ロードキル4月 深刻 前年比7倍にも 辻環境文化研究所

 石垣市で小動物が車両にひかれる「ロードキル」の被害調査を実施している辻環境文化研究所(辻維周所長)は、4月分のロードキル調査リストを8日までにまとめた。4月は58件のロードキルが発生し、先月から19件と急増。国の天然記念物に指定されている小動物のロードキルは3件発生した。研究所によると「4月はロードキルが急増し、前年比の7倍にも及んでいる」という。


 4月のロードキルの内訳は在来種15件、希少種・固有種37件、国の天然記念物3件など。全体的に件数が増加しており、サキシママダラやヤエヤマイシガメ、シロハラクイナなどが被害に遭っている。


 また、国の天然記念物であるヤエヤマセマルハコガメが3件、ロードキルで死んでいる。特にセマルハコガメは産卵期に入っており、「心ないドライバーによって、卵を持ったセマルハコガメが半殺しの目に遭わされる事例もあった」という。
 このほかに、3つに分断されたヤエヤマイシガメも発見された。


 辻町長は「(死骸の)処理中にもどこ吹く風と言った様子で、スピードを落とさないドライバーも多い」と、ドライバーのモラル低下を指摘。「八重山は道路上に野生動物が普通に出てくる所。自分勝手な運転をせず、自然は観光資源という意識で制限速度を守った運転をすべき」と強調した。