県立図書館八重山分館 閉館案を13日に提出 来月末で 県教委方針 竹富町は存続要求維持  

県教委が3月末で廃止する方針を固めた県立図書館八重山分館(10日)
県教委が3月末で廃止する方針を固めた県立図書館八重山分館(10日)

 県教育委員会は、県立図書館八重山分館を3月末で廃止する規則改正案を13日の定例会に提案する方針を固めた。承認されれば分館の廃止が決定する。県教委に対し石垣市、与那国町は、分館の蔵書を市立図書館に寄贈することなどを廃止の条件として要請。竹富町はあくまで存続を求める構えを崩していない。

 

 

 県教委は、従来は分館で対応してきた離島での移動図書館を直接本館で対応するなど、離島住民の読書支援事業を進め、廃止に理解を求めてきた。来島した県教委の担当者は昨年12月15日に中山義隆石垣市長、今年1月21日には3市町長全員と会い、3月末で廃止する方針を伝えていた。


 石垣市の要請事項は①郷土資料を含む分館の全蔵書や備品を3市町の共有財産として市立図書館に寄贈する②分館の建物は修繕し、無償で3市町に貸し付ける③市立図書館の書庫を整備し、分館の収蔵資料を引き渡す―など8項目。


 与那国町の要請事項は①分館の与那国関係郷土資料を町に寄贈する②町立公民館に図書室を整備する③移動図書館を年間3回以上継続する④県立図書館の一括(セット)貸し出しを継続する―の4項目。


 いずれも9日付で要請書を送付しており、それぞれの要請項目を踏まえた協定書を締結するよう県教委に求めている。


 県生涯学習振興課の担当者は「要請内容を確認した上で検討したい」としている。
 中山義隆市長は「要請が受け入れられるなら(廃止は)仕方がないだろう。住民サービスが低下しないことが最大の条件」と述べ、条件付きで廃止はやむを得ないという考えを示した。


 竹富町は1月30日、県教委に要請書を送付し、存続を求めた。川満栄長町長は「はっきりと結論が出るまでは、分館は必要だと訴え続ける。一括交付金を財源にあと1年存続し(廃止が本当に必要か)チェックしてもいいのでは」と、県教委の廃止方針を疑問視した。


 県は分館の施設老朽化などを理由に、2007年の行政改革プランで廃止方針を打ち出したが、地元住民などの強い反対で廃止を先送りしてきた。