上陸「気持ち理解できる」 議連や地元市議ら 尖閣

洋上慰霊祭終了後、石垣市内で記者会見する議連の山谷会長(右端)ら。左端は地元から参加した砥板市議(19日午後)
洋上慰霊祭終了後、石垣市内で記者会見する議連の山谷会長(右端)ら。左端は地元から参加した砥板市議(19日午後)

 尖閣諸島(石垣市登野城)の魚釣島に地方議員ら10人が上陸したことについて、日本の領土を守るため行動する議員連盟の山谷えり子会長(自民党参院議員)は19日、「驚いている」と述べ、事前の打ち合わせはなかったことを強調した。「正当化できるものではないかも知れないが、気持ちは分かる」と一定の理解も示した。洋上慰霊祭後に行った石垣市内での記者会見で、報道陣の質問に答えた。


 洋上慰霊祭に参加した石垣市議の砥板芳行氏は「8月15日に香港の活動家が上陸し、2日後に、何事もなかったように帰国する状況だ。(私も)上陸できる機会があればやってみようという気持ちはあった。上陸された方々の気持ちは、十分理解できる」と上陸を擁護。ただ「出港の前に事前に準備したことはない」と述べ、上陸は「偶発的」との認識を示した。


 議連事務局長の長尾敬民主党衆院議員は「国は尖閣を実効支配しているつもりだが、あれは明らかに住居跡や廃墟だ。廃墟をそのままにして、実効支配とは言えない」と政府を批判。


 砥板氏も「本来なら住居跡を調査し、八重山の文化財として保護しないといけない」と述べ、尖閣諸島を購入する方針の東京都が調査を進めることに期待感を示した。避難港などの設置も改めて要望した。


 山谷会長は、尖閣諸島の今後のあり方について「漁業活動が安心して行えるよう活用しなくてはならない。有人化も進め、観光も含めて活用できる体制を作りたい」と述べた。


 議連による慰霊祭の開催に遺族会が反発しているとの一部指摘に対しては「遺族の方も慰霊祭に参列している。慰霊祭を政治問題にリンクさせるべきではない」と反論した。


 議連と「頑張れ日本!全国行動委員会」(田母神俊雄会長)のツアー一行は19日午前6時半、漁船21隻で尖閣諸島周辺の洋上に集結し、約30分間、慰霊祭を開催した。終了後は漁業活動をしたり、尖閣諸島を視察したりし、同日夜までに順次、石垣港に帰港した。