自衛隊配備 再考を 与那国島インビ岳 「希少種が生息」 トンボ学会沖縄

記者会見する渡辺部会長ら=26日午後、市役所
記者会見する渡辺部会長ら=26日午後、市役所

 日本トンボ学界沖縄希少種部会の渡辺賢一部会長ら研究者3人が26日、石垣市役所で記者会見し、与那国島での自衛隊施設建設計画について「候補地周辺には希少種が生息している可能性が高く、計画は見直すべきだ」と訴えた。


 同学会など5学会は昨年12月、日本分類学会連合(25学会)は今年1月、それぞれ防衛省に対し、建設候補地のインビ岳周辺森林に、国内稀少野生動植物種のヨナグニマルバネクワガタが生息していると指摘。


 自衛隊配備計画の策定に当たっては、生態系への影響を最小限度に抑えるよう要請した。


 これを受け、渡辺さんら地元の研究者3人は今月25、26の両日、与那国島を現地調査した。


 調査ではクワガタは発見できなかったが、渡辺さんは「インビ岳周辺の生息環境は、現在でも危機的な環境。国が施設を造ることで、希少種の絶滅を促進することになりかねない」と危ぐ。


 理学博士の屋富祖昌子さんは「インビ岳だけではなく、島全体が絡み合って与那国の生物相を作っている」、農学博士の照屋匡さんは「これ以上、環境に手をつけるのは危険だ」と述べた。