2016年

7月

13日

参院選は…

 参院選は翁長雄志知事を支える「オール沖縄」の新人、伊波洋一氏が自民現職で沖縄担当相の島尻安伊子氏に圧勝した。当選後のインタビューでは「国政で離島の課題にも取り組みたい」と離島振興に意欲を示した。有言実行に期待したい◆と言うのも、基地反対を訴えて当選した国会議員は、概して基地のない離島には関心が薄いからだ。「オール沖縄」の国会議員が選挙以外で八重山を訪れた姿を見たことがない◆有権者との触れ合いがないため、中央政界で離島振興に向け、どのように活動しているのかも見えてこない。伊波氏には同じ轍(てつ)を踏まないようクギを刺したい◆伊波氏の当選直後、翁長知事が「県民の良識の勝利だ」とコメントしたことも納得し難い。確かに伊波氏と大差はついたが、島尻氏が約25万票を獲得した事実も重い。県議選からの「オール沖縄」の連勝で、知事が慢心したような印象を受ける◆中央政界では「安倍一強」が批判されるが、沖縄ではまさに「翁長一強」の状況が出現している。県議会で与党が圧倒的な多数を占め、衆参選挙区の自民党議員がゼロになったのは、県政のチェック機能が大幅に低下したことを意味する。県民が一定の警戒心を保ち続けなければ、予想外の「暴走」が始まりかねない。