中西合同チームが5連覇 力強い櫂さばき披露 多彩なレースに沸く 市爬龍船競漕大会

本バーリー、団体、マドンナと多彩な爬龍船競漕が行われた=石垣漁港
本バーリー、団体、マドンナと多彩な爬龍船競漕が行われた=石垣漁港

 旧暦5月4日(ユッカヌヒー)に毎年開催されるウミンチュ(海人)の海神祭「第106回石垣市爬龍船競漕大会」(主催・同実行委員会)が23日、市内浜崎町の石垣漁港で行われ、会場は多数の観客で賑わった。ウミンチュの勇壮な櫂(かい)さばきを見せた伝統ハーリーや団体、マドンナハーリーで観客を沸かせた。本バーリーでは、中・西組合同が、力強い櫂さばきで、上がり、御願を制して5連覇を達成した。この日は慰霊の日、黙祷も捧げられた。

 

 石垣漁港では午前8時からウミンチュたちの船揃え(スネー)で各9隻のサバニが海上を周回し、開幕した。


 開会式で、上原亀一大会長は「祖先から受け継いだ伝統行事として石垣市が誇る一大祭典。漁業を取り巻く環境は厳しいが、養殖など持続的安定生産に努めたい」とあいさつした。


 昨年、総合優勝の中西合同などから優勝旗が返還。昨年度優勝組を代表して宮良孝志さんが、「100年余の伝統ある行事に血も沸く。エークを強く引き、正々堂々と競技する」と力強く選手宣誓をした。


 引き続き、各組女性部による華やかな舞踊や新川小、真喜良小、八島小児童によるアトラクションが、披露された。


 最初のレースの御願ハーリーは、中・西合同(中二組)が12連覇を達成。転覆は東一組が3年ぶりの優勝。最後の上りは中西合同(西組)が5年連続で制し、総合優勝5連覇を達成した。


 各レースでは、渾身の力を振り絞って櫂を漕ぐウミンチュに会場では各組の婦人たちがパーランクを打ち鳴らし、手招きで海の男を迎えた。熱狂的な応援も各組のサバニが沖の旗を折り返すたびに音も一段と大きく鳴り響き、声援のボルテージも上がった。

 

 一方、団体ハーリーはトライアスロン島つり具が初優勝。マドンナは波乗りレディースが、4連覇を果たした。


 中学校対抗は3校8チームが参加し、石垣中学校野球部が優勝。水産関係は、海上保安庁石垣航空基地が制した。
 この日は、慰霊の日。正午の鐘の音と同時に参加者、観客全員で戦没者に黙祷を捧げた。


 また、市内白保や伊原間、西表白浜、小浜島、与那国久部良の各漁港でも豊漁と航海安全を祈願するハーリー行事が行われた。