新城幸也が五輪出場 自転車競技 「メダルも視野に」 八重山初の快挙

 自転車競技のロンドン五輪代表選手が1日、日本自転車競技連盟から発表され、石垣市登野城出身の新城幸也選手(27=ヨーロッパカー)が、男子ロードレース選出された。八重山出身として初めての五輪代表選手となった。新城選手は「石垣島からは初の出場になるので、自分が走ることで島の人たちの夢を実現させたい」と意気込みを語った。

 

 新城選手は世界最高峰のツール・ド・フランスを日本人初の2年連続完走したほか、10年世界選手権日本人プロ最高の9位になった実績を持つ。


 新城選手は「支えてくれた多くのファンのために全力で走りたい。ロンドンのコースは自分に合っている。メダル獲得も視野に入れていきたい」と抱負を述べた。


 八重山出身者でオリンピックへの出場は初。多くの市民が「ユキヤ」と愛称で呼び、5年前には後援会を立ち上げ、応援を続けている。


 石垣島では、新城選手を夢見て自転車にまたがる少年も多い。市民の喜びと期待を背負ってロンドンでの本番に臨む。


 父親の貞美さん(57)は「目標の一つが達成されたことはうれしい。
自分の力を十二分に発揮してほしい」、母親のるみ子さん(53)は「皆さんの応援のおかげ。選ばれて安堵している」と喜んだ。


 中山義隆市長は「オリンックを見る楽しみが増えた。体調を万全な状態で臨んでほしい」と期待した。


 ロンドン五輪代表には、新城のほか、ロードレースの別府史之選手、トラックの渡辺一成選手(28)、新田祐大選手(26)、中川誠一郎(32)、前田佳代乃選手(21)の6選手が選ばれた。別府選手と渡辺選手は北京に続き、2度目。他の選手は初出場となる。

「祖母が導いたかも」 新城選手家族ら歓喜

五輪出場を決め、喜ぶ(右から)弟の康史さん、母親のるみ子さん、父親の貞美さん、後援会長の平田さん=市内登野城の実家
五輪出場を決め、喜ぶ(右から)弟の康史さん、母親のるみ子さん、父親の貞美さん、後援会長の平田さん=市内登野城の実家

 ロンドン五輪出場を決めた新城幸也選手の自宅では家族や八重山後援会が歓声を挙げた。


 新城選手は今年3月27日に亡くなった祖母の八重子さん(享年85歳)の3週忌法要に帰郷し、仏壇に線香を供えた。


 父親の貞美さん(57)によると、八重子さんは幸也さんをとても可愛がり、幼少時代は旅行に連れて行ったという。


 貞美さんは「祖母の冥土の土産になった。もしかしたら、祖母が五輪出場に導いたかもしれない」と話した。

 

 後援会長の平田勝男さんは「4年前の選考漏れの屈辱を晴らした。応援ツアーを組んで現地で応援したい」と話した。


 また、新城選手と日程を調整し、オリンピック前に地元で出場祝賀会を開く企画を計画している。