PAC3配備決議可決 与党 「市民の生命守る」 野党 「自衛隊配備地ならし」

PAC3の配備決議を可決した石垣市議会=27日
PAC3の配備決議を可決した石垣市議会=27日

 

 石垣市議会(伊良皆高信議長)3月定例会の最終本会議が27日開かれ、北朝鮮のミサイル発射実験と見られる「衛星」に備え、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の早急配備を求める要請決議を9対8の賛成多数で可決した。与党は「市民の生命と財産を守るため」(提案者の仲間均氏)と賛成、野党は「自衛隊配備に対する地ならし」(小底嗣洋氏)と反対した。与党から3人が退席した。

 

 

 決議では「衛星」が石垣島上空を通過する可能性が高いことを踏まえ「北朝鮮の弾道ミサイルが石垣島や西表島など、先島諸島周辺に着弾や落下する最悪の事態」を想定し対処する必要があると指摘している。あて先は首相、防衛相など。


 小底氏は「なし崩し的に自衛隊の配備につながる。(配備が)住民の総意であるとの誤解を招きかねない」と反対討論、砥板芳行氏は「市民の安全を守る観点から万全の体制で臨むべき。自衛隊配備と今回の配備は別のものだ」と賛成討論した。


 与党から公明の大石行英氏、平良秀之氏と、石垣涼子氏が退席した。大石氏は「必ずしも反対ではないが、国の公式な打診が届いておらず、市議会で十分な議論もされていない段階では慎重にすべきだ」というコメントを発表した。石垣氏は「国の専権事項なので議決になじまない」と話した。


 野党は全員反対したが、大浜哲夫氏は病気療養のため欠席した。
 中山義隆市長は閉会後、決議について「市民の安全を守るため、議員としても、しっかり立場を示さないといけないと思ったのだろう」と述べた。