靴底消毒マット乾燥 口蹄疫防止効果に疑問

石垣港離島ターミナルに設置された靴底消毒マット。ほぼ乾燥した状態になっている(31日午後)。
石垣港離島ターミナルに設置された靴底消毒マット。ほぼ乾燥した状態になっている(31日午後)。

 家畜伝染病である口蹄疫の侵入を防止するため、石垣市が空港と石垣港離島ターミナルに設置している靴底消毒マットが乾燥し、消毒効果がなくなっていると見られる事例があることが31日分かった。八重山地域農林水産関係行政懇談会で県家畜保健衛生所が指摘し、一括交付金の活用も含め、靴底消毒業務の確実な実施を求めた。来年3月の新石垣空港開港でアジアからの観光客増加が予想されるが、中国や台湾では口蹄疫が続発している。改めて侵入防止対策徹底が求められそうだ。


 マットには消毒液がしみこませてあり、観光客が踏むことで、靴底を消毒できる。石垣港離島ターミナルでは31日、浮き桟橋に設置されている靴底消毒マットが乾燥した状態になっていることが確認された。


 懇談会はこの日、八重山合同庁舎で開かれ、家畜保健衛生課は「靴底消毒マットの消毒薬が乾燥している事例が散見される」と指摘した。ただ、マットの水分が多すぎると観光客からクレームが来ることもあり、消毒液の適度な量を測る必要があるとした。


 石垣市畜産課によると、石垣港離島ターミナルのマット消毒薬補充作業は同課の職員が行っているが「業務上の都合で、適時の補充作業が難しい」状況だという。


 今後については「一括交付金を申請しており、ターミナルの清掃作業を委託しているシルバー人材センターに、補充作業を委託することを検討している。石垣空港についても同様に検討中」と回答した。


 竹富町は島々での口蹄疫侵入防止対策について「一括交付金で事業を要望し調整中」とした。


 懇談会で市畜産課は、家畜伝染病の侵入防止対策をめぐり「市は国際チャーター便の運航促進やクルーズ船の誘致に取り組んでおり、今後、東南アジアの近隣地域からの旅行者が増加すると、高いリスク下に置かれる」と指摘。国、県、市の関係機関が連携し、侵入防止対策を徹底する必要があると要望した。