県立図書館 分館、3月末で廃止 県教委が規則改正承認 「読書サービスは維持拡充」

県が3月末での廃止を決定した県立図書館八重山分館
県が3月末での廃止を決定した県立図書館八重山分館

 県教育委員会(安次嶺馨委員長)は13日の定例会で、県立図書館八重山分館を廃止する規則改正案を全会一致で承認した。分館は3月31日で廃止されることが正式に決まった。97年の歴史に幕が下りる。県教委は「住民の読書サービスは維持拡充したい」としており、今後、離島での移動図書館や、本館からの一括貸し出しで住民の読書活動を支援する考え。

 

 

 石垣市、与那国町は、分館の郷土資料を含む全蔵書を市立図書館や町に寄贈するよう求めている。県教委は「希望があれば対応する」と、要請に応じる考え。


 その他に市は7項目、町は3項目を廃止の条件として求めており、県教委は今後、要請が実現できるかどうか、早急に3市町との意見交換に入りたい考えを示している。


 八重山市町会会長の中山義隆市長は「廃止に積極的に賛成しているわけではなく、住民サービスの機能低下がないことを臨みたい」と述べ、要望に対する県教委の対応を注視する考えを示した。


 分館は1914年、八重山通俗図書館として創立された。37年には八重山図書館に改称。戦後の49年に現在の場所で琉球政府八重山図書館として再開され、復帰後は県立図書館の分館に位置づけられた。


 県は、市立図書館に比べ利用者が少ないことや、建物の老朽化が進んでいることを理由に、2007年度に策定した行財政改革プランで、分館の廃止を打ち出していた。

「行政のあり方問われる」 分館廃止、怒りの声も

 県教委が13日、県立図書館八重山分館の廃止を決定したことを受け、分館の存続を求めてきた地元住民からは失望の声が上がった。


 県立図書館八重山分館の存続を求める会(大田静男代表世話人)の砂川哲雄さんは「ショックだ」としばし絶句。「竹富町が存続を求めている中で(廃止は)暴挙だ。住民の声や要望は意味がないのか。図書館問題だけでなく、今後の行政のあり方が問われる」と憤った。


 石垣市と与那国町が条件付きで廃止を認める方針を打ち出した中、竹富町は最後まで存続を主張した。川満栄長町長は「存続が認められなかったことは残念。竹富町にとっては、多くの島々を抱えているゆえに、有益な分館だった」と表情を曇らせ「今後は移動図書館の充実など、住民サービスを低下させないためどうすればいいか、考えなくてはいけない」と話した。