西大舛議長が出馬断念 野党の人選作業白紙に 竹富町長選

 8月21日告示、同26日投票の竹富町長選で、町議会議長の西大舛高旬氏(64)=西表島南風見=は3日までに出馬を断念した。現職、川満栄長氏(58)=西表島住吉=の対抗馬選びは白紙に戻り、町議会野党は改めて人選作業に着手するが、現状では有力候補がおらず、先が見通せない状況だ。


 今選挙は西表島への役場移転の是非が最大争点。推進を掲げる川満氏に対し、西大舛氏は住民投票の実施を求めて出馬を検討する意向を示していた。


 しかし地元の西表島東部では役場移転に対する待望論が強く、役場移転反対派に擁立される形での出馬には支持者から異論が相次いだ。西大舛氏と支持者は話し合いを続けたものの物別れに終わり、西大舛氏は2日夜、市内で開かれた野党の会合で出馬断念を表明した。


 会合では波照間島出身の慶田盛安三教育長の擁立を検討する声もあったが、本人に辞退の意思が固いことから見送る方針を確認した。


 野党は人選作業をやり直し、今週後半から改めて調整に入ると見られる。役場移転に対しては反対か、住民投票の実施を求める候補を擁立する考え。


 西表島以外の島々では役場移転に反対する声が根強く、役場移転を推進する川満氏に批判的な意見が多い。特に波照間島では、波照間海運の貨客船運休問題で町政に対する反発が強まっている。町議12人のうち8人は川満氏の再選に反対している。


 町長選には県立石垣青少年の家所長の加勢本曙氏(62)=西表島白浜=が出馬に意欲を示しているが、現時点で野党から加勢本氏を支持する声は上がっていない。


 川満氏は町議3人の支持を得ており、石垣市内で事務所を確保するなど、再選に向けた準備を先行させている。