「5日分の食糧備蓄を」 離島で支援遅れ想定 防災計画、各地で説明 竹富町

 24年ぶりの地域防災計画見直し作業に着手している竹富町は、各島で住民説明会を開き、防災対策に関する意見を聞いている。町がまとめた計画素案では、離島の離島という立地条件から、支援の遅れを想定し、通常より多い5日分程度の食糧を備蓄することなどを町民に求めている。町は9月に策定作業を終えるスケジュールで作業を進める。

 

 現行の地域防災計画は1988年に策定された。町は昨年、東日本大震災の教訓も踏まえて見直し作業に着手。民間のコンサルタント会社に委託して今年5月に素案を作成し、今月11日、竹富島と黒島を皮切りに住民説明会をスタートさせた。


 6月には課長級職員で組織する庁内の検討会議を開き、素案の内容を検討した。町は住民説明会で聴取した意見を素案に反映させ、再度検討会議を開いた上で、関係機関が参加した防災会議で計画を決定する。


 素案では「自分の身は自分で守るという防災に対する町民意識の醸成や自主防災組織の育成強化、消防団の充実などによる対策が基本」と指摘。


 県は食糧、飲料水の備蓄について、3日分を目安として推奨しているが、町は「離島市町村であることから、災害時に沖縄本島や石垣島等からの支援が遅れることも考えられる」として、5日分程度を目安とすることが必要、としている。


 町総務課によると、住民説明会では、標高が最高で約13㍍の黒島の住民から「避難タワーを建設してほしい」という要望が上がった。町は建設中の黒島小中学校屋上を津波の避難場所として整備している。


 町内の離島の標高は、ほかに由布島が最高で約3㍍、新城島が最高で約7㍍しかない。小さな島で適当な避難場所もないため、住民などの安全をどのように図るかが課題になる。町は今月中をめどに、町内約300カ所に標高表示を設置する計画も進めている。