「凶作は死活問題」 石垣さん、豊年祭の意義強調 八重農

豊年祭行事の歴史と意義を語る石垣さん=八重山農林高校
豊年祭行事の歴史と意義を語る石垣さん=八重山農林高校

 八重山農林高校(本村博之校長)の文化講演会が17日、同校体育館で開かれた。
 農業教育の一環として、全生徒を対象に「豊年祭の歴史と意義について」を演題で、市文化財審議委員の石垣博孝さんが、講師を務めた。


 石垣さんは、今年の収穫に感謝し、来年の豊作を願う豊年祭は、米が租税として納めていた住民にとって凶作は死活問題で、豊作のために雨乞いなど神への祈願が始まったと経緯を紹介した。


 八重山地区での稲作儀礼は、種子取(播種儀礼)から、田植(サウリ)、初穂儀礼(シキマヨ)、収穫儀礼(プーリィ)と年間行事の半数以上を占める重大な儀礼であることを説明した。


 石垣さんは「それぞれ自分の島や村の稲作に関わる行事に触れ、伝承されてきた農業の歴史と文化を見つめ直す機会にしてほしい」と話した。


 八重山では各地区で毎年、豊年祭を実施しているが、同校によると、生徒は習慣化された一つの祭りと捕らえる傾向が強く、その意味を知らない生徒も多いという。