副市長の続投確認 漢那氏 給与返納の意向 市議会与党が会合

 県の識名トンネル工事補助金不正受給問題に絡み、石垣市の漢那政弘副市長の辞任を求める声が強まっていることを受け、市議会与党は25日、与党控え室で対応を協議し、漢那氏の続投を認める方針を確認した。中山義隆市長が出席し、現体制の堅持を求めた。ただ与党議員からは「識名トンネル問題が大きくなるようであれば、辞めてもらう」(仲間均自民党石垣支部幹事長)という声が出ており、完全な「幕引き」は図られていない。漢那氏はこの問題の責任を取り、給与の一部を県に返納する意向を表明した。

 

 与党の会合はこの日の6月定例会最終本会議前に開かれ、中山市長のほか漢那副市長も途中から加わった。
 中山市長は漢那副市長を続投させる方針を示し、漢那氏本人も留任を希望。中山市長は野党が漢那氏への辞職勧告決議案を提出した場合について「否決してほしい」と要請した。


 与党議員からは漢那氏の続投に難色を示す声も出たが、公明の2人は辞任に強く反対。最終的に、市長の意思を尊重して漢那氏の続投を認め、補助金不正受給問題の推移を見守ることを申し合わせた。


 最終本会議では、与野党ともに漢那氏への辞職勧告決議案提出を見合わせた。
 会合後の取材に対し、中山市長は「新石垣空港の開港を控え、行政課題も多い中で(漢那氏には)しっかりと政策実現に取り組んでほしい」と、改めて漢那氏を留任させる方針を強調。


 与党から漢那氏への批判が相次いでいることについては「議員と副市長の連携を密にしてほしい」と述べるにとどめた。


 漢那副市長は「(補助金不正受給問題で)市民に不信感を持たれたことは申し訳ない」と陳謝。この問題で当時の関係者が処分を受けていることをかんがみ、自らも給与の一部を県に返納する意向を表明した。具体的な額などは今後調整するとした。


 与党連絡協議会の上門孝子会長は「与党が同じ方向で意見の一致が図られた」と協議の結果を評価。ただ、補助金不正受給問題については「今後の推移を見極める」とした。仲間幹事長は「(進退は)自分がしっかり考えて結論を出すべき問題だ」と指摘した。【関連記事】 漢那氏にくすぶる不満