2016年

10月

22日

日本が南シナ海問題に…

 日本が南シナ海問題に関与するのは、尖閣諸島への中国の圧力を下げるためだ―。国営放送でこう日本を非難していた中国だが、どうやらその南シナ海問題で有利な立場を獲得しそうだ。フィリピンのドゥテルテ大統領が、領有権問題を棚上げし、中国と和解する意向を示しているからだ。中国は南シナ海問題が片付けば、いよいよ尖閣攻略に本腰を入れてくる可能性がある◆犯罪容疑者の大量殺害で国際的な非難を浴びているドゥテルテ大統領だが、中国は一切問題視せず、巨額の経済援助で同大統領を懐柔。同大統領の「米国と決別する」という発言まで飛び出した◆石垣市議会はフィリピンにならい、尖閣問題を仲裁裁判所に提訴するよう国に要請したばかりだ。しかし肝心のフィリピンが早々と腰砕けになり、愕然としている市議も少なくないだろう◆中国は海洋だけでなく、宇宙やサイバー空間でも勢力を急拡大。現在のペースで成長を続ければ、少子高齢化と人口減少が続く日本は国力の差を広げられる一方だ。強大化する中国の圧力に、尖閣を抱える国境の島々が、どこまで持ちこたえられるか◆県民はもっと視野を広げ、到来する危機に備える必要がある。辺野古や高江をめぐり、延々と内向きの議論を続けている場合ではないだろう。