上陸阻止失敗に衝撃 地元「逮捕者は裁判に」 市長、厳正対処求める

 「上陸を阻止できなかったのは情けない」―。香港の反日団体メンバーが尖閣諸島(石垣市登野城)の魚釣島に上陸を果たしたことで、地元には衝撃が走った。2010年の中国漁船衝突事件の悪夢がよみがえり、「(当時のように)処分保留のまま釈放では困る」(中山義隆市長)などと、政府に毅然とした対応を要求する声が相次いだ。

 

 テレビの報道で事態を知ったという中山市長は「海保が巡視船で見張っていると聞いたので、上陸はできないと思っていたが…」と、上陸阻止の失敗に当惑。「(上陸を許したことは)残念だが、政府には国内法に沿って厳正に対処してもらいたい」と要望した。


 香港当局が反日団体の尖閣上陸を阻止しなかったことについては「韓国の大統領が竹島に上陸し、日本政府が混乱している状況を見て、隙を突いたのではないか」と推測。東京都が尖閣購入計画を進めていることとの関連については否定的な考えを示した。


 八重山漁協の上原亀一組合長は、逮捕した反日団体メンバーの処遇について「しっかりと国内法で処罰するべき。(漁船衝突事件の)船長のように、チャーター便で国に帰し、英雄扱いでは困る」と釘を刺した。


 漁業者の名嘉秀三さん(49)は「上陸を組織できなかったのは情けない。尖閣諸島は間違いなく日本の領土。自分たちで率先して、周辺で漁をすることも考えている」と危機感を募らせた。


 尖閣諸島への上陸を繰り返すことで、日本の領有権をアピールしてきた市議の仲間均氏は「領土、領海警備の甘さが露呈された。もっと警備を強化するべきだ」と反日団体メンバーの上陸阻止失敗を批判。逮捕者に対しては「裁判にもっていくべきだ。そうしないと領土、領海は守れない」と指摘した。