「観光スポット」に PAC3見ようと続々

新港地区でPAC3や部隊の配備地の方角を見る観光客(12日午後)
新港地区でPAC3や部隊の配備地の方角を見る観光客(12日午後)

 北朝鮮のミサイル発射に備え、PAC3(地対空誘導弾パトリオット)や自衛隊の部隊が展開している新港地区が「観光スポット」と化しており、観光客だけでなく地域住民も続々と訪れている。マスコミで大々的に取り上げられた効果もあり「PAC3を見てみたい」と気軽に足を運ぶ人が多いようだ。


 新港地区はサザンゲートブリッジを渡った先の人工島。橋を降りて直進すると自衛隊の野営地に向かうため、入口で警察官と自衛官が交通規制を敷いており、一般人は立ち入りできない。


 橋を降りてすぐ左手にある公園には、現在でも自由に立ち入りできる。野営地の方角には鉄条網で近づけないが、海沿いに自衛隊の装備がうっすら見える。


 熊本県から訪れた観光客の後藤智子さん(38)は「ミサイルのせいで石垣島に行けないと思っていたが、来て見ると平和で、報道とは違った。報道が過剰という気がする」といぶかった。那覇市から訪れた崎山創さん(30)は「(自衛隊には)もしものために、いてくれないと恐い」と話した。


 香川県に住む吉川修三さん(51)は「一ヵ月前から決まっていた旅行なので石垣に来たが、家族が心配している。(現状を)報告したい」と新港地区に来た理由を説明。PAC3や自衛隊の展開については「北朝鮮に、何かプレッシャーをかけないといけない。何もしないのはおかしい」と強調した。


 観光客の男性(48)は「(PAC3が)もっと近くに見えれば、緊迫感もあると思うが…」と残念そう。登野城に住む女性(35)は「ニュースでやっているから、見たいと思って来た。(ミサイルは)あまり恐いという感じはしない。被害もないと思う」と笑顔だった。


 大川に住む横山可止雄さん(64)も、テレビの報道を見て新港地区に足を運んだ。「観光地だから、自衛隊が入ってくると影響がないか心配」と懸念した。
 台湾のテレビ局も取材に訪れ、観光客に話を聞いていた。