実用化へ実験スタート 発泡スチロールを再利用 漂着・家庭ゴミを油化 宝の島プロジェクト

設置した回収箱から発泡スチロールを回収する大貫上席研究員ら=13日午後、西表島
設置した回収箱から発泡スチロールを回収する大貫上席研究員ら=13日午後、西表島

 鳩間島で漂着ごみの発泡スチロールを油化プラントで再利用する「宝の島プロジェクト」に取り組む日本海難防止協会は、13日から鳩間島、西表島西部、石垣島のエリアを対象に社会実験を実施する。この日、モデル地区とした西表西部の上原・住吉・船浦の3地区の一般家庭や商店などから発泡スチロールを回収。回収した発泡スチロールから、どれだけのエネルギーが作れるか実用化に向けたデータを収集する。

3地区に設置された発泡スチロールの回収箱=13日午後、西表島
3地区に設置された発泡スチロールの回収箱=13日午後、西表島

 宝の島プロジェクトでは、鳩間島に固定式油化プラントが設置され、2年間の社会実験が行われた。


 昨年度は「離島キャラバン隊」として移動式油化プラントを利用し、喜界島や奄美大島、天草、島根県の隠岐、長崎県の壱岐対馬などを1年かけて巡回した。


 今年度は実用化を見据えて社会実験を実施。漂着ごみのほかに、一般家庭や商店で発生した発泡スチロールも活用する。社会実験は鳩間島と西表島、石垣島で行われる。


 西表島では西部の上原、住吉、船浦の公民館やゴミ捨て場に、発泡スチロールの回収箱を設置。3地区でどれだけの発泡スチロールが出るのか、それによってエネルギーがどれだけ作れるのか、データを収集する。


 このほか、西表島から鳩間島までの発泡スチロールの洋上曳航移送の実施や生成したスチレン油を使った鳩間島での燻製製造などが行われる予定。


 この日は、同協会の大貫伸上席研究員らが3地区の回収箱から発泡スチロールを回収。 大貫上席研究員は「八重山でどれだけのエネルギーが作れるのか数値的なデータを出していき、離島ならではのリサイクルシステムを考えていきたい」と話した。