平和の尊さ学ぶ 市教委が戦跡めぐり 35人が参加

定員を超える35人が参加した戦跡めぐり。青空の下、石堂さんの説明に静かに耳を傾けていた=米軍飛行士慰霊碑前、新川。
定員を超える35人が参加した戦跡めぐり。青空の下、石堂さんの説明に静かに耳を傾けていた=米軍飛行士慰霊碑前、新川。

 石垣市教育委員会が主催する戦跡めぐりが3日、バスで市内15か所を巡回しながら行われた。参加者が戦争の爪痕を見学するとともに平和の尊さを学んだ。


 定員を超える35人が参加。市文化協会の石堂徳一事務局長の案内で、尖閣列島戦時遭難死没者慰霊の碑=新川=を皮切りに学習を開始した。


 米軍飛行士慰霊碑=新川=で、石堂さんは、戦時中捕虜となつた米兵3人が、虐殺された様子を身振り手振りを交え説明。「2人は(軍刀で)首を切り落され、一人は銃剣で何十回も刺されて殺された」と伝え、戦後、戦犯として首謀者7が処刑されたとの経緯も語った。


 その後、名蔵白水、川平の海軍部隊平和の塔、特攻艇秘匿(ひとく)壕、崎枝の電信屋、八重山戦争マラリア犠牲者慰霊之碑=石垣=ほかを巡り、平和の学びを深めた。
 参加した会社員・生盛智子さん(64)=大浜=は「戦跡巡りは初めて。日本軍のために住民が犠牲になったことが分かった。戦争は悲惨。子や孫にも戦争の真実を伝えていきたい」と話す。


 石堂さんは「私自身、戦争体験はないが、資料を集め、学ぶことで人に伝えることができる。本や写真では実感できない内容も、現場では、追体験が可能だ。戦跡巡りを生かし、次世代の戦争の語り部も育てていきたい」と力を込めた。