初の婚活イベント盛況 観光客誘致にも一役

大勢の参加者でにぎわった婚活イベント「星コン」(24日夜)
大勢の参加者でにぎわった婚活イベント「星コン」(24日夜)

 八重山で初めて、行政主体で開かれた婚活イベント「星コン」。18~26日の南の島の星まつり(主催・同実行委員会)の一環で企画され、地元だけでなく、島外からも多数の参加があった。出会いをサポートするとともに、観光客誘致にも一役買うイベントになったようだ。


▽目が合ったら…
 旧暦の七夕となる24日午後6時過ぎ。石垣市内のホテル中庭に設けられた約20台のテーブルでは、大勢の男女が歓談していた。カップリングパーティが始まったが、7時近くになっても、真夏の八重山らしく、まだ日が高い。参加者は男性75人、女性62人の計137人。年齢層は20代から中高齢層までさまざま。


 主催者側から配られた「質問票」を手に、女性に積極的にアピールする男性。笑顔で応じる女性。手持ち無沙汰な様子で歩き回る男性。各テーブルはざわつき、司会が「少しでも目が合ったら、すぐ声を掛けてください」と呼び掛ける。早くも恋人のような雰囲気の男女がいる一方、会話が空回りの参加者も。友人同士らしい2人の男性は「どうだった」「難しい」と苦笑し合った。しかし切迫感のようなものはなく、雰囲気は和気あいあいとしている。


▽婚活と観光セット
 「星まつりで新しいイベントをしたいと話していて、星コンをやろうという話になった」。舞台に上がった中山義隆市長が説明。続いて、自らの結婚に関するクイズを出題した。「妻との出会いは」「プロポーズの言葉は」「結婚した年齢は」。各テーブルの代表者が紅白の旗を揚げて回答すると、市長はジョークを交えて答えを発表し、参加者はどっと沸いた。


 舞台から降りた市長に「ノリが良かったですね」と声を掛けると「会場を盛り上げないとね」とにっこり。参加者と一緒に雰囲気を楽しんでいる様子だ。
 沖縄本島から参加した37歳と42歳の女性2人は「テーブルの席が入れ替わらないので、全員と話す時間がない」と、少し不満そうな表情。だが「ロケーションはとてもいい」と評価した。パーティのあと、翌日は石垣島を観光して帰るという。婚活と観光がセットになった参加者もいる。


▽アプローチタイム
 石垣島天文台の宮地竹史副所長による星のクイズやライブステージなど、舞台上のイベントも交えてパーティは進行。夜がふけてくると、会場の照明だけでは、少し離れた相手の表情が見えにくいほどになる。夜空には月が冴え、うっすらと星がまたたき始めた。旧暦の七夕に星空の下で出会うという「星コン」のコンセプトを絵に描いたような光景だ。


 意中の人を決める「アプローチタイム」。男女が、アプローチカードと呼ばれる名刺を交換し、気に入った相手の名刺に自分の名前を書いて、男女別の箱に入れる。お互いの名前を書いた相思相愛のカップルだけが発表される仕組みだ。


 午後9時を回ったころ、司会が発表したカップルは15組。島外在住者同士の組み合わせも含め、2割近くの男女が七夕に願いをかなえた。「2年以内に挙式すると挙式料が無料」「ペアの宿泊招待券」「5千円分の食事券」「4日間の島めぐり船賃無料」…。カップルへのプレゼントが発表されるたびに拍手が起こる。


 テレビの婚活イベントのように、成立しそうなカップルに別の異性が「ちょっと待った」と横やりを入れるシステムはない。パーティを運営する業者は「振られる人も出る。成立したカップルだけ発表したかった。いい出会いを応援したい」と話した。(仲新城誠)