宇宙桜 シンボルツリーへ 名蔵小中に植樹 卒業記念 石垣島天文台が仲介

高さ1㍍60㌢ほどの宇宙桜の苗木を関係者が植樹。生徒も生きいきと作業した=名蔵小中学校
高さ1㍍60㌢ほどの宇宙桜の苗木を関係者が植樹。生徒も生きいきと作業した=名蔵小中学校

 

 宇宙へ夢、ぐんぐん育て― 名蔵小中学校(本成尚校長、53人)に9日、宇宙で一時保管された種子から育った桜が、卒業記念として植樹された。県内初の「宇宙桜」を、学校のシンボルツリーとして大切に育てたいと、子どもたちが張り切っている。

 

 

 宇宙桜は、石垣島天文台の宮地竹史副所長が石垣市での観測10年を記念して、出身地の高知県から苗木2本を譲り受け、名蔵小中での植樹を提案。卒業記念の植え付けが企画された。


 贈られた苗木は、高知県仁淀川(にょうどがわ)町で、種子を採取。宇宙環境が種に与える影響を調べるため2009年、国際宇宙ステーションに送られ、8カ月保管。種子を宇宙飛行士の若田光一さんが持ち帰り、町民有志が成長させた。


 この日の植樹式で、本成校長は「中学生の卒業のいい記念。小学6年生は、中学で引き続き桜を見守っていける。無事に育てくれれば、仁淀川町との姉妹交流も考えたい」と期待を込める。


 苗木はシンボルツリーにしようと、校門そばに植え込み。別の1本は八重山農林高校に贈られた。


 宮地副所長は「元は200粒の種が宇宙へ行き、無事成長したのはわずか4本。4本から増やした苗木が石垣にやって来た。子どもたちの夢や希望をこの宇宙桜の成長に託したい」と目を細めた。


 3年生の譜久村しほりさんは「卒業のいい思い出。高校生になっても時々、桜の成長を見に来たい」と話す。


 宇宙桜は、通称「ひょうたん桜」と呼ばれる品種で、カンヒザクラに近く、亜熱帯でも成長可能。早ければ来春にも淡いピンクの花を咲かせるという。