2013年

5月

31日

史上最高齢の80歳で…

 史上最高齢の80歳でエベレスト登頂に成功した三浦雄一郎さんの晴ればれとした姿を報道で見て、勇気をもらった。80歳といえば、普通は階段で2階に上がるだけでも息が切れる世代だ。それが世界最高峰に到達したというのだから、人間の努力が生み出す奇跡は計り知れない◆三浦さんの快挙に、サミエル・ウルマンの「青春」という詩を思い出した人も多いだろう。「青春とは人生のある期間を言うのではなく、心のあり方をいう」「年齢を重ねただけでは人は老いず、理想を失ったときに初めて老いる」―。何歳になっても挑戦心と冒険心を失わない三浦さんのような人は、いわば永遠の青春を生きている◆人はともすれば早熟の天才に目を奪われがちだが、例えば芸術の世界では、演奏家などは大器晩成が多い。年を重ねるほど円熟味が増すのだ。80歳を過ぎた指揮者が大オーケストラを自在に操る姿は痛快だ。70年代まで米国で活躍した大指揮者のストコフスキーは95歳で死去する直前まで活動を続け、レコード会社とは100歳までの録音契約を結んでいたという◆老いと死は避けられない運命だが、それをどう受け止めるかによって、人間のあり方は根本的に変わってくる。刻苦精励の末に到来する実り豊かな晩年も、人生の醍醐味だ。

2013年

5月

31日

高2の1割が喫煙者 八重山保健所が調査 中高生、4年前より増加

 八重山地区の高校2年生男子の1割が喫煙者であることが、八重山保健所が2012年度に実施した児童生徒喫煙状況調査で分かった。4年前に実施した調査に比べ、児童生徒の喫煙者は増加傾向にあり、同保健所は未成年者への禁煙治療などを今後の課題に挙げている。調査結果は30日、八重山合同庁舎で開かれた八重山地区たばこ対策推進会議で報告された。

 

 調査結果によると、現在、喫煙している児童生徒の割合は高校2年男子が9・9%で最多。次いで高1男子(7・4%)、高3男子(4・4%)、高1女子(3・6%)、中3女子(3・3%)、中3男子(2・5%)―の順だった。
 08年の調査に比べると、中1と高2の男子、中1と中2の女子で、割合が増加した。


 喫煙経験率は高3男子で34・9%に達した。初めてたばこを入手した方法は「友だちからもらった」が最多で、次いで「家や車の中にあった」が多かった。
 初めての喫煙が「小学校入学前」と答えた児童生徒が、喫煙経験者555人中、40人(7・2%)いた。


 現在、喫煙している児童生徒のうち64%がたばこをやめたいと思っていることも明らかになった。また、高校生の44%が、レストランや食堂でのたばこの煙が「気になる」と回答した。調査は2012年9月から10月にかけ、八重山地区全校の小学校4~6年生、中学生、高校生約5100人を対象に実施。回答率は各学年で88~97%だった。


 会議には行政機関や学校の禁煙担当者が出席。「子どもはたばこの依存症になりやすい。より早く介入して禁煙治療するべき」「大人になったらたばこを吸っていいと教えるのではなく、たばこを吸う人は肩身が狭いと教えている」などという声が出た。

2013年

5月

31日

「見えたぞ南十字星」 市民対象に初の観望会 新港地区

南十字星の出現に歓声を上げる参加者、中央が通事代表理事=石垣港新港地区(人工島)、サザンゲート緑地公園。30日午後8時半
南十字星の出現に歓声を上げる参加者、中央が通事代表理事=石垣港新港地区(人工島)、サザンゲート緑地公園。30日午後8時半

 南十字星観望会が30日夜、石垣港新港地区(人工島)であり、家族連れなどが集い、日本星空3選の一つ石垣島の夜空を楽しんだ。市民を対象にした南十字星観望会は初めて。県立石垣青少年の家とNPO法人八重山星の会が主催。


 星の会の通事安夫代表理事が、2㌔先まで光が届くレーザーポインターを手に、5月の星空を解説。南十字星は、国内では沖縄地方でしか全貌が観察できないと紹介。さらに八重山地方は、大気の揺らぎが少なく、梅雨の晴れ間の夜=30日から2日間の午後8時半過ぎ=は「最も南十字星が鮮やかに見える」と指摘した。


 また、八重山地方は全天88星座中、95%にあたる84星座が肉眼で観察可能―とした上で、さそり座や牛飼い座、乙女座、ケンタウルス座、北斗七星、北極星―まで、多くの星座と星々を、レーザーで指し示し、国内有数の星空スポット八重山をアピールした。


 通事代表理事の解説のほか、星の会会員も参加者のそばで観測をサポート、南十字星だけでなく夜空を彩る星座の位置をていねいに伝えた。


 家族3人で訪れた男性(33)=登野城=は石垣島に移住して2年目。「南十字星は初めて見た。市街地から近い場所で、これほど星が見えるなんて。さすが石垣島だと思います。夜風が涼しくて気持ちいい」と、家族そろって夜空を見上げた。


 観望会は31日も午後8時から同じ会場で開かれる。参加無料だが雨天・曇天は中止。主催者は懐中電灯と双眼鏡の持参を呼び掛けている。問い合わせは電話82・7301県立石垣青少年の家まで。

2013年

5月

30日

6トンすべてが一等 八重山産1期米の検査始まる JAライスセンター

搬入された米が検査され、全て等級一等だった=八重山ライスセンター
搬入された米が検査され、全て等級一等だった=八重山ライスセンター

 2013年度八重山産1期米の農産物検査が29日から、JAおきなわ八重山ライスセンターで始まった。この日、検査された米約6トン全てが等級一等だった。今期は玄米1000トンの搬入が見込まれている。31日には、JAファーマーズマーケットやえやま・ゆらてぃく市場で「日本一刈り取りの早いお米」と銘打って島産米の販売を開始する。

 

 石垣市、竹富町管内では今年1期米として240農家で栽培面積350ヘクタール、1000トンの収穫が見込まれている。


 ライスセンターには生もみが搬入され、乾燥後、玄米を経て精米して出荷される。


 この日、ライスセンターでの検査は、検査員が250~300㌘の玄米のサンプルを抽出し、整粒や着色粒、未熟粒、被害粒などを一粒ずつ等級見本と比べながら、整粒を検査した。


 JAおきなわの田村秀光アドバイザーによると、3、4月の日照不足、低温で例年より収穫は減量だが、「作柄や例年並みの出来。品質は良い」と話している。


 31日午前8時45分から、ゆらてぃく市場で新米販売促進キャンペーンを実施し、同店で店頭販売を開始する。また、新米販売促進キャンペーンに伴い、島内の各スーパーや商店でも販売される。

2013年

5月

30日

命どぅ宝 辻 維周

咬傷事例があるという事で、一度は殺処分の決定が下された犬
咬傷事例があるという事で、一度は殺処分の決定が下された犬

 ある雨の夜、真栄里ダムのあたりを歩いているトイプードルの血が入っていると見られる一頭の犬に遭遇した。見ると赤い首輪が付いており、こちらの姿を見ると体をこすりつけてくる。迷い犬かと思ったが、どうする事も出来ずにそのまま帰宅した。ところが翌日、於茂登付近をぬれ鼠になりながら歩いている前夜の犬を発見し、声をかけると飛んでこちらにやって来て、開け放した車のドアから勝手に自分で乗り込んでしまった。


 保健所に連絡したところ、すぐ連れてきてほしいとのことであったため、そのまま車に乗せて連れて行った。保健所までの約20分、彼は車の助手席に大人しく座り、ほとんど身じろぎもせずお座りをし、もちろん吠える事もなかった。保健所に到着して引き渡しが済んだのち、自分は「もし飼い主が現れない場合は、自分が引き取る」と保健所の職員に明言して帰宅した。


 その翌日、担当者から話を聞いてみると、どうやらその飼い主は放し飼いの常連であったと言うが、その時点では飼い主に引き取りに来るよう連絡をしていたようだ。しかし数日経過しても飼い主は引き取りを拒否しているとのことであったので、ではうちが引き取るからと申し出ると、保健所は「この犬は咬傷事例を引き起こしているので一般譲渡は不可能で、殺処分となる」と通告してきた。保健所側は詳しくは語ってくれなかったが、医者の診断書まで提出してきたので、それなりのものであったと言う。


 結局その犬は、こちらに一言の断りもなく本島の動物愛護管理センターに送られてしまったが、犬の訓練士でもある私の教え子の奔走により、殺処分寸前で難を免れる事が出来、その犬は彼女が飼育する事になった。


 島を取材のために走っていると、当たり前のように放し飼いされた犬や、リードなしで大型犬を散歩させている飼い主、保健所の指導が入らない夜間、土日祝日だけ放されている犬など、無責任な飼い主に飼われている犬が多数見られる。保健所がいくら指導しても飼い主はどこ吹く風だとも言う。そのような飼い主のために、良識ある飼い主までが悪く見られてしまうのはいい迷惑である。終生飼育と飼育管理は飼い主の義務と言う事を忘れてはならない。飼い主はペットを選べるが、ペットは飼い主を選べないのである。


 一度失われてしまった命は、二度と戻ることはない。「命どぅ宝」と言う言葉の意味をもう一度真剣に考えてもらいたいものである。

2013年

5月

30日

新空港効果 観光順調 宮平会長、総会で報告 270万円余の赤字決算も 観光交流協

石垣市観光交流協会の総会が開かれた=29日午後、市商工会館
石垣市観光交流協会の総会が開かれた=29日午後、市商工会館

 一般社団法人石垣市観光交流協会(宮平康弘会長)の第50回通常総会が29日、市商工会館で開かれた。宮平会長はあいさつで「八重山は新石垣空港の開港効果が抜群に出ている」と述べ、新空港開港後の観光が順調に伸びているとの認識を示した。また「大変厳しい決算になった」と述べ、2012年度決算で同協会が273万円の赤字決算になったことを報告した。

 

 同協会は4月30日、従来の「社団法人石垣市観光協会」から組織、名称を変更した。宮平会長は「熱い気持ちを共有し、地域のために頑張りたい」と強調。観光の現状については「3~4月が大変順調に伸びている。(この傾向を)より確かなものにしていく責務がある」と述べた。


 12年度決算では273万円の赤字を計上した。事務局によると、新空港開港に伴う観光キャンペーン事業で、当初見込んでいた一括交付金の適用が認められなかったためだという。事務局は「今年度も一括交付金事業があるので、より慎重に取り組みたい」としている。


 12年度決算、13年度事業計画とも、特に質疑はなく承認された。
 13年度事業計画では、新空港開港元年として、国内外での誘客活動に取り組む方針を示した。国外では台湾、香港、韓国などでのキャンペーンを予定している。会員数拡大にも取り組む。


 同協会によると、前事務局が退任したため、今年度は当面、事務局長を置かない体制で業務の拡充を目指す。

2013年

5月

29日

新石垣空港が開港し、…

 新石垣空港が開港し、3カ月を迎えようとしているが、お祝いムードと観光客の増加傾向に浮かれすぎて、すっかり忘れ去られている事がある。八重山の基幹産業とされている畜産に大打撃どころか、消滅の危機をもたらす可能性がある口蹄疫の防除対策だ◆以前、旧空港に設置されている靴底消毒用のマットが乾燥した状態で放置されていることを本紙で指摘したが、関係機関は職務が多忙で手が回らない等の弁解だった。畜産業界に口蹄疫侵入防止より、重大な問題が存在するのだろうかとその時、思ったことを覚えている◆筆者は残念ながらまだ、新空港で航空機利用をしていないが、知り合いや仲間が空港を利用する際に、靴底消毒マットの設置確認を依頼しているが、「なかった」との回答しか得られていない。たとえ設置されているとしても人の目に触れなければ、意識的にマットを踏む人はいないだろう。八重山の玄関口に口蹄疫侵入防止策は存在しないに等しい状態だ◆中山市長が海外路線誘致に奔走する中国、韓国、台湾は口蹄疫の常在国のはず。畜産の島で常在国の人々を直行便で招き入れるにはそれなりの対策が必要なはず。「空港は県の管轄」との言い訳が石垣市側から聞こえてきそうだが、そんな事では済まされない。

2013年

5月

29日

「国際線施設増築が必要」 新空港、定期便想定せず 漁業者に対話呼び掛け 経済人会議訪台

蘇澳区漁会(漁協)の陳春生理事らと友好を深めた大浜代表幹事(中央)ら=23日、蘇澳鎮公所(八重山経済人会議提供)
蘇澳区漁会(漁協)の陳春生理事らと友好を深めた大浜代表幹事(中央)ら=23日、蘇澳鎮公所(八重山経済人会議提供)

 八重山経済人会議の大浜一郎代表幹事ら7人が23日から2日間、台湾の宜蘭県蘇澳鎮(すおうちん)などを訪れ、国際便の活発化や日台漁業協定などについて関係者と意見交換した。28日、市役所で帰任報告した大浜代表幹事は、国際線の活発化に向けて新石垣空港の国際線ターミナルが「狭隘(きょうあい)になっている」と指摘。早急な増築が必要との認識を示した。

 

 大浜代表幹事らによると、現在の国際線ターミナルは、今月就航したトランスアジア航空(復興航空)の台北―石垣便で輸送可能な150人規模の乗降客を想定していない。乗客が入国手続きを建物の外で待たなくてはいけない現状だといい、日差しが強い夏場の受け入れが不安視される。


 会見に同席した空港ターミナル株式会社社長の中山義隆市長も「台湾や韓国など、2~3便が重なった場合でも、乗客を収容できる施設は必要」と述べ、待合室の増築を検討する考えを明らかにした。


 大浜代表幹事らは23日、蘇澳鎮公所(役所)で林騰煌鎮長、蘇澳区漁会(漁協)の陳春生理事長と面会。日台漁業協定について「ルールがあいまいなために少しぎくしゃくしているところもあるが、対話と相互理解の努力で解決できる」と呼び掛けた。


 陳理事長はマグロ漁シーズン後の8月ごろに漁業関係者とともに石垣市と沖縄本島を訪問したい考えを示し、大浜代表幹事も受け入れに向け、関係者と早期に調整することを約束した。


 24日に訪れたトランスアジア航空では、担当者から、台北―石垣便が台湾では定期便と発表されているのに、日本ではチャーター便扱いになっていることが問題提起された。大浜代表幹事は「新石垣空港は行政手続き上、国際空港としては開港していない問題がある」と説明。今後の交流活発化による開港への実績づくりに期待した。


 また、林鎮長に中山市長の親書を手渡した。
 訪台に同行した砥板芳行氏は「台湾は一人当たりGDPが日本を上回る。購買力のある2400万人のマーケットが近くにある」と指摘。人流、物流の促進に向け「新空港の機能向上に早急に取り組まないといけない」と述べた。

2013年

5月

29日

崎原正吉氏擁立へ 野党、選考委で全会一致 与那国町長選

 8月6日告示、同11日投開票の与那国町長選で、革新系野党の候補者選考委員会は26日、与那国改革会議議長の崎原正吉氏(65)を擁立する方針を決定した。崎原氏は同日、八重山日報社の取材に対し「ありがたい話」とした上で「しっかり同志の皆さんと話し合って決めたい」と述べ、6月上旬までには正式に態度を決定したい考えを示した。立候補する場合、最大の争点となる自衛隊配備の是非については、配備反対を訴える。


 与党側は現職、外間守吉氏が進退を明確にしていない。自衛隊配備を推進してきた町防衛協会は独自候補を擁立する考えで、一本化に向けた調整がしばらく続きそうだ。


 野党の選考委員会は12人で、宮良正一氏が委員長を務めた。参加者によると、候補者として崎原氏のほか、田里千代基町議、外間儀章元町議会議長の名前が挙がったが、田里氏は選考委の直前に辞退を申し入れた。審議の結果、「与那国改革会議の議長として、自衛隊配備反対運動の先頭に立ってきた実績」(参加者)が評価され、崎原氏の擁立が全会一致で決まった。


 崎原氏は町祖納地区出身。42年間、町職員を務めた。2011年から与那国改革会議議長を務めている。

 

2013年

5月

28日

移動献血スタート 全血液型が「不足」

移動献血がスタート。県内は全血液型が不足状態という=市役所
移動献血がスタート。県内は全血液型が不足状態という=市役所

 2013年度八重山地区第1回移動献血が27日からスタート。初日は石垣市役所で行われ、職員や周辺住民などが献血に協力した。

 

 今回の移動献血は6月14日までの期間中、県立八重山病院、JAおきなわ大浜支所、竹富町役場など行政機関や民間企業の協力を得て、延べ25ヵ所で実施される。


 地区内の年2回の移動献血は、1996年度から16年連続目標を達成。だが、昨年度は目標人数11人足りない1889人で99・4%。


 今回の献血目標は、400㍉㍑で932人。11月に実施する第2回と合わせ、前年度の目標を36人下回る1864人の献血を目標としている。


 県赤十字血液センターによると、県内ではA型、O型、B型、AB型の全ての輸血用血液が不足し、九州地区に頼っている状況。「1人の患者に5人分(400㍉㍑)が必要」と、多くの市民に献血の協力を求めている。


 28日は、午前9時から建設業協会八重山支部、午後1時半から石垣市商工会で予定されている。

2013年

5月

28日

カピバラ 新川川に定着か 消防が捕獲作戦展開 惜しくも取り逃がす

長間橋近くの河原で発見されたカピバラ=27日
長間橋近くの河原で発見されたカピバラ=27日

3月22日に新川川で見つかった後、姿を消していたカピバラが27日午後7時過ぎ、市内新川の長間橋近くの河原で市民が発見。その後、消防に通報し、消防職員が5人体制で捕獲に乗り出したが、惜しくも取り逃がした。

市民からの通報を受けた市消防が五人態勢で捕獲作戦を展開した=新川川
市民からの通報を受けた市消防が五人態勢で捕獲作戦を展開した=新川川

 カピバラは、市内の観光施設から逃げ出した個体、一匹だけで繁殖の可能性はない。また、市内で稲作の盛んな平田原に隣接した場所で発見されていることから、一期米への被害が心配されたが、現在のところカピバラの食害とされる被害は確認されていない。


 この日、通報を受けた消防は、捕獲作戦を展開したが、夜の暗さと河原に生えている草に阻まれて難航。水中への逃亡を図るカピバラを阻もうと、職員も水に入り奮闘したが、逃亡を許した。


 カピバラ発見での消防への通報は2度目で、3月22日以来初めて。
 消防によると「前回より痩せている感じはしなかったので、ちゃんと餌を食べているのだろう。動物の捕獲は大変難しい」と話した。


 カピバラは、アマゾン川流域など温暖な水辺に生息する世界最大のネズミの仲間(齧歯(げっし)目)で、草や木の葉を食べるとされている。

2013年

5月

28日

「県民の総意」は全体主義 民主主義は「県民の相違」だ 中川 建志

 私が沖縄に暮らしていて、時々、驚愕するもの。その一つが、沖縄で当たり前に使われている「県民の総意」という言葉だ。県民は誰も違和感を持っていないみたいだが、これは極めて民主主義にはなじまない言葉なのだ。


 例えば、オスプレイ問題。本島を車で走ってみれば、幹線道路沿いに「反対」「No!」という反対派の看板に混じって、「オスプレイは八重山・尖閣を守る」という賛成派の横断幕も目に付く。ということは、沖縄の社会には、賛成反対の二つの意見が歴然としてあるということだ。しかし、県民の総意はオスプレイ反対だという。


 例えば、普天間基地の辺野古移設に関しても、名護の中心部を離れたいくつかの区では、過去に辺野古移設賛成の決議がなされている。すると翌日の新聞には、それが記事になる。しかし、その記事は報道などという類のものではなく、新聞という公器を使った吊し上げのような様相を帯びている。「辺野古移設を賛成しやがった野郎はこいつらだ」という含みを感じるのである。これはとても、民主主義といえるものではあるまい。相違を主張したら、メディアを始め、様々な圧力が抹殺にかかる。これではまるで人民日報か朝鮮労働新聞と変わらないではないか。沖縄が閉鎖的なムラ社会であることを実感する瞬間である。


 ちなみに辺野古区では、違法に公道を選挙している反対派のテントによって、区民の安全と静謐が守られないので、区が区民の署名とともに名護市に対してテントの撤去を要請している。しかし、沖縄の社会ではなぜか、そういう意見は粛清される。


 各市町村議会などでも、沖縄では何かにつけ、全会一致が求められる。この全会一致に賛成しなければ、その首長は、間違いなく新聞の吊し上げをくらうことになる。この独裁的圧力を、もしメディアが作り出しているとしたら、社会としてこんな危険なことはない。


 健全な社会とは、異なる意見が認められる社会だ。例えば、言論の自由が認められていない国。共産党一党独裁の中国。独裁者が支配する北朝鮮。100万人を粛清したと言われる過去のカンボジア共産党ポルポト政権。200万人を粛清したと言われるスターリン。反対意見を述べたら、殺されるのだ。


 私たちは、自由ということの意味をもっともっと考えなければならないのではないか。私は県民の総意という言葉で反対意見を粛清する沖縄社会は危険だと思う。民主主義のルールは違う。少なくとも少数意見が抹殺される社会は民主主義ではない。「反対意見があり、少数意見があり、多数決の結果、こういう決定になりました」というのがあるべき姿ではないだろう。民主主義は県民の「相違」を認めるのである。


 特に、メディアの操作によって県民全体が「左向け左」という指示を強制され、別の意見は許さない。そんな社会に沖縄がなってほしくない。私が八重山・宮古を訪れてホッとするのは、離島各紙はこういう妙な同調圧力の発信源になっていない点だ。公器としての新聞の使命は客観的であること、公正であることである。せめて、八重山・宮古のメディアは、メディアとしての健全な使命を、これからも守っていただきたいと思うものである。              (本島在住)

2013年

5月

27日

武士道というは…

 「武士道というは、死ぬことと見付けたり」という言葉で有名な佐賀藩の「葉隠」は、死を讃美した軍国主義の書と誤解されがちだ。死ぬか、生きるかという究極の選択を迫られる場では「早く死ぬほうへ片付くばかりなり」「胸すわって進むなり」と覚悟を決めることの重要さを説く。いわば戦時の哲学だ◆しかし実際には「葉隠」は、人間社会をどう生き抜くかという処世術の書でもある。奉公人(サラリーマン)である武士が、定年まで無事に勤めを果たすための心構えについても多くの紙数を割いているのだ◆たとえば次のような文章は、一般的な「葉隠」のイメージを覆す。「人間は気短かなために、大事なことに失敗してしまうことがある。いつまでも、いつまでもと気長に思っていれば、早く成功することがある。時節が到来するのだ」◆「武士道とは、死ぬことと見付けたり」という激しさとはまさに対極のこうした文章は、いわば平時の哲学だ。戦時には戦時の、平時には平時の哲学を使い分けてみせるところに「葉隠」の面白さがある。現在でも多くの愛読者を持つゆえんだろう◆どんな場面でも応用できる哲学というのは、実はそう多くない。自説にこだわらない柔軟性や、他人に対する寛容性を持って生きることもまた大事である。

2013年

5月

27日

中国船、また地元漁船追跡 常態化する領海侵犯

尖閣周辺での釣りを終え、石垣島に戻った「頑張れ日本!全国行動委員会」の漁船=26日午後、石垣漁港
尖閣周辺での釣りを終え、石垣島に戻った「頑張れ日本!全国行動委員会」の漁船=26日午後、石垣漁港

 民間団体「頑張れ日本!全国行動委員会」がチャーターした地元漁船など4隻が26日、尖閣諸島周辺で釣りを行った。中国海洋監視船3隻が午前10時5分ごろから相次いで領海侵犯し、漁船団を追跡する動きを見せたが、海上保安庁の巡視船が阻止。漁船団は無事、釣りを終え、同日午後5時ごろ、石垣漁港へ帰港した。

 

 中国公船は、これまでも尖閣領海で地元漁船を追跡、包囲する動きを見せている。中国公船が地元漁船の操業を妨害するため、領海侵犯を繰り返している実態が改めて浮き彫りになった。中国公船の領海侵犯は昨年9月の尖閣国有化後、46回目。


 同委員会の水島総幹事長によると、漁船団は25日夜、石垣漁港を出港。中国公船が来ても移動しないと海保には通告していたという。
 26日朝、魚釣島周辺で釣りをしていると、午前10時ごろ、中国海洋監視船「海監66」「海監46」「海監26」が接近してきた。
 海洋監視船は漁船団に向かってきたが、海保の巡視船が割って入るなどして漁船団をガード。


 漁船内はしばらく騒然としたが、海洋監視船が時おり、汽笛を鳴らす以外の行動は見せなかったことから、すぐに落ち着きを取り戻したという。
 漁船団は正午過ぎまで釣りを続けた。その間、海洋監視船に向け「君が代」を大音量で流すなどのデモンストレーションも行った。


 漁船団は正午過ぎ、釣りを終えて石垣島へ向かったが、海洋監視船2隻が20~30分間にわたって漁船団を追跡した。
 巡視船の警護を受けたため、漁船団に被害はなかった。
 海洋監視船3隻は領海内で約5時間航行し、午後3時14分ごろまでに領海内を退去した。


 同委員会のツアーは4月に次いで14回目。水島幹事長は「漁業活動ができたことは良かったが(領海侵犯が常態化している)状況を続けてはいけない。領海侵犯したら海上自衛隊が撃沈するか、拿捕(だほ)する法律を作るべきだ」と話した。

2013年

5月

27日

「FBを架け橋に」 フォーラムで活用報告

フェイスブックの活用事例を発表するパネラーとコーディネーターの4人=26日午後、市民会館中ホール
フェイスブックの活用事例を発表するパネラーとコーディネーターの4人=26日午後、市民会館中ホール

 フェイスブック交流・活用フォーラム(主催・石垣市、沖縄米国総領事館)が26日、石垣市民会館中ホールで開かれ、3人のパネラーが行政でフェイスブックを活用している事例を紹介した。


 石垣市企画部企画政策課でフェイスブックを担当している棚原輝幸さんは、フェイスブックに寄せられた市民からの要望などに迅速に対応していることを報告。「フェイスブックは行政と皆さんの架け橋になるツール」と活用を呼び掛けた。


 米国大使館広報・文化交流部の三橋乃佑里さん、沖縄米国総領事館広報・文化担当補佐官の當山綾さんも、パネラーとして事例発表した。
 コーディネーターは愛知県常滑市の情報政策担当で、東京大学院の特任研究員、渡邉義弘さん。「公の場では手を挙げて主張できなくても、フェイスブックやツイッターなら意見が言える人もいる」と指摘した。

2013年

5月

26日

弥勒世果報はどこに 兼次 映利加

 小学4年生の時、担任の先生が言いました。「みなさん、沖縄がアジアのなんと呼ばれているか知っていますか。知ってる人は手をあげて。沖縄はアジアの要石。キーストーンと言われています。だから、アメリカはここに基地を置いて、沖縄がほしいんです。」


 またこうも言いました。「普天間基地のある宜野湾市は、市の真ん中が基地につかわれて、ドーナツのようにぽっかりと穴が開いているので、市の南側から北側へ行くのに、つっきることができないから迂回しないと向こう側へ行けません。時間もかかるし、とっても不便です。」「子どもの時、歩いてると見えるんですよ、B29が飛んでいくのが。こわいですよ、これから戦争に行く戦闘機が、沖縄から飛んでいくんです。」


 わたしはそれから暫く、低空飛行をしているヘリコプターの音をきくと、戦火の沖縄が思い浮かび、その音をきいては怯えていました。「沖縄は要の石なんだ。基地がなければ普天間の人は不便をしなくてもいいのにな。」そう思ったクラスメイトは多かったのではないかと思います。


 先生の言葉をきいてから17年。宝石のように青く輝く海を湛えたわたしたちの島には、今も基地があり、反対の声もおさまりません。
 知識や情報が不十分な子どものうちに〝基地(戦闘機)=戦争=こわい〟という大きな恐怖心を抱いてしまった方には、基地の存在意義には議論の余地はないのだと思います。戦争を経験していないわたしが、ヘリコプターの音をきくだけで身がすくんだほどです。経験のある方には、考えるのも嫌なことだとわかります。
 嫌だけれども、沖縄に住む以上この議論は避けて通ることはできません。怒りや嫌悪に身を任せずに、考えなくてはならないのです。基地の駐留に賛成の人も、反対の人も、本来の願いは「平和」のはずです。


 武力とは、それ自体が悪いものではなく、行使する目的によって人を幸せにしたり、不幸にしたりするものです。
 力持ちのジャイアンは、のび太くんを殴っていじめることもできますが、その腕力が無ければ、崖から落ちそうなのび太くんを引っ張り上げて命を救うこともできません。
 今、この腕力を使って弱い者いじめをしている国があります。
 世界ウイグル協会の議長であるラビア・カーディルさんによると、中国は、はじめにウイグル自治区を設置したとき、「ウイグル人を自由にし、民族の文化を保護し、民族自決を保証し、宗教を尊重する」といいました。ところがこれらの約束はその後全て反故にされたのです。まず知識人、社会的地位のある人、宗教者が処刑の対象になりました。言論の自由・表現の自由・移動の自由を奪われ、やがて言語と宗教にも制限が及ぶようになりました。


 中国は琉球独立を支持・扇動し、沖縄を日本から解放した後は前述と同じように沖縄に自治区を設置するでしょう。そして同じように約束は反故にされ、家々にあるヒノカン様の神棚は破壊され、拝みをすると投獄され、それを訴える人がいれば容赦なく武力によって鎮圧されるのです。これが「平和」と言えるでしょうか。
 わたしたちが求め続けた弥勒世果報は、こんな世界ではないはずです。 

 (東京都)

2013年

5月

26日

在住外国人がまちなか探検 石垣島の歴史と食味わう

宮城さんの説明で、桃林寺の歴史を学ぶ参加者。通訳のジェンさん(柱の奥の女性)は、学術的な内容の通訳に四苦八苦の様子だった=桃林寺
宮城さんの説明で、桃林寺の歴史を学ぶ参加者。通訳のジェンさん(柱の奥の女性)は、学術的な内容の通訳に四苦八苦の様子だった=桃林寺

在住外国人を対象にした「石垣市まちなか探検」が25日、市街地であり、2か国9人が参加、地域を歩きながら石垣島の「歴史と食」を味わった。参加者はフェイスブックで「探検」の様子を情報発信する。

 

フェイスブックを活用

 

世界最大の交流サイト「フェイスブック」を活用して、石垣島の情報を発信するとともに国際交流を推進しようと、市が企画。市教委文化財課の宮城光平さんをガイドに、市国際交流員のジェン・キューさん=米国=が通訳を担当。市役所を出発して時計回りに、桃林寺、かみやき小かまぼこ店、公設市場、さよこの店(琉球菓子)、宮良殿内―を巡回、楽しく学習した。


 かみやき小と「さよこの店」では、かまぼことサーターアンダギー(さとうてんぷら)の試食も。参加者は、島の味で元気を付けながら、2㌔ほどの道のり「体験」を満喫した様子だった。


 米国出身で、石垣島在住14年目のスーザン・ワイコフさん=野底=は「桃林寺をこんなにゆっくり見て回ったのは初めて。説明で、石垣島と仏教の関わりが学べて興味深かった。石垣では外国人が集まる機会が少ない。外国人が気軽に参加できるイベントが増えてくれれば」と流ちょうな日本語で答えた。


 参加者は各自で登録したフェイスブックを利用して、この日のワークショップを情報初信する予定。最も「アクセス(閲覧)」の多い参加者に後日、市からサプライズ(びっくり)プレゼントが贈られる。

2013年

5月

26日

郷土の文化財学ぶ 13年度博物館教室始まる 小学生44人が参加

講師の石垣さん(左)の説明を熱心に聞く児童たち=25日午前、美崎御嶽
講師の石垣さん(左)の説明を熱心に聞く児童たち=25日午前、美崎御嶽

 石垣市立八重山博物館による2013年度子ども博物館教室(第31期生)が25日、開講した。市内の小学5年生44人が参加、約1年間を通して郷土の自然や文化について学んでいく。第1回講座は、市文化協会会長の石垣久雄さんによる「文化財・史跡めぐり」が行われた。


 子ども博物館教室は郷土の自然や歴史、文化について理解を深め、郷土に対する誇りと愛情を持ってもらおうと、市内の小学5年生を対象に毎年開催されている。
 第1回講座では、美崎御嶽や桃林寺・権現堂、フルスト原遺跡など島内17ヵ所の文化財・史跡を巡った。


 このうち、美崎御嶽では1500年におきたオヤケアカハチの乱の時、乱を鎮圧した首里王府軍が本島に帰る際、神女のマイツバが航海安全を祈願した場所として伝えられていることが説明され、石垣さんは「その後、旅の神様として祀られるようになった」と述べた。また拝殿の奥にあるイビの石門も見学した。
 児童たちは、講師の説明に耳を傾けながらノートに記入。中にはデジタルカメラで写真を撮る児童もいた。


 子ども博物館教室は来年3月の修了式まで、八重山の年中行事や昆虫観察、気象台見学など9回の講座が予定されている。

2013年

5月

25日

暴れん坊「海監66」 八重山漁民脅かす

尖閣周辺で領海侵犯した中国の海洋監視船「海監66」=今月13日、高洲丸から撮影
尖閣周辺で領海侵犯した中国の海洋監視船「海監66」=今月13日、高洲丸から撮影

 連日のように尖閣諸島(石垣市登野城)周辺海域で航行を続け、領海侵犯も尖閣国有化後、45回に達した中国公船。その中でも中心的な存在と見られ、八重山の漁船をたびたび脅かすなど、攻撃性が強いことで知られる「暴れん坊」が「海監66」だ。


 中国側の報道などによると「海監66」は黄埔造船所の長洲工場区が建造し、2011年に就役した海洋監視船。


 全長は77・39メートル、幅は10・4メートル、排水量は1290トン、メインエンジンの最大動力は2380馬力。最大航行速度は20ノット(約37㌔)以上だという。


 尖閣領海内で、2月には八重山の漁船「第11善幸丸」を1時間半にわたって執拗に追跡。4月には「頑張れ日本!全国行動委員会」がチャーターした「並里丸」を追跡して至近距離に接近し、威嚇した。


 今月には他の2隻の海洋監視船ともに「高洲丸」を包囲した。現在、尖閣海域は、中国の海洋監視船がわが物顔に巡回する「無法の海」と化している。


 「海監66」は尖閣海域ではほぼ連日航行していることから、地元の漁業関係者は「尖閣を巡回する海洋監視船の中でもリーダー格ではないか」と話している。

2013年

5月

25日

フラッシュ型教材を活用 市教委が研修会

フラッシュ型教材を活用した模擬授業で、英会話を練習する教諭たち=24日午後、八島小
フラッシュ型教材を活用した模擬授業で、英会話を練習する教諭たち=24日午後、八島小

 授業のすき間時間などに手軽に使える「フラッシュ型教材」の活用研修会(主催・石垣市教育委員会)が24日、八島小で開かれ、各学校の担当者ら55人が参加した。


 フラッシュ型教材を活用している恩納村立山田小学校の大城智紀教諭が「誰でも簡単フラッシュ型教材活用法」と題し、参加者を児童に見立てた模擬授業を披露。パソコンやカードを活用し、参加者に英会話などを集中的に覚えてもらった。


 大城教諭によると、教職員からは「子どもが休み時間にフラッシュ教材を使いたがる」「繰り返し実施することで定着につながる」などという感想が寄せられているという。

2013年

5月

25日

ゆずシークヮーサーを発売 請福酒造が新商品

 請福酒造㈲(漢那憲隆社長)は24日、「請福ゆずシークヮーサー」を販売開始した=写真。


 泡盛をベースに、国内産の「ゆず」と県内産の「シークヮーサー」を使用した柑橘類の爽やかな風味が楽しめる。女性にも飲みやすい味が特徴のリキュール。アルコール度数は10度で、同社は「ロックやソーダ割りがお薦め」とPRした。


 商品サイズは4号瓶(720㍉㍑)、1升瓶(1800㍉㍑)の2種類で、希望小売価格は税込みでそれぞれ、1386円、2535円。


 市内の酒販店やお土産品店、スーパー、ホテル、コンビニで販売。
 また、県内のみならず、全国での販売を目標とし、将来は東南アジアにもマーケットを拡大していくという。


 漢那社長は「柑橘類の爽やかな風味で、夏季の時期に合い、泡盛が苦手な女性にお薦め」と話した。

2013年

5月

24日

昨年7月に設置された…

 昨年7月に設置された市役所第2駐車場は、満車が常態化していた市役所駐車場がある程度、改善されたように見えたが、雨の日や入札が行われる日には以前のように駐車場内渋滞が繰り返されている◆約1千万円を投じて整備した第2駐車場の更なる利用率向上を図るには、利用者となる市民の側に立った行政サービスが必要だろう◆現在、第2駐車場を利用する市役所訪問者は、一時間無料のサービス券が配布されるが、配布を受けるには、利用した担当課から証明書を発行してもらい、受付でサービス券を受け取る仕組み。市民からすると、面倒な手続きとなり、市職員にとって、ある程度の負担になっているだろう◆そこで、業務時間内は市役所利用にかかわらず1時間以内無料とすることを考えてはいかがだろうか。サービス券の発行手続を省き、駐車場に設置された機械だけで処理するのだ◆そうなれば、躊躇なく第2駐車場を選択する市民が増える。更に、周辺商店街の駐車スペースとして活用しやすくなり、行政の地域への貢献度も上がるというもの◆観光客は、どこになにが売っているのか知らないので、レンタカーを置き、市街地を散策できれば周辺商店街のビジネスチャンスも広がるだろう。一考の価値があるのでは。

2013年

5月

24日

台湾からチャーター便 定期化へ強い意欲 95人が来島

初便で石垣島入りし、歓迎を受ける台湾の観光客=新石垣空港国際線ターミナル前。
初便で石垣島入りし、歓迎を受ける台湾の観光客=新石垣空港国際線ターミナル前。

 トランスアジア航空鵜(復興航空)の台湾―石垣チャーター便が23日、再開した。同社のチャーター便就航は3月中旬以来ほぼ2か月ぶり。10月まで週2日計4便が就航する。横田恵三郎・日本支社長は「秋までにチャーター便を定期便化したい」と明言。本土便との連携で、台湾―石垣島のオプショナルツアー(全旅行者中、希望者だけの短期旅行)にも言及し、台湾と石垣島の交流促進に強い意欲を示した。

 

 台湾―石垣便は、台北近郊の桃園国際空港からこの日、初便が中型機(A320)で95人=搭乗率81%=の乗客を乗せ石垣空港に到着した。今後、木曜日と日曜日の週2日、2往復計4便が行き来する。期間は10月24日まで。同社の日本路線は石垣島で8路線目。


 石垣空港国際線ターミナル前であった歓迎セレモニー(市と市観光協主催)で、横田支社長は、歓迎に感謝するとともに、定期便化を強く意識。「関係者の協力を得ながら、できるだけ早く国に定期便化を申請したい。台湾の旅行熱は非常に高い。搭乗率70%以上を目指す。本土―台湾路線とも連動させ、石垣島へのオプショナルツアーも検討したい」と述べた。


 中山義隆市長も駆け付け、チャーター便再開に「熱烈歓迎」を表した。この日訪れた台湾観光客一行は、歓迎を受け、観光バスで島内観光に出発した。
 一方、八重山経済人会議の大浜一郎代表幹事ら7人はこの日、初便で台湾に出発。現地で、大手航空会社に石垣島間の定期便就航を要請するほか、石垣市と姉妹都市の蘇墺鎮(すおうちん)首長に、中山市長からの日台漁業協定のルールづくりに支援を求める親書を手渡す。石垣島と台湾ロータリークラブの提携も協議する予定。26日、帰島する。

2013年

5月

24日

夏の到来告げる アメリカデイゴ咲く バンナ公園

真紅の花を咲かせるアメリカデイゴ(長南弘子さん提供)
真紅の花を咲かせるアメリカデイゴ(長南弘子さん提供)

 バンナ公園でアメリカデイゴが南国をアピールするかのような真赤な花を咲かせ、夏の到来を告げている。市内真栄里の長南弘子さん(50)が、写真を撮影した。
 アメリカデイゴはマメ科の植物で南米原産。初夏から秋にかけて花を咲かす。寒さに弱く、関東以南での栽培が主で、鹿児島県の県花でもある。
 長南さんは「初めて見たのは4月、今でも咲いています。花びら一つひとつがとっても奇麗です」と話した。

2013年

5月

24日

棟上げ式で餅まき 赤瓦屋根の家完成へ

○…石垣市石垣で新築中の玉代勢治さん(48)宅で23日、棟上げ式が開かれた。集まった地域住民や子どもたちに、玉代勢さんらが祝いの紅白餅をまいた=写真。


 ○…玉代勢さん宅は3月に着工し、8月には赤瓦屋根の木造平屋建てが完成する。「周辺には観光客も多い。沖縄らしさのある家を造りたかった」と玉代勢さん。


 ○…もう一つの特徴は「庭からアンガマが見える家」というコンセプトで広い庭のスペースを確保したこと。地域住民を集め、字会の獅子舞いなど、地域行事にも利用してほしいと願っている。


 ○…家族は父の孫芳さん(80)、妻の理恵子さん(43)、長男の孫悟君(10)の4人暮らし。復帰時に建設された実家が老朽化したため、建て替えに踏み切った。「理想の家だと思う」と玉代勢さんは目を細める。

2013年

5月

23日

コンテナに「気仙沼魚市場」 伊原間海岸に漂着

 5月22日、石垣島の北部、伊原間海岸に気仙沼魚市場のコンテナが漂着しているのが確認された=写真。


 発見者の石井久和さん(37)は、ウミガメの産卵調査を長年実施している。石井さんが、伊原間海岸を調査のため歩いていると、大きなプラスチックの入れ物が波打ち際にあるのを発見。新聞などで被災地からの漂着物が話題になっていたので、もしやと近づくと、「気仙沼」の文字を見つけた。


 震災時の流失物だとすると、2年以上漂流して石垣に漂着したことになる。石井さんによれば、一昨年の3月以降から今まで、伊原間海岸には、被災地から漂流したことを確認できる漂着物はなかったとのこと。

2013年

5月

23日

記念会剰余金を寄付 「国境の島」も各学校に

玉津教育長に寄付金と本を手渡す宮良社長=22日午前、市教委
玉津教育長に寄付金と本を手渡す宮良社長=22日午前、市教委

 八重山日報社の宮良薫社長が22日、石垣市教育委員会を訪れ、先月21日に開かれた「国境の島の『反日』教科書キャンペーン」(産経新聞出版)出版記念会の剰余金5万円と同書を寄贈した。


 同書では2年前の八重山教科書問題を題材に、沖縄が抱える問題を指摘した。八重山日報社は市教委を通じて全小中学校に配布する予定。


 玉津博克教育長は「教科書問題とは何だったが、国民が知ることができ、心から喜んでいる。先生にもじっくり読んでいただきたい」と期待。寄付金は「人材育成に役立てたい」と感謝した。


 宮良社長は「本には全国から反響があった」と話した。

2013年

5月

23日

無謀な琉球独立論 賛同者は歴史に学ぶべき 吉崎 富士夫

 現在、沖縄県の周辺海域、とりわけ尖閣諸島周辺の接続水域と領海に置いて、多数の中国監視船や原子力潜水艦までもが連日のように航行する異様な事態となり、漁業権すら脅かされ、日本全体の安全保障環境も含めて、いままでになくきわめて重大かつ深刻な局面を迎えていると言える。


 そのような中で、あろうことか沖縄県から「琉球民族総合研究学会」なる学術団体が発足し、公然と「琉球独立論」が宣言され、現地賛同者もいることを5月13日の紙面上で知り、正直驚きを禁じ得なかった。歴史上、琉球王国として沖縄が存在したことはだれも異論はないであろうが、現時点で沖縄県として日本の47都道府県の一つであり、しっかりと主権国家としての日本の行政権の中で、政府からの補助金も受け取り、運営が成り立っている地方自治体である事は否定し得ない事実である。


 とりわけ、看過できない重要な点は、財政面の確立も含めて地方自治体として今後の主体性の在り方を考えていく事と、国家の主権を放棄して独立することは似て非なるものであると言うことだ。主権国家として日本国民の生命と安全と財産を護る使命を持つ現時点での日本国の帰属を自ら放棄することは、当然、安全保障における地域の自殺行為と言ってもよいであろう。


 前述の通り、明らかに領土的野心を持っているとしかいいようのない中国からの軍事的圧力が常態化している中で、国家主権の放棄を言うのは無謀な行為でしかない。「独立すれば島が平和になる」は、むしろまったく反対の現実に直面する事は創造に難くない。


 何事も歴史から学ぶべきだが、17日紙面投稿欄にも、中華人民共和国に於けるチベットや新疆ウィグル(元は東トルキスタン)各自治区の歴史の話が紹介されていたが、内モンゴル(元は南モンゴル)自治区も含めて、ほぼ軍事力によって半ば強制的に併合された歴史は否定しがたいものがあり、いまだに全世界で抗議行動が行われている。


 また、東アジア全体に目を向ければ、南沙諸島、西沙諸島等で起きている中国とフィリピンやベトナムとの島嶼部の領有権抗争は、まさに現実に起きていることであり、明日の沖縄の現実ともなり得るのだ。


 中華人民共和国は、その政治体制はご存知の通り、中国共産党という革命政党の一党独裁体制であり、6月4日の天安門事件を批判し、自主憲法(零八憲章)制定を唱えたノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏がいまだに国家転覆の罪で投獄されているような、およそ近代国家の常識である基本的人権を無視した実質的な三権分立が確立していない国と言ってもよい。


 そして、その注視すべき外交方針は、表向きは関係国との「戦略的互恵」という言い方をしているが、その領土的野心を裏付けする考え方は、古くから「戦略的辺疆(せんりゃくてきへんきょう)」と呼び、国際的な国境線とは関係なく軍事的に実効支配できる範囲までを自国の領土とする基本的な考え方にあるからこそ前述のような高圧的行動に出るわけだ。


 このような隣国が存在しているなかでの琉球独立論がいかに無謀であるかは、冷静に考えれば本来は誰にでもわかることであり、それこそ学問領域の自由として、出来れば細々と非現実的な学説としてだけ存在していてもらいたいものだと思う。やはり最後は同じ日本国民として日本政府を信頼し、今後も平和に暮らす多くの心ある沖縄県民の良識を私は信じたいと思う。
     (千葉県市川市)

2013年

5月

22日

「親思う心にまさる親心…

 「親思う心にまさる親心 今日のおとづれ何ときくらん」。処刑を前にした維新の志士、吉田松陰が詠んだ句だ。「子が親を思う心より、親が子を思う心がまさる。私が死んだと聞いたら、親はどんなに嘆くだろう」。人間性に対する深い理解の持ち主だったであろう松陰の人柄がしのばれる◆親の愛情は、人間として生まれてきて他者から注がれる最大の贈り物だろう。匹敵するものは恋愛があるくらいだが、恋愛がいつかは消えると言われるのに対し、親の愛情は終生変わらない◆米国のニクソン元大統領は、最初の大統領選で敗北し、政治的に不遇の日々を送っていた。そのころ、父親が瀕死の病床についた。回想録によると、ニクソンが見舞いに訪れ「あすも来ますよ」と声をかけると、すっかり弱り切り、死を予感した父親は「あすは、もうここにはいないだろう」と答えた◆ニクソンが「お父さん、がんばって」と励ますと、父親はニクソンを見すえて「お前こそ、がんばれよ」と答えたという。ニクソンは両親の死後、再起を果たし、大統領の座を射止めるが、父親との最後の会話は心の支えになったことだろう◆沖縄にも親心を歌った美しい民謡「てぃんさぐぬ花」がある。古今東西変わることがない家族の絆の大切さを、改めて噛みしめたい。

2013年

5月

22日

陸自配備の連絡所撤収 防衛相、再協議には前向き 「地域振興に精一杯努力」 与那国町

 防衛省は21日までに、陸上自衛隊の沿岸監視部隊配置に向けて与那国町に設置していた連絡事務所を撤収した。外間守吉町長の10億円要求で、配備計画が厳しい局面を迎えている現状が改めて浮き彫りになった。これに対し外間町長は10億円要求を取り下げ、町に対する別の優遇策を求める方針を固めている。小野寺五典防衛相は21日の記者会見で「正式に話があれば、地域振興という形で、精一杯努力したい」と町側との協議再開に前向きな姿勢を示した。

 

 防衛省の連絡事務所は、2012年度以降に予定されていた用地取得などの諸作業に向けて昨年設置され、沖縄防衛局職員らが配置されていた。


 しかし外間町長の「迷惑料」発言と10億円要求を受け、4月以降、職員を事実上引き揚げ、20日には建物の賃借契約も切れた。同省関係者は「町長が10億円にこだわる限りは、積極的な交渉は控えざるを得ない」との見通しを示した。


 町防衛協会の関係者は「連絡事務所が町内に設置されているだけでも経済効果があった。撤収は残念」と肩を落とす。


 10億円要求に代わり、交付税などで町に優遇措置を求める「解決案」は与党を中心に調整が進み、前西原武三町議会議長に取り扱いが一任されている。


 「解決案」は、外間町長の町長選出馬に向けた与党側の「地ならし」との見方が強い。前西原議長は近く防衛省に出向き「解決案」を正式に提示する予定。
 小野寺防衛相は21日の記者会見で「まだ正式に話はない」とした上で「そのような方針にされたということであれば、私どもとしてお話を聞きたい。そのような場をぜひ作っていただきたい」と強調した。


 外間町長や前西原議長と直接面会する可能性については「省内で検討する。常にていねいに説明し、理解を得る努力をしたい」と述べるにとどめた。


 陸自配備の必要性については「南西地域の防衛は大変重要。この地域に対する安全保障環境のために、自衛隊の配備も含めて検討したい」との考えを示した。

2013年

5月

22日

「人権や沖縄の歴史無視」 平和団体、橋下発言に抗議

橋下氏の発言に抗議した10団体の代表ら
橋下氏の発言に抗議した10団体の代表ら

 日本維新の会共同代表で橋下徹大阪市長の慰安婦に関する発言や、在沖米軍幹部への風俗業者の活用進言を受け、八重山地区の平和、婦人10団体が21日、抗議声明を発表した。この日、橋下市長に抗議文を発送した。


 この日、いしがき女性9条の会や平和憲法を守る会八重山連絡協議ら10団体が市役所で会見を開き、橋下市長の発言に「女性を軍事遂行の道具として正当化したもので、人権を無視する時代錯誤の発言。心底から怒りを覚え、決して看過することができない」、「沖縄の歴史や実態を無視した非道な発言」と抗議。謝罪、発言の撤回を求めた。江川三津恵いしがき9条の会長は「女性のみならず、人権を無視した発言」、渡辺賢一平和憲法を守る八重山連絡協議会長は「軍事大国化を目指している。断固、抗議していく」と話した。


 出席した団体の代表からも「公人としての発言に疑問を感じる。辞職するべきだ」と、非難が相次いだ。

2013年

5月

21日

中国の〝妄説〟打破 香港研究者 ネットで流布 石井氏「清代の尖閣、無主地」

 中国の人民日報旗下の「京華時報」などは16日、「日本が琉球国を併呑する前、外国人が釣魚島(尖閣諸島の中国名)に上陸する際には、当時の清国政府の許可が必要だった」という文献が発見されたと発表した。中国側は、尖閣が中国領だったことを示す証拠だと主張。インターネットで話題になっているが、長崎純心大の石井望准教授は「当時の尖閣は無主地。文献を詳細に検討すると、逆に中国側の主張を弱めるものだ」と指摘している。石井准教授に20日、話を聞いた。


 ―京華時報の報道(新華社による日本語訳あり)によれば、香港の尖閣研究者・鄭海麟(てい・かいりん)氏は、英国船サマラン号が1845年、尖閣諸島を測量するにつき、琉球国駐福州琉球館を通じて福建省(清)に申請し、許可を受けた」と主張している。実際の経緯は。


 「鄭海麟氏の主張は、琉球国の著名な史書『球陽』の記述を誤読・曲解したものだ。『球陽』によると、この時サマラン号は清から那覇に渡航する途中で、八重山・宮古と尖閣を測量した。


 サマラン号は、清から渡航する前に、英国領事館を通じて琉球館に対し『島々を測量したい』と一方的に通知し、八重山などに到着するや測量を開始した。
 その情報は那覇にもたらされ、那覇当局は英国船に対し『迷惑だから測量を停止してほしい』と求めた。英国船はある程度まで測量を終えると、那覇当局の要求に従って測量をやめて琉球国を離れた」


 ―その経過だと中国は関係ないように見える。
 「ほぼ関係ない。ただ英国船は清国から渡航して来たので、事前に清国駐在の琉球館に通知したというだけだ。鄭海麟氏は、那覇の琉球国政府に直接通知せずに、福州の琉球館に通知したのは、尖閣が清国に属するからだと主張しているが、清国に滞在中に、清国駐在の琉球出先機関に通知するのは当たり前だ」
 ―鄭氏の誤解はどこから生じたのか。


 「琉球館は、福建当局にも通知について報告した。さらに那覇当局は、一度報告した以上、事実関係を明らかにする必要があるとして、事後に琉球国王の名義で追加報告した。鄭氏に言わせると、尖閣が清国領土だから福建側に報告したのだ、となる」
 「しかし、そもそも『球陽』のこの箇所には、尖閣については全く記載されていない。ただ英国側の記録には尖閣を測量したと書かれている。そのため鄭氏は、英国側の『島々を測量したい』という通知は尖閣を含むものだと決めつけている。しかし仮に尖閣を含むならば、琉球館に通知したのは、尖閣が琉球に属すると英国側が考えたからだ」


 ―鄭氏の主張とは話が逆では。
 「もちろん逆だ。しかも英国船が尖閣を測量したことを琉球側は知らなかったか、もしくは無関心だったので、琉球側から清国への報告文には尖閣のことは書かれていない。琉球国が尖閣について清国に報告した事実は存在しない。
 中国側としては、属国である琉球国が管轄する尖閣は清国の領土だという論理で主張するしかない。それは沖縄そのものを今の中国が領有しようという不可能な野望だ」


 ―結局これは、逆に中国側の主張を弱める資料ということか。
 「そうだ。中国側の主張はいつでもこんなもので、外野から見て対等に議論が成立しているかのように見せかけるのが彼らの目的だ。
 しかし、この時の尖閣は無主地。50年後の西暦1895年に日本政府が初めて領有しており、そのことに文句を言われる筋合いは一つもない」

2013年

5月

21日

姉妹都市の絆再確認 ハワイ州カウアイ郡と

カウアイ郡のベナード・カルバルホ郡長(中央)らの歓迎を受ける一行=カウアイ郡、現地時間10日(市役所提供)。
カウアイ郡のベナード・カルバルホ郡長(中央)らの歓迎を受ける一行=カウアイ郡、現地時間10日(市役所提供)。

 ハワイ州カウアイ交流団「石垣市民の翼(新城純団長)」が帰島し20日、市役所で会見、カウアイ郡との姉妹都市再確認や地元短期大学との提携など、現地訪問の成果を報告した。


 新城団長は「現地で心温まる歓迎を受けた。カウアイ郡と石垣の絆を生かし、若者たちを国際人として成長させる交流を続けていきたい」と成果を強調した。
 東宏信副団長も、観光地として成熟したハワイを高く評価。環境整備ほか、石垣市も学ぶ点が多いと指摘した。


 同行した新城団長の妻の悦子さん、東副団長の妻のヨネコさんも、ハワイの熱烈な歓迎ぶりを語り、交流の意義を語った。
 「市民の翼」一行7人は9日出発。カウアイ郡で郡長への表敬、カウアイコミュニティーカレッジ(州立短期大学)の覚書調印式、姉妹都市提携記念セレモニー、沖縄ダンスフェスティバルなどに出席、親ぼくを深めた。


 石垣市・カウアイ郡姉妹都市提携議決50周年記念セレモニーでは、中山義隆市長とカウアイ郡長が覚書を締結。交流継続を再確認した。コミュニティーカレッジとは、学生の留学制度を含む学術交流について覚書を交わした。


 中山市長は「姉妹都市提携を再確認し、現地短大との教育交流も実現する。次の半世紀に向けて、さまざまな市民レベルの交流が生まれてくれれば」と期待を込めた。

2013年

5月

21日

バリアフリー観光地を目指して

先日観光客の方より「車いすの知人を島につれて来たのですが、意外にバリアフリーの観光地は少ないのですね。」と言う言葉を聞いたため、主だった公共的な観光地7か所のトイレとアクセスを確認して回った。
 1、唐人墓 バリアフリーのトイレはあるが、5月14日現在故障中。観光のための車いす可能なスロープもあるが、専用駐車場は設けられていない。


 2、御神崎 同じくトイレはバリアフリーだが、トイレに至る勾配が少し急。岬の先端までは道が悪いため、車いすで入れるのは灯台の直下まで。専用駐車場はない。


 3、川平湾 世界に名だたる観光地だけあって、かなり整備が行き届いている。トイレはバリアフリーで、グラスボート乗り場の直前まで車いすが入れる。展望台までの道も車いすで大丈夫。今のところ専用駐車場はないが、現在増設中の駐車場に、2台分ほど専用駐車場を設けられないものだろうか。


 4、米原ヤシ林 トイレはバリアフリーあり。しかしヤシ林に入るためには数段の階段を上る必要があるため、車いすでの観光は難しく、専用駐車場もない。


 5、平久保灯台 トイレはバリアフリー。灯台までの道も整備されており、勾配はきついが、車いすでも何とか行ける。取材時にも車いすを押している観光客がいた。しかし専用駐車場がないばかりか、一般の駐車場も狭く、シーズンには大混雑となる。


 6、玉取崎展望台 トイレはバリアフリー。しかし展望台までの道の一か所は勾配がきつく、車いすでの移動は難しい。専用駐車場もない。


 7、八島人工島 トイレはバリアフリー。遊具がある広場へはスロープも完備され、車いすでも問題なく行ける。ただし広場自体は芝生なので注意が必要。人工林は入口にトンブロックが置かれているが、車いすでも何とか通れる。人工島一周は問題なく出来るが、車に注意。専用駐車場はないが、駐車場自体が広いため、イベント開催時以外は問題ないはず。


 以上のように公共的な観光地を見てみると、障がい者専用の駐車場が設けられている所は今のところ一か所もなく、それ以外でもトイレや展望台に至る道の勾配がきつかったり、バリアフリーのトイレが壊れていたりしていて、障がい者のみならず、お年寄りにもあまり優しくない観光地となっている事がわかる。
 今後ますます観光客の増加が予想されるため、早急な整備を行い、世界にも胸を張れるようなバリアフリー観光地にしたいものである。

2013年

5月

19日

手を合わせ拝む母親 出撃を見た小浜さん 伊舍堂中佐指揮の飛行隊

伊舍堂隊の出撃を見た思い出を語る小浜さん(18日午後)
伊舍堂隊の出撃を見た思い出を語る小浜さん(18日午後)

 伊舍堂用久中佐が特攻を敢行した1945年3月26日、中佐が指揮する飛行隊の出撃を見た小浜義勝さん(79)=宮良=が、18日の顕彰碑建立期成会設立総会で、当時の思い出を語った。


 時間は早朝。宮良の自宅で寝ていた11歳の小浜さんは、姉に起こされた。航空機が飛ぶ音が聞こえた。


 「石垣島から飛行隊が出撃し、体当たり攻撃する」という情報は、事前に知れ渡っていたという。空を見上げると、夜空は晴れ渡り、月が少し傾いていた。


 飛行隊が離陸したのは、宮良の隣にある白保の基地。小浜さんは、宮良上空を通過していく2機を見た。姉とともに、一生懸命手を振った。


 母親は、手を合わせて拝んでいた。父親は無言のままだったという。
 小浜さんは後日、飛行隊が米空母に突撃したと知らされた。
 あれから68年。80歳を目前にする小浜さんは「国を思う国民の心なくして、平和も人権も生活もあり得ない。伊舍堂中佐がわれわれを守ってくれたから、こうやって今、われわれは生きている」と淡々と語った。


 伊舍堂隊の特攻 伊舍堂中佐が指揮する「誠第17飛行隊」4機と援護する直掩機6機は3月26日早朝、慶良間諸島沖で米空母群に体当たり攻撃。大型空母1隻を撃沈、大型空母1隻、中型空母1隻、戦艦1隻を撃破する戦果を挙げた。戦死者10人は即日、第10方面軍司令官の感状を受けて二階級特進し、全軍に布告された。

2013年

5月

19日

島の特産をアピール 102団体出展 商品1000点超 地場産業の取り組み紹介 八重山の産業まつり

梅雨の合間の快晴の下、大勢の市民でにぎわう会場=石垣市中央運動公園屋内練習場。
梅雨の合間の快晴の下、大勢の市民でにぎわう会場=石垣市中央運動公園屋内練習場。

 恒例の八重山の産業まつり(実行委主催)が18日、2日間の日程で石垣市中央運動公園で始まった。地元企業、組織、事業者ら102団体が出展、島の特産品をアピールするとともに、多彩なイベントで地場産業のさまざまな取り組みを紹介した。会場の屋内練習場は開幕と同時に市民が次々と訪れ、活気であふれ返った=5面に写真特集。

 

 会場では、Y―1(八重山の優良産品)グランプリにエントリーした屋内飲食と屋外飲食、非食品―3部門の業者のが、1千点を超える商品を販売。今回初めて弁当グランプリも企画。市内の食品と飲食店業者を対象に、八重山の素材を利用したオリジナル弁当を会場で試食選考する。


 入場者の投票で決まる「食材総選挙」も始まった。期間中、子どもから高齢者まで一人一票で、農畜産物や魚介類を選び、八重山の人気食材のベスト10を選出する。会場に用紙と投票箱が設けられ、来場者に投票を促した。


 一方、場内で、部屋の装飾を写真で競う1R&1Kコレクション(八重山地区宅建業者会主催)も。


 家族5人で訪れた会社員中西悟さん(37)=大川=は「毎年、産業まつりが楽しみ。八重山だけで、こんなにたくさんの商品があるなんて。県全体の産業まつりに対抗できそう。食材総選挙ではパインを選びました」と満足そうだった。


 開会式には、中山義隆市長と川満栄長竹富町長、外間守吉与那国町長らが駆け付け、八重山の連携をアピール。実行委の仲筋正和会長は「新空港の開港で、地域経済に大きな可能性のある時代となった。八重山を支えるのは、歴史や文化とともに発展してきた島産品を宝として発信していきたい」と力を込めた。


 最終日の19日は午前9時から開場。Y―1や弁当GP、食材総選挙、1R&1Kコレクションの結果発表と表彰式、各種イベントも催される。午後5時まで。

2013年

5月

19日

特攻の伊舍堂中佐顕彰 8月15日に碑建立へ 期成会設立総会

伊舍堂中佐と隊員の顕彰碑建立期成会の設立総会が開かれた(18日)
伊舍堂中佐と隊員の顕彰碑建立期成会の設立総会が開かれた(18日)

 沖縄戦の陸軍特攻(特別攻撃)第1号として故郷の石垣島から出撃し、米空母に体当たりした伊舍堂用久中佐(当時24)=戦死時大尉、特攻後、二階級特進=と、飛行隊員の顕彰碑建立期成会(三木巌会長)の設立総会が18日、石垣市内で開かれた。8月15日の顕彰碑建立に向け、300万円を目標額に募金活動を開始することを決めた。【4面に関連】


 顕彰碑の建立場所は新港地区の緑地公園内で「南十字星や天の川が見える場所」(期成会)。期成会にはすでに約50人が入会しており、同会は今後、さらに賛同者を募る。


 総会では会則や役員を承認した。
 顕彰碑には碑文と中佐の辞世の句「指折りつ 待ちに待ちたる機ぞ来(きた)る 千尋の海に散るぞ楽しき」、中佐とともに出撃した部下も含めた10人の名前が彫り込まれる。


 三木会長は「子供たちのために(中佐たちのおかげで)日本の平和はあるんだ、と教えなくてはいけない」とあいさつ。
 中佐のおい、用八さんは「長年の夢がようやくスタートする」と感慨深げだった。


 寄付金の振り込み先は「琉球銀行八重山支店(普)900030」「沖縄銀行八重山支店(普)1801421」「沖縄海邦銀行八重山支店(普)0750863」「ゆうちょ銀行店名708(普)0298662」。いずれも口座名義は「伊舍堂用久中佐と隊員の顕彰碑建立期成会 会長 三木巌」


 寄付者を把握するため、振り込み前には事前に℡(0980)―82―3151、FAX(0980)82―2171に連絡するよう呼び掛けている。


 会長以外の期成会役員は次の通り。▽副会長・浦崎美代子、上地和浩▽事務局長・砥板芳行▽理事・崎原毅、内間知恵子、石垣敦子、松原栄松、蔵下芳明、松田新一郎▽監査担当役員・漢那憲隆▽顧問・伊舍堂用八、伊藤玲子、大島彦成、波照間永絋

2013年

5月

18日

10億円要求 「再考」も 外間町長が解決案検討 自衛隊配備計画停滞で 与那国町

 与那国町が防衛省に「市町村協力費」として10億円を要求し、自衛隊配備計画が停滞している問題で、外間守吉町長が10億円要求を「再考する方向で調整したい」との意向を示していることが17日分かった。ただ、町への交付税を増額するなど、要求の再考に見合う優遇措置を政府に求める方針。8月の町長選に向け、3選出馬の地ならしという見方も浮上しているが、町長は八重山日報社の取材に対し「町長選とは関係ない」と否定。出馬するかどうかも明言していない。

 

 外間町長は15日、自衛隊配備問題をめぐって与党議員の一部などと話し合い、10億円要求について「今後の自衛隊配備作業の手続きを停滞させないためにも、一括での要求は再考する方向で調整したい」(関係者)との解決案をまとめた。


 要求再考に見合う優遇措置としては、一例として、町への交付税を、期間を区切って「傾斜配分的に増額」(同)する提案などが検討されている。


 自衛隊基地建設予定地の南牧場(約20㌶)について、防衛省は農地の評価額年間500万円で賃貸したい意向を示しているが、町としては宅地並みの評価額年間1200~1400万円を要求する方針も確認した。


 外間町長は16日、解決案を与党議員に提示。取り扱いについては前西原武三議長に一任した。防衛省側にはまだ正式に提示していない。


 外間町長は17日、取材に対し、解決案について「検討中だ」として詳しいコメントを避けた。


 防衛省は日本最西端の島である与那国町に、安全保障上の必要性から自衛隊配備を計画。しかし誘致を進めていた外間町長が3月「迷惑料」として10億円を要求した。


 町長は内外の激しい反発を受け、「迷惑料」を「市町村協力費」に言い換えたが、防衛省側は態度を硬化。予定していた2012年度内の用地取得も持ち越された。

2013年

5月

18日

マグロ解体に歓声 保育園児ら見学 水揚げピーク

本マグロの解体作業に見入る子どもたち=17日午前、マルゲン水産
本マグロの解体作業に見入る子どもたち=17日午前、マルゲン水産

 有限会社マルゲン水産(上地肇代表取締役)で17日、重さ330㌔の本マグロの解体が行われ、新栄町保育所の3・4歳児約30人が見学した。子どもたちは大きな本マグロの解体作業に歓声をあげた。


 本マグロの解体作業の見学は、漁業や水産について知ってもらおうとマルゲン水産が企画。同保育所からの要望もあり実現した。


 この日は、前日に水揚げされた体長2・6㍍、重さ330㌔の本マグロを社員3人がかりで解体。豪快な包丁さばきで解体されていく様子に、子どもたちは「骨が恐竜みたい」「頑張れ、頑張れ」などの声をあげていた。


 解体作業が終わった後、子どもたちが上地代表に「なんで大きいの?」と質問。上地代表は「いっぱい魚を食べているから。皆もいっぱい食べて大きくなれよ」と語りかけ、子どもたちに解体したマグロの刺身をプレゼントした。


 上地代表は「(解体作業見学は)大きなマグロが揚がり、子どもたちに見せたいという声もあったので行った。これを見て『自分も釣りたい』とウミンチュを目指してもらえれば」と話した。


 解体されたマグロは、同社が経営する居酒屋や市内のスーパーなどで販売される。

2013年

5月

18日

最後の1人を救うまで 兼次 映利加

 「風は波を誘(いざな)い 波は寄せては返し 今日の希(ねが)いを 彼方へと運ぶ あなたが故郷(ふるさと)を 忘れていないように 私たちもあなたを 片時も忘れない だからどうか強く生き抜いて きっと救け出すから」


 これは北朝鮮による拉致被害者家族のために、ある支援者男性がつくった「あなたを忘れない」という歌の歌詞です。


 今回はわたしが学生の頃からボランティアで支援をしてきた、拉致問題について書いてみたいと思います。


 現在政府認定拉致被害者の数は17人(うち5人は帰国)となっています。そして昨年警察庁が公開したデータによると、北朝鮮に拉致された可能性が否定できない特定失踪者数は、868人(現在は864人)にのぼることがわかりました。この900人にも及ぶ方々にもそれぞれご家族がおられ、今も再会の希望を胸に日々を過ごしておられます。


 今から36年前の昭和52年11月15日の夕方、当時13歳の横田めぐみさんは、通っていた中学でのバドミントンの部活動を終えて帰宅する途中で拉致されました。


 増元るみ子さんの弟の照明さんは、お姉様が突然姿を消す直前に姉弟げんかをしたそうです。とうとう仲直りができないまま、35年の月日が経ってしまいました。


 1976年、金正日は工作員育成・養成のため、外国人を積極的に拉致する指令をだしました。日本だけでなく、韓国、中国、タイ、シンガポール等のアジア諸国、そしてアメリカ、フランス、イタリア、オランダ、レバノン、ルーマニア等の欧米諸国少なくとも14カ国が拉致の被害に遭っています。世界各国から、特に若者や子どもが拉致される事例が多かったのだそうです。


 北朝鮮による拉致というのは、特定の誰かを狙った犯罪であったとは限りません。


 あのとき、力ずくで無理矢理袋詰めにされ、真っ暗な闇のなか工作船で日本海を渡らなければならなかったのは、もしかしたら今ここにいるあなたや、あなたの愛する人だったかもしれないのです。


 彼の地に暮らす全ての日本人拉致被害者は、わたしたちと同じ「日本国家」という大きな家の、家族の一員です。わたしたちは大事な家族を不当に奪われ、それを知っていながら何十年もかけて、未だに取り戻すことができないでいます。この間に得たのは数百名のうちのたった5人と、偽の遺骨、そして十分な裏付けのない資料だけでした。


 わたしたちは故郷を忘れて、生きていくことができるでしょうか。親を忘れて、生きていける人がいるでしょうか。幼い我が子と引き離されて幸せのうちに生きていけるお母さんが、いるでしょうか。


 多くの方が、「拉致問題の解決は難しい」と感じていることと思います。けれども相手は国家をあげて略奪を続けてきたのです。日本も国家が総力をあげて立ち向かわねばなりません。わずかな政治家の力だけでは不十分です。残された家族の心を支えるのは、全国に住む全ての日本人です。そして拉致問題に対し前向きに取り組むことができる政治家を選んでいくということは、遠く離れたわたしたちにできる大きな支援です。


 11年前に5人とその家族が帰還したことは大きな進展でした。しかしいつまでもこの一点に満足してはおれません。北朝鮮にいる拉致被害者の、最後の一人を救い出すまで、静かな戦いは続くのです。         (東京都)

2013年

5月

17日

琉球独立論絶対反対 宮良 長和

 十三日の日報に松島教授の琉球独立論と「それに賛同する会」の意見が載せられているが、私はただの反対ではない。絶対大反対である。万一独立したら一番真っ先に喜ぶのはこの人々よりも中国だろう。今や我が国の周囲には強欲な中国や韓国、それに北にはロシアまで居る。万一独立したら、中国が真っ先に乗り込んで来るのは目に見えている。


 記事の中にあの小さなパラオでさえも独立しているともあった。あんな小さな島でさえ独立できるのだから、沖縄も当然と言わんばかりである。あの島は太平洋の真ん中にぽつんとあるからであって、その島が東シナ海か日本海にあったと仮定したらどうなったか、考えてみたらよかろう。もう少し地図を広げてみてからそんな話はして貰いたい。


 また、同新聞には本土は日米安保の利域だけ得て犠牲は沖縄に押し付けている、とも書いてあるが、沖縄がこれまで中国に占領されずに、また基地の収入のお蔭で潤っていることに異存のある方はいないだろう。東洋一の水族館、国立劇場、身分不相応な豪華な空港、島内の至る所に溢れる物品。全島に張り巡らされた舗装道路、何れを見ても沖縄県だけの経済力で出来るものではない。これらは殆ど基地経済と本土の思いやり予算(?)がもたらしたものではないか。それにも拘わらず我が沖縄には、それらの恩恵は当然として、基地がある為の不都合ばかり強調する。


 終戦直後から、本島にはたまたま行く程度であるから詳しいことはわからないが、昔は嘉手納も普天間も空港近くに民家は無かった。民家は基地とその周辺に住む家族や軍人を当てにして集まって来て、それが街になったというのが真相だろう。勿論、元々これらの土地には沖縄人のものではある。しかし、米国だって戦争で血を流して占領した島である。それ位の勝手はやむを得まい。


 さて、最近の沖縄は帰化人の子孫と言われる知事をはじめとして、中国に親近感を抱く人々が意外に多い。那覇の私の甥もそうである。彼を保守に改心させようと行く度に説得したり正論の会に誘ったりするが頑として応じない。最近は呆れて誘うのを止めた。日教組の教育を受けるとこうなるのかと、最近の教育の持つ影響力にほとほと感じ入っている次第である。彼らの目を醒ます絶対確実な手段は、一度中国に占領されてみることであるが、一度占領されたら最後、もう解った、これぐらいでいい、帰って下さい、と元に戻せないのが難点である。


 中国も沖縄を占領したら、真っ先に沖縄を軍事基地化するのは解りきっている。そうしても中国が基地料を几帳面に支払うとは考えられない。しかしそんな事はどうでもいい。それよりも、かの国の軍隊が乗り込んで来て乱暴狼藉を働くのは間違いない。中国がどんな社会か、中国人はどんな人間か新聞で知らないわけではないだろう。チベットやウイグルではどんなことが行われているか、抗議の自殺も相次いでいる。中国に愛想を尽かして日本に帰化した石平さんもいる。

 

 しかし我が沖縄の一部の人々は中国人は決してそんな乱暴狼藉はしない、中国人と仲良く暮らせると信仰にも似た盲信をしているとしか考えられない。軍事基地反対もマイナス面ばかり考えずに、その存在故に中国も勝手に沖縄には手出し出来ないのであるというプラス面も考慮したらどうか。左翼には基地は目障り、無用の長物そのもののようである。


 琉球はもともと独立国だったというが、封建時代は鹿児島も山口も会津もそれぞれ大なり小なり藩とはいえ独立国として振る舞っていたのである。長州藩のごときは独力で英国と戦争までしている。明治政府成立前はこれらの藩も幕府と対立し死闘を繰り広げたのであって、琉球だけが別格だったのではない。ただ、地理的に離れているので別格の度が少し大きかっただけである。言語学的に見ても元は同じ民族である。


 戦争で奪われた土地を話し合いで取り戻した例はこれまでの世界史に例がないという。沖縄は先の大戦で日米が死闘を繰り広げ、アメリカが占領した島である。それにも拘わらず佐藤首相の努力でアメリカから返して貰った。最近の知識人はアメリカの悪口をいうのが進歩的と考えているようであるが、独裁政治で無く同じく民主主義の国なので、このような話し合いも出来たのである。


 同じ紙面の金波銀波に「台風が来ただけでもスーパーの棚は空になる、だから戦争になったらそれこそ大変、だから軍隊は要らない」のだそうだ。論理の展開がおかしいのではないか。軍隊が居なければ戦争にならないのなら、こんな楽なことはない。彼ら九条の信奉者達にまずやって貰いたいことがある。無事成功して帰って来られたら旅費は私が全額払い戻して差し上げるから、まず中国に行ってかの国の首領に会い、米軍や自衛隊を無くしたら絶対に攻撃しない、日本も沖縄も占領しない、という言質を取って来てから、「だから軍隊は要らない」と言って貰いたい。そうでなければ頭が少しおかしいのではないかと言われても仕方がないだろう。


 我々が今なすべき事は、この愛する郷土を守り抜く為には、命も捨てる覚悟であり、その為の準備である。新空港、国際線の開発、観光客誘致、産業祭りはその後でいい。それ位の気概も無くて経済発展に浮かれている秋ではあるまい。


 過激なことも書いたが、私にも子供や孫も曾孫まで居る。平和を念ずることに於いて決して人後に落ちるものではない。しかしその前に肝心なことは、この愛する郷土を外国の侵略から守り抜かない限り全ては水泡に帰する。そのためには我々一人一人が郷土を死守する決意を示し、出来れば相手に侵略の意欲を喪失させる程の覚悟と準備が必要ということである。

2013年

5月

17日

13日付の本紙では…

 13日付の本紙では「琉球独立論」を唱える石垣市出身の松島泰勝・龍谷大経済学部教授のインタビューを1面トップで取り上げた。これに対し、読者からは「琉球独立論をこのように扱う報道姿勢に失望した」などと厳しい抗議の声が殺到した。図らずも琉球独立論に対する八重山の人たちの違和感が浮き彫りになった◆私たちが松島教授のインタビューを1面トップで掲載したのは、現在、琉球独立論が沖縄本島を中心に脚光を浴びているという現実にかんがみ、読者に最大限の問題提起をしたかったからだ◆耳では知っていても、それが具体的に何を訴え、何を目指す運動なのかを理解してほしい。正しい情報を得た上で、是非は読者が判断するべきだ◆琉球独立論が無視できなくなっているのは、中国が沖縄の領有権を主張するカードとして、国際政治の舞台にこの理論を持ち出しているからだ。中国は琉球独立論を「育成すべきだ」とさえ主張している。琉球独立論は、八重山の人たちが考えているほど非現実的でも甘い話でもない◆本紙に対し、住民から近年にないほど強烈な抗議があったこと、そして松島氏自身から「中国を利することがないように運動を続けたい」という言葉があったことが、今回の報道の意義だったのかも、と考える。

2013年

5月

17日

「八重山の海が危ない」 日台協定、一本釣りにも影響 台湾漁船の不法操業で 資源管理の海荒らす

一本釣り漁への影響を訴える名嘉秀三さん=16日
一本釣り漁への影響を訴える名嘉秀三さん=16日

 日台漁業協定により、八重山のマグロ漁への被害がクローズアップされるなか、高級魚のマチ類の漁場にも台湾漁船が出没し、漁業への影響が出ていることが16日、地元の漁業者の話しで分かった。台湾漁船の操業が目撃されているのは、与那国島の南側海域にある中ノ曽根と波照間島南西側の沖中ノ曽根など。特に沖中ノ曽根はマチ類の資源回復のため、禁漁期間が設けられている魚場でもあることから、台湾漁船の不法操業に一本釣り漁船ZENKOUMARUⅡ(ゼンコウマル・ツー、4・9トン)の名嘉秀三船長(49)は、「資源管理の意味がない。このままでは漁業資源の枯渇を招く」と指摘。「日台漁業協定には絶対に反対だ」と、語気を強めた。

 中ノ曽根と沖中ノ曽根は、アカマチ(ハマダイ)やクルキンマチ(ヒメダイ)など県内でも需要の高い高級魚の1級魚場で、最も重要な場所。特にこの時期からは、アカマチが産卵期に入り、大漁が見込める時期。一本釣り漁業者にとっては、書き入れ時だという。


 名嘉さんによると、一本釣り漁場に台湾船が出没するようになったのは4月。「漁業協定の話が出たとたんに姿を現すようになった。悪びれた様子もなく漁場を荒らす」と憤る。


 沖中ノ曽根は、マチ類の資源回復のため、2010年までの5年間、一切の漁が禁じられたあと、毎年11月から3月の間を保護期間としているだけに、台湾漁船の不法操業に意気消沈。


 「波照間島周辺の海域で操業する際に夜間、集魚灯が沖中ノ曽根周辺に見えた。自分は3隻の集魚灯を確認している。あれは台湾漁船だ」と話す。


 保護期間を終えた後、沖中ノ曽根で操業した名嘉さんは「禁漁期間を終えたばかりなのに魚がいない。台湾漁船が魚場を荒らしていては、資源管理の意味がない。現在は、多良間島近くの多良間曽根に魚場を移した」と、漁業規則の通用しない相手の無法ぶりに怒りを表す。


 水産庁や海上保安庁の監視船に対して「マグロ漁に集中し過ぎている。ほかの魚場にも監視の目を強化してほしい。このままでは八重山の海が危ない、子や孫に残す海がなくなる」と訴え、監視体制の更なる強化を訴えた。

2013年

5月

17日

希少種ツルクイナを撮影 野村明さんが5日掛け

市内で撮影されたツルクイナ=10日(野村明さん提供)
市内で撮影されたツルクイナ=10日(野村明さん提供)

 野鳥観察のために京都府から石垣に来島していた野鳥愛好家の野村明さんが10日、市内で希少種のツルクイナを撮影した。


 ツルクイナは比較的大形のクイナ。温帯で観察される個体はほとんどが渡り鳥だが、石垣では繁殖が確認されていて、留鳥と思われる。


 水田や湿地の草むらの中に住み、薄明薄暮性で潜行性が強く、昼間は茂みで休む生態から、目にする事がなかなか困難という。


 野村さんは、ツルクイナ撮影のため、石垣島に来島。5日間掛けた撮影に成功し、大喜び。「ツルクイナの安定的は繁殖地である石垣島での繁殖環境には限りがある」と、環境保全の必要性を指摘。


 また、「こんな素晴らしい野鳥が身近にいる事すら知らない人々が多い」と話す。

2013年

5月

16日

「基地のない沖縄」訴え 改憲許さずと平和行進

基地のない沖縄を願い、平和行進する人たち=石垣市白保
基地のない沖縄を願い、平和行進する人たち=石垣市白保

 1972年5月15日に日本復帰してから41年目を迎え、「5・15平和行進・平和とくらしを守る八重山地区集会」(主催・同実行委員会)が15日の午後1時から白保小学校をスタートして新栄公園に向かう13㌔の道のりで行われた。当初、100人だった参加者も徐々に増え、集会では250人(主催者発表)の平和・労働関係者が参加。「基地のない沖縄を」と書かれた鉢巻を巻き、参加者は「憲法改正を許すな」などのシュプレヒコールを繰り返し、沖縄返還闘争時の象徴的な曲「沖縄を返せ」を歌いながら、主要道路を練り歩いた。

 

 新栄公園に到着後は集会が開かれ「基地のない平和な沖縄を取り戻し、未来の子どもに引き継ごう」など9項目のスローガンを採択した。
 平和行進は、復帰を成し遂げた歴史的意義を再認識し、平和憲法が生かされる社会を創造しようと毎年、復帰記念日に合わせて開かれている。


 白保小から新栄公園までの主要道路を歩く平和行進では、参加者が「平和憲法を守ろう」、「基地NO!」などシュプレヒコールしながら、整然と行進した。
 新栄公園に到着後「5・15平和とくらしを守る八重山地区集会」が開かれ、「全世界に軍事基地のない沖縄、武力に頼らない日本を創りあげていく」と訴え、「命どぅ宝を忘れることなく、政府の押しつけに県民総ぐるみの闘いを創りだし、反戦平和を強化していく」などの集会アピール、「自衛隊の先島地方への配備を許さない」、「日米地位協定の抜本的改正を求めよう」、「普天間基地の即時閉鎖と新基地建設を断固許さない」など9項目のスローガンを採択した。


 川本正樹実行委員長は「米兵の横暴は復帰前と変わらず、続いている。米軍基地のない沖縄を取り戻そう」とあいさつ。
 高嶺善伸県議、山城博治本島平和行進実行委員会事務局長が激励、連帯あいさつをした。
 最後は参加者全員でがんばろう三唱で気勢を上げた。

2013年

5月

16日

尖閣海域が好漁場だと…

 尖閣海域が好漁場だとは聞いていたが、次から次と魚が水揚げされ、甲板に打ちつけられる音を聞くと胸が躍ってきた。高洲丸(高江洲正一船長)は13日から2日間の操業で約60㌔の水揚げ。釣り上げた魚の何匹かはその場で刺身にして食べ、乗船した伊良皆高信議長らが新鮮な味に舌鼓を打った◆石垣島から約170㌔。漁業者は一晩かけ、高い燃料費を費やして尖閣海域に向かう。「石垣島周辺で獲れた魚も、尖閣周辺で獲れた魚も同じ値段なら、誰が尖閣まで行くのか」と指摘するのは仲間均市議。「尖閣ブランド」の魚を高値で売ることで、尖閣周辺での漁業活動を活発化しようと訴える。高江洲船長は、ブランド化を目的に設立された会社「尖閣」の社長でもある◆「尖閣」ブランドをめぐっては同社と八重山漁協の対立が未解決のままだが、ブランド化そのものが喫緊の課題であることは住民の共通認識だ。ここは関係者が一丸となれる体制を作りたい◆尖閣諸島を背景に、釣り上げた魚を手にする漁業者の写真を出荷ケースのパッケージに使うとか「尖閣ブランド」を具体化するアイデアはいくつも考えられる◆漁業者が元気になり、尖閣の実効支配も強化されるという一石二鳥の効果。今だからこそ一歩を踏み出したい。

2013年

5月

16日

中国船包囲「恐怖なかった」 政府は毅然と対応を

尖閣問題のインタビューに応じる仲間市議=15日午前、石垣市大川
尖閣問題のインタビューに応じる仲間市議=15日午前、石垣市大川

仲間市議インタビュー

 


尖閣諸島海域で釣りをしていた八重山の漁船「高洲丸」が13日、領海侵犯した中国公船3隻に一時、包囲された事件を受け、八重山日報社は15日、乗船していた仲間均市議に当時の状況を聞いた。


 ―今回の事件をどう思うか。
 「中国公船の領海侵犯が常態化し、彼らは尖閣海域の日本漁船を追い出そうとしている。しかし(今回の出来事で)力では追い出せないことが分かったはずだ。彼らは尖閣海域が自分たちの領海ではないことを知っており、領海侵犯はパフォーマンスだ」


 ―4月には「頑張れ日本!全国行動委員会」の釣りツアーが中国公船に威嚇され、石垣島に逃げ帰った。
 「その事件に対する悔しい思いがあったから、私は逃げなかった」


 ―包囲された時はどう感じたか。
 「尖閣海域に行くたび、危険が待ち構えていることは感じている。囲まれたくらいでは驚かない。恐怖心は全くない。われわれは囲まれている間、ラーメンを作って食べていた(笑)」
 「中国公船の領海侵犯は予測していた。攻撃を仕掛けてくるかと思ったが(包囲されたものの)実質的には攻撃はなかった。高洲丸に突っ込もうと思ったら、できたはずだ。しかし、われわれが釣りをしているのを見ているだけだった。彼らも国際紛争を起こしたくないと思っているのだろう」
 「海保は一晩中、われわれを警護してくれた。午前3時ごろに目が覚めると、すぐそばにゴムボートがいた。職員の赤い顔を見ると、寝ていないことが分かる。領海を守るため日夜、奮闘している海保に敬意を表したい」


 ―尖閣問題に取り組んでから18年になると聞いているが、現状をどう思うか。
 「最悪の状況にある。中国は日中中間線近くにガス田を作ったころから、本気になって尖閣を取りに来ている。日本政府の国有化がきっかけではない」
 「中国には軍備増強と、太平洋に抜けるルートを確保するという戦略がある。尖閣を取られると、沖縄は非常に厳しくなる。中国は今、沖縄も自分たちのものだと言っている。そういう恐ろしい国が、キバをむいて襲いかかってきている。交戦権を否定した憲法9条は改正するべき。平和とは力と力の均衡だ。日本政府は毅然とした対応を取り、国民の生命財産を守るべきだ」

2013年

5月

16日

本紙、電子版を配信 1部100円で販売

 八重山日報社が15日付け紙面から電子版を配信している。一部売りは100円で年間購読は16200円。他にも1ケ月、3ヶ月、6か月の定期購読ができる。紙面の公開時間は、午前11時を予定。
 電子版の配信により、沖縄本島や本土などの遠隔地でも、午前中に記事を読むことが可能になる。同電子版は「新聞オンライン」から購入できる。
(http://www.shimbun-online.com/)

2013年

5月

15日

休眠中の普天間問題 住民は自衛策を急げ 比嘉 達雄

 依然として街の中央に居座る普天間基地。その恐怖心と県外移設闘争のストレスで苦悩する普天間住民(住民)。それでいて基地撤去を他力本願に委ねる住民。基地の県外移設の困難さを認識しつつも、県外移設をかたくなに主張する県外移設派の民衆。政局が動くときに普天間問題(普天間)も動くという異様な事象。その背後で沖縄の歴史問題と普天間をリンクさせて「県民受けする表現」で県外移設をあおる県内マスメディア。世論に逆らえず自ら政治理念を曲げてしまった政治家。


 成果の実らない県外移設の米国への直訴。住民の生命と安全を守るという目的を逸脱し「構造的差別」と「沖縄独立論」といった言葉のイデオロギー症候群に同化された普天間。こうした不条理が普天間を翻弄し、沖縄社会のパラダイムを歪めている。


 今、沖縄は冷静な観察力と洞察力と思考力を欠き、日米両政府への批判を一層強めている。


 とりわけ、マスコミ各社の論調をみると、以前より増して政府への反発の傾倒が顕著になっており、公正公平であるべき発信情報とそれによる県民の判断の健全性が問われ兼ねない。


 県民調査によると、9割の県民は県外移設を支持しているという。誰でもベスト(理想)を選択するため当然であろう。ただ問題は「支持したけど後は他に任せる」という県民の事なかれ主義だ。普天間には住民の命を守るという人道的な目的がある。県民がその移設先を県外に拘り、しかも住民の生命を案ずる意志があるとすれば、これまで多様な方法を講じても実現できなかった県外移設を今後どう実現するのか、見解を論ずるすべきだろう。それを従来のように県外移設という「掛け声」だけで弄ぶのは住民への暴挙ともいえる。住民は爆弾を抱えた基地近郊で怯えながら暮している。その状況を県民も共有すべきだ。


 先日、日米両政府で合意した基地返還計画が県に提示された。今計画が普天間固定化を回避する唯一の機会だというのに、県外移設派は同計画が政府の米国への卑屈によるものと決めつけ政府を痛烈に批判した。


 同計画が破綻したとき、とりもなおさず普天間は固定化する。
 普天間の打開策は固定化を除き二つ。①県内移設を認める(人命最優先)、②基地の全面撤去(沖縄の日米安保否定による日本国からの独立)のいずれかである。


 その選択のためには住民が過度の理想論や感情論に感化されず、現実的理性観で自分の命は自分で守るという自己防衛を思考することだ。(東京都)

2013年

5月

15日

尖閣諸島周辺海域での…

 尖閣諸島周辺海域での台湾漁船の操業を認める日台漁業協定のルール作りを協議する漁業委員会本会議は難航しそうだ◆これまで台湾漁船の操業を認めていなかった海域をオープンにし、台湾側が主張する日台の中間線よりも日本側へ広げている海域もあり、日本側の目線でみると、かなり台湾へ譲歩した形だが、台湾の漁業関係者は、更なる漁場の拡大を求めている◆日本に比較的好意的な台湾との共同利用でもルール作りが難航する状況を見て分かるように、尖閣諸島の共同利用や共同開発には互いの国の国益を賭けた競争が存在する◆尖閣の領有を主張する中国との共同利用など話し合いにならないことは、この状況をみても明らかだろう。漁業協定のように日本側が譲歩すると、中国はそれを逆手にとり既成事実として世界にアピールすることは容易に想像できる。台湾への譲歩は中台の共闘を抑える狙いがあるといわれているが、尖閣問題での中国への譲歩には日本にまったくメリットがなく、日本側の譲歩は更なる譲歩を求められるきっかけとなるだろう◆尖閣の日中共同利用を語る人たちは、日台漁業協定を直視することを勧める。台湾より何倍もしたたかで、ずる賢く、攻撃的な国だということを念頭において経緯を見守ることだ。

2013年

5月

15日

中国公船に包囲された

高洲丸に異常接近する「海監15」(右)と、割って入る海保の巡視船=13日午後、南小島の東南2㌔、高洲丸船上より撮影
高洲丸に異常接近する「海監15」(右)と、割って入る海保の巡視船=13日午後、南小島の東南2㌔、高洲丸船上より撮影

 「中国公船に包囲された」―。「高洲丸」(4・8㌧)の高江洲正一船長(45)が緊張した声でつぶやいた。13日午後2時ごろ、尖閣諸島南小島の東南約2㌔。島を背に漁船から周囲を見渡すと、前にも右にも左にも中国公船の姿がある。3隻は、操業中の高洲丸を「取り締まる」ために領海侵犯してきたのだ。中国公船を阻止するため、海上保安庁の巡視船が高洲丸との間に割って入った。同乗した八重山日報の記者が緊迫の尖閣海域をレポートする。


 高洲丸が尖閣海域に到着したのは13日早朝。乗船者は高江洲船長、伊良皆高信市議会議長(53)、仲間均市議(63)ら6人。釣りと周辺海域の視察を兼ねた航海だ。
 釣りは好調で、アカマチやカンパチなどが次々と水揚げされる。正午ごろ、遠巻きに監視していた海上保安庁の巡視船から、職員がゴムボートで近付いてきた。


 「中国公船がこちらに近づいています」


 仲間氏は「ここは日本の領海だ。私は逃げない」と答えた。高洲丸の船尾には、目立つように日の丸が翻っている。
 八重山の漁業者は常々「中国公船は、尖閣海域で漁をする地元漁船を追い払うために領海侵犯する」と指摘していた。「やはり」という表情が乗船者の顔に浮かんだ。誰もが「中国公船は来る」と予期していた。その通りになったのだ。


 午後1時過ぎ。「海監66」を先頭に「海監50」「海監15」という3隻の中国海洋監視船が続々と、われわれの視界に入った。他国に領海侵犯しているにもかかわらず、傍若無人に航行する。少しも悪びれる様子はない。しかも、徐々に高洲丸との距離を詰めてくる。
 高洲丸を警護している巡視船の電光掲示板に「中国公船は接近すると大変危険です」と注意を促すテロップが流れた。しかし、仲間氏が事前に「逃げない」と宣言していたためか、海保から避難指示は来ない。


 「おーっ、こんな近くまで」


 乗船者の1人が悲鳴のような声を上げた。「海監15」がぬっと目前に現れた。私には数10㍍の距離に見える。高洲丸をガードするため、巡視船が懸命に割って入ろうとする。
 南小島を背にした高洲丸は、気がつくと3方向を中国公船に包囲された。われわれは、動きが取れない。
 巡視船が中国公船と高洲丸の中間で航行し、これ以上われわれに近づけないように警戒している。巡視船は9隻体制だ。高洲丸の乗船者には緊張が走る。しかし船は、その場でエンジンを切ったまま、じたばた動こうとしない。
 仲間さんは「中国公船は、何でおれたちが逃げないのかと思っているんだろうな。今逃げたら、中国公船に追い払われたことになる」と、誰にともなくつぶやく。
 中国公船は高洲丸を威嚇するように距離を詰めようとするが、巡視船に阻止され、考えあぐねているようだ。やがて中国公船、巡視船とも目立った動きがなくなり、膠着状態に入った。


 午後5時ごろ。「釣りをしよう。中国公船に見せてやれ」仲間さんの指示で、高洲丸は釣りを始めた。正面では、地元漁船をたびたび追跡したことで悪名高い「海監66」が見える。仲間さんによると「海監66の誰かが、釣りの様子を見てテレビカメラを回しているのが見えた」という。


 やがて周囲は暗くなった。釣りが終わる7時ごろには、遠巻きにしていた中国公船の姿も見えなくなった。いつの間にか去って行ったのだ。
 第11管区海上保安本部によると、中国公船3隻は午前9時ごろ、久場島北から相次いで領海に入り、8時46分ごろ、南小島南東から相次いで領海を退去した。高洲丸が包囲されていたのは、6時間くらいだっただろうか。
 高洲丸は翌朝まで尖閣海域にとどまり、魚釣りをしたが、中国公船はもう姿を見せなかった。漁獲高は2日間で約60㌔だった。


 仲間さんは「中国公船が高洲丸に突っ込んでくる機会はいくらもあったが、魚釣りをただ見ているだけだった。領海侵犯はパフォーマンスだ。ここが自分たちの領海でないことを知っている」と厳しい表情を見せた。
 伊良皆さんは「中国公船の姿に恐怖を感じた。尖閣海域は、まさに無法地帯だ。日本の領海をどう守るか、主権国家としての法整備を真剣に考えないといけない」と強調した。
 日本の領海内で八重山の漁船が、中国公船に包囲される。海上保安庁に何とか守ってもらい、漁をする。日本の、この悲しい現実は何なのか。何が日本をここまで無力にしたのか。


 答えはいろいろあるはずだが…帰りの船中、私の脳裏には、日本の交戦権を認めないと宣言した「憲法9条」という言葉が盛んに点滅した。
 (仲新城誠)

2013年

5月

15日

全国に先駆け梅雨入り 沖縄 平年より5日遅く

梅雨入りしたこの日も、晴れ間を利用して海水浴を楽しむ家族の姿が見られた=マエサトビーチ
梅雨入りしたこの日も、晴れ間を利用して海水浴を楽しむ家族の姿が見られた=マエサトビーチ

 梅雨来りなば夏遠からじ― 沖縄気象台は14日午前、全国に先駆け沖縄地方が梅雨入りしたと見られると発表した。梅雨入りは平年から5日、昨年より1日遅い「発表」となった。梅雨明けの平年値は6月23日。
 沖縄気象台によると沖縄地方はこの日、気圧の谷や湿った気流のために各地で降雨があり、向こう1週間も梅雨前線や湿った気流の影響で、曇りや雨の日が続くと予報。梅雨入りを発表した。


 降水量は5月が平年並み(確率30%)か、平年より多い(同)、6月は平年並み(同)か少ない(同)と見込んでいる。石垣島の5、6月の降水量(平年)は413㍉。
 この日の石垣島は雨と曇り、晴れ間が何度も入れ替る天気となり、最高気温は29・8度(午後2時5分)、湿度が80%台から96%を推移、蒸し暑い1日となった。


 やいま大通りを歩いていた観光客の女性(25)=神奈川=は「もう梅雨入りですか? 石垣島は3度目。 旅行中はどうにか晴れてほしいけど、雨になったら何か楽しみを見付けます。石垣島が大好きなので梅雨でも平気」と屈託がなかった。

2013年

5月

14日

サッカーフェスタ開催へ 国内外から16チーム

石垣島サッカーフェスティバル実行委員会が発足した=市役所
石垣島サッカーフェスティバル実行委員会が発足した=市役所

 国内外高校生サッカー選手との親睦を目的とした石垣島サッカーフェスティバル(7月26日~29日・サッカーパークあかんま)の実行委員会(大会長・中山義隆市長)が13日、設立された。地元3高校や強豪校の国学院大久我山高校や那覇 西高校、台湾、韓国と16チームが出場予定。昨年の市制施行65周年記念石垣市長杯サッカーを規模拡大し、継続的に実施する計画だ。

 

この日、第1回実行委員会が市役所で開かれ、役員や実施要綱を承認された。
 サッカーフェスティバルは7月26日から29日までの4日間、サッカーパークあかんまで開催。
 昨年の市長杯に出場した国学院大久我山高校、那覇西高校、那覇高校に加え、東海大付高輪台高校、南風原高校、普天間高校、西原高校、糸満高校、宮古高校に海外の韓国、台湾と地元3高校、FCISHIGAKIの計16チーム総勢380人が出場予定。


 試合は交流戦として、試合時間は70分。
 詳細な試合日程は各チームと調整しながら次回の実行委員会で決めていく。
 また、収支予算は協賛金や寄付金を中心に496万5000円を計上。なお、市の助成金は無い。


 中山市長は「国内外の強豪校を招き、地元3高校のレベルアップやサッカー人口の拡充を図りたい」と話した。大会長以外の委員は次の各氏。
 ▽実行委員長・伊泳斗(ユン・ヨンドゥ、㈱海南ファミリ&パートナーズ代表)▽副実行委員長・嘉数博仁(観光文化スポーツ局長)▽事務局長・玉城健太(八重高コーチ)▽審判長・後呂健二(2級審判員)▽実行委員・金城健(八重山サッカー協会)、金城裕明(八重高顧問)、石川清隆(八重農顧問)、松田斉(八商工顧問)、上地徳二(市スポーツ少年団)、川平孝子(スポーツ交流課長)

 

2013年

5月

14日

放課後学習始まる 平真小で冠鷲P

「がんばるぞ!」と気合を入れた平真小ミニバスケットボールクラブの児童たち=13日夕、同校
「がんばるぞ!」と気合を入れた平真小ミニバスケットボールクラブの児童たち=13日夕、同校

 放課後の部活動が始まるまでの隙間時間を使い、児童が学校の宿題などの学習を行う冠鷲プロジェクト「子ども学習支援事業」開始式が13日、平真小学校で行われた。
 同校ミニバスケットボールクラブの児童たちが父母会のサポートを受けながら、1年間取り組む。


 子ども学習支援事業は2011年から開始しており、同校は今年で3年目。毎週月曜と木曜の午後3時30分から、部活が始まる午後4時30分までの間、学校から出された宿題に取り組む。今年は男子27人、女子16人の計43人が参加している。
 開始式で、石垣市教育委員会の前盛善治教育部長は「ミニバスケでも勉強でも1番になるため、1年間頑張ってほしい」とあいさつ。


 同校の松原範夫校長も「時間を有効に活用することは良いこと。皆さんには頑張ってもらい、さらに輝いてほしい」と激励した。
 ミニバスケ男子キャプテンの仲大盛宣彦君(6年)は「時間を有効に使ってお互いに勉強していきたい。みんなで勉強とバスケを両立して頑張っていくので、よろしくお願いします」と決意を新たにした。

2013年

5月

14日

カンムリワシ幼鳥放す 防鳥用テグスに絡まる

カンムリワシの幼鳥は児童たちに「よんな」と名付けられた=13日午後、大本小学校
カンムリワシの幼鳥は児童たちに「よんな」と名付けられた=13日午後、大本小学校

 環境省石垣自然保護官事務所は13日、防鳥用のテグスに絡まり動けなくなったカンムリワシの幼鳥を保護地点から近い大本小学校から放鳥した。カンムリワシは「よんな」と名付けられ、児童たちが見守る中、元気に飛び立っていった。


 「よんな」は3月31日、大浜三和の点滅信号付近の田畑で防鳥用に設置されたテグスに絡まって動けなくなっていた所を保護された。「よんな」の脚にはHの文字が書かれた緑色のカラーリングが装着されている。


 この日、自然保護官の本田師久さんが「よんな」が保護された経緯を児童たちに説明。「皆さんの地域にはカンムリワシが沢山いる。個体を見分けるように観察をしてほしい」と話した。


 放鳥は同校のグラウンドで行われ、児童たちが見守る中、「よんな」は力強く羽ばたき、山の方へ飛んでいった。
 大江ひかるさん(6年)は「カンムリワシの放鳥は初めて。幼鳥はじっくり見たら可愛かった。近くで見れて良かった」と嬉しそうに語った。


 環境省石垣自然保護官事務所によると、今回のようなケースは今年2件、確認された。本田さんは「テグスに蛍光テープなどを貼るなど、農家の方にも協力をいただきたい」と理解を求めた。


 また、今年は交通事故によるカンムリワシの死亡は4件。
 カンムリワシの保護・死体収容は計10件となっており、事務所では注意喚起を呼び掛けている。

2013年

5月

13日

琉球独立で平和な島に 尖閣は争い棚上げを 市出身の松島教授提唱

八重山日報のインタビューに答える松島教授=12日、石垣市内
八重山日報のインタビューに答える松島教授=12日、石垣市内

 反米軍基地感情が強い沖縄本島で、マスコミを中心に「琉球独立論」が脚光を浴びている。復帰記念日の5月15日には「琉球民族独立総合研究学会」の設立記念シンポジウムが沖縄国際大で開かれる予定。共同代表で、琉球独立論に関する著書もある松島泰勝・龍谷大経済学部教授(50)=石垣市出身=に12日、話を聞いた。

 

―琉球独立論を提唱するようになったのはいつからか。
 「鳩山政権が普天間飛行場の県外移設を公約したが、日本全国にどこも引き受けるところはなかった。日米安保の利益だけ得て、犠牲は沖縄に押しつける。沖縄差別が顕著になった。このまま日本に頼っては、基地問題や沖縄差別は解決できないと感じた。
 私は2010年、西表島の石垣金星さんと琉球自治連邦共和国独立宣言を発表し、それから独立論を公の場で主張するようになった」


 ―琉球独立は可能なのか。
 「太平洋にあるパラオは人口2万人の島だが、独立している。人口140万人の沖縄も独立できるはずだ。琉球処分と呼ばれる琉球併合の時も、琉球は日本に自治権を譲り渡したことはない。復帰の時も、本来なら日本の一部になるために住民投票するべきだった。琉球の人民は、国際法に照らしても自己決定権がある」


 ―中国の人民日報が今月「日本に沖縄の領有権はない」と主張する論文を掲載した。琉球独立論は、中国を利することにならないか。
 「論文で、日本が強制的に琉球を併合したというのは正しい。しかし、琉球が中国の属国だったというのは誤りだ。琉球は日本のものでも、中国のものでもない。
 独立は中国のためではない。もし中国が琉球を統治下に置こうとするなら、チベットやウイグルのような問題を新たに抱えることになる。世界第2位の経済大国であり、国連の常任理事国であるという地位も失うだろう。
 琉球独立論が中国を利さないように注意する必要はある。しかし、主張を引っ込めることはない」


 ―尖閣諸島問題をどう見るか。
 「尖閣は歴史的に琉球のものだと思う。しかし所有権を主張すると戦争になる。争いを棚上げし、共有の海や島々にするべきだ。
 対立のきっかけを作ったのは日本政府の国有化だった。先島への自衛隊配備など、日本政府が相手にけんかを売るような行動を取ってきた。軍備では島は守れない。脅威を高めず、平和な島にすることが一番の安全保障だ。バルト海のオーランド諸島のように、永世中立で武器がない島を目指し、米軍や自衛隊基地を置かないほうが、東アジアの平和は保たれる」


 ―今後、独立に向けた啓発活動をどのように進めるのか。
 「従来の琉球独立論は『居酒屋独立論』と揶揄(やゆ)され、その場だけの議論で終わっていた。私たちは冷静に、国際法に照らして議論を蓄積し、具体的な歩みにつなげる。グアムにも独立を求める動きがある。来年にはスコットランドが英国からの独立を問う住民投票を行う。世界的なネットワークを作りたい」


 ―15日には学会の設立シンポがある。
 「15日から会員を募集する。会員は基本的に琉球人に限定し、日本人は入れないことにしている」

2013年

5月

13日

中国共産党機関紙の…

 中国共産党機関紙の人民日報が、沖縄の日本帰属を疑問視する論文を掲載した。中国からこのような情報が発信されるのは初めてではないが、今回は、独裁政権である中国共産党公認のもとでこうした論文が発表されている。県民として到底許せない◆「尖閣諸島問題で揺さぶりをかけている」という見方があるが、尖閣を抱える当事者である八重山から見ると、事態はそう甘くない。昨年の尖閣固有化以降、中国公船の領海侵入は実に40回超。地元漁船が執拗に追跡される事件も起きている。「国有化への対抗措置」などというレベルの話ではない。論文で、中国は沖縄全土の領有を目指す野心をむき出しにした、と見るべきだ◆11日に石垣市で開かれた「ゆいまーる琉球の自治」という意見交換会では、出席者が「台風が来ただけでもスーパーの棚は空になる。もし戦争が起きたら、離島の物流は大変なことになる」と訴えた。その訴えは「だから軍隊はいらない」と続く。その結論は疑問だが、いったん有事となると、離島の生命線が絶たれる、との危機感は当然だ◆八重山から平和を発信する努力は必要だが、現在、一方的に危機をエスカレートさせているのは中国だ。批判すべき時に遠慮なく批判しなければ、中国の増長を招くだけだ。

2013年

5月

13日

琉球独立論に賛同 自治テーマに意見交換

ゆいまーる琉球の自治In石垣島が開かれた=11日午後、市民会館館
ゆいまーる琉球の自治In石垣島が開かれた=11日午後、市民会館館

 第13回ゆいまーる琉球の自治In石垣島(主催・NPO法人ゆいまーる琉球の自治)が11日、石垣市民会館会議室で開かれた。5人が戦争マラリアや石垣島の現状などをテーマに報告した。


 琉球独立論を提唱する松島泰勝・龍谷大教授が県内の各離島で開催している意見交換会。


 潮平正道さんは「戦争が起きたら離島は船が入らなくなり、島の人間だけでなく軍隊の食糧まで自給自足しなくてはならなくなる」と平和の大切さを強調。


 その上で「松島さんの琉球独立論に大賛成だ。沖縄が軍隊を持たない平和な島であれば物流が滞ることもなく、島の生活が成り立つ」と呼び掛けた。


 教科書問題やリゾート開発などに関する報告もあった。

2013年

5月

13日

12日はアセローラの日 生産者、休日返上で収穫 川満さん「石垣島は生産に有利」

休日返上で収穫に追われる川満さん。あと数日で今期の収穫は終了するという=かわみつ農園、12日、登野城
休日返上で収穫に追われる川満さん。あと数日で今期の収穫は終了するという=かわみつ農園、12日、登野城

5月12日はアセローラの日。母の日と重なった日曜日のこの日も、石垣市のアセローラ農家は休日返上で収穫に追われた。かわみつ農園(川満哲生代表)=登野城=では20年ほど前からアセローラ栽培に取り組み。現在、ネットハウス4棟計40㌃の農場で、アセローラを生産、年間5㌧を収穫している。

 

5月は、年4回の収穫シーズンの最初の収穫期にあたり、川満さん夫婦らが直径数㌢ほどの果実摘み取りに汗を流している。ピーク時には1日で200㌔を収穫するという。


 川満さんがアセローラに取り組む動機となったのが、果実の栄養価の高さ。「レモンの30倍のビタミンC」と知り、マンゴー生産の傍ら栽培を始めた。試行錯誤を続けながら、2年目で1㌧の実を収穫。今では、水分を調整し、花芽を増加させる特別な栽培方法を採用、収穫量を増やしている。


 現在、石垣市で本格的にアセローラ栽培を営む農家は数世帯ほどだという。生産者が増えない理由として、川満さんは「販路開拓が難しく、常温で鮮度を保つのが難しい」と指摘。かわみつ農園のアセローラは全て、工場に出荷されジュースの原料になっているという。


 川満さんは「石垣島は本島よりもアセローラ生産に向いているが、加工品の開発が課題。食品だけでなく、化粧品の原料にもなり、素材として魅力的。新商品が開発できれば、石垣島の特産品として、高い可能性がある」と自信をのぞかせている。


 [アセローラの日]本部町の特産「アセローラ」の普及を図ろうとと、町制定委員会が1999年、初収穫の時期にあたる5月12日をアセローラの日に制定した。本部町は国内1のアセローラ産地となっている。アセローラは西インド諸島から南・中央アメリカ原産。日本では1958年、沖縄熱帯果樹の草分けヘンリー仲宗根さんが、名護農業試験場に8本の挿し木を植え付けたのが最初となった。

2013年

5月

12日

FB英語版を開設 世界に石垣の魅力発信 空港国際化で海外へPR 石垣市

石垣市が開設した英語版FBの画面
石垣市が開設した英語版FBの画面

 昨年9月から世界最大級のSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)サイトFacebook(フェイスブック)を活用し、市政情報等の発信を行ってきた石垣市は、英語版の公式フェイスブックページ「What’s Up, Ishigaki? ― 石垣市国際交流FBページ」をこのほど開設。世界に向けて石垣の情報を発信する考えだ。

 

 今回の英語版の公開は、新石垣空港が国際空港として生まれ変わったことにより、石垣・八重山の魅力や情報を海外に向けて発信することで、国際線の就航率の向上と更なる観光振興に役立てようとするもの。


 石垣市の広報係と国際交流員が協力し、世界に10億人以上いるといわれるフェイスブック利用者に対し英語と日本語の両方で情報発信を行う。国内に住む国際交流員などにも積極的な利用を呼びかけ、世界に向けて石垣・八重山の魅力を伝えて行く。


 また、英語版フェイスブック開設と関連して25日に、島内在住の外国人を対象にしたフェイスブックワークショップを開催する予定。


 内容は島に住んでいる外国人がフェイスブックを活用して自国の友達ユーザーに対して石垣島の魅力をいかにしてうまく伝えていくかなど、実践的なフェイスブックの使い方を、中心市街地を歩きながら行う。講師は東京大学大学院情報学環特任研究員で常滑市情報政策担当の渡邊氏と石垣市広報担当職員。


 昨年9月に開設した日本語版フェイスブックの登録ユーザーは、石垣市によると、約4700人。県内最大の自治体SNSだという。

2013年

5月

12日

不法伐採を調査 嵩田農道周辺

現地調査する沖縄県と石垣市
現地調査する沖縄県と石垣市

 嵩田農道周辺の森林が不法伐採されているとの通報を受け、沖縄県八重山土木事務所と石垣市農政経済課は、合同で9日より現地調査に入り、伐採箇所を確認した。


 現場は嵩田農道の野鳥観察場所から、嵩田植物園方向に約500m行った市有林。農政経済課によると保安林ではなく通常の森林地帯のため、現在対策を検討中とのこと。

2013年

5月

12日

おかしの家パピル人気 白保唯一の洋菓子店

 字白保の小さなケーキ屋が評判だ。おかしの家パピルは、パティシエ(洋菓子職人)の安井祐策さん(52)と瞳さん(35)夫婦が3年前、赤瓦屋根の民家を借り開店した。白保の集落のほぼ中央にあり、看板を含めほとんど広告を出していないにもかかわらず、味が「口コミ」で伝わり、隠れた人気店となっている=写真。


 安井さん夫婦はともに大阪府出身。2人は石垣島のホテルで職場結婚。ホテルを辞め友人の紹介で白保に引っ越し独立、開店した。瞳さんは「小さな集落での開店で、最初は不安があったが、開店から1年くらいでどうにか常連さんもつくようになった」と話す。


 祐策さんは労働大臣検定に合格した洋菓子の1級技能士。白保集落で初めての洋菓子専門店は徐々に評判となり毎日、夕方には商品が売り切れるほど、集落の名店となった。


 洋菓子一筋の祐策さんのケーキは、地元の素材を使い、健康的で鮮やかな飾り付けが特長。毎日、10種類ほどを作り、小ぶりなショーケースに並べている。


 パピル(方言で蝶)の名は、白保の豊年祭の演目にちなんで付けた。瞳さんは「これからも地元に愛される店作りを心掛け、おいしいケーキを提供していきたい」と白い歯をこぼした。パピルは母の日のケーキの注文を受け付けている。注文は050・3760・1622パピルまで。

2013年

5月

11日

台湾 マグロ好漁場進出 協定発効、巡視船も航行 地元漁船、南方「回避」も

 尖閣諸島周辺や石垣島北方海域などの日本の排他的経済水域(EEZ)内で台湾漁船の操業を認める日台漁業協定が10日発効。協定海域内では台湾漁船の操業が始まった。しかし台湾船と地元漁船の「操業ルール」は未整備。八重山漁協のマグロはえ縄船は、台湾漁船にはえ縄を切断されるなどのトラブルを恐れ、石垣島北方のマグロ好漁場での操業を自粛。台湾漁船を回避するため、石垣島南側で操業する動きが出ている。水産庁は11日から取締船10隻体制で、協定海域外での台湾漁船の不法操業を監視する。

 

 八重山漁協は台湾側に対し、操業ルールが整備されるまで協定海域内での操業を自粛するよう要請したが、拒否された。マグロ漁が最盛期を迎える中、好漁場に行けなくなった形の漁業者からは「漁獲高が大幅に減少する」と懸念する声が上がっている。


 地元のマグロはえ縄漁船の中には、石垣島北方を避け、石垣島南側に操業海域を移す動きが出ている。


 協定海域内では台湾漁船のほか、台湾当局の巡視船も航行している。
 水産庁は協定水域外で不法操業する台湾漁船に対しては「原則として拿捕(だほ)する」と、強い姿勢で臨む方針。ただ台湾当局の巡視船に取り締まりを妨害された場合について「相手は武装しているので手が出せない」と認めており、今後の課題になっている。


 地元漁業者の漁具が台湾漁船に損壊されるトラブルが発生した場合は、復旧費を支援する制度を創設すると説明している。しかし地元漁業者は「はえ縄を作るのには時間がかかる。一度切断されたら操業ができなくなる」などと納得していない。

2013年

5月

11日

地元メディアも取材 チャーター船で周辺海域へ

GPSで現在地を確認、レーダーで台湾漁船を探しながら航行する西里船長。中国語の無線会話だけが入ってきた=石垣島の北東70㌔の海域、9日午後11時ごろ。
GPSで現在地を確認、レーダーで台湾漁船を探しながら航行する西里船長。中国語の無線会話だけが入ってきた=石垣島の北東70㌔の海域、9日午後11時ごろ。

 日台漁業協定発効(10日午前零時)に合わせ、八重山記者クラブは前日の9日から遊漁船をチャーター、台湾漁船の操業が認められた「法令適用除外水域」境界線上を取材した。


 地元メディア関係者7人が、遊漁船「第三吉生丸(西里政晃船長)」に乗り込み9日午後7時前、登野城漁港を出港。北北西の対象水域に向かった。2時間後の午後9時、北緯24度50分、東経124度の「除外水域」境界線上に到達した。


 境界周辺で、3隻の船舶の灯りを視認。西里船長によると形や大きさから、2隻は水産庁の監視船、もう1隻はタンカー(船籍不明)の可能性が高いという。監視船らしき船舶には、800㍍まで接近したものの、事故防止のため、これ以上近づくことができず、船種の確認はできなかった。


 この水域から、さらに境界線上を北北東に航行。船舶用レーダーを利用ながら台湾漁船を探したものの、レーダー(半径38㌔以内)に船影は映らず午後11時、石垣島の北側72㌔の地点から引き返した。10日午前4時過ぎ、登野城漁港に帰港した。


 漁師になって25年目の西里船長は「漁業協定は必要だが、日台協定は台湾に譲歩し過ぎだ。『除外水域』は好漁場で、石垣の漁業者はほとんどがここ(対象水域)で漁をしている。台湾漁船の操業を認めれば私たちは生活できなくなる」と不安を訴え。「台湾漁船はわざと日本船の漁具を切り捨てている。海域でのトラブルが心配だ」と、操業ルールが未定のまままの協定発効を批判した。

2013年

5月

11日

八重山特産「黒糖」をPR 実演に園児ら興味津々 ゆらてぃく市場

黒糖造りに興味津々の子どもたち=10日午前、ゆらてぃく市場
黒糖造りに興味津々の子どもたち=10日午前、ゆらてぃく市場

 「黒糖の日」の10日、JAファーマーズマーケットやえやま「ゆらてぃく市場」では、竹富町と八重山地区糖業技術研究会の協賛で黒糖造り実演会や竹富町内3カ所と与那国町の製糖工場の黒糖試食などを実施。店舗を訪れた市民や近くの保育所の子どもたちが、出来たての黒糖を試食するなど八重山特産の黒糖をアピールした。

 

 「黒糖の日」は県産の黒糖の良さをPRし販売拡大に繋げようと、県含みつ糖対策協議会が語呂合わせで2010年に制定。県内各地で黒糖のPR活動が行われている。


 この日は実際にサトウキビを搾り、4つの鍋で煮詰める黒糖造りの実演会が行われた。サトウキビを搾った汁が煮詰まってくると、辺りには甘い香りが拡がり、新栄町保育所ややしの実保育園の子どもたちが興味津々に眺めていた。出来上がった黒糖を食べた子どもたちは「初めて見た。美味しかった」「熱かったけど甘かった」と感想を話してくれた。


 また竹富町内の西表、小浜、波照間の3製糖工場と与那国町の製糖工場の黒糖を試食として提供。黒糖の作り方や栄養素についてのパネル展示、黒糖を使った料理レシピブックなども配布された。


 イベントには、竹富町の川満栄長町長や町マスコットキャラクター「ピカリャ~」も参加。川満町長は「黒糖の良さを認識して、日々の生活の中で活用してほしい。私たちも黒糖の普及に全力を尽くしていきたい」と黒糖をPRした。

2013年

5月

10日

沖縄県内のマスコミでは…

 沖縄県内のマスコミでは昨今、琉球独立論が注目されている。本土に住む市内出身の大学教授らが石垣市内で講演会を開く予定だと聞く◆その独立論の登場を待っていたかのようなタイミングで中国共産党機関紙が、沖縄の領有を主張するともとれる論文を掲載した。東・南シナ海で権益拡大を目論む中国の動きを手助けするかのように、日米安保や自衛隊配備の反対姿勢を打ち出す動きが沖縄では目立ち、対岸の国には独立待望論に映るのだろう◆琉球王朝時代、重い人頭税を課せられたことに、反旗を翻したオヤケアカハチを郷土の英雄としてたたえる八重山の人たちは、ほとんどが「琉球独立論」に全く共感していない◆離島地域の経済の柱となっているサトウキビ栽培では、代金の約75%は国の補助。ガソリンにも国が税制上の優遇措置を施しているが、離島住民にはその恩恵が感じられず、県は、見て見ぬふりだ◆沖縄本島の政治家たちは、離島地域では意識が希薄なオスプレイや辺野古移設問題に対しては同調を求め、八重山の抱える尖閣問題には触れない。われわれから見ると尖閣を中国に献上するかのようにも見える姿勢だ。八重山の切り捨てにも見えるこのような状況下での琉球独立論は一部の人の都合ばかり目立つ。

2013年

5月

10日

マグロ好漁場「行けない」 漁業者、トラブル恐れ自粛 日台協定きょう発効

 マグロ好漁場に「行けない」―。日台漁業協定が10日発効するが、八重山のマグロはえ縄船には、石垣島北方のマグロ好漁場への出漁を見合わせる動きが広がっている。協定で台湾漁船の進出が認められたため、はえ縄を切断されたりするトラブルが起こるのを恐れているためだ。「漁獲高の減少は避けられない」という声もあり、水産業への影響が深刻化する可能性がある。

 

 協定では尖閣諸島周辺や石垣島北方、久米島西のマグロ好漁場で、台湾漁船の操業を認めた。


 マグロはえ縄船の船主、上地肇さん(55)は「操業ルールのない中で漁場に行って、トラブルが起こったら引き合わない」と石垣島北方の好漁場では操業しない考えを示す。


 漁業者によると、同海域では従来から台湾漁船が日本漁船の漁具を壊したり、盗んだりするトラブルが多発。7~8年前からは水産庁が取り締まりを強化して台湾漁船を締め出し、漁業者の「安全操業」がようやく確保された経緯がある。


 協定によって、台湾漁船が再び進出する。「昔の二の舞になる」と上地さんは憤る。


 船主の名嘉全正さんも「台湾に海を譲り渡したようなもの」と吐き捨てる。
 第8みちたけ丸の玉城浩行船長(52)は、同海域で一本釣りするため9日午前、出漁した。「はえ縄は仕事ができないので一隻も行っていないが、一本釣りなら操業できるだろう。あの漁場がないと生活できない」と話す。


 台湾漁船の進出については「台湾は船が多いから、漁獲高は目に見えて減るはず。不安はある」と表情を曇らせた。


 水産庁は台湾漁船が協定海域を超えた場合の取り締まり強化、トラブルで漁具が損壊した場合の復旧支援を打ち出している。


 石垣市の岩下幸司農水部長は「漁業者にどういった支援があるのか、最前線の行政として、水産庁と漁業者をしっかりつないでいきたい」と強調した。


 尖閣諸島周辺でも台湾漁船の進出が認められたが、領海外側の接続海域では中国の海洋監視船が連日航行して日本漁船の操業を妨害しており、ただでさえ不穏な空気が漂う。


 八重山の漁業者からは、台湾漁船の操業を支援するため、台湾の海保が姿を現す可能性を懸念する声がある。協定水域を超えて操業する台湾漁船を日本側が拿捕した場合、日本の漁船が報復される恐れも指摘されている。

2013年

5月

10日

教委連合会、初の総会 島内外から199人参加 きょう分科会

講演する豊重さん
講演する豊重さん

 県市町村教育委員会連合会の総会と研修会が9日から2日間の日程で、石垣市で始まった。初日は石垣市民会館で総会があり、199人が参加、教育行政功労者ら43人の表彰を伝達するとともに、城間勝会長ら役員と本年度の事業計画を承認した。

 

 同連合会は本年度、県市町村教育長協会が組織に統合され、初めての総会となった。城間会長(那覇市)は「組織統合に伴い、連合会が新たなスタートを切った。統合によって、教育委員相互の関係がより緊密になり、学力向上を目指した取り組みが深化することを期待する」と強調した。


 事業計画で文教予算措置について国・県に要請する23項目が承認された。要請は少人数学級の編成や教諭増員、小学校外国語活動への支援ほか。同連合会が7月、県に要請書を提出する予定。


 総会後、「やる気を起こせば奇跡は起きる」を演題に、豊重哲郎さん(鹿児島県・柳谷自治公民館館長)が講演。住民と感動を共有して、過疎と高齢化の集落「柳谷」を復活させた体験を伝えた。


 最終日の10日は、市商工会ホールを含む6か所で分科会。子育てのあり方などをテーマに討議する。同連合会の総会は県内6地区を巡回して開かれている。


 [主な役員は以下の各氏]会長=城間勝▽副会長=城間幹子(那覇市)・仲間聡(金武町)▽常任理事=上原武弘(豊見城市)・金城隆雄(八重瀬町)

2013年

5月

09日

「日本を守る沖縄」へ 兼次 映利加

 進学のために那覇市から上京して、ちょうど10年が経ちました。ふるさとをとりまく環境は、わたしが沖縄に暮らしていた頃のそれとは全く異なるものになったと感じます。以前から問題であった米軍基地返還・移設問題、教科書採択問題、そして尖閣領海侵犯問題…。問題が解決しないうちに新たな問題が起こり、まさに山積状態です。


 「なぜ、悲惨な地上戦を経験した沖縄に基地が必要なのか」


 「なぜ、育鵬社の教科書が採択されたのか」


 「なぜ、中国の領海侵犯に機敏に対応しなくてはならないのか」


 これは県内外を問わず人々が抱く自然な疑問だと思います。かわいい我が子にこのような質問をなげかけられたときに、どれだけの大人がはっきりと答えることができるでしょうか。
 それは、自分の身を守るためであり、自虐史観から脱し子どもの尊厳を守るためであり、父祖が築いたこの土地を守るためです。


 社会生活において強盗事件が起こればわたしたちは警察を呼びます。しかし例えば沖縄の船が攻撃を受けたとき、あるいは島民が命の危機にさらされて自衛隊の助けが必要なとき、今の憲法では自衛隊を即座に出動させることはできません。実際にそのような事態に陥ったとき、わたしたちには解決の術がないのです。それは、大事な仲間や家族の危機を黙って傍観するしかないということを意味します。


 沖縄は平和を愛する島ですが、自衛隊や基地をなくせば平和が訪れるのでしょうか。平和を重んじ、武力を持たなかったチベットという国は、1950年以降隣接する中国に侵攻され、たくさんの人が虐殺され、今なお弾圧は続いています。沖縄から基地を追い出し、自衛を放棄することは、新たな侵略の歴史を自ら招き入れるのと同じことです。


 長い歴史のなかで、大和との統一やアメリカによる統治を経験した沖縄ですが、わたしたち県民はこの日本という国家の庇護と、アメリカの力に守られて、連綿と続いてきた祖先とのつながりを今日まで維持することができました。
 一方チベットやウイグル(東トルキスタン)は、今まさに民族と文化がまるごと消滅の危機にあります。彼らが抱いているであろう、祖国を失う恐怖と喪失感をわたしたちはよく知っています。


 それを鑑みたとき、先祖代々のウチナーンチュが現在も沖縄に平和に暮らしていられることは、当たり前のように思えますが、実はとても有り難いことだとわかります。このことに気づき、わたしたちは尊い使命を果たしていかなくてはいけません。
 その使命とは、抑止力としての米軍基地受け入れであり、正しい歴史教育であり、他国の侵犯を断固許さないという姿勢です。


 人々に愛されるわたしたちの故郷は、「守られる沖縄」から、「日本を守る沖縄」へと変化の時期を迎えているように思います。 (東京都)
 (この連載は不定期で掲載します)

2013年

5月

09日

あすから愛鳥週間 八重山は野鳥の宝庫

 野鳥保護と自然保護思想の普及を目的にした愛鳥週間が10日から始まる。アメリカで生まれたバードデー(鳥の日)が、日本では鳥類保護連絡協議会(現・㈶日本鳥類保護連盟)が1950年から、1週間の取り組みに設定。全国各地でさまざまなイベントが開かれる。週間を前に、カンムリワシ・リサーチの佐野清貴代表に、八重山でのバードウオッチングの方法や魅力を聞く。

 

佐野さんに魅力聞く

 


石垣島でのバードウォッチングのお勧めポイントは名蔵アンパル(干潟)やバンナ公園、字新川と名蔵の水田、於茂登岳周辺の嵩田林道、石垣青少年の家―。竹富町では西表島が中心になります。


 八重山で確認されている野鳥は300種を越え、面積に比べ種類が豊富で、島という独自の環境で進化した亜種も多いのが特長になっています。八重山は、国内有数の野鳥の宝庫で、ウォッチャー(観察者)あこがれの地。野鳥観察を目的にした観光客も毎年大勢、訪れています。


 愛鳥週間のこの時期は、石垣島ではカンムリワシをはじめ、多くの留鳥・夏鳥が子育ての真っ最中。鳥類の活動が活発になる時期で、運が良ければヒナにエサやりする親鳥の姿も観察できます。
 バードウォッチングに必要な道具は、双眼鏡や鳥類図鑑、メモ帳、カメラなど。録音機器があれば、鳴き声も記録できます。双眼鏡は8倍から10倍の倍率で、視野の広いものが使い勝手がいいようです。服装や靴は丈夫で動きやすいものを、虫刺され対策で長そでの服を選びたいですね。


 鳥は色が識別できるので、自然に溶け込む地味な色の服にしましょう。ポケットがたくさんあるベストを身に付けると、何かと便利です。
 注意しなくてはいけないのは、野鳥の活動のじゃまをしないこと。特に、子育て中の親鳥はそっと観察することが大切です。観察が子育ての支障になってはいけません。周辺の環境を汚したり、大きな音を出さないようにしましょう。


 この時期、ハブの活動も活発化します。ハブにはくれぐれも注意を。危険な場所には近づかないことが大切です。熱中症対策としてのこまめな水分補給も忘れずに。
 バードウォッチングの魅力は美しい自然の中で、さまざまな個性を持つ野鳥の生態を観察できること。鳥同士を比較したり、鳴き声を聞いたり、あきることがありません。愛鳥週間をきっかけに、多くの人たちが野鳥の魅力に気づいてくれるといいですね。

2013年

5月

09日

嵩田で不法伐採 昆虫トラップ設置で

6日、嵩田林道周辺で、およそ200mにわたって無許可で森林の一部が伐採されているのを密猟パトロール中のボランティアが発見した。調べてみると伐採された部分の裏側には、トラップ(昆虫採集用の罠)が仕掛けられていた。


 この付近は市有地になっており、伐採はもとよりトラップを仕掛ける事も違法となるため、仕掛けられていた罠は全て撤去され、警告の札が取り付けられた。


 パトロールボランティアの渡部賢一氏は「不法伐採もトラップも許しがたい。これを放置すると石垣の貴重な昆虫が全滅してしまうため、見つけ次第撤去して行くしかない」と語っていた。しかし毎年厳しい監視を続けているせいか、密猟者はもとより、捕虫網を振り回す人も減ってきており、すこしずつ成果は上がってきているとのこと。
 また同じ場所で冷蔵庫が不法投棄されているのも発見され、市の環境課が調査に乗り出した。

2013年

5月

08日

沖縄戦の特攻第1号…

 沖縄戦の特攻第1号として故郷・石垣島から出撃し、米軍空母に体当たりを敢行した伊舍堂用久中佐(戦死時大尉、二階級特進)の顕彰碑が、終戦記念日をめどに建立される。中佐の再評価につながる取り組みとして歓迎したい◆士官学校の同期だった故・又吉康助氏が24年前に中佐の伝記「千尋の海」を出版している。中佐の戦果は当時の全国紙やラジオで大々的に報じられ、国民に大きな感銘を与えたことが記されている◆しかし特攻隊は、戦後教育で戦争の犠牲者という扱いを受けた。地元石垣市でも、中佐の業績は学校でほとんど教えられていない。現在の若い世代で中佐を知っている人はほとんどいないだろう。過去2回石垣市で開かれた遺品展で、ようやく知名度が上がってきたようだ◆上原氏の伝記では、中佐の戦死の章に「悠久の大義に生きる」というタイトルをつけた。特攻隊の犠牲の上に、現在の平和と繁栄が築かれたことはまぎれもない。中佐たちは文字通り、悠久の大義に生きている◆琉球王国に反旗を翻したオヤケアカハチが郷土の英雄であり、現在も多くの住民に慕われているように、中佐もまた郷土の英雄だ。住民がこうした認識を共有できる時代を作らなくてはいけない。顕彰碑の建立が、その第一歩になってほしい。

2013年

5月

08日

妊婦の船賃全額補助 一括交付金を活用 竹 富 町

 竹富町は4月から、妊婦が出産のため石垣島に出向く船賃の全額補助をスタートさせた。従来は半額助成だったが、一括交付金を新たな財源として活用した。町はすでに、昨年8月から児童生徒の町外派遣費の補助もスタートさせている。今後も障害者などを対象に船賃の補助制度を拡充したい考えで、川満栄長町長は「子育て支援を進めて少子高齢化に歯止めを掛け、弱者に優しいまちづくりを進めたい」と話した。

 

 町は2006年から、妊婦が本島や石垣島に出向く際の船賃や航空運賃の半額補助と、2千円を上限にした宿泊費の補助を実施している。


 一括交付金の活用が認められたため、4月からは石垣島への船賃を全額補助とした。今年度当初予算には船賃、航空運賃に210万円、宿泊費に80万円の補助金を計上し、うち8割に一括交付金を充てる。


 児童生徒に対しては、文化活動の大会、コンクール、コンテスト、表彰などで、八重山地区代表として町外、県外に派遣される費用を負担。交通費は県内が全額、県外が半額、宿泊費は1泊当たり3~4千円を上限に支給している。


 従来は町単独事業だったが、新たに一括交付金の活用が認められた。今年度予算には約220万円を計上し、うち8割に一括交付金を充てる。


 川満町長は7日、八重山日報の取材に対し、将来的に交通費補助対象を障害者、特定疾患者などにも拡大したい考えを示した。診療所がない新城島、鳩間島などから町内の診療所に通うための船賃も、補助が可能か検討している。


 町議からは、市街地から離れた新石垣空港が開港したことを受け、町民が離島ターミナルから新空港に向かう際のバス賃を補助するよう求める声も出ている。


 川満町長は「どれくらいの町民が利用するかがキーポイントになるが、現在のところ地域からの要請はない。地域の声として広がれば真剣に考えざるを得ない」と指摘。「(現時点では)弱者に優しいまちづくりを優先させたい」と説明した。

2013年

5月

08日

新聞検索システム稼働 「授業でも活用を」 市立図書館

検索する玉津教育長(左)=市立図書館
検索する玉津教育長(左)=市立図書館

 石垣市立図書館(吉見武浩館長)は7日、地元紙から目的の記事や紙面を閲覧する新・新聞閲覧システムを導入した。以前の八重山関連新聞記事検索と違い、製本版から記事を探す必要がなく、パソコンからすぐに閲覧可能になることから、吉見館長は「学校の授業でも活用してほしい」と呼び掛けている。


 新・新聞検索システムは、12年度沖縄振興特別推進交付金(一括交付金)の920万円を活用し、八重山地域の情報センターとしての図書館の機能強化・サービス向上を目的に導入。専門パソコン2台を設置した。


 地元紙の八重山日報(1977年6月15日~2011年3月31日)、八重山毎日(1952年1月15日~2011年3月31日)の紙面が、パソコンの画面上に表示される仕組みで、従来のシステムから簡素化された。


 また、登野城出身の郷土史家、故・喜舎場永珣氏の喜舎場家資料やレコードの検索も可能。市立図書館では、新聞データは半年か1年ごとに定期的に更新するほか、2紙創刊以前の地元紙、古文書、沖国大調査による八重山昔話の音声データを追加していく考え。


 システムで検索した市教育委員会の玉津博克教育長は「従来の見出しから記事で検索できるようになった。多くの市民に利用してもらいたい」と述べた。
 検索は、名前やキーワード、発行日で行う。


 だが、プリント未整備のため、現在は製本版のコピーで対応。図書館は「可能な限り早急に整備したい」と話している。

2013年

5月

08日

美崎町にジュースバー

 6年前に美崎町に開店したBAR NOBUが、このほどJUICE BAR NOBUとして新装オープン。3日から6日までプレオープンした。


 店内は空間デザイナーの水谷壮市氏によって設計され、落ち着いた大人の雰囲気が漂っている=写真


 オーナーの岡元信之さんは「今までは夜しかオープンしていなかったが、今後、日中は健・美・力をテーマに、島野菜や果物をふんだんに使ったジュースバーとしてやっていきたい」と語っていた。


 ジュースバーは正午~夜8時まで、それ以降は普通のバーに戻る。
 問い合わせは0980―83―3494まで。

2013年

5月

07日

尖閣問題 本島と温度差 地元の危機感届かず 県市議会議長会

 県内11市の市議会議長で組織する県市議会議長会で2月、石垣市議会が、尖閣諸島海域の警戒監視体制強化と漁業支援施設整備を求める決議を提案したものの「各市議会で議論が尽くされていない」として継続審議になっていたことが分かった。議長会事務局によると、議案の継続審議は過去にほとんど例がない。議長会の調査では、その後も多くの市議会で尖閣問題を議論する動きはないという。尖閣を抱える石垣市と沖縄本島で、危機感の「温度差」が浮き彫りになっている。

 

施設整備決議持ち越し

 


 市議会の決議案では、尖閣をめぐり、中国当局者が「日本の実効支配を打破する」と発言したり、中国公船の巡視活動が活発化していることが「地元漁業者や住民を不安に陥れている」と指摘。漁業者が安心して漁が行えるよう警戒監視体制の強化、船舶気象情報システム設置、尖閣での灯台、避難港設置を求めている。


 伊良皆高信議長は2月に那覇市で開かれた議長会臨時総会で決議案を提案。伊良皆議長によると、議案に対し各市の議長は、尖閣海域が領海侵犯されているという現状認識が薄く「国の問題だ」として触れたがらない雰囲気。
 わずかに、尖閣海域で漁をする伊良部漁協を抱える宮古島市の議長から、理解を示す発言があっただけだったという。


 議長会は3月末、11市の市議会が、尖閣問題をどのように論議しているか調査したが、石垣市を除くほとんどの市議会で議論の動きはないという。
 同議案の取り扱いについては8月に開かれる次回総会で改めて審議されるが、伊良皆議長は「石垣市の声が届かない現状にあり、本島との温度差を感じる。可決は厳しいだろう」との見通しを示した。


 一方、米軍の新型輸送機オスプレイ配備に対する抗議などを盛り込んだ日米地位協定の抜本的な改定を求める意見書(宮古島市提案)などは全会一致で可決された。


 議長会のこうした対応について、石垣市の関係者からは「沖縄が本土から切り捨てられていると言って基地問題では同調を求めてくるのに、尖閣問題では離島を切り捨てるのか」と皮肉る声も上がっている。
 尖閣問題をめぐり、石垣市議会は3月議会で、中国に対する6回目の抗議決議を可決している。

2013年

5月

07日

「移動図書館」が利用増加 12年度、3760冊

昨年11月に小浜島で行われた移動図書館での読み聞かせの様子(竹富町教育委員会提供)
昨年11月に小浜島で行われた移動図書館での読み聞かせの様子(竹富町教育委員会提供)

 竹富町教育委員会と県立図書館が町内で実施している「移動図書館」の2012年度の利用実績がこのほど発表され、利用者、貸し出し冊数が増加していることが分かった。町教委では今年度も昨年度同様に移動図書館を実施し、利用者を増やしていきたい考え。

 

移動図書館は、図書館未設置町村の住民に読書機会を提供するため、県立図書館が町村教育委員会と連携して開催している。
 町内での移動図書館は、09年度までは県立図書館八重山分館が西表東部、西部地区で年に1回ずつ実施していたが、10年度からは離島読書活動支援事業として町内4地区で実施。11年度は町内8地区で年2回ずつ行われた(鳩間、船浮は1回)。


 12年度は、町内8地区で移動図書館を実施。これまで小中学生や主婦が中心だった利用者層を拡げようと、一部の地区では開催時間を午前11時から午後7時までに設定した。事前に地域から本のリクエストを提出してもらい、移動図書館の貸し出し本のリストに加えた。このほか移動図書館の開催に合わせ、講師による読み聞かせ会なども行っている。


 12年度の利用者数は621人で、前年と比べると153人の増加。貸し出し冊数も3760冊で、前年より901冊増えた。
 地域からは「1日で終わらず、2日ぐらいやってほしい」「20代から30代の男性向けのビジネス書が欲しい」などの意見があった。


 町内では、今年度も4月末から移動図書館が始まっており、町教委は「なるべく地域の要望に応え、利用者を増やしたい」としている。

2013年

5月

07日

「いーりす」がステージ披露 「みんさーの日」あざみ屋が

ミニライブで歌を披露する姉妹ユニット「いーりす」=4日午後、みんさー工芸館
ミニライブで歌を披露する姉妹ユニット「いーりす」=4日午後、みんさー工芸館

 株式会社あざみ屋は「みんさーの日」の4日、みんさーと音楽がコラボレーションをテーマに音楽祭をみんさー工芸館中庭で行った。石垣市民吹奏楽団やウイングキッズリーダーズ、姉妹ユニット「いーりす」がステージを披露し、訪れた観客を楽しませた。


 あざみ屋では毎年、「みんさーの日」に関連イベントを実施。今年は多くの人が楽しめるイベントにしようと音楽祭を企画した。
 このうち、姉妹ユニット「いーりす」のミニライブでは、ピアノ奏者の譜久嶺和子さんとのセッションを披露。「いーりす」の2人はみんさー柄の衣装を身にまとい、美しいハーモニーを会場に響かせた。


 また「芭蕉布」の作詞作曲で有名な普久原恒男氏と吉川安一氏が作った「八重山みんさー織り」の歌も歌った。みんさー工芸館内では、みんさーの新商品のコンセプトである「藍」をテーマに、藍染めの新作バッグやシャツなどの展示即売会や成果展が行われた。「みんさーの日キャンペーン」は12日まで開催されている。

2013年

5月

04日

「平和憲法守れ」 ウォーキングでアピール

憲法改正に反対し、ウォーキングした参加者=真栄里公園
憲法改正に反対し、ウォーキングした参加者=真栄里公園

 憲法記念日の3日、日本国憲法を守ろうと、ピースウォーキング(主催・平和憲法を守る八重山連絡協議会)が行われ、平和団体ら50人が参加。真栄里公園から新栄公園までウォーキングしながら、「憲法改正は許さない」とアピールした。


 1947年5月3日、日本国憲法が施行され、今年で66年目。今夏の参院選で政権与党の自民党は憲法改正の発議要件を緩和する96条改正を公約に掲げている。ピースウォーキングは、急速に現実味を帯びている集団自衛権の行使、自衛隊を国防軍とする9条改正と、改憲の動きに対する反対行動で、渡部賢一会長は「自由に発言できないような雰囲気になっている。政治家に平和憲法を守らせよう」と訴えた。


 参加者50人は、真栄里公園から新栄公園の9条の碑前までの約2キロの距離を「今の憲法を生かそう」、「戦争しない」などゼッケンや風船でアピールしながらウォーキングを行った。

 

 到着した9条の碑前では、張本美嶺さん(八重高3年)が、大浜中1年時に児童・生徒平和メッセージ展作文コンクール最優秀賞を受賞した「平和の青空」を朗読。「悲惨な戦争を反省して作られた憲法を大切にしよう」と述べた。最後に平和を願い、象徴の鳩100羽を放った。

2013年

5月

04日

不法操業「拿捕で対応」 発効後に、水産庁表明 漁具被害の復旧支援も 漁業者は疑問視 日台漁業協定

意見交換後、報道陣の質問に答える本川長官=3日午後、八重山漁協
意見交換後、報道陣の質問に答える本川長官=3日午後、八重山漁協

 尖閣諸島周辺で台湾漁船の操業を認める日台漁業協定に八重山の漁業者が猛反発している問題で、水産庁の本川一善長官が3日石垣入りし、八重山漁協で漁業者約10人と意見交換した。本川長官は、協定で認められた水域を超えて不法操業する台湾漁船に対しては「原則として拿捕で対応する」と取り締まり強化を表明。はえ縄が台湾漁船に切断されるなどの漁具被害に対しては、復旧支援の費用を政府として予算措置する考えを示した。

 

 漁業者が協定撤廃を要求している石垣島北方海域と久米島西のマグロの好漁場について、本川長官は「日台漁業委員会で(台湾漁船の操業が認められる範囲を)限りなく縮小するよう求めたい。水産庁として一貫して対応する」と約束した。


 協定水域を超えた海域での取り締まり強化について、水産庁の担当者は「これまでは取り決め水域がなかったので、退去警告が中心だったが、(協定が適用される)10日以降は拿捕を前提とする。船の差し押さえ、裁判も考慮に入れて対応する」と明言した。


 しかし、与那国町漁協の中島勝治組合長は「台湾漁船はコーストガード(海保)に守られて操業していることがある。その場合はどうするのか」と疑問視。本川長官は「コーストガードは武装しているので手は出せない」と認め、漁業者から「自衛隊を出せ」と野次が飛ぶ場面もあった。


 台湾漁船による漁具被害について担当者は被害の発生日、操業位置、被害状況、被害額などを記録し、地元市町村の確認書を添えて申請すれば、国が復旧支援費を支給する制度を創設する方針を示した。


 しかし漁業者からは「マグロはえ縄船は2~3ヵ月で3千万円くらいの水揚げがあるのに、はえ縄を紛失すると半年は操業できない」という指摘が出た。


 台湾漁船が協定発効前から石垣島北方海域の協定水域内で操業開始している問題についても「台湾はちゃんと監督ができるのか。しっかりしたルールづくりができるのか」と怒りの声が上がった。担当者は「取り締まりで結果を出す」と答えるのが精いっぱいだった。


 意見交換後、本川長官は「日台漁業委員会には沖縄の漁業者にも入ってもらう。(地元の意見は)強く主張し、協議したい」と強調。協定の撤回を求める声に対しては「国交のない台湾と話し合の場ができたのは有意義なこと」と改めて理解を求めた。


 また、今後も地元との意見交換を重ねる考えを示した。

2013年

5月

03日

不法操業「拿捕で対応」 発効後に、水産庁表明 漁具被害の復旧支援も漁業者は疑問視

意見交換後、報道陣の質問に答える本川長官=3日午後、八重山漁協
意見交換後、報道陣の質問に答える本川長官=3日午後、八重山漁協

 尖閣諸島周辺で台湾漁船の操業を認める日台漁業協定に八重山の漁業者が猛反発している問題で、水産庁の本川一善長官が3日石垣入りし、八重山漁協で漁業者約10人と意見交換した。本川長官は、協定で認められた水域を超えて不法操業する台湾漁船に対しては「原則として拿捕で対応する」と取り締まり強化を表明。はえ縄が台湾漁船に切断されるなどの漁具被害に対しては、復旧支援の費用を政府として予算措置する考えを示した。

 

 漁業者が協定撤廃を要求している石垣島北方海域と久米島西のマグロの好漁場について、本川長官は「日台漁業委員会で(台湾漁船の操業が認められる範囲を)限りなく縮小するよう求めたい。水産庁として一貫して対応する」と約束した。


 協定水域を超えた海域での取り締まり強化について、水産庁の担当者は「これまでは取り決め水域がなかったので、退去警告が中心だったが、(協定が適用される)10日以降は拿捕を前提とする。船の差し押さえ、裁判も考慮に入れて対応する」と明言した。


 しかし、与那国町漁協の中島勝治組合長は「台湾漁船はコーストガード(海保)に守られて操業していることがある。その場合はどうするのか」と疑問視。本川長官は「コーストガードは武装しているので手は出せない」と認め、漁業者から「自衛隊を出せ」と野次が飛ぶ場面もあった。


 台湾漁船による漁具被害について担当者は被害の発生日、操業位置、被害状況、被害額などを記録し、地元市町村の確認書を添えて申請すれば、国が復旧支援費を支給する制度を創設する方針を示した。


 しかし漁業者からは「マグロはえ縄船は2~3ヵ月で3千万円くらいの水揚げがあるのに、はえ縄を紛失すると半年は操業できない」という指摘が出た。


 台湾漁船が協定発効前から石垣島北方海域の協定水域内で操業開始している問題についても「台湾はちゃんと監督ができるのか。しっかりしたルールづくりができるのか」と怒りの声が上がった。担当者は「取り締まりで結果を出す」と答えるのが精いっぱいだった。


 意見交換後、本川長官は「日台漁業委員会には沖縄の漁業者にも入ってもらう。(地元の意見は)強く主張し、協議したい」と強調。協定の撤回を求める声に対しては「国交のない台湾と話し合の場ができたのは有意義なこと」と改めて理解を求めた。


 また、今後も地元との意見交換を重ねる考えを示した。

2013年

5月

03日

「平和憲法守れ」 ウォーキングでアピール

憲法改正に反対し、ウォーキングした参加者=真栄里公園
憲法改正に反対し、ウォーキングした参加者=真栄里公園

 憲法記念日の3日、日本国憲法を守ろうと、ピースウォーキング(主催・平和憲法を守る八重山連絡協議会)が行われ、平和団体ら50人が参加。真栄里公園から新栄公園までウォーキングしながら、「憲法改正は許さない」とアピールした。


 1947年5月3日、日本国憲法が施行され、今年で66年目。今夏の参院選で政権与党の自民党は憲法改正の発議要件を緩和する96条改正を公約に掲げている。

 

 ピースウォーキングは、急速に現実味を帯びている集団自衛権の行使、自衛隊を国防軍とする9条改正と、改憲の動きに対する反対行動で、渡部賢一会長は「自由に発言できないような雰囲気になっている。政治家に平和憲法を守らせよう」と訴えた。


 参加者50人は、真栄里公園から新栄公園の9条の碑前までの約2キロの距離を「今の憲法を生かそう」、「戦争しない」などゼッケンや風船でアピールしながらウォーキングを行った。

 

 到着した9条の碑前では、張本美嶺さん(八重高3年)が、大浜中1年時に児童・生徒平和メッセージ展作文コンクール最優秀賞を受賞した「平和の青空」を朗読。「悲惨な戦争を反省して作られた憲法を大切にしよう」と述べた。最後に平和を願い、象徴の鳩100羽を放った。

2013年

5月

02日

密猟から島を守れ 辻 維周

日本には屋久島と南西諸島にしか生息しない、チュウダイズアカアオバト=これも採取の対象となっている
日本には屋久島と南西諸島にしか生息しない、チュウダイズアカアオバト=これも採取の対象となっている

 いよいよGWも始まり、島にも多くの観光客が訪れる季節になったが、我々自然公園ふれあい推進員にとっては頭の痛い季節になって来た。それは陸生生物の密猟である。ここで言う密猟とは天然記念物に指定されている蝶や爬虫類などを、勝手に採取して持ち帰ることである。


 八重山では天然記念物に指定されているものだけでも、カンムリワシ(鳥)、リュウキュウキンバト、カラスバト、セマルハコガメ(亀)、キシノウエトカゲ(トカゲ)、アサヒナキマダラセセリ(蝶)、ヨナグニサン(蛾)、コノハチョウ、イシガキニイニイ(蝉)、オカヤドカリなど多岐にわたり、その中でもアサヒナキマダラセセリとイシガキニイニイは出現する期間が非常に短いため希少価値が高く、高額で売れるせいか密猟者たちがこっそりとやってくるのである。


 沖縄県では環境省と市の教育委員会などと協力してGWからパトロールを強化しているが、プロ集団である密猟者たちも、あの手この手で採ってゆく。アサヒナキマダラセセリはアワユキセンダンソウの蜜を吸いに於茂登岳周辺に降りてくるので、車の助手席側から捕虫網を出し、花が咲いている所を一網打尽にして行くケースが多く、こういったケースを阻止するために我々もチェックポイントを通った車両を全てチェックしたり、林道内をくまなく走りまわったりしている。しかしあの広いエリアを限られた人数でパトロールする事には限界があり、相手もその隙を狙ってやってくる。


 また指定物件だけを守ればいいと言うわけではなく、マニアは指定外のサキシマヒラタクワガタの雄やヤエヤママルバネクワガタ、カミキリムシ、キノボリトカゲの類いを生きたままごっそりと採っていく。自分の飼育のために数匹なら許されるだろうが、販売を念頭に置いて、根こそぎ持って行かれると知らぬ間に絶滅していたなどと言うことにもなりかねない。また間違って他地域で逃がされてしまった場合、国内外来種と言うことにもなりその地域の生態系を乱しかねない。さらに指定物件であるセマルハコガメもカニカゴを使って大量に密猟され、販売されるときには外見から産地までを判別する事は困難であるため、タイワンセマルハコガメとして取引されると言う。実際にネットを見てみると、ありとあらゆる八重山の生物が、驚くほどの高値で売買されており、その商魂のたくましさには呆れ返るばかりである。


 西表島が世界自然遺産に登録されるのではないかという話もちらほら聞かれる今日この頃であるが、石垣も早急に動植物採取に対する規制を掛けなければ、この島の自然は密猟者や業者によってボロボロにされてしまい、後に残るのは外来種ばかりと言う最悪の事態になってしまわないとも限らない。


 生き物に興味がない方も、これだけは知っておいていただきたい。「天然記念物は文化財」なのである。
     (桃山学院大学兼任講師)

2013年

5月

02日

協定見直し否定的 「ルールづくりで要望反映」 日台漁業

加藤官房副長官に日台漁業協定の見直しを要請する伊良皆議長ら要請団(1日)
加藤官房副長官に日台漁業協定の見直しを要請する伊良皆議長ら要請団(1日)

 石垣市議会(伊良皆高信議長)、八重山広域市町村圏事務組合議会(仲間均議長)の要請団9人は1日、東京で加治屋義人農水副大臣、加藤勝信官房副長官などと会い、日台漁業協定の見直しを要請した。要請団によると、加治屋副大臣らは「操業のルールづくりの中で皆さんの要望を反映させたい」などと述べたが、協定の見直しには否定的な考えを崩さなかった。要請後、仲間議長は取材に対し「見直しは無理という感触を受けた」と語った。

 

 市議会、広域議会とも4月の臨時会で協定締結への抗議と見直しを求める意見書を可決していた。久米島町議会の喜久里猛議長ら町議2人も要請に合流した。


 加治屋副大臣らは協定の見直しについて「相手がある交渉ごとなので厳しい」との認識を強調したという。


 要請後、伊良皆議長は「操業のルールづくりの前に、元に戻せというのがわれわれの要請。納得できない」と不満をあらわにしたが「ルールづくりに地元の声を反映できるようになったのは一歩前進だろう」との見方も示した。


 仲間議長は「中国や台湾という無謀な隣国に、沖縄はまたやられてしまうのかと感じた」と失望感を隠さなかった。


 本川一善水産庁長官は2日に久米島町、3日に宮古島市と石垣市を訪れ、協定について漁業者と再度意見交換を行う予定。

2013年

5月

02日

「ノンアル」活用を 飲酒運転防止でアピール

ノンアルコールビールを配布し、飲酒運転根絶を呼び掛けた=730交差点
ノンアルコールビールを配布し、飲酒運転根絶を呼び掛けた=730交差点

 飲酒運転根絶の日の1日、八重山署や八重山地区交通安全協会、オリオンビール㈱八重山営業所らが730交差点で広報活動を展開した。


 県飲酒運転根絶条例において1日を飲酒運転根絶の日と定めている。
 この日、オリオンビールノンアルコール「オリオンクリアフリー」240本(350㍉㍑)に「ハンドルキーパーシール」を貼り付け、注意喚起のチラシをドライバーに配布し、飲酒運転根絶をPRした。


 八重山地区交通安全協会の野原裕佳会長は「条例が施行し、3年余になるが飲酒運転は依然、後を絶たない。啓発を図り、1件でも減らしてほしい」、オリオンビール八重山営業所の東金嶺等所長は「ドライバーにはノンアルコールビールを活用していただきたい」と話した。


 ハンドルキーパとは、車で飲食店に来場し飲酒する場合に、仲間同士や飲食店の協力を得て飲まない人(ハンドルキーパー)を決め、その人は酒を飲まずに仲間を自宅まで送り、飲酒運転事故を防止する運動のこと。


 同署によると、飲酒運転検挙件数は4月23日現在、17件と前年同期5件も上回っている。

2013年

5月

02日

桜の開花、梅を追い越す

可憐な花を咲かせる梅(資料写真)
可憐な花を咲かせる梅(資料写真)

 青森地方気象台は4月29日にソメイヨシノの開花を発表したが、梅はまだ開花していないとのこと。


 梅の開花前線は毎年1月に九州・四国でスタートし、5月にかけて北海道へ進む。一方桜は梅から遅れてスタート、その差を縮めながら北上し、北海道でほぼ同時の開花となる。


 しかし今年は気象庁が観測を始めて以来の珍事が発生。青森で梅の開花前線が桜の開花前線に追い越されてしまった。


 気象庁の見解では「今年は1~2月の気温が平年より低く、逆に3月以降は暖かい日が続き、一気に春が訪れたのが一因だ」としている。沖縄だけではなく、全国的におかしな気候だったようだ。

2013年

5月

01日

台湾漁船 活動活発化 マグロ好漁場で目撃 協定発効で「操業自由」に

 日台漁業協定で日台双方が操業可能になる石垣島北方のマグロの好漁場で、協定発効前からすでに台湾漁船の活動が活発化していることが30日、地元漁業者などの話で分かった。漁業者は「見える範囲で10隻以上いた」と話しており、周辺海域での操業を断念。別の海域に移動した。今月10日の協定発効後は、周辺海域で台湾漁船の操業が確認された場合でも「取締船は何もできなくなる」(沖縄総合事務局農林水産部林務水産課)ため、台湾漁船と地元漁船のトラブルが発生する恐れがある。

 

 マグロの好漁場は、石垣島北方で台湾側が一方的に設定した「暫定執法線」を超え、協定で双方の操業が認められた逆三角形の海域。
 従来は水産庁の取締船が台湾漁船を取り締まっていたが、協定では双方が関連法令を相手に適用しない「法令適用除外水域」とされた。


 八重山漁協のマグロはえ縄船「萌丸」(11㌧)で操業する高橋拓也さん(41)によると、4月28日午前1時ごろ、周辺海域で10隻以上の台湾漁船を目撃。「尖閣までつながって操業していたとすると、30隻くらいいた可能性がある」と話す。
 「はえ縄を入れると、1日で台湾漁船にずたずたに切られてしまう。操業は無理だ」と判断し、周辺海域を離れたという。


 高橋さんは「操業できる漁場が半分になってしまい、もう最悪だ。現場を全然知らない人が勝手に決めた協定で、地元が泣き寝入りするのか」と憤慨。「協定を撤回して、3月以前の状態に戻してほしい」と求めた。
 漁業者からは、マグロの漁獲高の4割以上が逆三角形の海域に依存していると指摘する声もある。


 漁業者からの通報を受け、取締船は同日夕、周辺海域に急行。沖縄総合事務局林務水産課は「台湾漁船はレーダーに5~6隻に写っており、実際に取締船が見たのは3隻」としている。
 台湾漁船の操業は確認されなかったため「無害通航」と判断して退去警告などは行っていない。


 同課は「5~7月はマグロのシーズンなので漁船が増えるのは当然予想されるが、現在のところ、台湾漁船が大挙して押し寄せている状況ではない」としている。

2013年

5月

01日

石垣市内で拡大する農作物への…

 石垣市内で拡大する農作物へのコウライキジの被害を受け、猟友会ではキジのクチバシを1000円で買い上げる事業を実施したところ、2週間で約300羽のキジを捕獲し、目覚ましい成果を挙げている◆また、JAおきなわ八重山地区営農センターは独自に卵の買い取りを決定。許可を受けた者が採取した卵をJAが一個当たり100円で買い上げる予定で、キジ被害の対策に関係機関がようやく本腰を入れ始めたようだ◆市内での鳥獣被害の報告は氷山の一角で、報告しても決定的な解決に繋がることが少なく、面倒な申請作業や被害額の報告や現場での立会作業を考えると、被害があっても泣き寝入りするケースがほとんどだった◆今回の関係機関の対応策はいわゆる懸賞金と取る事ができる。有害鳥獣の捕獲や採取には交通にかかる燃料費や銃器の弾丸などである程度経費が掛かるが、それを補う懸賞金があると、俄然やる気が出るもの。農家にも駆除する側にもメリットがあると、駆除事業の効果は上がるだろう◆そこで提案だが、鍋や刺身で食べると美味だというキジの料理コンテストなどを開いて、市の特産品にする試みはどうだろうか。キジ肉の需要が高まると、捕獲する側も気合が入るもの。迷惑者の存在を逆手にとるのだ。

2013年

5月

01日

尖閣諸島への揺るぎない努力 大浜 京子

 4月24日(水)の新聞の一面記事に、どこかで見たような人物の写真が載っていた。二秒くらい考えて判った。〝チャンネル桜〟の水島代表である。私は日頃、インターネットで〝チャンネル桜〟を観て学んでいる。


 〝チャンネル桜〟とは、「日本の伝統文化の復興と保持を目指し、日本人本来の『心』を取り戻すべく設立された日本最初の歴史文化衛星放送」である。新聞報道を更にめくったディープ(深い)番組であると私は評価している。色々な考えを多方面から検証して報道されているのでとても勉強になる。三月の中旬あたりに、水島代表が「尖閣諸島に近隣の様子を取材に行きます」と言っていたので、いつか報道されるだろうと待っていた。


 4月21日(日)の夕方、私はある魚屋に入り刺身を購入した。その時、店の人との会話の中で「今晩十時に皆で尖閣諸島に行くので今その用意をしているのです。漁師がまとまって尖閣諸島まで行って実際に漁をしないと中国になめられてしまうから頑張らないとね」と力強く言っていた。ありがたいと思った。


 漁師の皆様のお蔭で日本の海は実効支配されているのだと改めて実感した。いつもおいしく食している魚貝類がより一層おいしく感じられた。魚屋さんとの会話の中で「海上保安庁の船に守られて漁をするのですね。ありがたいですね。尖閣諸島を守らないと私たちは大変なことになりますよね。よろしくお願いします」と私は挨拶して店を出た。


 チャンネル桜の水島代表は、漁師の皆様の団体の中に報道人として参加していたのだった。すでにインターネット上に公開されている。新聞報道によると、日本側の我々の行動を「見越していた」とあった。その為か互角の数の中国船が近海を航行していたという。外交は決して眠ってはならないと思った次第である。常に警備員を配置しスキを与えてはならない。


 世論の中には賛否両論あって、「あまり刺激をしてはいけない」と言ってそっとしておく方法を主張している意見もあるが、今の現状はそんな甘いものではない。常識の通じない隣人を相手に暮らしている以上、我々はもっとしっかり国境を守る義務がある。国境に住んでいるのだから当然ではないだろうか。


 天文学者の言う様に、「宇宙から見たら国境なんてないですよ。何をガタガタもめているのですか。地球は一つですよ」とたしなめられて終る時は理想であって現実の今ではない。


 日本の歴史を見ても解るように小さな国盗り合戦が進化して人間同士が知恵を出し合い日本の内戦が終わり平和な一つの国にまとまったように、世界中の人間が知恵を出し合って進化し、地球を一つにまとめ地球人となる日を目指して学び合い、行動している「パグウォッシュ会議」というのもある。人間が進化するしか道はない。(石垣市登野城)

2013年

5月

01日

台湾勢が優勝独占 ショートレース八重山初開催

石垣市で初めて行われたヨットのショートレース迫力の操船術が披露され観戦者がレースを近くで観ることができた=30日
石垣市で初めて行われたヨットのショートレース迫力の操船術が披露され観戦者がレースを近くで観ることができた=30日

 中琉友好親善国際ヨットレースの一環でインショア(沿岸)レースが30日、名蔵湾内で行われた。レースに参加できないヨット愛好者には石垣島ドリーム観光(丸尾剛代表)が「プレミアドリーム号」での無料観戦も実施された。

 

 ショートレースは今回初めて行われ、美しく迫力あるヨットレースを近くで見てもらおうと、午前と午後で延べ21艇が出場。
 午前中のNEC&OCCショートレースでは国内7艇、台湾、香港から4艇の計11艇が、名蔵湾内に設置したブイの間を2周するショートコースで争われた。
 無料観戦には午前、午後の2回で50人近くの参加があり、迫力あるヨットレースを目の前で観戦。その魅力に酔いしれた。結果は次の通り。


 【NEC&OCCレース】
 ①北極星Ⅲ(台湾)27分28秒②SASIBAⅤ(日本)27分36秒③SAPHIA(日本)27分46秒
 【石垣エスエスグループレース】
 ①綠豆(台湾)33分04秒②ココリンオキナワ(日本)33分16秒③SAPHIA(日本)33分28秒