新たに親子4人提訴 井口弁護士 教育長ら喚問へ

記者会見する井口弁護士=8日午後、石垣市役所
記者会見する井口弁護士=8日午後、石垣市役所

 八重山地区の公民教科書採択をめぐる訴訟で原告側の訴訟代理人を務める井口博弁護士は8日、石垣市と与那国町の親子4人が、新たに東京書籍版の無償供与を求め、両市町を提訴したことを明らかにした。

 

 

 提訴は3日付。現在行われている裁判の第2回口頭弁論から、両方の訴訟は併合審理となる見通し。原告は8人、被告は市、県教委、与那国町の3者となる。


 井口弁護士は同日の記者会見で、遅くとも夏までの判決を求めるとともに「少しでも早く、正しい手続きの教科書に変えてもらう」と主張。市、与那国町の公民教科書を、秋以降は育鵬社版から東京書籍版に切り替えさせる方針を示した。


 井口弁護士によると、現在の訴訟では当初、石垣市の保護者2人のみが原告だったが、那覇地裁からの助言を受け、それぞれの子どもを原告に加えた。


 被告も当初は市教育委員会だったが、同じく那覇地裁からの助言で、市に変更した。また、原告側の判断で、県教委を被告に加えた。


 これに対し第1回口頭弁論で県教委は、教科書採択の権限がないことを理由に、被告となる立場にないと主張、訴えの却下を求めた。


 井口弁護士は記者会見で「教科書採択は県が指導している。かかわりがないと主張するのは一貫しない」と指摘。「訴訟から逃げようとしているとしか見えない」と批判した。


 今後は証人として、県、市、与那国町の教育長らの喚問を要請する考えを示した。
 第2回口頭弁論は3月21日の予定。