新空港用地に配備 市長、改めて協力表明 東京にも展開配備 30日に破壊措置命令

 北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射実験とみられる「衛星」打ち上げ予告を受け、政府が地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を2013年3月の開港を目指して整備が進む新石垣空港の国有地への配備で調整していることが24日までに分かった。中山義隆市長は「まだ防衛省から連絡はないが、配備場所がどこになるにせよ、協力できる体制を作りたい」と改めて表明した。

 

 

 PAC3は石垣島のほか、宮古島、沖縄本島に投入。万が一に備え、東京中枢を防衛するため、防衛省本省がある陸上自衛隊市ケ谷駐屯地など東京にもPAC3を展開する。海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載したイージス艦を沖縄周辺の東シナ海に2隻、日本海に1隻の計3隻を配備する。


 防衛省はPAC3の配置に向け沖縄県など関係自治体と調整を進め、自衛隊がミサイル防衛(MD)の態勢を整えるための破壊措置命令を30日に出す方向だ。


 MDは米軍の早期警戒衛星が探知する発射情報に基づき地上とイージス艦のレーダーで追尾する。イージス艦からSM3を発射して大気圏外で迎撃し、撃ち漏らした場合はPAC3が着弾する前に迎撃する二段構えだが、確実に撃ち落とせる保証はない。


 政府は、今回の迎撃態勢で沖縄県内の計4カ所にPAC3の発射機とレーダーなどの関連装備を配備する計画だ。


 宮古島は航空自衛隊の宮古島分屯基地(宮古島市)に展開。沖縄本島は空自第5高射群(本部・那覇市)の知念分屯基地(南城市)と恩納分屯基地(恩納村)を想定している。


 防衛省は14年度中にPAC3を第5高射群へ配備する予定で、沖縄にはまだない。このため岐阜県各務原市の航空自衛隊岐阜基地などのPAC3を広島県呉市まで陸送し、そこから民間フェリーなどで沖縄へ運ぶ。


 SM3を搭載した海事イージス艦4隻のうち、佐世保基地(長崎県佐世保市)の「こんごう」「ちょうかい」の2隻を東シナ海に南北に分けて配置する方向。日本海には舞鶴基地(京都府舞鶴市)の「みょうかい」の配備を予定し、軌道が外れた場合、大気圏外での首都防衛を担う。


 北朝鮮が国際海事機関(IMO)に通報した打ち上げ予定は、4月12~16日の間で午前7時から正午までの時間帯。ロケット1段目は韓国西方沖の黄海、2段目はフィリピン・ルソン島東方沖の太平洋上に落下するとし、予告通りだと先島諸島の上空を通過する。