きょう全国交流会 教科書問題で住民の会など

教科書採択問題全国交流会、市民集会について記者会見が行われた=24日午後、市民会館
教科書採択問題全国交流会、市民集会について記者会見が行われた=24日午後、市民会館

 子どもと教科書を考える八重山地区住民の会を含む4団体による教科書採択問題全国交流会、市民集会が25日、市内で開催される。24日、主催団体が市民会館会議室で開いた記者会見で、住民の会の仲山忠亨さんは「八重山地区はまだ(教科書が)1本化されていない。今回集まった皆さんは採択問題での研究家や運動家。互いに学び合って、八重山の矛盾を解決していきたい」と話した。


 八重山地区は現在、公民教科書を石垣市と与那国町が育鵬社版、竹富町が東京書籍版を使用している。採択地区協議会では同一の教科書を使用しなければならないとしているが、1本化されていない状況。今回の交流会と市民集会は、違法状態が続く八重山の状況をどのように是正していくのか、全国の仲間と考える機会にしようと企画。


 自由社・育鵬社の教科書採択地区のとりくみ交流は25日、午後1時から官公労共済会館2階ホールで開催する。自由社・育鵬社の教科書を採択した地域8地区から12人が参加。地域でのとりくみを報告し、参加者同士で意見交換を行う。関心のある市民の参加も可能。

 

 市民集会「育鵬社採択後の公民教育はどうなっているか―教師の悩み、保護者の不安をどう解消するかー」は同日、午後7時から大川公民館で行われる。子どもと教科書全国ネット21事務局長の俵義文さんの基調講演をはじめ、横浜教科書採択連絡会の土志田栄子さん、杉並の教育を考えるみんなの会の小島政男さんの取り組み、八重山地区の現在や学校現場の状況、石垣市と与那国町の保護者の声などが報告される。


 子どもと教科書全国ネット21事務局長の俵さんは「採択された地域では、子どもたちに被害が及ばないようにさまざまな取り組みがされている。それぞれの活動に学び合い、今後に活かしていきたい」とし、「来年4月には1本化され、無償で民主的な手続きに基づいて教科書が提供されるように八重山の皆さんと戦っていきたい」と述べた。


 杉並の教育を考えるみんなの会の小島さんは「異常な政治力が働かなければ、(育鵬社版の教科書は)採択されない。杉並は昨年押し返したが、全国的にゆゆしき状態。これをはねかえすのは本当に大変だが、はねかえした時には大きな影響を与えることができる」と訴えた。

記者の目

マスコミは尖閣に関心

 ○…教科書採択問題全国交流会と市民集会が25日、昼と夜にそれぞれ開催される。住民の会を含む主催団体が開催についての記者会見を開いたが、同時刻に急遽、石垣市が尖閣諸島に関する記者会見を行うことになった。そのため、県紙記者は尖閣の会見場へ。野田首相も領土問題に言及し、尖閣問題へ関心が高いようだ。