真の自由は「信教の自由」から発する 富川 昇

 先般、『八重山日報』紙上にて「祖国復帰を心から祝おう」を寄稿させていただきました。その中の「沖縄がチベットのようにならないよう県民心を一つにして尽力しようではないか」という内容をもう少し説明して欲しいとの読者の声をいただきました。


 尖閣諸島。沖縄が中国に侵略されたらどうなるか。これは空想ではない。尖閣は中国の「核心的利益」などというむつかしい言葉を使って洗脳工作に入ってきた。これから述べることは、中国共産党人民軍に五十二年前侵略されたチベットの現実である。


 一、学校では、チベット語が使えない。小学校からチベット語の使用が禁止され、チベットの教師は辞めさせられる。共産党の選んだ人が中国語による教育を行なっている。従って、チベット語を話せない子が増え、世代間の断絶が進んでいる。


 二、五名以上集まると逮捕されてしまう。沖縄は横のつながりが強い。従って五名以上集うのは日常茶飯事ではないか。ところが逮捕の対象となる。そして恐ろしいのは共産党政府に反対する批判や、行動をした人を見つけたら密告させるのである。夫婦同士、親子同士であっても監視を強制されるのである。このようなチベットの恐ろしい現実を想像してほしい。あなたはそれに耐えられるでしょうか。


 二、独身女性を移住させて中国の漢族の男性と結婚させる。生まれてくる子は漢族となる。いわゆるチベット族根絶やしの恐るべき強制である。沖縄では起こらないと考えるのは甘い。その他恐るべき現実は、まだあるが、読むに耐えないので二例だけにしておきたい。


 これら二つの事例などに耐えられない根源の理由は、実は「心の中で何を信じるか」という「信教の自由」が認められないというところからくる。「信教の自由」を奪うということは、言論、出版、集会、結社などあらゆる自由を奪うことにつながっていくことをしっかりふに落としておかないといけない。もうそろそろ、これら中国の洗脳工作から開放され目を覚まさなくてはならない。


 かつての沖縄の歴史に学ぶ「とっておきの話」がある。沖縄県図書館協議会推薦の『沖縄の偉人』(那覇出版社)によると、太陽の子といわれた英祖王時代、三度にわたって中国の元軍の襲来があったが、英祖軍は元軍を追い返したとある。ここに先人達が沖縄を勇ましく守った強い気概を感じます。その子孫である私達は、そろそろ毅然とした独立国。日本の気概を取り戻し、県民心を一つにして中国軍の理不尽な行動に正論で立ち向かおうではないか。日本の国防がしっかり整っていないこの時に、洗脳された一部県民に「逆洗脳」されてはならない。今は日米同盟でしっかり尖閣を守るほかない。それがいやなら自衛隊を国防軍として配置する以外ないであろう。これは善良なる県民の賢い樫択である。


 昨今、常態的に日本の領海、領空侵犯を公然と続けている中国政府軍が尖閣に近づいている。次は領土侵犯である。一党独裁・中国共産党政府の国旗は「五星紅旗」である。華夷(かい)の峻別が歴史的根底にあって、大きな星は優秀な漢民族を表し、周囲の小さな星は、野蛮な四つの満州族、内モンゴル族、ウイグル族そしてチベット族を示し、異民族を従わせる中華思想を表しているそうだ。まかり間違っても五番目の小さな星が追加され、中国政府が画策している沖縄を含む西日本を「東海省」、東日本を「日本自治区」として、「六星紅旗」に拡大させてはならない。


 中国共産党政府の仕打ちは、言葉ではなかなか言い尽くせない。分かりづらいことは映像にすると良くわかるのだ。本年六月全国公開の映画「ファイナル・ジャッジメント」を通して中国人民軍の恐怖の実態と「自由であることの大切さ」を心と身で体感してほしい。チベット族だけではない。ウイグル族、内モンゴル族も本当に苦しんでいる。また、ノーベル平和賞受賞作家・劉 暁波氏をはじめ善良なる人々への仕打ちも異常である。信仰心あつきウチナーンチュの胆力を示す時がついに到来したのだ。(浦添市在)