PAC3 配備決議きょう提案 与党内で対応分かれる がれき決議取り下げ 石垣市議会

休憩中に挙手でPC3配備決議の賛否を確認する議会運営委員会。右側が与党=26日午前、市役所
休憩中に挙手でPC3配備決議の賛否を確認する議会運営委員会。右側が与党=26日午前、市役所

 石垣市議会の議会運営委員会(平良秀之委員長)が26日開かれ、北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射実験と見られる「衛星」が石垣島上空を通過する可能性がある問題で、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の早急配備要請決議を27日の最終本会議に上程することを与党の賛成多数で決めた。ただ最終本会議では与党内でも対応が分かれるものと見られ、賛否は拮抗しそうだ。東日本大震災被災地のがれき受け入れ決議は、提案者の仲嶺忠師氏が取り下げた。

 

 

 PAC3の早急配備要請決議について提案者の仲間均氏は「市民の生命、財産を守る観点からも、早急な取り組みが必要だ」と説明した。


 野党は「発射は認められないが、石垣市が標的になっているわけではなく、決議は疑問がある」(石垣三雄氏)、「もっと状況を見極めてからでもいい」(長浜信夫氏)と決議案に反対した。


 最終本会議で決議案の表決が行われるが、与党のうち公明の大石行英氏、平良秀之氏と石垣涼子氏が決議に慎重な姿勢。中立の知念辰憲氏は「国の専権事項であり、議決になじまない」として退席も視野に対応を検討している。決議案の行方は不透明な情勢だ。


 がれき受け入れ決議を提案する予定だった仲嶺氏は、受け入れが可能かどうかも含め「当局と調整が必要」と取り下げの理由を説明した。


 仲嶺氏は、動議として最終本会議でがれき受け入れを提案する可能性もあるとしているが、与党の3氏は、がれき受け入れにも慎重な対応を求めている。

ヘリポート整備決議に反対 野党、尖閣での施設整備も

 

 26日の市議会運営委員会で野党は、新石垣空港開港後、現空港跡地に急患輸送などに対応する防災用へリポートの整備を求める要請決議に反対した。「尖閣諸島周辺海域の警戒体制強化と漁業支援施設の整備を求める要請決議」「中国公船の巡視活動常態化に対する抗議決議」にも反対しており、27日の最終本会議では表決に持ち込まれる可能性がある。


 現空港跡地でのヘリポート整備について長浜信夫氏は「周辺住民は、新空港ができて現空港跡地は静かになると考えている。ヘリの騒音はうるさく、何のために空港を移したのかという問題になる」と指摘。


 宮良操氏も「地域住民の理解を得ないといけない。現空港跡地利用計画も策定されていない」と批判した。


 同決議案は砥板芳行氏が提案した。
 尖閣諸島関連の2決議案については「尖閣諸島は日本の領土だが、ここまで踏み込んで決議すると、主権がぶつかって戦争の危険がある。徹底した外交交渉を求めることが第一だ」(石垣三雄氏)、「紛争に油を注ぐ状況になる」(長浜氏)などと反対した。両決議案は我喜屋隆次氏が提案した。


 3議案とも与党の賛成多数で最終本会議への上程が決まった。