県教委に望むこと 鳩間 昇

 八重山地区教科書採択について、先にも県教委へ臨むとして所見を述べましたが、ここ2~3日の報道を読む限りで、どうしても納得しがたい2点について所見を申し上げ、一日も早い収拾を望むものであります。


 なお、法律名及び名称等は、略記にてご容赦願います。
 (1)一本化というマジック
 本地区の教科書採択は、すでに一本化されていると認識している。協議会がすべての教科書を選定し、すでに答申も終えている。これを一本化と言わなければ、何というべきだろうか。


 竹教委は、地教行法を持ち出して協議会の答申を否定し、答申外のものを採択した。ここで問題が派生している。地教行法だけで採択が出来るというなら、何も協議会設置の必要はないであろう。地教行法は、教科書無償措置法の上位法ではないから、それのみをもって採択権だということは、独断としか言いようがない。


 すなわち採択においては、教科書無償措置法及び地教育行法の両法に従わなければならない訳で、竹教委の処置は全く片手落ちであり、教科書無償措置法違反と言えよう。協議会を置いた上、そこでの選定答申を尊重して決定することが委員会の運営ではないかと考える。


 会合で協議する以上、決定に際しては多数決もあるのが、民主主義である。協議会では多数決であったと思うが、その決定に反対して措置することは、行政の責任者の取るべき行為ではないだろう。


 (2)教委協会とは
 教委協会で話し合い一本化を図れ、との声もある。これらの言動の狙いは、あくまでも竹教委の言う通りに決定するべきであるとの考えであろう。


 しかし、この教委協会は、採択に対して如何なる権限を持つものであろうか。もともと友誼(ゆうぎ)団体の組織であると聞く。なぜこの組織が持ち出されたのか、大方、三市町の全教委が揃えば、竹教委の言う方向に決まるからだと思ってのことであろう。


 竹富町の教育長が強力に言う地教行法でも決定は委員会であるから、各教委では答申通りということになる。ここに至って教委協会が出ること自体がおかしい。


 (3)県教委は善処を
 報道によれば、県教委は「一本化できなければ、教委協会も一つの方法」との趣旨のコメントになっている。しかし①県教委は、協議会が決定し答申まで終えていることを認めていないように読み取れるが、そのような認識をお持ちのことに大変疑問を感じる②教委協会の話し合いに期待感を持ってのコメントのようにも読めるが、ここにも大きな疑問を持たざるを得ない③採択協議において運営されている協議会は、県教委の指導を受けて設置されているものと思う。それを協議会決定に反対した教委が出たからといって方法を変えて採択することになれば、行政の、また民主主義の破綻と言うことになろう。あるいは県教委がそのような指導をしたとなると、不当介入ともなるであろう。


 (4)県教委の指導は、片手落ちの違法的行為に出ている竹教委になされるべきであると思慮する。他に方法はなかろう。竹教委への指導こそが本問題の解決策であると考え、一日も早い善処が施されることを切望して終えます。(元小・中学校校長)