八重山に影響なし 午後、対策本部を解散

首相官邸と関係機関をつなぐエムネットの画面を見る沖縄県石垣市の中山義隆市長(右)=13日午前、石垣市役所
首相官邸と関係機関をつなぐエムネットの画面を見る沖縄県石垣市の中山義隆市長(右)=13日午前、石垣市役所

 北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイル発射実験は13日失敗し、懸念されていたミサイル落下など、八重山への影響はなかった。ミサイルの通過コースに当たると予想されていた石垣市では、早朝から職員が待機するなど緊張感が張り詰めたが、発射失敗の報を受け、危機管理対策本部(本部長・中山義隆市長)でひとまず安全を確認。中山市長は「ほっとしている」と安堵の表情を見せた。

 


 午前7時45分ごろ、市役所に常駐している自衛隊の連絡要員2人から、中山市長に「北朝鮮のミサイルが発射された可能性がある。短距離のようだ」と連絡が入った。


 8時にはテレビがミサイル発射を速報。首相官邸からのメールを受信する「Em―Net(エムネット)」でもミサイル発射情報が届いた。Jアラート(全国瞬時警報システム)は作動しなかった。


 このあと開かれた危機管理対策本部で幹部に情報が伝達され、中山市長は「冷静に対応してほしい」と指示した。


 田中直紀防衛相のコメントとエムネットの連絡で、発射失敗が公式に確認されたのは8時半ごろ。中山市長は9時過ぎ、報道陣に対し「市民は安心して日常の生活を続けて」と呼び掛けるコメントを発表した。


 引き続き市内34カ所の防災無線と、広報車でも市民への呼び掛けが始まった。広報車では外国人観光客のため、英語でのアナウンスも行った。


 市街地近くの埋め立て地に配備され、上空に向けた地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の発射機も同日午後、水平に戻った。


 国内にミサイル発射の影響がなかったことを受け、県の危機管理対策本部の解散を待って、市の同本部も午後3時に解散した。


 中山市長は「今回の職員の対応は十分だったと思う」とした上で「市民に対する情報提供の方法が有効かどうかなど、考える必要はある」と述べた。北朝鮮のミサイル発射については「強行したことは非難されるべきだ」と指摘した。


 前日に続き、市役所には全国のマスコミから報道陣が詰め掛け、ごった返した。