石西礁湖再生支援委 サンゴ礁「危機状態」 保全海域要件を変更

サンゴ礁の保全を目的に重要海域の見直しなど協議した石西礁湖自然再生事業支援専門委員会=モニタリングセンター
サンゴ礁の保全を目的に重要海域の見直しなど協議した石西礁湖自然再生事業支援専門委員会=モニタリングセンター

 石垣島と西表島の間に広がる海域の石西礁湖のサンゴ礁保全を専門家が協議する「石西礁湖自然再生事業支援専門委員会」の第21回会議が18日、環境省国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターで開かれた。サンゴ礁保全活動に優先して取り組む「重要海域」の選定要件について、同省が「大規模白化や社会情勢の変化で、生態が著しく劣化し、危機状態にある」として、変更案を提示した。

 

 従来の選定要件は「サンゴ群集の生息状況、生育環境、取り巻く社会状況から重要海域を選定する」としていたが、変更案では、礁湖全体の生態系の自然回復力を手助けするために最も効果的と考えられる箇所として、「サンゴ礁群の生育状況のみを選定要件とし、石西礁湖のサンゴ礁に貢献する場所を重点海域とする」にした。


 環境省事業で、サンゴ礁修復は、有性生殖法を用いた移植は2004年度から41万5380個の着床具を設置し、2万5383個の種苗を採苗。設置場所の開拓で採苗率は向上傾向にある。


 今後、移植事業の定量的な目標設定や移植後のモニタリングの項目や頻度の見直しを検討していく。


 オニヒトデ駆除では、限定海域を黒島東に設定し、繰り返し駆除を実施した結果、サンゴ被度は10年3月調査で、29%と、前年09年3月38・5%より減少したことを報告。


 環境省は「地域関係者と学識経験者を含めた調整で、効果的なオニヒトデ駆除が行えていると考えられる」としている。