21世紀を代表する侵略国家・中国 「核心的利益」とはこういうことだ 中川建志

 いまさら、この国のやることに驚きはしないけれど、いよいよ中国による日本侵略のカウントダウンが始まった感がある。


 5月9日付けの東京新聞に、怖い話が載っている。南シナ海の領有権をめぐって中国とフィリピンが対立している。中国側は、海底油田があるこの地域は国家の核心的利益に関わる海域であるとして、権益確保には手段を選ばない行動に出た。9日から海底油田探索を勝手に始めるというのだ。中国の言い分が横暴さを際立たせている。


 国家の核心的利益には武力行使も辞さない
 「周辺国家は南シナ海の主権を主張しても、欧米企業の設備を借りなければ、深海のエネルギー開発ができない」
 お前らが持っていても意味がねえだろという恫喝だ。さらに恐ろしいのが、「人民日報」海外版。「フィリピンに対して我々は十分な手段を持っている」と脅しのような論評をした後、「国家の核心的利益に関わる問題では、殴られても殴り返さないほど高尚ではない」


 「国家の核心的利益」
 先般の石原都知事の東京都による購入発言があった際、中国は確かに言った。「尖閣諸島は中国の核心的利益である」と。それはどういうことなのか。中国が、国家の核心的利益に関する尖閣諸島で、誰に断ることなく、遠慮なく、海底資源を掘ることを実行するということだ。おそらくある日突然、中国による領海侵犯が行われ、地下資源を掘り出すのだろう。我々が、抗議行動をとるならば、中国は言うのだろう。「国家の核心的利益に関わる問題では、殴られても殴り返さないほど高尚ではない」。日本がこれを妨害したなら武力衝突も辞さないということになる。


 これはまさに、宣戦布告そのものである。事実、このようにして戦後の中国は、内モンゴル、ウイグル、チベットを武力侵略してきた。そして、尖閣を含むアジアの海域、台湾、ネパール、ブータンがいま現在、まさに侵略の標的になっている。さらには、冊封体制で中国に隷属していたと認識されている沖縄県全体がやがて標的になるのである。


 愚相・鳩山と同じ仲井真知事 八重山はトカゲの尻尾切り
 仲井真知事は、二年前の知事選の時でも、八重山に来て尖閣問題をテーマにすることを避けた。中国漁船体当たり事件の直後だったにもかかわらず。石垣港には、中国漁船に体当たりされた海上保安庁の「みずき」と「よなぐに」が停泊していたにもかかわらず。


 仲井真知事は「最低でも県外」という世紀の愚相・鳩山元総理と同じ公約を掲げたため、尖閣問題にふれるのは不都合だったのだろう。なぜなら、米軍を県外移設した後に、最初にやってくる事件が中国による尖閣侵略であるからだ。そのリスクがあるにもかかわらず、いまだに中国の覇権主義には目をつぶり、これまで平和を実効的に確保してきた日米同盟を目の仇にするならば、これはまさに沖縄県政による八重山「トカゲの尻尾切り」政策と言えるだろう。


 いま大事なことは、イデオロギーやこれまで常識とされてきたことを鵜のみにするのではなく、現実を直視することではないのか。護っている者と奪っていく者を見誤ってはならない。