きょう洋上慰霊祭 議連「美しい島々守る」 尖閣遭難事件

慰霊碑を前に拝礼する慰霊祭参列者=18日夕、石垣市新川
慰霊碑を前に拝礼する慰霊祭参列者=18日夕、石垣市新川

 日本の領土を守るため行動する議員連盟(会長・山谷えり子自民党参院議員)のメンバー8人は18日夜、太平洋戦争末期にあった遭難事件の慰霊祭を尖閣諸島(石垣市登野城)周辺の洋上で行うため、漁船で新川漁港を出発した。民間団体の「頑張れ日本!全国行動委員会」(田母神俊雄会長)の呼び掛けで集まった地方議員や一般参加者のツアーも含め、総勢約140人が石垣島、宮古島、与那国島からチャーターした漁船21隻で洋上慰霊祭に参加する。出発に先立ち一行は、石垣市新川の遭難事件慰霊碑前でも慰霊祭を開催した。

報道陣の質問に答える議連の山谷会長
報道陣の質問に答える議連の山谷会長

 議連やツアーの参加者は17日から18日にかけて続々石垣入りした。19日早朝、日の出を待って漁船が集結し、洋上慰霊祭を行う予定。一部の参加者は引き続き、周辺で漁業活動を行う。


 18日に開かれた慰霊碑前の慰霊祭は神職を招き、神式にのっとって進み、山谷会長や田母神会長らが玉ぐしを奉納。終了後は参列者全員で「君が代」を斉唱した。


 山谷会長は「ご先祖さまからお預かりしている美しい領土、領海、島々を守り、漁業や経済活動が活発に行われることを願いたい」とあいさつした。慰霊祭後の報道陣の取材に対し、山谷会長は「戦没者を鎮魂し、島の歴史を語り継いでいくのは、今生きている者の務め」と慰霊祭の意義を強調。


 魚釣島で慰霊祭を行うため、議連が提出した上陸申請を政府が認めなかったことについて「政府の判断は間違っている。来年は上陸して慰霊祭ができるように努力したい」と述べ、来年も現地での慰霊祭開催を計画する考えを示した。


 香港の反日団体メンバーが魚釣島に不法上陸した事件で、逮捕者を強制送還した政府の対応については「本当に、きちんと(逮捕者の)取り調べをしたのか」と疑問視した。


 参列した遭難事件の遺族、伊良皆高博さん(36)=石垣市=は「静かに慰霊をしたいので、領土問題には左右されたくない」と話した。


 「尖閣列島戦時遭難事件」は1945年7月に発生。石垣島から台湾へ向かう疎開船2隻が米軍機の攻撃を受け、1隻が沈没。1隻は尖閣に漂着し、多数の死者が出た。