PAC3 新港地区に搬入 ミサイル迎撃態勢へ 交通規制混乱なし

輸送艦「くにさき」から陸揚げされたPAC3=5日午前、石垣港
輸送艦「くにさき」から陸揚げされたPAC3=5日午前、石垣港

 

 北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射実験と見られる「衛星」打ち上げに備え、航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が5日、輸送艦「くにさき」で石垣市に到着。八島町の新港地区に配備された。PAC3が石垣市に搬入されたのは初めて。北朝鮮のミサイルが軌道を外れ、落下する危険性が迫った場合に迎撃態勢を取る。自衛隊関係者によると、隊員約450人や関連装備の展開も順調に進んでおり、北朝鮮がミサイル発射を予告している12~16日に向け、万全の体制で臨む構え。

 

 輸送艦「くにさき」は午前7時ごろ、石垣港に入港。約2時間かけ、PAC3の発射機2機、レーダー、電源車などの関連装備を積載した車両32台が次々と陸揚げされた。
 車両はそのまま目抜き通りの730交差点を通り、新港地区に向かった。


 経路のサザンゲートブリッジでは約2時間の交通規制が行われたが、大きな混乱はなく、午前9時半ごろまでにはすべての車両が新港地区に入った。730交差点にも警察官が配置され、交通整理に当たった。


 輸送艦に乗船していた空自の隊員約100人も、新港地区で先に野営している部隊と合流した。


 自衛隊がチャーターした民間の貨物船も午前8時過ぎ、新港地区に接岸し、陸自の車両約100台が自衛隊の野営地に搬入された。


 新港地区では午前中でPAC3の発射機とレーダーが配備された。発射機が時おり上空に向けられるなど、動作確認の作業が進んでいる模様だ。周辺には関連装備の車両や、隊員が野営する天幕なども確認できる。


 PAC3を操作する空自、後方支援に当たる陸自の連携構築も含め、11日まで諸準備が行われる予定。北朝鮮が予告した12日以降は「臨戦態勢」に入る。


 新港地区のPAC3配備地周辺では自衛隊の任務完了まで、八重山署と市による交通規制が行われる。

 6日には、中山義隆市長がPAC3を視察する予定。