「育鵬社版配布も無効」 新たに仮処分申請

井口弁護士の報告に聞き入る集会参加者
井口弁護士の報告に聞き入る集会参加者

 八重山教科書問題をめぐり、保護者が石垣市、与那国町を訴えている裁判の報告会が16日夜、大浜信泉記念館で開かれた。原告側の代理人を務める井口博弁護士は、育鵬社の公民教科書を生徒に配布しないよう求め、新たに仮処分を申し立てたことを明らかにした。


 16日には第3回口頭弁論があり、井口弁護士によると、8月1日に証人尋問が行われることが決まった。原告側は玉津博克石垣市教育長や崎原用能与那国町教育長のほか、県教委や文科省の担当者も証人申請する考え。


 井口弁護士は、昨年8月23日、八重山採択地区協議会が育鵬社版を選定した手続きが無効だと主張。協議会の選定に従った石垣市、与那国町の育鵬社版の採択や、生徒への育鵬社版の配布も無効になると結論づけた。


 今後の見通しとしては「遅くとも夏休み中に判決が出て、秋からは新しい教科書(東京書籍版)を使用させたいと考えていたが、裁判所は遅くとも年内には判決を出したいと言った。そんなにのんびりした話では困る」と述べた。


 報告会には約50人が参加。原告の保護者らも「教科書が一本化されず、違法な状態が続いている」などと述べた。