駆除クジャクを特産品に 試食会で「おいしい」 猟友会とホテル協力

試食会で、クジャク料理を携帯電話のカメラで撮影する猟友会支部の関係者=27日午後、ホテル日航八重山
試食会で、クジャク料理を携帯電話のカメラで撮影する猟友会支部の関係者=27日午後、ホテル日航八重山

 農作物を食い荒らす有害鳥獣として駆除されたクジャクを調理し、特産品として復活させる試みを県猟友会八重山支部(多良間恵次支部長)とホテル日航八重山が始めた。駆除されたキジやイノシシは一般的に調理されてきたが、クジャクでは例がない。猟友会支部とホテルを橋渡しした石垣島ホッカロー・ファームの山森卓彦さんは「駆除されたクジャクをうまく利用できれば、観光客にもアピールできる」と期待する。27日にはクジャク料理の試食会が同ホテルで開かれた。

 

 キジやイノシシとは違い、クジャクは肉が硬く臭みがあることから、料理として利用されることはなく、駆除後は埋設処分されていた。


 猟友会支部は「クジャクを料理として再利用し、将来的には弾丸代くらいの収入源にできないか」(多良間支部長)と、石垣島の食材を扱う仕事をしている山森さんに相談を持ちかけ、今月、山森さんがホテル日航八重山を紹介した。


 同ホテルの大城均総料理長は24日、猟友会支部から駆除された2羽のクジャクを受け取り、調理に挑戦。トマトソースで煮込んだ「ピペラード」、蒸し焼きにしてグラタンを乗せた「ポワレ」、中華風の「黒コショウ炒め」、「オイスターソース煮込み」の4品を仕上げた。


 27日の試食会には猟友会支部の関係者などが集まり、料理に舌鼓を打った。多良間支部長は「大変おいしい。クジャクを少しでも役立てれば、猟友会としてもやる気が出てくる」と笑顔。山森さんは「十分いける。殺して埋めるのではなく、地産地消でうまく利用できれば」と期待した。


 大城総料理長は「氷水、塩、ワインビネガー(ぶどう酢)に2日間肉をつけて、臭みを取った。味わいはあるが、肉が硬いのが課題。やわらかくできれば、商品化できないことはない」と説明した。


 有害鳥獣の被害 キジ、クジャク、イノシシなどはパイン、サトウキビ、サツマイモなどの農作物に大きな被害を与えており、石垣市農政経済課のまとめでは、2011年度の被害額は525万円余に達する。クジャクは八重山の固有種ではなく、離島のリゾート施設が外部から持ち込んだものが、逃げ出して繁殖したといわれている。市は猟友会支部の協力を得て年に4回、有害鳥獣の一斉駆除を行っている。