本当の意味での「観光立市」を目指すために② 本紙論説委員 辻 維周

 石垣を訪れる観光客が回る主な場所は、①川平湾 ②ヤシ林 ③玉取崎 ④平久保灯台 ⑤御神崎等である。ではそこの受け入れ態勢は万全かというと、最近川平湾周辺には駐車場が整備されつつあるが、第二駐車場は舗装されておらず、雨上がりには泥汚れを気にする観光客が多い。またグラスボート業者による客引きも日常的に行われており、これを不快に思う観光客も多数いることから、第二駐車場の舗装と品位を保った集客をすることが必要であろう。


 またヤシ林は非常に貴重な天然記念物であるにもかかわらず専従の解説員が不在で、バスガイドの解説に頼っているため、個人客は置き去りにされている。やはりこのヤシがどれほど貴重なものかを知らしめるためにも、専門知識を持った解説員を常駐させることは必要であろう。玉取崎、御神崎は駐車場や遊歩道も整備され、売店も無いため静かな観光が楽しめるので良い。平久保崎は最北端好きの観光客でシーズンともなるとレンタカーで溢れ返るが、残念なことに駐車場が整備されていないため、勝手な所に駐車をして他の車の迷惑になっている事例も散見されるため、早急に整備が必要であろう。


 今まで述べてきた5つの観光地に共通して言えることは、トイレと英語表記の看板の不備である。最近は高齢者やハンディキャッパー、そして外国人観光客も訪れるようになってきたため、和式トイレより洋式トイレが必要であろうし、バリアフリートイレや英語表記案内板の設置が急務である。特に英語表記の問題は、今回の台風の時石垣空港におけるに特別空席待ちや一般空席待ちの案内が、英語で一切なされていなかったことにより、外国人観光客が途方に暮れている場面に多く遭遇したことから、空港でも早急に実施していただきたい。


 また道路に無秩序に立てたれた食べ物屋の幟旗(のぼりばた)は景観を損ねるだけではなく強風時に倒れてきて危険でもあるため、規制を強化して観光客には移動時の雑音が無い自然を楽しんでもらえるようにしたい。


 また八重山平和祈念館はせっかく戦争マラリアの歴史をきちんと伝えているにもかかわらず、一般観光客にはほとんど知られておらず、いつ訪れてもほとんど誰もいないと言う状態である。この施設をもっと観光客に知ってもらい訪れてもらえるような、展示内容を含めた改善を提言する。


 さらに八重山は沖縄県ではあるが沖縄とは違う文化を持っている土地である。その部分をもう少し観光客にアピールする必要があると思うが、それに関しては次稿に譲ることにする。(つづく)