ふるさとへの思い言葉に 最優秀賞に荻堂さん 9月の県大会に派遣 しまむに大会

最優秀賞の荻堂さんに市文化協会の石垣久雄会長から表彰状が渡された=石垣市民会館、浜崎
最優秀賞の荻堂さんに市文化協会の石垣久雄会長から表彰状が渡された=石垣市民会館、浜崎

 島言葉の継承発展を目的とした「八重山のしまむにを話す大会(石垣市文化協会主催)」が14日、石垣市民会館であり、8人が出場。八重山各地の言葉でさまざまな語りを披露、古里への思いをしまむに(島言葉)に込めた。審査の結果、最優秀賞に荻堂久子さん(68)=平得=が選出され、県大会(9月、読谷村)派遣が決まった。

 

 出場者は5分以内に思いおもいのテーマで語りを披露。最優秀賞の荻堂さんは、沖縄カンプー(髪結い)と白の八重山上布姿で登場。「稲作の始まりと私の使命」を演題に、八重山に稲作を広めたとの記録が残る、荻堂さんの先祖「多田屋オナリ」を紹介。


 その上で、直系の子孫である荻堂さんが、字平得の神司・大阿母嶽(ホールザーオン)を務めているとし、先祖に米を伝えたとされるベトナムの地で、稲伝来の感謝の祈りをささげたとの体験を「平得言葉」で伝えた。


 そのほかの出場者は、与那国から竹富、小浜、西表、石垣まで、それぞれの地域の言葉で生きいきと発表した。荻堂さん以外の出場者は優良賞が贈られた。


 宇江城正晴・審査委員長は講評で、「児童・生徒の参加が無かったのは残念だが、出場者の言葉は素晴らしかった。この八重山が『詩の国・歌の国』と言われる理由を示した」と評価した。


 荻堂さんは「島言葉を使うのは、隣近所と話す時だけ。島言葉を子供たちに伝えるのは、話せる人の責任だと思う。受賞を機に、島言葉を伝えていきたい」と笑顔を見せた。


 特別出演として、池田元さんと宮国惠慈さんもそれぞれ、糸満と宮古言葉を語り聞かせた。糸満海人(漁師)の子孫の池田さんは、糸満ハーレー歌を朗々と披露、大きな拍手を浴びた。児童文化サークルくにぶん木の会のデジタル紙芝居もあり、場内を楽しませた。


 会場は立ち見がでるほど、350人が詰め掛け、柔らかな島の語りに聞き入っていた。