川平湾が水質悪化 土砂や生活排水などで 小島周辺を視察

辻所長の案内で、川平湾に浮かぶ小島の周辺を視察した箕底議員(右)=13日午前、川平
辻所長の案内で、川平湾に浮かぶ小島の周辺を視察した箕底議員(右)=13日午前、川平

 日本百景にも選ばれ、国の無形文化財指定の名勝である川平湾に赤土が堆積し、水質が悪化しているとして、石垣市議の箕底用一議員が現場を視察した。同湾の水質調査などを行う辻環境文化研究所の辻維周所長が案内した。一昨年と昨年には中山義隆市長や市職員らが視察を行っており、箕底議員は「専門分野の知恵も借り、(市の取り組みが)その後どうなったのかを聞き、検討したい」と話した。


 川平湾周辺の地形はすり鉢状になっており、農地や河川などからの赤土や土砂、近くの集落からの生活排水などが流入。湾内にヘドロや赤土が堆積し、サンゴの育成などに悪影響を与えている。


 この日は、川平湾に浮かぶ小島の周辺を視察。辻所長は「小島の裏側で水流が止まってしまい、海流が巡回していない。赤土などを除去し、海流が巡回するようにすべき」とした。


 また、川平湾内と水流が止まっている海岸の2カ所で水質調査も行い、化学的酸素要求量(COD)は川平湾内が0、海岸が8~9だった。辻所長は「東京湾が6なので、それよりも汚れている」と説明した。このほか、車両が砂浜まで進入して小島に向かって走ったタイヤの跡もあり、ヤドカリやカニなど自生する生物への影響も懸念された。


 視察後、箕底議員は「いつも見ている光景だが、調査したことで汚染されていることを実感した」と述べ、「専門分野の知恵も借り、市にはその後どうなったのかを聞きながら、検討していきたい」と考えを示した。

記者の目

東京湾より汚れている

 ○…箕底議員が川平湾に浮かぶ小島周辺を視察した。化学的酸素要求量(COD)は水質の汚れの度合いを示す指標の一つで、値が大きいほど汚染が進んでいることになる。水流が止まってしまった海岸では8~9という結果に。東京湾でも6という値だと知り、「まさか東京湾より汚れているとは…」と箕底議員もびっくり。