4年滞納で給水停止 13億未納で厳しい姿勢 「盗水」確認 告発も 石垣島土地改良区

4年以上の滞納者を対象にスプリンクラーの給水停止を発表する大江事務局長と蔵下芳久・理事=石垣島土地改良区、登野城。
4年以上の滞納者を対象にスプリンクラーの給水停止を発表する大江事務局長と蔵下芳久・理事=石垣島土地改良区、登野城。

 13億円以上に及ぶ未収賦課金を重く見た石垣島土地改良区は、水使用量を4年以上滞納している組合員を対象に、スプリンクラー給水の停止を決め10日、発表した。スプリンクラーの停止に踏み切るのは石垣市で初めて。さらに、スプリンクラー設備からの「盗水」も確認されたため、悪質な行為は八重山署に告発する。累積赤字に苦しむ改良区が厳しい姿勢に転じた。

確認された給水栓からの盗水装置=石垣市内、5月(土地改良区提供)
確認された給水栓からの盗水装置=石垣市内、5月(土地改良区提供)

 土地改良区によると、現在組合員は2297人、改良区面積は4453㌶。発足当初(1977年)から賦課金の滞納が相次ぎ、現在未収金は13億1000万円超。組織の累積赤字も1億3000万円に及んでいる。


 長年に渡り、改良区は、滞納者に口頭で指導、賦課金支払を促してきたが、問題の解決にはほど遠い状況。正確な滞納者数は明かしていないものの、100万円以上の滞納者も300人を超えるという。


 徴取率増を狙い、4年以上、水道料金滞納者のスプリンクラー給水停止を決めた。給水栓を封印する装置が届き次第、停止に踏み切る。装置は発注済み。
 一方、スプリンクラーの給水栓を改造し「盗水」する行為も10日までに3件確認。主に畜産業者が牛舎に給水しているという。利用時間外の大量散水も見られるとし、悪質な行為は厳正に対処する方針だ。


 改良区事務所で会見した大江富一事務局長は「組織の適正な運営のため賦課金の徴取は不可欠。改良区は組合員のための組織だ。給水停止ありきではない。まずは相談を」と呼び掛けている。