2016年

5月

15日

13日に開かれた幼稚園…

 13日に開かれた幼稚園教諭研修会では、預かり保育の人員不足を訴える声が相次ぎ、予定していたプログラムが中断される異例の事態になった。公立保育所の保育士も不足していることが報じられており、市が掲げる、来年度中の「待機児童ゼロ」に黄信号が灯っている◆中山義隆市長は、初当選した2010年の市長選から子育て支援を政策の目玉に掲げ、全幼稚園での預かり保育実施などを推進。さらに国の子育て支援新制度が追い風となった。ところが保育現場では人員体制や待遇面で十分な手当てがなく、政策のスピードに追いつけないまま、不満がうっ積している◆しかし、行政内部のゴタゴタが市民に露呈する形になったのは市の大きな失態だ。保育人員不足の報道に接した母親からは「安心して石垣市に子どもを預けられるのか」と懸念の声も上がる◆そもそも、市が乏しい予算で公立保育所や幼稚園を運営する必要性が疑問だ。「安心安全」は行政の専売特許ではなく、現に民間保育園と公立保育所で保育の内容に大差があるわけではない◆特別な事情がある地域は別だが、市があまりに多くの保育所や幼稚園を抱えている現状が、かえって待機児童ゼロの障害になってはいないか。何でも行政任せはダメで、市民の厳しい視線も必要だ。