「教育委員に判断不能」 教員の意見尊重求める 教科書選定で俵氏

俵義文氏
俵義文氏

 教科書採択問題全国交流会・市民集会(主催・子どもと教科書を考える八重山住民の会など)が25日、官公労共済会館で開かれた。教科書ネット21事務局長の俵義文氏が、自由社、育鵬社の中学校教科書採択を阻止するよう呼び掛け「教育委員が、どの教科書が良いか判断できることは有り得ない。判断できるのは、教科書を毎日使っている教員だ」と主張した。


 教育委員が、どの教科書が良いか判断できない理由として「元教員であっても、自分の専門科目でない教科は判断できない」ためだとした。現場教員の判断を尊重するよう改めて求めた。


 昨年、八重山で採択された育鵬社の中学校公民教科書については「現場から(問題点の指摘は)なかなか上がってきていない。本格的に公民の授業が始まっていないところが多いためでもある」と述べた。


 今後については「それぞれの地域で運動し(自由社、育鵬社の教科書は)ノーだという世論を作らないといけない。どの地区でも(両社の教科書に賛意を示す)市長や教育委員がいるところでは、採択の可能性がある」と危機感を募らせた。


 集会には首都圏を中心に30人近くが参加。夜には一般向けの講演会もあった。昨年の中学校教科書採択では、八重山採択地区協議会は育鵬社の公民教科書を選定した。教員は他社の教科書を推薦したが、石垣市、与那国町教育委員会は、育鵬社、竹富町教委は教員の意見を尊重して他社の教科書を採択した。