水面下でし烈な戦い 告示まで2週間切る 三つどもえ混戦模様 県議会選挙

 県議選は6月1日の告示まで2週間を切った。投開票は同10日(竹富町は9日)。石垣市区(定数2)は、八重山経済人会議代表幹事で石垣エスエスグループ代表取締役社長の大浜一郎氏(50)、市議で自民党石垣支部長の砂川利勝氏(48)=いずれも自民公認=、現職で県議会議長の高嶺善伸氏(61)=民主、社民、社大推薦、共産支持=の3陣営が、水面下でし烈な集票合戦を繰り広げ、混戦模様。3陣営は事実上の選挙戦終盤となる今月末から来月上旬にかけ、相次いで総決起大会を計画しており、勝利に向けて支持者の最大動員を図る。

 

 大浜陣営は政財界の豊富な人脈を駆使。後援会のリストには企業や団体のトップがずらりと顔をそろえる。同期生などを中心にした草の根の運動も活発。6月3日の総決起大会を前に、19日には女性部、25日には青年部の集会を開催するなど、組織力も誇示する。保守層だけでなく、革新層の一部も支持者に取り込む。


 砂川陣営は地盤の石垣市北西部を固め、ミニ懇談会など、地道な活動で支持を広げている。砂川氏自らがたばこ農家でもあり、農業関係者からの支持は根強い。両親の出身地である宮古の郷友会も支援体制に入っており、20日には激励グラウンドゴルフ大会が計画されている。総決起大会は告示前の5月30日に開催する。


 高嶺陣営は革新層を手堅くまとめ、労組などを中心に運動を展開。2期8年の実績を強調し、県立病院の独立行政法人化反対や自衛隊誘致反対など、独自色を前面に打ち出して支持拡大を図る。高嶺氏は公務が多忙だが、合い間をぬって街頭演説やあいさつ回りをこなす。5月28日に女性部の集会、6月7日に総決起大会を開催する。

「2人公認」の影響は 公明票の行方も焦点

 県議選では自民党が初めて大浜一郎、砂川利勝の2氏を公認し「2議席独占」を目標に掲げた。ただ、大浜、砂川氏が保守支持層を奪い合う構図は基本的に変わらず、両氏の生き残りを懸けた厳しい戦いを予想する声も多い。公明票が2氏の間で、どのように「配分」されるのかも選挙の行方に影響を与えそうだ。


 中山義隆市長は両陣営を応援。17日には仲井真弘多知事が大浜、砂川陣営を激励に訪れるなど、党として、てこ入れを強める構え。公明党も2人の推薦を決め、自公協力体制をアピールしている。


 石垣市区では従来、保革が1議席ずつ分け合ってきたが、自民党が公認を一人に絞っていた従来の保守分裂選挙とは様相が異なる。市政が保守に転換した影響も指摘されており、唯一の革新候補となる高嶺陣営内にも楽観ムードはない。