた。八重山地区の4高校は午前9時から合格者の受験番号が校内に掲示された。八重山高校、八重山農林高校、八重山商工高校、八重山特別支援学校で492人(推薦者も含む)が晴れて合格した。


 このうち、八重山高校(新垣治男校長)では、時間前から多くの受験生や父母が緊張した面持ちで校門前にて待機していた。


 合格者番号が掲示されると合格者は自分の受験番号を見つけ、友達同士で抱き合って喜び、携帯電話で受験番号を撮影する受験生、家族に電話で合格を報告する姿などが見られた。


 合格した宮良美帆さん(石垣中)は「試験が難しかったので不安だった。高校生活で自分の将来の夢を見つけ、頑張りたい」、佐事都弥君(二中)は「中学から続けているバンド活動を続け、ライブを行いたい」と、それぞれ抱負を述べた。


 同校では、推薦を含む234人が合格した。このほか、八重山農林高校は96人、八重山商工高校は全日制140人、定時制11人、八重山特別支援学校高等部11人が合格した。


 合格者オリエンテーションは八重山高校、八重山農林高校、八重山商工高校全日制は28日午後1時、八重山商工高校定時制は同日午後2時、八重山特別養護学校27日午前9時からそれぞれ実施する。

2013年

3月

15日

「自由で美しい海」ダイビング 初のバリアフリー世界大会 障害者ら200人余参加

照屋さん(中央)と高野さん、韓国のイさん(左)が参加者宣言、大会への期待を膨らませた=レストラン八重福、大川
照屋さん(中央)と高野さん、韓国のイさん(左)が参加者宣言、大会への期待を膨らませた=レストラン八重福、大川

 国内外の障がい者が参加する「バリアフリーマリンフェス世界大会イン石垣島」が14日、4日間の日程で市内で始まった。韓国と台湾の障がい者をはじめボランティアスタッフら200人以上が来島。「障害のない自由で美しい海」に期待を膨らませた。障がい者ダイビング大会の八重山開催は初めて。

 

 新石垣空港開港に合わせ開催された世界大会は、韓国7人、台湾から47人の身体障がい者が参加。島内外のボランティアダイバーらの支援で、八重山の海でダイビングを体験する。シーカヤックやパラセールほかのマリンスポーツ、交流会にも参加、サンゴの移植にも取り組む。


 レストラン八重福=大川=でこの日夕、行われた開会式で、中山義隆市長は韓国・中国・英語を交え歓迎のあいさつ。日本バリアフリーダイビング協会の山田眞佐喜会長も「思いやりと優しさを人と自然に―をスローガンにして、障がい者や高齢者、ボランティアが一堂に集まった。世界大会が継続できるよう願っている」と期待した。


 車いすの照屋佳代子さんとボランティアスタッフの高野千春さん、韓国のイ・ハクジュンさんの3人が「ユイマール精神にのっとり楽しむことを誓う」と宣言、バリアフリー(障害除去)への思いを込めた。


 全盲の参加者・細谷長徳さん(42)=神奈川県=は「ダイビングライセンスを取った直後の17年前、交通事故で全盲になった。海が大好きでダイビングを続けている。初めは怖かったが、サポートのおかげで、海の感覚を全身で楽しんでいる」と言う。


 身体障がい者の田山晴康さん(50)=茨城県=は「石垣は初めて。海の中ではハンデはない。上にも下にも移動でき世界が広がる感じがする。石垣ではマンタが見たい」と声を弾ませた。


 韓国から参加した車いすのチョン・スンヨンさん(55)は「石垣の海はサンゴがきれいで魚も豊富と聞いている。陸では、車いすでも海の中では自由になれる。韓国ではまだ、『障がい者ダイブ』は一般的ではない。石垣島で素晴らしい自然を満喫したい」と目を輝かせた。


 大会は、沖縄ゆいまーる事業推進協議会が主催。NPOアクアプラネットが共催し、日本航空が冠スポンサーとなっている。

2013年

3月

14日

新火葬場 住民理解に努力 新年度の着工見送りも 人工ビーチ、14年度に一部供用 石垣市議会

 石垣市議会(伊良皆高信議長)3月定例会は13日から一般質問の日程に入り、初日は長浜信夫、大浜哲夫、砥板芳行、仲嶺忠師、上門孝子の5氏が登壇した。新火葬場建設予定地にバラビ道が浮上したことに地域住民から反対運動が起きている問題で、中山義隆市長は「住民と話し合いを重ね、理解していただけるように最大限努力する」と答弁。住民の理解が得られない場合は、新年度で予定している着工を見送る可能性にも言及した。新港地区で市が整備を進めている人工ビーチについて市当局は、2013年度中に部分開放、14年度に一部供用開始する方針を示した。

 

 新火葬場建設問題は大浜氏と上門氏が取り上げた。中山市長は、検討委員会が建設場所として選定したバラビ道について「その場所で決定して必ず実施するのではない」と、正式決定ではないことを強調。新年度予算で建設事業費の一部を計上していることについて「実施年度がずれ込むのであれば起債せずに繰り越しになる。

 

 そのあたりも含めて住民の理解をいただくために、話し合いの場につくのが先かなと思っている」と、新年度での着工を見送る可能性に言及した。 大浜氏は「白紙の状態にしてもう一度、地域住民と徹底的に議論するべきだ」、上門氏は「強行実施は避けるべきだ。誠心誠意を尽くして理解を得る必要がある」と慎重な対応を求めた。

 

 人工ビーチの進ちょく状況は砥板氏が質問。石垣雅好港湾課長は「市街地から近いところにビーチがないという声も聞いている」と早期供用開始の必要性を指摘し「13年度中に背後の緑地も合わせて部分開放したい。14年度中の部分供用開始を目標に事業を実施中で、全体の供用開始は18年度以降」と説明した。

 

 仲嶺氏は、大型漁船を所有者から要望が上がっているとして、新栄町での船揚げ場増設を求めた。新垣隆農水部長は、防衛省の補助事業で事業化の見通しであることを明らかにした。漁船の巻き上げ機新設については「5月に設計、6月に発注、供用開始は8月末の予定」と答弁した。

 

 長浜氏がただしたフルスト原遺跡(大浜)整備の見通しについて、市教委の前盛善治教育部長は「案内板などを設置し、17年度までには歴史学習に活用可能な史跡整備を進めたい。崎原公園に至るルートを史跡散歩の道として計画している」と述べた。

2013年

3月

14日

観光客へのIT環境整備へ 10議案審議 竹富町議会

TPP交渉参加表明を前に行われた参加反対に関する要望決議意見書を全会一致で可決した竹富町3月議会=13日
TPP交渉参加表明を前に行われた参加反対に関する要望決議意見書を全会一致で可決した竹富町3月議会=13日

 竹富町議会(西大舛髙旬議長)3月定例会は13日、本会議を開き、各地区の辺地総合整備計画の一部変更案や、高齢者ゆくい処指定管理者の指定案など10議案の審議を行った。各地区の辺地総合整備計画では、町内に訪れる観光客のインターネット環境を整えるため、公衆無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」の整備事業を追加している。

 

 町は一括交付金を活用した地域総合ポータルゲートウェイ事業の一環として、町内の観光客でにぎわう旅客ターミナルや観光地など29カ所にワイファイを整備する計画。整備されれば、範囲内でスマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット型多機能端末で高速インターネットを利用できる。

 

 企画財政課の勝連松一課長は「ワイファイを設置して、観光情報などを受信できるように整備を行いたい」と説明。また各地区の同事業費設定については、「各地区で電波受信の差が出てくると思う。事業費の設定は難しいと考えているが、状況を見ながら対応をしていきたい」とした。

 

 高齢者ゆくい処指定管理者の指定案は、竹富町社会福祉協議会(根原憲永会長)を指定管理者として、小浜島と黒島にある高齢者施設「ゆくい処」の運営管理を委託するもの。

 

 指定管理者の選定を行う選定委員会の構成について質疑があったが、答弁で2度の訂正があったことから、議員から「丁寧な答弁をお願いしたい」と指摘があった。

2013年

3月

14日

「津波防災マニュアル」改定 防災連絡会「意識向上を」

 八重山地方防災連絡会は「津波防災マニュアル」を改定、13日、公表した。マニュアルは、津波知識の普及と対策のため、2004年に作成。東日本大震災を受け、連絡会が改定作業に取り組んでいた。改定で「大震災を踏まえた津波避難対策」を追加するとともに、「地震・津波への質問と回答」の項目を大幅に拡充した。マニュアルで、連絡会は防災意識向上を呼び掛けている。

 

 改訂版はA4版で計86㌻で、初回版に比べ30㌻増加した。津波の基本知識から始まり、過去の津波、災害の特徴、災害防止策、緊急時の避難場所―ほか全14章で構成。改正された地震・津波情報の伝達方法や八重山地区の全避難場所(石垣市36、竹富町24、与那国10)を明記している。石垣市の指定避難ビル13施設も網羅(もうら)した。


 地震津波への質問と回答の項目では、県内の防災講演会での質疑を基に、117の問い掛けに回答を掲載している。内容は「津波襲来までに時間が無い時にはどうすればいいのか」や「(私は)子どもがいますが職場にいる時、津波警報が出たら不安」、「ホテル経営者として、津波警報が出たらどう行動すべきか」―と具体的な質問が並んでいる。

 

 「改定」内容はこの日から、石垣島地方気象台のホームページで公開。順次、内容を3市町のHPともリンクさせる。マニュアルの冊子は関係機関に配布するとともに、内容をCD化、八重山地区全小・中学校に贈る。

 

 連絡会によると、初回マニュアルは内容が充実しているため、JICA職員によって英語とタイ語に翻訳され、東南アジア諸国でも防災学習に利用されているという。

 

 八重山地方防災連絡会は3市町をはじめ、石垣島地方気象台、市消防本部、県八重山事務所など11団体で構成されている。

2013年

3月

13日

「夜間診療の再開を」 郡民の会、市長に要請 八重山病院の負担軽減で

宮平会長が中山市長に夜間診療の再開を求める要請書を手渡した=12日午後、市役所
宮平会長が中山市長に夜間診療の再開を求める要請書を手渡した=12日午後、市役所

 八重山の医療を守る郡民の会の宮平康弘会長らが12日、石垣市役所を訪れ、中山義隆市長に夜間診療の再開を要請した。市は2005年3月、夜間診療を担っていた当時の市立救急診療所を閉鎖した経緯があるが、宮平会長は「県立八重山病院の過重な負担を和らげるためにも、1日も早く再開してほしい」と強調。重篤でない患者は石垣市が対応するべきだとして、県立病院と石垣市の役割分担が必要との認識を示した。要請を踏まえ、市は2013年度に協議会を設置し、市が担うべき医療のあり方を検討する方針。同年度内に結論を出すとしている。

 

 同会は10日の総会で「夜間診療所の再開」を決議した。市役所を訪れた宮平会長は「(住民が日常的に受診する)一次医療は本来、市町村が担うべきだ」と指摘。県も八重山病院新築の条件として、内々に同病院の負担軽減を求めていることを明らかにし「(市が)夜間診療所をしっかり運営することが、八重山病院の新築につながる」と述べた。中山市長は「しっかりと取り組む」と前向きな姿勢を示した。


 05年の救急診療所閉鎖時、当時の大浜長照市長は、民間医療機関が充実し、救急診療所の患者数が減少したことを閉鎖の理由に挙げていた。閉鎖に伴う措置として、市は八重山病院に医師、看護師各1人を派遣し、現在に至っている。


 しかし、他の民間医療機関が患者の受け皿となる動きは進まず、八重山病院に負担が集中する結果になったという。

2013年

3月

13日

自衛隊採用予定者を激励 9人の前途祝す

緊張した面持ちの自衛隊採用予定者
緊張した面持ちの自衛隊採用予定者

 平成24年度自衛隊採用予定者激励会が、10日市内ホテルで行われ、採用予定者9名、来賓および関係者40名が参集し、前途を祝した。


 今回、沖縄県内での自衛隊受験者は1000名で、合格したのは226名という高倍率。うち八重山では9名が採用され、日本の安全を守ってくれる事になった。来賓あいさつの中で中山義隆石垣市長は「自衛隊の任務は崇高なものであるので、誇りを持って頑張ってほしい」と激励し、新採用の自衛官たちは緊張した面持ちでその言葉に聴き入っていた。

2013年

3月

13日

移設サンゴを確認 初の見学会に26人 石垣港湾事務所

移設サンゴの見学会に参加、笑顔を見せる参加者=石垣港、9日(沖縄総合事務局石垣港事務所提供)
移設サンゴの見学会に参加、笑顔を見せる参加者=石垣港、9日(沖縄総合事務局石垣港事務所提供)

 石垣島サンゴウイークに合わせて、沖縄総合事務局石垣港湾事務所は8日から3日間、竹富島と小浜島間の石西礁湖で初の「移設サンゴ」見学会を実施、移植活動をアピールした。


 見学会は、八重山ダイビング協会が協力。遊漁船2隻にダイバー4人が加わり参加者を案内した。現場は、竹富島と小浜島の間の航路浚渫(しゅんせつ)海域。水深3、4㍍の海底で参加者が、およそ2000株の移植サンゴを見学した。


 3日間で、20代から60代まで女性14人を含む計26人が参加。協会が無料で、ダイビングスーツやシュノーケルを貸し出し素潜りを指導、サンゴの状況も説明した。
 主催者によると、参加者から「海がきれい」「浚渫工事の状況が分かった」「移植サンゴの成長が確認できた」などの声が寄せられたという。


 沖縄総合事務局は2011年度から、航路確保のため石西礁湖で浚渫工事を実施。工事に伴い現場海域のサンゴの移設事業も行っている。

2013年

3月

12日

2000㌔越え「思い」届け 石垣市で追悼・復興祈念 参加者が鐘鳴らす

サイレンや汽笛の中、震災犠牲者に黙とうを捧げる古澤さん(前列左から2人目)ら=新栄公園
サイレンや汽笛の中、震災犠牲者に黙とうを捧げる古澤さん(前列左から2人目)ら=新栄公園

 復興の願い、平和の鐘に込め― 東日本大震災から2年を迎えた11日、石垣市は震災発生時刻に合わせ、新栄公園で犠牲者追悼・復興祈念式を開催した。世界平和の鐘県支部や石垣・岩手かけはし交流協会、やえやま東北人会などが協力。100人以上が集い、石垣島から2000㌔以上離れた被災地・東北へ思いを馳せた。

 

 この日は全国各地で式典が催され、石垣島が被災地から最も遠隔の追悼会場となった。式典のテーマは「わたしたちはわすれない」。子どもにも分かりやすいよう、全てひらがなで表記した。石垣島混成合唱団20人の復興祈念歌「花は咲く」で幕開け。まいふなー保育園児が手話で歌詞を表現した。


 中山義隆市長と大濵博文さん(平和の鐘県支部長)、高木健さん(交流協会長)が式辞。犠牲者を追悼するとともに復興を願い、支援の継続をそれぞれの言葉で強調した。新川小4年生と新栄町保育所園児らも会場に詰め掛け式を見守った。


 仙台市で被災し、卒業旅行で石垣島を訪れた古澤朱花さん(21)が、東北人会の依頼で体験を報告。古澤さんは「震災は悲しいだけの経験ではなく、命や家族の絆、他人を思いやる心の大切さに気付かせてくれた。石垣市からも多くの支援が東北に贈られていることを知り感謝したい」と語り「震災を忘れないで、被災地を見守り続けてほしい」と目に涙を浮かべ訴えた。


 自宅で地震に遭遇した古澤さんは、近くの小学校に避難。津波の襲来を受け、4階建ての屋上で救助を待ったという。母親と連絡がなかなか取れず母親がパニックを起こしたとのエピソードも伝えた。


 地震発生時の午後2時46分に全員で黙とう。1分間、防災無線や石垣港に停泊中の船舶から汽笛が鳴らされた。石垣島愛鳩クラブの放鳩もあり、平和の象徴のハトが青空へ飛び立った。放鳩後、出席者一人ひとりが復興の願いを込め、平和の鐘を打ち鳴らした。

2013年

3月

12日

東京ドーム1個分の泥 川平湾、最深で18㍍堆積 川平湾、最深で18㍍堆積

川平湾の堆積物対策について開かれた意見交換会=11日夜、川平公民館
川平湾の堆積物対策について開かれた意見交換会=11日夜、川平公民館

 石垣市の景勝地として知られる川平湾に体積している赤土や泥の対策を検討している県は、地域住民との意見交換会を11日夜、川平公民館で開いた。この中で県は、川平湾に堆積している泥の量が東京ドームの1・3個分に相当する約160立方㍍と推定されることを明らかにした。深い場所で約18㍍に達している。県は2013年度中に堆積物対策の実施計画を策定し、15年度以降の事業化を目指す。


 今年度、県から調査を委託された業者が、意見交換会で結果を報告。川平湾では70年代に豊かなサンゴが分布していたが、現在、東側では枝状のミドリイシが死滅しているとした。湾外で大規模な白化が発生したとの同時期の2007年ごろ、壊滅的な打撃を受けたと見られるという。


 クスマ東側水道と呼ばれる場所では、70年代後半に比べ、砂の堆積で水深が1㍍ほど浅くなっている。グラスボートによる観光が盛んなクスマ西側では、70年代からほとんど変化がない。


 その上で「堆積物の堆積速度は年間3~5㍉程度で、近年、急速に増えたものではない」として、農地からの赤土流出だけが主要因ではないという見方を示した。


  また「堆積量は160万立方㍍と膨大で、全量の浚渫(しゅんせつ)は現実的でない」とした。


 サンゴの死骸の周辺に泥が堆積しており、濁りの発生源になっている可能性がある。今後は発生源の調査を進め、対策を検討する考えを示した。


 参加者からは「川平村の歴史は約800年前にさかのぼり、川平湾はその間に一度も人工的に浄化したことはない。どうしても行政の力で汚染対策を実現し、昔の美しい湾を取り戻してほしい」と求める声が上がった。また、一部の調査結果について疑問を呈する声もあった。

2013年

3月

10日

オール八重山識者が提言 新空港で未来開く 全国のやいまぴとぅ大会シンポ

新空港開港を機に、さまざまな活性化策を提言したシンポ=石垣市民会館
新空港開港を機に、さまざまな活性化策を提言したシンポ=石垣市民会館

 「新空港から世界へ」「人材を育成しよう」「IT技術の活用を」― 全国のやいまぴとぅ大会のシンポ「八重山の振興と発展(実行委主催)」が9日、石垣市民会館であり、オール八重山の識者5人が古里を展望、多彩な活性化策を提言した。会場は、全国から集まった郷友らが詰め掛け、提言に耳を傾けながら一人ひとりが八重山の未来を「想い」描いた。

 

 副知事の与世田兼稔さん=大川出身=は、新空港計画で漁業権訴訟に弁護士として関わった体験に触れ、「石垣島は反対派も受け入れる気質がある。反対運動のおかげで、自然が守られ津波対策も充実し、国際空港化も図れた」と指摘。離島の交通コスト削減と農水産業の後継者育成へ県の取り組みを語った。


 沖縄ツーリスト㈱代表の東良和さん=父親が大浜出身=は、八重山の観光開発に向け「新空港で、那覇を経由しなくても世界と交流できる拠点ができた。アジアのハブ空港と結んで世界から誘客しよう」と説いた。観光客増の条件としてゴルフ場と会議施設の充実を挙げた。


 琉球大学の次期学長・大城肇さん=鳩間島出身=と今井恒子さん(IT企業代表)=新川出身=はともに人材育成の必要性を強調。大城さんは、琉大の行政職員育成事業を説明し「大人が若者に手を差し伸べていかなくては」と述べた。今井さんは、IT技術を生かした八重山の情報発信を説き、多言語化への対応も急務とした。


 沖縄公庫理事長の譜久山當則さん=与那国島出身=は、地域経済への公庫の役割を伝え公庫活用を促した。司会は、三好ジェームスさん(沖縄TVアナ)=川平出身=が担当、識者の発言をリードした。


 質疑では、新空港建設に植栽工事で参加した㈱平仲代表=豊見城市=で、元ボクシング世界チャンピオン・平仲信明さんが発言。「頑張ればできるということを新空港建設が示した。力を合わせて八重山の魅力を世界に広げてほしい」と激を飛ばした。


 シンポに先立って、ジャーナリストの三木健さん=登野城出身=が「八重山ネットワークの構築」を演題に講演。石垣島の一極集中ではなく、竹富と与那国島も含め、八重山全体の連携を呼び掛けた。

 

2013年

3月

10日

3・11の声を聞いた 辻 維周

亘町におけるヘリからの救出(資料写真=陸自第15旅団提供)
亘町におけるヘリからの救出(資料写真=陸自第15旅団提供)

 先日那覇から羽田に飛ぶ機内で偶然隣り合わせになったのは、福島県富岡町で被災し、現在はいわき市に避難されているKさんと言う方だった。その方は5人のグループの一人で、いつまでも悲しんでばかりいないで、前を向いて生活して行くための起爆剤として八重山を旅行先に選んでくださった。


 「八重山はいわきと違ってとても暖かく、いいところですね」と、しばし八重山の話に花が咲いた後、私が日報で論説を書いていると言ったところ、「震災の事を何でも聞いてください。そしてより多くの人に伝えてください。何かのお役にたつかもしれませんから」とおっしゃられたので、震災から丸2年経つ今、その方の話をできるだけ忠実に伝えていこうと思う。


 3月11日午後2時46分、自分の畑で農作業をしていた時、強い揺れに襲われた。とても立っていられる状態ではなく、土の中に手を突っ込んでバランスを取らねばならなかったほどだったと言う。すぐに自宅に戻り、97になる年老いた母親と犬とを車に乗せて避難する道すがら、2人の知人を拾い、山の方へ走っている途中で津波に追いつかれた。その時の恐怖をこう語る。「車がふわっと浮いたんですよ。とっさにブレーキを踏みましたが、効くわけはありません。そうこうするうちに引き波が始まり、私の車も海の方へ引き戻されていきました。車内では人間はもちろんのこと、犬までもが目を見開いたまま、黙りこくっていたのです」


 第2波で沖合から陸地に押し戻されたその車が、再び引き波にさらわれようとした時、運よくコンクリートのビルに引っかかって止まった。第3波が来るまでのわずかな間に、壊れずに残っていたそのビルの階段を4人で昇り、屋上までたどり着いたその時、第3波が襲った。その波の中にも多くの人が浮かんで「たすけて!」と叫んでいたが、どうする事もできなかった。その声は4波、5波の時もしていたが、回を追うごとに少なくなり、とうとう水の音しか聞こえなくなってしまったという。


 また、引き波にさらわれそうになる孫の両腕を必死になってつかんでいた知り合いのお婆さんが、ふと気付くと孫の腕だけを握っていた(つまり体が無くなっていた)、というショッキングな出来事も目にしたと言う。その人は一時精神状態が不安定になってしまったが、必死の治療により何とか今は元に戻っているとのこと。さらに自分は直接出遭わなかったけれど、被災者の多くは自衛隊の方々に助けられ、感謝してもし切れないほどだったと言う話も聞いている。


 何時間経ったのかわからない頃、ようやくKさんたち4人は助けられ、焚き火にあたらせてもらった。今回ほど焚き火がありがたいと思った事はなかったが、逆に濡れそぼった服が、これほど乾かないものだとも思わなかった。その後、避難所として開放された学校の体育館へ移されたが、時間が経つにつれて灯油が不足し始めた。避難所は机やいすを積み上げて壁を作り、プライバシーを保たせようとはしていたが、音やにおいはどうにもならなかった。さらに寒さに震える年老いた母を少しでも暖めようとストーブを焚くと、「灯油を使うな」という怒声がどこからともなく飛んできて、結局我慢させるしかなかった。お腹をすかせて泣いている子供の事をビンタする親、どこからともなく聞こえるすすり泣きの声、怒声…何度も避難所を移動させられたり、人の死を目の当たりにしてきたりした避難民は急速に疲れ切って行った。


 自分の母親は「長生きしたらいい事があるかと思ったけれど、まさか最後にこんな仕打ちを受けるとは思わなかった」とポツリと語り、その後はうつろな目を見開くだけで何も語らなくなり、とうとう肺炎を起こして避難所で亡くなってしまった。しかし「母親の事を少しでも世話しようと思って、69歳にもかかわらずヘルパー2級を取りました。結果的に母親の世話には間に合わなかったけれど、その後も避難所で他のお年寄りのお世話を出来たので良かったと思っています」そして別れ際に「人間は強いですね。叩かれても叩かれても必死になって這い上がろうとする。ですから見守っていてください。そして頑張ったら拍手してください。人々は哀しみを足下に置いて立つ金剛力を持って群れてきていると思います」と明るい顔でおっしゃったのが、せめてもの救いだった。

2013年

3月

10日

早慶戦 八重山初開催 市民ら1600人が観戦

慶應の先発を務めた白村明弘投手
慶應の先発を務めた白村明弘投手

 最も伝統ある一戦。東京六大学の早稲田大学と慶應義塾大学の野球戦が9日正午から市中央運動公園で開かれた。現役選手とOBが加わり白熱した試合を市民や大学OBら1600人が観戦。結果は2―0で早稲田が勝利した。伝統ある試合には応援合戦も行われ、市民野球場はさながら大学野球の聖地、神宮球場と化した。

 

 新空港開港記念試合・早慶戦110周年記念事業として実施したオール早慶戦野球戦in石垣島は、選手団に加えて両校の応援団、卒業生も来島し地元市民らを交え盛り上がった。


 全早慶野球戦は、3年前から石垣島キャンプを行う慶應義塾大学と、地元出身の故大浜信泉氏が元早稲田大学総長と、両校とも石垣市に縁(ゆかり)あることから実現した。


 試合は、早稲田が5回に四球押し出しと、6回にタイムリーヒットで2点を挙げた。一方慶應は、再三得点圏にランナーを出すがヒットが続かず、無得点に終わった。


 開場1時間前から、来場した平地愛さん(18)、真玉橋和さん(18)は今月に八重山高校を卒業したばかりで、八重山最後の思い出として観戦。「応援合戦が楽しみ」と話した。


 43年前に慶應大を卒業した玻座真武さん(75)は「大学在校中は復帰前で苦労した。まさか、石垣島で伝統の早慶戦が見られるとは思わなかった」と喜んだ。


 学童野球、少年荒鷲の平良悠都君(石垣小6年)は「スタンドも華やかで、試合のレベルが高かった。走塁、守備はとても勉強になった」と目を細めた。
 東京六大学野球ファンの新順治さん(47)は「テレビで見るのと違い、応援は迫力あって楽しかった」と満足気。


 早慶戦誘致に関わった元JTA八重山支社長の備瀬政知さんは「実現できて良かった。長年お世話になった八重山に恩返しができた」と話した。


 試合前後には、両校から校歌や応援歌の応援合戦も繰り広げられ、スタンドが一体となった。また、地元出身の女性デュオ「やなわらばー」のライブ、空港キャラクター「ぱいーぐる」の始球式も行われた。

2013年

3月

09日

竹富町 「青年議会」開催へ 機構改革で「水道課」

施政方針演説を行う川満町長=8日午後、町議場
施政方針演説を行う川満町長=8日午後、町議場

 竹富町の川満栄長町長は町議会3月定例会の初日の8日、2013年度施政方針演説を行った。今年、町制施行65周年を迎えることについて「輝ける竹富町へ発展させるため、強い決意と行動力をもってまい進する」と述べ、記念事業として記念式典や若い世代の意見をまちづくりに反映しようと「青年議会」を開催するとした。公約の1つでもある役場移転・庁舎建設は、「民意を十分に勘案し、前進できるよう拠点形成に向けての条件整備を鋭意進めていく」と考えを示した。


 2期目のスタートとなる今年度は、「幸せを実感できる『日本最南端の町』の実現に取り組み、町民の皆様としっかりと手を携えながら、主要施策、諸事業が着実に推進されるよう強い意志を持って町政運営に努める」と決意を述べた。


 地域の課題解決に向け、町民と行政が協働する新しい仕組みづくりが必要だとして、町民の生の声を町政に反映する「町政懇談会」を実施する。
 今年1月に発生した石垣―竹富間の海底送水管漏水事故を受け、水の持続的な供給と水道施設の維持管理、更新などを一括管理するため、「水道課」を新設。業務の合理化と窓口事務の強化のため、「住民課」と「総務課」を統合する。


 観光産業の振興では滞在型観光を推進し、海外からの観光客に対応する多言語案内サインの整備、主要観光スポットなどでの無料公衆LANサービス提供に向けた環境整備、離島情報アプリの開発などを行い、観光客の利便性向上、島々の魅力発信に取り組む。


 福祉関係では、黒島診療所と医師住宅の改築を行い、波照間地区での歯科診療所の整備を進める。こども医療費の助成は、医療費の一部を助成する対象年齢を3歳から中学3年生まで拡大し、通院にかかる船賃を全額補助する。


 農業生産基盤の整備は、団体営波照間西地区の防風林施設整備、県営与那良原地区の区画整理を新規導入し、担い手農家の生産規模拡大を図っていく。
 商工業の振興は、町商工会などの関係機関との連携を強化し、新石垣空港の販売ブースを含め、特産品のPRや販売促進、商工業者の経営安定化に向けて取り組んでいく。

 

2013年

3月

09日

石垣島の魅力をPR 岡村さん新空港大使に

空港PR大使に任命された岡村さん=石垣空港
空港PR大使に任命された岡村さん=石垣空港

 お笑いコンビ、ナインティナインの岡村隆史さん(42)が8日、石垣市公認の空港PR大使に任命された。岡村さんはプライベートで何度も石垣島を訪れ、スキューバダイビングを楽しむほどの石垣島、八重山のファン。任命式がこの日、空港で行われ、中山義隆市長から委嘱状と名刺が贈られた。


 10年以上前に番組のロケで石垣島の海に魅せられ、それ以来、時々、スキューバーに訪れているという岡村さんは「石垣島は自然、人の温かさが魅力。どんどんPRしていきたい」と語った。


 中山市長は「世界に新空港をPRしてほしい」と期待した。任命式では、岡村さんが、踊り隊と空港PRソング「おかえり南の島」のダンスも踊った。

2013年

3月

09日

「国境の島」重版決定 全国に反響広がる

 八重山教科書問題を通じて沖縄、八重山の抱える問題点に迫った書籍「国境の島の『反日』教科書キャンペーン」(産経新聞出版)=写真=が好評だ。2月末の発売後、1週間で重版が決定。全国的な関心の高さをうかがわせている。


 同書は八重山日報編集長の仲新城誠記者が執筆。地元の石垣市では山田書店(大川)で全国の発売日前に先行発売したが、数日で完売した。次回入荷は12日ごろの予定だが、問い合わせが相次いでいるという。


 インターネット通販大手の「アマゾン」などでも書籍のランキングで上位に入っている。産経新聞では著名コラムニストの勝谷誠彦さんが書評を執筆し、反響を呼んだ。


 八重山教科書問題は今月、文科省の義家弘介政務官が竹富町を直接指導しているが、解決には至っていない。同書は1300円(+消費税)。

2013年

3月

08日

一番機 37年の悲願乗せ 「アジアの玄関口」へ一歩

 新石垣空港(愛称・南ぬ島石垣空港)が7日開港した。日本トランスオーシャン航空(JTA)、全日空(ANA)の初便セレモニーが行われ、国内線ターミナルの到着、出発ロビーは大勢の搭乗客や見送りの人たちでにぎわった。韓国、台湾からのチャーター便3機も相次いで到着し、国際線ターミナルも開港初日から稼働した。建設計画から37年。中型ジェット機が就航可能な2000㍍滑走路を擁する新空港の供用開始で、八重山は旅客や物資を本土や国外へ大量輸送することが可能な新時代に突入する。

 

 開港宣言式が午前6時半から国内線ターミナル玄関前で開かれ、県八重山事務所の當間重美所長、中山義隆市長が「新空港は沖縄の発展の拠点として大きく貢献する」「アジア、太平洋地域からのチャーター便誘致、定期化を目指す」などと新空港を活用した地域振興に決意を示した。


 中山市長の「開港宣言」に合わせ、テープカットとくす玉割りが行われた。
 ANA、JTAは相次いで初便セレモニーを開いた。JTAの初便は午前8時過ぎ、特別塗装機の601便「ジンベエジェット」。海保の消防車2台が放水でつくったアーチをくぐり、新空港で初めて設置されたボーディングブリッジ(搭乗橋)に接続した。


 ANAの初便セレモニーでは、川満栄長竹富町長、外間守吉与那国町長が機長と乗客代表に花束を贈呈。乗客代表で、白保出身の加藤峰子さん(42)=埼玉県さいたま市=は「地域が2つに割れた時は大変だったが、サンゴや自然が守られ、これからの発展につながる新空港ができて良かった」と笑顔を見せた。


 ANAの内薗幸一取締役執行役員は「31日からは東京便で中型機が就航し、生鮮品を東京へ大量輸送できる。沖縄、八重山がアジアの重要なリゾート地として発展できるよう貢献したい」、JTAの佐藤学社長は「地元の会社、うちなーの翼として、今まで以上に皆さんとの距離を縮め、皆さんとともに歩みたい」と述べた。


 開港宣言式に参加するため、車いすで初めて新空港を訪れた元市長の半嶺當泰さん(83)は「素晴らしい施設ができたことにびっくりしている。内外との交流が広がり、石垣市が発展するよう活用してほしい」と期待を込めた。


 到着ロビーの特設舞台では、八重山古典音楽協会と八重山古典民謡協会の会員が「鷲ぬ鳥」の斉唱などで開港の雰囲気を盛り上げた。

2013年

3月

08日

本紙が号外発行 1500部配布

 新石垣空港の開港を受け、八重山日報社は7日、号外1500部を発行し、市役所や大型店で配布した。
 本紙は過去、八重山商工の甲子園出場決定や新城幸也選手のツール・ド・フランス出場時に号外を発行している。

2013年

3月

08日

紅白まんじゅうで祝う 学校給食で配布

 石垣市立学校給食センターは7日、新石垣空港開港を記念して市内小中学校へ紅白まんじゅうを給食時間に配布した。
 このうち、平真小学校(黒島一哉校長)では児童575人に配布された。3年3組(金城可奈子教諭、児童29人)では、児童たちが紅白まんじゅうに大喜び。「まんじゅうパーティー」と題してお笑い芸人のネタを披露し、新空港開港を祝う児童もいた。
 比嘉優君は「新空港から海外に行きたい」、加原利輝君は「滑走路が長くなったので安全」と、それぞれ話してくれた。

2013年

3月

07日

旧空港が閉港 57年の歴史に幕 「寂しくなる」の声も

 57年の歴史に幕―。1956年に民間機の供用を開始した旧石垣空港が6日、閉港した。この日、日本トランスオーシャン航空(JTA)、全日空(ANA)が最終便を全従業員で見送り、消灯式を行ったほか、多くの八重山郡民が駆けつけ、「長い間、お疲れ様」、「寂しくなる」などと言葉をかけ、旧空港を懐かしみ記念撮影していた。

 

JTA、ANAとも最終便を全従業員が見送った後、旧空港での業務を終えるために消灯式を行った。
 名渡山秋彦JTA八重山支社長は「旧空港は出会いや思い出に寄与した。経済や文化を担った新空港にバトンタッチされる」と名残惜しんだ。
 三上景久ANA石垣支店長は「旧空港は狭かったが利用客と身近に接しられた。新空港でも同様のサービスを提供したい」と気持ちを新たにした。
 旧空港を訪れた真栄里の20代女性は「騒音が無くなることは嬉しいが、少し寂しい」と話した。


 最終日に空港を利用した50代の女性は「最終日に空港が利用できて幸せ。良い思い出になる」と喜んだ。
 観光でこの日、旧空港に降り立った鈴木宏之さん(30)、祐子さん(38)、聡介ちゃん(2)親子は「地元の人は旧空港に思い入れが強いと思う」と、送迎デッキの多くの見物客に驚いていた。


 現空港は1956年に民間の航空会社による運航が始まり、68年にはそれまでの1200メートルから1500メートルに滑走路が拡張され、YS―11型機の運航が開始した。


 その間、乗降客数は増加の一途をたどり76年には利用者30万人を超えた。
 79年からは、暫定ジェット化空港(滑走路1500メートル)として供用を開始。
 この日、新空港開港に伴い、57年の歴史を閉じた。

2013年

3月

07日

竹の子クラブ 空港に感謝とお礼 園児が飛行機にあいさつ

 新石垣空港が7日に開港する。幼児サークル竹の子クラブ(小底弘子園長)の幼児35人は6日、旧石垣空港の滑走路側の畑から感謝とお別れを伝えた。
 滑走路側の畑は小底正松さんのサトウキビ畑で、竹の子クラブの幼児たちが飛行機を楽しむ場所だったという。
 この日は、1歳から6歳までの幼児が参加。幼児たちは自分で描いた飛行機の絵を持って、離発着する飛行機へ「ありがとう」「バイバイ」と大きな声で手を振っていた。

2013年

3月

06日

1990年、クエートに…

 1990年、クエートに突如侵攻したイラク。口実の一つは「クエートは歴史的にイラクの一部だ」というものだった。現代の軍事大国・中国が尖閣諸島について言っていることと、そっくり同じである。日本政府、そして八重山の人たちは、41年前の日中国交正常化の際、このことの深刻さをよく理解しておくべきだった◆時が過ぎ、日本経済が絶好調だったころにも、一部の識者は、いずれ中国の経済力や軍事力が日本を凌駕すると予想していた。そうなれば、中国は必ず尖閣を取りに来る、とも。しかし、その言葉を真剣に受け取る日本人はほとんどいなかった◆当時からきちんと備えを固め、尖閣の実効支配を強化していれば、現在の中国に一方的に攻め込まれる状況はなかっただろう。日本人、さらには八重山の人たちの領土意識の薄さが、現在の事態を招いたとも言える◆中国は国定教科書の記述を変え、子どもたちに「釣魚島(尖閣の中国名)は中国領」と徹底して教え込んでいる。ひるがえって八重山の教育現場では、尖閣については「黙して語らず」ではないか◆危機を突破するカギは、まず住民が危機意識を持つことだろう。尖閣問題に限らず「お上」にお任せする時代は過ぎた。頼れるに足る国や自治体をつくるのは、住民自身だ。

2013年

3月

06日

EV船を石垣観光に 官民の推進協初会合 14年度に事業化方向性

 

電気で動くため、環境への悪影響が少ないとされるEV船(電気推進船)を観光事業に導入する方法を検討する「石垣観光EV船研究推進協議会」の初会合が5日、石垣港離島ターミナルで開かれた。行政関係者や民間事業者で組織し、2014年度に事業化の方向性を取りまとめる。初会合では事業者から「サンゴを保全する意味でも素晴らしい発想」などとEV船に期待する声が上がった。

 

推進協設置は、県が2012年度から3年間、一括交付金で実施する研究開発事業の一環。委員は9人。
 EV船は東京海洋大が開発を進めており、10年に世界初の実用化に成功した。1月には石垣市でEV船「らいちょうS」のデモ走行が行われている。
 EV船はガソリンなどの燃料を使わないため排気ガスがなく、船に弱い人も乗りやすい。速度は遅いが、騒音や振動が小さいというメリットがある。船の規模は20㌧未満を想定している。


 同大は推進協メンバーにも入っており、大出剛客員教授は「(環境保全の)緊急度が一番高い川平湾から導入したい」との考えを示す。中山義隆市長は、環境に配慮した観光の必要性を強調した上で「実証実験だけに終わらず、必ず事業化して実を取ってほしい」と求めた。


 研究開発事業では、EV船を充電する陸上電源基地や、電力が弱まると自動的に警告する監視システムの整備も進める。電気自動車と共用可能なため、相乗効果でともに普及を図れる可能性がある。今後、推進協で電源基地の整備場所などを検討する。


 推進協に参加した船会社の委員は「サンゴ礁の海を通常の(スクリュー)船で走ると事故の可能性がある。ウォータージェットのEV船なら浅い喫水で走れる」などと事業化に期待感を示した。一方で「どのくらいまでスピードを出せるのか」と速力アップを求める声もあった。


 研究開発事業を受託している株式会社バンダイナムコゲームスの有馬敏夫研究開発センターマネージャーは「EV船を観光ツールとしてどう使いたいか意見を聞き、船体の設計や進水までもっていく作業をしたい。14年度の研究が終わった段階で(試験導入する)EV船は石垣市に置いていくので、そのまま使ってもらいたい」と話した。

2013年

3月

06日

底地ビーチ 初日、園児がサンゴ学習 石垣島各地で多彩イベント

 海の環境保全をアピールし、観光開発に繋げる「サンゴウイーク(実行委主催)」が5日、石垣島で始まった。今年で3年目の「ウイーク」は、新空港開港記念も含め、石垣島各地で多彩なエコイベントを催す。

 

初日は、底地ビーチで、「チビッ子エコツアー」。石垣島沿岸レジャー安全協議会(成底正好会長)が、わかば幼稚園=川平=の園児25人と父母を招待。さんごジャンケンやビーチ相撲、カヌー遊び―と、浜辺の遊びを楽しんだ。
 サンゴ教室では、協議会会員の大堀健司さん(46)=野底=が、手作り教材を使って「サンゴは動物だから、5月ごろの満月の夜に卵を産みます。サンゴのおかげで、いろんな生き物が生きていけます」と話し「皆も、海でサンゴを踏み付けて折らないようね」と優しく諭した。
 ウイークで、八重山のサンゴ展(~11日、離島ターミナル)や合同ポスター展(~10日、しらほサンゴ村)を開催する。


 さらに、移設サンゴ現地見学会(総合事務局石垣港湾事務所集合、8~10日)、サンゴ観察会(9日、多田浜海岸)、サンゴの苗づくり体験(9日、底地ビーチ)、月桃植樹(10日、白保)、ビーチ清掃(10日、大浜海岸)、白保日曜市(10日、しらほサンゴ村)、6日には、八重山ダイビング協会がオニヒトデ駆除も実施する。
 問い合わせは電話82・2809石垣市観光協会まで。

2013年

3月

06日

教科書裁判 弁護士費用「不当でない」 監査請求退ける

 八重山教科書問題をめぐる裁判で、被告の石垣市が支払う弁護士費用が高額だとして「住民の視点で教科書をえらぶ会」のメンバーらが住民監査請求した問題で、市監査委員は「請求には理由がない」と退ける決定をした。決定は2月22日付。
 監査請求した住民らは、市が弁護士法人那覇綜合(宮崎政久代表)に対して支払う弁護士費用が729万円に達する見通しだとして「妥当な額をはるかに超えた不当なもの」と批判していた。


 監査委員は教科書問題について①全国的にも判例が少ない②裁判の結果が教育現場や社会に与える影響が大きいと想定される―ことなどを挙げ、市がかかわった過去の訴訟との比較は困難と指摘。「弁護士報酬が適正妥当な額を超えた不当なものではないと考える」とした。


 那覇綜合との契約が、他の弁護士から見積りを取らない随意契約だったことについても「答弁書の提出期限まで約3週間と期間が短く、急いで弁護士を選任し、答弁を作成する必要があった」などとして、不当ではないと判断した。
 監査請求の結果を受け、えらぶ会の新垣重雄共同代表は「訴訟に切り替える方向で弁護士と相談している。決定後に発表したい」と話した。

2013年

3月

05日

サンシンの日 やいまぴとぅ大会開幕 新空港開港祝い合奏

 

 全国のやいまぴとぅ大会の一環として3月4日の「サンシンの日」にちなんだ、第13回サンシン大合奏会(同会実行委員会など主催)が4日、石垣市総合体育館メインアリーナで開かれた。「弾き鳴らしょうら ばがー島ぬ肝心」をスローガンに三線愛好家約300人が参加し、会場いっぱいに三線の音を響かせた。

 

 今年は全国のやいまぴとぅ大会実行委員会も共催し、新石垣空港の開港を祝う意味も込められている。
 この日は八重山古典音楽安室流保存会、同安室流協和会、同大浜用能流保存会、八重山古典民謡保存会、野村流古典音楽保存会八重山支部の会員ら、地域の小中学生が参加した。


 大合奏会は、小中学生による「繁昌節」「とぅまた節」「でんさ節」で幕開け。参加者全体による全体合奏では「鷲ぬ鳥節」「赤馬節」「鶴亀節」などを歌い、午後7時には時報に合わせて「かぎやで風節」を演奏した。
 参加者たちは日ごろの練習の成果を披露し、幅広い年代の演奏者の合奏に、観客は聴き入っていた。

2013年

3月

05日

新石垣空港開港を祝う 辻 維周

 いよいよ八重山郡民37年の悲願であった「南ぬ島 石垣空港」が開港の運びになったことは、この上ない喜びであり、これを機に八重山が一層元気になっていく事を祈りたい。
 また今まで航空機の離発着時の騒音に悩まされつつも、郡民発展のために我慢をなさってきた、平得、真栄里、大浜地区住民の方々には深い敬意と感謝の気持ちを表したい。特にジェット便が主流になると同時に、観光客が激増した2000年以降には離発着回数も増え、その騒音のために学校の授業も度々中断したと言う話も聞いた。


 ジェットエンジン特有のキーンという音は、さぞ住民の方々の神経を苛立たせた事であろう。また常にあったオーバーランの恐怖からも解放されることになるので、7日以降は平穏な日常生活を取り戻していただけることと思う。
 また乗客の立場から見ても、条件付き運航や欠航率の高さ、ゴーアラウンド(着陸復航)、タッチダウン後の急ブレーキも2000㍍滑走路や、ILS装備により、ほぼなくなるため、より安心して利用する事が出来るようになるはずである。


 しかし一方では観光客に対して、新空港は島民の30数年来の悲願であったといくら説明したとしても、その想いを伝える事はほぼ不可能と言ってもよい。以前から何度も述べてきているように、多くの観光客にとって新空港開港は単に既存空港が移動しただけだとしか捉えられていないからである。特に先日インタビューした人の中には、新空港開港と言う大イベントに全く興味がなく、少しでも多くの島に上陸することだけが目的なので、空港などどうでもいいとまで言い切る人もいた。
 以上の事例から鑑みても開港はあくまでも出発点に過ぎず、あの立派な設備を持った空港を生かすも殺すも、我々八重山郡民次第であると言うことを忘れてはならない。

 

 観光客は空港を見に来るわけではなく、八重山を満喫するために来ると言うことを根本に置き、より魅力ある上質な滞在型観光地にするためには何をどうしたらよいのか、官民一体となって考える時がやって来たのである。
 開発と環境保全は相反するものではなく、共存できるものである。それがうまくかみ合った時、初めて魅力ある島が出来上がり、それとともに上質な観光客も増えていくはずである。
 (首都大学東京 大学院 非常勤講師)

2013年

3月

05日

バンナ公園南口 セイシカの花満開

バンナ公園南口では、例年より早くセイシカの花が満開となり、訪れた人々の目を楽しませている。

2013年

3月

05日

平久保小 卒業式の幕絵制作続く 「希望持って羽ばたけ」 21日、一人が門出

 石垣市で最も北にあり、児童数7人と最少の平久保小学校で、卒業式に飾る幕絵の制作が続けられている。平久保小の卒業式は3年ぶりで卒業生は一人。制作しているのは、佐賀県から1月、平久保に移住したばかりの画家・伊藤昭久さん。伊藤さんは4日、制作場所にしている体育館で、児童らとともに筆を走らせ、完成へ思いを込めた。1人の大切な門出に児童らの期待が膨らんでいる。

 

伊藤さんは友人の仲立ちで平久保に移住した。友人宅で間借りしながらアトリエを建設中だ。学校の依頼を受け、2週間前から体育館で卒業式の幕絵制作に取り組んでいる。
 幕絵は、縦3・4㍍、横5㍍でキャンバス生地を利用、アクリル絵の具を使い、平久保半島と入道雲、虹を描いた上に、カンムリワシが羽ばたく姿を写実的に表現している。


 入道雲の中に、唯一の卒業生の「夢姫(いぶき)さん」の夢の文字を挿入し、夢の漢字にひらがなの「ありがとう」の隠し文字を含ませる遊び心も。
 「卒業制作は初めて。卒業生が、希望に向かって羽ばたいてくれるよう願いを込めた。平久保の子は素直で感性がいい。一緒に制作することで皆の想い出になれば」と伊藤さん。


 児童7人と教員らが4日、図工の時間に幕絵制作に参加、キャンバスに雲の絵を描いた。伊藤さんは「失敗してもいいから思い切り。いいぞ、いいぞ」などと児童を優しく励ました。
 安和守光校長は「私自身、平久保では初めての卒業式。門出の夢姫さんは、4年生から唯一の最上級生として下級生を引っ張ってきた頑張り屋。いい卒業式になりそうだ」と大きな幕絵を見詰めた。

 

 21日に門出を迎える米盛夢姫さん(6年)も制作をお手伝い。「絵を描くのは大好き。すごい絵ができそう。卒業はちょっぴりさびしいけど、伊原間中に進学したら、バドミントン部に入りたい」と瞳を輝かせた。

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2013年

3月

04日

尖閣問題は40年前に日中間で解決を次世代に委ねるとして…

◆尖閣問題は40年前に日中間で解決を次世代に委ねるとして問題を棚上げしたが、中国はその後に「尖閣は中国固有の領土」と国民を教育し、世論形成がほぼ完了している◆地震や津波への備えに異論はほとんど出ないのに、紛争への備えとなる防衛力強化には盲目的に抵抗する人たちがいるが、中国の海軍力の増強には言及しない。「紛争は起こらない」を前提にした国の安全には疑問が生じる、平和はただあるものではなく勝ち取り守るものだ◆これからの中国を指導する世代は尖閣諸島が自国の領土だと信じて疑わない世代で、対話で相手を説得することは無理であろう。このような状況下では、時が経つほど問題解決は困難になり、紛争の危険性も高くなるだろう◆自民党に籍を置く沖縄県選出の国会議員は、石垣市での選挙演説で尖閣問題を中国との共同開発で解決することを訴えたが、尖閣は調査・研究のために世界の国々が利用する南極大陸とはちがう。領有権を明確にせず資源を平等・公平に開発することが可能だろうか◆尖閣問題をこのまま放置していては、石垣市の一部である諸島を中国に差し出すようなもので、長引かせるほど日本は不利な状況に追い込まれる。早急に実行支配を具現化する灯台、避難港、通信設備などの整備が必要だ。

2013年

3月

04日

「火葬場候補地変更を」 密室で決定と批判 市議会野党も追及へ

 石垣市の新火葬場建設候補地に「バラビ道(ドー)」が浮上したことを受け、近隣住民など約60人が3日、候補地近くで場所変更を求める反対集会を開き「この場所が適地だというのは、どう考えても不合理」などと市を批判した。集会には市議会の野党議員2人も参加し、開会中の3月定例会一般質問で市を追及する考えを表明。火葬場建設予定地をめぐる反対運動が政治問題化するのは避けられない状況になった。

 

 集会を開いたのはバラビ道の周辺住民、名蔵公民館、嵩田公民館。住民グループ代表の垣花格さん(65)は「火葬場予定地は10カ所あったが、8カ所は現火葬場の近くだ。なぜわざわざ遠いところに作るのか」と疑問視した。
 市議会には火葬場建設の関連予算が上程されており、反対グループは今後、市議会での審議状況を見ながら、2000人を目標とした反対署名運動に着手する構え。


 バラビ道で農業に従事する田場肇さん(65)は「(火葬場の適地にバラビ道を選定した)委員会はマスコミを排除し、密室で場所を決めた。どの委員がどういう意見を言ったのか全く分からない」と述べ、情報公開を定めた自治基本条例に違反する手続きだったと指摘した。
 参加者の男性は「市役所の建て替えに合わせて、隣に火葬場を作ればいい。そのほうが安上がりだ」と発言し、拍手を浴びた。


 集会には大浜哲夫、前津究市議も姿を見せ「市議会で(火葬場建設関連予算が)多数決にならないよう私たちも頑張る」(大浜氏)、「市長は強行着工する勢いだ。一般質問で問い詰める」(前津氏)とバラビ道での建設を阻止する決意を示した。


 候補地は石垣ダム向かいで、公園に隣接していることが批判されている。反対派住民はこの日、候補地隣接地に建設反対を訴える立て看板を設置した。

2013年

3月

04日

しらほサンゴ村でひな人形作り

 ひな祭りに合わせて、しらほサンゴ村は3日、施設内で古布を使った「人形作り教室」を初めて開いた。
 講師は、趣味でパッチワークを15年以上続けている多宇美千代さん(61)=白保。多宇さんの指導で、受講生が、着物の切れ端とヤラブ(テリハボク)の種を利用した男びなと女びなのペア人形作りに取り組んだ。


 多宇さんは、受講生とおしゃべりを楽しみながら、人形づくりをていねいに伝えた。1時間余りで、ヤラブの種を顔にした、かわいらしいひな人形2体が仕上がった。
 3月と6月に愛娘2人が出産予定の多宇さんは「孫は2人とも女の子だそうで、今から楽しみ。出来上がったひな人形は生まれてくる孫に贈ります」と目じりを下げた。


 受講した下地志織さん(50)=石垣=は「新聞を見て受講した。私は子どもがいないので、人形は自分へのプレゼント」と楽しげに針を動かした。
 この日は「白保日曜市」も同時に開かれた。日曜市は昨年9月から毎週日曜日に開かれている。農産物から加工品、軽食まで安価で販売。午前10時から午後1時まで。問い合わせは電話84・4135しらほサンゴ村まで。

2013年

3月

03日

新石垣空港「素晴らしい」 内覧会に家族連れ続々 開港まで3日 住民待ちわびる

 

 県は、7日に開港する新石垣空港の施設を一般住民に公開する内覧会を3日開き、家族連れなどが続々と詰め掛けた。広々としたターミナルや展望台を見て回った人たちは「素晴らしい」と絶賛。迫る開港を待ちわびた。

 

 ターミナルのロビーには、前日の開港式典と同じ舞台が特設され、八重山古典音楽協会、八重山古典民謡協会の4流派から約120人が、交代で「鷲ぬ鳥節」などを披露。祝いの雰囲気を盛り上げた。


 訪れた人たちは、航空会社のカウンターやテナントが入る予定の1階や、搭乗口がある2階などを見学。カラ岳や白保の海を360度の視界で楽しめる展望台もごった返した。


 比嘉八重さん(80)=登野城=は「長生きして良かった。もう年を取ったと思っていたが、必ず飛行機に乗って本土や沖縄本島に行きたい」と興奮。具志堅あきさん(86)は「内地の空港みたい。展望台からは海も山も見えて素晴らしい」と笑顔を見せた。
 搭乗口と航空機を連結するボーディングブリッジ(搭乗橋)はガラス張りになっている。観光業の喜多川直美さん(42)=新川=は「飛行機に乗るまで見送ることができて、いいと思う」と感心していた。


 海上保安庁の化学消防車なども展示された。6日には航空会社による現空港のお別れセレモニーと新空港への引っ越し作業、7日には早朝に新空港の開港宣言があり、航空各社の到着、出発の初便セレモニーが予定されている。


 特設舞台では開港日に各地の旗頭が展示されるほか、13日まで日替わりで、八重山芸能やハワイアンフラダンスなどが披露される。到着ロビーでは熱帯魚を展示する水槽の準備も進んでいる。

2013年

3月

03日

新空港 7日開港へ式典 37年越し夢実現 沖縄、八重山発展に貢献

 

 八重山住民待望の新石垣空港(愛称・南ぬ島石垣空港)開港を7日に控え、県主催の開港式典が2日、新空港ターミナルで約1000人の関係者を招待して開かれた。仲井真弘多知事が「地元八重山だけでなく、沖縄全体の振興に大きく貢献する」と開港の意義を強調し、山本一太沖縄担当相ら来賓も次々と祝福。壇上でのテープカットとくす玉割りが開港の雰囲気を盛り上げた。新空港の供用開始は7日。1976年の事業着手以来、37年の歳月を経て建設が実現した新空港は、住民の夢を乗せた一番機の就航までカウントダウンに入った。

 

 式典会場は新空港ターミナルの特設舞台。仲井真弘多知事は「一日も早い完成を待ち望んできた地元の皆さんにとって、喜びもひとしおではないか。沖縄県の目指す南の国際交流拠点として、地元八重山地域だけでなく沖縄全体の振興発展に大きく貢献するものと確信している」と述べた。


 八重山市町会会長の中山義隆市長は「この日を迎えるまで、本当に多くの人が苦労を重ねてきた」と先人の労苦をねぎらい「国際線開設を図り、アジアゲートウェイ構想を実現したい。新空港を最大限に活用し、探究心と情熱を持って地域振興に力強く取り組む」と述べた。


 建設位置がカラ岳陸上案に決定した当時の知事だった稲嶺恵一氏も招かれ「ハードとしての新空港はできた。これからは八重山の皆さんの力が問われる」などと呼び掛けた。児童生徒代表のメッセージ朗読もあった。
 この日は式典に先立ち、空港駐車場で「南ぬ島石垣空港」の銘板が設置され、神事も行われた。


 供用開始前最後の日曜日となる3日には、一般住民対象の内覧会が午前10時から午後3時まで開かれ、ターミナルビルなどが一般公開される。
 新空港は中型ジェット機が就航可能な2千メートル滑走路を備え、国際線と貨物用のターミナルビルも整備。面積は142ヘクタールと現空港の約3倍で総事業費は451億円。滑走路が延長されたことで従来の積載制限がなくなり、就航率の向上が図られる。人や物の安定的な大量輸送が可能になり、八重山の産業振興などに大きな波及効果が期待されている。


 当初、アオサンゴの群生が広がる白保の沿岸部を埋め立て建設されることになっていたが、自然保護運動の高まりを受け、県は89年、約4キロ北の海上に変更。その後さらに2度変更され、00年に白保地区陸上の現在地に決定した。

2013年

3月

03日

山本大臣ら記念植樹 八重山の将来性絶賛

 2日の新石垣空港開港式典で、山本一太沖縄担当相は「八重山には大きな可能性がある。美しいサンゴ礁の海と緑に囲まれたわが国を代表する質の高いリゾート地だ」と八重山の将来性に期待感を示した。


 あいさつでは、八重山の歴史に触れ「戦争マラリアの苦難」にも言及するなど、地元に対する配慮を見せた。
 山本沖縄担当相はこのあと、ヤエヤマコクタンの記念植樹や戦争マラリア慰霊碑の訪問などの日程をこなした。3日は3市町長からの要請を受ける予定。
 記念植樹には仲井真弘多知事、中山義隆市長、伊良皆高信市議会議長らが参加した。 

2013年

3月

03日

新石垣空港 開港向け合同練習 5校間のブラスバンド

 新空港開港イベント、踊って歌って祝おう!「おかえり南ぬ島」のブラスバンド隊の合同練習が2日午後、石垣二中体育館で開かれた。市内の登野城、平真小学校、石垣、石垣第二、大浜中学校の5校のブラスバンド部、石垣市民吹奏楽団を合わせた総勢110人が、新空港PRソング「おかえり南ぬ島」を合奏した。


 引き続き、一般の市民吹奏楽団を中心に各楽器パートに分かれ練習を行った。
 練習に参加した市民吹奏楽団の長山琴美さんは、「ひとつの目標に向けて一緒に練習できるというのはとても楽しい。」と語った。
 ブラスバンド隊の総指揮を務める石垣第二中の大浜安功教諭は、「小学生から大人まで世代を越えて演奏をできるのは、とても貴重。音楽の輪が広がっていく機会を出会いにして大切にしていきたい」と語った。


 7日のイベントでは午後6時半から、新栄公園で、「観客ゼロ、全員出演者」のコンセプトのもと、ブラスバンド隊、三線隊、一般出演の踊り隊、ビギやま商店(きいやま商店×BEGIN)で「おかえり南ぬ島」を演奏し、開港を祝う。
 市観光交流推進課は、「多くの方に参加してもらって、歴史に残る日を、島民郡民みんなで開港を祝いしたい。振付けを覚えて、ぜひ会場に足を運んでほしい」と多くの市民の来場を呼び掛けている。

2013年

3月

02日

「違法状態の是正を」 義家政務官が竹富町指導 町は疑問視、平行線 八重山教科書問題

 竹富町が八重山採択地区協議会の教科書選定に従わず、東京書籍の公民教科書を採択した問題で、文部科学省の義家弘介政務官が1日、竹富町教委を訪れ、違法状態の是正を指導した。義家氏は「教科書を無償で措置する当たり前の現状に戻してほしい」と、協議会が選定した育鵬社版の採択を求めたが、慶田盛安三教育長、竹盛洋一教育委員長は応じる姿勢を見せなかった。4月の新学期に向け、町教委が今月中に採択をやり直さない場合、文科省が地方教育行政法で定められた「是正要求」に踏み切るかどうかが焦点になる。

義家政務官の指導に反論する慶田盛教育長(右)と竹盛委員長。反対派の住民も詰めかけた=1日午後、町教委
義家政務官の指導に反論する慶田盛教育長(右)と竹盛委員長。反対派の住民も詰めかけた=1日午後、町教委

 文科省の町教委に対する指導と意見交換は公開で行われ、会場にはマスコミのほか、育鵬社版の採択に反対する住民グループ約20人が詰め掛けた。


 義家氏は「歴史上初めて、国から無償措置されていない教科書を20数人の子どもたちが使っている現実について是正を促すため、お邪魔させていただいた」と述べた。
 採択地区(石垣市、竹富町、与那国町)では同一の教科書を使用すべきとする教科書無償措置法のほか、9月16日までに必要な教科書の冊数を文科省に報告するよう求めた教科書発行に関する臨時措置法に、町が協議会の選定と異なる教科書を採択したことによって「違反している」と説明した。


 竹盛委員長は「採択の決定権は教育委員会にある。協議会の答申を守りなさいと言うなら、教育委員会に答申を上げる必要はない」、慶田盛教育長は「調査員が推薦していない教科書が上がってくるのは納得できない」などと文科省の指導を疑問視。両者の主張は平行線をたどった。


 義家氏は、違法状態が放置された現状を「極めて深刻な事態」とした上で「話し合って出された結論(育鵬社版)に、気に食わないから私は従いませんというのでは、民主主義は成立しない」と強く指摘。「どの教科書がどうだと言っているわけでは全くない。大人にはルールを守る責任がある。つけが回るのは子どもたちだ」と重ねて是正を要求した。


 意見交換後、慶田盛教育長は「文科省は(義務教育は無償だとした)憲法の理念を分かっていない」と批判。竹盛委員長は「県に相談する。町教育委員会でも話し合いがあったことは伝える」とした。


 義家氏は県教委にも竹富町への指導を要請した後、那覇市で記者団に「法にのっとった形に直していただきたい」と強調。自ら町教委に出向いた今回の措置を「今までの指導とは次元が違う」として、今月末までに竹富町が指導に従わない場合、地方教育行政法に基づく是正要求も検討するとした。

2013年

3月

02日

「指導に断固抗議」 反対派住民が文科省非難

義家氏に要請書を手渡す「住民の会」などのメンバー=1日午後、町教委
義家氏に要請書を手渡す「住民の会」などのメンバー=1日午後、町教委

 竹富町教育委員会の指導に訪れた文科省の義家弘介政務官に対し、育鵬社の公民教科書採択に反対する「竹富町の子どもに真理を教える教科書採択を求める町民の会」「子どもと教科書を考える八重山地区住民の会」のメンバーらが1日、「不当な『指導』に断固抗議する」などとした文科相あての要請書を手渡した。


 要請書では、竹富町の公民教科書が有償とされた原因は「文科省の法律や前例に反する対応にある」などと主張。採択地区協議会の調査員の報告書を尊重し、関係者の要請に応えた「同一教科書」の無償給付、それが実現するまでの間の竹富町に対する教科書の無償給付を求めた。


 「住民の視点で教科書をえらぶ会」も「竹富町を無償給付の対象としていなかった違法性を恥じるべき」などとする抗議文を提出した。


 メンバーは、竹富町教委を指導した義家政務官に対し「竹富町は悪くない。画期的なことをした」「政治権力の恫喝(どうかつ)だ」などと口々に声を上げた。

2013年

3月

02日

「町の言い分認められない」 義家氏、問題解決に決意 強い姿勢で指導

 「現行法上は、皆さんの言い分は認められない」―。1日の意見交換で文科省の義家弘介政務官は、独自の法解釈をたてに反発する竹富町教育委員会に対し、強い姿勢で違法状態の是正を促した。教科書の有償化と引き換えに教科書無償措置法の違法状態を容認した民主党政権とは一転。国の「筋を通す」という姿勢を明確にした。


 文科相の下村博文氏、政務官の義家氏とも、自民党の在野時代から八重山教科書問題には強い関心を示してきた。


 特に義家氏は、3市町の全教育委員会が育鵬社の公民教科書を不採択とした協議に先立ち、協議の法的有効性について文科省と確認した文書を採択地区協議会会長の玉津博克石垣市教育長に送付した経緯もある。


 教育改革に意欲的な安倍内閣で、2人そろって文科省トップに就任したことで、膠着状態が1年近く続いた八重山教科書問題は再び動き出すことになった。これに対し町教委の竹盛洋一委員長、慶田盛安三委員長は、ともに文科省の指導を疑問視。


 「協議会の答申を守りなさいというなら、教育委員会に答申を上げる必要はない」などと反論した。


 しかし義家氏は「民主的な手続きを経た答申には拘束力がある」と明言。「(どの教科書を選定すべきかという)協議が整うまでは、協議会は繰り返し選定の手続きを進めるべきではないか」という抗弁に対しても、義家氏や文科省幹部は「明らかな間違い」「(育鵬社版を選定した時点で)協議は整っている」と、よどみなく説明を繰り返した。


 慶田盛氏は意見交換後、報道陣に対し「話にならない。まやかしだ」と文科省の指導を切り捨てたが、従来にない文科省の強い姿勢に疲労の色は隠せない。「法治国家だというなら、我々が何に違反しているのかはっきりと言うべきだ」と表情を曇らせた。

2013年

3月

01日

竹富町と県教委に 義家政務官きょう派遣

 八重山教科書問題で、竹富町が採択地区協議会の選定に従わず、東京書籍の公民教科書を採択した問題で、文部科学省は28日、協議会が選定した育鵬社 版を採択するよう、町を直接指導する方針を固めた。3月1日、義家弘介政務官を町、県教育委員会に派遣する。採択地区(石垣市、竹富町、与那国町)は同一 の教科書を使用するよう定めた教科書無償措置法の違法状態が続いている問題は、国が法を厳正に適用する方針を示したことで、新たなヤマ場を迎えることにな る。

 

 文科省は県教委に対し、育鵬社版の採択を指導していたが、県教委は拒否。竹富町教委は東京書籍版の採択を貫いたため、国による教科書の無償配布の対象から外れていた。
 民主党政権は、町が東京書籍版の現物寄贈を受け、生徒に配布することを容認。ほぼ1年にわたり、違法状態が放置されることになった。しかし政権交代後、下村博文文科相らの意向で、違法状態の是正を直接指導する方針に転じた。
 義家政務官は1日午後、町教委を訪れ、育鵬社版の採択を指導する。このあと那覇市へ向かい、同日夜、県教委を指導する。

 

 文科省の担当者は「採択地区協議会の規約に従ってまとめられた結果(育鵬社版)に基づいて採択するよう指導する」と説明している。
 町は13年度も東京書籍版を使用する方針を文科省に伝えていた。文科省は、町が指導に従わない場合、地方教育行政法で定められた「是正要求」を検討する。
 適用されれば町は是正する義務を負うが「生徒の教育を受ける権利が侵害されている」との実態確認が適用の条件とされるため、文科省は慎重に判断する。


 【八重山教科書問題】


  2011年の八重山地区の教科書採択で、石垣市、与那国町は採択地区協議会が選定した育鵬社版、竹富町は東京書籍版を採択。3市町で公民教科書の採択が割 れる事態となった。このため同年9月8日、3市町の全教育委員13人が協議を行い、多数決で東京書籍版を採択。これに対し、国は協議を無効と判断し、育鵬 社版のみ無償給付の対象とした。

2013年

3月

01日

きいやま商店がミニライブ 卒業した登野城小学校で登小児童 ノリノリ

 

 卒業式を前に、登野城小学校は28日、卒業生の人気バンド「きいやま商店」を招き、校内でミニライブ、児童をのりのりにさせた。
 「きいやま」のメンバー3人全員が登小OB。昨年の創立130周年で、メンバーが記念曲「また明日」をつくり登小にプレゼントし、交流が続いている。「また明日」は第2の校歌として、さまざまな機会で歌われているという。


 きいやま3度目の訪問となったこの日は体育館の舞台で、3人が「ミルクムナリ」「どぅまんぎて」「また明日」をアップテンポで披露。第2の校歌「また明日」は、児童全員(515人)とメンバーが大合唱、児童は手拍子を取ったり、体を揺すらせたりして、ノリノリで楽しんだ。


 アンコールは、児童のリクエストで「じんがねーらん」。低学年の児童は飛び跳ねながら、演奏に応える子も。盛り上がりピークでミニライブを閉じた。
 ライブ後、児童代表で砂川竜希君(6年)が「全国で活躍するきいやま商店は僕たちの誇り。もっともっと頑張って紅白に出場してください」と励しをお礼に代え、6年生全員のファンレターを3人に託した。

2013年

3月

01日

石垣新空港「緊急対応も万全に」 新空港「緊急対応も万全に」 火災訓練に200人 

 新石垣空港火災総合訓練が28日午後、同ターミナルで実施された。新空港は現空港と比べ、市街地から離れている。この日の訓練では救急車の到着が20分と、緊急時の初期対応の重要性が浮き彫りになった。大工嘉広消防長は「消防車が到着するまでの初期消火、避難誘導などが重要になる」と話した。

 

 総合訓練は7日の開港を控え、石垣市消防本部(大工嘉広消防長)と、石垣空港ターミナル自衛消防隊(藤村要隊長)など関係者200人近くが参加した。
 訓練は、ターミナル電気室から出火。11人が負傷。このうち、重傷者2人を搬送するとの想定で、消防本部、伊原間出張所、空港出張所から消防車8台、救急車1台が出動し、本番さながらの訓練となった。
 空港ターミナル自衛消防隊は、初期消火、避難誘導、通報、負傷搬送を実施。ターミナルに出店する24業者から約50人が参加した。
 消防車は、消防本部、伊原間出張所から実際に出動され、伊原間は17分、本部からは21分の時間を要した。

 

 訓練後、大工消防長は「利用者の安全、安心を守る責務がある。今後も訓練を重ね、更に迅速、的確に対応できるようにしてもらいたい」と総括した。
 空港ターミナルの石垣泰生代表専務は「施設は乳児や高齢者も幅広く利用する。火災を起こさないことが責務だが、万が一の場合には迅速、的確に行動し、利用者の安全を守りたい」、藤村消防隊長は「日ごろから、火災予防と消火器など設備の点検を徹底させたい」と話した。