大山鳴動して鼠一匹 静かになってほしい 島に安心 広がる

 「これでひと安心」。「静かになってほしい」。北朝鮮の事実上の弾道ミサイル打ち上げ失敗で、石垣市内の学校は13日午前、「発射」「失敗」の報道が飛び交い、教職員らが確認に追われるなど一時、緊張が走った。だが、大きな混乱はなく街中も平静。「もう心配しなくてすむ」と胸をなで下ろす市民の姿も見られた。

 

 市内の小学校では登校中に打ち上げの報道。間もなく「失敗」が伝えられた。真喜良小学校(大兼和佳子校長、324人)では午前中「念のため」、グラウンドでの体育の授業は中止したものの混乱はなし。登校中の児童をテレビ局スタッフが取材するなどしていた。

 


 石垣第二中学校(宜野座安夫校長、496人)では、体育館での全体朝礼中に一報が入った。混乱をさけるため朝礼で言及はせず、宜野座校長らがテレビで情報の確認に追われた。


 「(打ち上げ予告で)学校現場に大きな影響は無かったが、これでひと安心。もうミサイル実験はやめにしてほしい」と宜野座校長。


 八重山高校(705人)では、新垣治男校長が「生徒はいつも通り。マスコミからの取材依頼も断っている。これで静かな学校生活にもどれれば」とほっとした様子だった。


 一方、石垣港離島ターミナルでは、テレビニュースに見入る観光客らの姿も。友人と西表島に向かう大杉綾さん(27)=福岡県=は「飛行機の便に影響があるか心配していた。


 みんな騒ぎ過ぎだと思う。失敗で良かった。日程通り楽しく遊べそう」と屈託がなかった。


 この日午前中、三和の畑で作業していた男性(76)は「平和な石垣島にミサイルや軍隊は似合わない。テレビで毎日、石垣島が全国中継されているが、軍服ばかり映されているようだ。私たちの暮らしは何も変わっていない。これからは穏やかで明るい、南国八重山を報道してほしい」と汗をぬぐった。